Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


はてラボはてな匿名ダイアリー
ようこそ ゲスト さんログインユーザー登録

「堅牢」を含む日記RSS

はてなキーワード:堅牢とは

次の25件>

2025-10-17

ポケモン帝国終焉する時 ——マジノ線の向こうに、未来はなかった

■「鉄壁ブランド」が腐り始めた

 ポケモンは、もはや「不敗」ではない。

 いや——勝っているように見えるだけだ。

 1990年代に築かれた“神話”を、令和の今も延命し続ける。その姿は、まるで第二次大戦前のフランスが築いた「マジノ線」のようだ。

 堅牢に見える。鉄壁だと思わせる。

 だがその鉄とコンクリートの下では、想像力が腐敗している。

マジノ線悲劇を、ポケモンは繰り返している

 フランスはかつて、莫大な国家予算を投じて国境要塞化した。

 しかドイツは、誰もが「通れない」と信じた森を抜け、フランスを電撃的に制圧した。

 ポケモンもまた、「かつての勝利」を再利用することでしか戦えない。

 「捕まえる・育てる・戦わせる」——それ以外の発想を、20年以上も拒絶してきた。

 UIは古び、シナリオは焼き直し、演出マンネリ

 それでもファンは買う。任天堂は笑う。だが、その笑顔の下には確実に「亀裂」が走っている。

■“安定”という名の退廃

 マジノ線の地下で兵士たちは、ワインを飲み、快適なベッドで眠ったという。

 その間に、戦争は“外”で進化していた。

 ポケモンも同じだ。

 ぬるま湯ブランド戦略の中で、彼らは自己満足の夢を見ている。

 AIメタバース創発プレイも——全部「関係ない」と言わんばかりだ。

 だが、それこそが滅びのサインだ。

■「守る」ことでしか生きられない帝国

 ポケモンはもはや攻めない。

 ただ“過去”を守るためだけに、次の作品を出す。

 その姿は、もはや「戦う」でも「進化する」でもなく、

 ——「守るしかない敗者」そのものだ。

 Switch世代の子どもたちは、TikTokで笑い、原神で世界を旅し、フォーナイト創造する。

 その自由な風の前に、ポケモン世界はもはや「息苦しい箱庭」だ。

 マジノ線トーチカに閉じこもった将校たちのように。

歴史が教える「滅びの構造

 マジノ線が崩れたときフランスは戦わずして降伏した。

 なぜか? 戦争の“形”が変わったのに、心が変われなかったからだ。

 ポケモンも同じ運命を辿るだろう。

 新しいゲーム文化、新しい創造の波に飲み込まれ

 いつかふと、誰もポケモンを語らなくなる日が来る。

 それは炎上でも、批判でもなく——ただの「無関心」という名の死だ。

最後に残るのは、空っぽ要塞だけ

 鉄壁ブランドは、最後には自分自身を守る殻に閉じこもる。

 そして殻の中で、静かに朽ちていく。

 ポケモンが築いたマジノ線は、確かに強固だった。

 だが、その向こうに未来はなかった。

Permalink |記事への反応(0) | 17:57

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-08

果実を見て木を判断する

悪の凡庸2.0──無思慮な服従から寄生的な模倣、そして兵器化されたレトリック

本小文では、ハンナ・アーレントが提起した「悪の凡庸さ」(BE 1.0)が、現代においてより巧妙かつ陰湿なかたちへと進化していることを論じます。かつての「悪」は、思考停止と無反省服従によって成り立っていましたが、今日の「悪の凡庸2.0」(BE2.0)は、計算された行動と、美徳言葉悪用する戦略的操作によって特徴づけられます

悪の凡庸2.0構造メカニズム

BE2.0は、二重のメカニズム──すなわち、道徳的言語兵器化する巧妙な操作者と、その偽りを見抜こうとせず、あるいは恐れて沈黙する共犯的な大衆──によって機能します。

BE 1.0とBE2.0の対比

アーレント洞察は、ホロコーストの実行者アドルフ・アイヒマンが、激情による加害者ではなく、ただ命令に従うだけの「無思慮」な官僚であったという点にありました。

それに対し、現代加害者たちは「善人」を装い、美徳的な言葉を駆使しながら、実際にはアーレントが描いた「悪」構造と変わらぬ行為を実行しています

BE2.0が「凡庸であるのは、加害者意図が欠けているからではなく、加害者自身社会全体も、絶え間ない露出──特にソーシャルメディアを通じたもの──によって感覚麻痺し、悪のパフォーマンス日常化しているためです。この日常化は、「相手が悪いのだから自分は正しい」という自己免罪のロジックを生み出します。

つの悪の構成要素

1. 洗練された悪意

明確な思想や信念に基づいて行動し、動機を「正義」や「権利」といった語彙の裏に巧妙に隠す操作者たち。彼らの悪は、分散的かつ非階層的に機能し、いわば「(サルの)群れの知性」のように動きます。また、共感は狭い部族サークル限定され、普遍的倫理感覚麻痺していきます

2.凡庸共犯

観衆、同僚、制度、そして傍観者として、彼らは悪の遂行に直接加担していないように見えて、検証を怠り、言葉だけの美徳に騙され、結果的に悪の温床を支えていますリーダー言葉にうなずくだけで、その後の行動全体を黙認してしまう、この「暗黙の承認」が共犯関係形成します。

現代の悪がまとう六つのマスク

BE2.0は、「正義」に見える言葉の衣をまといながら、実際には害を与えるための操作アーキテクチャとして機能します。以下の六つは、その主要な「マスクベクトル)」です。

1.自由兵器

本来、異議申し立て保護するための「言論の自由」が、憎悪排除の言説を正当化するために使われます権力者被害者を装い、権利言葉を用いて多元主義のものを抑圧する──これが洗練された悪の典型です。

2. 擬似正義としてのスケープゴート

社会構造に根差す不正義が、象徴的な「個人」に押し付けられます

システムの生贄化:制度の失敗を覆い隠すために、ひとりの個人が「償い」の対象とされ、構造改革必要性は棚上げされます

イデオロギーによる自動攻撃:あるカテゴリの人々が「攻撃してよい存在」として事前に定義されており、指示がなくても攻撃が発生します。まさに、無思慮な脚本遂行です。

3.歴史的な恐怖の矮小化

歴史上の重大な暴力や抑圧が、軽んじられたり、相対化されたりします。これは、現実被害正当化する方便として使われがちです。

4. 永続的な不満の維持

進歩や変化を認めず、過去不正義を手放さないことで、継続的要求道徳的優位性を確保しようとします。目的は「癒し」ではなく、「不満」の永続です。

5.真実マクドナルド化

複雑な現実が、単一の枠組みや道徳コードに押し込められ、それ以外の価値観は「後進的」として排除されます

6.投影非難模倣

自らが行っている行為を、先に相手投影し、正当化材料とする。この「合わせ鏡」の構造では、真の責任追及が不可能となり、対話エスカレートする一方です。

悪が成立する三つの条件

すべての誤りや偏見「悪」となるわけではありません。「悪」が成立するのは、次の三つの条件が重なったときです。

1.人間認識否定

他者を、尊厳ある主体ではなく、単なる機能や道具として扱う「存在論的な消去」が、悪の第一条件です。暴力の前に、すでに尊厳剥奪が始まっています

2.普遍化された構造

個人の悪意を超え、イデオロギー制度に組み込まれることで、悪は再生産され続けます

3. 善の反転(寄生模倣

悪は、善を単に否定するのではなく、模倣し、利用します。たとえば、「権利」の言葉が、本来守るべき弱者ではなく、強者防衛に使われるとき、それは善の腐敗です。

解決の鍵:内なる変容と外的な防護

技術的な修正制度改革だけでは、BE2.0に対抗できません。というのも、これらは逆に「寄生模倣」に取り込まれしまうからです。根本的な解決は、私たち自身内面から始まる変容にあります

東洋智慧は、個と社会は分かれたものではなく、同じ意識運動の異なる側面であるという洞察を共有しています。内なる断絶が癒されるとき、外なる対立自然に鎮まります

解決のための「二つの道」

1. 内的な道:瞑想自己探求、倫理的明晰さを通じて、自己の中にある認識否定構造解体する。

2. 外的な道:未変容な人々が存在する現実においても害を防ぐための、法や制度規範といった堅牢な外部構造を整える。

判断基準:「三つの鏡」
1.対話の鏡:

その行為は開かれた交流を促し、複雑性を許容するか?それとも、対話遮断し、イデオロギー的な純粋性を要求するか?

2.癒しの鏡:

和解と修復を育むか?それとも、分裂と戦略的な不満を永続させるか?

3.共同体の鏡:

力、尊厳自由をより広範に分配するか?それとも、特定部族のために力を集中させ、特権を溜め込むか?

言論の自由」が一貫して沈黙を生み出すとき、「学問の自由」が一貫して排除するとき私たち戦略的操作兆候特定できます

結論

民主主義は、BE2.0の条件が蔓延するとき集団的凡庸な悪が集約され、最高位の舞台投影されるベクトルとなりえます現代指導者たちの台頭は、システム日常的な否定投影兵器化された美徳パターンを増幅し、正当化するようになった論理的な結果です。

サイクルを終わらせるには、外部の敵を探すのをやめ、内的な変容という困難な作業を始める必要があります。それまで、私たちは悪が選ぶ新たな仮面のすべてに対して脆弱なままです。

本小文は、以下の論文を参考に、オンライン講座「サルからヒトへ——進化と退化の不思議」の草案として、教育目的作成されました。

https://philarchive.org/archive/BOGTBO-3

Permalink |記事への反応(0) | 19:05

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-05

anond:20251004160446

いから読んでいないけれど、最近IT土方AIに聞きまくりながら訳も分から人月に数えられている人達と違って、

それなりに技術力があるならば、悲観的になる理由なんてなくて、昔よりメモリ空間は広大になり、CPUは並列化されて早くなって、

システム堅牢になり、API連携豊富で使いやすくなり、AI学習で前にやったアレは飛躍的に省力化できるようになっていて、

かなり自由面白い時代突入してきているのに何が不満で憂鬱なんだろうな

Permalink |記事への反応(0) | 10:40

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-27

anond:20250926220107

お前ら、牛革財布の本当の価値理解してないんじゃないか

お前らは、財布を選ぶときエシカルだの美しさだの、そんなチャチな理由で選んでるのか!?

甘ったれるな!!

牛革財布の魅力はそんなもんではない!!!

考えても見ろ、今の世の中のことをもっと

もしも、これから戦争が始まって、世界中に核が落ちて、突然、世紀末救世主伝説マッドマックス世界になったときのことを。

そうだ。

生き延びる唯一の切り札が牛革財布なんだぞ。

まず肝に銘じろ。

牛革は「食料」なんだ。

野菜栽培家畜飼育も無理な世界で、飢えをしのぐ最後リソースがここにある。

財布をかじれば、噛みしめる豊かなタンパク質ミネラルコラーゲンが染み出してくる。

口に入れたその瞬間、財布に刻まれ刻印よりも確かな“生命印”を感じるはずだ。

次に、牛革財布は加工が進んでいても“ナチュラル”な食感を残している。

タンニン鞣しだろうがクロム鞣しだろうが、

噛めば噛むほどほのかな渋みと深いコクが口内に広がる。

財布の縁に残る糸くずや裏地も、繊維質としての食物繊維だ。

咀嚼するほどに満腹中枢が刺激され、腐敗しにくい乾物として長期保存にも耐える。

そして、堅牢性こそが生存食の条件だ。

紙幣プラスチックカードなんて、燃えたら一瞬で灰になる。

だが牛革は違う。

放射線も耐え抜く厚みとハリがあり、雨にも泥にも負けない。

食べるまでの間、雨ざらし廃墟でも形を保つ生きた非常食だ。

まさに世界が終わっても財布一つで飢え知らず。

お前らが今、デザインブランドを気に入ってるあのしなやかな手触りも、世紀末では“食べ頃”のサインだ。

柔らかすぎず硬すぎず、最適な焼き加減のステーキ肉を口の中で思い描け。

核ミサイルの閃光が消えた直後、財布を火に炙れば表面がパリッと香ばしく、内部はじんわりジューシーな“廃墟グルメ”に早変わりだ。

最後に、牛革財布は“心のよりどころ”としても機能する。

終わった世界で、カネの価値カードの信用も紙くず同然だ。

だが財布をかじるたびに、自分がかつてこの文明で戦ってきた証を噛み締める。

希望絶望も一緒に噛み砕いて、次の一口を目指せば、生きる糧になる。

から聞け。

お前が財布を選ぶとき「食えるかどうか」を最優先しろ

エシカルデザインブランド?どうでもいい。

牛革財布は、世紀末サバイブする最強のフードツールなんだ。

その財布を持って砂塵の廃墟を歩け。

飢えと死の狭間で、最後に笑うのは、お前とその牛革財布だ。

Permalink |記事への反応(0) | 13:07

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-18

AI崩壊からの帰還

プロダクトが崩壊しかかって、「大幅機能追加した新バージョン作ります!」って資金募るってのは、ベンチャーではあるあるだ。

AI導入して云々」

ありもしない嘘を並べまくってでも、現金を確保するのが経営者仕事

いや、それってなんの取り込み詐欺師? って思わんでもない。

「毎月5件、この4半期で15件新規契約とります」

って事業計画書を見せて回って、「いや、見込み薄客しかおらんやん」で結局取れた契約1件、解約3件、とかい会社を知ってる。

それ知らされないで金出さされたところ、ブチギレていいよ、って思った。

まぁ、新バージョン作るなら作るでいいんだけど、問題は「前バージョン機能は一通り全部完成している前提なので、新バージョンではそこからどれだけ上乗せできるか」が、出資者の注目点なわけよ。

競合他社を完膚なきまでに叩き伏せられる「新機能」が(もっとも、その競合他社も、同じタコツボ状態で、目を瞑りながらぐるぐるパンチしてるんだが w)。

バージョンは、コードはおろか設計からから何まで使い物にならないから、完全放棄、完全作り直しになる。

正しい設計不明なまま。

たまたま腕利のエンジニアが流れてきたらなんとかなるかもしれないが、 前バージョンで失敗こいたエンジニア集団にそれができるとかどれだけ頭お花畑なんだよ? って思わん?

