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はてなキーワード:小説家になろうとは

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2025-10-18

なろう系嫌悪萌え絵嫌悪は根っこが同じ

からずっとモヤってた話。


※1「なろう系小説」は「小説家になろう」に掲載されてる作品総称でなく、その中でも「チート」によって主人公が苦労せず異世界で栄誉や異性の恋人などを得る物語類型を指す。自分書き手なので、そうでないものが色々あることは知っているので区別しておきい。その上で「なろう系」も好きなように消費してもいいとおもう。

※2おおまかに男性」「女性」と区切ってるけど、もちろん反応しない男性女性もいるとおもう。あくまでざっくりした傾向の話として。


「なろう系嫌悪」と「萌え絵嫌悪」って、たぶん根っこが同じ。前者は表向きは「質が落ちる」とか「文化痩せる」とか「安易」とかもっともらしい理屈が並ぶ。萌え絵嫌悪には「性的搾取」「性的客体化」といった文句が並ぶ。しかし、どっちも別に誰かの利益侵害してない。ならさっさと回れ右すればいいのに、どっちも苛立つのだろうかと。そこで、ふと思ったのだが、あの違和感の中心には、しばしば「嫉妬誤作動」があるんじゃないかと思う。


嫉妬は、相対的剥奪から生まれる。自分が何かを奪われたわけじゃないのに、他人快楽承認数字可視化されるせいで、自分位置が一段下がったように“感じる”。なろう小説ならランキングRTいいね。あるいは漫画化やアニメ化までされる。女性なら萌え絵一般的に認められて本棚でそれが見られること。それはたぶん、他人幸福こちらの網膜に直送してくる。人間情熱奴隷から、しばしばそれを無意識正当化するために「あれは低俗」「浅い」「社会に悪影響」みたいな言葉が、心のざわつきを包むラッピングをしやすい。


起爆条件も似てる。お手軽に消費できること。記号が強く、理解コストがかからないこと。ファンコミュニティが楽しそうに盛り上がってること。これらは全部、「自分の美意識努力相対的価値を失うかも」という予感を刺激する。で、その予感が痛いから、道徳っぽい語彙で殴ってしまう。


もちろん、作品や絵に対する妥当批判はあるし、全部を持ち上げろって話ではない。ただ、「ジャンルごと一括りで嫌う」時のトーンって、多くの場合美学議論じゃなくて、心の防衛反応。言い換えれば、「自分が選ばれなかった痛み」の誤魔化し。なろう系嫌悪は「作品を読むのはOKラインが保たれてるだけましで、特に女性側の「萌え絵嫌悪」は公共の場ちょっと女性的なマスコットキャラが出てきた程度で、防衛反応をむき出しにしてるから性質が悪い。


うがった見方に聞こえるのは承知の上で、それでも一回だけ立ち止まってみるといいかも。「これは嫉妬誤作動かもしれない」と仮置きしてから作品や絵そのものの話に戻る。たぶんその方が、余計な敵を作らずに文化批評もできるんじゃないかなと。


付言すると、2010年代萌え絵批判で、あれこれ「添削」して公共の場にふさわしいように修正する議論があったけど、ぶっちゃけていえば「女性キャラをできるだけ女性として魅力的に見えないように修正する」という作業女性じゃないから、たぶんだけど、あれは「本来苦労の末に獲得する果実女性との恋愛やそのさきの行為)を見る人が掠め取っている」ような感覚から来てるんだとおもう。男性そもそも恋愛において(多くは)ジャッジする立場にいないけど、マチアプとかでもわかるように男性ジャッジできる立場なわけで、そこを迂回して「果実」を掠め取ってるのが不愉快なんだろうなあって(彼女たちがそれを自覚してるかはさておき)。

Permalink |記事への反応(0) | 05:01

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2025-10-13

anond:20251013014742

つよつよ主人公が目立つようになったのって小説家になろうの影響だったりするのかな

Permalink |記事への反応(2) | 21:33

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小説家になろう収益プログラム

https://blog.syosetu.com/article/view/article_id/4957/

匿名はてな収益プログラムするか?

Permalink |記事への反応(1) | 06:49

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2025-10-12

無料でなんでも楽しめる時代、でもお金払うってめっちゃ特別だよ!

やっほー! みんな、元気ー? あたし、最近めっちゃ思うんだけどさ、今って小説マンガアニメも、ネットでタダで楽しめるコンテンツが山ほどあるよね!📚✨Pixivとか小説家になろうとか、無料ガッツリ楽しめるプラットフォームいっぱい!めっちゃ便利だし、オタクの心をガッチリ掴んでくれるよね~!

でもさ、ちょっと考えてみてよ。無料で楽しめるのって超ありがたいけど、好きな作品推し作者にお金払う って、なんか特別気持ちにならない?💸だってさ、そのお金って「大好き!」って気持ちを形にしたものじゃん!今日は、なんでお金を払うのが大事か、そして同人誌課金サービス推し応援する方法を、ギャルっぽく語っちゃうよ~!😎

無料コンテンツのスゴさ、でもちょっと物足りない瞬間

ネット時代になって、無料で読める小説マンガマジで溢れてるよね!Pixivで神絵師イラスト見放題だし、なろうで連載小説にハマっちゃったり、YouTubeアニメの切り抜き見たり…もう、寝る時間なくなるレベル!😅無料から気軽にいろんな作品に触れられるし、新しい推しジャンル見つけるのにもバッチリ

でもさ、無料ってことは、作者さんにお金が入らない場合も多いんだよね。好きな作品が「更新止まっちゃった…」とか「続きが読みたいのに!」ってなると、ちょっと切ない気持ちになることない? あたし、推しマンガが途中で止まったときガチで「うそ、続き読みたいよ~!」って泣きそうになったことあるよ…😢

お金を払う=推しへの愛を叫ぶこと!💕

そこで大事なのが、お金を払う って選択! 好きな作品や作者さんに課金するのって、ただの「お金のやりとり」じゃないんだよ。まるで「あなた作品めっちゃ愛してるよ!」ってラブレター送るみたいなもん!💌推し作品を買ったり、サポートしたりすることで、作者さんも「よっしゃ、もっと描くぞ!」ってやる気出してくれるんだからめっちゃWin-Winじゃん?

例えば、電子書籍マンガ小説買うのだって、作者さんに直接「応援してるよ!」って伝わるアクションだよ。1冊500円でも1000円でも、そのお金が作者さんの次の作品に繋がるんだからめっちゃ価値あるよね! あたし、推しライトノベル買ったとき、表紙開くたびに「これ買ったの正解~!」ってニヤニヤしちゃうもん!😍

同人誌課金サービスで、推しガチ応援

でさ、もっとダイレクト応援したいなら、同人誌課金サービスめっちゃオススメ!✌️同人誌って、作者さんが心から作りたいものを詰め込んだ、まじスペシャル作品だよね。コミケとかで推しサークル見つけて、直接本買う瞬間、めっちゃキドキする!オンラインBOOTHとかでも同人誌買えるし、グッズ付きのセットとか見ると「うわ、全部欲しい!」ってなるよね~!

あと、最近はPatreonとかFantiaみたいな課金サービスも激アツ! 月額で推し作者をサポートできるし、限定イラスト書き下ろし小説とか、めっちゃレアコンテンツ見れちゃう! あたし、推しイラストレーターさんがPatreonで公開してるラフ画見るたびに、「うわ、こんなん見れちゃっていいの!?」って興奮しちゃうもん!😆 こういうのだと、作者さんとファン距離がグッと近くなる感じがして、最高にハッピー

無料もいいけど、課金で深まる「特別な絆」

無料コンテンツは、気軽にいろんな作品を楽しめるから最高! でも、推し作品お金払うことで、なんかもっと特別な絆 みたいなものが生まれるんだよね。だってさ、課金した分だけ「この作品めっちゃ大事!」って気持ちが強くなるし、作者さんも「応援してくれてありがとー!」ってパワーもらえるわけ!

ほら、推しキャラフィギュア買ったとき、棚に飾って毎日ニヤニヤしちゃうあの感じ! それと同じで、課金って自分にとっても作者さんにとっても、めっちゃハッピーな循環作るんだよ。💞無料で楽しむのもいいけど、たまには推しに「大好き!」を形にしてみない?

