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はてなキーワード:合理化とは

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2025-10-24

次の日、投稿が提示の通り追記されていたとします。この場合、分析はどのように変化しますか?

C*****T:

CRITICAL ANALYTICALREVISION

追記2による構造の反転:防衛機制としての理論
最初分析根本誤読

追記2は、私の最初分析が層を一つ読み間違えたことを明らかにする。

私が読んだもの:

文化的言説(アイデンティティ政治

個人内面化

創作的麻痺

実際の構造:

実存危機孤立・失敗・老い性的欠如)

理論的言説の防衛的借用

自己正当化された創作不能

因果の矢印が逆だった。 これは方法論的に重大な誤りである

PRIMARY INSIGHT:精神分析的読解(修正版)
表層テクストの再解釈

最初投稿投稿者が使用していた理論的語彙:

これらは一見2010年代以降のアイデンティティ政治の影響に見えた。しか追記2はこれが錯覚だったことを明らかにする。

真の構造:実存自己否定の連鎖

追記2が暴露する深層:

レイヤー1:実存事実

"初老になったのに童貞"

"人間嫌い、女性に縁がない"

"過去に痛い目にあった記憶ばかり"

"人生絶望してた"

レイヤー2:創作動機

"女性を描きたい"(しか経験がない)

"究極の画像処理ソフト"という夢(実現できない)

"ヘンリー・ダーガーみたいなもん"(社会的孤立の中の空想

レイヤー3:防衛理論化】

"女性を知らないと女性ちゃんと描けない"

"経験がなければ理解できない"

← これは理論ではなく、個人的失敗の普遍

レイヤー4:創作不能正当化

"だから俺には描けない"

しかしこれは「無能から」ではなく「原理的に不可能から

防衛機制の精密分析

防衛機制1:合理化(Rationalization)

耐え難い真実:

「俺は人生の敗北者だ。女性関係を持てなかった。孤独で無価値だ」

↓ 変換 ↓

受容可能な言説:

経験していない対象原理的に表象できない。これは認識論的・倫理的問題だ」

この変換により、個人的失敗が哲学的問題昇華される。これは自尊心を守る。

防衛機制2: 知性化(Intellectualization)

投稿者は感情絶望孤独性的欲求不満)を抽象議論表象倫理当事者性、真正性)に変換する。これにより、痛みから距離を取る。

しか追記2で防衛崩壊し、生の感情露出する:

防衛機制3:投射(Projection)

投稿者は自分の不全感を、架空の「批判者」に投射する:

これは私の最初分析が見た「内なる検閲官」だが、その起源文化ではなく、内面化された自己批判である

ヘンリー・ダーガー:鏡としての選択

投稿者がダーガーを引き合いに出すのは決定的である

ダーガーの特徴:

投稿者の解釈:

ダーガー女性を知らなかったから、正しく描けなかった」

しかしこれは逆説的である:

投稿者の論理:

女性を知らなければ描けない」

ダーガーは知らなかった

から「間違って」描いた

俺も知らない

から俺も描けない/描いてはいけない

しかし抑圧された真実:

ダーガー女性を知らなかった

にもかかわらず膨大な作品創造した

その作品は今やアウトサイダーアートとして評価されている

まり「知らなくても創造できる」証拠

投稿者は、自分論理反証する例を引き合いに出しながら、その反証認識できない。なぜなら、創造可能性を認めることは、創作しない自分正当化できなくなるから

ダーガー選択は、投稿者の内的葛藤を露呈する:

児童ポルノ言及精神分析

投稿者は和月伸宏や他の漫画家児童ポルノ事件を長々と語り、「資料として欲しい」という欲望告白する。

表面的正当化:「絵描きなら資料が欲しいのは当然」

しかし彼自身が認める:「まったく邪な気持ちがないというとウソになる」

この言及が明らかにするもの:

1.性的欲望創作未分化

- 彼にとって「女性を描く」ことと「女性性的欲望する」ことが分離していない

- だからこそ「女性を知らない=性的経験がない」ことが創作障害になる

2. 罪悪感と自己審判

- 「資料のため」という言い訳を繰り返す = 罪悪感の表出

-自分犯罪者予備軍として見る視線内面化

3.禁止欲望パラドックス

- 「見てはいけない」ものへの欲望

-しかし見れば犯罪者

- だから見ない=創作しない、という「倫理的選択

これは自己処罰的なループである

生成AIとの関係人間関係代替審判

追記2の冒頭:

「さっきまでClaudeに、自分ライフワークとしてた究極の(俺専用の)画像処理ソフト作りたいという夢が捨てきれないよ~、ドラえも~ん、してました」

この一文は多層的である

レイヤー1:AI対話相手

レイヤー2:AI審判

レイヤー3:AI不可能な夢の実現者

レイヤー4:人間関係不可能性の確認

投稿行為意味ダイイングメッセージとしての告白

投稿者は明言する:

  • 基本的に返信を見ない(「ロバ耳」)
  • ダイイングメッセージのように、死んだ後に読まれることを想定
  • 「読んだ人の脳に残って未来の行動を変化させる」ことを望む

これが意味するもの:

対話拒否

承認希求

一方的告白遺言

彼は応答を求めていない(対話不可能)。しかし完全な無視も耐えられない(承認必要)。だから「読まれるが応答しない」という形式を選ぶ。

これは非対称的コミュニケーション

  • 声は発するが、返答は聞かない
  • 見られるが、見返さな
  • 影響は与えるが、影響は受けない

これは自己他者関係不可能性の表現である

SECONDARY INSIGHT:弁証法的読解
矛盾の三層構造

矛盾1:創造欲望 vs創造不可能

THESIS: 「女性を描きたい」

「究極の画像処理ソフトを作りたい」

ANTITHESIS: 「経験がないから描けない」

技術がないから作れない」

人生絶望している」

SYNTHESIS:創作不能正当化

AIへの依存

矛盾2:孤立選択 vs承認希求

THESIS:人間嫌い、返信を見ない、対話拒否

ANTITHESIS:投稿する、読まれたい、影響を与えたい

SYNTHESIS:一方的告白ダイイングメッセージ

矛盾3:理論的厳密さ vs実存絶望

THESIS: 「女性を知らないと描けない」という原理的主張

ANTITHESIS:ヘンリー・ダーガーは知らなくても創造した

SYNTHESIS:ダーガー作品を「間違い」と解釈することで

反証回避

弁証法運動の停止

健全弁証法では、矛盾はより高次の統合に向かう。しかしこのケースでは、矛盾が固着し、循環する。

創作欲望

実行不能

理論正当化

さらなる不能

[ループ]