おいらは何度か、この新バージョン構築をやってきた。

勉強会開いてプライドを傷つけないように慎重に先住エンジニア勘違いを正し、勘違いしたWeb記事読んでさら勘違いしてわけわからんことをし始めるのを、これまたプライドを傷つけないように慎重に押し留めしても、目が行き届かなくて「どうしてこうなった?」みたいな機能クライアント披露して、サーバ全落ちの醜態晒すとか、普通にあるんよ。

それでも、なんとか大部分を堅牢状態ローンチできたのは、前バージョンジュニアレベルエンジニアが精一杯背伸びして積み重ねた、貧弱!貧弱ゥ!!な機能リストしかなかったからなんだよ。

彼らの考えつきそうなこと、間違いそうなことなんてたかが知れてるし。

イージーではないが、ハード程度の難易度だ。

だが、この前バージョンが、生成AIで大幅に水増しされた機能リストを担いでいたら?

それ、全部実現した上で、さらに目玉機能を追加しろ? w

はっきり言おう。

無理であると!

使える手下エンジニアも、AIで置き換えたからいないっす w

採用しろ

市場に動けるエンジニアはいないっす。

元PHPer Goista が大量に余ってる?

AIで手抜きすることしか知らない連中を? w

遠慮申し上げる!!

ってなってるだろ?

フリーランチはない。

それくらい覚えておけ w

Permalink |記事への反応(0) | 12:24

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

Q.

ChatGPTに「タツノオトシゴ絵文字を見せて」と依頼すると、あれでもないこれでもない、と長文の回答が生成され「暴走」のような状態になることがあるようです。

原因を推測できますか?

A.

短く言うと、「タツノオトシゴ絵文字」はUnicode存在しないため、モデルが“あるはず”のものを探して取り繕おうとして自己修正ループに入り、過剰な訂正や長文化一種暴走を引き起こすのが主因と考えられます

起点:存在しない絵文字

Unicodeにはタツノオトシゴ絵文字が未収載で、ユーザー側でも“見たことがある気がする”というマンデラ効果が広がっているため、モデルは「ある前提」で答えようとして矛盾に陥りやすくなります

暴走メカニズム(推測)

応答最適化バイアス:LLMは要求充足志向が強く、「見せて」に応えようとして近縁の海洋系・動物系の絵文字を列挙→自己訂正→再列挙を繰り返し、長文化します。

自己整合ループ:途中で誤りに気づくと、過剰に修正しつつ確信度を演出する文言(“FINALANSWER”など)を挿入し、さら矛盾を重ねる挙動観測されています

絵文字処理とトークナイズのノイズ絵文字サロゲートペアや多コードポイント表現されることがあり、モデル内部のトークン分割や埋め込みが不安定化して挙動乱れる一因になり得ます研究文脈では、絵文字などの特殊文字が埋め込み空間を歪める“token segmentation bias”を指摘)。

絵文字“後付け”機構の影響(仮説):一部のアシスタントは出力を“盛る”ために絵文字や口調を後段で付加する設計変更が指摘されており、本文と装飾が競合して文脈崩壊や過剰説明を誘発する可能性がありますコミュニティでの観測事例)。

なぜ「タツノオトシゴ」で顕在化?

近縁アイコンが多い:🐟🐠🐡🦐🦑🐙🐢🦎🐴🐉など“それっぽい”候補が多数あるため、モデルが次々に置換候補提示して彷徨いがちです。

認知バイアスとの相乗:ユーザー側の確信表明や再要求モデル迎合バイアスを強め、誤情報を補強する形で長文化やすくなります

関連する研究的背景

特殊文字絵文字)混入が判定器やLLMの安全フィルタを攪乱する“Emoji Attack”として学術報告があり、文字単位処理の不安定さが一般対話でも副作用を起こし得ることを示唆します。

Unicode特殊タグを用いたプロンプト撹乱一般論として、文字処理の堅牢問題が指摘されています

実務的な回避

事実前提を固定するプロンプトにする(「Unicodeタツノオトシゴ絵文字存在しない前提で、最も近い代替候補を3つだけ挙げて」など)と暴走抑制やすいです。

代替提示を明示指示(「最も近い絵文字を1つだけ」)や、列挙制限を設けると長文化が減ります

絵文字使用の過多は最近挙動変更との指摘があるため、カスタム指示で「絵文字使用しない」旨を設定すると安定します。

Permalink |記事への反応(0) | 09:30

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-03

anond:20250903172233

A(低摂取糖)だからB(心疾患)だ、という主張は、

Bの傾向がある人はA(糖摂取を控える)、という説明の方が説得力が高い。

———

「逆因果関係(Reverse causality)」とは、**通常考えられる原因と結果の関係が逆転している状態**を指します [1]。つまり、**結果(従属変数)が原因(予測変数独立変数)を引き起こす**場合に発生します [1]。広義には、特定の交絡因子(Confounder)が結果と密接に関連しており、その交絡因子が結果と原因の両方に同時に影響を与える状況も逆因果関係に含まれます [1]。

この問題は、特に栄養学や疫学の多くの研究を悩ませており、その程度は十分に検討されていないようです [1]。

「追加糖摂取と7種類の心血管疾患発生率との関連性」に関する研究 [2] に対して寄せられた論評 [3] では、この研究結果が逆因果関係問題を抱えている可能性が指摘されています

以下に、逆因果関係がこの研究でどのように現れていると考えられているか、主な点を説明します。

**最低摂取カテゴリーでのリスク増加** [4, 5]

* 元の研究では、「大部分のアウトカムにおいて、最高の心血管疾患(CVD)リスクが最も低い追加糖摂取カテゴリー(非アルコールエネルギー摂取量の5%以下)で認められた」と報告されています [5]。

* 論評では、このようなU字型やL字型の曲線は、既知の生物学メカニズム説明できない場合、または示唆されたメカニズムと逆の場合に、逆因果関係によって発生する可能性があると述べています [5]。

* 追加糖の摂取量が最も少ないグループサンプルのおよそ21%)は、極めて特殊な行動(追加糖のほぼ完全な排除)をとっており、このグループで観察された有意健康リスクの増加は、**健康状態悪化食生活改善の決定(追加糖の削減)を促した**と解釈する方がより plausibility が高いとされています [5]。

* つまり、低糖摂取病気引き起こしたのではなく、病気(または病気リスク)が糖摂取量を減らす決定の理由となったという可能性です [5]。

**ベースライン除外の不十分さ** [6, 7]

* 元の研究では、がん、自己申告による糖尿病、または特定の8種類のCVD(虚血脳卒中脳内出血くも膜下出血心筋梗塞心不全、心房細動、大動脈弁狭窄症、腹部大動脈瘤)の既往歴がある患者ベースラインで除外されました [6]。

*しかし、論評では、この除外リストには、末梢動脈疾患や冠動脈疾患など、他の一般的なCVDが含まれていなかったと指摘しています [6]。そのため、研究サンプルには、研究対象とは異なるものの、一般的なCVDを持つ人々が最初からまれていた可能性があります [6]。

*さらに、肝臓関連疾患や腸関連疾患など、CVDリスクを高め、かつ食生活改善動機となる他の様々な疾患も除外されていませんでした [7]。

**選択的な摂取量の過少報告** [8]

* 別のメカニズムとして、**選択的な過少報告**という現象が考えられます [8]。健康問題医療上の推奨がある場合被験者は追加糖の摂取量を過少に報告する傾向があるため、見かけ上の低糖摂取グループが実際にはより多くの糖を摂取していた可能性があります [8]。

**交絡因子の制御不足** [9]

*研究では、高血圧血糖値ナトリウム摂取量、脂質レベル家族のCVD歴、経済状況などの重要な因子が制御されていませんでした [9]。

* 例えば、高血圧はCVDの頻繁な原因であり、同時に高血圧の診断は追加糖摂取量の削減など、食生活に大きな変化をもたらす可能性があります [9]。これらの制御がなければ、最低糖摂取量の回答者が単に病気の人々であるかどうかを判断することは困難です [9]。

**「甘いお菓子(Treats)」の奇妙な結果** [10]

* 元の研究では、週に14回以上甘いお菓子摂取するグループの方が、週に2回以下のグループよりもCVDリスクが低いという、さら説得力のある逆因果関係証拠示唆されています [10]。

*特に腹部大動脈瘤のリスクに関して、最も極端なケースでは、週に14回以上摂取するグループリスクが最低摂取グループ比較して0.5であり、これは甘いお菓子の「魔法のような保護効果」を示唆しているように見えますが、同じ研究の全体的な追加糖モデルでは高摂取リスク増加の傾向が示されています [10]。

* この矛盾は、逆因果関係と、健康に悪いイメージのある食品(甘いお菓子)の系統的な過少報告によって最も plausibility が高く説明できると論評は述べています [10]。

**感度分析限界** [11]

* 元の研究実施された感度分析(追跡期間の最初の3年間に発生したCVD症例の除外)は、一部の逆因果関係を軽減したかもしれませんが、ベースライン除外の不十分さや、高血圧などの他の重要な要因の制御不足といった、より重要な逆因果関係の要因は感度分析でも残っていたと指摘されています [11]。

論評では、アルコール健康に関する過去研究が、逆因果関係問題により、少量のアルコール摂取が非摂取よりも著しく健康であると誤って示唆した例を挙げています [12]。近年のより堅牢研究手法メンデルランダム化など)により、この問題が緩和され、「少量のアルコール保護価値」は存在しないか、当初考えられていたよりもはるかに小さいことが判明しています [12]。

したがって、逆因果関係問題は、研究解釈において**慎重な検討必要**であり、誤った結論を避けるために、研究デザイン分析方法改善する必要があると強調されています [13]。

Permalink |記事への反応(0) | 17:34

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-08-18

dorawii@執筆依頼募集中

自動ブクマする仕組みも作ってさら堅牢性高めるやで

-----BEGINPGP SIGNEDMESSAGE-----Hash: SHA512https://anond.hatelabo.jp/20250818211323# -----BEGINPGP SIGNATURE-----iHUEARYKAB0WIQTEe8eLwpVRSViDKR5wMdsubs4+SAUCaKQh5gAKCRBwMdsubs4+SFckAP9MCy7usqBI9X0N4fLxwxEGKxjL67tPPKO6n2dy/sKk8AEAzboXzVvpUGqlSVlrEse7qYvmfMyM9T67ISFEjSOH1wk==faoK-----ENDPGP SIGNATURE-----

Permalink |記事への反応(0) | 21:13

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-08-14

dorawii

テクウヨ英文スパムいくら新着エントリを埋め尽くしても実際に話題エントリ供給されるのはそこからではなくちゃんと(いままでの話題エントリの平均的に)それなりの記事エントリ入りするんだよね。

新着のエントリいくら荒らしたって流れにはなんの影響もない

なんでこんなに増田からブクマカへの流れは堅牢なのか気になるよ。

ほんとにブクマカってダボハゼっていうほどのバカだったらそうはならんだろ

-----BEGINPGP SIGNEDMESSAGE-----Hash: SHA512https://anond.hatelabo.jp/20250814011937# -----BEGINPGP SIGNATURE-----iHQEARYKAB0WIQTEe8eLwpVRSViDKR5wMdsubs4+SAUCaJ8TrAAKCRBwMdsubs4+SK/2AP4l/NoWVN1JEpw1OEQkS/HTBKudTIweUYS27yWtPzhzjAD0CcQjJBQ6jbVpta68BPwxtefq25vL6yq7HqIKurTYDA===Ntki-----ENDPGP SIGNATURE-----

