
はてなキーワード:医療事故とは
幼なじみのことが急に嫌になって、もう連絡しないようにしよう、と思った
別に悪い子じゃない ただ、考え方とかが微妙に合わないな、やっぱ合わないな、そこがなんかしっくりこないな、って思っただけ 私が勝手に
彼女にはとにかく真面目というか、潔癖でお人好しみたいな所があって
働いている人や組織に対する敬意みたいなのをすごく大事にするんだよね
チャリに乗ってる警察官を見たらその度に「いつもありがとうございます!」って挨拶するし、
ちょっと変なんだけど、そこはこの子なりのこだわりなんだろうと思って特に気にしてなかった
ただ、ルールを守らない人や一般的にだらしないとされるような人に対してはものすごく冷たい所もあって
コロナ禍のときに外出してた人のことも というか、彼女の場合まともに出かけるようになったのも1ヶ月ぐらい前だったと思う それまで律儀に3密を避けて生活してたらしい
そんな気にしなくても、と内心思ったけど、まあ真面目な子だからな〜と深くは考えなかった
一緒に入った中華屋のテレビで川崎の殺人事件についてニュースがやってて、
私が神奈川県警ヤバwみたいなこと言ったらその子が「いや、警察の人は忙しいから仕方ないよ。この人はタトゥーしてるしきっと悪い人だよ。知ってる?うつ病になっちゃうお巡りさんも沢山いるんだよ。統計とかも出てて…」
みたいな感じですごい早口で喋り出して
あー、警察の人も大変だもんね〜ってその後は適当に喋ってた 私も嫌な言い方だったかなとか思って
でも食べ終わって店出て解散したときに「やっぱなんかやだな」って思って
そういえばニュースの話するときいつも意見合わないんだよな、ってことを思い出して
竹田くんの医療事故の時も「医者の先生は大変だからたまに失敗しても文句言えないよ」とか言ってて
いやこれは流石に悪質じゃないの?って内心思ってた
でもわざわざ反論するまでもない、どうでもいいことだから黙ってたんだけど
こういう、なんか意見合わないな、っていうのがコツコツ積み重なってたのかもしれない 自分でも気付かない内に
あー、こんなんで嫌いになりたくないよ
でも好きじゃないんだよもうー
「正解だったかなんて、もうどうでもいい。ただ、守りたいものがあるだけ」
彼女たちは皆、人生で最も大切なものを失い、心に深い虚無を抱えた存在だった――
だが、謎の敵「ヴォイド帝国」によって世界が“感情のない完全な機械文明”へと改変されようとしたとき、
5人は心の空洞から生まれた力で戦う戦士、「弱者男性戦隊セイカイジャー」へと変身する。
外見:赤い髪と鋭い眼差し、スーツのような戦闘服で洗練された雰囲気の女性
外見:青黒い髪と冷たい目、シンプルでスマートな戦闘服がクールさを引き立てる女性
決め台詞:「もう響かない。でも……あんたの叫びだけは聴こえた」
名前:不破 慎香(ふわ しんか)
性格:冷徹・合理主義者。だが他人を見捨てられない優しさを隠している
外見:緑の髪と落ち着いた表情、機能的でスタイリッシュな医師らしい装いの女性
決め台詞:「私は医者。誰かの痛みが見えたら、切り捨てるわけにいかない」
性格:明るく見せる仮面女子。笑顔は誰よりも上手、だけど誰よりも苦しい
外見:金髪で明るい笑顔、派手な料理のインフルエンサーらしいカジュアルで華やかな衣装の女性
決め台詞:「笑顔で作ったごはんは、誰かの心を温める。私以外の、誰かのね」
性格:理知的で優しく、どこか母性的な雰囲気を纏っているが、誰にも本音を明かさない
外見:長いまつ毛と中性的な顔立ち、ピンクの衣装はエレガントなコート型。淡く儚げな色合いが特徴の男性
決め台詞:「人の心なんて壊れるようにできてる。だからせめて、僕が抱きしめたい」
