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「山田詠美」を含む日記RSS

はてなキーワード:山田詠美とは

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2025-02-12

anond:20250212142543

オマエが部室でYMOを聴き込んでたら先輩だったいしかわじゅんから「同じ曲を一気に繰り返し聴いてると飽きがくるのも早いからよくないぞ」って激ビッグ御世話なことを何回も言われて嫌になった山田詠美なのはわかった

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2024-10-03

anond:20241002194458

1990年代

編集

1992年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

4月6日 十四歳のエンゲージ谷村志穂小説10

4月20日 不良と呼ばれた夏高橋三千綱小説10

5月11日王女アストライア藤本ひとみ小説10

5月25日東京防衛軍よしもとよしとも漫画10

6月8日 あたしの嫌いな私の声成井豊小説10

6月22日 星虫岩本隆雄小説10

7月6日ブラックホール宮崎由香、綾瀬麦彦オリジナル10

7月20日超能力ワイン香り藤井青銅小説10

8月3日 北壁の死闘 ボブ・ラングレー海外小説10

9月7日北村想怪人二十面相・伝北村想小説10

9月21日 都会島のミラージュ寺田憲史オリジナル10

10月26日マドモアゼルモーツァルト福山庸治漫画10

11月9日ベルサイユのばら外伝池田理代子漫画10

11月24日 ロンリーランナー喜多嶋隆小説 全9回

12月7日アンデルセン雪の女王ハンス・クリスチャン・アンデルセン古典 全5回

12月14日アドベンチャー的五大ニュース藤井青銅オリジナル 全5回

1993年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月4日おしまいの日新井素子小説10

1月18日 五番目のサリーダニエル・キイス海外小説10

2月15日オズ樹なつみ漫画10

4月5日 夢の木木根尚登小説10

4月19日 猫のゆりかごカート・ヴォネガット・ジュニア海外小説10

5月10日春休み少年探偵宗田理小説10

5月24日テレヴィジョン・シティ長野まゆみ小説10

6月7日ハリーアキラ 辻野臣保オリジナル 全5回

6月14日ジュラシック・パークマイクル・クライトン海外小説 全15回

7月5日ふたり赤川次郎小説10

7月19日スフィアマイクル・クライトン海外小説10

8月16日ブルボン封印藤本ひとみ小説 全15回

9月6日 くたばれ!ビジネスボーグ草上仁小説10

9月20日武蔵野蹴球団木根尚登小説10

10月4日 ザ・マンボスパイマキノノゾミオリジナル 全5回

11月1日草上仁ミラクルワールド草上仁小説 全4回

11月8日都立高校独立国首藤剛志小説10

12月6日サンタクロースが歌ってくれた成井豊小説10

12月20日 我輩は犬である藤井青銅オリジナル 全5回

1994年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月3日アドリア海復讐ジュール・ヴェルヌ古典 全15回

1月24日 紅はこべバロネス・オルツィ古典 全15回

2月14日少年探検隊池内紀 その他 全10

4月4日 霧隠れ雲隠れ三田誠広小説10

4月18日エンジェルスエッグ村山由佳小説10

5月9日平成トム・ソーヤー原田宗典小説10

5月23日BANANAFISH吉田秋生漫画10

6月27日 昔、火星のあった場所北野勇作小説10

7月11日ウォッチャーズ D・R・クーンツ海外小説 全15回

8月15日 あの夜が知っている R・D・ツィマーマン海外小説10

8月29日アナスタシアシンドロームメアリ・H・クラーク海外小説10

9月26日アリアドニの遁走曲コニー・ウィリスシンシアフェリス海外小説10

1011バイオレンスジャック永井豪漫画 全9回

10月24日 笑う20世紀藤井青銅小説 全9回

11月7日 カルパチア綺想曲田中芳樹小説10

12月5日 レディ・スティンガークレイグ・スミス海外小説10

12月19日イノシシが来た藤井青銅オリジナル 全5回

1995年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月4日三銃士アレクサンドル・デュマ古典 全13回

1月30日リプレイケン・グリムウッド海外小説10

2月13日吸血鬼ドラキュラブラム・ストーカー古典10

2月27日 せいけつ教育委員会ホイホイ村田基小説 全5回

3月6日オーバー・ザ・ハポン〜空の彼方(かなた)へ〜 伊佐治弥生オリジナル 全5回

4月3日魔法の王国売りますランドオーヴァーPart1テリー・ブルックス海外小説10

4月17日エヴァが目ざめるときピーター・ディッキンソン海外小説10

5月1日ヴァーチャルガールメイミー・トムス海外小説10

5月15日秘密の友人 アンドリュー・クラヴァン海外小説10

6月12日BANANAFISHパート2吉田秋生漫画10

6月26日BANANAFISHパート3吉田秋生漫画10

7月24日まれた街ジャック・フィニィ海外小説10

8月7日アルジャーノンに花束を[注 7]ダニエル・キイス海外小説10

8月14日 優しすぎて、怖いジョイ・フィールディング海外小説10

8月28日夏への扉ロバート・A・ハインライン海外小説10

9月11日魔術師の大失敗ランドオーヴァーPart3テリー・ブルックス海外小説10

9月25日イッセー尾形劇場凡庸の極み近藤峰子、柴田喜幸オリジナル10

10月9日 踊る黄金ドナルド・E・ウェストレイク海外小説10

11月20日ウエディング・ウォーズ草上仁小説10

12月4日 笑う20世紀 Part2藤井青銅オリジナル 全5回

12月11日ねずみのチュー告藤井青銅オリジナル 全5回

1996年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月4日ロビンフッド冒険ハワードパイル海外小説 全7回