まとめ:推しへの愛はお金で形にしちゃお

ってことで、無料で楽しめる時代からこそ、推し作品や作者さんに課金するのってめっちゃ大事同人誌買ったり、電子書籍DLしたり、Patreonでサポートしたり…いろんな方法で「大好き!」を伝えようよ! あたし、推し新刊出たら即ポチってるし、BOOTHでグッズ見つけたら「これ買わなきゃ!」って即カート入れてるよ!😜

ご主人様も、好きな作品や作者さんに「ありがとー!」って気持ち、ぜひお金で伝えちゃって!推しへの愛、形にしたらもっともっとハマっちゃうよ~!💖 どんな応援してるか、コメントで教えてね! じゃ、またねー!✨

Permalink |記事への反応(1) | 08:27

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2025-09-27

anond:20250927155350

知らなかったよ。

からまれないのか。

同じものを、小説家になろうとかアルファポリス

にアップしたらそこそこ読まれるのに不思議に思っていた。

今は、カクヨムが元気があるけど、落ち目になるのは時間問題だな。

Permalink |記事への反応(0) | 21:26

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2025-09-18

ちょうど働きながら5年で作家になった俺がやり方を教える

10年後に死ぬ予定だから5年以内に作家になりたい

最初に言っておくが、俺は商業2作目書いて全く売れずに3作目の途中でギブアップした程度の雑魚からこれは「俺が作家になったとき方法」であって「売れっ子になる方法」ではないよ。

ダラダラ書いても読む方も面倒だろうから箇条書きでササっと済ませるね。

・何でもいいから書く。書きたいものがないならまずは自伝を書いてみる。

・何でもいいから見せる。匿名エロ小説公開するとかで問題ない。

・敗北を知る。小説家になろうやカクヨム投稿して泣かず飛ばすを味わう。

・応募したい賞を探す。探したらとりあえず投稿するかは置いといて期限ないに書いてみる。

・完成させる。多分期限内に書き上がってないだろうから次の期限までに完成させる。

投稿する。完成させたんだから投稿してみる。

入賞するまでやる。とにかくひたすら投稿する。

・なろうバズりでシンデレラは狙わない。マジで無理。アレはプロ名前隠してやること。

・そのうち入賞して、入賞したらデビューしたりする。

デビューしたあとのことは知らない。ちゃんと考えてたら多分デビュー出来なかったと思う。

Permalink |記事への反応(0) | 22:58

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2025-09-08

IT企業経営者の兄が首を吊って自殺した③

https://anond.hatelabo.jp/20250908163905

善意呪詛、獣欲の悪意

俺は大学生の時、予備自衛官補の訓練で銃を撃ったことがある。64式小銃という銃だ。狩猟スポーツのためではない、純粋に「人を撃つために作られた、戦争をするために作られた軍用銃」だった

その銃床を肩に当て、撃った瞬間、日本人が考え得るもっとも強力な「戦争と殺しの道具」を手にしたと錯覚した。

…あの時は、それ以上に強い武器はないと思っていた。だが、人間人間を苦しめる手段に限りがないことを今知らされている。人は、人を軍隊武器で殺すばかりではない。視線と、言葉と、善意ですら、人を壊すのだ。

14歳の兄の娘は、俺がかつて持った64式小銃よりも恐ろしい武器をその小さな心に浴び続けた。それは悪意と性欲という視線心臓を撃ち抜かれ、言葉ナイフが幼い心を裂き、さらには善意や親切でさえ…猛毒の毒矢となって彼女に降り注いだのである彼女が生まれる遥か前、俺が4歳や5歳の頃、オウム真理教というテロ組織世界初首都圏化学兵器テロを実行した。その時、俺のよく知る秋葉原駅オウム実行犯の一人はサリンを散布したという。彼女にとってはそれをも超える「視線言葉善意化学兵器」が小さな体に降り注ぎ続けたのだ。

兄の娘は、母親容姿を引き継いでいる。今となっては、その美貌は、彼女にとって祝福ではなく災厄であった。俺が見ているウマ娘というアニメ、その中のトウカイテイオーという少女面影も立ち振る舞いも似ていると感じていた。

まだ14歳の幼い彼女をその獣欲を満たそうと、有象無象無頼の輩がやってきていた。それは、昔教科書で見た百鬼夜行絵巻を俺に想起させた…人間は時に、妖怪よりもよほど醜悪である

悪意ある大人たちは、艶めかしい視線と卑しい言葉彼女に浴びせ続けた。その感情は毒であった。幼い心は、その毒に壊されていった。俺も父も、完全にそれを防ぎきることはできなかった。

悪意ある「大人」たちに艶めかしく気持ち悪い性欲のこもった眼と言葉感情を向けられ続け、彼女の心は壊れた。

だが、何も悪意と性欲だけが兄の娘の心を壊したのではない。転校する前の私立、そして小学校時代の学友や友人が、彼女心配したのだろう。クラスで書いた寄せ書きを持ってきたことがあった。思えば、代わりに俺かルカねえが受け取るべきだった。

それを見た彼女は、半狂乱で泣きわめきながらそれを引き裂いた、破いた。布団に伏し、捨てられた小動物のようにおびえて泣いた。彼女にとってもはやクラスメイトの向ける善意純粋心配好意は、彼女の心を引き裂く研ぎ澄まされた言葉ナイフに変わっていたのだ。

俺は内心悲しみを隠せなかった。「また遊ぼうね」、「元気?」…子供らしい無垢な励ましの言葉だ。数々の言葉彼女の心を締め上げる呪詛呪文以外の何物でもない。感受性の強い彼女の壊れた心は、もはや善意幸せを受け止める器の形を保っていなかったのかもしれない。

兄は娘と伴侶の心さえ破壊していく毒を残していったのだ。あまりに業の深い行為である

補導した警察官の話によれば、彼女――兄の娘はトー横でさえ価値観や会話がかみ合わず容姿ゆえの性欲しか年代落ちこぼれたちからさえ向けられなかったらしい。

同性からは「見てくれのいい生意気な女」、異性からは「エロい女」、救いを求めて流れ着いた場所でさえ、彼女の前に待っていたのは俺達が防ぎきれなかった悪意と性欲のねばついたマナコと、悪意と嫌悪の眼だけだったようだ。

彼女が求めた救済の場は、結局、欲望嫌悪の眼が渦巻く修羅の巷であった。

兄が望んで往った「キラキラした人生」…見栄と虚栄と虚位と、嫉妬と悪意と打算と性欲が渦巻く世界に、行きたくもないのに叩き落とされたのだ。感受性の強いその娘が、望んでではなく、強いられて。

俺は兄の位牌を蹴り飛ばしたい衝動かられた。どこまでも身勝手自分勝手だった兄の残した業と毒…身勝手で、他者を顧みぬ男の残した毒は、一人の少女の心を取り返しのつかぬほど破壊してしまったのだ。

…兄の娘の心が再びその瑞々しさと平穏を取り戻せることを、俺と父はその祈りにすがるしかないのである

記憶の旅の終わり、西武新宿のReゼロのレム・ラム姉妹エミリア、そしてなろう小説トー

Xを覗くと、思いがけず俺の書いたものが拡がり、人々の口端にのぼっていた。

群れをなすオッサン達の姿は、かつての兄に重なった。彼らは互いに「自分は違う」と言い訳しながら、同類であることを確かめ合っている。肩書を飾り立て、やれどこぞの企業社長だ、案件募集だ、AIがどうとか…

実体の乏しい言葉を繰り返すだけで、そこにあるのは哀れにも似た虚ろさであった。恐らくAI意味も分かっておらず、それを錦の御旗にすればルカねえや俺の様なIT音痴人間がすごいと思って枕詞につけているのであろう。一抹の哀れさすら感じる連中である

俺はそれを見て、葉の裏にくっついて擬態しなければならぬ雑虫の輩の羽虫が、アスファルトにへばりついて隠れているかのような場違いな滑稽さを感じた。

だが、それを笑えるであろうか?彼らの有り様は、兄と同じだ。都市の灯に集う羽虫に似ている。かつて昆虫が森の落葉の陰に潜み、その自然の中で調和していたように、彼らもまたあるべき場所を持つはずであった。しかし今はアスファルトに貼りつき、光に惹かれ、Xの上をただ滑稽に舞う。

そう思えば、彼らの姿は羽虫に似ている。自然の中で葉裏に潜む虫であれば、まだ調和がある。だが都市の舗道に貼りつき、光に群がる姿には、どこか場違いな痛ましさがあった。兄の変貌もまた、その群れの一つに数えられるべきものだったのであろう。

俺みたいな人間から見れば、虫と同じだ。虫マニア昆虫学者ならナントカムシだのウンタラムシだの名前と種類が違うことがわかるのだろうが、俺から見れば兄と同じくネット虚妄自尊心毒虫の様に肥大化し、ITという腐葉土に群がる虫の様にしか映らない。そこには嫌悪侮蔑感情すら感じていた。