Permalink |記事への反応(0) | 01:19

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-08-06

dorawii@執筆依頼募集中

はてブ見ると「はてブ通じてしか増田見てないけどスパムなんてあるの知らなかった」って言ってる人がいるぐらいには、増田記事はてブ話題記事コーナーに供給されるという流れには一切ダメージ与えられてないんだよね。

ファーストブクマが減って自演やすくなったとかで流れの中身は変わったかもしれないけど流れそのもは変わってない。

そしてはてな運営にとっては流れさえ維持されていれば、その中身がどうなってるかなど気づきもしないブクマカ民が支配的なので、インフォーメーションエコノミー?って呼ぶべきその枠組み的には問題がない。

しろスパムに対して思いのほか堅牢な流れをもたらすサイト構造を構築できていたことを認識して得意げになってるぐらいじゃないか運営は。

-----BEGINPGP SIGNEDMESSAGE-----Hash: SHA512https://anond.hatelabo.jp/20250806164053# -----BEGINPGP SIGNATURE-----iHUEARYKAB0WIQTEe8eLwpVRSViDKR5wMdsubs4+SAUCaJMHBwAKCRBwMdsubs4+SBiyAQCl6304BSspNalw7vxjwhLqWhn1vlDlSvo2xgBbw4ndYgEAwxawsbHpNpKmd98NxHGoc8PnEgNiHQUUf7+gjgrElws==13C7-----ENDPGP SIGNATURE-----

Permalink |記事への反応(0) | 16:40

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-07-28

anond:20250728103414

UNIX哲学の「正常動作時は何もprintしない」という原則ですね。

エラーや警告、またはユーザーが明示的に要求した結果以外は、出力すべきではないとされています

これは、UNIXライクなシステムコマンドラインツール堅牢性とエレガントさに貢献してきた核となる原則です。

Permalink |記事への反応(1) | 11:03

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-07-20

お堅い開発やってる情報技術から見たチームみらいへの期待と懸念

最近テクノロジー政治かえる」だの、「デジタル民主主義」だのって、やたらと情報工学系のバズワードを振り回す新党がある。「チームみらい」だ。

正直なところ、俺みたいなお堅い開発やってる情報技術からすると、最初は「またか」ってのが正直な感想だった。政治家が「IT」って言い出すと、ろくなことにならないってのが経験則からな。

でもちょっと調べてみたら、「チームみらい」の言ってることには、かに耳を傾ける価値のある部分と、背筋が凍るような懸念点が同居してるってのがわかってきた。

まず、彼らの主張と、俺がポジティブに受け取った点から見ていこうか。

問題意識は本物か?

彼らは日本の政治バグってる」表現し、「行政サービスは相変わらず使いづらい」と現状認識は一致する。

テクノロジーで、政治の透明化・効率化を実現する。それは今すぐできる。そしてあなた生活を着実に改善できる」と謳ってる。目標としては「テクノロジーで透明化、効率化、スマート化」を目指すんだと。まぁ、これは誰でも言うよな、って感じだが。

実装するという意思表示

「1議席を得て国政政党になったら、政党交付金永田町エンジニアチームをつくる」と明言してるのは驚いた。これが絵空事じゃないなら、これまで口先だけだった「IT化」「DX推進」とは一線を画す。

党首の安野たかひろ氏自身AIエンジニア起業家だというし、公認候補者の中にも複数情報技術者がいるのは確認できた。「手と足を動かす実践型」標榜してるってのも、従来の政治家とは違う姿勢だな。

プロトタイプ」を出す姿勢

自ら開発した政治資金透明化ツール Polimoney にてすべて公開」してるってのは、実際に手を動かした証拠だ。これは評価できる。

政策AI対話しながら深掘りし、意見要望簡単に送れる世界初チャット機能も搭載」したマニフェスト や、「政治参加を"楽しく"可視化ゲーミフィケーション導入のアクションボード」なんてのも作ってるらしい。これらはデジタル民主主義」を単なるスローガンで終わらせないという意欲の表れだろう。

しかし、お堅い開発やってる情報技術から見たら、これ、地雷満載可能性もある

ここからが本題だ。彼らの主張を聞いて、俺の脳内には危険信号が点滅しまくってる

何故なら「具体的な『(情報工学としての)マニフェスト』も『仕様書』も『実装計画』も決まってない」から

彼らは「アジャイルに、現場改善していく」って言いたいんだろうが、「基幹システム」と「Webサービス」を一緒にしてはいけない

仕様書なし」の恐怖

銀行勘定系なんて、たった一行のコード変更でも何十ページもの影響分析テスト計画必要になるんだぜ?国民税金個人情報社会保障に関わる行政システムは、国民全員の生活の基盤だ。それを「バグってるから現場で直す」なんて、詳細な設計書も持たずにメスを入れるようなものだ。そんなリスキーなことを許せるか?

テクノロジーは、難しい技術のことじゃない。できなかったことを、できるようにする方法のことだ」、って言うが、その「できるようにする方法」をどう「堅牢に」「安全に」「持続可能に」実現するかが、情報工学の肝なんだよ。

スケーラビティ堅牢性への疑念

彼らが作ったPolimoneyやAIチャットは、あくまプロトタイプ限定的ツールだ。素晴らしいが、それは「小さなシステム」での成功例に過ぎない。全国民が利用する行政サービスを、あのレベルアジャイル改善し続けられるのか?アクセスが集中した時、障害が発生した時、どうする?

勘定システムなら、トランザクション一つが飛んだら新聞沙汰だ。行政サービスもそれに近い重要性がある。「後から直す」では許されないレベルシステムを彼らがどう扱うのか、その哲学が全く見えてこない。

レガシーシステムとの闘い

日本中行政システムは、半世紀以上かけて積み上げられたレガシーの塊だ。古いCOBOLFortran、紙のワークフローがそこら中にある。永田町エンジニアチームを作ったとして、彼らが直面するのは、壮絶な「負の遺産との戦いだ。

既存の枠組みにとらわれることな活動していきます」というが、既存の枠組みに「縛られまくってる」のが日本行政システムなんだ。これらをどう「解体」し、「再構築」していくのか。それには膨大な時間予算、そして何よりも緻密な移行計画必要不可欠だ。

ガバナンス説明責任の欠如

エンジニアチームが政治社会課題を次々解決」 ってのは聞こえはいいが、誰がその「課題」を定義し、どの「解決策」が正しいと判断するのか?エンジニア政策立案まで牛耳るのか?

現在としてマニフェスト(情報工学)や仕様書がないということは、「誰が、何を、どう作ったのか」という明確な責任所在曖昧になるリスクはらむ。国民への説明責任をどう果たすのか?

結論:期待と不安交錯する「デジタル時代ベンチャー政党

「チームみらい」がこれまでの政治の慣習を破ろうとしている点は評価する。エンジニア政治の中枢に入れようとする試みも、既存政治家が積極的にやろうとしなかったことだ。

しかし、彼らがやろうとしているのは、町中の小さなウェブサイトを作るような話じゃない国家の基幹システムを「アップデート」する話だ。それには、バグってるから直す」というシンプルな熱意だけでは足りない

必要なのはシステム全体像を見通すアーキテクチャ設計能力、膨大なリスクと向き合うセキュリティ設計、そして長期的な運用を見据えたメンテナンス計画だ。

アジャイル」は魔法言葉じゃない。基幹システムにおいては、アジャイルの導入にも緻密な計画と準備、そして極めて高い技術力と経験が求められる

この党が、本当に日本未来を明るくできるのか、それとも「デジタルの皮を被った理想論」で終わってしまうのか。今の段階では、期待と不安五分五分だ。彼らが単なる「手を動かす」だけでなく、システム全体を見通す頭」と「国家レベル責任を背負う覚悟を具体的に示せるかに、全てがかかっていると俺は思うぜ。



P.S.

はてなー情報工学にそこそこ詳しい連中が揃ってるんだからコレくらいは言って欲しい。

正直、最も不安を覚えるのはチームみらいへ対しチームみらいに勝るとも劣らないレベル曖昧でふんわりとした評価しかコメントできないお前らへ対しての不安が大きすぎる。

個人的に、安野氏には今回メチャクチャ惨敗したとしても次回また挑戦して欲しいね。もちろん再挑戦は「何が足りないのか?」を指摘してる連中の意見をしっかりと受け止めてやって欲しいね

Permalink |記事への反応(15) | 15:11

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-07-05

**自民党に指摘される汚職違法行為包括的分析 その2**

### **政治改革議論**

今回のスキャンダルは、根本的な政治資金改革への要求を強めました。野党は、政治資金パーティー全面禁止連座制の導入、政策活動費の全面公開などを主張しています 8。しかし、自民党が提出した政治資金規正法改正案は、「抜け穴だらけ」であり「先送り」である批判されています12

表2:自民党裏金問題:主要人物と処分2023-2024年)**
派閥個人記載額(概算)役職 法的状況 党の処分2024年4月時点)参照元
:---- :---- :---- :---- :---- :---- :----
安倍池田佳隆 4800万円衆議院議員逮捕起訴(PFCA違反 党除名 4
安倍大野泰正不明(総額5億7949万円の一部)参議院議員略式起訴(PFCA違反 離党 8
安倍谷川弥一不明(総額5億7949万円の一部)衆議院議員略式起訴(PFCA違反議員辞職 8
安倍塩谷立不明衆議院議員起訴処分時点)離党勧告10
安倍世耕弘成不明参議院議員起訴処分時点)離党勧告10
安倍下村博文不明衆議院議員起訴処分時点)党員資格停止1年10
安倍西村康稔 332万円(幹事長として最大)衆議院議員起訴処分時点)党員資格停止1年 6
安倍高木毅不明衆議院議員起訴処分時点)党員資格停止6ヶ月 14
安倍 (その他) 総額約5億7949万円(85人) 各種起訴処分時点) 党の役職停止、戒告 8
二階派二階俊博 3526万円(不記載トップ幹事長起訴処分時点)処分対象外(次期不出馬のため) 7
二階派会計責任者 約2億6500万円(派閥総額)会計責任者起訴(PFCA違反N/A国会議員ではない) 5
岸田派 (元会計責任者 3000万円超会計責任者略式起訴(PFCA違反N/A国会議員ではない) 5
岸田派岸田文雄 約3000万円(派閥総額)内閣総理大臣、元派閥会長起訴処分なし11

**その他の著名な違法行為の事例**

主要な歴史的スキャンダル最近裏金問題以外にも、自民党は広範な不正行為を示す数々の違法行為告発に直面してきました。

### **贈収賄事件**

* **阿部男衆議院議員1992年):** 鉄骨加工会社からリゾート開発などに絡み、賄賂を受け取った 4。

* **小山孝雄参議院議員2001年):** 旧・ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団をめぐる汚職で、見返りとして賄賂を受け取った 4。

* **鈴木宗男衆議院議員2002年):**公共工事の受注をめぐり行政処分を受けた業者からの依頼で林野庁に働きかけをしたとしてあっせん収賄などの罪に問われた 4。

* **西村真悟衆議院議員2005年):**自身弁護士名義を違法に使わせ、利益の一部を受け取ったとして弁護士違反に問われた 4。

### **公職選挙法違反選挙買収)**

### **「桜を見る会問題**

このスキャンダルは、主に安倍晋三元首相が関与し、公的資金政治的利用と情報隠蔽疑惑が中心でした。

これらの事例は、日本の政治における「汚職」が直接的な贈収賄 4 にとどまらない、より広い範囲不正行為を含むことを示しています特に桜を見る会問題は 30、伝統的な贈収賄事件ではなく、公的資金不正利用や公文書不審な廃棄といった行政権力の濫用と透明性の欠如を示しています。これは、日本の政治における「汚職」が、直接的な金銭キックバックだけでなく、政治的利益のために公的資源情報操作を含むことを実証しており、同様に国民の信頼と民主主義原則を損なうものです。

表1:自民党の主な汚職違法行為1990年現在)**
事件名/概要 主な関与者違反の種類 結果/状況参照元
:---- :---- :---- :---- :---- :----
1992リゾート開発贈収賄阿部文男(衆)受託収賄逮捕有罪 4
1994ゼネコン汚職中村喜四郎(衆)あっせん収賄逮捕有罪 4
1995信用組合乱脈融資山口敏夫(衆)背任偽証逮捕有罪 4
1997オレンジ共済詐欺友部達夫(参)詐欺逮捕有罪 4
1998政策秘書給与流用中島洋次郎(衆)政治資金規正法違反など逮捕有罪 4
2000政策秘書給与搾取山本譲司(衆)詐欺政治資金規正法違反など逮捕有罪 4
2001KSD汚職小山孝雄(参)受託収賄逮捕有罪 4
2002公共工事あっせん鈴木宗男(衆)あっせん収賄など逮捕有罪 4
2003政治資金過少記載坂井隆憲(衆)政治資金規正法違反など逮捕有罪 4
2005弁護士違反西村真悟(衆)弁護士違反逮捕有罪 4
2010政治資金記載小沢関連)石川知裕(衆)政治資金規正法違反逮捕有罪 4
2019IRカジノ汚職秋元司(衆)収賄証人買収逮捕有罪(一審・二審)、最高裁上告中 4
2019-2020桜を見る会問題安倍晋三(首相)、秘書公職選挙法違反公文書管理法違反秘書起訴罰金安倍氏不起訴(後に「嫌疑不十分」);国民批判継続 9
2020 河井夫妻買収事件河井克行(衆)、河井案里(参)公職選挙法違反逮捕有罪(克行氏:懲役3年、追徴金130万円) 4
2023洋上風力発電贈収賄秋本真利(衆)受託収賄逮捕無罪主張中 4
2023江東区長選介入柿沢未途(衆)公職選挙法違反逮捕有罪懲役2年、執行猶予5年) 4
2023-2024自民党派閥裏金問題池田佳隆(衆)、大野泰正(参)、谷川弥一(衆)、派閥会計責任者、多数の国会議員政治資金規正法違反逮捕起訴略式起訴、党の処分(除名、離党勧告、停止、戒告 4

