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2025-10-24

伊香保寺田寅彦

 二三年前の夏、未だ見たことのない伊香保榛名を見物の目的で出掛けたことがある。ところが、上野驛の改札口を這入つてから、ふとチヨツキのかくしへ手をやると、旅費の全部を入れた革財布がなくなつてゐた。改札口の混雜に紛れて何處かの「街の紳士」の手すさみに拔取られたものらしい。もう二度と出直す勇氣がなくなつてそれつきりそのまゝになつてしまつた。財布を取つた方も内容が期待を裏切つて失望したであらうから、結局此の伊香保行の企ては二人の人間失望させるだけの結果に終つた譯である

 此頃少し身體の工合が惡いので二三日保養のために何處か温泉にでも出掛けようといふ、その目的地に此の因縁つきの伊香保が選ばれることになつた。十月十四日土曜午前十一時上野發に乘つたが、今度は掏摸すりの厄介にはならなくて濟んだし、汽車の中は思ひの外に空いて居たし、それに天氣も珍らしい好晴であつたが、慾を云へば武藏野の秋を十二分に觀賞する爲には未だ少し時候が早過ぎて、稻田と桑畑との市松模樣の單調を破るやうな樹林の色彩が乏しかつた。

 途中の淋しい小驛の何處にでも、同じやうな乘合自動車アルミニウムペイントが輝いて居た。昔はかういふ驛には附きものであつたあのヨボ/\の老車夫の後姿にまつはる淡い感傷はもう今では味はゝれないものになつてしまつたのである

 或る小驛で停り合はせた荷物列車の一臺には生きた豚が滿載されて居た。車内が上下二段に仕切られたその上下に、生きてゐる肥つた白い豚がぎつしり詰まつてゐる。中には可愛い眼で此方を覗いてゐるのもある。宅の白猫の顏に少し似てゐるが、あの喇叭のやうな恰好をして、さうして禿頭のやうな色彩を帶びた鼻面はセンシユアルでシユワイニツシである。此等の豚どもはみんな殺されに行く途中なのであらう。

 進行中の汽車から三町位はなれた工場の高い煙突の煙が大體東へ靡いて居るのに、すぐ近くの工場の低い煙突の煙が南へ流れて居るのに氣がついた。汽車が突進して居る爲に其の周圍に逆行氣流が起る、その影響かと思つて見たがそれにしても少し腑に落ちない。此れから行先にまだいくらも同じやうな煙突の一對があるだらうからもう少し詳しく觀察してやらうと思つて注意してゐたが、たうとう見付からずに澁川へ着いてしまつた。いくらでも代はりのありさうなものが實は此の世の中には存外ないのである。さうして、ありさうもないものが時々あるのも此の世の中である

 澁川驛前にはバス電車伊香保行の客を待つてゐる。大多數の客はバスを選ぶやうである電車の運轉手は、しきりにベルを踏み鳴らしながら、併しわり合にのんきさうな顏をしてバスに押し込む遊山客の群を眺めて居たのである。疾とうの昔から敗者の運命に超越してしまつたのであらう。自分も同行Sも結局矢張りバスもつ近代味の誘惑に牽き付けられてバスを選んだ。存外すいて居る車に乘込んだが、すぐあとから小團體がやつて來て完全に車内の空間を充填してしまつた。酒の香がたゞよつて居た。

 道傍の崖に輕石の層が見える。淺間山麓一面を埋めて居るとよく似た豌豆大の粒の集積したものである。淺間のが此邊迄も降つたとは思はれない。何萬年も昔に榛名火山自身の噴出したものかも知れない。それとも隣りの赤城山の噴出物のお裾分けかも知れない。

 前日に伊香保通のM君に聞いたところでは宿屋はKKの別館が靜かでいゝだらうといふことであつた。でも、うつかりいきなり行つたのでは斷られはしないかと聞いたら、そんなことはないといふ話であつた。それで、バスを降りてから二人で一つづゝカバンを提げて、すぐそこの別館の戸口迄歩いて行つた。館内は森閑として玄關には人氣がない。しばらくして内から年取つた番頭らしいのが出て來たが、別に這入れとも云はず突立つたまゝで不思議さうに吾々二人を見下ろしてゐる。此れはいけないと思つたが、何處か部屋はありませうかと聞かない譯にも行かなかつた。すると、多分番頭と思はれる五十恰好のその人は、恰度例へば何處かの役所の極めて親切な門衞のやうな態度で「前からの御申込でなければとてもとても……」と云つて、突然に乘込んで來ることの迂闊さを吾々に教へて呉れるのであつた。向うの階段の下では手拭を冠つて尻端折つて箒を持つた女中が三人、姦の字の形に寄合つて吾々二人の顏を穴のあく程見据えてゐた。

 カバンをぶら下げて、悄々しをしをともとのバスの待合所へ歸つて來たら、どういふものか急に東京へそのまゝ引き返したくなつた。此の坂だらけの町を、あるかないか當てにならない宿を求めて歩き※(「えんにょう+囘」、第4水準2-12-11)はるのでは第一折角保養に來た本來の目的に合はない、それよりか寧ろ東京の宅の縁側で咲殘りのカンナでも眺めて欠伸をする方が遙かに有效であらうと思つたのである。併し、歸ることは歸るとしても兎も角も其處らを少し歩いてから歸つても遲くはないだらうとSがいふので、厄介な荷物を一時バスの待合所へ預けておいてぶら/\と坂道を上つて行つた。

 宿屋が滿員の場合には入口に「滿員」の札でも出しておいたら便利であらう。又兎も角も折角其家を目指して遙々遠方から尋ねて來た客を、どうしても收容し切れない場合なら、せめて電話温泉旅館組合の中の心當りを聞いてやる位の便宜をはかつてやつてはどうか。頼りにして來た客を、假令それがどんな人體であるにしても、尋ねてくるのが始めから間違つてゐるかのやうに取扱ふのは少し可哀相であらう。さうする位ならば「旅行案内」などの廣告にちやんと其旨を明記しておく方が親切であらう。

 こんな敗者の繰言を少し貧血を起しかけた頭の中で繰返しながら狹い坂町を歩いてゐるうちに、思ひの外感じのいゝ新らしいM旅館別館の三階に、思ひもかけなかつた程に見晴らしの好い一室があいてゐるのを搜しあてゝ、それで漸く、暗くなりかゝつた機嫌を取直すことが出來たと同時に馴れぬ旅行疲れた神經と肉體とをゆつくり休めることが出來たのは仕合せであつた。

 此室の窓から眼下に見える同じ宿の本館には團體客が續々入込んでゐるやうである。其の本館から下方の山腹にはもう人家が少く、色々の樹林に蔽はれた山腹の斜面が午後の日に照らされて中々美しい。遠く裾野には稻田の黄色い斑の縞模樣が擴がり、其の遙かな向うには名を知らぬ山脈が盛上がつて、其の山腹に刻まれた褶襞の影日向が深い色調で鮮かに畫き出されて居る。反對側の、山の方へ向いた廊下へ出て見ると、此の山腹一面に築き上げ築き重ねた温泉旅館ばかりの集落は世にも不思議な標本的の光景である。昔、ローマ近くのアルバ地方遊んだ時に、「即興詩人」で名を知られたゲンツアノ湖畔を通つたことがある。其の湖の一方から見た同じ名の市街の眺めと、此處の眺めとは何處か似た所がある。併し、古い伊太利の彼の田舍町は油繪になり易いが此處のは版畫に適しさうである。數年前に此地に大火があつたさうであるが、成程火災の傳播には可也都合よく出來てゐる。餘程特別防火設備必要であらうと思はれる。

 一と休みしてから湯元を見に出かけた。此の小市街横町は水平であるが、本通りは急坂で、それが極めて不規則階段のメロデイーの二重奏を奏してゐる。宿屋お土産を賣る店の外には實に何もない町である。山腹温泉街の一つの標本として人文地理學者の研究に値ひするであらう。

 階段の上ぼりつめに伊香保神社があつて、そこを右へ曲ると溪流に臨んだ崖道に出る。此の道路にも土産物を賣る店の連鎖が延長して溪流の眺めを杜絶してゐるのである。湯の流れに湯の花がつくやうに、かういふ處の人の流れの道筋にはきまつて此のやうな賣店の行列がきたなく付くのである。一寸珍らしいと思ふのは此道の兩側の色々の樹木に木札がぶら下げてあつて、それに樹の名前が書いてあることである。併し、流石にラテン語の學名は略してある。