俺と父が見た、傷心のルカねえや兄の娘に群がっていった、性欲に狂った目でイチモツをオッ勃たせる事も気にせず…いや、寧ろ見せつけて嫌がる様に性的興奮すら感じているのであろうとしか思えない程の下劣教養のかけらもない言葉遣いと毒笑を浮かべた自称IT企業社長」、「ITコンサルタント」、「芸能界関係者」、「スポーツ関係者」と同じにしか見えない、日本社会の闇に蠢く虫の様な輩の姿を再び見て、俺は暗い気持ちを抱えざるを得なかった。

―――これを見て、折に触れて思い出すことがある。トー横で兄の娘が補導され、俺と、そしてルカねえが引き受けに行った時の光景だ。

西武新宿から降りてすぐ左手パチンコ屋に、姉妹メイドと一人の王女が映ったアニメキャラの大きな看板がある、なろう小説の有名なアニメ、Reゼロキャラクターだという。

その看板の下で兄の娘とルカねえと俺は合流した。

生前、兄もこのなろう系というものを好んでいた。そこには性格がひん曲がった社会負け組中年引きこもりが、タナボタチートなるパワーを得て死んだ先の世界無双し、美少女に囲まれるという、あまりにも惨め過ぎる夢物語の内容が主で、兄と同じく氷河期世代中年男性に人気だと聞く。

自業自得の自らの業と虚栄により、人生を自ら追い込み、ありもしない一発逆転に縋って、それでも「馬鹿にされる」、「男のメンツ」とくだらないプライドを持ったまま憐れに、惨めに、そして滑稽に独り相撲を続ける兄の姿を、兄自身も歪んだ認知の中で重ねていたのだろうか。少なくとも俺には、兄が彼の好むスバルだのカズマだのゴブリンスレイヤー何某だの、ロードウォーリアーズだかオーバーロードだとか、転生スライム男だという何某の様なキャラクターにダブって見えた。

ああ、空想の中の異世界では自尊心毒虫の様に肥大化した彼らの他責思想と無法を通したとしても、都合よく逆転し、美少女に愛され、英雄になれるのであろう。だが現実は冷たい経済機構歯車が迫る経済大国の社会の枠組みの中だ。そんな人間は、社会から「いらない存在」として排斥される。兄の憧れた彼らなろう主人公にも、ルカねえや娘、俺達に忍び寄る「社会底辺と闇の世界の住人」達の世界で生きることもできないだろう。

その末路は兄と同じなのやも知れない。

思い出す。京都アニメーション放火テロ事件主犯である青葉真司という氷河期世代中年男性がいた。彼も熱心に「小説家になろう」に投稿していた男だったと裁判証拠として提出されている、とニュースで見た。

そんな彼は狂って自らと無関係大勢他者を燃やして死んだ。実に身勝手な男だ。いつか兄が見ていたどこぞのなろうアニメの様にエクスプロージョンなどという魔法でも放ったつもりだったのであろうか?身勝手にクソをヒリ出し首を吊って死んだ兄も同じではないであろうか。ガソリンをぶちまけて火を放って焼け死のうとした青葉、身勝手に首を吊り糞と精子をヒリ出し死んだ兄。炎か汚物かの違いでしかない、俺はそう思っている。

もしくはすべてを投げ出して生きている俺達に迷惑をおおかぶせたまま、兄は自ら命を絶ち、勝手に「異世界転生」をしたつもりなのかもしれない。

…だがその先に、美少女を抱く未来も、英雄となる舞台も、永遠に訪れることはない。現実は冷酷であり、兄の望んだ「なろう」の世界は、永遠に来ないのである

みずいろ

――あれは兄の娘が中学受験に受かった翌年の夏だっただろうか。

音楽関係仕事についていたルカねえの血を継いでいるのか、兄の娘は感受性が強い子だった。

兄の家族と俺とで、片瀬江ノ島にいった夏の事だった。成層圏の黒みがかったほどの抜けるような青空入道雲が眩しい日の事だった。

――思えばそのころにはすでに破滅足音家族にも忍び寄っていた。それを幼い感受性で感じ取っていたのだろう。受験で塾通いで詰め詰めだったと言い訳をしながら、兄の娘の無邪気なはしゃぎぶりは今でも記憶に強く残っている。

…それは、終わりゆく夏と自分人生のこれからの先を予見して、一秒一秒、終わりゆく夏の光を記憶琥珀に、粒に封じ込め、未来の闇に消えぬように思い出を刻み込もうとしている様だった。砂を蹴って無邪気に走り回る姿が、今なお俺の記憶を去らない。

すでに破滅足音は背後に忍び寄っていた。その予兆を、彼女の鋭い感受性は察していたに違いない。当時はまだ13歳になる手前の12歳頃であっただろうか。年の割に無邪気にあふれる様な歓喜をしめしていたのも、せめて一刻を永遠に刻もうとする幼い魂のあがきであったかもしれない。

…今思えば彼女は知っていたのだ。この夏が家族の、ひいては彼女自身人生の、ひとつの終幕であることを

俺とルカねえはその光景悲しくて居た堪れなくて見ていられなかった。憔悴しきっている兄は、娘のその機微にすら気が付いていない。その鈍さが、憐れで腹立たしくてしょうがなかった。

江ノ島神社で、お参りをした時、彼女は俺達よりずっと長く目をつぶって祈っていた。彼女の小さな肩は震えているように見えた。強く強くと神様に願いをかける様に。ルカねえと俺は彼女に聞いた、そんなに長く何をお祈りしてたの、と

彼女は壊れそうな程儚い笑顔でこう言ったのである

「みんな仲良くこれからも暮らせますように」、「今の私が大切に思ってることが消えてしまわないように、消えてしまってもぎゅって守っていられるくらいの強さをくださいって」

…あの頃を思い出すたびに俺は自分のふがいなさと弱さに泣きそうになる。胸の奥底で嗚咽をかみ殺した。世の非情さを思い知らされたかである。だが、彼女は違った。あの瞬間、彼女はすでに、世の無常をその小さな胸で受け止めていたのだ。心が壊れ、すべてが崩れ去ろうとするなかでさえ、彼女は自らの「大切に思っていること」を決して手放さなかった

ーー兄の娘は、祈った。今でも忘れえぬことは、心が壊れてしまってもなお、彼女は自らの「好きな色」を忘れず、強く固執していた。

好きな色を聞けば必ず彼女は答える。

好きな色は、「みずいろ」と

…それは夏の空の色であり、壊れ行く者が最後に抱きしめる儚い希望の色だった。心が壊れてしまった彼女が胸の奥にひそかに抱いていた、あの淡い祈りの色である

… 兄の業に翻弄され、家族が砕け散るなかで、彼女はこの「みずいろ」だけを守ろうとした。

滅びゆく者が抱きしめる色――それが、みずいろであった。

…今も俺の机の上、地獄入り口PCブルーライトの光に照らされ、小さな球体の中の「みずいろ世界」に抱かれて泳ぐ小さな鯨とともに、その色は俺に語りかけている。その色は、淡く、だが確かに輝き続けていた。

AM2:00 東京都郊外某所 Xにて

兄の人生をたどる旅を終えて今わかった。兄の姿は彼らの現身なのだ。彼ら、彼女らの飾り立てるIT技術で変わる世界美辞麗句にどこか詐欺師の語るような違和感を感じざるを得ない理由も、今ならわかる。

彼らは本当は、ただ自身毒虫の様に肥大化した自尊心と、自己顕示欲、性欲、俺だけが主人公、それ以外はモブ、そんなあまりに幼稚で下劣すぎる欲望を満たしたいだけなのだ。力も度胸もないかテロリストや反社にでもなることもできず、またその方法もこの天下泰平の法治国家日本でわかるわけがなく、それを叶える魔法の道具に「IT」を選んだだけにすぎない。

彼らのいうAIだとかiPhone何某だとか、LLMだとかい言葉を「拳銃」や「爆弾」と言い換えて見よ、何も矛盾することはないではないか…彼らの中に「自分」以外の存在は介在していない。かつての兄と同じである

思えば、人類歴史とはかくのごとき欲望の繰り返しである古代に鉄剣がそうであり、中世には火薬がそうであり、近代機関銃戦車がそうであった。令和の世においては、それが「ITであるというだけのことだ。

だが彼らの願いが叶うことは永遠にこないと思う。その末路は令和の世に入ってから幾らでも例があるではないか孤独業火に焼かれた青葉、狂気の刃を振るった平原、性欲と憎悪欲望に溺れた和久井――いずれも同じ末路に至った。兄の姿もまた、その一つにすぎなかった。