1月15日モンテ・クリスト伯アレクサンドル・デュマ古典 全15回

2月5日 二役は大変!ドナルド・E・ウェストレイク海外小説10

2月19日 新・夢十夜二木美希子 他オリジナル10

4月1日 お父さんの会社草上仁小説10

4月29日 ダーク・ウィザード〜蘇りし闇の魔導士〜[注 7]寺田憲史小説 全5回

5月20日ブラジルから来た少年アイラ・レヴィン海外小説10

7月15日 青の時間 薄井ゆうじ小説10

7月29日精神分析ゲーム バチヤ・グール海外小説10

8月12日時間泥棒ジェイムズ・P・ホーガン海外小説 全5回

8月19日 黒いユニコーンランドオーヴァーPart3テリー・ブルックス海外小説10

9月2日大魔王の逆襲ランドオーヴァーPart4テリー・ブルックス海外小説 全15回

9月23日イッセー尾形たゆたう人々イッセー尾形小説10

10月7日 嘘じゃないんだドナルド・E・ウェストレイク海外小説10

10月21日 笑う20世紀パート3藤井青銅オリジナル10

12月2日 今夜は眠れない宮部みゆき小説10

12月16日 モー!いいかげんにして!藤井青銅オリジナル 全5回

1997年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月6日おいしいコーヒーのいれ方Ⅰ 〜キスまでの距離村山由佳小説 全5回

1月13日おいしいコーヒーのいれ方Ⅱ 〜僕らの夏〜村山由佳小説 全5回

2月3日記憶の城大田淳子 他オリジナル10

3月31日 邪鬼が来る 谷登志雄小説10

4月14日 P木根尚登小説10

4月28日天体議会プラネットブルー長野まゆみ小説 全5回

5月5日家族ホテル内海隆一小説10

5月19日 星の感触 薄井ゆうじ小説10

6月2日夏の魔術田中芳樹小説10

6月16日 笑う20世紀パート4藤井青銅オリジナル10

6月30日ロスト・ワールドアーサー・コナン・ドイル古典10

7月14日 顔に降りかかる雨桐野夏生小説10

8月4日少年H妹尾河童小説20

9月1日日常生活冒険北野勇作オリジナル 全5回

9月8日完璧な涙神林長平小説10

9月22日イッセー尾形たまゆら日記イッセー尾形小説10

10月6日 夢にも思わない宮部みゆき小説10

1020フルネルソン 永倉万治小説10

11月3日新宿鮫・氷舞大沢在昌小説10

12月8日おいしいコーヒーのいれ方Ⅲ 〜彼女の朝〜村山由佳小説 全5回

12月15日タイガーにしなさい!藤井青銅オリジナル 全5回

1998年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月5日 虹を操る少年東野圭吾小説10

2月2日 嘘の誘惑富永智紀 他オリジナル10

2月16日電気女護島〜エレクトリック・レディラン藤本有紀オリジナル10

3月30日 着陸拒否 ジョン・J・ナン海外小説10

4月13日オペレーション太陽(ソル)小池小説10

4月27日天使リー喜多嶋隆小説10

5月11日少年漂流松本雄吉オリジナル10

6月8日Megスティーブ・オルテン海外小説10

6月22日分身東野圭吾小説 全15回

7月13日タイムリーパー大原まり子小説10

7月27日 笑う20世紀パート5藤井青銅オリジナル 全5回

8月3日封神演義 訳:安能務古典20

8月31日路地裏のエイリアン北野勇作オリジナル10

9月28日レッドレイ柴田よしき小説10

1012ゲノムハザード司城志朗小説10

10月26日 夢源氏祭文小池一夫漫画10

11月23日 ぼくは勉強ができない山田詠美小説10

12月21日 「卯」の音も出ない!藤井青銅オリジナル 全5回

1999年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月4日海賊モア船長の遍歴多島斗志之小説20

2月1日悪戯楽園 さわだみきお 他オリジナル10

2月15日蒲生事件宮部みゆき小説10

3月29日カラフル森絵都小説10

4月12日しゃべれどもしゃべれども佐藤多佳子小説 全15回

5月3日 名馬 風の王 マーゲライト・ヘンリー海外小説 全5回

5月31日魔女たちのたそがれ赤川次郎小説10

6月28日 笑う世紀末探偵藤井青銅オリジナル10

7月26日おいしいコーヒーのいれ方Ⅳ 〜雪の降る音〜村山由佳小説 全5回

8月2日封神演義 第2部朝廷軍の逆襲 訳:安能務古典20

8月30日 鬼の橋伊藤小説10

9月13日トリガー 霞田志郎小説10

11月8日狩人たち 薄井ゆうじ小説10

11月22日不思議百貨店 北阪昌人 他オリジナル10

12月6日Permalink |記事への反応(1) | 02:13

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2023-12-04

anond:20231204030644

山田詠美本名マンガを描いてたことがあるが、大学漫研の部室でYMOを気に入ってそればっかり聴いてたとき漫研の先輩だったいしかわじゅんから「同じものばかり体験してるとすぐ飽きてしまってよくないからいろいろ取っ替え引っ替え聴くべきだ」と注意されたけど無視して聴き続けたって話が好き

Permalink |記事への反応(1) | 03:30

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2023-09-29

anond:20230928093006

玄洋社ゲンヨウシャ)↔幻冬舎ゲントウシャ) 

1字違い

おそらく玄冬は「糸冬」(終)の意味を兼ねているだろう

言動社、玄能社とか、援用社、遠洋社ではないわけだ

オワリ(尾張)の社と言えばトヨタが思い出される

紡績工場自動車工場は、女性迫害してきたはずである

オワリ(幻冬)が山田詠美とか百田尚樹などのミーム拡散する

サブリミナル効果が用いられているに違いない

で、業界別の労組がないから、経営者扇動家等は搾取が楽なんだろうな

はい終わり

Permalink |記事への反応(1) | 11:11

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2023-01-16

anond:20230116091010

会えば「愛してる!君のこんなところが好きだ!と情熱的に迫れば

気づけばベッドの中だよ


山田詠美を読め

Permalink |記事への反応(1) | 09:11

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2022-11-19

バイト日記

 よく来るパキスタン人のお客様と、そのお客様のご友人でたまに来る何人かは不明な(見た目的パキスタン人のお客様とは人種宗教が違っていそうだが、人種宗教が違うってだけでやはりパキスタン人なのかもしれないものの、英語コミュニケーションしておられるのでよくわからない)お客様が久しぶりに来店。この人達、時々ジョークを言うけど笑いのツボが日本人とは全然違うらしくて、店員の方がノると真顔になるところが地味に厄介だ。以前、彼らへの対応に困って私とAさんは話し合った結果、取り合えずスルーでいいんじゃね?(愛想笑いしても「は?」とか言われるし)という結論を出した。