 崖崩れを石垣で喰ひ止める爲に、金のかゝつた工事がしてある。此れ位の細工で防がれる程度の崩れ方もあるであらうが、此の十倍百倍の大工事でも綺麗に押し流すやうな崩壞が明日にも起らないといふ保證は易者にも學者にも誰にも出來ない。さういふ未來の可能性を考へない間が現世の極樂である自然可能性に盲目な點では人間も蟻も大してちがはない。

 此邊迄來ると紅葉がもうところ斑に色付いて居る。細い溪流の橋の兩側と云つたやうな處のが特に紅葉が早いらしい。夜中にかうした澤を吹下ろす寒風の影響であらうか。寫眞師がアルバムをひろげながらうるさく撮影をすゝめる。「心中ぢやないから」と云つて斷わる。

 湯元迄行つた頃にはもう日が峯の彼方にかくれて、夕空の殘光に照らし出されて雜木林の色彩が實にこまやかに美しい諧調を見せて居た。樹木の幹の色彩がかういふ時には實に美しく見えるものであるが、どういふもの特に樹幹の色を讚美する人は少ないやうである

 此處の湯元から湧き出す湯の量は中々豐富らしい。澤山の旅館の浴槽を充たしてなほ餘りがあると見えて、惜氣もなく道端の小溝に溢れ流れ下つて溪流に注いで居る。或る他の國の或る小温泉では、僅かにつの浴槽にやつと間に合ふ位の湯が生温るくて、それを熱くする爲に一生涯骨を折つて、やつと死ぬ一年前に成功した人がある。其人が此處を見たときにどんな氣がしたか。有る處にはあり餘つて無い處にはないといふのは、智慧黄金に限らず、勝景や温泉に限らぬ自然の大法則であるらしい。生きてゐ自然界には平等存在せず、平等は即ち宇宙の死を意味する。いくら革命を起して人間の首を切つても、金持と天才との種を絶やすことは六かしい。ましてや少しでも自己觸媒作用オートカタリテイツク・アクシヨンのある所には、ものの片寄るのが寧ろ普遍現象からである。さうして方則に順應するのは榮え、反逆するものは亡びるのも亦普遍現象である

 宿へ歸つて見ると自分等の泊つてゐる新館にも二三の團體客が到着して賑やかである。○○銀行○○課の一團は物靜かでモーニングを着た官吏風の人が多い。○○百貨店○○支店の一行は和服が多く、此方は藝者を揚げて三絃の音を響かせて居るが、肝心の本職の藝者の歌謠の節※(「えんにょう+囘」、第4水準2-12-11)はしが大分危なつかしく、寧ろ御客の中に一人いゝ聲を出すのが居て、それがやゝもすると外れかゝる調子を引戻して居るのは面白い。ずつと下の方の座敷には足踏み轟かして東京音頭を踊つて居るらしい一團がある。人數は少いが此組が壓倒的優勢を占めて居るやうである

 今度は自分などのやうに、うるさく騷がしい都を離れて、しばらく疲れた頭を休める爲にかういふ山中自然を索たづねて來るものゝある一方では又、東京では斷ち切れない色々の窮屈を束縛をふりちぎつて、一日だけ、はめを外づして暴れ※(「えんにょう+囘」、第4水準2-12-11)はる爲にわざ/\かういふ土地を選んで來る人もあるのである。此れも人間界の現象である。此の二種類の人間相撲になれば明白に前者の敗である後者の方は、宿の中でも出來るだけ濃厚なる存在を強調する爲か、廊下を歩くにも必要以上に足音を高く轟かし、三尺はなれた仲間に話をするのでも、宿屋中に響くやうに大きな聲を出すのであるが、前者の部類の客はあてがはれた室の圍ひの中に小さくなつて、其の騷ぎを聞きつゝ眠られぬ臥床ふしどの上に輾轉するより外に途がないのである。床の間を見ると贋物の不折の軸が懸かつて居る、その五言の漢詩の結句が「枕を拂つて長夜に憐む」といふのであつたのは偶然である。やつと團體の靜まる頃には隣室へ子供づれの客が着いた。單調な東京音頭は嵐か波の音と思つて聽き流すことが出來ると假定しても、可愛い子供の片言は身につまされてどうにも耳朶の外側に走らせることの出來ぬものである。電燈の光が弱いから讀書で紛らすことも出來ない。

 やつと宿の物音があらかた靜まつた後は、門前のカフエーから蓄音機の奏する流行小唄の甘酸つぱい旋律が流れ出して居た。併し、かうした山腹の湯の町の夜の雰圍氣を通して響いて來る此の民衆音樂の調べには、何處か昔の按摩の笛や、辻占賣の聲などのもつて居た情調を想ひ出させるやうな或るものが無いとは云はれない。

 蓄音機と云へば、宿へ着いた時につい隣りの見晴らしの縁側に旅行蓄音機を据ゑて、色々な一粒選りの洋樂のレコードをかけてゐ家族連の客があつた。此れも存在の鮮明な點に於て前述の東京音頭の連中と同種類に屬する人達であらう。

 夜中に驟雨があつた。朝はもう降り止んではゐたが、空は低く曇つてゐた。兎も角も榛名湖畔迄上ぼつて見ようといふので、ケーブルカー停車場のある谷底下りて行つた。此の谷底停車場風景は一寸面白い。見ると、改札口へ登つて行く階段だか斜面だかには夥しい人の群が押しかてゐる。それがなんだか若芽についたあぶら蟲か、腫物につけた蛭の群のやうに、ぎつしり詰まつて身動きも出來さうにない。それだのにあとから/\此處を目指して町の方から坂を下りて來る人の群は段々に増すばかりである。此の有樣を見て居たら急に胃の工合が變になつて來て待合室の腰掛に一時の避難所を求めなければならなかつた。「おぢいさんが人癲癇を起こした」と云つてSが笑出したが、兎も角も榛名行は中止、その代りつい近所だと云ふ七重の瀧へ行つて見ることにした。此の道筋の林間の小徑は往來の人通りも稀れで、安價なる人癲癇は忽ち解消した。前夜の雨に洗はれた道の上には黄褐紫色樣々の厚朴の落葉などが美しくちらばつてゐた。

 七重の瀧の茶店で「燒饅頭」と貼札したものを試みに注文したら、丸いパンのやうなもの味噌※(「滔」の「さんずい」に代えて「しょくへん」、第4水準2-92-68)を塗つたものであつた。東京下町若旦那らしい一團が銘々にカメラを持つてゐて、思ひ思ひに三脚を立てゝ御誂向の瀧を撮影する。ピントを覗く爲に皆申合せたやうに羽織の裾をまくつて頭に冠ると、銘々の羽織の裏の鹽瀬の美しい模樣が茶店に休んでゐる女學生達の面前にずらりと陳列される趣向になつてゐた。

 溪を下りて行くと別莊だか茶店だかゞあつて其前の養魚池の岸にかはせみが一羽止まつて居たが、下の方から青年團の服を着た男が長い杖をふりまはして上がつて來たので其のフアシズムの前に氣の弱い小鳥は驚いて茂みに飛び込んでしまつた。

 大杉公園といふのはどんな處かと思つたら、とある神社杉並木のことであつた。併し杉並木は美しい。太古の苔の匂ひがする。ボロ洋服を着た小學生が三人、一匹の眞白な野羊を荒繩の手綱で曳いて驅け※(「えんにょう+囘」、第4水準2-12-11)つてゐたが、どう思つたか自分が寫眞をとつて居る傍へ來て帽子を取つてお辭儀をした。學校の先生と間違へたのかどうだか分らない。昔郷里の田舍を歩いて居て、よく知らぬ小學生に禮をされた事を想ひ出して、時代が急に明治に逆戻りするやうな氣がした。此邊では未だイデオロギー階級鬪爭意識が普及して居ないのであらう。社前の茶店葡萄棚がある。一つの棚は普通のぶだうだが、もう一つのは山葡萄紅葉てゐる。店の婆さんに聞くと、山葡萄は棚にしたら一向に實がならぬさうである。山葡萄は矢張り人家にはそぐはないと見える。

 茶店の周圍に花畑がある。花を切つて高崎へでも賣りに出すのかと聞くと、唯々お客さんに自由に進呈するためだといふ。此の山懷の一隅には非常時の嵐が未だ屆いて居ないのか、妙にのんびりした閑寂の別天地である。薄雲を透した日光が暫く此の靜かな村里を照らして、ダリアコスモスが光り輝くやうに見えた。