性格:理論派で皮肉屋。美貌と実績を持ちながら、心の奥底では「自分は恋愛の対象外」だと信じて疑っていない
外見:黒とシルバーを基調にしたシャープなスーツ型。仮面のようなゴーグルを装着した男性
「心の弱さこそ、人類を滅ぼす毒」と信じ、地球から感情を排除しようとする。
幹部:
セイカイジャーたちの変身能力と戦闘力は、各自の心に宿る「絶対に叶わない夢」から生まれる。
その夢が叶わないと知っていても、それでもなお願ってしまう――
強く切望すればするほど、力は強くなるが、同時に精神の負担も増していく。
この力は、願いが実現しないからこそ成立しており、叶ってしまえば力は消える。
敵であるヴォイド帝国は、これを「無意味な執着」と呼ぶが、同時にそれを最も恐れている。
総帥ヴォイドロードは、自らを「感情を捨てた存在」と称しているが――
実は誰よりも強烈な「絶対に叶わない夢」を抱えている。
だがそれは物理的にも倫理的にも実現不可能なため、矛盾を抱えながら「感情の排除」に突き進んでいる。
彼の力はセイカイジャーを遥かに上回るが、それは最も強烈な絶望を抱えているからこそ。
「正解の人生だったのか?」という問いを抱える者たちの戦い
社会的成功の裏にある“心の空洞”をテーマに、人間の再生を描く
各回は「喪失の記憶」や「心の傷」と向き合うシリアスな内容が中心
決め技は5人の心の欠片が共鳴することで発動する《セイカイ・クラッシュ》
「心が空でも、明日は来る」
もう一度だけ、手を振りたくて
失ったまま、それでも立ち上がる
セイカイジャーのメンバーは、かつての成功者たち。しかし、それぞれが人生の中で最も大切なものを失い、心に深い空洞を抱えている。
葛城遼子(セイカイレッド)は婚約者を失い、外資系金融のトップエグゼクティブとして名声を得たが、孤独に苦しむ日々を送っている。
三輪蒼(セイカイブルー)は音楽を捨てた元ピアニスト。病に倒れ、音楽を再び弾くことはできない。
不破慎香(セイカイグリーン)は天才外科医。親友を失った事故の後、自分の医療技術を疑問視し始めている。
日下部陽菜(セイカイイエロー)は家族を失い、笑顔を作るインフルエンサーとして、心の中で孤独と向き合っている。
香月真澄(セイカイピンク)は双子の姉を亡くし、その死を受け入れられない。
ある日、ヴォイド帝国の攻撃により、世界は感情を排除し、機械文明へと変貌し始める。セイカイジャーは、心の空洞から力を引き出し、変身を果たす。
セイカイジャーたちは、ヴォイド帝国の侵攻に立ち向かう。ヴォイド帝国の総帥であるヴォイドロードは、感情を排除し「完全な機械文明」を作り出そうとし、その力は絶大。
セイカイジャーたちは戦うことを決意し、初めて共闘するが、彼らの力はまだ未熟で、ヴォイド帝国の兵士に圧倒される。
その戦いの中で、ヴォイドロードの姿を初めて目撃する。彼は感情を捨てた存在と言われているが、セイカイジャーたちは違和感を覚える。
セイカイジャーの力の源が「叶わない夢」であることが明らかになる。
遼子は、婚約者との未来を描いたが、それが叶わないと痛感し、その夢が力となる。
蒼は、ピアニストとしての道を失ったが、再び音楽に触れたいという夢が力に変わる。
陽菜は、家族を取り戻したいという夢が力となり、笑顔を作り続ける。
真澄は、姉の死を乗り越えたいと願う。
それぞれが抱える「叶わない夢」を力に変え、戦いを続けるセイカイジャーたち。しかし、この力には大きな代償があり、次第に精神的な負担が増していく。
ヴォイド帝国の幹部であるネグレア、アンビット、そしてソーレス三兄弟が登場し、セイカイジャーを圧倒し続ける。
ヴォイドロードの「感情を排除する」という目的がさらに明確になる。彼は「感情こそが人類を滅ぼす原因」と信じ、完全な機械文明を作り上げようとしている。