 パキスタン人のお客様とそのご友人のお客様が来店した時、私はトイレ掃除をしていたのだが、彼らはわざわざトイレまでやって来て、

「ハーイ、元気~? すごく久しぶりだねー!」

 と声をかけてきた。めっちゃノリいいな今日。この人ら、「会えて嬉しいよ~」とか言ってきがちだけど、こっちが「私も~」と言うと急にテンションダウンして「ほんとはそんな事思ってないでしょ」とか言うので面倒臭いんだよな、と思いつつ、

お久しぶりです~。元気です~!」

 と答えた(ちなみに、外国語の授業のテンプレみたいに迂闊に「あなたは?」なんてつけると、スッゴいテンション低く「いや、僕はあんまり……」とか返して来て以後無言になるので面倒臭い)。でも今回は、

「僕、最近は夜にここに来なくなっちゃったから本当に久しぶりだよねー。会えて嬉しいよ~」

「私もお会いできて嬉しいですー」

 と答えても寒い展開にはならなかったのでよかった。

 で、トイレ掃除が終わった後、そのお客様達はまだ店内にいたのだけど、私がレジに戻ると買い物籠を持ってこっちにやって来きた。そしてパキスタン人のお客様のご友人なお客様は藪から棒に、

バイトの子達、みんな辞めちゃった?」

 と言った。センシティブ話題でも果敢に切り出して来るなこの人。

「そうなんです、残ったの、私とそこの彼(Aさん)だけ」

 と私が答えると、

女の子達(女子フリーターアルバイトさんとDさん)はクビ?」

 Oh……! 思わず肩を竦めたら偶然にもお客様ジェスチャーが合ってしまって、すごくノリいい店員みたいになってしまった。

 女子フリーターアルバイトさんは本当にクビになったんだが、だからってええクビですなんて言うのは心証が悪いかもなと咄嗟に思った、それで、

彼女らは二人とも、それぞれやることがあって辞めたんです。一人は他に稼げる仕事を見つけて、もう一人は外国に行きました」

 と私は答えた。おっしゃ嘘は吐いてない! こういう時私は顔に色々出やすいらしく、よく外国人のお客様から「今、嘘吐いたでしょ」と突っ込まれがち(例えば三色団子を美味しいかどうか聞かれて、よりによって好みが別れがちなものをと思いつつ「はい」と答えた時とか)なので、緊張する。今回の場合は、お客様は、

「そっかー。それは残念だけど仕方ないよねー」

 と納得して機嫌よく「またねー!」と帰って行った。お客様彼女達は絶対クビにならなさそうなタイプだと思って「クビ?」と聞いて来たのか、それともいかにもクビになりそうだったからそう聞いて来たのか、微妙個人的は、彼女らは二人ともめちゃめちゃ有能だったが、それぞれクビになりそうな要素はわりとあったと思う……。

 当店の付近には多くのパキスタン人が住んでいる。時々、彼らと結婚した日本人女性も当店に買い物に来る。ムスリム結婚するには改宗必須なので、彼女達もムスリマらしい服装をしている。イスラム教徒女性は他教徒からは色々言われているけど、規律範囲内では案外自由なのかなという所もある。服装は決まっていてもメイクはしているとか、ここいら辺では治安とか夫の仕事事情とかの関係か、一人で買い物に出歩いている姿もよく見かける。

 けれども、当店に買い物に来るムスリム結婚した日本人女性は……なんか、とても幸薄そうな感じなので、地味に気になる……。大丈夫か……?

 当店の辺りにパキスタン人が多いのはけっこう昔からで、十数年前に私がとある工場パートをしていた時に、先輩にパキスタン人の若者結婚した女性(60代くらいかな)がいた。その人は旦那さんの実家に里帰りしたときは、一族郎党歓迎してくれて楽しかったと言っていた。皆と仲良くなって、本場のひよこ豆グリーンカレーレシピを教わって帰って来たと。

 山田詠美小説に出てくるようなファンキー女性で、そうとう遊んでいるお洒落ヘビースモーカーだったけど、そういう人でもパキスタンに行っても馴染めるもんなんだなあーと感心してしまった。彼女と、現在当店に時々やって来るパキスタン人と結婚した若い日本人女性とは、タイプ真逆で、なんかすごい……。


 最近行政書士だかなんだかの政治家の人が、イートインの閉鎖されたコンビニの店内でおにぎり食ってそこの店員と揉めたニュース話題になっている。当店にも店内で色々無視して店内飲食をする客はしばしば来るけど、そういう事をやるだけあって、人の皮を被った獣みたいな連中ばかりなので、注意するのはもう諦めた。オーナーも、ああいう輩はマトモじゃないか相手をしちゃいけないと言うので、私ども従業員大人しくオーナーに従っている。

 しかし、去年の暮れだったかに来た家族連れは凄まじかった。夫婦とその子供が四、五人というご一行だったが(とか言うとどうせ若い夫婦なんだろという偏見を持たれるのだが、別に若くない40代くらいの夫婦だった)、大量のパスタグラタン会計に持ってきて、すぐレンジで温めろと命じて来た。そして温まったそばから店内の、イートイン跡地に持って行っては子供達に立ち食いをさせるのだ。

 両方のレジを使って大量の商品会計をさせられた私とAさんは最初何が起きているのか分からなかったが、子供達がうまいうまい言ってる声が聴こえて来たところで、「あっこれ注意したら死ぬほど揉めるやつだ」と悟った。そこでもしわざわざ「店内飲食禁止です」なんて言えば、