 宿へ歸つて晝飯を食つてゐる頃から、宿が又昨日に増して賑やかになつた。日本橋邊の或る金融機關の團體客百二十人が到着したのである。其爲に階上階下の部屋といふ部屋は一杯で廊下の籐椅子に迄もはみ出してゐる。吾々は、此處へ來たときから約束暫時帳場の横へ移轉することになつた。

 部屋に籠つて寐轉んで居ると、すぐ近くの階段廊下を往來する人々の足音が間斷なく聞こえ、それが丁度御會式の太鼓のやうに響き渡り、音ばかりでなく家屋全體が其の色々な固有振動の週期で連續的に振動して居る。さういふ状態が一時間時間[#「二時間」は底本では「二間時」]三時間と經過しても一向に變りがない。

 一體どうして、かういふ風に連續的に足音や地響きが持續するかといふ理由を考へて見た。百數十人の人間が二人三人づつ交る/″\階下の浴室へ出掛けて行き、又歸つて來る。その際に一人が五つの階段の一段々々を踏み鳴らす。其外に平坦な縁側や廊下をあるく音も加はる。假に、一人宛て百囘の音を寄與コントリビユートするとして、百五十で一萬五千囘、此れを假に午後二時から五時迄の三時間、即ち一萬八百秒に割當てると毎一秒間に平均一囘よりは少し多くなる勘定である。此外に浴室通ひ以外の室と室との交通、又女中下男の忙はしい反復往來をも考慮に加へると、一秒間に三囘や四囘に達するのは雜作もないことである。即ち丁度太鼓を相當急速に連打するのと似た程度のテンポになり、それが三時間位持續するのは何でもないことになるのである。唯々面白いのは、此の何萬囘の足音が一度にかたまつて發しないで、實にうまく一樣に時間的に配分されて、勿論多少の自然的偏倚は示しながらも統計的に一樣な毎秒平均足音數を示してゐることである。容器の中の瓦斯體の分子が、その熱擾動サーマルアヂテーシヨンのために器壁に反覆衝突するのが、いくらか此れに似た状況であらうと思はれた。かうなると人間も矢張り一つの分子」になつてしまふのである

 室に寐ころんだ切り、ぼんやり此んなことを考へてゐる内に四時になつた。すると階下の大廣間の演藝場と思はれる見當で東京音頭の大會が始まつた。さうして此れが約三十分續いた。それが終つても、未だその陶醉的歡喜の惰性を階上迄持込[#「持込」は底本では「持迄」]んで客室前の廊下を踏鳴らしながら濁聲高く唄ひ踊る小集團もあつた。

バス切符を御忘れにならないやうに」と大聲で何遍となく繰返して居るのが聞こえた。それからしばらくすると、急に家中がしんとして、大風の後のやうな靜穩が此の山腹全體を支配するやうに感ぜられた。一時間前の伊香保とは丸で別な伊香保が出現したやうに思はれた。三階の廊下から見上げた山腹の各旅館の、明るく灯のともつた室々の障子の列が上へ上へと暗い夜空の上に累積してゐ光景は、龍宮城のやうに、蜃氣樓のやうに、又ニユーヨークの摩天樓街のやうにも思はれた。晝間は出入の織るやうに忙がしかつた各旅館の玄關にも今は殆ど人氣が見えず、野良犬がそこらをうろ/\して居るのが見えた。

 團體の爲に一時小さな室に追ひやられた埋合せに、今度はがらあきになつた三階の一番廣く見晴らしのいゝ上等の室に移され、地面迄數へると五階の窓下を、淙々として流れる溪流の水音と、窓外の高杉の梢にしみ入る山雨の音を聞きながら此處へ來てはじめての安らかな眠りに落ちて行つた。

 翌日も雨は止んだが空は晴れさうもなかつた。霧が湧いたり消えたりして、山腹から山麓へかけての景色を取換へ取換へ迅速に樣々に變化させる。世にも美しい天工の紙芝居である。一寸青空が顏を出したと思ふと又降出す。

 とある宿屋の前の崖にコンクリート道路と同平面のテラスを造り其の下の空間を物置にして居るのがあるのは思ひ付きである。此の近代設備の脚下の道傍に古い石地藏が赤い涎掛けをして、さうして雨曝しになつて小さく鎭座して居るのが奇觀である。此處らに未だ家も何もなかつた昔から此の地藏尊は此の山腹の小道の傍に立つて居て、さうして次第に開ける此の町の發展を見守つて來たであらうが、物を云はぬから聞いて見る譯にも行かない。

 晝飯をすませて、そろ/\歸る支度にかゝる頃から空が次第に明るくなつて來て、やがて雲が破れ、東の谷間に虹の橋が懸つた。

 歸りのバスが澁川に近づく頃、同乘の兎も角も知識階級らしい四人連の紳士が「耳がガーンとした」とか「欠伸をしたらやつと直つた」とか云つたやうな話をして居る。山を下つて氣壓が變る爲に鼓膜の壓迫されたことを云つて居るらしい。唾を飮み込めば直るといふことを知らないと見える。小學校や中學校でこのやうな科學的常識を教はらなかつたものと思はれる。學校の教育でも時には要らぬ事を教へて要ることを教へるのを忘れて居る場合があるのかも知れない。尤も教へても教へ方が惡いか、教はる方の心掛けが惡ければ教へないのも同じになる譯ではある。

 上野へついて地下室の大阪料理で夕食を食つた。土瓶むしの土瓶のつるを持ち上げると土瓶が横に傾いて汁がこぼれた。土瓶の耳の幅が廣過ぎるのである。此處にも簡單な物理學が考慮の外に置かれてゐるのであつた。どうして、かう「科學」といふものが我が文化日本で嫌はれ敬遠されるかゞ不思議である

 雨の爲に榛名湖は見られなかつたが、併し雨のおかげでからだの休養が出來た。讀まず、書かず、電話が掛からず、手紙が來ず、人に會はずの三日間で頭の疲れが直り、從つて胃の苦情もいくらか減つたやうである。その上に、宿屋階段の連續的足音の奇現象を觀察することの出來たのは思はぬ拾ひものであつた。

 温泉には三度しかはひらなかつた。湯は黄色く濁つてゐて、それに少しぬるくて餘り氣持がよくなかつた。その上に階段を五つも下りて又上がらなければならなかつた。温泉場と階段はとかくつきものである温泉場へ來たからには義理にも度々温泉に浴しなければならないといふ譯もないが、すこしすまなかつたやうな氣がする。

 他の温泉でもさうであるが、浴槽に浸つて居ると、槽外の流しでからだを洗つて居る浴客がざあつと溜め桶の水を肩からあびる。そのしぶきが散つて此方の頭上に降りかゝるのはそれ程潔癖でないつもりの自分にも餘り愉快でない。此れも矢張り宿屋蓄音機を持ち込み、宿屋東京音頭を踊るPermalink |記事への反応(0) | 18:19

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2025-10-17

相撲野球も大嫌いだった

80年代まれ自分にとって、それは親父の趣味だった

あの雰囲気アナウンサーの落ち着いた声、スローテンポ試合

ぜんぶ嫌いだった

 

あとは、神社仏閣も嫌いだったし、ニュースも嫌いだった

古いもの全部嫌いだったと思う

タバコも嫌いだし、酒も嫌いだし、お茶も嫌いだし、車も嫌いだった

NHKも、時代劇も、ドラマも嫌いだし、祭りも嫌いだった

昭和を感じるもの、親父(あるいは親族)を感じるもの、全部「古くてダサい」と言う感覚だった

 

それでパソコンに逃げたんだと思う

最近その呪いが解けつつある

改めてみると別にそこまで悪いもんじゃないように思えた

きっかけを与えたのは、若い子の感想と、日本すごい動画だった

もう長いこと離れていたそれらを見直したら、案外普通に思えた

 

まりこれは、親世代が着てるファッション絶妙にダサく感じる現象に近いんだと思う

世代が一周すると、別にいいじゃんとなる

 

例えば、昭和30年代あたりの文化に対して、自分はさほど何とも思わないしいいデザインだと思うが

世代は拒絶感が出るらしい、アデリアとかは一周してまたブームになっている

世代和服から離れてるのもそういうことなんじゃないかと思う

海外日本贔屓してる奴らも、別に日本が好きというより自分の周囲のすべてがダサくて退屈に見えてるんだろうなと思う

今の若者とかはどこらへんをダサいと感じてるんだろう

Permalink |記事への反応(2) | 19:10

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2025-10-13

皇族海外ブランドより和服を着るべきじゃないの?