IT神輿美辞麗句を飾り立てる彼らも兄と同じく、一皮むけば糞と小便と涎とザーメンの混合物…汚物の様な感情だけで動くそれらが詰まった肉の袋、人とは言えぬ何かでしかないのだ。

今では、ミサイル爆弾を落とすにもスマホ写真を撮ってSNSで座標を知らせる、ということまでウクライナで行われ、かつてのアフガニスタンでは行われていたらしい。IT世界は確かに変わった。だがそれは悪い方向に、でしかない。

――窓の向こうで、東京の都会の灯がうっすら見えている。

ルカねえや兄の娘、そして兄と見た府中分倍河原の夜の様な星空は、その虚栄の光に隠れて見えなくなっている。

羽虫の様に光に集まる人々たち、欲も善も悪も聖も全てのみ込んで、東京の夜は深まっていく、田舎と都会の合間に住まう窓の外を見て、何とも言えない兄と、人の業の深さを感じている。

窓外に目を転ずれば、府中の夜空に瞬いた星は、もはや東京の灯にかき消されていた。星が見えぬということは、文明の光に包まれているということである。だがその光は、羽虫の群れをも包み込み、欲も善も悪も、すべてを呑んでしまう。

兄はなぜ首を吊らなければいけなかったのか。なぜ変わってしまったのか、ルカねえと兄の娘はなぜあんな目に合わなければならなかったのか。なぜヒーローは助けに来なかったのか。

星空も夜も、そして東京の光も、この苛立ちとも悲しさとも怒りともつかない感情の疑問に、答えを出してくれない…時は、ただ深夜二時の時間だけを静かに刻んでいる。

Permalink |記事への反応(7) | 16:42

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2025-09-06

簡単なつくりのほうが良いという個人的他愛のない話

最近小説投稿サイトにおける文章入力欄の利便性の向上は目を見張るものがある。

カクヨムノベルアップ+には色々な項目があるし、小説家になろうにも最低限の機能はある。

小説を書く人には大変喜ばしいことだろう。

しかし、私は少し寂しい気持ちでいるのである


私がインターネット上に創作物をはじめて投稿したところは電子掲示板だった。

やる夫スレの全盛期がやや過ぎたあたりだったと思う。

そのとき私が投下したのもアスキーアートを使った短い物語だった。

投下、懐かしい響きだ。


私は単純な見た目の電子掲示板が好きだった。

入力項目は最小限、一度に書き込める情報量も決まっている。

私はインターネットという電子空間のなかで、その山小屋のような簡素なつくりにくつろいでいたのだ。


しばらくして、私も遅ればせながら小説投稿に手を出すようになった。

最初に述べたような小説投稿サイトを利用した。

しかし、何かが違った。

気持ちが晴れないのである

しばらく利用したのち、私はインターネット作品投稿することをやめた。


時が経ち、Twitterに飽きはじめたころ、私は今まで利用してこなかったはてなブックマーク登録することにした。

そこではてな匿名ダイアリー出会った。

はじめて入力ページを見たとき、私は感動で打ち震えた。

なんと美しい簡潔さだろう。

一個の芸術作品のようではないか

私のこころは解き放たれ、緑の美しい草原おろしたてのワンピースで走りまわるような爽快さであった。

(私は男であるが、この脳内映像に男は出演できなかったのである


私はもうインターネット上の創作には参加していない。

愛機(パソコン)を操作するとき古の戦場が蘇るが、もう過ぎたことだ。

多くの人はこれから自分情熱を広大なインターネット空間表現していくことだろう。

そうやって己の世界をおし拡げていくだろう。

一方で私は何か書きたいことがあればここに来る。

そして今日のように他愛のない話をして、居心地のよさに安堵するのである

Permalink |記事への反応(0) | 06:10

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2025-07-05

会社所属できないタイプアートクリエイティブで食っていこうというのは、基本的に「失敗しても選択肢が残る」人がやることだなと思う。

実家が裕福でいざとなれば援助してもらえるとか、強いコネがあって一定仕事が常に見込めるとか、家業を継ぐことができるとか。

最近「いきなり専業で小説家になろうとするな」みたいな話があるけど、あれもいざとなれば本業仕事を選ぶことができる選択肢を残すということだし。

リスクが大きい選択をするには、失敗した時の第二の選択も用意せよという、まぁ当たり前の話でもあるんだろうけど。

Permalink |記事への反応(1) | 08:06

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2025-07-02

表現規制

業界自分でレート設けてゾーニングしてるわけよ

映倫だったり、CEROだったり、18禁書籍だったり

世間との調整をして、大規模な排斥運動抑制してる

エロ表現の自由戦士どもは二次ポルノの話しかしないが

普通にグロ暴力表現だって対象だぞ

でな、そういう調整を一生懸命してる所にアホがチキンレース始める

一般紙限界に挑戦、みたいなことをやり始めちゃうわけ

で、世間ヘイトが高まれば、普通に排斥運動になるんだよ

これを「国の規制」じゃなければよい、みたいに構えてるバカが多いけど

visaの件でもわかるように、プラットフォームが動けば一発で消えるんだよ

にも拘らずな

法的根拠のない「不快」を理由広告配信をやめろというのは表現の自由の侵害以外の何物でもない、というのは前提/世の18禁コンテンツは「わいせつ物」ではないから世に出ているのだが

とか

そもそもわいせつ」なもの刑法175条で違法となっており、本当の「わいせつ広告」であれば、現行法対応可能なはずです”

とか言い出しちゃう

電車内のモニター人糞をくちゃくちゃ食べてる動画広告とかどうだ?

人が犬をボコボコに蹴り飛ばしてる動画広告は?

不快」に法的根拠を付けたら規制可能か?

動物愛護だ、軽犯法だと言ったら規制可能なのか?

不快法的根拠をつける運動】がエロ規制運動だぞ

何ぬるいこと言ってんだ


法的根拠のない「不快」を理由に」とかな、話してるレベルが低すぎるんだよ

やつらは法的根拠をつけようとしてるんだよ

性差別だとか、児童虐待へつながる恐れとか並べてんだよ

現行法で裁けないか法的根拠をつけるためにロビー活動してる相手

法的根拠もなく」とか冷笑してるのは滑稽極まりない

軽く3周は遅れてるよ

もう、陳情されてるんだぞ?

なのに、まだ相手馬鹿にできると思ってる

本当に救えない


相手公共戦場を移して

差別性を前面に押し出した時点でかなり劣勢なんだよ

から、せめても差別と同じ土俵で戦える表現の自由を持ち出して

少なくとも議論が成立する土俵を作ろうとしてんのに

オタクが「ひょーげんのじゆー」って呪文を唱えればそれでいいと勘違いして

まだ同じ土俵にも立ててないのにホルホル勝利宣言ちゃう

あのブコメ見たらもう無理だよ

無差別に表示されるエロ広告とかは、オタクの側にも批判的な人間が多い

小説家になろうとかのサイトでも普通に表示されちゃってる

真っ裸で人の前に飛び出して「嫌なら見るなダンスを踊りながら

ひょーげんのじゆーって叫ぶだけなら

早晩、エロ界隈は縮小していくだろうな

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2025-06-23

村上春樹スプートニクの恋人

 個人的には、村上春樹さん(以下、「春樹さん」といいます。)の作品で好きなのは、「風の歌を聴け」「ノルウェーの森」「ダンス・ダンス・ダンス」「遠い太鼓」、そしてこの「スプートニクの恋人」です。「ねじまき鳥クロニクル」や「海辺のカフカ」、「1Q84」も読みましたが、あまり印象に残りませんでした。

 一番最初に読んだのが「風の歌を聴け」だったのですが、この作品で印象的だったのは、語ること・書くことそれ自体小説となっているというところです。

 つまり、この作品主人公である「僕」は、「今、僕は語ろうと思う」と宣言する。作中に出てくる架空作家デレク・ハートフィールドは、いわゆるB級SF作品を大量に書く作家です。それにも関わらず「文章武器として闘」った作家として「僕」に高く評価されます。そのデレク・ハートフィールドは、最愛母親が亡くなった後自殺します-多分その「死」について文章を書けなかったからかもしれません。

 何も言うことはなくても、何かを語って良いのだーそれは若い自分が感じ、勇気づけられたことです。初期の春樹さんの作品の良さはそこにあるのだと思います。春樹さんがチャンドラー翻訳したこと象徴的です。ハードボイルド小説は、まさに「語る」ことの小説からです。