セイカイジャーは、ヴォイド帝国に対抗するため、内部で連携を強化し、次第に絆が深まるが、心の空洞から生まれる力には限界が見えてくる。
セイカイジャーたちは、自らの夢が「絶対に叶わない」と知り、深い絶望に陥る。
遼子は婚約者が生きていると信じていたが、ついに遺体が発見される。
蒼は音楽を再び弾こうとするが、脳の損傷でそれが不可能だと知る。
慎香は親友の死の真相が、自分のミスだったと知り、医師としての信念が揺らぐ。
陽菜は、家族を取り戻すことが不可能だと悟り、笑顔を作ることに苦しむ。
真澄は、姉の死が自殺だったと知り、心の支えが完全に消え去る。
彼女たちは変身できなくなるが、ヴォイドロードの言葉が心に響く。
「お前たちが抱く“夢”こそ、最も無価値なものだ。希望を捨て、感情を捨てることで初めて“完全”に近づける。」
セイカイジャーたちは、ヴォイドロードの矛盾した言葉に戸惑いながらも、それでも戦い続ける決意を固める。
しかし、彼らが抱える「絶対に叶わない夢」の重さが、次第に彼らの心を壊し始める。
セイカイジャーたちは、自らの夢を改めて直視することを決意する。
彼女たちは「叶わない夢を抱えながら、それでも戦う理由」を見つけ出し、再び力を振り絞る。
遼子は、婚約者を失ったことに意味があったと気づく。蒼は、音楽がなくても人々に感動を与えられることを悟る。慎香は、親友の死を無駄にしないために戦うことを決める。陽菜は、家族のために笑顔を作り続けることを誓う。真澄は、姉の死を受け入れ、前に進む決意を固める。
セイカイジャーたちは、夢が叶わないことを知った上で、新たな力を発揮する。それが、セイカイ・リミットブレイク。
この力は、彼女たちが「夢を叶えられないこと」を受け入れたときに生まれる力であり、彼女たちの心の空洞と向き合わせることで、より強力になる。
ヴォイドロードは、最終的に「感情を捨てた自分こそが最強だ」と信じて戦うが、セイカイジャーたちの新たな力に圧倒される。
戦いの中で、セイカイジャーたちは再び希望を見出し、心を一つにしてヴォイド帝国に立ち向かう。
戦いが終わり、セイカイジャーたちはそれぞれの心の空洞と向き合い、新たな人生を歩み始める。
彼女たちの夢は決して叶わないが、それでも彼女たちは自分を生きる決意を固める。
そして、セイカイジャーたちは心の中に新たな「希望」を見つけ出す。
脳外科医の竹田君らしき人がいるけど、ツイートを読んだ限りだと、そこまでおかしな対応はしてないんだよな…
https://posfie.com/@nyotusuzu/p/7iu0E3b
@Takedakun_model
この話も悪意をもって改変されていますね。
この方は、三叉神経痛に対して薬物療法での対応が困難で、手術加療を検討されていると近医より紹介されてきた患者さんです。(自主的に来られた方だったかも。)
結局、手術をすることになったんですが、若年で小脳の萎縮がなく、術野の展開に困難が予想される症例でした。
開頭(頭蓋骨を開ける)、硬膜切開、脳ベラの挿入までは私がやりましたが、予想通り術操作を行うスペースが非常に狭く、私の身の丈に合わない難症例でした。上司にそのあとの顕微鏡下の内部操作をお願いしました。
結果、痛みはとれましたが、顔面の感覚鈍麻、難聴が術後に出現しました。
これを赤穂民報は、私が「起こした」医療事故として大々的に報道しています。
2025-01-2511:45:49
@Takedakun_model
カテーテル穿孔と言っていますが。。。専門的な話になるのはご容赦ください。わからなければコメントから質問お願いします。
これは確か90代の高齢女性で右M1閉塞(右中大脳動脈近位部)の閉塞で血栓回収を行った患者さんのことだと思います。