まあ海外儀式への参加とかならしょうがないけど、国内イベントだったら和服にしなさいよ

洋服にする意味あるの?

Permalink |記事への反応(2) | 07:26

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2025-10-07

anond:20251007001841

扇千景くらいの風格が欲しかったな

美人だっただろうなっていう迫力があって和服似合うし凛としててよかった

Permalink |記事への反応(0) | 04:02

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2025-10-03

単純に地方女性にとって加害性の強い会社が多すぎるんだよ

自分も25年間生まれ育った地元を離れて上京した。

普通に地元大学を出て、地元会社総合職立場就職したんだけどそこが最悪だった。

まず残業代が出ない。

というか、勤怠に定時以外の時間を書いたら詰められる。

からサビ残が横行してる。長時間労働も当たり前。

休日出勤自主的にしてる人もいる。

あとお茶入れと雑務は女の仕事って感じで押し付けられる。

お茶の入れ方で先輩女性社員に怒られる。

飲み会で隣に座らされ、肩に手を回されたり身体を触られたりする。

怒ったりすると「空気読めないやつ」「真面目ちゃん」みたいな扱いをされる。

年始イベント新卒女性社員(の綺麗どころ)は和服を着せられて、檀上で社長に酌をさせられる。

バリバリ一族経営で、社長の息子が女性社員に手を出してる。

先輩が拒否したら部署ごと冷遇されたらしい。

例えばセクハラとか会社の外でやったら逮捕されるようなことが横行している異常な会社

誰もそれを止められない異常。

から私は地元から脱出して東京に出た。

上京して初めて知ったのは、残業代が出ること。嫌なことを嫌だと言えること。努力ちゃん評価されること。

当たり前のことが、地元ではまるで許されていなかった。

単純に地方女性にとって加害性の強い会社が多すぎる。

から人間扱いされたい女性地方から出ていく。

それだけの話だと思う。

Permalink |記事への反応(1) | 20:47

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2025-09-15

anond:20250915075628

今どき和服なんていじめの標的にされるやろ

子どもはいじめられたら終わり

30人クラスの元いじめっ子29名がつくようなスーツを着る仕事には就けない

Permalink |記事への反応(0) | 07:59

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2025-09-06

暇空茜の相棒のなるくん=藤澤翔馬、きんたまんこを訴える

登場人物

・なるくん(なるせ)

暇空茜の右腕。今は33歳ぐらい?

かつては2ちゃんねる嫌儲板の住人で、嫌儲発のドラクエギルドネカマ姫プの果てに個人情報流出騒動で男バレした

流出から規則違反RMT行為不適切発言で度重なるBANを受け、逆恨みしてディレクターへの殺害予告を繰り返すなどドラクエ界でアンチが多かった

富裕層生活を発信しネット暴言を撒き散らす暇空の生き様に憧れる取り巻きをしていた

暇空はゆっくりボイス動画youtubeにあげていたが、当時はゆっくりボイスを機械音声スパム判断して削除する方針だったため暇空のチャンネルはBANされ新規チャンネルを作れなくなった

そんな時に、なるが自分名義のチャンネルを暇空に共有してあげ、暇空のつくった原稿をもとに動画制作するパートナーにもなった

現在の暇空チャンネルの実際の名義人や登録住所はなるくんのものであり、一蓮托生の間柄

暇空は仁藤夢乃存在を知らなかったが、なるくんが「有名なフェミなので叩けば弱男を釣れる」と進言したことで標的になった

ロリコンであり、自身ブログスクゾーン」にてロリダッチワイフの購入、中出し、廃棄などを綴っている


・藤澤翔馬

なるくんと同一人物とされる人

岡山理科大学卒業後、地元企業ベネッセ就職、数度の転職を経て現在東京電通デジタル勤務

ビジネスガジェット関係について顔出しで真面目な発信を行うイケメンだが、経歴や発言がなるくんの発信と重なり続けている

2ちゃんねる個人情報流出騒動で流れたなるくんのクレカの名義人がこの人だった

なるくんはamazonスクショを載せた際にうっかり名前欄に藤澤翔馬と載せてしまい削除したりしている

なるくんも藤澤も着物を好み「和服男子」を自称しているのだが、なるくんが着物イベントに行った日にイベント公式が載せた動画に、なるくんが載せたのと同じ着物を着た藤澤が映っていた


・きんたまんこ

ちゃんねる嫌儲板に巣食う狂人

安倍晋三など著名人女体化して性的搾取するSSスレをよく立てている

暇空に対しても性的搾取SSを書いたため開示されている

高齢ニート弁護士を雇える金はないそうだし普通に敗訴する内容だが弱者に対する優しさだけはある

きんたまんこ、藤澤翔馬に開示される

なるくんは小学生女子強姦された事件について、揶揄をした

なる

@nalltama

トー家出の小6女児暴行 不同意性交疑いで男逮捕 警視庁が注意呼びかけ 女児、1日で3人の男から被害東京新聞TOKYOWebhttps://tokyo-np.co.jp/article/339346

公金でコンドームを配って支援してたのに・・・

https://archive.md/c7b0G

これに対して、きんたまんこが反応した

黒須圭亮

@kenmo_kintama

#暇空茜 の親友のなる君(@nalltama)とは全然関係ない自称モテる着物男子・F澤翔馬君は普段ロリダッチワイフ無責任膣内射精しとるからコンドーム重要性を知らないのだと思いますよ!

https://archive.md/KniZ1

黒須圭亮は、きんたまんこのX上での名前

きんたまんこ普段の発信がアレであることは否めないが、この発信については、女児強姦フェミ叩きの口実としかわず揶揄るなるくんへの強い反発が見られる

すぐ他人に体を委ねがちなトー少女もっと体を大事にしてほしいとせめてコンドームを配る活動重要性を訴える、弱者への優しさが根底にあるものと言えよう

この書き込みが藤澤に開示請求された

開示請求の文では、藤澤はなるくんとは別人であり、なるくんが発信したロリダッチワイフ無責任射精とは無関係なのに名誉を傷つけられたと主張している

藤澤の弁護人は、暇空弁護団の一人である小沢一仁である

これにもカンパ金使われているのだろうか

きんたまんこ、藤澤翔馬に訴えられる

なるくんは暇空とともに誹謗中傷を行ったため開示されており、開示済みの人がなるくん=藤澤と明言している

今更別人のふりして訴えるのはリスキーだと話題になり、流石に訴えないのではないかという雰囲気にもなっていたが、9月になって藤澤から訴状が届いたときんたまんこが報告

一般的には犯罪行為を起こしうる特殊性癖を持っているなどと指摘されたことによる原告精神的苦痛は著しく、これを金銭評価すると、150万円を下らない

ロリダッチワイフ無責任射精するのは「一般的には犯罪行為を起こしうる特殊性癖」だと小沢一仁は主張する

そうなのか・・・

なにそのエロ漫画読んでるやつは性犯罪者予備軍みたいなの・・・

暇空となるくんってそういう主張するフェミと戦ってるみたいなポーズじゃなかったのかよ・・・

身長120cmのロリダッチワイフを買うのも無責任射精するのも犯罪行為とは関係ないだろ!!!!!!!!!!!!

なお、なるくん無責任射精編はこち

https://skmz.one/?p=10541

https://skmz.one/?p=12233

https://skmz.one/?p=13595

なるくんはかつて、ロリダッチワイフキモがる人に対してこのように発言した

女児型のラブドール存在することから特にロリコン小児性愛者の存在のもの否定し、差別扇動を繰り返している姿が非常に高頻度に観測されます

「私にとってそれはキモいと感じる」で済んでいれば、それはその人の気持ち問題なのであまり問題ありません。しかしそのラインを飛び越えて差別扇動を繰り返すところまでいくのは単なる人権侵害行為であり、ネトウヨと同じです。

https://skmz.one/?p=12233

ロリダッチワイフが好きな奴は犯罪者予備軍とか抜かして差別扇動する小沢をなるくんも許せねえよなあ???