「もう子供達食べ始まってるだろ! なのに今から外で食えって追い出すのか!!」

 なんつって、私どもの胸ぐら掴んで怒鳴り散らすパターン。悪い奴っていうのは、平気で子供を楯にして店員恫喝してくる。コンビニバイト以外の接客業も私はしたことがあるけど、本当によくあることだ。これじゃ悪質クレーマー英才教育だよなあと思って見てる。

 

Permalink |記事への反応(0) | 10:03

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2022-11-08

anond:20221108153515

僕は勉強ができない

山田詠美 『ぼくは勉強ができない』 -新潮社https://www.shinchosha.co.jpbook

ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ――。17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生勉強はできないが、

女性には

Permalink |記事への反応(1) | 15:41

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2022-04-15

最近読んだBLではない本と、関連BL本・関連するがBLではない本。(ネタバレあり)

 けっこういい感じに分厚かったけど、半日没頭して読んでしまった。

流浪の月』(凪良ゆう)

 来月辺りに広瀬すず松坂桃李の主演の映画が公開されるし、TSUTAYAに行けば売れ筋ナンバーワンとしていっぱい平積みされているので、わざわざ私が紹介しなくてもいい気がするが……。

 著者の凪良ゆう先生BL小説家としてデビューした人気作家。数年前からBLレーベル外の小説も書くようになった。『美しい彼』『わたしの美しい庭』『滅びの前のシャングリラ』など著書多数。

あらすじ

 主人公の更紗(さらさ)は、風変わりな両親に愛され、自由奔放で健やかに育っていた。だが、平和な日々は突然瓦解してしまう。天涯孤独となった更紗は伯母の家に預けられたものの、普通の家庭に馴染むことが出来ない。居場所のない彼女放課後、独りきりで公園に行き、ベンチに腰掛け読書をして時間を潰すようになる。

 公園には更紗以外にもう一人、ベンチの常連がいた。更紗の学校の友人達からは「ロリコン」と呼ばれる、痩身の若い男。彼は毎日、暗い目で女児達の姿を追っていた。

 更紗が伯母の家での暮らし限界を感じた夕方、これまで更紗に対して無関心を貫いていた「ロリコン」が彼女に近づいてきて……。


増田感想ネタバレあり)

 ざっくりと言えば、かつてTwitterとかでフルボッコにされた伝説の『幸色のワンルーム』(はくり)みたいなストーリー。傍目には、猥褻目的誘拐犯に性犯罪被害者が懐いてしまストックホルム症候群しか見えないけれど、実は訳ありのお兄さんが虐待を受けている女の子を救い、それをきっかけに強い絆で結ばれ、唯一無二の関係性を築いた二人の物語

 なんか物議を醸しそうな筋書きだけど、今のところ『幸色のワンルーム』のようなボコられ方はされていなさそうだし、これからもそうはならないかもしれない。

 ただ、レビューを見てみると、猫も杓子も作者が読んで欲しいように読んでいるというか、「事実真実とは違うということがわかりました。わたし無理解から他人を傷つけないように気をつけてようと思いました」と多くの人々が判を押したように書いていて、道徳時間小学生じみていて、うすら怖い。一体どうした、みんな真面目か。

 まあそれは置いといて。『幸色―』よりは好意的に受け入れられているっぽいのはたぶん、そもそも挿し絵無しの小説なので、女児可愛い言動性犯罪被害を描いてもそれを「性的消費」目的で書かれたとは思われ難いというのがあるのかなと思う。それに、物語全体のうち、被害者女児誘拐犯の暮らしが書かれた部分はそんなに多くない。それより、更紗が事件以来、15年の歳月をどのように生きてきて、現在はどんな風に暮らしているのかに多くのページが割かれている。そして、更紗が性的虐待を受けている場面や、彼女にとってはしんどいだけの性行為の場面は、心情はリアルに書かれても行為のものは生々しく描写されはしないので、虐待描写オカズ化は防がれている。そういう意味では安心

 未成年略取という犯罪に夢見すぎという批判はあると思う。だがそれも罪を犯した文(ふみ)の内心が吐露される章で緩和されるのかな、たぶん。

 現実にも起こりうる、子供被害に遭う犯罪とその冤罪当事者しか真実は知らないはずなのに憶測が飛び交い、被害者加害者ともにオーバーキルとなるほど晒し者にされ平穏日常生活を奪われ追い詰められること。そういうことを物語ネタとして取り上げることの良し悪し。それについて私自身がどう思うのかといえば、良しとも悪しとも言えないなぁという歯切れの悪いことを言うしかない。

 個人的好き嫌いのことをいえば、センシティブネタほど「逃げの一手」を打たない方が好き。例えば近親相姦もので実は血が繋がっていなかったのでセーフでしたとか、小児性愛者が未成年略取の罪を犯したと思ったら実はそいつ小児性愛者ではなかったのでセーフでしたとかいうのは、何がセーフじゃ甘えんな! もっと業に正面から向き合えと思う。

 『流浪の月』はどうだったかといえば、文は実は小児性愛者ではなかったので、そういうとこは私のあまりきじゃないものの類なんだけれど。だってたぶん多くの読者が「更紗と文にはこれからは静かなところで幸せ暮らして欲しい」とレビューに書いているのって、文が「安全な人」だとわかったからで、もしもまじもんの小児性愛者だったら同じ感想が出るか? っていう。なんていうのか、結局は罪を軽減して世間並に受け入れられるレベルまで物語引き下ろした感が出てしまうというか。それで事実真実は違うよねーと言われてもなって感じがする。

 だが、文がなぜ自らを偽ってまで小児性愛者のふりをしてきたのか、その事情と心情があまりにも切々と書かれていて胸を打たれたので、私の個人的好き嫌いとかどうでもいいかもう、と思い直した。

 事実真実は違う。人それぞれに抱えているものがあって、それを他人が何も知らない癖に常識だのなんだのを笠に着て叩くことが許されようか? 本作のテーマはそんな感じだが、幼い頃の更紗を育んだ家庭や、大人になった更紗に関わる人々などを、更紗が許容するもの・拒絶するものに、そうは言ってもな……とちょっと疑問が残るようになっているところが良いと思った。

