はてなキーワード:完璧とは
この増田で「純粋に聞きたいんだけど、お前らはリベラルがどんな風になったら満足なの?」って聞かれてて、
ブコメ等で答えてる人がいたけど。
(恐らくそれに対して)「自民党のせいなのに」「なんでもかんでもリベラルのせい」といったブコメがあってさ・・・。
「お前らはリベラルがどんな風になったら満足なの?」って聞かれて答えたらアウトなん難易度ナイトメアモード過ぎない???
これ模範解答
「お前らはリベラルがどんな風になったら満足なの?」
「自民党が悪い」
前から思ってたけどリベラル(の一部?)って前後の文脈読まない人多くない?「お前らはリベラルがどんな風になったら満足なの?」って聞かれたら「リベラルがどんな風になったら満足なのか」を答えるでしょ普通。
それとも「リベラルに改善点など無い」って考えなのか?凄すぎない!?
完全にキマっちゃってんじゃん。
とりあえず落ち着いて欲しい、リベラルも、あなたも完璧な人間では無いと思うんだ。そりゃミスる事も有るし、改善点もある。
なら「お前らはリベラルがどんな風になったら満足なの?」って聞かれてその人の思う改善点を挙げる人もいるのは当たり前だよね?それが普通の会話だよね?
なにも「保守に改善点は無い」とか「保守より改善すべき点が多い」とは言われてないんだ、個人的な意見を言わせて貰えば保守の方が改善すべき点は多いし、その質も深刻だよ。
あとリベラルの人は誤解してる人が多いけど、リベラルを批判したり改善点を示す人は、全員が保守じゃないし、自民支持でも無いよ?
ここ凄い誤解してる人が多い、選挙になったら普通に立憲とか投票してる人普通に居るよ、自分もそうだし。
とにかく、落ち着いた方が良い
とりあえず、「お前らはリベラルがどんな風になったら満足なの?」って聞かれて答えたらアウトなのはマジで止めた方が良いと思うぞ。
実装する人たちってどっちの方が嬉しいの?
俺はSEだ。
とある処理がどうしても動かない。
何かがおかしい。
コンソールにログ出してみる。条件をprintfで確認してみる。
どこを見ても間違ってない。
念のためキャッシュもクリア。IDEも再起動。念押しでOSも再起動。
でもやっぱり動かない。
1時間粘った。
ここまでやって動かないなら、自分の盲点じゃなくて別の要因じゃないか?って疑う頃だ。
これ俺だけじゃ無理かもって思って、隣の席の同僚に声をかけた。
「ちょっと見てくれない?」
「OK、どんな感じ?」
「この処理がね、絶対通らないんだよ。条件も間違ってないし、ログ見ると…」
その瞬間だ。
――通った。
あっさり正常動作。
…は?
え?え?
さっきまで1時間ずっと止まってたよな?何度試してもダメだったよな?
同僚も「普通に動いてるけど?」みたいな顔。
もう一回試す。やっぱり問題ナシ。
「へー、でも今は大丈夫そうだね」
取り残された俺。
1時間の粘りはなんだったんだ。
あの粘りに費やした集中力、あの調査ログ、全て無駄だったのか。
……うん、動くんなら問題ナシ!