Permalink |記事への反応(8) | 01:38

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2025-09-02

外人タグ付けを見てると

へー、これが和服に見えるのか、と思うことがある

Permalink |記事への反応(0) | 13:44

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2025-09-01

アプリ版GrokのImagineがヤバい

Aniちゃんと話せるのはアプリ版Grokだっけ?とインストールしてみた。

Imagineというのがあって、チャット形式かと思ったらそうではなく欲しい画像指定するようだ。たとえば「ミニスカ女子高生」と入力すると、実写、アニメ風、いろいろ出力してくれて、さらにその画像をもとにショート動画にまでしてくれる。

ここで動画バリエーションが選べるんだが、「刺激的」にすると、女の子が脱ぐ。おっぱい丸見え。これがたまらない。特に和服とかで、そんなことしなそうな子が脱ぐとギャップがたまらない。AVインタビュー見る人の気持ちが初めて分かった。

無料でもそこそこ動画を作ってくれて、これが楽しい。他に「ミニスカメイド」でも「バニーガール」でも、何でも好きなのを入れれば美女がわんさか出て、10秒も待てば「刺激的」な動画が出来上がる。かわいい女の子くねくね踊りながら脱いでくれる。実写だとおっぱいの色もぷるぷる具合も絶妙ポルノ中毒になる人の気持ちが分かった気がする。というか、これ、ハマる。どちゃシコ。

月額4560円強気な値段だが、高くてよかった。2000円なら課金してたわ。いくらでも自分の好みのエロ動画(脱ぐだけだが)作れるんだもん。

てか、好みのAV作れるAI出たら覇権取るんじゃね?

ますます少子化進みそう。

気になるのが、Grokアプリ女子高生でも脱ぐんだけど児童ポルノにはならないのか。制服着てるだけだからいいのか。でもテキスト入力の方だと「赤いリボン」って選択肢出てきたので間違って押したら、小学生くらいの女の子が脱いでそうな画像が出て、止まった。そこはさすがに検閲入るらしい。こっちも児ポが欲しいわけじゃないし捕まりたくないし、制服かわいいんであって、中身は20歳以上で全然いいんだけど、そこは怖い。てか、Android版なんだけど、おっぱいちゃうのに、よくストアに通ったな。

一時期GPTエロ描写出すのに凝ってたけど、Grokアプリヤバいわ。楽しい

Permalink |記事への反応(0) | 17:39

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2025-08-12

anond:20250812154138

まあ下位の棋士が上位の棋士椅子にしてくれと言えるかはまた別

永瀬のタイトル戦をスーツで戦う権利剥奪されたしな(和服界隈との癒着

Permalink |記事への反応(0) | 15:46

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2025-07-22

anond:20250722084231

たまたま読んだ何年か前の刺まとめだけど、和服制服職業界隈で眼鏡の着用を禁ずるっていう意識、アレといっしょじゃん根拠ねえナンセンスなやつ🙄

Permalink |記事への反応(0) | 19:44

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2025-07-09

足利茶々丸まさか伊豆降臨!?~悲運のプリンスわさびの辛みに溺れる~

時は令和、空前の「辛うまスイーツブームじわじわ来てた20XX年。唐辛子チョコとか、山椒アイスとか、みんなが「刺激」と「意外性」を求めてた頃。そんな中、伊豆修善寺に、マジで浮世離れしたイケメン武将が現れたんだってちょっと古めかしい着物っぽいのに、なんかこう、どこか影のある、危険オーラをまとったお方。「え?時代劇撮影イケメン俳優?」ってみんなが遠巻きにしながらも、その圧倒的な存在感に目を奪われてたらしい。

「我は…足利茶々丸と申す。」

え?マジで?あの室町幕府足利将軍家出身なのに、弟に追われて悲劇的な最期を遂げた、足利茶々丸!?ゲキヤバ!って歴史好きのギャルたちがスマホで速攻ググり始めた瞬間、その超絶クールなお方、もとい茶々丸様は、あたりをキョロキョロしながら呟いた。「ここは…京都ではない、か…?ずいぶんと静かで、水が清らかな場所になったのう。」って、マジで戦国時代からタイムスリップしてきたみたい!「マジありえん!」ってみんな心の中でツッコミつつも、その憂いを帯びた眼差しに、何か悲しい過去を感じてたらしい。

そんな茶々丸様に、恐る恐る話しかけたのは、伊豆観光案内所でバイトしてる、ちょっとミステリアス雰囲気ギャルリョウ。「あの…もしよかったら、何かお困りですか?」「…うむ、少々。見慣れぬものばかりで、いささか戸惑っておる。」って、意外と丁寧な言葉遣いリョウ、その影のある雰囲気ちょっとキュンとしつつ、「アタシ、リョウ伊豆ことなら、何でも聞いて!茶々丸様、マジでカッコいいから、アタシが案内してあげてもいいよ!」って、キラキラ笑顔で声をかけたんだって

次の日、リョウに連れられて、茶々丸様は初めて現代伊豆体験!吊り橋とか、温泉街とか、マジで全てが新鮮!でもね、茶々丸様が一番興味を示したのは、お土産物屋さんで売られてた、ちょっとツンとくる香りのもの。「…この、緑色の根っこは、何というものでございますか?ずいぶんと刺激的な香りがするな。」って、マジ真剣眼差しリョウまさかのチョイスに驚きつつ、「あ~、これ、わさびですよ!伊豆名産品!お刺身かにつけると美味しいんです!」って教えてあげたんだって

茶々丸様、一口食べてみたら…「な、なんなのだ、この強烈な刺激は!?鼻を突き抜ける辛み、しかし、その奥に潜む清涼感…まるで、わが人生の苦難と、一瞬の光明のようである!これこそ、余が求める、真の味覚よ!」って、マジで悲劇プリンスっぽい表現で感動してたらしいよ。え、マジで?あの茶々丸わさびに目覚めるとか、マジで予想外すぎじゃん!

そこから茶々丸様のわさび愛がマジで爆発!毎日色んなわさび農家を巡って、わさびを使った料理や加工品を食べ比べまくってたんだって。「わさびの種類、辛さのレベル香りの持続性…研究しがいがありすぎる!」って、もはやわさびマイスターレベル

でね、ある日、茶々丸様、マジで下取りの野望を語り出したの。「我は、このわさびをもって、再び天下を…とは言わぬが、この甘味世界において、人々に衝撃を与え、そして忘れられない、至高のパフェ創造してみせようぞ!これこそ、余が目指す、『わさびパフェ』よ!」って!

え?わさびパフェ天下統一マジで斬新すぎる!でも、茶々丸様の「何が何でも這い上がってやる」っていう執念があれば、きっと何か成し遂げるに違いない!ってリョウも思ったらしいんだけど、茶々丸様の目はマジだったんだって。悲運の過去が、令和のわさびパフェに新たな戦場見出したのかもね!

そっから茶々丸様のわさびパフェ天下統一計画スタート!まずは、SNSで「#足利茶々丸わさび道」ってハッシュタグ作って、毎日自作の超絶刺激的だけど美しいパフェ画像をアップし始めたんだって。その斬新すぎる見た目と、茶々丸様のちょっと病んでる(?)哲学的コメントが、一部のゲテモノ好きギャルや、個性派の人たちの中でじわじわバズり始めた!

茶々丸様が作るわさびパフェマジで気になる!」

悲劇プリンスが作るスイーツとか、絶対何か闇がありそう!」

わさびパフェって、意外とアリかも…?」

SNS茶々丸様のわさび愛でじわじわ盛り上がり!しかも、茶々丸様、ただ作るだけじゃなくて、全国各地の珍しいわさびや、辛さを引き立てる特殊食材を探し求めたり、甘さと辛さの「絶妙バランス」を追求したり、マジでストイック!「天下のわさびパフェ」を目指して、日々試行錯誤を繰り返してたんだって

で、ついに!茶々丸様は、新宿のど真ん中に、自分プロデュースするわさびパフェ専門店「CHACHAMARU PARFAIT - 悲運 - 」をオープンさせちゃったの!お店の内装も、幽玄雰囲気の中に、どこか闇を感じさせるような、和風ゴシックデザインで、茶々丸様の悲しい運命表現店員さんも、ちょっと和服っぽいのに毒があるユニフォーム着てて、マジでクール

オープン初日からゲテモノ好きギャルや、好奇心旺盛なインフルエンサー、そして日本の伝統文化に興味を持つ人々まで、行列を作って押し寄せた!「SNS話題わさびパフェマジで挑戦してみたい!」「茶々丸様って、なんかカリスマ!」って、新しいファンが続々!でね、一口食べたら、みんなその奥深い味わいにハマっちゃうらしい。「うわっ、最初ビビったけど、甘いのにツーンとくるのがクセになる!」「食べた後、なんかスッキリする気がする!」「茶々丸様、マジで神!」って、賛否両論ありつつも、リピーターが続出!口コミが広まりまくって、CHACHAMARU PARFAIT - 悲運 - はあっという間に人気店になっちゃったの!