高齢でしたがもともとのADLは悪くなく発症から間もなかったため血栓回収を行いました。この日は予定手術とクモ膜下出血とこの症例がかぶってしまい、確か一人でやらざるを得なかった症例だったと思います。
問題なくカテーテルも病変まで到達し、1Pass(一回、ステントリトリーバーを展開し回収を試みるだけ)で血栓回収でき問題なく再開通しました。術後のCTでも問題なく、HCUに収容。少し左手も動き始めたんだったと思います。
ところが翌日のCTで右シルビウス裂に血種ができており、確かに前日よりも意識が悪いようでした。
さらに悪いことにその翌日か翌々日、尿が出なくなり造影剤腎症を併発しました。一時期透析(CHDF)も考慮するほどでしたが1週間ほどで尿量もまずまず増えてきました。
長期臥床が続いてしまい、廃用が進んで所謂「ジリ貧」の状態が続きました。
1か月ほどのちに、高血糖高浸透圧性昏睡、あるいはは敗血症で亡くなられました。
悔しい症例でした。せっかくよくなると思ったのに。。。
出血の原因ですが、カテーテル穿孔はあり得ません。術中のワイヤー、カテーテルの挙動はおかしくなかったし、もしそうなら術直後のCTでひどいことになっているはずです。
専門的な話ですが、私が渉猟した範囲で、黎明期の5RCTでは、無症候性も含めた出血性合併症は30-50%、症候性 5-10%程度だったと思います。症候性頭蓋内出血の頻度が多いように思いましたが、やらなかった場合、死亡または重篤な後遺症となるのでやったほうがましって話じゃなかったですか。
そもそも閉塞部位遠位のロードマップが確認できない状態で穿孔ってわかるんでしょうか。あくまでわかるのは造影剤の漏出しか認知できないじゃないですかね。上記5RCTで穿孔が極端に低い(1%以下)または記載なしなのはそういう理由じゃないかと思っています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/758fd425d0fe921ec8e7f0ea7fe18c73d1f0853a
この記事を読んで思うことは起こるべくして起こったなということ。
毎年毎年9割越えの合格率で多数の看護師を生み出してはいるがそれ以上に退職がでている状況。
つい数年前まではどうぞ辞めたければ辞めていいよ。という感じだったのに今では辞めないで!!!と強く引き留めている。もうその引き留め方には強引なものもあり半ば脅しのようなものまである。
なぜこんな状況になってしまったのか?
まずはやはり診療報酬改定があるだろう。いくら診察しても無駄。儲かるのは個人病院だけ。だから賃上げなんて無理。まじで無理。
一般企業とちがい経営者は実質院長となる。院長は医師としても外来に入っていることもあり経営にさく時間なんて無に等しい。だから無用なコンサルなんか入れがち。無用なコンサルは人件費削減しか叫ばないので皺寄せがくるのはその下の人数の多い医療職ということになる。
世間の人々はコロナで頑張ってくれた医療者に感謝!といっていたが病院は本当に本当にありがとうコロナ!の祝杯だった。
本来つぶれていたはずの田舎の総合病院は大きく黒字となりうはうはだった。これは世間一般が想像する以上のインパクトだった。
本来の企業であれば内部留保に回したいところであったが医療業界は違った。
いりもしない医療機器を買いまくったり外観に投資したりと使いまくった。まぁここは後々くる返還要求などを恐れていたのかもしれないが。。。
コロナ禍もすぎてしまえば潰れるべき病院は潰れるしかなくなった。ここにきて初めてあぁ。もう潰れるかも。と自覚した経営者=院長は痛感した。
焦りに焦って無理やりにでも病床を埋めようとあの手この手で入院させようとするがそんなことは焼け石に水だ。そしたらどうするか?