別に期待なんかしてなかったし最初から運命の出会いみたいな幻想を持ってたわけじゃない。
ネットで面白い奴だと思わせれば勝ちと、そういう声を散々見てきた。
俺にはそれがあった。
完璧な武器。ネットの住人たちが絶賛してくれた、俺自身の失敗談。
腹を壊してうん〇漏らした話だ。これがまあここではウケにウケた。ブクマと称賛の嵐。
それを街コンというリアルの場に持ち込めば盛り上がらないわけがない。そう信じて疑わなかったわけだ。
会場はよくあるパーティースペース。
無駄なBGMが流れ、ケータリングの料理が並び、安っぽいけどそれなりに整ったテーブル配置。
参加者は30人くらい。軽く酒を頼んで自らに乾杯、スイッチを入れて行動開始。
最初の相手は年下っぽいOL風の女性。細身、メイクもきちんとしてて、まあ普通に可愛い。
形式的な何の仕事ですか?とか、趣味は何ですか?みたいな会話がひと通り終わった後、俺は勝負を仕掛けた。
「そういえばこの前…」
そう切り出して、満を持して例の話を披露した。
外出先で突然腹が痛くなり、最寄りのトイレまで間に合わずに…という展開を、ここでウケたときと同じテンポとニュアンスで語った。
ディテールにも凝った。どの段階で冷や汗が出たとか、周囲の人の視線がどうとか、当時の俺の内面描写も盛りに盛り込んだ。
そしてクライマックス。
結局その場で漏らしちまってさ。で、コンビニでパンツ買って…と笑いながらオチを付けた。
でも、彼女は笑わなかった。
なんなら表情が完全に固まってた。引いてた。確実に。
「…あぁ、そうなんですね」と、どこか遠くを見るように言った。
あれ?おかしいな?とは思った。
会話が次に続かない。時間までまだ5分以上残ってるのに、向こうがほとんど話しかけてこなくなった。
気を取り直して、次の席。今度は清楚系っぽい女性。
俺はまたも自信を持って仕掛けた。
結果は同じ。いや、もっと酷かった。
「そうなんですね…大変でしたね…」と、まるでかわいそうな人に向けるような目。同情。
俺はかわいそうな人になっていた。
3人目、4人目、全部同じだった。
こっちは満を持して繰り出してたのに、最高に笑えるエピソードだと思ってるしここでは本当に笑ってくれた奴らがたくさんいた。
でも現実では眉をひそめられ口元を引きつらせただただ目の前の時間が終わるのを待ってる相手を召喚するだけだった。
「大丈夫ですか?」
なにが大丈夫なんだよ、って話。
俺は完全に折れて最後まで居ずに帰った。
駅までの帰り道、本当に虚無だった。
電車の中でスマホを握りしめたまま、何度も「うん〇漏らしエピソード」で自分が投稿した過去のここを見返した。
家に帰ってドアを閉めた瞬間、膝から崩れ落ちた。
涙が止まらなかった。
怒りと自己嫌悪で頭がいっぱいになり、それから布団をかぶって激しく泣いた。
なぜだ。
こいつらが面白いって言ったんだろ。
あのコメントの一つ一つが、俺にこれでいけるという自信を与えたんだろ。
本気で俺は腹が立った。
女たちじゃない。彼女らは何も悪くない。
聞かされたくない話を聞かされた、ただそれだけだ。
怒りは、ここの称賛してきた奴らに向けた。
俺を焚き付けた無責任な誰かども。
顔も知らない、責任なんか一切負わない癖に俺を焚きつけた。
いったい、どう責任を取ってくれるのだろうか
今回の参院選、最初は絶対に自民党だけは投票しないと思っていた。
長年の利権政治やスキャンダル続き、そして物価高への対応の鈍さに正直うんざりしていたからだ。
そこで、現実的な政策も掲げていて野党の中でも比較的現実路線に見える国民民主党にしようかと考えた。
しかし調べていくうちに、与党寄りとも取れるようなスタンスや、公認内定取り消し問題など、批判を多く目にし、
確かに改革志向はあっても「野党のふりをした与党補完勢力だ」と言われればそうも見えてくる。
そういう点では、本当に今の体制を変える気があるのかという点で不安が残る。
じゃあ、もっとはっきりと政権批判をしているれいわ新選組にしようかと思った。
消費税廃止や弱者支援の姿勢には共感できたし何より分かり易い。
でも、支持層の一部が過激で排他的だったり、政策の実現可能性に疑問を持たざるを得なかったり、
分かり易いだけでもダメかも知れないと考え直した。
国民の声を直接政治に届けようという姿勢や、教育・食・健康といった分野への取り組みには新鮮さを感じた。
でもその一方で、科学的根拠に乏しい主張や陰謀論に近い発言が目立つこと、
そして一部支持者の攻撃的な言動に不安を覚え、「信じたいけど、信じきれない」と思わされた。
気づけば、どこにも決めきれずに、最初に「投票だけはしない」と思っていた自民党が、
結局、「完璧な政党など存在しない」と思い知らされた末に、妥協の選択肢として自民党が残ってしまった。
結局自民という人、意外と多いのでは?