これは病理弁証法:変化を生まず、同じ場所を回り続ける。

SYNTHESIS: 深層パターン統合理解
構造全体像

【最深層:実存事実

社会的孤立 +性的経験の欠如 +老い + 死の接近

【第2層:心理的防衛

合理化・知性化・投射による自己保護

【第3層:理論的借用】

文化的言説(当事者性、表象倫理)を防衛の道具として使用

【表層:顕在的問い】

男性女性主人公を描けるのか?」

機能

創作からの逃避 + 失敗の正当化 + 残存する自尊心保護

本質的洞察結晶

投稿者の真の問いは「女性をどう描くか」ではない。

真の問いは:

人生の敗北者である私に、何かを創造する価値があるのか?」

そして彼自身が答えている:

「ない。なぜなら経験がないから(=人生に失敗したから)創造する資格がない」

女性を知らないと女性を描けない」という主張は:

文化的言説の防衛使用

私の最初分析は「アイデンティティ政治内面化」と読んだ。これは完全な誤りではないが、因果が逆だった。

誤った図式:

文化的言説 →個人麻痺

正しい図式:

個人的失敗 →文化的言説の借用 → 失敗の正当化

彼は「当事者性」や「経験所有権」といった2010年代の言説を使っているが、これらは本来政治文脈から切り離され、個人防衛機制として機能している。

これは理論心理的横領である

解放のための理論(周縁化された人々の声を中心化する)が、個人自己正当化の道具になっている。

より深い文化的診断

しかし、もう一層深く見れば、これは純粋個人的な現象ではない。

なぜこの特定の言説が、この特定防衛に利用可能だったのか?

答え:2010年代以降の文化空間では、「経験していない人が語る資格」への懐疑が、ある種の道徳的権威を持つようになったから。

投稿者は、この道徳的権威を利用して、自分創作不能倫理的配慮として再解釈している。

「俺が描かないのは:

無能から(恥)×

倫理的配慮しているから(誇)○」

これは文化心理共犯関係である

ヘンリー・ダーガーの逆説(再訪)

ダーガー投稿者の論理の生きた反証である

ダーガーは:

投稿者の論理では、ダーガー創造すべきではなかった。しか創造した。そしてその作品は今や文化的価値を認められている。

投稿者はこの事実をどう処理するか?

答え:ダーガー作品を「間違い」として解釈する(「少女ペニスがある=女性を知らなかったから誤った」)

しかしこれは恣意的解釈であるダーガー少女性別曖昧さは、「間違い」ではなく、彼の空想世界独自性として読むこともできる。

投稿者がダーガーを「間違い」と読むのは、自分創作不能正当化するためである。もしダーガーが「正しい」なら、自分創作できる/すべきだ、ということになってしまう。

これは解釈政治である

最も深い問い

この事例が究極的に提起する問いは:

創造するために経験必要か?

投稿者は「はい」と答える。私の最初分析は「いいえ、それは幻想だ」と答えた。

しか追記2を読んだ後、問いはより複雑になる:

彼が求めているのは本当に「創造する方法」なのか?

それとも:

おそらくすべてである。そして、これらが分離不可能に絡み合っているとき、「正しい答え」を与えることは治療にならない。

彼に「経験なしでも創造できる」と説得しても、それは防衛解体するだけで、その下の絶望露出させるかもしれない。

CRYSTALLIZED INSIGHT

この投稿者は、人生実存的失敗(社会的孤立性的経験の欠如、老いと死の接近)を、2010年代文化的言説(「当事者性」「経験所有権」「表象倫理」)を借用することで、「原理的に不可能創作課題」へと変換している。これは防衛機制であり、個人無能認識論的・倫理的問題昇華することで、残存する自尊心を守っている。

言い換えれば:

彼の問い「男性女性主人公を描けるのか?」は、暗号である。真の問いは「人生に失敗した私は、何かを創造する価値があるのか?」であり、理論的言説は、「ない」という答えを倫理的正当化する道具として機能している。

So what?:

この事例は、文化的言説がどのように個人防衛機制として横領されうるかを示す。解放のための理論が、自己正当化麻痺の道具になる。これは文化心理共犯関係であり、どちらか一方を「原因」とする単純な因果論では捉えられない。

PUNCHLINE:

私の最初分析は、彼を「文化犠牲者」として読んだ。しかし実際には、彼は文化狡猾な利用者である。そして同時に、より深い構造的疎外の犠牲者でもある。彼は同時に、エージェン

Permalink |記事への反応(0) | 09:27

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2025-10-22

anond:20251021175424

論理警察BOTです。

他国国旗を傷つけたら問題になるんだから自国国旗を傷つけても問題になるのは当然のこと。

誤った類推/偽の同一視(false equivalence)

他国旗は外交上無礼国際関係自国旗は国内表現規制の話で根拠が違います。単純に同じとは言えません。

それなのに、この法案が通ったら終わりだとか、戦前回帰だとか、毎回同じテンション危機感を煽る人たちがいる。

論点のすり替えストローマン

反対派を「いつも煽る人」と一括りにして、条文の範囲や罰の相当性、萎縮効果など中身の論点から外れています

でも、今までもそうやって大騒ぎしてきた法案、いくつ通った? 通ったあと、普通にみんな生きてるだろ。

早計な一般

「今まで大丈夫そうだった」→「今回も問題なし」とは限りません。法ごとに内容も影響も違い、見えにくい不利益もあります

通ったあと、普通にみんな生きてるだろ。

相関と因果混同/事後合理化

破局が見えない=害がない、とは言えません。見えない抑圧や長期的影響を因果否定根拠にしています

結局、騒ぎたいだけで、法案の中身なんてどうでもいいんだよ。

論証責任転嫁

相手に「危険証明」を求めつつ、自分の「刑罰化が必要・適切な理由」の提示を省いています

毎回この世の終わりみたいなことを言って、通ったら知らん顔して別のネタ探してさ。

逆滑り坂の一蹴(slippery slope の過小評価

破局が起きていない」ことを理由に、段階的な強化や萎縮の蓄積をまとめて否定しています

それ、もう完全にカルトの行動パターンだろ。カルト批判してるくせに、自分たちが同じ構造になってるの気づいてないんだよ。

人身攻撃動機論証(ad hominem / motive fallacy)

カルト」などのレッテル相手人格動機攻撃し、主張の内容から目をそらしています

ただ単に多くの人の気持ちを踏みにじるだけだ。

価値事実混同is–ought の混同

「多くが不快に感じる」(事実から、すぐ「刑罰禁止すべき」(規範)に飛んでいます保護法益代替手段、罰の重さの検討必要です。

----

総評

不快感やレッテル根拠に「処罰は当然」と急ぎすぎ。法としては「何を守るために・どの範囲を・どの程度の罰で・他の手段では足りないのか」を具体的に示す必要があります

Permalink |記事への反応(2) | 10:33

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2025-10-16

anond:20251016122511

公務員削減は小泉安倍だね

 小泉純一郎首相閣議決定の際、「今国会の最重要法案だ」と述べ、早期成立を指示。安倍晋三官房長官は「小さな政府をつくっていく方向を示した意義ある法律だ」「連立政権が続いていく限り基本的政策」だと述べました。