 たとえば、母親が無理をせずに幸せであることは大切だとして、更紗は彼女自身母親や、同僚の子持ち女性自由奔放ぶりを許容する。ところが更紗の母親と同僚女性は娘の物分りのよさに甘え、自分恋愛にかまけて娘を放置するという全く同じ行動をする。だが、その結果は大きく異なる。更紗は母親に遺棄されたせいで理不尽辛酸なめることになったが、同僚女性の娘は放置されたものの完全には棄てられず、それが切っ掛けで更紗と文という年の離れた友人に出会い精神的に救われることとなる。同僚女性は更紗と文という協力者を得たお陰で、娘を遺棄せずに自分人生も大切にできたとも言えるかもしれない。同じ事が起きても結果は違う。これを人それぞれと言うか、そんなんただの運だから最初からちゃんとしているに越した事はないと思うか。現実としては、周囲から親にかけられるプレッシャーのお陰で子供が守られているという事も、往々にしてあるが……? などと、ちょっと考え込んでしま余地が読者には与えられている。

 一方で、更紗はDV気質のある恋人の亮のことは、交り合うところが一つもないと拒絶し切り捨ててしまう。亮がなぜDVを止められなくなってしまったのか、その理由を知っていながら、理解共感彼女拒否するのだ。母親が我が子を遺棄することには同情すら示すというのに、DV男はどんな事情があれどもダメであるというアンバランスDV男は許してはならない、そんな奴からは早急に逃げるべきだというのは正しい。ここを違えたら今時の読者には受入れられないのは想像に難くないが、世間へのご機嫌取りとも思えない、あえての偏った描写なのだろうか。と、ここにも悶々と考えさせられる余地がある。

 また、他人無理解によって苦しめられてきた更紗もまた無謬の人という訳でもなく、無邪気な思い込みで発した一言で文を深く傷つけたのに長い間気づかず、文の真実を知らないままであった。それは、読者が安易に更紗と自己を同一視して気分を良くするだけにとどまるのを阻んでいる。更紗が文の真実を知った時、それまで更紗と一緒に被害者意識を持って、解っていない人々を糾弾出来る立場にいたはずの我々は、自分達が解っていない人々と同じ穴の狢であることに気付かされ、ショックを受けるのだ。

 後半、読者目線では余裕で予想できる破滅的な結末に向けて、更紗と文が善意ちょっとした人としての良識を発揮したせいで転がり落ちてゆくところは、はらはらしてつい目が離せなかった。それはダメだ、善意でもやったらいけないやつだと、更紗達を批判することを、圧巻の心理描写妨害してくる。簡単に教訓を得ていい気分になって読み終えることを許してはくれない。それがこの小説のすごい所なのかなと思う。

 にも関わらず、レビュー者が判を押したように教訓を得た事ばかりを書くのは、この小説安易共感を読者に許さない、熟考を強いてくるからなのかもと私は思った。そう易々とは自分意見を書くことが出来ないから、かえってテンプレみたいな感想を書いてお茶を濁すことになるのだ。


さて、以下は凪良ゆう先生BL作品の紹介と、『流浪の月』とテーマが似ていると思う作品とかの紹介。

『美しい彼』(凪良ゆう)※BL小説

 主人公平良吃音を持っているせいで上手く喋ることができず、学校生活の中ではスクールカースト底辺に追いやられていた。両親に心配をかけることを畏れた平良は、イジメターゲットにならないように極力目立たぬよう、息をひそめて暮らしている。

 そんな平良は、高校二年の新学期、同じクラスになった清居(きよい)に一目惚れをしてしまう。清居はスクールカーストの頂点に君臨し、陽キャの面々に一目置かれながらも孤高にマイペースを貫く、まさに王者である。そんな清居とそのしもべ達から奴隷のようにこき遣われる平良だったが、清居が気まぐれに差し伸べる暴力的な救いの手や、逆境ものともしない凛とした姿勢に心酔する。やがて平良は、清居の一兵卒から立派なストーカーへと進化していくのだった……。

 凪良ゆう先生BL小説のなかでたぶん最も人気のあるシリーズであるイジメ被害者加害者カップリング主人公平良と、平良に惚れられた清居、それぞれの視点によって相手人間性共通体験についての見方ががらりと変わる。事実真実は違うとはまさにこのこと。

『にいちゃん』(はらだ)※BL漫画

 幼い頃、近所に住む「にいちゃん」に遊んでもらっていた、ゆい。彼はにいちゃんのことが大好きだった。ところがある日、にいちゃんが奇妙な遊びに誘ってきた。怖くなったゆいは、にいちゃんの部屋から逃げ出した。そこへゆいの母親鉢合わせたことにより、にいちゃん逮捕されてしまう。

 数年後。高校生になっても、ゆいはにいちゃんのことが忘れられず、親には内緒でにいちゃん行方を探していた。そして遂ににいちゃんと再会を果たしたゆいだったが、にいちゃんはゆいを怨んでいた。にいちゃんはゆいを拘束して動画を取り、それを脅迫材料として、ゆいを呼び出し、苛烈性的虐待を加えるのだった。


 ほんもの小児性愛者でしか性犯罪者の大人と、ストックホルム症候群高校生のカップリング虐待描写があまりにも凄惨で心を折ってくるので、性描写ゴリゴリにあるが抜けないエロ本みたいなことになっている。ヤバい奴に雁字搦めにされてしまった状況での愛は偽りなのかもしれないが、渦中にある本人にとっては本物に見える。その様を綺麗事なしに描写した怪作である


『私の男』桜庭一樹

 腐野花(くさりの はな)は、恋人との結婚をもって養父の腐野淳吾の手を離れることになった。花は幼いうちからまだ年若い養父性的関係を持ち、そしてもう一つ、誰にも言えない秘密を淳吾と共有していた。

 そんな花と淳吾の暮らしを、時の流れとは逆順に、章ごとに語り手を変えつつ描いた物語最後には花と淳吾の真の関係性が明かされる。

 はたからみれば養父から性的虐待を受ける女児物語だが、やはりこれも事実真実は違う系。ところが真実事実よりもどろどろとしていて、なのに純心であり耽美でもあるが、物凄い業の深さでもある。