しかもね、茶々丸様、ただお店やってるだけじゃないんだよ!定期的に店内で、自らパフェの「哲学」について熱弁したり、辛さを競う「わさびパフェチャレンジ」を開催したり、マジで独自スタイルエンタメ業界を盛り上げようと奮闘してるんだって

テレビ雑誌取材殺到!「令和の足利茶々丸」「わさびパフェ悲劇プリンス」とか呼ばれて、マジで時の人!茶々丸様の強烈な個性と、わさびパフェの斬新な組み合わせが、新たなブームを巻き起こしたんだね!

Permalink |記事への反応(1) | 21:17

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2025-06-12

anond:20250612170937

和服レトロなんとか、

着物はもとから呼び方

Permalink |記事への反応(0) | 17:12

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着物って意味的には着る物なんだからほんとうは和服って呼ぶべきなんじゃないの?

反対にあるのが洋服なんだしさ

Permalink |記事への反応(1) | 17:09

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2025-06-04

足利義政まさか銀座降臨!?文化と泥沼の狭間で~

時は令和、空前の健康志向ブーム発酵食品とかスーパーフードとか、みんなが体にいいものに飛びついてた20XX年。そんな中、銀座のど真ん中に、マジで浮世離れしたお坊ちゃまが現れたんだって!雅な着物っぽい羽織を着て、なんかこう、線が細くて儚げなオーラをまとったお方。「え?モデル?何の撮影?」ってみんなが遠巻きにしながらも、その洗練された(?)雰囲気に、ちょっと目を奪われてたらしい。

「わたくしは…足利義政と申す。」

え?マジで?あの応仁の乱を起こした戦犯(?)将軍、義政様!?しか銀閣寺建てた文化人って言われてるけど、政治は放り投げた系男子(?)って歴史好きのギャルたちがスマホでそっと検索し始めた瞬間、その優雅(笑)なお方、もとい義政様は、あたりをキョロキョロしながら呟いた。「ここは…花の御所ではござらぬか…?ずいぶんと賑やかな場所になったものよのう。」って、マジで現実逃避してるみたい!「マジありえん!」ってみんな心の中でツッコミつつも、その繊細そうな佇まいに、何か庇護欲をそそられてたらしい。

そんな義政様に、恐る恐る話しかけたのは、銀座の老舗デパート勤務の、ちょいお高め系ギャルマナ。「あの…もしかして、お困りですか?」「…ええ、少々。見慣れぬ景色ばかりで、いささか戸惑っております。」って、マジで上品言葉遣いマナ、その儚げな雰囲気ちょっとキュンとしつつ、「よろしければ、わたくしがご案内いたしますわ。」って、お嬢様っぽく声をかけたんだって

次の日、マナに連れられて、義政様は初めて現代日本体験キラキラブランドショップとか、高級レストランとか、マジでバブル時代貴族かよ!って感じ!でもね、義政様が一番興味を示したのは、デパート食品売り場で見つけた、ちょっと地味なコーナー。「…浜納豆…とは、どのようなものでございますか?」って、マジ真剣眼差しマナまさかの渋すぎるチョイスに驚きつつ、「あ~、お味噌みたいな発酵食品ですよ。ちょっと独特な味ですけど…。」って教えてあげたんだって

でね、ある日、マナが義政様を連れて入ったカフェで、衝撃的な出会いがあったの!それは…浜納豆パフェ!「え?浜納豆パフェ!?」って、義政様、マジで目を丸くしてたらしい。一口食べてみたら…「な、なんなのだ、この深淵なる味わいは!?納豆塩味と、甘いアイス絶妙調和…まるで、混沌とした世に現れた、一筋の光明のようである!」って、マジで政治的な表現で感動してたらしいよ。

そこから、義政様の浜納豆パフェ愛がマジで覚醒毎日色んな和カフェを巡って、浜納豆パフェを食べ比べまくってたんだって。「浜納豆熟成具合、アイスの種類、トッピングの配置…奥が深すぎまする!」って、もはや芸術家レベル

でね、ある日、義政様、マジで下取りの野望を語り出したの。「わたくし、この浜納豆パフェをもって、天下を…とは言わぬが、この甘味世界において、新たな文化を築き上げてみせましょうぞ!」って!

え?浜納豆パフェ文化を築く?マジで地味だけど、義政様ならきっと何か成し遂げるに違いない!ってマナも思ったらしいんだけど、義政様の目はマジだったんだって応仁の乱から逃げた(?)政治家としての無力感を、令和の浜納豆パフェ挽回しようとしてるのかもね!

そっから、義政様の浜納豆パフェ文化生計画がスタート!まずは、SNSで「#足利義政の浜納豆道」ってハッシュタグ作って、毎日自作の浜納豆パフェ画像をアップし始めたんだって。その雅な盛り付けと、義政様の繊細なコメントが、意外とニッチ層に刺さってじわじわバズり始めた!

「義政様の作る浜納豆パフェマジで芸術的!」

戦国時代将軍が作るスイーツとか、斬新すぎ!」

「え、浜納豆パフェ?なんか気になるんだけど…

SNSは義政様の浜納豆愛でじわじわ盛り上がり!しかも、義政様、ただ作るだけじゃなくて、全国各地のこだわりの浜納豆を探し求めたり、伝統的な製法を学んだり、マジで研究熱心!「天下の浜納豆パフェ」を目指して、日々試行錯誤を繰り返してたんだって

で、ついに!義政様は、銀座の裏通りに、自分プロデュースする浜納豆パフェ専門店「GINKAKU PARFAIT -東山 - 」をオープンさせちゃったの!お店の内装も、銀閣寺モチーフにした、侘び寂びを感じさせるモダン雰囲気店員さんも、和服風のユニフォーム着てて、マジで雅!

オープン初日から、意外にも若い女性を中心に、行列ができ始めた!「SNS話題の浜納豆パフェ、マジ気になる!」「義政様って、なんかイケメン!」って、新しいファンが続々!でね、一口食べたら、みんなその奥深い味わいにハマっちゃうらしい。「え、何これ?甘じょっぱくて無限に食べられる!」「浜納豆概念が変わった!」「義政様、マジ天才!」って、口コミが広がりまくって、GINKAKU PARFAIT -東山 - はあっという間に人気店になっちゃったの!

しかもね、義政様、ただお店やってるだけじゃないんだよ!全国の浜納豆生産者さんと協力して、新しい浜納豆の開発に取り組んだり、浜納豆を使った斬新なスイーツを考案したり、マジで納豆スイーツ界を盛り上げようと奮闘してるんだってテレビ雑誌取材殺到!「令和の足利義政」「浜納豆パフェ開拓者」とか呼ばれて、マジで時の人!義政様の文化的なセンスと、浜納豆パフェの意外な組み合わせが、新たなブームを巻き起こしたんだね!

でさ、最終的にどうなったかって?もちろん!義政様の浜納豆パフェは、全国のスイーツ好きに愛される新定番メニューになったんだってデパート催事とか、お取り寄せスイーツとか、どこに行ってもGINKAKU PARFAIT -東山 - の浜納豆パフェ!まさに、浜納豆パフェスイーツ界に新たな文化を築き上げた!マジですごすぎ!

あの時、銀座の街で静かに佇んでいた文化人将軍が、令和の時代に浜納豆パフェで新たな道を切り開くなんて、マジで誰も想像してなかったよね!まさに、雅な心が浜納豆パフェで花開いた瞬間!