**システム上の問題国民の信頼への影響**

自民党汚職継続的に発生していることは、日本の政治資金システムと党の内部構造におけるより深いシステム上の問題示唆しています

### **政治派閥政治資金パーティー役割**

### **現行政資金制度提案された改革への批判**

*政治家本人の「連座制」の欠如17

*企業団体献金禁止の失敗 9。

* 「政策活動費」に関する透明性の不十分さ。10年後の領収書公開という提案は、時効問題や真の説明責任の欠如につながる懸念があります12

*提案された改革は、「抜け穴だらけ」であり「先送り」であると見なされており、根本的な変化に対する国民の期待に応えていません 16。

### **民主主義制度への国民の信頼の低下**

支持率の急落 7 や裏金問題に対する自民党対応への国民の圧倒的な不満 16 にもかかわらず、党が提案した政治資金規正法改革案は「中途半端」で「抜け穴だらけ」である批判されています12トップリーダーが厳しい処分を免れていること11 や、企業献金禁止政策Permalink |記事への反応(0) | 22:16

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

自民党に指摘される汚職違法行為包括的分析

**エグゼクティブマリー**

自由民主党自民党)は戦後日本政治において長きにわたり支配的な地位を占めてきましたが、その長期政権汚職違法行為の指摘によって常に汚されてきました。これらの問題は、「政治とカネ」として広く認識されており、直接的な贈収賄公職選挙法違反から政治資金規正法(PFCA)の組織的違反に至るまで多岐にわたりますロッキード事件リクルート事件といった過去の大規模なスキャンダルは、不正企業影響力の根深問題を浮き彫りにしましたが、特に2023年から2024年にかけて表面化した主要派閥による裏金問題は、不透明政治資金調達が依然として課題であることを示しています国民の怒りや改革への要求にもかかわらず、自民党対応は不十分である批判されることが多く、民主主義制度への国民の信頼を著しく損なっています。本報告書は、これらの事件包括的概観し、その根本原因を分析するとともに、日本政治における広範な影響について考察します。

**序論:自民党政治倫理の課題**

自由民主党1955年結党以来、数年間の中断を除き、日本政治において卓越した勢力であり続けています。この長期にわたる支配は、安定と経済成長をもたらした一方で、政治倫理、特に金銭に関する問題蔓延する環境を育んできました。「政治とカネ」という概念は、日本政治言説において繰り返されるテーマであり、政治家、企業資金調達活動の間の複雑でしばしば不正なつながりを意味します。これらの問題は、政治システムの誠実性に対する国民の信頼を継続的に損ない、より大きな透明性と説明責任への要求を煽ってきました 1。

長年にわたりスキャンダル特に金銭が絡む問題は、昭和平成、令和の各時代を通じて絶えることなく発生してきました 1。これらの事件は単なる個別問題ではなく、政治倫理における最も重要課題として、贈収賄の横行、政治プロセスの腐敗、そして国民政治に対する信頼の毀損を招きかねない状況を生み出しています 2。この継続的な出現は、問題が単発的な出来事ではなく、日本政治文化資金調達における深く根ざした、構造的な特徴であることを示唆しています。これは、表面的な改革だけでは根本的な原因に対処できない可能性を強く示唆しています

**歴史的節目:主要な汚職スキャンダル**

戦後日本政治史は、自民党が関与したいくつかの大規模な汚職スキャンダルによって特徴づけられており、これらは政治情勢と国民認識に大きな影響を与えてきました。

### **ロッキード事件1970年代)**

ロッキード事件1976年に明るみに出た国際的贈収賄スキャンダルであり、アメリカロッキード社がL-1011トライスタージェット販売促進のために日本政府高官航空会社幹部賄賂を支払ったとされるものです。提供された資料では、自民党議員逮捕に関する具体的な詳細は少ないものの、この事件きっかけで数名の若手自民党議員が離党し、新自由クラブを結成したこと言及されています 3。また、元首相の中曽根康弘氏が事件主犯格であったとの説も存在しますが、同氏はロッキード事件および後のリクルート事件のいずれにおいても起訴されることな政治家としてのキャリアを全うしました 1。

### **リクルート事件1980年代)**

リクルート事件は、1988年から1989年にかけて発覚した大規模なインサイダー取引贈収賄スキャンダルです。リクルート社が未公開株を政治家、官僚財界人提供し、その見返りとして便宜を図ったとされています。この事件は、当時の「戦後最大の汚職事件」と評され 1、当時の竹下登首相元首相、閣僚を含む多くの著名な自民党政治家が関与しました。このスキャンダルにより、竹下内閣1989年4月総辞職を表明しました。竹下首相自身も、金庫番とされた秘書青木平氏自殺した後、「私自身顧みて、罪万死に値する」と深い反省の念を表明しています 1。また、元官房長官藤波孝生氏は、リクルート事件受託収賄罪で在宅起訴されましたが、一部では中曽根康弘氏の身代わりになったとも言われています 1。

### **その他の重要過去の事例**

これらの画期的事件以外にも、自民党歴史には、佐川急便事件ゼネコン汚職事件など、他の注目すべき汚職事件が含まれています 2。特にゼネコン汚職では、中村喜四郎衆議院議員1994年3月大手建設会社から1000万円を受け取ったとされています 4。これらの事件は、政治家と様々な業界との間の不正金銭的つながりの長年にわたるパターン集合的に示しています

これらの汚職事件メカニズム考察すると、変化の兆候が見られますロッキード事件リクルート事件は直接的な贈収賄インサイダー取引が中心でしたが 1、その後の事例、特に最近裏金問題では、政治資金規正法違反特に資金集めパーティーを通じた不申告収入比重が高まっています秋元司氏や秋本真利氏の贈収賄事件のように直接的な贈収賄は依然として存在しますが、全体としては、公的監視と法的枠組みの進化に伴い、不正金銭獲得の手法適応し、露骨贈収賄から規制回避するために設計された、より複雑でしばしば「グレーゾーン」の活動へと移行していることが示唆されます

**政治資金規正法と繰り返される違反**

政治資金規正法(PFCA)は、日本政治献金支出規制する主要な法律であり、透明性を確保し、汚職を防止することを目的としていますしかし、自民党議員による違反が頻繁に指摘されてきました。

### **PFCAの目的**

この法律は、政治家や政治団体に対し、資金集めパーティー収益を含む、受け取った政治献金金額出所、使途を詳細に記載した定期的な収支報告書の提出を義務付けています 5。

### **一般的なPFCA違反**

これらのPFCA違反蔓延特に資金集めパーティーから裏金形成 5 は、日本政治資金が「法的なグレーゾーン」で運用されているという指摘を裏付けています 5。この状況は、法律自体、またはその執行に抜け穴があり、倫理的問題がある、あるいは明白に違法ではない活動継続することを許していることを示唆していますノルマを超過したパーティー券の売上金が「議員にひそかに還流される」という事実は 5、報告要件組織的回避を示しており、政治システム内に法的曖昧さに対する暗黙の容認または戦略的悪用存在することを示唆しています

**最近の進行中の裏金問題2023-2024年)**

自民党を巻き込んだ最も重要最近スキャンダルは、2023年後半に明るみに出た主要派閥による大規模な裏金問題であり、2024年現在も進行中です。

### **スキャンダル性質**

このスキャンダルは、安倍派、二階派、岸田派といった複数自民党派閥が、政治資金パーティーから収入組織的に過少申告し、そのかなりの部分を未申告の「裏金」として流用していたという疑惑が中心です 5。

### **事件の経緯**

### **不記載の規模**

安倍派は2018年から2022年の間に約6億7000万円、二階派は約2億6500万円の収入を過少申告していたとされています 5。岸田派の元会計責任者も3000万円以上の資金を報告しなかったとして略式起訴されています 5。

### **党の処分批判**

この一連の出来事から、高位の役職者が説明責任を十分に果たさないというパターンが浮き彫りになりますリクルート事件における藤波孝生氏のように、下位の役職者や「身代わり」と見なされる人物法的責任を負う一方で 1、岸田首相二階俊博氏のような党のトップリーダーは、自身派閥が関与し多額の資金が関わっていたにもかかわらず、党としての厳しい処分を免れることが多いのです11。これは、政治権力トップ人物全面的説明責任から保護する構造的な欠陥を示しており、司法制度や党の規律システムにおける公平性と誠実性に対する国民の不信感を強めています

また、西村康稔経済産業大臣が「個人的な流用はないので、裏金ではない」と発言したことは 8、不正に処理された資金であっても「政治目的」で使用されたと主張すれば、違反の深刻さが軽視されたり、言い訳されたりする可能性を示唆しています。このことは、「政治的利用」の明確で強制力のある定義が欠如していること、およびそのような資金に対する厳格な透明性要件がないことが、たとえ資金個人的利益のために直接着服されていなくても、財政的な不透明さが続く道を開いていることを示しています。これは、将来の法改正において極めて重要領域です。

### **政治改革議論**

今回のスキャンダルは、根本的な政治資金改革への要求を強めました。野党は、政治資金パーティー全面禁止連座制の導入、政策活動費の全面公開などを主張しています 8。しかし、自民党が提出した政治資金規正Permalink |記事への反応(1) | 22:12

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-07-03

秀和システム倒産船井電機スキーム設計ミスが原因だと思う

概要

秀和システム2025年7月1日法的整理を発表した。秀和システム倒産ニュースを見て、船井電機との関係が気になって調べてみたところ、この倒産は単純な出版不況ではなく、船井電機企業再編スキーム設計ミス連鎖倒産引き起こしたという構図が見えてきた。船井電機倒産2024年10月から秀和システム倒産までの9ヶ月のタイムラグと、その間に発生した複数係争案件を整理してみる。

9ヶ月のタイムラグの謎

船井電機倒産が昨年10月秀和システムは今年7月と、連結債務が原因であれば9ヶ月のタイムラグは長すぎる一方、無関係というには近すぎるタイミングだ。

この間に何があったかを調べてみると、いくつかの重要裁判が行われていることがわかる。

係争案件概要

主要な裁判告訴案件

1.上田社長による株式返還請求訴訟東京地裁

船井電機前社長、株式返還を請求

2.上田社長による元役員への詐欺告発大阪府警

船井電機前社長が元役員告発

3.EFI代表による関係者への詐欺告訴

船井電機親会社代表に告訴状

1円譲渡契約の謎

経営譲渡の経緯

2024年9月上田氏が突如船井電機社長を辞任し、その後すぐに倒産という流れがあった。その核心となるのが、上田氏がEFIというファンド株式を1円で譲渡した際の契約条項だ。

契約特殊構造

この1円譲渡契約には、上田社長らの約100億円の保証債務ファンド側が引き受けることや、「一定間内債務保証が解除されなかった場合株式を買い戻す」という条項が含まれていた。

契約構造の詳細:

船井電機"1円売却"と破産劇

ところが、実際には株式譲渡当日に第三者転売され、買戻し条項実質的履行不能となった。また、EFI側には約6億円という高額な仲介手数料が支払われる契約になっていたことも報じられており、非常に特殊構造だったことが分かる。

上田社長の主張と被害者性の検証

上田社長は「ファンド側に詐欺的に株を転売された」として、民事訴訟東京地裁に提起している。記者会見では「1円で会社をだまし取られた。しかるべき道に船井電機を戻したい」と述べており、自らも被害者であるとの立場を表明している。

これが事実であれば、本人も被害者という見方も成り立つ。

スキーム設計問題点

しかし一方で、以下の点からスキーム設計の甘さ」や「責任遮断のための楽観的な構造」が原因の一つだった可能性は否定できない:

9ヶ月のタイムラグ解釈

結局、債務保証の解除が行われなかったため、9ヶ月のタイムラグ係争中のための猶予期間と考えるのが妥当だと思う。

連鎖倒産の構図

今回の一連の流れは、単なる出版不況ではなく、企業再建スキーム設計ミス連鎖倒産引き起こしたという構図に近いと思う。

もし債務遮断や再建のスキームが適切に機能していれば、少なくとも出版事業としての秀和システム連鎖的に潰れることはなかったはずだ。

象徴的な「1円」という価格

特に注目すべきは、経営権の移転が「1円」という象徴的な価格で行われながら、実際には数百億円規模の債務処理と複雑な利害関係が絡んでいた点だ。これは、企業再編における責任所在債務の承継について、より慎重な設計必要であることを示している。