 第1章が花と淳吾の別れの話で、それから章ごとに時を遡っていき、最終章家族を亡くして孤児になった花が淳吾と出会い養子になるところで終わる。

 私は初読の時に、まるでハッピーエンドのように終わるなぁと思ったのだが、再読したら別にハッピーエンドには思えなかったのは何故なんだ。もう一度読めってことかな、ハハッ。

 映画にもなっているのだが、映画版はまるで小さな悪女・花に淳吾が狂わされ搾り滓にされたみたいなラストだったから、あまりきじゃないな。


『つみびと』(山田詠美

 酷暑真夏若い母親は幼い子供達を部屋に置き去りにし、餓死させた。懲役30年の実刑判決を受けた母親を、世間の人々は好き勝手糾弾する。一体、母親は何故、愛していたはずの子供達を死に追いやってしまったのか? 母親自身の生い立ち、彼女祖母の代から続く凄絶な負の連鎖とは……。

 小説しか描けない現実があるとして、実際に起こった事件モチーフに書かれたフィクション小説である

 児童虐待と、世間の人々が助けたいとは思わないタイプ社会的弱者物語。著者の山田詠美先生自由女性恋愛小説を書く一方で、昔から社会の最下層にひっそりと生きる人々の事も書いてきた。中でもこれはすごい作品

 山田先生作品にしては珍しく、リベラル無責任で冷酷な一面が批判的に描写されている。

Permalink |記事への反応(0) | 10:56

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2022-03-24

anond:20220324175739

「僕は勉強が出来ない」(山田詠美)の様に女の子とヤリ合いたい。

Permalink |記事への反応(0) | 18:03

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2021-12-01

美人作家の良書が読みたい

急に、美人作家の方が書いた本が読みたくなりました。好きな作家は下記です(好きな順・敬称略)

津村記久子

村田沙耶香

山田詠美

綿矢りさ

恩田陸

松村栄子

綿矢りささんは美人ですね。本谷有希子さんは何冊か読みましたがあまり合いませんでした。川上未映子さんは何故か食指が動かないです。

Permalink |記事への反応(1) | 23:35

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美人作家の良書が読みたい

急に、美人作家の方が書いた本が読みたくなりました。好きな作家は下記です(好きな順・敬称略)

津村記久子

村田沙耶香

山田詠美

綿矢りさ

恩田陸

松村栄子

綿矢りささんは美人ですね。本谷有希子さんは何冊か読みましたがあまり合いませんでした。川上未映子さんは何故か食指が動かないです。

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2021-06-08

anond:20201118193233

山田詠美が大大大大大好きでっす!!

Permalink |記事への反応(0) | 13:38

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2020-07-28

anond:20200728192435

パク・ミンギュ『近所』『黄色い河に一そうの舟』

森博嗣スカイ・クロラ』『赤目姫の潮解』

村上龍トパーズ

山田詠美『無銭優雅

川上弘美センセイの鞄

古川真人『縫わんばならん』

吉本ばななキッチン

中上健次軽蔑

Permalink |記事への反応(0) | 23:59

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2020-07-16

anond:20200716163044

山田詠美小説日記バージョンって感じだ

Permalink |記事への反応(0) | 16:34

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2020-04-08

anond:20200407210925

マンガ部の部室でハマったらしく延々とYMO聴き続けてた山田詠美に、「同じモノを一気に味わい続けてると急速に飽きるから他のもバランスよく聴け」と忠告したがアイツは聞き分けなかった、ていう上級生だったいしかわじゅんエピソードが好き。

Permalink |記事への反応(0) | 09:01

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2019-08-12

追記あり古市憲寿さんが芥川賞選考委員にいろいろ言われちゃってる件

10日発売の『文藝春秋』に芥川賞の選評が載っていて、二回連続落選した古市さんがいろいろ言われている。

候補作は単行本出版されているが、まだ読んでない。だが、高学歴なのにビルの窓の清掃員をやってる主人公の話で、参考文献が詳細にあげられているらしいことは、なぜか知っている。

参考文献については、前回だったか候補作の剽窃問題があって、その辺の対策らしいと噂されていた。

で、選評である

まず山田詠美はこう書く。“(参考文献の)木村友祐作「天空絵描きたち」を読んでみた。

そして、びっくり! 極めてシンプルで、奇をてらわない正攻法候補作よりはるかおもしろい”

候補作が真似や剽窃に当たる訳ではない。もちろん、オマージュでもない。ここにあるのは、もっとずっと巧妙な、何か。それについて考えると哀しくなって来る”


続いて川上弘美。“結論からいいますわたしは悲しかった。木村友祐さんの声がそのまま「百の夜は跳ねて」の中に、消化されず、ひどく生のまま、響いていると、強く感じてしまたからです”

古市さんのおこなったことは、ものを創り出そうとする者としての矜持にかける行為であると、わたしは思います


吉田修一。“本作に対して、盗作とはまた別種のいやらしさを感じた”

あいにく『天空の…』の方は書籍化さえされておらず入手困難であり、まさにこの辺りに本作が持ついやらしさがあるように思う。”


堀江敏幸。“他者小説の、最も重要な部分をかっぱいでも、ガラスは濁るだけではないか”(原文では「かっぱいでも」に傍点あり)




要するに、古市さん、文芸誌掲載されたが出版されていない佳作を探してきて、うまいこと翻案して小説書いたようである

いや、具体的にどの程度の参考具合なのはかめてないので、なんとも言えないが、当代きっての作家先生方が、かなり憤っておられるようなので、相当なものなんだろう。

是非比較して見たいところだが、「参考文献」の方は、『文学界2012年10月号、だそうなので、確かめるには、図書館バックナンバーを出してもらうしかなさそう。

にしても、古市さん、お忙しそうなのに、純文学文芸誌まで必死にあさって「参考文献」集める努力は大したもんだが。

まあ「情報集め」は嫌いじゃなさそうだしな。

まさかとは思うが、担当編集者うまいこと見繕って選んだのを古市さんに読ませてるとか、そういうことじゃないよね?