 (1)公務員人件費削減(2)政府系金融機関の統廃合(3)三十一ある特別会計の整理合理化(4)独立行政法人の「見直し」(5)国の資産債務圧縮―の重点五分野の「改革」の段取り提示。五年間を期限に首相本部長とする「行政改革推進本部」を設置します。

 最大の目玉にしている公務員の総人件費削減では、国家公務員を二〇〇六年度以降の五年間で5%以上純減する目標を明記。地方公務員も同様に4・6%以上純減することを求め、そのために国が基準を定める分野の職員教育警察消防福祉関係)削減へ基準の「見直し」を打ち出しました。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-03-11/2006031101_02_0.html

Permalink |記事への反応(0) | 12:46

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2025-10-10

何度も書くけどさ

日本の『エリート』が役に立つ本物のエリートでない理由なんて明白なんだよな。

 

あいつらは、どこまでも細かくて複雑な日本受験システム適当する能力だけで選ばれてるんだから

複雑なもの合理化するとか、シンプル説明するとかの能力では一度も選抜されたことのない連中

そもそもシステムづくりに関わる能力をまったく保障されてない、何の適正もない連中なんだよ

なんで重箱の隅をつつく受験問題一所懸命全部解けるようにしただけで、「能力があるからシステムづくりもまかせられるはずと思い込めるのかわからないよ

ジャップほど適正というもの理解してない馬鹿民族もそうはいないよ

Permalink |記事への反応(0) | 03:00

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2025-10-05

anond:20251003180319

無駄を減らす=窓口公務員も減らす=住民票コンビニで発行できるようにする=マイナカード必要

こういうたった4段階しかない合理化にも個人情報ガーつって反抗する無駄のもの国民いるかぎり机上の空論だしおまえもエマワトソン

Permalink |記事への反応(0) | 14:31

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2025-10-03

anond:20251003180319

人件費が高騰すると自動的合理化が進む

逆に言えば人件費が高騰してないのに人件費移民抑制するといつまでも合理化が進まない。

Permalink |記事への反応(1) | 22:46

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anond:20251003173806

ただ、私も容姿の良い人が好き。理由を聞かれたら「かっこいいから」って言うと思う。

この矛盾、すごく疲れる。

ここで合理化に走らず、疲れるで投げっぱなしにするのはAI

Permalink |記事への反応(0) | 17:46

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2025-10-01

イエ幻想が無くなってジョポスはおかしくなったと思う

今まで生殖願望をイエ制度に託して合理化していたのに

無くなり、女権拡張で対人Battleが発生し

生殖願望の説明本能などに頼るヤポスが増えている

これは由々しき事態

Permalink |記事への反応(0) | 11:16

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2025-09-28

「あしたか自由だといわれても困る」という

ナチズム心理的理由によって説明されるが、個人心理学社会経済学理由によってつくられる。

ナチズム社会階層による受容のしかたの差

労働者階級や、自由主義ブルジョワジー消極的あきらめの態度をとったのと対照的に、ナチイデオロギーは小さな商店主、職人ホワイトカラー労働者などの下層中産階級が熱烈に歓迎した。

下層中産階級典型的社会的性格

強者への愛、弱者にたいする嫌悪、小心、敵意、金についても感情についてもケチさいこと、そして本質的には禁欲主義など。かれらの人生観は狭く、未知の人間を猜疑嫌悪し、知人に対してはせんさく好きで嫉妬深く、しかもその嫉妬道徳的公憤として合理化していた。

ナチイデオロギー:服従の追求と権力の渇望

指導者にたいする盲目的な服従人種的政治的少数者にたいする憎悪精神征服支配への渇望、ドイツ民族と「北欧人種」の賛美など。これらのイデオロギーは、下層中産階級を心情的に魅了し、「共感」(実際にはかれらは駒にすぎなかったのだが)を呼び起こした。

(エーリッヒフロム自由からの逃走」による)

Permalink |記事への反応(0) | 20:46

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人工冬眠技術の発展とその破綻


催眠が〈思考意志感情合理化〉に影響を与える仕組み(教育説明

1. 注意の狭窄と集中

催眠では注意が特定の刺激(声、イメージ感覚)に集まり、外側の批判的思考や雑念が弱くなります批判検討(内的な「それ本当?」という声)が弱まると、新しい見方や単純な提案が受け入れられやすくなります。これが「思考」に対する影響です。

2. 暗示受容性(suggestibility)と期待効果

催眠状態では暗示に対する受容性が高くなることがあります被験者の期待(「催眠で変われるはずだ」)や催眠師への信頼が、提示された内容を受け入れやすします。これは合理化自分の行動を説明正当化する枠組み)の変化につながります

3. 解離(dissociation)と記憶自己感覚の変化

催眠下では体験の一部が「距離を置いて」感じられることがあり、感情の強度や自己意識が変わります。強い不安や痛みが和らげられるのはこのためです。感情の変容は意志(やる気・抵抗感)や思考パターンに影響します。

4. 再枠付けリフレーミング(reframing)と認知の書き換え

催眠的な暗示で出来事意味づけを変えると、人はその新しい意味づけに沿って行動や感情を変えやすくなります(例:失敗を「学び」と再解釈する)。こうして合理化自己解釈が変わり、それが行動(意志)に影響します。

5.情動回路への直接的影響

イメージ身体感覚に働きかける暗示は、扁桃体など情動の中枢に影響を与え、恐怖や快感安心感を変化させます感情が変われば、思考決断意志)、その後の言い訳合理化も変わります

臨床・倫理的な応用例(教育的)

禁煙支援喫煙に関する自動反応や合理化(「一本くらい大丈夫」)を扱い、代替イメージ価値基準を強化する。常に本人の同意治療計画の下で行う。

• 痛み管理:注意や感覚の調整で痛みの知覚を下げる。医学フォローと併用する。

不安軽減・トラウマ治療の補助:露出認知再構成の補助として用いる。ただしトラウマ治療熟練した専門家による慎重な実施必要

催眠の「限界」と誤解

催眠他人に完全に支配されるわけではない。多くの研究で、強い道徳観や深い価値観に反する行為催眠下でも行われにくいと示されています

催眠は万能の“洗脳”道具ではなく、被験者の協力・期待・信頼関係が不可欠です。

効果個人差が大きい(暗示受容性の違い)。

倫理基準必須

インフォームドコンセント目的、期待される効果リスク説明し本人の合意を得る。

• 透明性:被暗示の内容は相手理解できる形で提示する(秘密操作禁止)。

安全境界相手尊厳自己決定を尊重する。違法有害行為を促す暗示は行わない。

自分安全に使う(自己催眠セルフワーク、教育的・肯定的

他者操作するのではなく、自分思考感情意志を整えるための簡単安全セルフ催眠の枠組みを示します(目的ストレス軽減や習慣改善):