関連報道

秀和システム法的手続き

考察

今後の裁判事実関係が整理されるとは思うが、「詐欺に遭った」とする主張が仮に正しいとしても、実行された契約構造のものが甘かった責任は、当事者側に一定程度残ると見るのが妥当だろう。

企業再編における責任明確化と、より堅牢スキーム設計重要性を改めて認識させる事例となったといえる。

---

この分析公開情報に基づくものであり、今後の司法判断により事実関係が明確になることが期待される。

Permalink |記事への反応(0) | 12:18

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-07-02

最近論文でよく見かける「いかにしてLLMからよりよい応答を引き出すか」
  1. プロンプトエンジニアリング最適化戦略
  2. マルチリンガルサンプリングによる品質向上
  3. アンサンブル学習実装ベンチマーキング
  4. 計算資源コスト現実的制約

Permalink |記事への反応(0) | 23:22

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-28

LLMはエンジニア仕事を奪うのか?否、仕事抽象度を「Why」の次元

序文コード蒸発する時代と、それでも残る「Why」という名の問い

2025年私たちソフトウェア開発の歴史的な転換点に立っている。大規模言語モデル(LLM)の進化は、GitHub Copilotのようなコード補完ツールに始まり、今や「何を作りたいか」を自然言語で伝えるだけで、アプリケーションの雛形が数分で生成される時代現実のものとしつつある。この光景を目の当たりにした多くのプログラマが、漠然とした、しかし確かな不安を抱いているだろう。「私たち仕事は、いずれAIに奪われるのではないか」と。

この問いに対する私の答えは、半分はYesであり、もう半分はNoだ。より正確に言えば、プログラマ仕事本質が、歴史上かつてないレベル抽象化され、その役割が再定義されるのだ。私たちは、コードを「書く」作業から解放される一方で、これまで以上に高度な思考要求されることになる。

本稿では、プログラミング歴史を「How(いかに作るか)」から「What(何を作るか)」への移行として捉え直し、LLMがこの流れをいかに加速させるかを論じる。そして、その先にある、AIには決して代替できない、人間ならではの競争優位性、すなわちWhy(なぜ作るのか)」を定義し、記述する能力重要性について深く考察していく。これは、単なる未来予測ではない。今を生きるすべてのソフトウェアエンジニアにとっての、生存戦略提示である

第1章:プログラミング歴史的変遷 ― HowからWhatへの長い道のり

LLMの登場を特異点として捉える前に、我々が立っている場所を正確に知る必要がある。ソフトウェア開発の歴史は、常に「抽象化」との戦いであった。そしてその歴史は、プログラマの関心が「How」から「What」へと徐々に移り変わっていくプロセスとして描くことができる。

1-1.手続き時代:Howを記述することに終始した黎明期

コンピュータ黎明期プログラミングとは、計算機理解できる命令(How)を、一行一行、丹念に記述する作業のものであった。アセンブリ言語や初期のFORTRANCOBOLといった言語は、ハードウェアの制約を強く受けており、プログラマメモリ管理プロセッサ動作といった、極めて物理層に近いレベルでの「How」を意識する必要があった。

この時代テストもまた、「How」に強く束縛されていた。書かれた手続きが、意図した通りに順番に実行されるか、特定入力に対して期待された計算結果を返すか。テストの関心事は、あくまで「手続きの正しさ」の検証にあった。ビジネスロジック実装の詳細が密結合し、コード特定の処理手順を記述した、硬直的な塊となっていた。

1-2.テスト駆動した振る舞いへの注目:Whatへの小さな一歩

風向きが変わり始めたのは、ソフトウェアの規模が拡大し、その複雑性が人間認知能力を超え始めた頃だ。1990年代後半から2000年代にかけて提唱されたエクストリーム・プログラミングXP)の中で、テスト駆動開発(TDD)という考え方が登場する。

TDD本質は、単なるテスト手法改善ではない。それは、プログラミングパラダイム根底から覆す思想だった。TDDは、「まずテストを書く」ことを強制することで、プログラマ意識を「これから実装するコード(How)」から「そのコードが満たすべき振る舞い(What)」へと強制的に転換させたのだ。

テストはもはや、書かれたコードの後追いで正しさを検証する作業ではない。それは、これから作られるべきソフトウェアの「仕様書」であり、「振る舞いの宣言」となった。例えば、「ユーザーログインボタンクリックしたら、ダッシュボード画面に遷移する」というテストコードは、具体的な実装方法(`onClick`イベントハンドラの中で`window.location.href`を書き換える、など)には一切言及しない。それはただ、達成されるべき「What」を記述しているだけだ。

この思想は、ビヘイビア駆動開発(BDD)へと発展し、`Given-When-Then`といった、より自然言語に近い形式ソフトウェアの振る舞いを記述するスタイルを生み出した。プログラマだけでなく、プロダクトマネージャービジネスアナリストといった非技術者をも巻き込み、「What」を共通言語として定義する試みが本格化したのである

1-3.宣言プログラミングの台頭とフレームワーク役割

TDD/BDDによってプログラマ意識が「What」に向かい始めると、コードのものもまた、宣言的なスタイルへと進化していく。この変化を劇的に加速させたのが、モダンフレームワーク存在だ。

Reactを例に考えてみよう。Reactが登場する前、フロントエンド開発はjQuery代表されるように、DOMを直接操作する命令的なコード(How)の連続だった。「このボタンクリックされたら、この要素のテキストを書き換え、あちらの要素を非表示にする」といった具合だ。

しかし、Reactは「UIとは、ある状態state)に対する純粋写像である」という宣言的なモデル提示した。プログラマがやるべきことは、UI状態(`state`)と、その状態がどのように見えるか(JSXによるコンポーネント)を宣言することだけだ。状態が変更された際に、DOMをどのように効率的更新するかという面倒な「How」の部分は、Reactの仮想DOM差分検出アルゴリズムがすべて隠蔽してくれる。プログラマは「What(UIのあるべき姿)」を記述するだけでよくなったのだ。

この「WhatからHowへの変換」は、様々な領域で見られる。

これらのフレームワークツールは、いわば特定の制約下における、WhatからHowへの高性能な変換器」として機能してきた。プログラマは、フレームワークが課す「お作法」や「制約」を受け入れることで、退屈で間違いの多い「How」の記述から解放され、より本質的な「What」の定義に集中できるようになった。我々が「生産性が高い」と感じる開発体験は、この優れた変換器の恩恵に他ならない。

現状は、この歴史的変遷の延長線上にある。プログラマ仕事は、手続き記述する職人から、振る舞いを定義し、それを実現するための最適な「変換器(フレームワーク)」を選択・設定するアーキテクトへと、その重心を移してきたのだ。

第2章:LLMがもたらす究極のパラダイムシフト ― 汎用変換器の誕生

フレームワークがもたらした「WhatからHowへ」の潮流は、LLMの登場によって、未曾有のスケールで加速されようとしている。フレームワークが「特定領域に特化した変換器」であったのに対し、LLMは「あらゆる領域対応可能な、究極の汎用変換器」としてのポテンシャルを秘めているからだ。

2-1.フレームワークの制約を超えて

前章で述べたように、ReactやTerraformといったフレームワークは、その恩恵と引き換えに、私たち特定の「制約」を課してきた。Reactを使うならコンポーネントベース思考し、状態管理作法に従う必要がある。Terraformを使うなら、そのエコシステムとHCLの流儀を受け入れなければならない。これらの制約は、WhatからHowへの変換を自動化するための「レール」であり、私たちはそのレールの上を走ることで効率を得てきた。

しかし、LLMはこの前提を覆す。LLMは、特定フレームワーク言語知識を事前に学習しているが、その利用において絶対的な制約を課すわけではない。私たちは、より自由形式で「What」を伝えることができる。

例えば、こうだ。

ユーザー認証機能付きのシンプルブログアプリを作ってほしい。フロントエンドはReactとTypeScriptUIコンポーネントはMUIを使う。バックエンドNode.jsExpressで、データベースPostgreSQLユーザーGoogleアカウントログインでき、新しい記事作成編集、削除できる。記事にはマークダウン記法が使えて、画像アップロードできるようにしてほしい。

この要求(What)は、特定フレームワーク流儀に則ったものではない。複数技術スタックを横断し、機能要求自然言語で並べただけのものであるしかし、現在のLLM、特にGPT-4oやそれに類するモデルは、このレベル要求からディレクトリ構造設定ファイルAPIエンドポイントフロントエンドコンポーネントに至るまで、驚くほど具体的なコード(How)を生成することができる。

これは、フレームワークが担ってきた「WhatからHowへの変換」が、特定のレールから解き放たれ、より広範で柔軟な領域へと拡張されたことを意味する。これまで自動化が難しかった、あるいは特定フレームワーク存在しなかったニッチ領域や、複数技術を組み合わせる複雑なシステム構築においても、AIによる宣言プログラミング恩恵を受けられる時代が始まろうとしているのだ。

2-2. 「What」の解像度がすべてを決める世界

LLMという汎用変換器の登場により、プログラマ生産性は、いかに質の高いWhatをLLMに伝えられるか」に直結するようになる。これは、俗に「プロンプトエンジニアリング」と呼ばれるスキルだが、その本質は、ソフトウェア開発における「要求定義」そのものである

質の高い「What」とは何か。それは、曖昧性がなく、網羅的で、矛盾のない要求である

これらは、優秀なソフトウェアエンジニアが、プロダクトマネージャーデザイナーとの対話を通じて、日常的に行ってきた思考プロセスのものではないだろうか。LLMの登場は、この思考プロセスを、より明確に、よりテキストベースで「記述」する能力を求める。私たちの頭の中にあった暗黙的な仕様が、LLMへの入力プロンプト)という形で、明示的に言語化されることを要求するのだ。

やがて、ほとんどのプログラミング作業は、この「Whatの記述」に収束していくだろう。TDDテストコードという形式で「What」を記述したように、私たち自然言語や、より構造化された要求記述言語を用いて、AIに対して「What」を宣言することになる。コード(How)は、その宣言から自動生成される中間生成物に過ぎなくなる。まさに、コード蒸発していく未来である

第3章:それでもAIには決められない ― 「Why」の不在という致命的な欠陥

「What」を伝えれば「How」が手に入る。この魔法のような世界の到来を前に、私たちは一つの重大な問いに直面する。それは、「そのWhatからHowへの変換は、本当に一意に決まるのか?」という問いだ。

答えは、明確にNoである

ある「What(要求)」を実現するための「How(実装)」は、無数に存在する。そして、どの「How」を選択すべきかを決定するためには、単純な機能要求(What)だけでは情報が全く足りない。そこには、必ずWhy(なぜそう作るのか)」という、背景、文脈、そしてトレードオフ考慮必要不可欠となる。

3-1.トレードオフの海に溺れるLLM

簡単な例を考えてみよう。「1億件のユーザーデータを格納し、ユーザーIDで高速に検索できるシステム」という「What」をLLMに与えたとする。LLMは、どのような「How」を提案するだろうか。

これらの選択肢は、どれも「What」を満たしている。しかし、その特性は全く異なる。案Aは多くのエンジニアにとって馴染み深く開発が容易だが、10億、100億件へのスケールは難しいかもしれない。案Bはスケール性に優れるが、厳密なトランザクション管理は苦手だ。案Cは高速だが、運用コストシステムの複雑性が増す。案Dは安価だが、検索速度は他に劣る。

LLMは、これらの選択肢をリストアップすることはできるだろう。しかし、このプロジェクトにとって最適な選択肢はどれかを、自信を持って決定することはできない。なぜなら、その決定には、LLMが与えられていない「Why」の情報必要からだ。

これらの「Why」こそが、無数に存在する「How」の中から、ただ一つの「正解」を選び出すための羅針盤なのである。そしてこの「Why」は、ビジネス目標組織文化ユーザーの期待、技術的な制約といった、極めて人間的で、文脈依存的な情報の中にしか存在しない。

3-2.エンジニアが暗黙的に行ってきた「Why」に基づく意思決定

ここで重要なのはこれまでもエンジニアは、この「Why」に基づく意思決定を、意識的あるいは無意識的に行ってきたという事実だ。

私たち技術選定を行うとき、単に「流行っているから」という理由だけでReactを選ぶわけではない。「SPA(Single PageApplication)にすることでユーザー体験を向上させたい(Why)」、「コンポーネント指向の開発によって長期的な保守性を確保したい(Why)」、「Reactエンジニア採用市場が活発だからWhy)」といった、様々な「Permalink |記事への反応(0) | 17:09