参考文献問題に触れてない選評にしても、あまり芳しくない。

島田雅彦曰く“ナルシスト的私語りが中心で、リアリティ構築に必要な細部も情報パッチワークに終始しているのが気になった。”

宮本輝は“他の登場人物たちがみな類型の寄せ集めなのだ。”

どうやら評価したのは奥泉光だけで、“今回自分が一番押したのは、古市憲寿氏の「百の夜は跳ねて」だったが、選考会の場で評価する声はほとんど聞かれず、大分弱った”そうである

“外にあるさまざまな言葉コラージュして小説を作る作者の方向を、小説とは元来そういうものであると考える自分肯定的に捉えた”そうだ。

ここには、小説における“オリジナリティ”とは何か?という問いが含まれている。

ま、小説なんてそもそも「すでにある言葉」の組み合わせでしか書けないじゃん、というのはある。

で、ありものコラージュでも新しいものが生まれればいいけど、山田詠美は「参考文献」の方が「はるか面白い」って言ってるしなあ。

吉田修一は、「参考文献問題」以外にも手厳しくて、“凡庸差別的価値観主人公小説で書いてもいいのだが、作者もまた同じような価値観なのではないかと思えるふしもあり、とすれば、作家としては致命的ではないだろうか”なんて言っちゃってる。

これは、社会学者にして人気コメンテーター(タレント?)としての活動にも少なからず影響しそうな評価だと思うけど、ま、芥川賞の選評なんて、今時の世間に影響力なんかないのかな?




古市さんという人、本をちょっと読んだことがあるのと、時おりメディアでお見かけするだけで、どんな人か詳しくは知らない。

ただ、妙に芥川賞を取りたがっているらしいという噂は聞く。

なんでだろ?

“気鋭の若手社会学者”も“テレビ毒舌が人気の論客”も、実に空虚脆弱肩書きで在ることに、ご本人が一番気づいているということだろうか?

そこで、「学者として研究に力を入れる」ではなく、「いい感じの小説を見つけてきて、うまいこと翻案して芥川賞ねらう」って辺りが、実に薄っぺらいけど。

テレビ知名度得た人が芥川賞狙うって図式では、又吉直樹といつ成功例がある。

あの「火花」という作品が、そこまで傑作かどうかはともかく、この人は本当に、太宰治を筆頭に、文学というものが大好きで、おそらく文学に救われたという経験を持っていて、文学リスペクトしていることが端々から伝わってくる。

文学に対して真摯謙虚なんたろうな、と感じられるのである

片や古市さん、文学とか小説とか、本当にお好きなんだろうか?

あんまり文学とか語ってるのを聞いたり読んだりした印象がないのだが。

前回の選評では、「ナルシシズムが過ぎる」とか「自己肯定というより自己過信」とか、これまたかなり厳しい言葉が並んでいたと記憶する。

単なる自分語りの舞台として小説を選んでいるのだとしたら、ずいぶん旧い、日本文学における「私小説偏重文学観をうすっぺらくなぞっただけかもしれないが。

なんだろうなあ?

社会学者コメンテーターも、ありもの言葉を組み合わせつつ、持ち前の地頭センスと要領でなんとなく現在地位を掴めちまったっぽいだけに、「小説? これくらいなら、ボクでもかけるじゃん」とか思っちゃったんじゃないかなあ、という疑いを禁じ得ない。

で、今後も小説は書いていかれるんだろうか?

追記

えらくブクマついてる。文藝春秋なんて読んでないけど、中身は気になるって人は多いのかなあ、と思ったり。

「参考文献」の著者、木村友祐さんがtwitter発言されておられるので、追記しておく。

本件、「古市さんが窓拭きに興味をもち、取材依頼があり、応じました。窓拭きの達人を紹介しました。古市さんはその取材をもとに書いてます。」そうだ。

選評からの推測で「翻案」などと評したのは、勇み足だった。

お詫びしたい。

なお、「窓拭きの細部以外は、ぼくの作品古市さんの作品は別のものです。そしてぼくは、〝知名度がないゆえに作品を利用されたかわいそうな小説家〟ではありません」とのこと。

にしても、選考委員先生方は、どの程度経緯をご存じの上で選評を書かれたのかは分からないけれど、えらく憤っておられるようで、なにがそんなに山田川上吉田各氏に火を着けたのか、検証してみたくはある。

二冊並べて売ったら、「出版ビジネス」としては面白いと思うけど、難しいのだろうか。

Permalink |記事への反応(15) | 01:28

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2019-01-16

anond:20190116234255

山田詠美の本だいたい増田が言ってる「ケッ」て感じの読後感

つうか「女流作家小説ってだいたいそうだよね

そういうのを受け入れる余裕がもう誰にもないか歴史小説とかが人気なわけで

私は20代半ばなので、中年の人が読んだらまた違った面白みが生まれている可能性はあると思う

Permalink |記事への反応(1) | 23:49

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僕は勉強が出来ない、という本

そういう本があってだな。作者は山田詠美だったか

若者に人気だったらしい。ホントかどうかは知らん。読んでないからな。

勉強は出来ないが女にはモテる

みたいな「大人は分かってくれない」的な話、らしい。

20年前には若者だった俺は『こちとら勉強「も」出来ませんよ!ケッ!』という

なんかモヤモヤした思いを抱えていたっけなあ、とふと思い出した。

んだが、未だにモヤっとするな。

おっさんになった今実際読んだらどうなんだろな。

誰か教えて。

Permalink |記事への反応(6) | 23:42

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2018-06-12

海外だと人の容姿言及するのはマナー違反らしい

痩せたも太ったも色白いも鼻高いもダメらしい。ツイッターで見たけど昔山田詠美も同じようなこと書いてた。

日本だとバンバン言っちゃうよね。まつ毛長〜い!とか肌きれい!とかもダメなんやろな、多分。目の色がきれい、とかもダメなんやろな、知らんけども。

でも芸能人の見た目の話はするのかな?身近な人だけダメということなんだろうか。口説くときはどうするんだろ。世間話で見た目の話はしないってことかな。

Permalink |記事への反応(0) | 05:55

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2018-05-08

anond:20180507220715

山田詠美読んでみて。小説

Permalink |記事への反応(0) | 07:25

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2018-02-25

anond:20180225083655

小説家山田詠美増田くらいの年頃まで小説を書いた事が全然無くて、貧困で行き詰まった時に初めて書いた作品がヒットして小説家になった。確か後に、あえて書かないでいた溜めの期間が大事だったという様な述懐エッセイに綴っていた。