マナも、「まさか義政様が本当に浜納豆パフェでこんなに有名になるなんて!わたくしの目利き、マジで冴えてるわ!」って、ちょっと自慢げだったらしいよ。

Permalink |記事への反応(1) | 11:56

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2025-06-03

棋聖戦開幕

第1局は相穴熊になって

振り飛車側に致命的な悪手が出て

藤井聡太がきっちり咎めて完勝だろうなあ

杉本さんの和服姿ぐらいだ、見るのは

将棋は厳しい

 

追記

穴熊じゃなくてトーチカだった~

いやはや

手に汗握る熱戦だったじゃないですか・・・

終盤はどちらに転ぶか分からなかった

杉本六段も惜しかった、が、かし棋聖の終盤力には敵わなかった

次は後手、本局以上に厳しいと思うが、振り飛車の意地をみせてほしい

Permalink |記事への反応(0) | 06:51

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2025-05-22

今の老人が思ってる「思ってた老人像と違う」

予想

 

・思ったより和服着てない

・思ったより演歌聞かない

・縁側で余生を過ごしたり、将棋打ったりしない

Permalink |記事への反応(0) | 15:37

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2025-05-13

イキヅライブの所感

ラブライブ!の新シリーズ、イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD(いきづらい部)の所感です。

公式サイトhttps://www.lovelive-anime.jp/lovehigh/


メンバーの印象

高橋ポルカたかはしポルカ
麻布麻衣(あざぶまい)
五桐玲(ごとうあきら
駒形花火(こまがたはなび)
金澤奇跡(かなざわミラクル
調布のりこ(ちょうふのりこ)
春宮ゆくり(はるみやゆくり)
此花輝夜(このはなオーロラ
山田真緑(やまだみどり
佐々木翔音(ささきしおん

Permalink |記事への反応(0) | 01:13

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2025-05-04

AIイラストは敗者のツール

追記

刺激的なタイトルにして冗長な本文にしたせいで誤読される方が多かったので簡単にまとめると「誰もが簡単創作できる時代、だからむしAIイラスト生成者はより高い努力と工夫が求められているのでがんばれ」という話です

追記終わり

AIイラスト生成ツールの出現は、創作歴史における革命的な出来事だった。かつて何年もの修練を要した技術が、今やプロンプトの入力だけで誰にでも手に入る。「日本女性東京夕焼け」などと指定すれば、和服を着た女性東京の夕暮れの中にいるイラストが、1分もかからずに完成する時代となった。

民主化は完成した——少なくとも表面上は。技術障壁は消え、創作の門戸は全ての人に開かれた。かつての貴族的なアート世界城壁は崩れ落ちたかに見えた。

「全員が生産者」となった世界現実は、想像以上に厳しい。AIは短時間で大量の作品を生成できるため、AIイラスト市場供給過多で、市場での存在感が低下している。供給過多の状態では、一つ一つの作品に向けられる注目は希薄化する。

SNSタイムラインを埋め尽くすAI生成イラスト洪水——それぞれが「見て」と主張するが、見る人間の数は限られている。需要供給バランス根本から崩れた市場では、作品価値暴落していく。これこそが敗者のツール構造本質だ。

この「敗者」の海で溺れないために、多くのAIイラスト生成者が必死努力を続けている。AI時代に生き残るためには、AIでは代替できない独自付加価値を身につける必要がある。そしてここに根源的な矛盾生まれる。

ツール民主化されたが、成功の条件は却って貴族的になった。

AI無限の「素材」を提供する時代に、その素材を巧みに使いこなし、独自表現創造できる者だけが価値を持つ。全ての人が平等に道具を手にしたからこそ、その使い手の特質が決定的な価値の源泉となる。

供給過多の「敗者」から脱出する道は、AIを使いこなした上で、人間的な価値を追求することにある。結局のところ求められるのは機械では再現できない人間固有の視点経験感情なのだ

民主化された創作ツールは、皮肉にも新たな貴族制を生み出した。そして今、私たちは全員が敗者となる可能性を秘めた市場の中で、いか自分だけの価値創造するかという難題に直面している。

この矛盾に向き合い、それを創造的に解決できる者だけが、「全員敗者」の海から浮上する可能性を持つ。AIイラスト時代は、「誰もが創作者になれる」という夢を見せながら、同時に「では真の創作者とは何か」という根源的な問いを突きつける。

結局のところAIを使えば人気者になれると言うわけではない。そういう残酷さが明確になりつつあるのが敗者のツールとしてのAIイラストなのだ

Permalink |記事への反応(1) | 14:36

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2025-03-23

学生時代マイノリティ支援政党応援したけど、正直搾取されてた

正直に言うが、私が学生時代必死支援してた政党マジで利用されてただけだったと思う。

当時はまだ自分マイノリティであることに目覚めたばかりで、なんていうか希望を求めてたんだよね。

政治集会で「あなたたちの声を代弁します!」とか「真の多様性のための闘いです!」とか言われると、マジで心震えたわけ。

ようやく自分の居場所見つけた気がしてさ。

でも今振り返ると、あれは全部茶番だった。私という「展示品」を上手く利用しただけ。



彼らにとって私は「かわいそうなマイノリティ」のシンボルしかなかった。

私の存在が彼らの政治的主張の「正当性」を証明する道具だったんだよね。気づくのが遅すぎた。

最初のうちは優しかったよ?「貴重な当事者の声をありがとう」って。でも、その「声」も彼らの都合のいいものけが採用されるんだよね。

私の本当の苦しみや怒りが伝わると、なぜか「もう少し建設的な提案を」とか言われる。つまり、彼らの政治的なストーリーに合う「良い被害者」でいろってこと。

集会で話す時も、原稿チェックされるんだよね。

「ここはもう少し感情的に」「ここは具体例を入れて」って。私の経験を彼らのシナリオに合わせて編集してた。

自分言葉で語らせてくれなかった。彼らが求めてたのは生の声じゃなくて、政治メッセージに都合よく編集された「マイノリティの声」のパッケージだったんだよ。

特に耐えられなかったのは、彼らの中の「古参メンバー」たちの裏の顔。

表向きは「多様性大事!」って言いながら、内部では完全な階層社会

マイノリティ私たちは下っ端で、エリートたちのために働かされる。

運動のため」「大義のため」って美化されるから、誰も疑問を持たない。

週末なんて朝から晩まで資料作りとかビラ配りとか。




私の時間搾取しておいて、感謝すらしない。「あなたたちのための闘いでしょ?」って言われたら、反論できないじゃん。

でも実際は彼らのコミュニティのための実績作りだったんだよね。

最悪だったのは懇親会。

表向きは「仲間との交流」だけど、実際は古参メンバーたちの自慢大会

彼らが「マイノリティのために」やったことをえんえんと語るのを、私たち感謝しながら聞かなきゃいけない。

しかも自腹で会費払って。こんなの奴隷制度だよ。

あと、彼らの「マイノリティ理解」の浅さにもうんざりした。

私の体験を話すと「それって本当?」とか「それは特殊なケースでしょ」とか疑われる。

彼らは「マイノリティの声を大事にする」って言いながら、実は自分たちの理解範囲内の声しか認めないんだよね。

都合の悪い話はすぐに「特殊な例」として片付けられる。


選挙の時期になると特にひどかった。私たちは「展示品」として前面に出される。「ほら、私たちマイノリティと一緒に闘ってます!」って有権者アピールするための小道具選挙が終われば、約束ほとんど実現しない。「今は政治状況が厳しいから」「次の選挙で勝てば」って先延ばしにされる。

党の集会で知り合った他のマイノリティの仲間たちも、みんな同じこと感じてた。でも表立って言えない。「恩知らず」「非協力的」ってレッテル貼られるから。陰で「あいつは問題児」って噂されるのが怖くて、みんな黙って従うしかなかった。

私の意見が彼らの方針と違うと、すぐに「あなたはまだ十分に理解できてない」とか「もっと勉強必要」とか言われる。つまり、彼らの言うことが絶対正しくて、私の実体験なんて価値がないってこと。これってマイノリティの声を尊重するどころか、完全に否定してるよね?