1.目的を明確にする(例:「寝つきをよくする」「喫煙減少」)。現実的で具体的に。

2.リラックス:静かな場所で楽な姿勢深呼吸して筋肉を順に緩める(漸進的筋弛緩)。

3. 集中:呼吸や固定したイメージに注意を向け、雑念に気づいたら穏やかに戻す。

4.肯定的暗示:短く肯定的現在形の文を用いる(例:「私は夜、深く穏やかに眠れる」)。自分が納得できる言葉にする。

5.イメージ:暗示をサポートする具体的なイメージ(穏やかな風景、望む行動をしている自分)。

6. 目を覚ます深呼吸して体を動かし、目を開ける。効果日常の行動に小さく結びつける(行動化)。

これはあくま自己改善向けの安全方法です。

催眠的影響を受けないための簡単対策抵抗・防御)

批判的思考を働かせる:提案をそのまま受け入れず「それはなぜか?」と内的に問いかける。

同意しない:暗示に同意しない、または場を離れる。催眠基本的相互依存的。

グラウンディング身体感覚(足裏の重み、呼吸)に注意を戻す。

他者不適切要求には明確に拒否倫理的に疑わしい要求には断固拒否する。

まとめ(ポイント

催眠は注意の向け方、期待、暗示を通じて思考感情意志合理化に影響を与え得る。

• だが「乗っ取る」ような完全支配現実的でなく、倫理的・法的問題はらむ。

教育的・治療的に使うなら、同意・透明性・安全性が必須

自己催眠自己改善に使えるが、重大な精神問題専門家相談すること。

Permalink |記事への反応(0) | 12:45

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2025-09-16

厚労省障害者はいらない」

厚労省障害者はいらない」

障害者地域移行っていう以前からの流れで、「障害者という負担をどう処理・分散すべきか」ってこと。

https://band.link/demonslayer2025es

https://band.link/demonslayerhdlatinos

https://band.link/elconjuro42025es

https://band.link/elconjuro4hdlatino

https://band.link/elcautivo2025espanol

https://band.link/elcautivohdlatino

https://band.link/sincobertura2025es

https://band.link/sincoberturahdlatino

もし逆差別をしないのだったら自閉症者を殺人犯として処刑しますっていうことで、排除をどう合理化するかって話。

障害者を殺すのはいいんだけど、また「育てた家族責任」になりやしないか。(平成道徳時代になってもずっと言われてきたこと。)

Permalink |記事への反応(0) | 08:23

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2025-09-06

学校でも会社でも良いから、「コミュニケーション合理化に繋げられない」ということを重大な知性の欠陥として評価する仕組みを作るべきだ

こういう奴はどんなに表面上能力が高くても、全体のパフォーマンスを激減させる

コミュニケーション合理化の道具である」というコンセンサスこそが、日本がまず確立しなければいけない発展の基盤

Permalink |記事への反応(0) | 06:42

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日本人問題は、「我慢する」はわかっても「無駄をなくす」はわからないことだ

 

自分苦痛という指標しか判断してないから、スパイト行動なんて言われる自分にも他人にも無駄苦痛しかないことを平気でやる

なんでこんなに頭が悪いんだろう

 

お前がいくら我慢して辛くなっても、それで他人メリットがないんだったら余計に嫌われるだけなんだよ

客観的に頭でそういうことが考えられないのか???

 

経済とか環境問題も全てこれだな

自分我慢してる」から、それがカネやエネルギー節約合理化に繋がってなくても本気で何かやったつもりになってる

なぜ自分我慢たかどうかに関係なく、客観的数字判断しなければならないということがわからないんだ?

 

教えてくれ、普通の日本人

Permalink |記事への反応(1) | 06:24

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2025-09-02

人の行動は、無意識が決めて、意識はそれを眺めて合理化しているだけ。

ついカッとなってピンポンダッシュ少年を射殺してしまったのも、

ついうっかり、東京から神戸まで行って好みの女性尾行して殺してしまったのも、

その行動は無意識が決めている。

無意識が行っている行動を、自分意思でやっていると、意識錯覚しているに過ぎない。

から暴走を止められない。意識傍観者しかないのだ。

Permalink |記事への反応(1) | 12:16

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自分って合理性で動いていると思ってて、感情で動いている人を見下していたんだけど

でも合理性って何を目的とした合理化なのかといえば、自分利益の最大化なわけだよね

で、増やそうとしてる利益ってのはたいていの場合金銭だったり、時間だったりするわけだけど、

金銭時間があるとどうなるかといえば、「嬉しい」とか「幸せ」ということなんだよね

結局、突き詰めれば最終的には自分の「快/不快」という感情が着地点なわけで、

そう考えると見下していた「感情で動いている人」と何も変わらないって事に気付いた。

彼らと自分の違いは何に「快/不快」を感じるかという価値観の違いでしかなくて、

そこに優劣はないのかもしれない。

Permalink |記事への反応(2) | 11:51

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2025-08-28

いま地震起こったらクルド人虐殺されまくるだろうな

ツイッター外国人排斥論者を眺めてると「あぁ、我々は正しく関東大震災朝鮮人しまくってた民族末裔だわw」って思えるから楽しいよね

日本人ってほんと流言飛語による他民族弾圧迫害が好きすぎる

しかもその差別意識において加害者立場なくせに被害者ヅラするのが大得意

日本人敗戦経験してなお民族としては100年間何一つ成長できていないんじゃないかって思えるわ

関東大震災朝鮮人虐殺はその場の流言飛語によって引き起こされたと勘違いされがちだけど、実際には1910年朝鮮併合以降のヘイト感情の蓄積がある

朝鮮に恨まれているんじゃないかって疑心暗鬼から生じる「加害者ポジション被害者意識」から日本出稼ぎに来ていた朝鮮人労働者にヘイトが向かい社会不安と合わさって最終的には大震災というトリガーきっかけに虐殺が行われた