ただし、山田詠美の全盛期は日本の全盛期でもあり今の出版不況時代とは全然違うという事と、山田詠美小説を書いた事は無かったが若い漫画家をやっていた時期があることに要注意だ。

そういえば森博嗣小説を全く書いた事が無いところから金欲しさに一念発起して40までに小説で売れるとかい目標を立てて39歳で実現してしまうのだが、森博嗣は元々名古屋同人誌界で腕をならした強者なのである

Permalink |記事への反応(0) | 09:00

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2018-01-10

anond:20180110081644

山田詠美が「近所に住んでなければ恋は始まらない」的なこと小説に書いてたよ。「無銭優雅」だったかな。私も同感。

Permalink |記事への反応(0) | 09:03

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2017-12-10

ぼくは〇〇ができない

的なタイトルをよく見るのだけど、あれは山田詠美の「ぼくは勉強ができない」が大本なのだろうか。

Permalink |記事への反応(0) | 00:57

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2017-11-06

anond:20171105212150

山田詠美の「ラビット病」お薦めする。完全なバカップル主人公から

Permalink |記事への反応(0) | 11:59

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2017-07-05

短編小説書き出し考

僕は小説を読むのは好きなのだ文章を読むのはあまり好きではないという、どうしようもない性質を持っている。

酷いとき最初の一行を読んだだけで本を放り出すこともある。なにか事件が起こる前にだらだらとまえがきのようなものが続くともう読む気が失せてしまうのだ。

なので冒頭ではさっさと本題に入って、その世界に引きずり込んでほしいと常々思っている。

特に気合を入れて臨む長編と違い、軽い気持ちで読み始める短編ではその傾向が強い。

そこでちょっと気になったので短編小説の書き出しをまとめてみた。

【日時型】

これは、れい飲食店閉鎖の命令が、未だ発せられない前のお話である

太宰治 眉山

それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。

江戸川乱歩 D坂の殺人事件

それは新婚二年目の夏のことでした。

筒井康隆 傷ついたのは誰の心

【情景描写型】

フロントグラスがいつの間にかまた薄く曇り始めた。

石原慎太郎 完全な遊戯

風があるわけでもないのに、空気の中には埃が混じっている。

中沢けい 入江を超えて

それは、人間の誤った趣味とか定説によって半分腐らせたような肉とは違い、歯ごたえも、血が混じった肉汁も、すんだうまみを持つ牛の肉だった。

宮本輝 暑い

女の髪は緋色でも金髪でもなかった。

中上健次 赫髪

【行動描写型】

少年は重い砂袋のような、この泣きやまない少女を引きずって、雨のなかを歩くのにくたびれた。

三島由紀夫 雨のなかの噴水

僕はくらがりの石段をのぼってきて何か堅いかまりに躓き向脛を打ってよろけた。

小島信夫 馬

ブザーが鳴った時、す速い反応を示したのは男の方だった。

瀬戸内晴美 ふたりとひとり

セザンヌの部屋の男の子は、うらの崖の石垣に蟹がいるのを見つけた。

庄野潤三 蟹

【状況描写型】

よく考えてみると、私はこの二年ばかり、革命にも参加せず、国家家族のために働きもせず、ただたんに少数の女たちと飲食を共にするために、金を儲け、夜をむかえ、朝を待っていたような気がします。

武田泰淳 もの喰う女

Bの家には、もう何代も、あるいは何十代にもなっているかもしれない昔の祖先が死なずにそのまま生きつづけている。

安部公房 家

このところ、やや下火になっているが、先般、戦争中の従軍慰安婦のことが、大騒ぎに騒がれた。

古山高麗雄 セミの追憶

私の姉は、夏休みだというのに実家にも戻らず、両親を心配させています

山田詠美 花火

そういうのは世の中にはよくある例なのかもしれないけれど、僕は妹の婚約者そもそも最初からまり好きになれなかった。

村上春樹 ファミリー・アフェア

【会話型】

「俺はここで死ぬのかな……」

夢野久作 童貞

スプリットタンって知ってる?」

金原ひとみ 蛇にピアス

あなたがたの生活は、人間生活じゃない。天使生活だわ」

中村真一郎 天使生活

「暗いとこですなあ。それにここには四つしか病室がないのですか。寂しいですなあ」

遠藤周作 男と九官鳥

概念型】

暗黒の深淵がこの現実世界のそこかしこにひらいて沈黙をたたえており、現実世界は、そのところどころの深淵にむかって漏斗状に傾斜しているので、この傾斜に敏感なものたちは、知らず知らずのうちにか、あるいは意識してこの傾斜をすべりおち、深淵の暗黒の沈黙のなかへ入りこんでゆく、そして現実世界における地獄体験するわけである

大江健三郎 後退青年研究所

貧乏というものが、ある欠乏と云ったものではないことはたしかだ。

安岡章太郎 愛玩

世の中でいちばん馬鹿ばかしいものは、二つあって、一つは兵隊、もう一つは恋愛だと思うな。

丸谷才一 贈り物

他にもタイプはあるのだが主だったところはこんなもんだろう。

こうしてまとめてみると僕は【状況描写型】が好きなようだ。

この小説は明るい話なのか、暗い話なのか、どういったテーマなのか、いったいどこへ向かっているのかを早々と提示してくれるのはものぐさにとってはありがたい。

みなさんはどのタイプの幕開けがお好きでしょうか?

Permalink |記事への反応(0) | 07:00

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