どれも個人的に肌の合う政策を提言しているチームみらい。非常に良いように思えるが一つ不安要素がある。
安野氏をアドバイザーとして登用した「機を見るに敏」として知られる小池都知事が静観しているという事実だ。
政策的には対立しない。一度手を組んだ安野氏を国会に送り込むことは都政にも有益だ。乗るしかないだろこのビッグウェーブに。
でも小池都知事は静観だ。消極的なエールを送ったとする記事はあるが…もしエールを送るのなら応援演説に駆けつけるだろ。
つまりアドバイザーとして登用してから半年上司として見てきたからこそ見えてきた欠点があるかもしれない。最初から完璧な若手議員なんぞ誰一人としていないのだから、育成の意味を兼ねて送り込むのもいいかもしれないが。
どうなんだろうね。ソースが欲しい。
「お金の計算ができない」というエントリを見て俺もわからんと思ったので書き散らしとく。
子供の頃、俺は1って概念を「ものの最小単位」「単独であること」だと覚えた。2は1+1だし、3は1+1+1。どんな数も分解したら1の集まりになる。そんで1はそれ以上小さくならない。
なるほどな~!これで足し算は完璧だぜ!
と思ってたら小学校に上がって定規見て大混乱した。1の前に0とかいう見慣れんやつがおる。
は?????
俺は1を最小単位だと思っていたので、0から1までの間というものが理解できなかった。俺にとって1はなんていうか砂粒みたいな単独の「・」であり、目盛り0から目盛り1までの間にある「ー」こういう距離(?)じゃなかった。
これ伝わってるか?記号としての1と、数量としての1の違いなんだけど。
この大混乱のせいで、指を折って5から3を引くみたいなのも苦手になってしまった。今自分が数えているのが記号なのか数量なのか分からなくなってしまったから。
いちおう中高とギリ赤点は回避してるし脳機能になんかあるとも言われてはないんだけど。
「アンタなんかまりなじゃない!」
「娘を返してください。お願いします。お腹を痛めて産んだ子なんです」
と言って泣き出すシーンの解釈なんだけど。
「どんなにハッピー道具で完璧に化けてもママは本物の娘じゃないって分かるんだっピね。やっぱりママはまりなちゃんを愛してるっピ。美しい母性っピ」
と解釈して、その後タコピーがまりなちゃんを殺したことを悔やんで泣くシーンと合わせて感動で震えたんだけど。
「母親はまりなちゃんが偽物と見破って本心からああ言ったのではなく、子供が自分の思い通りにならない言動をすると(前のシーンでタコピーまりなちゃんが父親の方に付いていくと言った事など)、『お前は私の子じゃない』と否定したり泣き出して罪悪感を負わせたりして子供をコントロールしようという毒親あるあるしぐさ」
ということらしい。
異常にひねくれた逆張りオタクが一人か二人いるだけかと思ったら、
「まりなちゃんママがタコピーの変身を見破ったとしか思わなかった人はまっとうな家庭で育ったんだろうね。自分は親からまりなちゃんママみたいなこと何度も言われたし、友達に自分の毒親のことを話してもまるで理解してもらえなかった絶望を思い出した」
60年も昔のことを、昨日のように鮮やかに思い出す。
私がまだ若く、東京を初めて離れて地方の医学部に進学したあの日々、あのとき私はインターネットでバズった。
当時はまだインターネットというものが存在し、人々は匿名で、心の奥底に潜む偏見や本音を自由に吐き出していた。今の若い人には想像もつかないだろうが、その自由で残酷な世界は私にとって唯一の逃げ場だった。
『田舎者と貧乏人を初めて見た話』という記事を書いたとき、私は自分が特別なのだと、そして特別であることは誇らしいのだと無意識に思っていた。だがそのプライドは、地方という異文化にぶつかることでひび割れた。それを痛烈に書き殴った文章は炎上し、瞬く間に広まり、ネット上の議論を巻き起こした。
私はその騒ぎを内心で誇っていた。批判も賞賛も、自分という存在が世界に認められたという証だったから。私は東京に戻ったら、このエピソードを笑い話にするつもりだった。