 ここで、「僕」が「語ろう」とし、デレク・ハートフィールドが「文章武器」とすることの対比は、興味深いです。「僕」は「語り」、デレクは「書く」。この作品でも、「僕」の友人は小説を書きますしかし、「僕」は本を読むだけ、そして、「語る」だけ-理不尽世界自分の置場を見つけるため、気になる女性に不誠実な男と思われたくないため。様々な理由で、「僕」は語ります。それを春樹さんが書きます。「語ること」そのものを書くこと、それが初期の春樹さんの文学だったのかもしれません。

 春樹さんの作品は、このデビューから主人公の軽妙な語り-会話であれ、モノローグであれ、が魅力的です。世界理不尽に抗い、傷つきやす自分を守り、誠実であることを認めて貰うために。

 しかし、一貫して春樹さんの主人公は「語る」けど、書きません。書きませんでした。いや、本当はそうでないかもしれない。「羊を巡る冒険」を私は読んでません。「1973年のピンボール」は読みました。しかし、どうもぼやけた印象です。

 ただ、「ノルウェーの森」の「僕」は、フィッツジェラルドを読むけれど、何も「書かない」。彼は書かずにただ、「語る」だけでした。

 「ダンス・ダンス・ダンス」において、「僕」は、「文化的雪かき」と自嘲するコマーシャルライティング仕事従事しています。ここで「書く」ことが出てきますが、やはり主眼は「語り」です。というか、この作品こそ、春樹さんの作品の中で最も「語り」が冴えたものだと思います警察の取り調べに対抗するために、五反田くんのことを知るために、羊男と対峙するために、ユキの職業的ボーイフレンドとして、そして、ユミヨシさんと近くなれるために、「僕」は言葉を尽くして語り続けますしかし、その最後空虚ものでしたー羊男のいなくなったドルフィンホテル。「僕」は札幌引っ越し小説家になろう、と思いますが、具体的には何もなしとげないまま、ユミヨシさんと結ばれることが物語の結末となりました。

 「本を読み、料理を作り、しゃれたやりとりで語り続ける」主人公の「僕」―初期の春樹さんの主人公典型的イメージは、若い読者の自意識に強く訴えかけます。ただ、他方で、とても空虚なことは否定できません。「僕」の周りは死に満ちています。「僕」は誰も救えない。結局、「語る」ことは、「僕」を生かしはするけれど、直子も、レイ子さんも、キキも、五反田くんも、誰も救えなかったのではないかーという疑念を抱かざるを得ません。

 それは私の後付けの感想かもしれませんが、その後数年間の春樹さんの作品は、どこか力強さを欠く印象を受けました。

国境の南 太陽の西」は自分には、若干覇気の無い「ノルウェーの森」に見えました。

 「ねじまき鳥クロニクル」は昂奮して一気に読みましたが、不思議と何も覚えていません。井戸に潜るという主人公の奇妙な行動は「語る」ことの対局にある気がします。作品としては魅力的なはずですが、これまでのものと大きな隔たりを覚えざるを得ません。

 そして、「アンダーグラウンド」―この作品において、春樹さんは語り手を「僕」から手放します。語り手はコントロールできない他者であり、春樹さんはそれを伝えるだけの役割になります。。もともと翻訳家としても活躍していた春樹さんですから、作者の「語り」を整え、伝える役割は決して珍しいものではありません。ただ、ここに来て、「僕」という一人称を手放し、もっと多様な「語り」に耳を傾けるものに変化したのではないかと思います

 その空虚さー変化というより、空虚さ、を私は感じました。「僕」はどこに言ったのだろうか。「僕」の「語り」の消滅はどこに言ってしまったのだろう。

 そんな春樹さんが次に出したのがこの『スプートニクの恋人』です。私はこの作品がとても好きなのですが、それが何故かというと、この主人公「ぼく」の弱さ、語れなさ、に共感できたんだと思います

ここで「ぼく」が登場します(「僕」ではない)。しかし、主人公の「ぼく」は何もできない。

「ぼく」が憧れる「すみれ」は、気楽に夜中に泊まりに来たりする。「ぼく」は「すみれ」に気の利いた返しで会話をしますが、それはどことな稚拙であり、戯画的です。「すみれ」に気があることを隠し、「すみれ」に嫌われないための必死のあがきのように見えます

そのうち、すみれは「ミュウ」という女性に惹かれ、あからさまな恋心を「語られ」ます。そうしてやっと「ぼく」はすみれに「好き」と言ってもらえるのですが、それに対して「ぼく」が言えたのは「ミュウの次に?」です。それはもう敗北の言葉しかありません。

この作品-「スプートニクの恋人」の「ぼく」の語りは、奇妙に平凡で月並みで、しかも誰にも届かない。

「どうしてみんなこれほどまでに孤独にならなくてはならないのだろう」

 すみれを見つけるためにギリシアまで渡った旅が徒労に終わり、おもわず「ぼく」がつぶやくこのモノローグ、こんな平凡極まりない言い回しを春樹さんが書くのかと、私は驚きました。

話は戻りますが、そのギリシアでは、「ぼく」は、ミュウからすみれとの関係の詳細を「語られ」、あらかじめ「ぼく」に読ませるかのように仕込まれたースーツケース暗証番号は「ぼく」の市外局番でしたー「すみれ」のディスクには、ミュウへの恋心と、ミュウが語らなかった、悲惨経験が「語られる」。「ぼく」はそれを読むしかない。

結局「ぼく」は何もできないままギリシアから帰ってくるのです。

いるかホテルや、井戸のような、異界への通り道はない-すみれにたどり着けない

緑やユミヨシさんのような癒やしの存在もない-「ミュウ」はあらかじめその役割を果たせない人として設定されています

結果、「ぼく」は、すれみにもミュウにもたどり着けず、そして先ほどの「どうしてみんなこれほどまでに孤独にならなくてはならないのだろう」というひどく平凡なモノローグつぶやくことしかできない。

この「語れなさ」、「語る」ではなく、「語られる」だけの「ぼく」いう存在架空作家デレク・ハートフィールドに託した、「語る」ことの意味、デレクが文章で闘っていたのだとすると、春樹さんは「僕」が「語る」のを書くという行為で闘っていたのだと思いますしかし、「語る」のは「僕」でなくてもかまわない。様々な「語り」を引き受ける「ぼく」という軽やかな主人公存在は、なさけなくて弱いけれど、とても魅力的な主人公だと思います

以上

追記)さっそくのコメントありがとうございます。私はAIではありませんw

追記2)さっそく「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読んでいます。今全体の20%くらい。ものすごい悪夢感というか、解けない問題集を前にしてパニック障害一歩手前になりそうな息苦しさを感じます。この作品を愛読される方の文学的体力の強靱さには敬服いたします。