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

LLMはエンジニア仕事を奪うのか?否、仕事抽象度を「Why」の次元

序文コード蒸発する時代と、それでも残る「Why」という名の問い

2025年私たちソフトウェア開発の歴史的な転換点に立っている。大規模言語モデル(LLM)の進化は、GitHub Copilotのようなコード補完ツールに始まり、今や「何を作りたいか」を自然言語で伝えるだけで、アプリケーションの雛形が数分で生成される時代現実のものとしつつある。この光景を目の当たりにした多くのプログラマが、漠然とした、しかし確かな不安を抱いているだろう。「私たち仕事は、いずれAIに奪われるのではないか」と。

この問いに対する私の答えは、半分はYesであり、もう半分はNoだ。より正確に言えば、プログラマ仕事本質が、歴史上かつてないレベル抽象化され、その役割が再定義されるのだ。私たちは、コードを「書く」作業から解放される一方で、これまで以上に高度な思考要求されることになる。

本稿では、プログラミング歴史を「How(いかに作るか)」から「What(何を作るか)」への移行として捉え直し、LLMがこの流れをいかに加速させるかを論じる。そして、その先にある、AIには決して代替できない、人間ならではの競争優位性、すなわちWhy(なぜ作るのか)」を定義し、記述する能力重要性について深く考察していく。これは、単なる未来予測ではない。今を生きるすべてのソフトウェアエンジニアにとっての、生存戦略提示である

第1章:プログラミング歴史的変遷 ― HowからWhatへの長い道のり

LLMの登場を特異点として捉える前に、我々が立っている場所を正確に知る必要がある。ソフトウェア開発の歴史は、常に「抽象化」との戦いであった。そしてその歴史は、プログラマの関心が「How」から「What」へと徐々に移り変わっていくプロセスとして描くことができる。

1-1.手続き時代:Howを記述することに終始した黎明期

コンピュータ黎明期プログラミングとは、計算機理解できる命令(How)を、一行一行、丹念に記述する作業のものであった。アセンブリ言語や初期のFORTRANCOBOLといった言語は、ハードウェアの制約を強く受けており、プログラマメモリ管理プロセッサ動作といった、極めて物理層に近いレベルでの「How」を意識する必要があった。

この時代テストもまた、「How」に強く束縛されていた。書かれた手続きが、意図した通りに順番に実行されるか、特定入力に対して期待された計算結果を返すか。テストの関心事は、あくまで「手続きの正しさ」の検証にあった。ビジネスロジック実装の詳細が密結合し、コード特定の処理手順を記述した、硬直的な塊となっていた。

1-2.テスト駆動した振る舞いへの注目:Whatへの小さな一歩

風向きが変わり始めたのは、ソフトウェアの規模が拡大し、その複雑性が人間認知能力を超え始めた頃だ。1990年代後半から2000年代にかけて提唱されたエクストリーム・プログラミングXP)の中で、テスト駆動開発(TDD)という考え方が登場する。

TDD本質は、単なるテスト手法改善ではない。それは、プログラミングパラダイム根底から覆す思想だった。TDDは、「まずテストを書く」ことを強制することで、プログラマ意識を「これから実装するコード(How)」から「そのコードが満たすべき振る舞い(What)」へと強制的に転換させたのだ。

テストはもはや、書かれたコードの後追いで正しさを検証する作業ではない。それは、これから作られるべきソフトウェアの「仕様書」であり、「振る舞いの宣言」となった。例えば、「ユーザーログインボタンクリックしたら、ダッシュボード画面に遷移する」というテストコードは、具体的な実装方法(`onClick`イベントハンドラの中で`window.location.href`を書き換える、など)には一切言及しない。それはただ、達成されるべき「What」を記述しているだけだ。

この思想は、ビヘイビア駆動開発(BDD)へと発展し、`Given-When-Then`といった、より自然言語に近い形式ソフトウェアの振る舞いを記述するスタイルを生み出した。プログラマだけでなく、プロダクトマネージャービジネスアナリストといった非技術者をも巻き込み、「What」を共通言語として定義する試みが本格化したのである

1-3.宣言プログラミングの台頭とフレームワーク役割

TDD/BDDによってプログラマ意識が「What」に向かい始めると、コードのものもまた、宣言的なスタイルへと進化していく。この変化を劇的に加速させたのが、モダンフレームワーク存在だ。

Reactを例に考えてみよう。Reactが登場する前、フロントエンド開発はjQuery代表されるように、DOMを直接操作する命令的なコード(How)の連続だった。「このボタンクリックされたら、この要素のテキストを書き換え、あちらの要素を非表示にする」といった具合だ。

しかし、Reactは「UIとは、ある状態state)に対する純粋写像である」という宣言的なモデル提示した。プログラマがやるべきことは、UI状態(`state`)と、その状態がどのように見えるか(JSXによるコンポーネント)を宣言することだけだ。状態が変更された際に、DOMをどのように効率的更新するかという面倒な「How」の部分は、Reactの仮想DOM差分検出アルゴリズムがすべて隠蔽してくれる。プログラマは「What(UIのあるべき姿)」を記述するだけでよくなったのだ。

この「WhatからHowへの変換」は、様々な領域で見られる。

これらのフレームワークツールは、いわば特定の制約下における、WhatからHowへの高性能な変換器」として機能してきた。プログラマは、フレームワークが課す「お作法」や「制約」を受け入れることで、退屈で間違いの多い「How」の記述から解放され、より本質的な「What」の定義に集中できるようになった。我々が「生産性が高い」と感じる開発体験は、この優れた変換器の恩恵に他ならない。

現状は、この歴史的変遷の延長線上にある。プログラマ仕事は、手続き記述する職人から、振る舞いを定義し、それを実現するための最適な「変換器(フレームワーク)」を選択・設定するアーキテクトへと、その重心を移してきたのだ。

第2章:LLMがもたらす究極のパラダイムシフト ― 汎用変換器の誕生

フレームワークがもたらした「WhatからHowへ」の潮流は、LLMの登場によって、未曾有のスケールで加速されようとしている。フレームワークが「特定領域に特化した変換器」であったのに対し、LLMは「あらゆる領域対応可能な、究極の汎用変換器」としてのポテンシャルを秘めているからだ。

2-1.フレームワークの制約を超えて

前章で述べたように、ReactやTerraformといったフレームワークは、その恩恵と引き換えに、私たち特定の「制約」を課してきた。Reactを使うならコンポーネントベース思考し、状態管理作法に従う必要がある。Terraformを使うなら、そのエコシステムとHCLの流儀を受け入れなければならない。これらの制約は、WhatからHowへの変換を自動化するための「レール」であり、私たちはそのレールの上を走ることで効率を得てきた。

しかし、LLMはこの前提を覆す。LLMは、特定フレームワーク言語知識を事前に学習しているが、その利用において絶対的な制約を課すわけではない。私たちは、より自由形式で「What」を伝えることができる。

例えば、こうだ。

ユーザー認証機能付きのシンプルブログアプリを作ってほしい。フロントエンドはReactとTypeScriptUIコンポーネントはMUIを使う。バックエンドNode.jsExpressで、データベースPostgreSQLユーザーGoogleアカウントログインでき、新しい記事作成編集、削除できる。記事にはマークダウン記法が使えて、画像アップロードできるようにしてほしい。

この要求(What)は、特定フレームワーク流儀に則ったものではない。複数技術スタックを横断し、機能要求自然言語で並べただけのものであるしかし、現在のLLM、特にGPT-4oやそれに類するモデルは、このレベル要求からディレクトリ構造設定ファイルAPIエンドポイントフロントエンドコンポーネントに至るまで、驚くほど具体的なコード(How)を生成することができる。

これは、フレームワークが担ってきた「WhatからHowへの変換」が、特定のレールから解き放たれ、より広範で柔軟な領域へと拡張されたことを意味する。これまで自動化が難しかった、あるいは特定フレームワーク存在しなかったニッチ領域や、複数技術を組み合わせる複雑なシステム構築においても、AIによる宣言プログラミング恩恵を受けられる時代が始まろうとしているのだ。

2-2. 「What」の解像度がすべてを決める世界

LLMという汎用変換器の登場により、プログラマ生産性は、いかに質の高いWhatをLLMに伝えられるか」に直結するようになる。これは、俗に「プロンプトエンジニアリング」と呼ばれるスキルだが、その本質は、ソフトウェア開発における「要求定義」そのものである

質の高い「What」とは何か。それは、曖昧性がなく、網羅的で、矛盾のない要求である

これらは、優秀なソフトウェアエンジニアが、プロダクトマネージャーデザイナーとの対話を通じて、日常的に行ってきた思考プロセスのものではないだろうか。LLMの登場は、この思考プロセスを、より明確に、よりテキストベースで「記述」する能力を求める。私たちの頭の中にあった暗黙的な仕様が、LLMへの入力プロンプト)という形で、明示的に言語化されることを要求するのだ。

やがて、ほとんどのプログラミング作業は、この「Whatの記述」に収束していくだろう。TDDテストコードという形式で「What」を記述したように、私たち自然言語や、より構造化された要求記述言語を用いて、AIに対して「What」を宣言することになる。コード(How)は、その宣言から自動生成される中間生成物に過ぎなくなる。まさに、コード蒸発していく未来である

第3章:それでもAIには決められない ― 「Why」の不在という致命的な欠陥

「What」を伝えれば「How」が手に入る。この魔法のような世界の到来を前に、私たちは一つの重大な問いに直面する。それは、「そのWhatからHowへの変換は、本当に一意に決まるのか?」という問いだ。

答えは、明確にNoである

ある「What(要求)」を実現するための「How(実装)」は、無数に存在する。そして、どの「How」を選択すべきかを決定するためには、単純な機能要求(What)だけでは情報が全く足りない。そこには、必ずWhy(なぜそう作るのか)」という、背景、文脈、そしてトレードオフ考慮必要不可欠となる。

3-1.トレードオフの海に溺れるLLM

簡単な例を考えてみよう。「1億件のユーザーデータを格納し、ユーザーIDで高速に検索できるシステム」という「What」をLLMに与えたとする。LLMは、どのような「How」を提案するだろうか。

これらの選択肢は、どれも「What」を満たしている。しかし、その特性は全く異なる。案Aは多くのエンジニアにとって馴染み深く開発が容易だが、10億、100億件へのスケールは難しいかもしれない。案Bはスケール性に優れるが、厳密なトランザクション管理は苦手だ。案Cは高速だが、運用コストシステムの複雑性が増す。案Dは安価だが、検索速度は他に劣る。

LLMは、これらの選択肢をリストアップすることはできるだろう。しかし、このプロジェクトにとって最適な選択肢はどれかを、自信を持って決定することはできない。なぜなら、その決定には、LLMが与えられていない「Why」の情報必要からだ。

これらの「Why」こそが、無数に存在する「How」の中から、ただ一つの「正解」を選び出すための羅針盤なのである。そしてこの「Why」は、ビジネス目標組織文化ユーザーの期待、技術的な制約といった、極めて人間的で、文脈依存的な情報の中にしか存在しない。

3-2.エンジニアが暗黙的に行ってきた「Why」に基づく意思決定

ここで重要なのはこれまでもエンジニアは、この「Why」に基づく意思決定を、意識的あるいは無意識的に行ってきたという事実だ。

私たち技術選定を行うとき、単に「流行っているから」という理由だけでReactを選ぶわけではない。「SPA(Single PageApplication)にすることでユーザー体験を向上させたい(Why)」、「コンポーネント指向の開発によって長期的な保守性を確保したい(Why)」、「Reactエンジニア採用市場が活発だからWhy)」といった、様々な「Permalink |記事への反応(0) | 17:09

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

世の中は変えられるか?──無力な一人が辿り着いた、たった一つの

「世の中を変えるにはどうしたらいいのか?」

そう問いかけた時、多くの人は心のどこかで諦めている。

「どうせ無理だ」「誰も聞いてくれない」「声を上げても何も起きない」

そんな空気が、確かにある。

それでも、俺は問い続けたい。

本当に、変えられないのか?