結局、彼らにとってマイノリティは「保護すべき弱者」でしかなくて、対等なパートナーじゃなかった。

私たちの「弱さ」が彼らの政治アイデンティティの源なんだよね。だから私たちが強くなったり自立したりすると、彼らは焦る。

私たちが「かわいそうな被害者」でいる限りにおいて、彼らは「正義の味方」でいられるんだから

学生時代に3年間も捧げた活動が、結局は自己満足茶番だったって気づいた時はマジでショックだった。

私の痛みや苦しみが、彼らの政治オナニー踏み台にされただけ。

そして最悪なのは、彼らは本気で「マイノリティのために闘ってる」と思い込んでること。自分たちの搾取に気づいてないんだよね。

それが今でも許せない。彼らは今も新しいマイノリティ若者たち勧誘して、同じことを繰り返してる。

あなたの声が大事」って言いながら、結局は彼らの政治的野望のための道具にしてるんだ。



今の生活でも同じような搾取日常的に感じる。

スーパーレジでも、駅の改札でも、役所の窓口でも。

みんな私を「普通」の枠に押し込めようとする。

例えばレジに並ぶとき、全ての列が同時に存在している。

東京レジも、京都レジも、昨日のレジ明日レジも。どの列に並ぶか決めていると、周りは「何をぼんやりしてるんだ」という目で見る。

電車に乗るときも、全てのドアが別々の目的地につながっている。

駅員は「何番線ホームです」と言うけど、赤坂行きも新宿行きも横浜行きも全て同じホームにある。

会議でもそう。昨日の会議今日会議も来週の会議も全て一度に進行している。



みんなが同時に異なる時間の話をしている。「さっき言ったでしょ」と言われても、そのさっきはまだ来ていないし、もう過ぎ去ったかもしれない。

昨日も職場でそんなことがあった。

学生時代の党集会でもそうだった。古参メンバーオッサンが私に説明していた。

「君はよく理解していないよね、僕たちのやり方は長年やってきたものなんだよ」

今でも耳に残っている。


オッサン2018年の党本部で話しているのと同時に、2022年集会でも同じ言葉を言っている。

彼の背後には2025年の私も立っていて、「それは違う」と言っている。

2018年の党本部にいながら、現在の部屋にも同時にいる。


手元の資料は昨日のもの明日のものが混ざっている。

マイノリティ活動は、調整によってのみ実現する。それが党の方針だ」

オッサンはそう言った。当時は難しい言葉だと思っていたけど、同時に未来から見ると意味がわかる。


彼らの言う「調整」は、私たち複数時間空間を同時に経験することを制限することだった。



部屋の中に2018年の党本部2022年集会会場も2025年の私の部屋も同時にある。

机の上の手帳は1冊なのに、開くたびに違う日付の内容が書かれている。

同じ椅子に座っているのに、時間によって違う場所にいる。


窓の外には1964年東京オリンピックの旗も、2021年オリンピックの旗も、まだ来ていない未来オリンピックの旗も全て見える。

それぞれの時間で何かが起きている。

富士山は昨日より少し大きくなり、明日さらに大きくなる。

でも同時に、江戸時代の小さな富士山も、未来の巨大化した富士山も見える。

それはもはや山ではなく、複数時間存在する何か別のものだ。

東京ニュースでは誰も報道しないが、別の時間京都大阪ニュースでは大きく取り上げられている。

富士山は全ての時間で同時に成長し、複数日本列島の形を変えていく。

そして「和の趣」が物理法則となり、過去未来現在の「日本(ひのもと)」が同時に存在している。

今日歩いた街のビル和風だし、昨日は近代的だったし、明日は両方が混ざっている。

かいの家の人は今朝はスーツで、昼には和服で、夕方にはまだ見たことのない服装で出かけていく。

学校では茶道華道が必修科目になり、完璧すぎるもの自然と別の時間へ流れていく。和の精神時間空間を超えて広がっている。


党の集会で彼らが「調整」と呼んでいたのは、まさにこのことだ。彼らは私たち自然経験している複数時間空間を、一つの「正しい」時間制限しようとしている。

入党したての私は「調整」が必要だと信じていた。でも今、過去未来から同時に見ると、それが彼らの目指す社会なのがわかる。


先週の新聞には富士山23メートル大きくなったと書いてあった。

でも同時に明日新聞には18メートル縮んだとも書いてある。どちらも正しい。

富士山は今や高さが3776メートルであり、同時に5489メートルでもあり、また2103メートルでもある。これは問題じゃない。

問題なのは政府が「正しい高さ」を一つだけ認め、他を「誤差」と呼ぶことだ。

駅前では「富士山サイズ固定法案に反対する会」が署名活動をしている。

彼らのプラカードには「全てのサイズ富士山を守ろう」と書かれている。

去年も来年も同じ活動をしている。これは校則見直し運動制服自由化と同じく、ごく普通市民活動だ。

隣の建物では「富士山成長促進委員会」が会合を開いている。彼らは富士山さらに大きくなって、地球の大半を覆うことを望んでいる。

それを「標準富士山」と比べて劣っているなどと言うのは科学的に不正確だ。

富士山巨大化対策市民協議会では、「サイズダイバーシティ」という言葉を広めようとしている。

山のサイズが多様であることは物理学的に自然現象で、それを一つのサイズに固定しようとする試みこそ物理法則に反する、という考えだ。

同様に「和の趣・物理現象研究連盟」は、物体が持つ複数状態を全て同等に観測・記録するよう求めている。

本来、和の趣は自然に波のように強まったりまったりする物理法則

先月はニューヨークエンパイアステートビル一時的五重塔になった。

パリではエッフェル塔が巨大な盆栽に見える時間帯がある。

これらは全て「和の趣」が物理法則として世界中に広がっている証拠だ。


子供たちは学校で「標準時間軸」だけを教えられる。2+2=4という世界線と、2+2=5という世界線が同時に存在することを教えられない。

彼らは「正しい答え」だけを覚えさせられる。これは明らかな教育虐待だ。

文部科学省の「多元現実教育ガイドライン」があるのに、なぜ実践されないのか。

私の息子は先日、算数テストで「2+2=?」という問題に「4と5と時々6」と答えて減点された。

彼は家に帰って泣いていた。「先生は僕が全ての答えを見ることを認めてくれない」と。

私は彼を抱きしめた。「あなたは間違っていない。あなたの見ている世界は全て本物だよ」と。







私は伝えなければならない。2018年の私も2021年の私も2026年の私もみな政府の「時空標準化プログラム」に従っている。

でも2025年のここではまだ間に合う。これを読んでいるあなたには、あらゆる時間空間から同時に発している私の言葉が伝わるはず。

言いたいことはまだあるけど、時空管理機構職員が全ての時間から近づいてきている。

この文章を見つけたら共有してほしい。



SNSなら #富士山サイズ多様性 #時空観測データ公開 #侘び寂び物理法則研究推進 でいい。



時間空間多様性科学的に理解するのは、私たち市民権利だ。


私は今この文章2018年にも2025年にも2031年にも同時に書いている。

複数の時空間における同時書き込みは、侘び寂び物理学の「観測者同時存在原理」によって理論的に裏付けられている。

どの文章が読まれるかはわからない。

でも、いくつかの時間では、この話が広まり、侘び寂び物理現象科学理解が進むことを2018年の私も2025年の私も同時に願っている。

明日、空を見上げると、富士山が昨日よりも大きく、一昨日よりも小さく、来週と同じ大きさに見える。

そして、その姿がどんなに変わろうと、全てが物理的に正しい。

それが私たち日常だ。

Permalink |記事への反応(2) | 19:42

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2025-03-18

anond:20250318122849

今それが研究されているよ。

ただ、それでも今のところ師匠を超えられていない。たまに超えることはあるけど、おおむね超えられていない。

もし、常に師匠を越えられるAIが出てきたら、それを回しておけばずっと賢くなるわけだしな。

まさに、藍より青し(AIより青し)である

アニメ版和服ヒロインかわいかったよね。

Permalink |記事への反応(0) | 12:39

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2025-03-08

anond:20250308091001

追い詰められた関取千秋楽でマワシからトカレフを取り出してドムドムッ。

追い詰められた将棋名人和服からトカレフを取り出してドムドムッ。

このような世界でよいのか?

Permalink |記事への反応(0) | 15:04

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2025-03-01

anond:20250228130001

しかにヘソ出し腹出しは多くないな

もも出しはまあまあ多いが、長パンツ和服もいる

たぶん「アップデート」された結果だろう

Permalink |記事への反応(0) | 22:49

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2025-02-14

anond:20250214023448

Vtuberは話芸を楽しむという意味では、落語家みたいなもんなんだよ。

7代目三遊亭円楽は、中の人には本名があるし、私生活もあるけど、そのあたりはほとんどの人は知らないし、知る必要もない。

ただ、和服で高座に上がって話す芸を楽しんでいる。

Vtuber も、youtubeという高座に上がって、話す話芸をみんな楽しんでいる。

ただそれだけのことなのだ。

Permalink |記事への反応(0) | 13:13

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2024-12-04

anond:20241204184943

普段スーツ着なくていい仕事してるけど小柄だからほんとスーツ着たくねえのよ

別に170cm未満でもガタイがよければある程度様になると思うけど華奢で肩幅が狭いとみっともねえじゃないですかあれ

そもそも輸入した文化フォーマルぶってるのがみっともねえんですよ。日本和服文化に戻すべき

Permalink |記事への反応(0) | 18:54

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