Permalink |記事への反応(1) | 13:51

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2025-06-15

anond:20250615141418

eroyamaさん小説家になろうで書いてるのか。

ようやっとる。

Permalink |記事への反応(0) | 14:18

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2025-06-13

[増田保存部]自分読書遍歴を辿ってみた話

なんとなく、自分読書歴を振り返ろうと思った。

別段面白いものじゃないと思う。

本当に暇な時にでも、こんな人間がいるんだな程度に読んでほしい。

私は人よりも本を読む方だと自負している。

私の周りの人が特別読まないだけで、もしかしたら普通ぐらいかもしれないけど。

人よりも本を読むと言っているけど、じゃあ実際どれぐらいの本を読むのか。

気になったので集計してみた。

あくまネット小説限定した分になってしまうけど

2024年3月2025年2月の期間で28,121,947文字を読んでいた。

文庫本が1冊あたり10万〜12文字だとすると、年間で230〜280冊ぐらいの本を読んでいるらしい。

思ったよりも読んでいて正直驚いた。

妻に話したら普通ドン引きされた。

から、恐らく、私は人よりも本を読む人種だ。

そんな私の読書の遍歴を辿る。

読書の遍歴というか、私の人生を辿るみたいなものだが。

記憶だけを頼りに、スマホポチポチと書くから間違っていることもあるかもしれない。

そこはご容赦いただきたい。

私は幼少の頃、本よりも漫画を好んで読む人間だった。

小学一年生の頃だったか、父が買っていたグラップラー刃牙を読んだ記憶が色濃く残っている。

ガイアの隊が熊を倒して食べているシーンが、どうしてか印象に残っていた。

今思えば小学一年生が読む漫画ではない。周りの友達コロコロコミックを読んでいたし、話が合わなくて友達ができなかった。

歳を重ねても、私はブックオフに入り浸っては漫画を読む生活をしていた。

小説を読むきっかけになったのもブックオフだった。

小学四年生夏休み母親ブックオフに行った時だ。

母親が読んでみれば?とある本を買ってくれた。

ダレン・シャンという分厚い本だった。

同じぐらいの分厚さで言えばハリーポッターと同じぐらいの本。

家にハリーポッターがあっても読まなかった私に、どうしてそれを買い与えたのかは分からない。

しかしたら安かったのかもしれない。

作者の名前タイトルが同じであることに興味を惹かれたのもあって、せっかくだから読んでみるかと、私はとりあえずページを捲った。

どハマりした。

これはもうないぐらいに、どハマりした。

夏休みが終わる前に、全12巻全てを読み終えるほどだった。

本にハマった私は、意味もなく図書委員に属する様になっていた。小学校高学年から中学3年間ずっと図書委員だった。

ただ、ダレン・シャンイメージが強すぎて、他にどんな本を読んでいたのかが思い出せない。

次に記憶に残っているのは中学生になってからだ。

ダレン・シャンを読んでから、私は本を読む人間になっていた。まぁ、同じぐらい漫画も読んでいたが。

さておき、そんな私が中学に進学した頃、あるジャンル出会う。

ライトノベルだ。

中学2年生か3年生の頃だったと思う。

クラスで「バカとテストと召喚獣」というライトノベル流行っていた。

ライトノベルというものを知らなかった私は、小説なのに漫画の様なカラーページや、挿絵があることに驚いたのを覚えている。

興味が湧き、友人に借りて読んでみた。

どハマりした。

それはもう、どハマりした。

ギャグ面白くて刺さったのだと思う。

それからは友人にライトノベルを借りて読む様になった。

灼眼のシャナ緋弾のアリアキノの旅僕は友達が少ないなどを読んだ記憶がある。

どうしてか、私が通っていた中学ではライトノベル流行っていた。

私が属する学年の7割〜8割がオタクだった。

カーストトップ人間オタクというイレギュラーが起きていた。

当時の年代からすれば異常だったと思う。

文化祭ではハレ晴レユカイもってけ!セーラーふくを踊り、女子けいおん!の歌を歌う。

そんな学校だった。

しかしながら、ライトノベルにを買うにはお金がかかる。

当時の私は金銭的に余裕というものがなかった。

そこで私が辿り着いたの読書形態がある。

モバゲー小説だ。

王様ゲーム」「落ちこぼれの操炎者」「できそこないの救世主」「最強の名をもう一度」「サバンナゲーム」「ワールドエンド」振り返るとキリがないが、様々な小説を読んだ。

大変失礼な話ではあるが、今振り返ると、稚拙な物も多かった気がする。

だがしかし、当時の私には無料小説が読めるというのは衝撃だった。

また小説の連載を追うというのも新鮮だった。

おそらく、この頃の経験ネット小説を読む習慣を作り上げたのだと思う。

高校に進学し、ガラケーからiPhoneに変えた頃になると、モバゲー小説から卒業していた。

そう、小説家になろうで読むようになっていた。

初めて読んだ作品はなんだったか

異世界迷宮奴隷ハーレムを」「無職転生」「この世界ゲームだと俺だけが知っている」「詰みかけ転生領主改革

色々な作品を読んだ記憶がある。なんなら今でも小説家になろうで読んでいる。

また高校になると2chSSスレも読み漁るようになる。エヴァンゲル二次創作俺ガイル二次創作とらドラ!二次創作など、様々なSSを読んだ。

2chを巡っていくと、そこである作品、作者と出会った。

げんふうけい、そう、三秋縋先生だ。

彼の作品最初に読んだのはなんだったか

10年巻き戻って、10からやり直した感想

寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で」

だったりが最初だった気がする。

煙の街の話も好きだし、ひーちゃんとはーちゃんの話も好きだ。

結構作品が削除され読めなくなってしまったが、本当に素敵な作品が多かった。

家庭教師のお兄さんと女子生徒の話も好きだった。もしかしたら内容は違うかもしれないけど。

その2人のキャラで好きなやり取りがあった。

男性女子生徒から荷物を受け取り、歩いている。

女子生徒が「やっぱり私も持ちます」と男性に声をかける。

男性は「気持ちだけで受け取っておくよ」と返す。

女性生徒が「気持ち荷物も受け取られた私はどうすれば良いんですか」と返す。

みたいなやり取りだった気がする。

その会話のやり取りが、とても好きだった。

他にも人生とは何かを問われた時だかのやり取りがあった。

女子生徒が男性人生について問う。

男性が答える。

足を片方出す。バランスが悪くなり、もう片方の足を前に出す。そしたらまたバランスが悪くなり逆の足を前に出す。すると足はどんどん前に進んでいく。そんなもんだ。

という様なニュアンスだった気がする。

いかんせん、十数年前の記憶を掘り起こしているだけだから、かなり曖昧だ。

まぁ、そんなこんなで私は一次創作SSにもハマる様になる。

しかし、げんふうけいさんが書くSSよりも刺さる作品には出会えなかった。

そうして、高校3年間の青春は、少しのモバゲー小説小説家になろう、2chSSで幕を閉じた。

大学に進学すると、ある変化が起きる。

一般文芸小説を読む様になった。

きっかけは大学入学してすぐ。

それなりに話す様になった人が、本が好きだと、伊坂幸太郎が好きだと言っていたことがきっかけだった。

仲良くなりたかった私はその足で本屋に向かい伊坂幸太郎さんの「オー!ファーザー」を買って帰り、その日中に読み終えた。

面白くて、デビュー作の「オーデュボン祈り」を買って読んだ。

どハマりした。

過去類を見ないほどにどハマりした。

これがプロ作品かと、強い衝撃を受けた。

最後伏線回収が私には堪らないものだった。

バイトをして、当時出ていた伊坂幸太郎さんの小説を全て買って読んだ。

それ以降私は文庫本を読む様になった。

恩田陸さんの「夜のピクニック

伊藤計劃さんの「虐殺器官

もちろん、げんふけいさんが三秋縋さんとしてデビューしたら、「スターティングオーヴァー」「三日間の幸福」も買った。

小説家になろうを読む頻度は下がったが、それでもネット小説は読み続けていた。

寝る前にベッドで読めるというのは強かった。

無職転生が完結した時は言葉にできない充実感が心を満たした。あの満足感は連載当初から完結まで追い続けたからこそ得られたものなのだろうか。

小説家になろうに出会ってなければ得られない経験だった。

そんな生活を続けていると、ある作品出会った。

何か面白い作品はないかランキングを眺めていた時だ。

その強すぎるタイトルクリックせずにはいられなかった。

そう、住野よるさんのデビュー作「君の膵臓をたべたいである

当時は夜野やすみさんという名義ではあったが、あの作品出会った時の衝撃は凄かった。

小説家になろうにこんなハイクオリティ文芸小説があるのかと驚いた。

人生で初めて感想を送った。

少しすると、書籍化するとのことで削除されてしまったが、発売日に新宿紀伊國屋に行き、買ったのを今でも覚えている。

それ以降、住野よるさんの作品を買うようになった。

この頃からまたネット小説を読むようになった。ランキングを漁って、たくさん読んで、良い作品を見つけた時は言いようのない気持ちになった。

2016年3月1日にカクヨム登録した。

サービス開始が2016年2月29日だったから、ほぼ古参かもしれない。

当時はまだ作品が少なくて、結局使っていたのは小説家になろうだったけど。

このぐらいの頃に、所謂なろう系小説よりも文芸寄りの作品ネットでも好んで読むようになった。