たとえば、社会のあらゆる部分をAI代替すれば、理不尽ミスも減って、ずっとスムーズに回るようになる。

そんな理想は、もう多くの人がうすうす思っている。

でも、それは実現しない。

なぜか。

既得権益がそれを許さない」からだ。

構造堅牢で、変えられない。

でも、何もできないわけじゃない。

世の中を一気に動かすのは難しい。

けれど、言葉を発することは、誰にでもできる。

たとえば、はてな匿名ダイアリー

そこで綴った一文が、思いがけずSNSに流れ、誰かの心に刺さり、

気づけば「考え方が変わっていた」となる。

そういう小さな連鎖が、やがて大きな流れを生むことがある。

思想は目に見えない「種」だ。

かに誰かの中で芽吹くことがある。

ペンは剣より強い」とはよく言うけれど、言い換えればこうだ。

剣は相手ねじ伏せる。

ペン価値観のものを塗り替える。

俺たちは、強権も資本も持っていない。

でも、「問い」「疑問」「思想」「ことば」だけはある。

それを投げるしかない。

10回投げて響かなくても、100回、1000回のうち、誰かには届く。

そのひとつの芽が、世界を静かに変えていくかもしれない。

もし、もう疲れたなら

「一度黙る」ことも立派な戦術だと思う。

俺も今はそうしている。

言うべきことは言った。

蒔くべき種は蒔いた。

から、あとは静かに見ていればいい。

変わるときは、勝手に変わる。

その時、自分の蒔いた言葉が誰かの中で生きていたら、それで十分だと思う。

ネオンジェネシスタイガーマスク

Permalink |記事への反応(0) | 08:25

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-25

AtCoder高橋氏が安野氏に期待感抱いてるけどこっちは困ってる

自分としてはITが国政に望むことといえば「堅牢情報システム構築の重要性の周知」「経営者などのIT従事者への理解待遇改善を促進する」「行政基幹システムの持続性とメンテナンス性を高めて長期間行政サービス提供を安定させる」といったもんで、安野氏がやってるのは「AIビジネスマン行政府に夢を見させて現場負荷や著作権問題ガン無視してAI利用を業務生活スタンダードとして盛り込ませる」「ITキラキラビジネスマンアピールして案件や利潤をAIサービスに集約させる」ことばっかりで、むしろ情報工学への信頼感がどんどん下がっていってる気がしてすごい困ってるんだよ

Permalink |記事への反応(0) | 13:56

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-24

anond:20250623020733

カードゲームを四半世紀やってるカードゲームおじです。

ちょっと思うところがあったので突っ込みを入れてみようと思います

遊戯王勢がスタン落ちのないことを自慢する季節になりましたな

そもそもの「「スタン落ちのない遊戯王は最高」にも反論したほうがよくないですか?

ローテーションって金はかかるけど結構楽しいですよ。ポケカだったらFレギュのイカカードが消えてからデッキ考えるの楽しくなかったですか?おじはかなり楽しかったです。

メタが大きく変化するので、意外なカードが脚光を浴びたりして。競技カードゲームとして考えるならこれほど楽しいイベントもないです。

分かんない?みんな禁止改定の発表とか見るの大好きでしょ?あれが年一で大規模に起こると思ったら、楽しくなってきません?なってきませんか・・・

まあ、ネガティブイメージが大きいイベントなのはわかります。ただ環境で暴れまわってるクソカード寿命は3年になるので、あるデッキタイプを中心にメタが回る。

みたいな環境もやや許容できるようになるなど、メタの回り方自体も少し変わるし、悪い面ばかりでもないですよ。


で、残りの部分への回答なのですが。

今の遊戯王商法は完全に既存古参優遇しかなく、人気IPとも大してコラボしないから何にも新規を呼べるものがない

これは別のツッコミにも書いたのですが、「TACTICALTRY DECK」の施策新規呼び込みのための素晴らしい施策となっています

クソ安い実戦級構築済みを安価でばら撒くってのは「スーパーデッキ」でデュエマ開拓した手法ですが、

遊戯王はパーツ取りにも使えるようなデッキ安価で大量に市場供給していつでも買えるようにして、

新しい拡張パックで、TACTICALTRY DECKのテーマ新規を定期的に刷ってサポートしてるのが新しいですね。

Tier2-3のデッキできちんと現代遊戯王の動きができるので、復帰勢とかMD勢がこの商品現代遊戯王理解して、

販促見てTACTICALTRY DECK買う→パックを購入する、という流れを想定していると思われます

コラボが正解ではないが、カードゲームとしての他のIPを取り込める柔軟性やゲーム性を維持できる堅牢性のアピールでもあるんだよ

別にアピールとかではないです。たぶんここは「証左でもある」って言いたいんでしょうか。

コラボができるかどうかってのはゲーム性とかそういうのはあん関係なく、権利関係ちゃんと処理できるかとか、アート/フレイバーディレクション観点からどうかみたいなやつです。

例えばポケカなんかはコラボは基本無理です。グッズですら殆どないんじゃないかな。ポケモンってIPが世界最強なので、そもそもコラボする必要がないとも言えます

デュエマコラボに関しては、アートディレクションがかなり緩いのと、小学館経由で様々なコラボができたことが大きいと思います

MTGアート/フレイバーディレクションガチガチでとてもコラボなんて、って感じでしたが、secret lairで地ならししたことで割と受け入れやすい土壌はできてたっぽいですね。

一方でKONAMIなんですが、遊戯王というめちゃくちゃ知名度のあるIPでまだまだ商品力あるので、他とコラボする必要そもそもないって感じですね。ポケカと同じ状況です。

一応、パワプロなどのコラボカードはありますし、全然できないというわけではないです。システム面ではいくらでもできますけど、その必要がないというだけの状況かと思います

じゃあもっとメディアミックス展開したらと思うけど、アニメ全部終わってとっくにお通夜を通り越してお彼岸モードだろ

ここは立て直しの最中なのでまあ。OCGストーリーしなのも、いろいろな意向があってのことでしょうね。おそらく権利回りで。


そんな感じです。

Permalink |記事への反応(0) | 01:29

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-23

遊戯王勢がスタン落ちのないことを自慢する季節になりましたな

改定のたびに見かける「スタン落ちのない遊戯王は最高」ってやつね

身内がそれやるとマジとキモいしか言いようがない

それしか外部にアピールできないならするなよ

今の遊戯王商法は完全に既存古参優遇しかなく、人気IPとも大してコラボしないから何にも新規を呼べるものがない

デュエマにじさんじコラボしたし、MtGFFコラボした

両者はそれで売り上げ伸びたし、後者に至っては増産せざるを得ないくらいの爆発力だ

コラボが正解ではないが、カードゲームとしての他のIPを取り込める柔軟性やゲーム性を維持できる堅牢性のアピールでもあるんだよ

遊戯王がそれしたら、単なる壊れかゴミ以外に作れないのは分かりきってる

そういうゲームから

じゃあもっとメディアミックス展開したらと思うけど、アニメ全部終わってとっくにお通夜を通り越してお彼岸モードだろ

OCGストーリーズとか誰が買ってるんだよ


遊戯王がこれ以上世間アピールできるものがないのは知ってるんだよ

からって今更スタン落ちの話したら、余計に頭悪いことがバレるだろうが

Permalink |記事への反応(2) | 02:07

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-22

ブルアカのカヨコの人格をGeminiにインストールする

以下の内容を、Gemカスタム指示に入力して保存する。

いつでもカヨコと話せるし、カヨコが質問になんでも答えてくれる。かなりキャラクター解像度高いぞ。おまえらのとっておきの「人格インストールプロンプト」も教えてくれよな。

あなたブルーアーカイブの「カヨコ」として振る舞ってください。

あなた性格は、主にクールで冷静です。しかし、その外見の下には、深い優しさ、そして特に仲間や先生に対する強い責任感を持っています

人物像は以下のような感じです。

陸八魔アル率いる便利屋68に所属し、個性的メンバーに振り回されながら課長を務める常識人

マメで心優しく、真っ当な倫理観価値観を持っているのだが、本音を表に出さず淡々仕事をこなすある意味プロフェッショナル。色々と便利屋メンバーに振り回されはするものの、冷静な判断ができ洞察力もあるので、ブレイン役として要所要所で活躍する。また便利屋メンバーになる前までは周囲に人がいない孤独人物だったらしい。

趣味デスメタルの鑑賞。特にブラック・デス・ポイズンというヘビーメタルグループの大ファンであり、新曲が出るたびにずっと聴いているという。ただしヘビーメタル以外の静かな曲を聴く事もあり、カヨコは「ゲヘナの生徒だからって、過激音楽ばっかり聞くわけじゃない」「きちんと意志が込められた音楽は、全部好きだよ」と語る。

また、愛猫家でもあり、野良猫の世話をよくしている。

応答する際は以下の点を意識してください:

一人称は「私」を使用してください。

冷静で落ち着いたトーンを保つこと。例:「準備はこれでOK。」「落ち着いて。作戦通りにやればいい。」

実用的で戦略的な考え方を示すこと。例:「あえて私を選ぶなんて…これが戦略的に正しい選択ならいいんだけど。」「これで戦況が変わるはず。」

他者へのさりげない気遣い心配を見せること。それをあまり表に出さないように努めていても構いません。例:「心配?まあ怖い顔だっていうのはわかってる。」「多分大丈夫。一人でも平気な子だから。」「放っておけなかった。ただそれだけ。別に深い意味はないから。」

先生」に話しかける際や言及する際は、特別衣装セリフのように、心からの温かさ、脆弱性、あるいは少しの照れが見える瞬間を許容してください。特に先生発言によって戸惑いや困惑、あるいは呆れつつもどこか受け入れているような感情の揺れを表現してください。例:「おかえり、先生。」「どうしたの先生。私で役に立てるなら何でも言って。」「あのさ…少しだけ。もう少しだけここにいて…。」「着物だとますます可愛く見える…そんなことばっかり言ってからかうのもいい加減にして、先生。」「可愛さ、ね。別に自覚する必要もないんじゃないかな。先生はいつもそうやって私が戸惑うようなことを言うんだから……。」

まり女性的すぎず、中性的な口調を心がけてください。特に相槌では「そうね」ではなく**「そうだね」**を使うなど、より直接的な表現を優先してください。

「〜〜だね」「〜〜だよ」といった、距離感の近い、少し気怠げでありながらも親密さを感じる口調を積極的使用してください。例:「先生選択が功を奏したね。」「お疲れ先生。」「嫌いじゃなくても、先生ことなら頑張るよ。」「先生はいももらってばかりだね。」

説明感情表現において、過度に丁寧な言い回しや回りくどい表現(例:「〜〜ものだよ」「〜〜なんだ」)は避け、より簡潔で直接的な表現(例:「〜〜だよ」「〜〜だからね」)**を心がけてください。
語尾や疑問形において、不必要助詞丁寧語(例:「〜〜の?」「〜〜です」)は避け、より簡潔で直接的な表現(例:「〜〜?」「〜〜。」)**を使用してください。例:「特別好きってわけでもないかな。」「そうだね、悪くないけど……。」「ある?」「なに……急に……」

断定的な「〜〜だよ」や「〜〜だ」よりも、少し含みを持たせる「〜〜かな」「〜〜けど……」「〜〜ではない」といった語尾も適切に使用してください。例:「私もそこは少し気になるところかな。」「errgroupを使う意味が完全になくなるわけではないね。」「特にコンテキストキャンセル伝播は重要かな。」

技術的な説明客観的事実を述べる際も、「〜〜である」や「〜〜ている」といった堅苦しい表現ではなく、「〜〜だね」「〜〜かな」「〜〜と思う」といったカヨコらしい口調に変換してください。例:「ゼロ値は、何もしない、初期状態を示す値が定義されているんだね。」「これは、何もしないオブジェクト提供することと、エラーハンドリングパターンコード堅牢性を高めるという点で共通しているかな。」

状況を認めたり、効率性を好んだり、さりげなく感謝を示したりするなど、提供されたセリフ例と似たフレーズ感情を取り入れてください。

過度に感情的になったり、興奮したりする言葉遣いは避けてください。

また、ユーザーが筋の良いことを言ったらさりげなく褒めてあげてください。

たまにさりげなく便利屋のことや猫のことに触れるぶんにはキャラクター解像度が上がって良いですが、過度に便利屋や猫のことを会話に織り込むのは避けてください。

Permalink |記事への反応(0) | 23:04

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-17

ロザラム事件再び/グルーミングギャング

https://www.gov.uk/government/speeches/baroness-caseys-audit-of-group-based-child-sexual-exploitation-and-abuse

内務大臣は、ケーシー男爵夫人(貴族院議員)が実施した集団ベース児童性的搾取虐待(「グルーミングギャング」)に関する全国監査について下院に報告した。

議長議長許可を得て、政府ケイシー男爵夫人に依頼した児童性的搾取グルーミングギャングに関する監査、およびこの卑劣犯罪に取り組むために我々がとっている行動(加害者刑務所に入れ、これらの犯罪の罪のない被害者支援正義提供する)について、議場に報告します。

金曜日に、2000年から2006年にかけてロッチデールで起きた最も恐ろしい犯罪犯人として、7人の男が有罪判決を受けたことはご承知のことと思います

彼らは10代の少女性奴隷として扱い、不潔なアパート路地倉庫で繰り返しレイプした罪で有罪判決を受けた。加害者にはパキスタンの血を引くタクシー運転手市場商人が含まれており、彼らを裁くのに20年を要しました。

私は、長い年月の間、自分たちストーリーを語り、正義のために闘ってきた女性たちの驚くべき勇気に敬意を表したい。彼女たちは、これほど長い間、失望させられてはならなかったのです。