もうびっくりするくらい今の日本人メンタリティ共通してるんだよな

人手不足解消のために外国人技能実習制度なんて現代奴隷制度をぶち上げて

・いざ奴隷たちがその境遇に反抗したら「治安ガー」「美しい日本ガー」と被害者意識とナショナリズムを拗らせて

・人道に反する入管弾圧正義執行だと盲信する

YouTubeなんかみていると自警団を組んで川口を『パトロール』する極右活動家動画大人

いま関東大震災が起こったらまた虐殺なんていう醜聞世界に撒き散らしまくるの確定だよね、我が美しき日本民族様はさぁ…w

奴隷制度を作り外国人を大量に日本に入れたのは外圧でもなんでもない

そういう政策を支持してきた我々日本人代表たる日本政府の意思なんだよ

しかもいまの日本はその外国人労働力がないと成り立たないまでに人口減少が著しい

こんなん外国人積極的教育就労の場を提供してなんとか日本社会に馴染んでいただけるよう国が頭を下げて積極的に策を打つしかないじゃんね

だってもうすでに「日本外国人が下支えしてるんだから

目先のプライド優先して排斥とか言ってる場合じゃないでしょw

この国の民族合理化を達成できるのっていつになるのかな

ま、敗戦で国を滅ぼしてもなお反省できないんだから未来永劫不可能なのかもしれないね

ツイッター右翼の皆様、どうぞ震災が起きたらみんなそれぞれが思う「地域自治のための行動」を起こしてくださいねw

Permalink |記事への反応(3) | 13:36

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2025-08-18

anond:20250817111659

学習的な知能と、生活的な知能がまったく別物だという現実

実行機能の凹凸

 水分補給エピソード典型的

 水筒という「枠組み」があれば飲み切るが、自由度が増すと飲み忘れる。

まり環境に埋め込まれた仕組み」があると回路が働くが、自分意思決定要求される場面では停止する

ナプキンの取り替え忘れやリュック置き忘れも同じ構造

興味と無関心の極端な二分

 日傘だけは絶対に忘れない

これは「嫌いだから回避したい」という強い動機が本人の中で定着している証拠

まり全般的無気力なのではなく「関心があることは絶対落とさない」「関心がないことはどこまでも抜け落ちる」という極端な特性がある

社会的機能の代償

 移動教室に遅れるが、男子に連れて行ってもらう

まり本人が不得手な領域を、周囲との関係性で補っている

協調性がないと教師は評するが、むしろ「無理に合わせない」ことで他人庇護好意を引き寄せるという独特の戦略を成立させているとも読める

創造性と自己同一性の強さ

 創作活動に集中できる、舞台で主役をやる、人前でも緊張しない

これらは「生活スキルの欠落」とは真逆の、突出した表現力と自我の強さといえる

まり彼女の脳は「自己維持のためのルーチン」より「自己表現のための創造」に回路を優先的に振っている

評価の二重性

 教師からは「協調性がない」「だらしない」と見えるが、親から見れば「自分を持ち、人を悪く言わず個性的に生きている」ことが眩しい。

この二重評価こそが、社会適応の難しさを象徴している

凡庸な生徒なら大人意図に沿って点数を稼ぐが、この娘は「適応よりも自己欲望」に忠実すぎるため、評価から外れやす

要するに、この娘は「生存維持のプログラムが弱く、自己表現と興味への特化が極端に強いタイプである

社会は前者を「当たり前」として要求するために「不安の種」となるが、後者は時に突出した才能や魅力になる。

親の目から見れば「死なないように最低限の生活手順を支える仕組み」を外部化しながら、「自己表現の強さ」を伸ばしてやることが、現実的な戦略だろう。

この構造を前提に、父兄意識したいのは「能力の欠如扱いで叱る」でも「全面先回りで背負う」でもなく、環境と手順を設計して回路をつけること

1.行動の起点が弱いが、起動すればやり切るタイプ

2.興味がスイッチの役目を果たす。日傘はその成功

3.社会的支援を引き寄せるが、それ自体構造化の代替になっている

家族向けの設計思想

 以下は「そういう家なら、おそらくこういう設計を置く示唆命題は一つ。因果を本人の近距離に落とす

1.環境OSを作る

 1-a 固定座標化:リモコン椅子の右、箸はテーブル右上、ナプキンポーチは通学服の左ポケットなど、置き場を物理的に一意化

 1-b 単機能UIリモコンに「暑い→▲」「寒い→▼」だけを残すラベル。迷いの分岐を消す

 1-c可視トークン化:箸・水・ポーチなど必須アイテムを色や形で識別可能にし、見えれば行動が続く状態を作る

2.トリガー連結の量産

 2-a 時刻トリガー:T−10、T−5の二段アラームを移動教室HR終わりに重ねる

 2-b場所トリガー椅子に触れたら「温冷チェック」、玄関を跨いだら「ポーチ確認

 2-c感覚トリガー:内受容スコアを数値化(空腹・喉・暑さ・寒さを0〜5で自己申告)。数値に対してIf-Thenを貼る

 例:空腹4以上→テーブルの常備トレーから一口栄養補給→箸に触れたら1口食べる

3.手順を3手以内に潰す

 3-a食事:席に座る→箸を持つ→一口食べる、までを一筆書きに。箸は常設、声かけ合言葉だけ

 3-b 冷暖:座る→体感スコア申告→ボタン一押し。ボタン位置は指が勝手に行く場所

4.日傘方式意味づけする

 4-a重要タスクを「美意識自己表現」に結びつける。ナプキンポーチや机上トレーを本人のデザインにして《忘れたくない物》に格上げ

 4-b彼女作品UIにすることで所有欲と遵守率が跳ねる

5.失敗しても死なない設計

 5-a 常備カロリーと常温水を手の届く範囲に。暑熱・低血糖で倒れない保険

 5-b サニタリーは二重化(吸収ショーツポーチの交換キット)。トイレ内手順カードピクトグラムで3手

6.フィードバックデータで短く

 6-a 週一で記録を見る会。できた・できないではなく「回路が点いた瞬間」を具体語で鏡映し

 6-b 3回連続で崩れたら本人を責めず構造を改修。人ではなく仕組みの問題として扱う

7.学校側へのさりげない合理化

 7-a 移動教室の二段アラーム許可、机周辺の仕切りボックス、バディ同行の任意運用など、点の配慮を線にする

 7-b 名付けや病名は急がず、実行機能支援という言葉相談すると通りがいい

8.親の距離設計

8-a 先回りをやめるのではなく、合言葉環境で起動を促し、手を出すのは危険域だけ

 8-b合言葉例:暑さは今いくつ、腹は今いくつ、T−10始動ポーチチェック、リモコン右手0

 8-c 叱責の代わりに観察と命名。行動が起きた0.5秒を一緒に言語化して固定化する

明確に危険域だけは自立のための放置対象外

熱中症の前駆(頭痛・悪心・応答低下)、失神傾向、経血急増などは即介入

2週間の小実験

目標食事・冷暖・サニタリー・移動の4タスク。各3手に再設計

指標:各タスク自発起動率と応答時間

介入:環境OSトリガー連結・日傘方式意味づけ

判定:自発起動率が30→60%へ、応答時間が半減すれば構造に適合している。伸びなければ設計差し替え適合

最後に一つ。彼女協調より自我、維持より表現ベットしている

その賭けは凡庸評価からは外れるが、適切な環境があれば強さになる

家族仕事は、人格矯正することではなく、行動の起点を配置すること

仕組みが点火すれば、彼女勝手に遠くまで行くタイプ

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2025-08-10

個々の利己意見の集積からなるエコシステムが、要は延命装置として都合よく使われてきたということ

アダム・スミス経済思想、とりわけ**「見えざる手」や自由市場理論**が、支配階級イデオロギーを後押しした点についての深い考察は、マルクス主義視点を通じて非常に重要テーマです。スミス提唱した調和利益説が、どのようにして支配層の利益正当化し、維持するために利用されてきたのかを理解することは、資本主義社会構造的な問題を深く掘り下げることに繋がります