探してみると良質な作品が沢山あって、ひたすら読み漁った。大学卒業する頃には230作品ぐらいを読み終えていた。

今思い出したけど、無職転生書籍化する時の広告で印象に残っているのがあった。

ゼロ無職転生を並べて『覇者問題児か』って煽り広告があったと思うんだけど、あれどこだったっけ。

作品じゃなくて、ランキングとか作者のTwitterとかでその煽り使ってるのが、本当に詳しい人なんだなって思えて、なんとなく好きで、たまに思い出す。

詳しいこと知ってる人がいたら教えてください。

その後、私は就職をしてサラリーマンになった。

証券会社営業は、私が想像するよりも忙しく、本を読む余裕がなくなった。

今まで本の文字を追っていた目は、日経新聞文字を追う様になっていた。

ネット小説を読むために使っていたスマホは、金融機関が出すレポートを読むために使われる様になっていた。

2年も経つとある程度仕事のやり方が分かるようになり、読書漫画アニメ鑑賞に時間が割けるようになった。

その後コロナが来てより時間が割けるようになった。

小説家になろうで読んでいた作品がどんどんアニメ化されていたことに驚いたのもこの時だった。

久々に本屋に行けば、小説家になろうの作品がたくさん出版されていた。

知らないうちに伊坂幸太郎さんの新作は何冊も出ていた。三秋縋さんの新作も、住野よるさんの新作も出ていた。

あんなに好きだったのに、全く知らなかった。

毎日情報を追い、時代最先端自分がいると思っていた。なのに、いつの間にか、時代に残されていた。

気付けば無職転生が累計ランキング1位じゃなくなっていた。グルメ系、ほのぼの系の作品流行っていた。追放系の作品流行っていた。悪役令嬢系が流行っていた。

自分の知らない小説家になろうがそこにあった。

コロナで在宅が増えたのを機にまた小説を読むようになった。

この時ぐらいに人生初の恋人ができて、小説を読む時間はそんなに取れなくて、ネット小説は合間に読めたけど、一般文芸作品は読めなかった。

それでもまた小説世界に入ることができたのは、なんとなく嬉しかった。

大体この頃ぐらいから、二次創作作品にもハマるようになって、ハーメルンというサイト小説を読むようになった。

恋人と見たアニメ面白いのがあれば、それの二次創作小説を読んだりとかね。

ヒロアカとか呪術廻戦とか、ワンピースとかハンターハンターとか王道ものからヒカルの碁とかポケモンなどの二次創作も色々と読んだ。

一次創作にはない楽しさがあって、昔読んだ2chSSを思い出した。

コロナを機にアニメ作品世間に浸透していった。それ以前からその傾向はあった気がするけど、コロナの影響は大きいらしかった。

鬼滅の刃効果って感じだったな。

アニメなんて興味なさそうな上司が、鬼滅の刃を見たって聞いた時は正直驚いた。株価数字しか興味がないと思っていたから。

コロナの次の年、異動することになった。

環境が変わるのは嫌いじゃなかった。元々親が転勤族で転校を繰り返していた影響もあるのかもしれない。環境が変わる時はワクワクの方が強かった。

結論から言ってしまうと、異動先はあまり良くなかった。筆頭セールス課長の2人と馬が合わなかったのか、とりあえず相性が良くなかった。どれだけ数字を上げても、数字をやっていない人よりも詰められるようになった。

小説を読んでいる時だけ、現実を忘れられて心を保つことができた。

それはいきなりのことだった。いや、いきなりでもないのかもしれない。2時間ぐらい立ちっぱなしで謎の説教を聞かされた次の日だったと思う。

小説を読んでも内容が頭に入らないようになった。

どれだけ文字を目で追っても、意味理解できなくなっていた。

初めての経験で頭が混乱してしまった。

いつもなら頭に浮かび上がる情景が、シーンが、何も浮かんでこない。

つの間にかページだけが進んでいる。

そんなことが起きるようになった。

その時は恋人結婚して、結婚一年目だった。

仕事を頑張ろうと意気込んでいた時だ。

車で営業先に行っている途中に、なぜか涙が勝手に出るようになった。

何もしていないのに、通勤電車に乗るだけで動悸が激しくなった。

妻が精神科病院を予約してくれて、行くことになった。

適応障害と診断された。

正直、どうしてそうなったのか今でも分からない。

つの間にかそうなっていた。

仕事休職することになった。

何をすれば良いのか分からず、とりあえずいつものように本を読んでみた。

やっぱり何も理解できないままページだけが進んでいく。目が滑ってしまい何も分からない。

それが一番の苦痛だった。

小説を読めなくなって気付く、他に何も趣味がなかったことに。

空っぽ人間誕生した。

この時のことはあまり覚えてない。

だけど、2〜3ヶ月もすると、ちゃん小説を読めるようになった。

それに気付いたのは、オーデュボン祈りを読み返すようになってからだった。

読めなくてもとりあえず読み続けていて、いつの間にか読めるようになっていた。

その後順調に回復をして復職をした。

営業から事務職に変わった。

元々そっちの方が適性が高かったらしく、次の部署では大変仕事がやりやすく、評価も高いものが得られた。

時間に余裕もできて小説を読む時間も増えた。

ここ数年は二次創作オリジナル作品を半々ぐらいの割合で読むようになった。

今もハーメルン小説家になろうをメインに小説を読み続けている。

だいぶ話が逸れてしまったが、読書遍歴としてはこれで良いのだろうか。

良くはないよな。

現時点だと小説家になろう、カクヨムハーメルンで累計1200作品を読み終えた。

連載が続いているものエラッタになってしまったものもあるが、それのタイトル全てを載せるのは現実的ではないと諦める。

書いてみて思うが、散文にも程がある。

どうやら私には文章を書く才能はないらしい。

これだけ本を読んでも文章力は身につかないようだ。

やはり、書き続けないといけないな。

もうおっさんの歳だが、読むだけじゃなく、何かを書くという趣味を始めても良いかもしれない。

https://anond.hatelabo.jp/20250503004805

Permalink |記事への反応(2) | 09:30

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2025-06-01

8歳のほうがよっぽど詳しい

私は本を読むのが好きな子供だったけど、物語に溺れる系だった。

ライトノベル児童書快楽的に読み耽る。現実から物語に逃げ込む。それらを楽しむための語彙力や、王道を楽しむための土台についてはとても積極的に学んでいた。

いまは小説家になろうだとかカクヨムで十分事足りている。ときどきちゃんとした作品を読まないとな、と紙の話題作をよむのだが、ちゃんストレスがかかる。とても面白いと感じると同時に、疲れる。面白い作品は負荷がかかるのだ。その負荷も何度も楽しめば鍛えられるとわかっているけど、もういい歳なので鍛えられに行きたがらない。

さて、私がこのように自堕落ものから子どももそうかというと、そんなことはない。

食にも大変親しんでいるので、心持ちのふくよかさと、独善的なところはあるものの、将来はダンス選手になりたいという程度に運動にも親しんでいる。そして物語ドラえもん漫画から図鑑、石の本など多様に読んでいる。

先日、子供が好きそうな本があって(生き物の豆知識的な)、表紙に書かれているキャッチーな「イソギンチャクはくちとこうもんがおなじなんやって」と話しながら進めると、子供はすげなく「しってるよ、ほかのほんさがしにいこう」と別の本棚に進んで行った

小学生になってから親の知らない本を学校学童で大量に読むようになった。

快楽的に物語に浸っていたおやより、子の方がよっぽど博識だな。と感動した。

ちなみに私はイソギンチャク植物じゃないんだっけ?のレベル

Permalink |記事への反応(1) | 20:50

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2025-05-31

色々な仕事業務日誌を読みたい

一般的社外秘一定期間経ったら廃棄されてしまうのだろうけど、

もったいない

以前、陸軍大尉をやってた祖父の日誌が出てきて読んだけど、超面白かった。

あれこそ嘘偽りのない生きた読み物だ。

ゲバラ日記」を読んだことがある人なら分かるだろう。チェ・ゲバラゲリラ戦を行いながら死の2日前まで日々つけていた記録だが、抜群に面白い。

あのレベルの読みものは流石に滅多に期待できるものではないだろうが、「小説家になろう」みたいな感じで「業務日誌を読もう」みたいなサイトがほしい。

色々な仕事業務日誌が、読む手段もなく廃棄されて行っている事を考えると勿体なさ過ぎて身悶えする。

業務日誌を全て残しておいて一定期間経ったらオンライン図書館に収める法律が欲しい。

それこそが人類歴史ではないのか。

Permalink |記事への反応(4) | 06:34

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2025-05-30

anond:20250530104711

てか青葉で思い出して今調べたけど

当時「どうせネット投稿ってなろうだろ」っていう意見発狂して青葉はなろうで書いてないと強弁する増田や似たようななろう系好きなオッサンネット民たちが喚いてたけど

裁判記録見たら普通に2016年小説家になろう投稿」って書いてあんのな

Permalink |記事への反応(0) | 16:32

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2025-05-27

WEB小説界隈のピンキリ

小説家になろうカクヨムで誰でも小説投稿できる様になって、素人が気軽に小説家を名乗れる様になった。

投稿されている作品数は130万作品ぐらいになるのかな?