地方の医学部を卒業して東京に戻った私は、思い描いたように一流の病院に勤めた。裕福な患者、華やかな社交、贅沢な日常。だが医師という仕事が人生を支配するにつれて、あの頃感じていた軽薄な違和感がより重く、より深く私の心を蝕んでいった。
インターネットというものが消えたのは、もう30年ほど前のことだ。あの自由で、混沌として、時に残酷な空間が突如として消えたとき、私は自分が完全に孤立したと感じた。
誰もが名札をぶら下げ、完璧な正論しか語れなくなった社会。私たちは匿名の自由を奪われ、自分の本音や偏見を心に深く埋め込み、表面では慈悲深い笑顔を保つことを強いられた。
今、病室で死を迎えようとしている私は、この現実に息が詰まるほど窮屈さを感じている。病院の窓から見える東京の景色は、高層ビルと緑が調和した美しい人工都市だ。しかし私にはそれがひどく偽物に映る。
私が本当に愛していたのは、東京そのものではなく、東京にいる自分が特別だという幻想だったのだ。地方で味わった衝撃は、決して私が優れている証拠などではなく、ただ単に私が狭い世界に閉じ込められていただけだった。
あの記事を書いてから60年、私はずっと心のどこかで、あの日インターネットでバズったという記憶を誇っていた。その誇りが空虚なものだったと気付いたのは、つい最近のことだ。
私はずっと匿名の世界でしか正直に生きられない人間だった。そしてインターネットという匿名の楽園が消え去ったあと、私はどこにも自分の居場所を見つけられなかった。
だから、せめてこの消えてしまったインターネットに向かって最後の言葉を残したい。
私が差別的で偏見に満ち、世間知らずで傲慢だったことを認める。
私が抱えていた違和感は、私自身が世界を本当に理解する努力を怠っていたせいだったと、今ならはっきりと分かる。
匿名だからこそ吐き出せた本音を、いつしか現実の自分から切り離してしまった。それが人生の最大の過ちだった。
もう遅いかもしれないけれど、今、ここで初めて私は自分の過ちを認める。
は????
一瞬血の気が引いた。まさか変な宗教に勧誘されたのか?ネットで変なコミュニティに入ったのか?動揺を隠しつつ、なるべく自然に聞いてみる。
息子「いや、あやとり教」
私「…………は?」
詳しく聞いてみると、どうやら息子とクラスメイトが共同で創設した宗教らしい。教義は以下の通り。
1.あやとりを知らない人にもあやとりの楽しさを伝える(布教活動)
息子「先生」
あー、そういうことね。授業中にあやとりやって怒られるのを「宗教弾圧」と定義してるのか。
息子よ、なぜ教祖にならなかった?
息子「だって教祖って大変じゃん。責任重いし。幹部の方が楽でしょ」
権力は握りつつ、最終責任は教祖に丸投げできる完璧なポジション。政治家顔負けの立ち回りである。
「お子さんが授業中にあやとりをしていて注意したところ、『信仰の自由だから』と言われまして…どう対応すればよろしいでしょうか」
きたああああああああ
ついに実行に移しやがった。小学6年生が信仰の自由を盾に授業妨害を正当化するという前代未聞の事態。
先生も困惑されているようで、「宗教的な理由であれば配慮が必要かもしれませんが、あやとりが宗教かと言われると…」とのこと。
息子に「どこでそんな知識を?」と聞いたら、YouTubeで憲法の動画を見たらしい。
小学生がYouTubeで憲法を学び、それを実生活に応用して既存のルールをハックする。
しかも「宗教法人にすれば税金かからないから、お小遣いも増えるかも」とか言い出す始末。
おい、それは脱税だ。
結局、息子には「授業中は信仰よりも勉強を優先しろ」と説教し、先生には「家庭で指導します」と謝罪した。
でも正直、この発想力と実行力はすごいと思う。大人が思いつかないような角度から既存の常識を突破してくる。
ただし、今度は「宿題教」でも作って宿題を宗教的行為にしてくれ。
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追記:宿題については政党を作ると言い始めた。「宿題の恒久的な撤廃」が政策の軸とのこと。ホント勘弁してくれ。