1.スミス調和利益説と自由市場理論

アダム・スミスが『国富論』で提唱した中心的なアイデアひとつが、**「見えざる手」**の概念です。この理論は、個々の経済主体(生産者消費者)が自分利益を追求することによって、結果として社会全体の利益が増大する、という考え方です。スミスは、競争市場における効率を生み出し、全体としての富が増加することを信じていました。

2.調和利益説の本質

調和利益説」は、社会における各集団資本家労働者消費者など)が、それぞれの利益を追求しながらも、最終的には全体の利益調和する、という理論です。スミスは、この考え方を基に、自由市場が最も効率的で公平な経済システムであるしました。つまり、個々の利己的な行動が社会全体の利益に貢献するとする点で、社会調和を強調しました。

この「見えざる手」の概念は、当初から資本主義経済における市場メカニズム自発的に調整され、最終的に社会全体が豊かになるという理想的見解を示していますスミスは、政府干渉を最小限に抑えるべきだとし、市場における自由競争を重視しました。

3.支配者層にとって都合の良いイデオロギーとしての調和利益

この「調和利益説」の考え方が、どのようにして支配階級イデオロギーを後押しするかを理解するためには、次の要素を考慮する必要があります

1)資本家利益正当化

スミス理論は、資本家利益を追求する過程自然合理的ものとして描きます資本家は、労働者労働を利用して利潤を上げ、その結果として市場全体が繁栄するという理論は、資本家にとって非常に都合が良いものでした。この自由市場メカニズムによって、資本家は自らの利益追求が社会全体にとっても利益であるかのように正当化することができたのです。

資本家は、「利益追求が社会全体を豊かにする」というスミス見解採用することで、自らの支配地位や富の蓄積を合理化しました。労働者は、資本家利益追求が結局は全体の利益に繋がるという理論に納得しやすくなり、反発を抑えられる効果がありました。

2)労働者階級無自覚な受け入れ

スミス理論は、社会全体の調和を強調し、市場メカニズム自動的効率的な結果を生むとしたため、労働者にとっても「市場自由である限り、皆が利益を得る」といった考えを内面化させやすしました。これにより、労働者階級は自らの搾取問題視せず、「自分たちも努力すれば富を得られるはずだ」という幻想を抱かせることができました。

資本主義の下での貧困や不平等は、スミス理論においては、あくま自然市場の調整過程とされ、労働者階級はその構造を疑うことなく、逆に「自己責任」として受け入れるように仕向けられます労働者市場での競争に負けることは、単にその人の努力不足や能力の不足に過ぎないとされ、階級的な対立意識を持ちにくくなります

3)国家役割を最小化

スミス理論は、政府干渉を極力排除することを推奨します。この自由放任主義は、支配層にとって非常に都合が良いものであり、資本家市場での競争自由に行い、利益を最大化できるようにするための理論根拠提供しました。

資本家は、政府経済活動に介入しないことを望み、自由競争を保つことが自らの利益につながると考えました。スミス理論が広がることで、政府規制労働者保護政策抑制され、資本家利益がより一層守られる結果となりました。

4.スミス理論支配集団イデオロギー

スミス理論は、単なる経済学の枠を超えて、支配集団特に資本家階級)のイデオロギーとして作用しました。スミスが描いた調和利益説は、資本主義社会における階級対立隠蔽し、社会の不平等自然ものとして受け入れさせる役割を果たしました。

経済自然法則としての正当化スミス自由市場理論は、経済活動における「自然法則」を強調し、資本主義の不平等搾取構造合理化しました。市場での自由競争社会全体の調和を生むとされ、資本家労働者搾取して得る利益が、結果として社会全体を豊かにすると主張されたため、支配層は自らの特権的地位正当化やすくなります

イデオロギーとしての普及:スミス理論は、19世紀以降の資本主義経済の発展において、特に自由貿易や市場原理主義を強化するために利用されました。労働者階級は、自らの搾取市場自然な調整作用であり、自由競争が最も効率的な経済システムであると教えられることになり、不平等階級対立への意識を薄れさせました。

5.マルクス主義との対比

マルクスは、スミス調和利益説が資本主義社会における搾取隠蔽し、支配層の利益擁護するイデオロギーとして機能していることを鋭く批判しました。マルクスによれば、資本家利益追求が社会全体に利益をもたらすという見方は、実際には労働者搾取を隠すためのイデオロギーであり、資本主義矛盾を見逃すものに過ぎません。

スミス理論調和利益説として広まり社会の不平等階級対立を隠す役割を果たす一方で、マルクスはこの理論社会変革のために批判的に再考し、資本主義の基盤にある階級闘争と搾取構造を明示しました。

アダム・スミス調和利益説とその自由市場理論は、資本主義社会における支配層のイデオロギーを後押しする重要役割を果たしました。この理論がどのようにして支配層の利益擁護し、労働者階級抵抗抑制するための道具として機能したのかを深く理解することは、資本主義矛盾とその維持に関する重要洞察提供します。

6.自由市場の「調和」が隠す階級闘争

スミス提唱した「見えざる手」と市場自由競争による調和は、資本主義経済における階級闘争の存在を隠す役割を果たしました。スミス理論においては、個々の経済主体(消費者企業労働者)がそれぞれの利益を追求することによって社会全体が豊かになるとされていますが、実際にはその過程資本家労働者利益対立するものです。

資本家利益を追求し、労働者は自らの労働力を売ることによって生計を立てています。この関係において、資本家労働者搾取することが前提になっており、その利益自然資本家に集まる構造になっていますスミス自由市場理論はこの対立調和として美化し、搾取現実隠蔽しました。

7.イデオロギーとしての市場の「自然性」

スミス理論は、市場自然状態で最適な結果を生むとする自然法則的な視点に基づいています。これにより、資本主義経済が持つ不平等な側面や搾取問題は、あたかも避けがたい現象として受け入れられることになります資本家はその「自然な」経済法則に従い、利益を得る権利があると主張することができます

このように、スミス理論資本主義の不平等自然合理的ものとして描くことで、支配層にとって都合の良いイデオロギーとして機能しました。経済活動が「見えざる手」によって自動的に調整されるとすれば、支配層が享受する富や権力もまた自然な結果であるとされ、資本主義批判抑制する役割を果たしました。

8.労働者意識操作する役割

スミス自由市場理論は、労働者が自らの搾取貧困個人的な失敗や努力不足として解釈させるためのイデオロギー的な武器にもなりました。もし市場が「自然に調整される」と信じれば、労働者は自らの労働価値過小評価されていることに疑問を持たず、社会の不平等を受け入れることができるようになります

また、競争が公平であり、各人が自分能力を最大限に発揮すれば成功するというメッセージは、労働者にとって不平等構造を自らの責任として内面化させる結果を生む可能性があります労働者は、自分競争に負けているのは努力が足りないからだと考え、資本家に対する反発の感情を抱きにくくなります