書籍化された作品の中にはちゃん面白い作品もある。

君の膵臓をたべたいも元々は小説家になろう投稿された作品だしな。

まぁでも、それは本当に上澄みの作品だけだよな。

基本的投稿した作品は読まれないし、感想も貰えない。

読者に飢えた素人作者が溢れるほどいるのが現状だ。

もちろん、そういう作者の小説はクソほどつまらん。

いや、これが本当につまらない。

しかもそういう作品の作者に限って謎に自信たっぷりなんだよな。

X(旧Twitter)で以下のハッシュタグ小説読みますって投稿すると分かる。

#RTした人の小説を読みにいく

多分、1時間もせずに作品が集まって来ると思う。

まぁ、読者と感想に飢えた素人が書いた作品が集まる。

試しにやってみてほしい。

俺は試しにやってみた。

あっという間に色々な作品が集まった。で、試しに読んでみた。

俺は普段東野圭吾とか伊坂幸太郎とか湊かなえとか有名どころの一般文芸とか、ライトノベルなんかもたまに読む。だからまぁ、本を読める人間だと自負していた。

で、実際どうだったかと言えば、かなりキツかった。

小学生が書いてるのか?って思うレベル作品もあった。

本当に人に読んでもらう前提で書いてるのか?って正気を疑った。

よくこんなレベル作品を自ら人に勧められたもんだなと。

増田のほうが圧倒的に読める物を書くぞと言いたかった。

ただ、相手時間と労力を使って頑張って書いたんだろうとは思う。

から、頑張って褒めるところを見つけて感想を伝えたりした。

控えめに言って拷問だった。苦行だった。

褒めるところなんてねぇよ。

頑張って書いてるのが凄いなってぐらいだよ。

プロ小説家の凄さを知った。

正直、なろう小説とか似たような設定ばかりで大したことないだろなんて思ってたけど、ランキング上位の彼等はちゃんと読める作品を書いてるだけでも偉大なんだと思った。

増田諸君も是非ともこの苦行を味わってほしい。

頼むからXで #RTした人の小説を読みにいく このハッシュタグで飢えた素人小説家の作品を集めて読んでくれ。

Permalink |記事への反応(16) | 17:44

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2025-05-12

〇ろう系

なろう系 (小説家になろう

じろう系 (ラーメン二郎

やろう系 (豚野郎

いろう系 (胃ろう

Permalink |記事への反応(1) | 17:08

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2025-04-15

anond:20250415202224

中の人が入れ替わっても場が維持されるには複数の大規模コミュニティ構成される必要があり

そのために必要ユニークユーザ数は最低10万人以上と言われている

はてなブックマークリリース当時には、インターネット人口がまだまだ少なく

小説家になろうですら一日のユニークユーザは6000人がせいぜいだった

まり、当時のサービスで人が入れ替わりながら維持できるサービスを作ることは実質不可能だった

Permalink |記事への反応(1) | 20:25

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2025-04-11

anond:20250411104836

小説家になろう

Permalink |記事への反応(0) | 10:49

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2025-04-03

anond:20250403123428

なろうは弱男が読むものという理解は古くて、今や普通以上の男もなろう読んでるんだよね

奥さんもいて子供もいて積み立てNISA枠全部突っこんでて何もかも人生うまくいってる成功男が昼にスマホ小説読んでて、それはなにかと尋ねたら「なろうです」と言う

 

年は三十半ば。

左手の薬指には細い結婚指輪が光り、テーブルには会計後のレシートアイスコーヒー

肩の力が抜けた笑みと、ひと息つくような空気感がある。

 

「ふー……やっぱこの展開、来たか

小さく笑う彼に、店員が空いたグラスを片付けるタイミングで思わずしかけた。

すみません、何か面白いの読んでるんですか?」

男はふと顔を上げて、ちょっと恥ずかしそうに笑った。

「『なろう』ですよ。小説家になろう。web小説です」

えっ、と意外そうな顔をしたこちらを見て、彼は続けた。

 

子どもは今、幼稚園で。妻は午後から友達ランチで、俺はひと休み中。

最近は積み立てNISA運用も順調で、ローンも無理なく返せてる。そういう日常を、

ひと区切りつけて読む『異世界転生チート冒険譚』がまた、沁みるんですよ」

「いや、だってさ。現実平和で満ち足りてるからこそ、

“もし俺が勇者だったら”って妄想が、ただの夢遊びになれる。

スキル家族を守る”とか出たら泣くかもしれないなあ」

彼はそう言って、スマホの画面を一瞥するとまた目を細めた。

「この主人公最初はしょーもない奴なんだけどさ、

今、魔王に立ち向かうために大事な人たちの記憶を全部失う覚悟決めてて……。

あ、やばい、今読んだら泣くかも。カフェで泣くのは恥ずかしいな」

静かな時間のなかで、「なろう」の世界が、彼の日常の端っこで優しく揺れていた。

Permalink |記事への反応(0) | 12:54

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なろう小説の異性描写

小説家になろう作品をよく読むが、主人公男性場合の異性に対する描写が気になる。設定や話の運びが面白くても、それがノイズになって読むのをやめてしまう。

(なお、そういうご都合主義作品は除く。アホエロジャンルはそういうものだと思っているし、そもそも読まない)

具体的には以下。

主人公に対して無条件で好意的

初対面であっても好意的しかも好きになったか彼氏・夫にしたいという描写女性男性と初めて接触した際に、そのように無防備でいることは少ないと考えている。そのような考えであれのであれば、それ相応のキャラクター設定がある必要がある。

逆に聞きたいのだが、男性女性接触した際、いつもそんなこと(性的価値推し量るようなこと)を考えているのか?

交流が少ない状態での肉体的接触が多い

女性は肉体的接触不利益があるので、そのリスクを軽減できる世界設定でない場合軽率に肉体的接触を行わないと思う。

人間交流を行い、人間的魅力を感じた上で肉体的接触を行う、または肉体的接触を行うことに利益第三者から強要がある場合は納得感があるが、そうでないのであればご都合主義に見える。

男性作者の女性に対する理解が浅いと、ノイズになってしまって勿体ないなと思う。なまじ設定や話の流れが面白いと尚更。

もちろん、女性作者の作品についても男性への理解が浅いものはおそらくあるだろうと思う。そういったものがあれば知りたい。

Permalink |記事への反応(2) | 12:16

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2025-03-25

みんなも小説家の筆を折ろう

小説家になろう

投稿してる作者に

更新するたびに

まらなかったです

感想送ると退会になるから

コレクションしてる

100人斬り目指してる

感想がくるとな赤文字

通知くるのな。

ウキウキしながら開いて

酷評だとぐっと落ち込むの。

人気作家は狙わず

一作目投稿してる人狙い撃ちにするのな。

作品投稿して日が浅い人はおすすめ

ちなみにうそはついてない。

読んだ上で正直な気持ちを送るのな

まらなかったんだもの

事実じゃん。本当につまらない作品

まらなかったです。正直な気持ち

送ってるの。悪意はあるけどさ

作品削除してくれたら愉快だなって思いながら

酷評するの。

Permalink |記事への反応(5) | 08:57

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2025-03-08

ちょうどいい短歌投稿できる場所みつからない

一番初めはエブリスタに投稿していたその頃はまだ高校生だった。縦書きだったか横書きだったか

覚えてない。やがてエブリスタの短歌コーナーが消滅した。次の場所は「うたよみん」というアプリだった。ここは縦書きで気軽にハートが付けられるのが特徴でしばらくはここにいた。

が、運営限界サービスは終了した

それでも誰かに見て欲しくてカクヨム投稿しつつnoteにあげたりしていた。横書きは嫌いで、

特に2行に歌をわけるのが大嫌いで無理やり縦書きにして投稿したりしていた。ひとり、ふたり

賞賛を得た、そして大多数から無視をされた

私は縦書きをやめた。雑誌投稿はしてみたが

基準が厳しくてステージに立てやしない

ここは無理だと悟った

今は横書きカクヨムだったり小説家になろう

だったりに投稿している。もちろん誰も見ようとはしない言葉をかける者もいない。

うたの日にも投稿はしていたが、突如全ての

投稿が消され、捨てた。

まり寂しくて寂しくてちょうどいいサイト

探している。出来るなら縦書きがいい

人は少なくていい。互いに歌を褒め合いたい

それだけだ


追記

実は既にエックスアカウントはある

(@Hortensirien741)

たまにしか更新しないだけで

Permalink |記事への反応(17) | 10:13

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2025-03-05

anond:20250305214011

いろんな定義があるらしいけど、普通みんなが考える定義はそれだろうね。

指輪物語ハイファンタジーで、例えばゲーム世界みたいなやつはローファンタジー

ところが小説家になろうでは、これが両方ともハイファンタジー()になるらしい

Permalink |記事への反応(1) | 21:44

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