結果、クラスで密かにブームになっているらしく、現在信者は7名。休み時間にあやとりの技を教え合ったり、新しい技を開発したりしているとのこと。
でも「異端審問」とか「破門」とかの概念も取り入れ始めているらしく、宗教の闇の部分も学習済みの模様。
どこまで行くんだこの子たち…
今の小学生、恐るべし。
時代に逆行した考え方だけど、子育てで働けない期間に稼いできてくれる担当が必要じゃん
1人で全部完結できるならそりゃそれがいいけどさ
そもそも私も完璧な人間じゃないから、子供に関わる大人はなるべく多い方がいいだろうとも思う
それを男への搾取って言われるんだったらもうじゃあ子供産むのは私には無理ですね〜ってだけ
もうちょっと稼ぎが上がって貯金ができたらまた話は変わるかもしれんけど、1人で産んで育てるなら少なくとも20代のうちは無理だなあと思う
Claudeのレポートを使ってなかったので試しに使ってみた。
2025年7月9日、日本の石破茂首相がテレビ番組で発した言葉が、東アジアの地政学的構造を根本から揺るがしている。「もし彼らが、日本は米国に大きく依存しているから米国の言うことに従うべきだと考えているなら、我々は安全保障、エネルギー、食料においてより自立的になり、米国への依存を減らす必要がある」。この発言は、8月1日から発効する米国の25%関税措置への対応として発せられたものだが、単なる貿易摩擦への反応を超えた歴史的な転換点を示唆している。
実際、トランプ政権は同盟国に対して自立を明確に要求しており、日本への書簡では「この25%という数字は、貴国との貿易赤字格差を解消するために必要な水準にははるかに及ばない」と警告している。このような状況下で、日本・韓国・台湾による東アジア連合(EAU)構想は、地域の自立と繁栄のための現実的な選択肢として浮上している。
EAUが実現すれば、合計GDPは約7兆ドル、世界経済の8%を占める巨大経済圏が誕生する。日本の4.2兆ドル、韓国の1.95兆ドル、台湾の7,900億ドルを合わせた経済規模は、米国、中国に次ぐ世界第3位の経済ブロックとなる。人口約1億8,000万人の高度に教育された労働力を擁し、一人当たりGDPは3万ドルを超える先進経済圏となる。
現在の貿易関係はすでに密接で、日本と台湾間の貿易額は年間882億ドル、日本と韓国間は93兆円に達している。関税撤廃により、域内貿易は15~25%増加すると予測され、サプライチェーンの効率化と共に大きな経済効果が期待できる。
EAUの最大の強みは、世界の半導体生産の74.3%を支配することだ。台湾のTSMCが世界ファウンドリー市場の58.5%、韓国のサムスンが15.8%を占め、さらに高帯域幅メモリー(HBM)市場では、韓国のSKハイニックスとサムスンで合計95%のシェアを持つ。この技術的優位性は、AI時代において決定的な競争力となる。
日本の素材技術、韓国のメモリー技術、台湾の製造技術の組み合わせは、他の地域では再現不可能な産業クラスターを形成する。すでにSKハイニックスとTSMCはHBM4の共同開発を進めており、統合によってさらなるイノベーションが加速される。
3か国はいずれも深刻な少子高齢化に直面している。韓国の出生率は0.87と世界最低、日本は1.3、台湾は1.1という危機的水準にある。2060年までに東アジアの高齢者比率は33.7%に達すると予測される中、労働力の相互補完と技術革新による生産性向上が不可欠となる。
統合により、高度人材の域内移動が可能となり、各国の労働力不足を相互に補完できる。特に半導体エンジニアなど専門技術者の交流は、産業競争力の維持に直結する。
EAU構想の最大の障壁は、日韓間の歴史問題である。慰安婦問題では、2015年の「最終的かつ不可逆的な解決」合意が事実上崩壊し、被害者は日本からの直接的な謝罪と賠償を求め続けている。徴用工問題でも、2018年の韓国最高裁判決以降、日本企業への賠償命令が続き、2023年の尹政権による解決案も韓国国民の約60%が反対している。