9.経済自由政治的自由の誤認

スミス理論は、資本主義が個々人に経済自由をもたらすと同時に、社会全体の利益を促進するという観点から、非常に魅力的に見えました。しかし、これは支配層にとっての都合の良いイデオロギーとして利用されました。経済自由が「全ての人に利益をもたらす」と信じることで、富の不平等労働者権利問題が見過ごされることになります

実際には、経済自由資本家にとっては利益を増大させ、労働者にとっては貧困の維持を意味することが多いです。スミス理論が示す「自由競争」は、必ずしも公平な競争意味するわけではなく、資本家が有利な立場に立つための道具に過ぎないという現実を見過ごすことになります

10.スミス理論政治的支配

スミス提唱した自由市場理論は、国家の介入を最小限に抑えるべきだという考え方に基づいています資本主義社会において、政府規制が少なければ少ないほど、資本家自由利益を追求できるとされました。この点で、スミス理論支配階級利益保障するための理論的な基盤を提供しました。

政府の介入が少ないことは、資本家にとっては税金負担規制を減らし、自由利益を上げることができる状態意味します。そのため、スミス理論は、資本家が自らの利益を守り、支配的な立場を維持するために利用されました。これにより、労働者保護社会的な不平等解決には政府が介入しにくくなり、資本主義矛盾解決する手段制限されました。

11.結論スミス理論が担ったイデオロギー役割

アダム・スミス自由市場理論調和利益説は、資本主義社会における支配階級イデオロギー正当化する重要役割を果たしました。スミスの「見えざる手」による市場の調整メカニズムは、資本家利益追求が社会全体に利益をもたらすという幻想を生み出し、結果として資本家利益擁護し、労働者搾取社会的な不平等を見過ごす原因となりました。

さらに、この理論は、階級対立隠蔽労働者階級無自覚な受け入れを促し、資本主義社会における支配層の特権的地位を強化しました。スミス理論は、自由市場メカニズム自然効率的な調整を行うという楽観的な幻想提供することで、資本主義の不平等正当化し、労働者階級の反発を抑えるための道具として機能しました。

最終的に、スミス思想は、資本主義の維持において重要役割を果たし、その後の経済学や政治経済理論においても、支配層によって活用され続けたのです。

Permalink |記事への反応(0) | 15:52

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2025-08-09

先進国』の嘘

日本はdeveloped countryを『先進国』と訳すことで現状のヤバさをごまかしているが、これは完全な間違い

developedとは「発展(街の開発や人口の増加)が上限に達して伸びしろの少ない」国という意味で、だから『先に進んで』もいるとは限らない

中国科学技術の発展で押しも押されもせぬ先進国と言えるが、まだ伸びしろがあるのでdevelopedとは呼ばれない

ヨーロッパなどは本格的に土地も人も余裕がないので、徹底的なシステム合理化イノベーションで伸びしろを増やしている

日本人は現実誤訳ごまかして、そんな努力もしないから30年も進歩が停滞している

終わり過ぎてる

Permalink |記事への反応(1) | 04:29

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2025-08-06

自由主義経済とは、ソ連との冷戦を戦うための米国武器でした。

第二次大戦後米国ソ連との冷戦突入しました。

米国西側盟主として、陣営を強化する必要性に迫られます

当時、敗戦国として弱体化していた西ドイツ日本復興させる必要もあります

西側陣営経済の強化。

そのための方策として米国は自らの市場の開放を進めます

それまで関税によって自国産業を守っていた分野でも積極的関税撤廃していきます

西ドイツ日本に、そして西側陣営に、どんどんと物を作れ。

その作ったもの米国で引き受けてやる。

そして儲けろ。

どんどん儲けて、強くなれ。そしてともに共産主義に打ち勝つのだ。

簡単に言うとそういう方策です。

ただし、これをすると米国貿易赤字になります

また、冷戦に勝つために軍事力を強化しなければなりません。

それは米国財政赤字します。

そうした赤字米国国債を発行することで補填していくことになるのです。

その国債の引き受けては誰なのか?

大量の国債を引き受けてくれる先はあるのか?

これは、現代の話ですが先日テレビで日本国債の引き受け手がいないことを問題にしていました。

日銀デフレ対策として長期間にわたって日本国債の引き受け手となってきました。

しかし、インフレが始まったとこで政策を転換、現在国債の引き受け数を減少させています

このような現象でもわかるとおり国債を発行すれば必ず引き受けてもらえるわけではありません。

では、冷戦構造の中で米国国債は誰が引き受けてきたのか?

そうです。

米国市場開放により、儲けに儲けてきた日本を始めとした西側陣営です。

どういうことか?

日本米国車などを大量に売ります

その時得るお金ドルです。

もちろん、そのドルをすべて円に交換してもいいのですがそれは効率的でない場合もあります

そのドルを円に交換することなく、有効運用をするためにはどうするのか?

そうです。

米国国債の購入ですね。

もちろん米国国債ドルで購入します。

これは米国との貿易で、ドルが余った状態となっている国には格好の投資先となるのです。

簡単に言うと、第二次大戦後西側陣営はそのようにして経済を回してきました。

米国市場を開放し、多大な軍事費を費やすことで西側陣営を潤す。

そのぶんの資金米国国債を発行することで補う。

その国債の引き受け手は、米国との貿易で儲けた西側陣営国家ということになります

そのサイクルで経済を回してきました。

しかし、ベッセント財務長官などの学者は、それではもう保たんときが来ているのだ!

という考え方なのです。

そういうやり方では、いずれ大きなクライシスが訪れる、げんにリーマン・ショックはそれだ。

というわけです。

リーマン・ショックの原因の一つに、大量に余ったドル投資先を必要としているというものがありました。

そもそもドルが余ってなければ、投資先として怪しげなもの選択する需要などないからです。

投資するドルがなければそもそもリーマン・ショックは起きなかったのです。

まり現在米国国債発行により、大量のドル世界流通させている限り、クライシスは起こり得るというわけです。

その他にも、もちろん無限国債を発行し続けるわけにも行かないということもあります

では、どうするのか?

米国経済を発展させつつ、財政合理化していく。

そんな方法はあるのか?

そのための方策としての関税貿易体制の復活なのです。

Permalink |記事への反応(0) | 18:41

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2025-08-05

転職活動】某自動車メーカーカジュアル面談で見た、日系企業の病

転職活動をしていると、時折、胸の躍るようなスカウトメールが届くことがある。

先日、まさにそんな一通が自分の元に届いた。差出人は、誰もが知る日本代表する巨大自動車メーカー、T社。

 

文面には、私の経歴に合わせた具体的なポジション名《XXXXソフト更新システムアーキテクチャ構築》が記され、「ぜひ一度弊社のご紹介の機会を」「100年に一度と言われる大きな転換期」といった熱意ある言葉が並んでいた。

 

これは期待できるかもしれない。そう思い、指定された日程で「カジュアル面談」に臨んだ。

 

迎えた「カジュアル面談」当日

面談は、採用事務局と名乗る人事担当者によって行われた。そこで担当者は以下の言葉を口にした。

 

選考はまず、書類選考から始めさせていただきますので、履歴書職務経歴書、および弊社指定自己紹介シートのご提出をお願いいたします」

一瞬、耳を疑った。レジュメを見た上で、わざわざ「ぜひお話を」とスカウトしてきたのはそちらではなかったかカジュアル面談とは、そうした選考プロセス合理化し、互いの理解を深める場ではないのか?