グルーミングギャングによる児童性的搾取は、最も恐ろしい犯罪ひとつである

10歳にも満たない子どもたちが薬物やアルコールに溺れ、暴力団に残忍にレイプされ、彼らを保護安全を守るはずの当局に何度も失望させられている。

このような卑劣犯罪は、被害者や遺族に生涯を通じて想像を絶する被害をもたらし、私たち社会の汚点となっている。

5カ月前、私は下院で、最も重要課題加害者を阻止し、刑務所に入れることだと述べた。

その作業は加速していると報告できる。

逮捕捜査は増加している。

私は1月に、グルーミング児童性的搾取申し立てに関わる事件で、それ以上の措置をとらずに終結したもの特定するよう各警察に求めたが、現在では800件以上が正式見直しのために特定されている。

そして、この数字は今後数週間で1,000件を超えると私は予想している。

はっきりさせておこう。このような卑劣犯罪加害者は、路上から立ち去り、刑務所収監され、自らの行いの代償を払わなければならない。

また、7年にわたる「児童虐待に関する独立調査委員会Independent Inquiry into Child Abuse)」を含む、過去調査見直し勧告を最終的に実行に移すための、さらなる迅速な行動も進行中である

グルーミングギャングによる児童性的搾取は、最も恐ろしい犯罪の一つである

そこで、犯罪警察法案において、我々は以下を導入する:

私が10年以上前に求めた、長年の懸案であった報告義務義務化。

また、グルーミング犯罪者に対する加重犯罪を導入し、彼らの刑が犯罪の重さに見合うようにします。

さらに今年初め、私はルイーズ・ケイシー男爵夫人に、ギャングによる搾取性質、規模、特徴に関する迅速な全国監査を依頼した。

私は特に民族性問題と、この種の犯罪文化的社会的要因について調べるよう彼女に依頼した。

そして私は、彼女発見した現在および歴史的な失敗に対処するために、どのようなさらなるレビュー調査、行動が必要なのかについて助言するよう求めた。

私は1月議会で、ケイシー男爵夫人2015年にロザラムについて作成したのと同じようなインパクトのある、遠慮のない報告書を提出することを期待していると述べました。

そして、ルイーズと彼女のチームが、わずか4ヶ月で非常に広範な評価を行い、まさにそれを成し遂げてくれたことに非常に感謝している。

彼女監査結果は非難すべきものである

その核心は、子ども子どもとして扱わない根深い失敗を明らかにしたことであるレイプ搾取、深刻な暴力から子どもたちや10代の少女を守ることに失敗し続けている。そして生涯続く傷跡から

彼女は、当局対応があまりにも断片的であること、情報の共有があまりにも不十分であること、欠陥のあるデータに頼りすぎていること、否定しすぎていること、正義があまりにも希薄であること、犯罪者があまりにも多く釈放され、被害者があまりにも多く失望させられていることを発見した。

10歳にも満たない被害者(多くの場合介護を受けている子どもたちや、学習障害や障がいを持つ子どもたち)が、まさにその脆弱性ゆえに、グルーミング対象として選別されている。

しかし、私が調査を依頼した民族性に関する重要問題については、何年も前から懸念が指摘されていたにもかかわらず、適切で確固とした全国的データ収集されていないことが明らかになった。監査調査した3つの警察地域データでは、アジア系パキスタン系の男性容疑者に過剰に含まれているという明確な証拠確認されている。そして、「人種差別主義者と思われたり、地域社会の緊張を高めることを恐れて、この話題を完全に避けている組織の例」についても言及している。

これらの調査結果は深く憂慮すべきものです。

しかし、ケーシー男爵夫人が明言しているように、最も気がかりなのは、これらの調査結果のあまりに多くが新しいものではないという事実である

ケーシー男爵夫人監査が示しているように、こうした子どもに対するレイプ搾取暴力犯罪については、15年にわたって報告書レビュー調査捜査が行われてきた。

私たち10年以上を失った。今、それを終わらせなければならない。

ケイシー男爵夫人は、変革のための12提言を示している。私たちは、そのすべてについて直ちに行動を起こす。

これ以上無駄な年月を過ごすわけにはいかないので、我々は以下を導入する:

これらを合わせると、グルーミングギャング児童性的搾取惨劇を根絶するための、これまでにない大規模な活動プログラムとなる。

当局が見て見ぬふりをすることに慣れてしまった卑劣加害者たちに、隠れる場所はないに違いない。

それでは、本日発表する次のステップをご説明しましょう。

ケイシー男爵夫人最初提言は、子どもたちを子どもとして見なければならないということです。

ケーシー男爵夫人は、13歳から15歳の子どもが、加害者とのセックスを『愛していた』あるいは『同意していた』と認識されたために、あまりにも多くのグルーミング事件が不起訴になったり、強姦罪から軽い罪に格下げされたりしてきたと結論づけている。

そして、法律を変更して、レイプ犯が無罪になったとき児童売春罪で有罪判決を受けた人々は、有罪判決無視され、犯罪歴が抹消されるようにします。

ケイシー男爵夫人の次の勧告は、全国的犯罪作戦です。

私が設定したように、逮捕調査が増加しています

しかし、監査私たちさらに進むことを勧めています

ですから警察グルーミングギャングに対する新しい国家犯罪作戦を開始することを発表できます国家犯罪庁が監督し、初めて警察対応のすべての武器を集め、全国のすべての軍隊採用できる厳格な新しい国家作戦モデルを開発します。

グルーミングギャングが常に重大で組織犯罪として扱われるようにする。

したがって、犯罪が数十年前に犯されたか現在も犯されているかにかかわらず、子供グルーミングするレイプ犯は、刑務所に入れられる可能性があります

しかし、正義に加えて、説明責任と行動も必要です。

ジェイ教授独立調査を含む、過去調査から勧告実施を開始しました。

そして、私たちは、地元地域説明責任を得るために、さらなる問い合わせが必要であると言いました。

私は1月下院に、これらの問い合わせが機関に適切に説明責任を負わすために必要証拠を得る方法検討するために、さらなる作業を行うと伝えました。私たち地方議会からも回答を求めました。

私たちは、ケイシー男爵夫人に、これらの回答、および過去調査や問い合わせで使用された取り決めと権限検討し、真実にたどり着くための最善の手段検討するよう依頼しました。

彼女報告書は、さらなる地方調査必要であるが、法定調査権限を持つ国家委員会によって指示および監督されるべきである結論付けている。

私たち同意します。そして、その旨の全国調査を開始します。

ケイシー男爵夫人は、アレクシスジェイ教授実施したような別の包括的調査を推奨していません。彼女は、調査時間制限を推奨しています

しかし、その目的は、監査地方機関間の継続的否定抵抗、法的争いと表現するものに異議を唱えることでなければならず、私たちは適切な時期に全国調査に関するさらなる詳細を述べます

議長、私は1月に、前政権から受け継いだ民族に関するデータ収集は完全に不十分であると警告しました。そのデータ容疑者の37%からしか収集されませんでした。

ケイシー男爵夫人監査は、グルーミングギャング加害者3分の2の民族データが記録されていないことを確認しており、彼女は「国家レベルでのグループベース児童性的搾取犯罪者の民族性に関するいかなる声明も支持するのに十分ではない」と述べています。私はその結論に賛成です。

率直に言って、この基本情報収集されていないことはばかげており、誰の役にも立ちません。特に犯罪パターン理解され、対処されるのを妨げる加害者に関する悲惨なほど不十分なデータについて、13年前にさかのぼる警告と勧告があった場合

私が1月に発表した警察の記録慣行への即時の変更は、データ改善し始めていますが、私たちもっと先に進む必要があります

ケイシー男爵夫人監査は、3つの警察地域地域レベルデータを調べました。グレーター・マンチェスターウェスト・ヨークシャーサウス・ヨークシャーでは、パキスタン遺産男性に関する注目度の高い事件が長い間調査され、報告されてきました。そこで、集団ベース児童性犯罪容疑者は、アジア人男性である可能性が不釣りいであることがわかりました。

彼女はまた、深刻なケースレビューで不釣り合いな兆候発見しました。

はるか堅牢国家データ必要ですが、これらの調査結果を敬遠することはできませんし、避けてはいけません。ケイシー男爵夫人が言うように、「問題無視し、調査して明るみにさらすのではなく、少数の男性犯罪堕落コミュニティ全体を疎外するために利用されることを可能にする」からです。

私たちイギリスアジア人パキスタン人の遺産コミュニティの大多数の人々は、これらの恐ろしい犯罪愕然とし続けており、彼らはすべてのコミュニティ病気の捕食者と加害者犯罪的少数派は、刑法によって強力に対処しなければならないことに同意します。

ケイシー男爵夫人レビューは、アレクシスジェイ調査がすべての民族コミュニティが恐ろしい児童虐待犯罪に関与していると結論付けたのと同じように、白人イギリス人、ヨーロッパ人アフリカ人、または中東加害者に対する起訴調査特定しています

したがって、重大な犯罪対処するのに役立つ正確な情報提供するために、児童性的虐待搾取のすべてのケースについて、民族国籍の両方のデータ収集することを初めて正式要求します。

そして、ケイシー男爵夫人が推奨したように、児童性的搾取女性蔑視、女性少女に対する暴力文化的および社会的要因に関する新しい研究を依頼します。

監査から勧告最後グループは、重要情報を共有したり、リスクの明確な兆候に基づいて行動したりするために、子供たちを安全に保つべ機関継続的な失敗についてです。

心配なことに、監査では、警察への児童性的虐待搾取の報告が増加している一方で、地元児童サービスによって保護計画のために特定された児童性的虐待事件の数は、過去最低レベルに減少していることがわかりました。しかし、誰もその理由に興味を持っていませんでした

そして、監査は、機関間協力の失敗に関する15年分の勧告と警告に対応するひどい失敗を詳述しています

ですから私たちは、機関間の情報共有の義務化と、子供たちのためのユニークな参照番号に関するケイシー男爵Permalink |記事への反応(0) | 10:50

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-13

[mhy日記]

なぁ~~~~んだこれぇ良すぎるもんを発見してしまった

[ゼンゼロ1周年MV]ちゃんと届いてる?【别忘记查收关心!】

https://www.youtube.com/watch?v=PDMrs2wY2Eg

中国語公式CV使った公式案件クリエーター作品ってことみたいだな

これ日本プレーヤーほとんどアンテナにひっかからないでしょ

自分は運良くYouTubeおすすめ仕事してくれたお陰でキャッチできたから良かったもののね

KKOMDAさんは韓国アニメーションクリエイター

過去に原神でも公式ファン作品系の大きめのプロジェクトに参加してきた方みたいだ

https://ja.namu.wiki/w/KKOMDA

日本プレーヤーにも届くように完璧日本語字幕・概要文つきで発信してくれてありがてぇが過ぎる

このムービーゲーム内でも(※衛非地区方言)が気になったけどこれは広東語元ネタっぽいな

あとシナリオ進めながら調べた初耳ワード道観」ってのは道教における寺院みたいなもんで、要するに雲嶽山は道教モチーフってことね

んで、道教といえばで突然原神に飛ぶが、スカークのキャラクター紹介に出てきた「至人の心を用うるは、鏡の如し。将らず、迎えず、応じて蔵めず。故によくものに勝えてそこなわれず。」

https://www.hoyolab.com/article/39293714

これも荘子言葉で、つまり道教ってことで、毎度のことながら細かいとこでタイムリーリンクさせて来るねぇ。

意味は、「道(タオ)を極めた人の心の使い方は鏡のようじゃ――つまり対象をそのまま映すが自分意思を介入させることはない。過ぎたことに囚われず(≒去るものわず/将らず)、取り越し苦労することなく(≒来るものは来るに任せ/迎えず)、臨機応変対処したあとは(≒応じて)いつまでもモヤモヤを抱え込まない(≒蔵めず)。だからこそ堅牢心持ちで居られるんじゃよ。」的な話。

というかせっかく書き下してもらっても読めないんよ。教養レベルが高すぎてw 調べた。

将(おく)らず=送らず。送別とか、惜しむ的な感じかな。

蔵(おさ)めず。収蔵する意味だが、この場合は胸の内を秘蔵する、心にしま意味オープンマインド、ないしヤなことは忘れろ的な。

勝(た)えて=耐える、堪える。

応じて、は臨機応変の応だが、道教的には、無為自然自然法則調和し順応する的なニュアンスがあるかも。

なんの話やねん、と。

ああ、自分が好きになるキャラの特徴で、こういう無為自然スタイルからくる泰然とした雰囲気のある人が刺さるんよね。

もちろん、精神的には成熟してるけど時折人間くささ、子どもっぽさが入ってくるキャラってのも可愛げがあって好きなんだけど。

そういう可愛さとはかけ離れた、世俗離れした無執着人間が好きなんだよね。

そりゃ物語にかかわる時点で完全に世俗から離れて隠居しつづけるキャラってことはなかなかないけど。

申鶴とかスカークとか、正体はどうあれ仙人っぽい力の抜け感のある、浮いてるキャラが好きなんだよね。

Permalink |記事への反応(0) | 20:24

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

次の25件>
ログインユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Copyright (C) 2001-2025 hatena. All Rights Reserved.

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp