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はてなキーワード:古代ローマ人とは

2025-06-10

第三次世界大戦

第一次、第二次世界大戦とは、近代化を遂げた列強による植民地争奪戦でした。土地の広さが穀物を生み、穀物の多さが兵士と馬を育て、広大な森林薪炭供給たからです。第二次大戦兵站の主力が自動車になったのは米のみであり、他国兵站輸送の主力は依然駄馬でした。

第二次大戦後、20世紀末までは大国間の戦争のない、一定範囲平和が維持されました。これは、戦後急速に化石燃料化学肥料合成樹脂安価に利用できるようになったからです。自国の兵の犠牲を払って領土を奪わずとも、動力ポンプ化学肥料で単収を増やし、薪炭に代わる化石燃料安価に輸入し、機械化を進めることで自国民の豊かさを拡大し続けられたからでした。

この流れが大きく変わったのが2000-2015年です。地球環境限界が明らかになり、温暖化とそれによる異常気象や海面上昇は疑うことができない事実となりました。世界中地下水位が急速に低下をはじめ、決して増えることとない化石水による灌漑をおこなってきた国は真っ青になります化学肥料必須化石資源であるリン鉱石も枯渇が見えてきました。国民の豊かさを維持するためには、他国を貧しくすることで国際価格を下げるか、他国へ侵攻して領土を奪うか、という非人道的方策しか取り得なくなってしまいました。

2014年以降、世界先進国による途上国支援は減少を開始しました。同時に後発発展途上国通貨は売られ、彼らの生存必須食糧購買力崩壊をはじめます。こうして2014年まで減少を続けていた飢餓人口は増加に転じ現在に至ります

その結果、国際市場における食料価格一定の安定が実現しましたが、それは、大増産を可能とする新技術が実現したからではなく、貧困国の購買力が失われたためでした。

飢えて死にゆく人々にとって、世界の終わりはもう始まっています

膨大な難民飢餓アフリカを離れEUアメリカを目指しましたが、両者は既に入り口を閉ざしました。政府第一存在理由が、自国民の生活水準を維持することである以上、それは当然です。

今後、多くの途上国飢餓が深刻化、多数が餓死するでしょう。そしてその次には、残された食糧生産力をめぐり、戦う力のある国家同士が壮絶な奪い合いを行う時代突入するものと思われます。それが第三次世界大戦の本格的な開始となるでしょう。

長い人類歴史の中で、淘汰され消えていった文明も多数存在します。いかに豊かさを謳歌した文明であっても、持続性を欠いていれば消滅するしかありません。自由と豊かさにあふれたローマ帝国は、当時の技術が届く限りの地中海沿岸全域を収奪し、砂漠化させた後崩壊しました。

私たち文明もそのようにして崩壊するのでしょうが古代ローマ人と異なり、私たち技術の手の長さは長すぎます私たち文明収奪を逃れることができる地域はこの地球にはありません。

この戦争は今までの戦争とは大きく異なります。従来の戦争目的相手国の政権打倒いくらかの領土獲得でしたが、今回のそれは徹底的な殲滅戦になるでしょう。なぜなら今必要とされているのは、水・農地資源であり、労働力ではないからです。相手国の人口のもの破壊対象であり、獲得すべきは無人土地です。このタイプ戦争に最も近いのは、西欧先住民のほぼ全員を虐殺した北米オーストラリア侵攻でしょう。その結果西欧は圧倒的な豊かさを獲得できましたが、その勝利体験重要な先例となるでしょう。

相手軍事施設破壊し、戦闘力を奪うだけでは済みません。都市が焦土となっても終わりません。無抵抗な人々を全員虐殺するまで戦闘は続くことでしょう。この戦争自国を守るには、国土全域の要塞化、全国民武装化、大量の弾薬食糧備蓄、いざというときすべての都市放棄する覚悟必須です。瞬発的な打撃力より、強靭な抗堪性が何より重要です。

世界株式市場は今だに高値を維持していますが、これは200年以上続いてきた世界経済の急成長が、今後も続くと投資家が未だに信じているからです。そんなおバカな話はないでしょう?ストックを食いつぶせば楽で豊かな生活が実現するのは当然ですが、限りあるストック(土壌・地下水リン鉱石・希少資源二酸化炭素の廃棄先としての大気)を消費し続ければ、終わりが来るのは至極当然のことです。

今、日本はあまり平和なため人々がこのような事態想像することは難しいかもしれません。しかし、この豊かさと平和を陰で支えているものが、環境資源の蕩尽であり、それこそが戦争を確実に引き寄せているのです。満足した生活を楽しんでいるうちは、開戦動機想像もつかないでしょう。しかし、その豊かな生活が脅かされるようになったらどうなるでしょうか?アメリカに引き続き中国肥料原料であるリン鉱石リン酸肥料の対日禁輸を断行し、その結果日本コメ生産が半減したら。 アメリカオーストラリア化石水が尽きて農産物の対日禁輸を開始したら・・・

中国自国リン鉱石肥料を賄えなくなったら、その中国EUモロッコに埋蔵されている最後リン鉱石を売らなかったなら、急激に穀物生産量が低下するであろうアメリカが、自国民の胃袋を満たすために海外侵攻を開始したら。

いずれも荒唐無稽な話ではありません。価値ある資源を消費すれば、その世代は豊かな暮らしを楽しめますが、次の世代は、廃棄物の山に囲まれ、水も土壌もない不毛の地への流刑が待っているのです。それを避けるために、国の子々孫々の人々を守るために、苦渋の中で開戦を決意する政治家が現れないと誰が言えるのでしょうか。

Permalink |記事への反応(1) | 10:06

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2025-04-05

anond:20250405230109

元増田おすすめ映画を考えてみる。

この献立バランスが良くて美味しそうですね!全体的にさっぱりとしていて、家庭的な温かみを感じます

この食事をされた方におすすめ映画は、いくつか方向性が考えられます

1.食事の温かさを引き立てる、心温まるヒューマンドラマコメディ:

かもめ食堂 (2006年):

フィンランド舞台にした、ゆったりとした雰囲気映画です。食事を通して人々の心が繋がっていく様子が描かれており、日常ささやか幸せを感じさせてくれます。今回の献立のような、シンプルながらも愛情のこもった料理が好きな方におすすめです。

しあわせのパン (2012年):

北海道の美しい自然の中で、パンを焼く夫婦物語です。丁寧に作られた食事は人々の心を癒し、温かい気持ちにさせてくれます

南極料理人 (2009年):

南極観測隊料理人が、限られた食材で隊員たちのために工夫を凝らした料理を作るコメディです。日常食事の大切さや、仲間との絆を感じられます

2.食事の素朴さ、素材の味を感じさせるような、自然や食をテーマにしたドキュメンタリー:

人生フルーツ (2016年):

高齢夫婦が丁寧に野菜を育て、質素ながらも豊かな食生活を送るドキュメンタリーです。食材への感謝や、丁寧な暮らしの素晴らしさを感じられます

おいしい家族 (2019年):

食を通して家族の絆を描いたドラマですが、日々の食卓風景が丁寧に描かれており、今回の献立のような家庭料理の温かさを感じさせてくれます

3.少し気分転換になるような、軽快なコメディサスペンス:

テルマエ・ロマエ (2012年2014年):

古代ローマ人現代日本風呂文化タイムスリップするコメディです。クスッと笑えて、気軽に楽しめる作品です。

万引き家族 (2018年):

社会の片隅で生きる家族物語ですが、食事のシーンが印象的に描かれています。考えさせられる部分もありますが、エンターテイメントとしても見応えがあります

選ぶポイント:

食後のリラックスしたい気分なら: 心温まるヒューマンドラマコメディ

食事の余韻に浸りたいなら:自然や食をテーマにしたドキュメンタリー

気分転換したいなら: 軽快なコメディサスペンス

ぜひ、これらの情報を参考に、その日の気分にぴったりの映画を選んでみてください。素敵な映画鑑賞の時間になりますように!

Permalink |記事への反応(0) | 23:13

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2025-01-16

anond:20250111213312

古代ローマ人平たい顔族に教わったと言われてるよね

Permalink |記事への反応(0) | 06:25

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2024-07-28

ウナギはどこからやってくるのか?これは古代ローマの人々も不思議に思っていた。

古代ローマ人にとって、ウナギは人気の高い食材でしたが、その生態については多くの謎に包まれていました。

ウナギ起源と生態に関する古代ローマ人知識は限られていました。

彼らは、ウナギが川や湖に生息することは知っていましたが、その繁殖過程や幼魚の姿を見たことがなかったため、

ウナギ誕生に関して様々な俗説が存在しました。

例えば、「山芋が変じてウナギになる」という奇妙な説もありました。

実際には、ウナギは複雑な生活史を持つ魚です。

現代科学によって、以下のことが明らかになっています



古代ローマ人は、ウナギの謎めいた生態にもかかわらず、その美味しさを十分に認識していました。

彼らはウナギを様々な方法調理し、特に蒲焼きのような調理法を好んでいたようです。

ウナギは背開きにして炭火で焼き、甘みのあるタレ(魚醤蜂蜜コショウなどで作られた)を塗りながら調理されました。

しかし、ウナギは高価な食材であり、一般庶民にとっては贅沢品でした。

そのため、後の帝政時代には、皇帝民衆の人気を得るために競馬場ウナギを含む豪華な食事振る舞うこともありました。

興味深いことに、古代医師ヒポクラテスは既にウナギの過剰摂取による健康リスクを指摘しており、

ウナギの食べ過ぎによる肥満人間の体の最大の敵」と述べています

このように、古代ローマ人にとってウナギは魅力的でありながら謎めいた存在でした。

その生態の全容が解明されるまでには、さら2000年近い時間を要したのです。

Permalink |記事への反応(0) | 08:24

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2023-10-23

anond:20231023102643

ちょっと村上春樹っぽいのでパスティーシュしてみたよ。



僕が古代ローマ人が一つ目の巨人を倒すときに用いた棍棒のように真っ直ぐに固く勃起したペニスコンドームを着け終え、背中を見せていた彼女何気なく「ねえ、今何を考えているの?」と尋ねると、彼女は振り返って僕の目をじっと見つめ、「植民地時代マレーシアプランテーションについて考えているのよ」と答えた。

だって

「昔、地理の授業で習ったの。イギリスマレー半島にもたらした天然ゴム19世紀から20世紀初頭にかけて急速に発展し、マレーシアインドネシアに次いで世界第2位の生産国であり、世界アブラヤシ生産量の約30%を占めるのよ。プランテーション農業は、欧米諸国が熱帯・亜熱帯地域の国々を植民地にし、豊富資金力を用いて広域的に開発し、国際的価値が高い農作物を大量に栽培する農業スタイルであって、マレーシアは、現代においてもパーム油、天然ゴム木材などの主要生産国なのよ?」

やれやれ

彼女が突然どうしてよりにもよってマレーシアプランテーション農業について出来損ないのAIのように語りだしたのか僕にはさっぱりわからなかったが、幼児がおまじないをする際に行う一見無意味動作と同じように彼女自身にとっては必要作業だったのだろう。

あっけに取られて押し黙っている僕に彼女は少し不機嫌になり「あなたっていつもそうね。セックスときセックスのことしか思考しないのはあまり原始的即物的じゃない?そう思わない?」と言った。

勇敢な古代ローマ人獰猛な一つ目の巨人のことは彼女には黙っていた。僕はだいたいにおいて余計なことを考えすぎるのだ。

僕は少し意識を集中して、古代ローマ人を甘く柔らかい泥濘の中に、一つ目の巨人を深く青い海原の中に、一流シェフ一世一代料理を盛りつけるときのような慎重さでゆっくりと消し去った。それでも薄い膜が張られたペニスペニスのまま冬眠前の熊のように厳然と現実存在していた。

あなたも一緒にプランテーション農家マレーシア人のことを考えて?」そう呟くと、彼女若い雌猫が生まれたての子猫を全身で包むような柔らかさで僕のペニスを薄い膜越しにそっと口に含んだ。

Permalink |記事への反応(0) | 19:15

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2023-06-18

ローズマリー・サトクリフローマンブリテンシリーズ本一覧

※ほぼメモ書きです。

 ローズマリー・サトクリフ(Rosemary Sutcliff, 1920-1992)といえば、『第九軍団のワシ』をはじめとするローマンブリテンシリーズで有名な作家である。このシリーズは、一般ローマンブリテン三部作(『第九軍団のワシ』、『銀の枝』、『ともしびをかかげて』)ないし四部作(『辺境オオカミ』も加える)と呼ばれている。岩波書店でもそう書いている。

https://www.iwanami.co.jp/book/b269788.html

 一方、英語版Wikipediaのサトクリフの項目を見ると、『第九軍団のワシ』シリーズは他にもある。要は、4部作で終わっているというわけではないのだ。ファンサイトSutcliffWikiでは、正式名称ではないとしつつ、"DolphinRing"と呼称している(一方、第九軍団のワシ、銀の枝、ともしびをかかげてを指してRomanBritain Trilogyという言葉遣いもされている。実際、1980年にThree Legionsというタイトルでセット本が出ている)。その作品群について整理しておく。

(1)作中時系列

2世紀:第九軍団のワシ(TheEagle of the Ninth)

3世紀:銀の枝(The Silver Branch)

4世紀辺境オオカミ(The FlontierWolf

5世紀ともしびをかかげて(The Lantern Bearers)

5世紀:落日の剣(The Swordat Sunset)

6世紀夜明けの風(Dawn Wind)

9世紀:剣の歌(Sword Song)

11世紀:盾の輪(TheShieldRing

(2)出版順(訳者無記名は猪熊葉子

1954年:第九軍団のワシ(OxfordUniversity Press)→岩波書店1972年

1956年:盾の輪(同)→山本史郎訳『シールドリング ヴァイキングの心の砦』原書房2003年

1957年:銀の枝(同)→岩波書店1994年

1959年ともしびをかかげて(同)→岩波書店1969年

1961年夜明けの風(同)→灰島かり訳『夜明けの風』ぽるぷ出版2004年

1963年:落日の剣(Hodder and Stoughton)→山本史郎山本泰子訳『落日の剣 :真実アーサー王物語原書房2002年(2巻本)

1980年辺境オオカミ(OxfordUniversity Press)→岩波書店2002年

1997年:剣の歌(The Bodley Head)→山本史郎訳『剣の歌ヴァイキング物語原書房2002年

 これらの作品群がファンWikiDolphinRingと呼ばれているのは、言うまでもなくアクイラ一家のあのイルカ指輪(=古代ローマ人のハンコ)が共通して登場するからで、時代の流れとしても共通した設定を持っているかである。ただ、『三銃士シリーズのような一貫した主人公陣営を描いているわけではない。第九軍団のワシの主人公マルクス・フラーウィウス・アクィラ(訳書には従っていない)は、元々属州ブリタンニア駐屯するローマ軍団に属していて、家のルーツエトルリアにあるから、もとはといえばイタリア半島人間なわけだ。ところが、彼が色々あってブリタンニア定住を決め込んだことが指輪運命を決めている。『銀の枝』の主人公ティベリウス・ルキウス・ユスティニアヌスジャスティン)とマルケルス・フラーウィウス・アクィラ、『辺境オオカミ』のアレクシオス・フラーウィウス・アクィラ、『ともしびをかかげて』の主人公アクィラ(上の名前は不詳)は、いずれもマルクスの子孫にあたる。

 もっとも、ローマ軍団が描かれているのは『辺境オオカミ』までであり、『ともしびをかかげて』はローマ軍団がいなくなったあとのブリタンニアを描いている。基本、サクソン人とブリトン人との戦争が描かれる。『落日の剣』はその後日譚にあたるが、主人公アンブロシウス・アウレリアヌス(この人は実在人物で、サクソン人と戦っていたブリトン人指導者)の甥アルトス(アルトリウス)となっている(もちろんアクィラも登場するが)。つまり本書はアーサー王伝説の翻案なわけであるしかも『ともしびをかかげて』よりも長い。『ともしびをかかげて』は、20年ほどを描くが、後者は40年ほどのスパンがある。本書は明らかに大人向けであり(ファンWikiにもFor Adult Readersとある)、児童書である他書と毛色がかなり異なる。

 『夜明けの風』はアルトスよりも100年ほどあとの時代で、デオルハムの戦いで壊滅したブリトン人王族の生き残りオウェインが指輪を持っている。『剣の歌』では主人公ヴァイキング少年ビャルニ(指輪は、ウェールズで暮らす少女アンガラドが持っている)になっている。そして時代的にはもっと最後にあたる『盾の輪』の主人公もまたヴァイキング少女フライサと孤児ビョルン(後者指輪を持っている)で、湖水地方に立てこもってノルマン人抵抗する様が描かれる。

 見ての通り、厳しい立場に立たされた者を主人公にするというプロットはほぼ一貫している。『第九軍団のワシ』は父親不名誉(ちなみに時代はあのハドリアヌス帝の治世にあたる)、『銀の枝』はカラウシウス帝に忠義を尽くした故に叛逆者となってしまった二人(なおこの頃の皇帝といえばディオクレティアヌスだ)、『辺境オオカミ』は軍人としての失態だが、同時にローマ帝国辺境民族ピクト人)との戦いが背景にある。『ともしびをかかげて』は撤退するローマから脱走して敢えてブリタンニアに残った主人公の苦労が描かれるが、彼の立場を厳しくしているのは、サクソン人のブリタンニア侵入である。サクソン人と戦う側が主人公になっているのは『夜明けの風』が最後で、『剣の歌』以降はヴァイキング主人公になっている。アングロ・サクソン人ブリテン征服が一段落して平和になったと思ったらデーン人がやってきたわけだ。さらにそのデーン人ノルマン・コンクエストで痛めつけられる(ノルマン・コンクエストは、思いっきり誇張すればデーン人(+アングロ・サクソン人)対ノルマン人の戦いであり、こいつら全員元をただせば海賊である)。ローマ人、ピクト人ブリトン人、サクソン人、デーン人ノルマン人イギリス史に登場する諸民族の融和がシリーズのコンセプトとなっている(それは第一作の時点から明らかで、イルカ指輪は父を殺害したピクト人長老マルクスに返却している)。

 出版年代を見ると、最初の『第九軍団のワシ』とシリーズ最終作となる『盾の輪』がもっとも早く出ていることが分かる。そして63年の『落日の剣』まではほとんど2年おきに出している。それから間が空いて80年の『辺境オオカミ』と遺作の『剣の歌』がある。特に『剣の歌』は推敲が十分でないように思われる箇所もある(作業途中で亡くなってしまったのだろう)。日本語訳では『ともしびをかかげて』が一番早い(おそらく、内容的に最も評価されているのではないかと思う。カーネギー賞もとっているし)。明らかに児童文学ではない『落日の剣』はともかく、児童文学作品でも猪熊訳と山本訳(と灰島訳)とに分かれる。版権取得の問題かもしれないが、あるいは猪熊作業量の限界だったのだろうか(1928年まれだし)。そもそも夜明けの風』は『ともしびをかかげて』の割と直接的な続編といって良いだろう。なお、自分の親は子どもの頃に『第九軍団のワシ』と『ともしびをかかげて』を読んでいたようだ(サトクリフ名前を出したら「あの小説か」と反応があった。結局「三部作」を貸している)。年齢が結構高い人でも、その二つは知っているのではなかろうか。

 英語圏では多分されていない「四部作」(第九軍団のワシ~ともしびをかかげて)という言い方も理由がないではない。この四つはシンメトリカルな構成をしている。『第九軍団のワシ』『辺境オオカミ』と『銀の枝』『ともしびをかかげて』(つまり13・24)と並べられる。前者では、主人公は百人隊長として失敗したあと、北方辺境名誉回復を遂げる。後者では、大陸への渡海という選択肢を捨て、ブリテン南部で戦う。「四部作」はアクィラ家のアイデンティティローマからローマンブリテンへと移り変わっていく物語なわけである(既に『銀の枝』でカラウシウス帝の口からローマ帝国亡き後にどうローマを残すのかというテーマが語られる)。そしてもはや「アクィラ」という名前が語られなくなった世でも、困難に立ち向かうアクィラ家の精神は、イルカ指輪象徴されてあとからきた民族へと受け渡されていく。そして現代イギリス人にも・・・というのがサトクリフの言いたいことなのだろう。

Permalink |記事への反応(0) | 20:21

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2022-06-19

大日本帝国陸軍海軍のことを未だに誇りに思ってる奴らマジで怖いわ

とか言い出す人たまにいるけどさ、ソイツらって「古代ローマ人文明を誇らしげに語るヨーロッパ人おかしいだろ。アイツら奴隷を使ってたんだぜ?」とかも言うの?

それとも日本だけそうやって叩いてるの?

Permalink |記事への反応(0) | 15:20

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2022-03-18

思考ダイオード

驚くほど昔の人が驚くほど鋭い世界観を持っている。あるいは、古代ローマ人文化など今の我々と大差ない。電気あるかないかのちがいくらいだろう。

ではなぜ、現代にもウスラトンカチがいるのか?人間思考が絶えず前向きに進んでいれば、こんなことは起こらない。人間思考は行ったり来たりしている。整流しなければ。

この装置人類に嵌めれば、一度考えたことは二度と考えられなくなる。きっと幸せなことだよ。

Permalink |記事への反応(0) | 00:50

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2021-09-05

anond:20210905201936

唐辛子中南米原産であり、したがってヨーロッパにもたらされたのは大航海時代だ。

胡椒インド等で古くから栽培されており、インドヨーロッパと地続きだから胡椒ヨーロッパにもたらされたのも唐辛子よりはずっと早く、古代ローマ人使用している。

そう考えると、交易の発展に伴って胡椒が入ってきて以降、唐辛子胡椒に置き換えたという話はにわかに信じがたいのだが。

胡椒が安くなったのは12世紀以降。それもコロンブスアメリカ大陸到達よりは早い。だから胡椒が安くなったから無理に唐辛子を使わなくてもよくなったということでもない、と思う。

地中海系の料理では、それまで唐辛子で作っていたもの交易の発展に伴って胡椒が入ってきて以降、胡椒に置き換わったものも多い。

そして、胡椒が入手できない場合唐辛子の辛味が使われたそうだ。

Permalink |記事への反応(0) | 20:35

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2021-07-23

anond:20210722220307

古代ローマ人とか敵方だった男の嫁はんの子供とかもきっちりと養育して場合によっては後継者にしたりしてなんだかそういう部分では本当に度量が大きいと言うか単純に子供が生き残らない世界から後継者資源に不足している社会だったということだろうか、というクソリプごめんね。

Permalink |記事への反応(0) | 00:49

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2021-07-20

ダムティオ・メモリア

古代ローマに実際にあった刑罰の一つ。

社会的地位重要視する古代ローマ人の何よりの名誉は「後世に名を残すこと」。そのために人々はたくさんの記録を石板に残した。

ダムティオ・メモリアエは日本語だと「記録抹消刑」って訳されたりする。訳の通り、ダムティオ・メモリアエを受けると、受けた人間名前やその功績は全部消され、存在しなかったことにされる。よって古代ローマにおいては最も重い刑罰とされたらしい。

名前はめちゃくちゃかっこいい必殺技みたいだし、その内容も「存在の削除」で自分の中の厨二病が疼く。歴史ってやっぱりロマンあるよな。

Permalink |記事への反応(0) | 12:11

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2021-02-28

anond:20210228003510

信用ってのはそういう概念だよ。

銀行が金貸す時だって逃げた時に取れるものがあるかどうかで判断するわけだし。

そういうものに完全に縛られずに自由でいられるのは働かないでも生きられる資産がある奴だけ。

まあ労働奴隷のすることだった古代ローマ人辺りが見れば一部の資本家を除いた現代人は全て奴隷に見えるだろう。

Permalink |記事への反応(0) | 00:50

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2020-11-16

anond:20201116193913

エトルリア人

エトルリア人は、イタリア半島中部先住民族インド・ヨーロッパ語族に属さなエトルリア語使用していた。エトルリア文化を築いたが、徐々に古代ローマ人同化消滅した。 初期のローマ人エトルリアの高度な文化模倣したとされ、ローマ建築に特徴的なアーチは元々、エトルリア文化の特徴であったといわれる。ウィキペディア

Permalink |記事への反応(0) | 19:43

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2020-07-25

優生思想脆弱さは

それが目指すもの個人としての優秀さでしかないところだと思う。

おまえらより古代ローマ人とか歴史上の偉人の方がはるかに優秀なわけだけど、社会全体としては現代社会の方が優秀で多くの蓄えられた知識を共有しているから彼らの間違いを指摘することができる。

ナチスドイツが敗れたように優れた民族を作ろうとする社会は優れた文明を持つ社会に敗れて滅びる。

Permalink |記事への反応(0) | 16:07

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2019-11-27

anond:20191127134114

過去に「亡びた国」の状況を考えてみればよい。

「国」とは? 住民領土主権及び外交能力他国から承認)を備えた地球上の地域のこと。

日本列島沈没して、日本人離散。ちょっと物理的に難しい。全土を核で焼き尽くすとかならできるか。

日本列島という領土から日本人がいなくなる。某国併呑した地域でやろうとしてるね。

日本という主権国家が消滅する。土地住民存在する。植民地とかやね。

古代ローマ人とか古代エジプト人ってどうなっちゃった?

中国でも異民族王朝をたてると、漢民族の国は亡びてるな。古代中国人は亡びてるのかも。

日本国内だと、北方異民族は少数生き残ってるけど亡びてますな。出雲隼人大和に飲み込まれてる。

Permalink |記事への反応(0) | 22:05

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2019-10-09

anond:20191009091052

労働嫌悪する考え方が一般的だった古代ローマ人は皆家庭環境が歪だったかといえばそんなことはないわけで。

そんなんお前が昭和に生まれたからそう思うだけだろ。

Permalink |記事への反応(0) | 09:22

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2019-06-12

anond:20190612205208

古代ローマ人って既に先進的な文化を持ってたのか

LGBTとか

Permalink |記事への反応(1) | 20:53

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2019-04-29

ローマ人卑怯

カルタゴ可哀想

戦車で乗り込んで古代ローマ人虐殺して

ローマを主砲で破壊してやりたい

Permalink |記事への反応(1) | 22:21

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2018-10-14

ファブ映画化らしい

そのこと自体に不満はないけど、原作に良くない影響がないか心配なところはある

オチ映画の公開に合わせて急いだせいで

ストーリー品質がガタ落ちしたとか

それまでの淡々とした歴史豆知識的な作風から

古代ローマ人時代トリップ恋愛活劇 みたいな

とってつけたような話になってしまいガッカリ とか

過去漫画を楽しく読んでいたのに、映画化が決まったのち

元の漫画面白くなくなってしまったものがちらほら

映画映画で好きにやればいいけど

漫画原作を変えようとするのは本当にやめてほしい

Permalink |記事への反応(0) | 01:24

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2018-06-25

[マキャベリ][タキトゥス]

マキアヴェッリと私

ある人物が、賢明で思慮に富む人物であることを実証する材料の一つは、たとえ言葉だけであっても他者強迫したり侮辱したりしないことであると言って良い。

http://otsubo.info/contents/machia/machi03.html



ある人物が、賢明で思慮に富む人物であることを実証する材料の一つは、

たとえ言葉だけであっても他者脅迫したり侮辱したりしないことであると言ってよい。

なぜならこの二つの行為とも、相手に害を与えるのに何の役にも立たないかである

脅迫は、相手の要心を目覚めさせるだけだし、相手はそれまでは考えもしなかった強い執念をもって、

あなた破滅させようと決意するにちがいない。

古代ローマ人は、このことを熟知していた。彼らは、

本心からであろうと単なる冗談であろうと、

この二つの誤りを犯すことほど

相手の胸中に憎悪の念をかき立てることはないとわかっていたのである

タキトゥスも書いている。

「どぎつい冗談とは、それが真実からかけ離れている場合はなおさらのこと、

とげとげしい後味を残さないではすまないものである」と。

マキャヴェッリ マキャベリ



https://anond.hatelabo.jp/20180624222908

https://anond.hatelabo.jp/20180625054635

https://anond.hatelabo.jp/20180625202047

https://anond.hatelabo.jp/20180626141122

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2018-01-14

anond:20180113230800

古代ローマ 黒人 で検索

ローマ時代ブリタニア暮らし黒人女性象牙の腕輪の貴婦人

https://gigazine.net/news/20100302_ivory_bangle_lady/

古代アフリカエジプト史への疑惑』第7章9

http://www.jca.apc.org/~altmedka/afric-70-709.html

古代ローマ人24時間 よみがえる帝都ローマ民衆生活

https://books.google.co.jp/books?id=Srw_DwAAQBAJ&pg=PT196&lpg=PT196&dq=%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E+%E9%BB%92%E4%BA%BA&source=bl&ots=DCY8F5D5K1&sig=oESQPrtl4UbxrSwAcwYUhinvTZ0&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwiy9PG2uNfYAhUGE5QKHXYIBrw4ChDoAQgoMAE#v=onepage&q=%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%20%E9%BB%92%E4%BA%BA&f=false

古代ローマ帝国は、黒人の住む地域まで拡大している。

属領から奴隷本国供給されていた。

奴隷一定の条件を満たすと解放奴隷となりローマ市民権を得られた。

故に、古代ローマ帝国を描いた作品黒人が登場するのは当然である

平たい顔族ローマにいたのかは定かでは無い。

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