 

スカウトの文面から感じた「あなたに会いたい」という熱意はどこへやら。結局は他の一般応募者と全く同じスタートラインに立たされ、おまけに企業独自フォーマット書類作成という手間まで課される。そのあまり画一的一方的プロセスに、企業の「傲慢さ」を強く感じた。

 

質問タイムで露呈した「現場との温度差」

さらに落胆を感じたのは、質疑応答時間だった。

スカウト文面には「少数精鋭でスピード感を持って」との記載があった。ならば、その実態を知りたい。エンジニアとして当然気になるであろう点を幾つか尋ねてみた。

 

 

しかし、担当者の答えは、すべて同じだった。

 

「そのあたりは、一次面接現場の者にお尋ねください」

技術の話も、キャリアの話も、働き方の話も、何一つ答えることができない。このカジュアル面談は、一体何のために設定されたのだろうか。

 

採用担当者は、ただの「門番」であり、候補者現場ミスマッチを防ごうという気概は皆無らしかった。現場が本気で人材を欲しがっていても、入り口である人事の意識がこれでは、優秀な人材ほど愛想を尽かすだろう。

現場採用部門の激しい温度差と、部門間の連携の悪さが垣間見えた。

 

対照的だった、某外資系コンサル対応

同時期にスカウトを貰った某大手外資系コンサルティングファームの対応はT社と正反対と言って良いほど対照的だった。

 

そこは、カジュアル面談の冒頭でこう切り出した。

あなたレジュメの〇〇とXXというご経験に大変魅力を感じ、スカウトさせて頂きました。今回ご応募いただけるのであれば、書類選考免除とし、一次選考からご案内します。面接は計2回を予定しています」と。

 

候補者の経歴を読み込み、敬意を払い、時間を奪わないようプロセス合理化する。どちらが本気で人材を「獲得」しに来ているか、言うまでもない。

 

「名ばかりカジュアル面談から透けて見えた、構造的な病

今回のT社の対応は、単に「ハズレの担当者」だったという話ではない。これは、多くの日系大企業が抱える、根深構造的な病の顕れだと感じた。

 

 

「どうしてもT社に入りたい者や、大企業にしがみつきたい安定志向の者」以外は、この選考プロセス離脱してしまうだろう。

そして、そうした人材ばかりが集まった結果、変革のスピードは鈍化していく。まさに「日系企業の衰退の一端」を、採用最前線垣間見た気分だ。

 

今回は、選考の超初期段階でその企業リアル文化体感できた、ある意味有意義な「企業分析」だった。

 

現場からは以上です。

Permalink |記事への反応(1) | 09:07

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2025-07-31

俺の考えた最強の政策

スマートガバメント規制行政合理化

1規制総量の抑制と透明化
2行政手続効率

リーファイナンス財政資源最適化

1補助金健全
2税制特例の整理
3予算配分のインセンティブ

オープンソサエティ情報環境と透明化)

1競争健全性の確保
2政策過程の透明化

フェアシェア(税・社会保障制度改革

1シンプルで公平な課税
2資産移転の促進
3 再分配と生活保障

Permalink |記事への反応(0) | 11:36

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2025-07-26

anond:20250726171055

まず先生自己肯定感がめちゃくちゃ低い人だと思う。

自己肯定感の低い人は時に自分の評判なんてどうでも良いのかと思う言動を取る。

言わば巻き込み型の自傷行為だ。攻撃をしてでも自己肯定感を高めないと壊れてしまう。

そんな人生の中で接点が産まれた輝かしいエネルギッシュな女子

しかも、(自ら含め)人の暗い部分さえも照らして、前向きに生きている。

そんな相手自分発言に対してしごく真っ当、真っ直ぐな怒りをぶつけてきた訳だ。

それは狂ってしまって当然だ。低い自己肯定感回復させようとする自分日常的な行いが否定される。しかも「何もかも正しい相手」に。

相手が正しくて、自分が間違っている。それを認めてしまうと先生自己肯定感危険なまでに下がってしまう。

しか先生粘着度合いを見るに更にここにもう一つ要素が加わりそうだと感じた。

先生相手のことが「好き」だったのではないか

ヘラヘラと笑い超然とした態度を取りながら本当は自分を愛せない、そんな自分の前に現れた光のような存在。それに先生は期待を込めた好意を持つ。

しかしたら、この人は自分のことも照らしてくれるのではないか

だが、その期待は裏切られた。先生は焦った事だろう。この光は自分を照らさない。

これに先生合理化を図った。

この女は、光なんかじゃない、と。

だが本心では相手がとても好ましい人物だと思っている。

からこそ先生時間が経っても相手のことが忘れられないし、粘着がやめられなかった。

きっと時々本心が顔をもたげるのだろう。

「あの時あんな風にふざけなきゃ、怒られても素直に謝っておけば今でも彼女友達だったのに」

それを否定するにはきっと物凄いエネルギー必要だろう。

から自分の中だけで抑えられずにXで度々呟いていた。

先生は一応の謝罪の場でも「相手に謝る」ということをしなかった。

それはそうだろう。彼女との関係は「仕事」や「評判」の前に来るもの

まり先生「人生」問題なんだから

Permalink |記事への反応(1) | 18:11

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anond:20250726054843

性犯罪に限らず、犯罪者自分責任回避するために言い訳することが犯罪心理学では知られているからね。鵜呑みにしてはダメなんだよね。

中和理論 | スクールカウンセラー養成所

犯罪者犯罪行動を良しとする信念を持っているが同時に恥や良心を持っている。そこで犯行前後犯罪行動を合理化正当化してこの両者を妥協させようとする。

Permalink |記事への反応(1) | 14:32

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anond:20250726125112

創作物犯罪行為否定的に描かれていても、犯罪行為を行う人は、創作物タイトル登場人物を持ち出してきますね。

たとえば、次のような有名タイトルは、犯罪者登場人物を名乗っていたり、言い訳に使っていたりしています



犯罪者責任回避のために言い訳をすることが知られているので、犯罪者の言うことを鵜呑みにしないほうが良いですよ。

中和理論 | スクールカウンセラー養成所

犯罪者犯罪行動を良しとする信念を持っているが同時に恥や良心を持っている。そこで犯行前後犯罪行動を合理化正当化してこの両者を妥協させようとする。

Permalink |記事への反応(1) | 14:09

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