竹島(独島)の領有権問題も解決の糸口が見えない。韓国にとって独島は日本の植民地支配からの独立の象徴であり、日本にとっては領土主権の問題として譲歩できない。このような根本的な信頼の欠如が、政治統合への大きな障害となっている。
台湾の参加は、EAU構想に特殊な複雑性をもたらす。正式な外交関係を持つ国は12か国のみで、国連を含むほとんどの国際機関から排除されている。中国は台湾を「反乱省」と見なし、2005年の反国家分裂法では武力行使も辞さない姿勢を明確にしている。
中国はEAUを米国主導の対中包囲網の一環と解釈し、強力な反対措置を取ることが予想される。経済制裁、軍事的圧力、外交的孤立化など、あらゆる手段を用いて統合を妨害する可能性が高い。実際、中国は日韓両国の最大の貿易相手国であり、経済的報復のリスクは無視できない。
3か国とも民主主義国家だが、政治システムは大きく異なる。日本の議院内閣制、韓国の大統領制、台湾の半大統領制という違いは、意思決定メカニズムの統合を困難にする。また、各国の憲法は主権の移譲に厳格な制限を設けており、EUのような超国家的機関の設立は法的にも政治的にも極めて困難である。
国民感情も大きな障壁となる。韓国の反日感情、日本の嫌韓感情は根強く、台湾でも主権への懸念から深い統合への抵抗が予想される。
1990年の東アジア経済協議体(EAEC)構想は、日本のリーダーシップ不在と米国の反対により失敗した。しかし、1997年のアジア通貨危機後に誕生したASEAN+3は、実務的協力の枠組みとして定着し、2020年に発効した地域的な包括的経済連携(RCEP)は、世界GDP の30%をカバーする最大の自由貿易協定となった。
これらの経験は、アジアにおける地域統合は欧州型の超国家的統合ではなく、主権を維持しながら実務的協力を深める「アジア方式」が適していることを示している。EUモデルの直接的な適用は現実的でないが、段階的統合のロードマップは参考になる。
専門家の分析によれば、EAU実現には25年程度の長期的視野が必要とされる。第1段階(2025-2030年)では、観光、教育、技術標準などの分野での協力から始める。すでにRCEPが発効し、2022年には域内貿易が8%増加したことは、経済統合の実現可能性を実証している。
第2段階(2030-2035年)では、投資協定の締結、規制の調和、金融協力の深化を進める。第3段階(2035-2045年)で共通市場の形成、通貨協力の開始を目指し、第4段階(2045-2050年)で完全な経済統合と限定的な政治協力を実現する。
ASEAN+3、東アジアサミット(EAS)、RCEPなど既存の協力枠組みを基盤として活用することが現実的だ。特にASEANの中心性を維持しながら、日韓台が「RCEP+」として深化した協力を進める方式が、地域の支持を得やすい。
短期的には、デジタル決済システムの統合、観光ビザの相互免除、高等教育単位の相互認定、パンデミック対策での協力など、市民が直接的な利益を感じられる分野から始めることが重要である。
石破首相の発言が示すように、米国依存からの脱却は日本だけでなく東アジア全体の課題となっている。EAU構想は、この地域が自らの運命を自ら決定し、世界経済の第3極として自立的な発展を遂げるための現実的な選択肢である。
歴史的対立、台湾の地位、中国の反対など、克服すべき課題は山積している。しかし、7兆ドルの経済規模、世界の半導体生産の74%という圧倒的な技術力、共通の民主主義的価値観は、これらの障壁を乗り越える十分な動機となる。
重要なのは、完璧な統合を最初から目指すのではなく、実現可能な協力から始めて信頼を構築していくことだ。25年という長期的視野を持ちながら、観光客の相互訪問の促進、学生交流の拡大、技術標準の共通化など、具体的な利益を積み重ねていく。そして何より、この地域の人々が共有する平和と繁栄への願いを、対立を超えて協力へと転換していく政治的意志が求められている。
東アジア連合は夢物語ではない。それは、変化する世界秩序の中で、この地域が選択できる最も現実的で建設的な未来への道筋なのである。