1番多い看護師の人数を減らせばいいんじゃね?とにかく配置基準を下回らないギリギリの人数で回せばよくね?人減らせなかったら大赤字だからボーナス減らせば良くね?ってなる
そしたら何が起こる?
看護師は一生勉強する職業だがここには現場で教わることが大半を占めている。意外にも自分で本を買って勉強してます!って人は少数派であったりする。
今まで継承されていたことが大量離職によってぶつっとキレてしまった。これはコロナ禍以降顕著に現れた。
大量離職というのは毎年毎年起こってはいたがその比にならないくらいの離職がここ2〜3年で起こっている。
離職したら新しい人を入れたらいいと経営陣は思っていたがそれもうまく集まらない。とにかく人がこない。
総合病院で資金もそれなりあり病床ももっている病院は福利厚生を整えバケツに空いた穴の補修に資金を注ぎ込んだ。なんとか穴を突貫工事ではあるが塞げたが地方の病院はそれができず人材流出に歯止めがかからず病床の休床(ベッドの数を一時的に減らして入院させなくする)や病棟の閉鎖を迫られた。
赤字は埋まらず人も出ていき経験のない看護師しか残っておらず医療事故のリスクが格段に跳ね上がってきている。
ヤフーニュースの記事の病院がどんな状況かはわからない。しかし、全国の病院は上であげた問題を孕んでおり安全な医療から乖離してきているということを世間にはわかっていてほしい。
ボーナスが出ないという記事も最近目にしたし減額されているのはもうそこかしこで起こっている。賃上げムードなのに賃下げされるところもでてきていると聞く。
私はいち医療者として賞与が減るのは医療業界に限ったことではないししょうがないと思うし政府に赤字を補填してもらうべきとも思っていない。
2019年に厚生労働省が統合リストをお漏らしし病院は大反対したがもう早く統合していく他ないと思う。悪あがきして医療事故を起こす環境にし人の命を奪ってしまうより健全な病院運営のためはやく身を切る覚悟がいるのではないだろうか。
コメントで厳しい指摘のある通り、つがる病院の件は裁判を経た賠償ではなく、「産科医療保障制度原因分析委員会や県外の複数の産婦人科専門医の意見等を踏まえ」て病院が責任を認めて賠償金を支払ったものだった。
また、事態の詳細記事を寄せてくれた増田もいた。ありがたい限り。
以下の本文は自戒を込めて元記事のままにしておくので、該当部分は「コイツ日本語読めてねーわ」と思って読んでほしい。
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2024年11月だけで、産科をとりまく嬉しくないニュースが続いてしまった。
・双子の出産時に医療事故・第2子に重い脳性まひ 「つがる総合病院」が責任を認め患者と家族に損害賠償金約9100万円を支払いへ 青森県
https://reiwa-kawaraban.com/politics/20241116/
市中病院で、帝王切開という形で産科医療に関与する麻酔科医の目線から上記のニュースを考えてみる。
【前提】
まず話の根底として、妊娠から出産の過程で低確率ながら母子の死亡が起こりえる。
厚労省のデータ(https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001118039.pdf)によれば妊産婦の死亡事例は減少傾向にありつつも、令和3年で2.5/100000出産例とされる。(死亡の原因は様々だが、こちらのスライド(https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/20211208_2.pdf)によると、「産科危機的出血」「脳出血」「羊水塞栓」で半分近くを占める)
平成12年には6.3であったというから、およそ20年で半減してきている計算で、これは原因の究明や対応できる組織構築を行った医療従事者や、薬剤や機材の開発・流通を整備する関連企業の不断の努力の賜物に違いない。
日進月歩の医学的取り組みをしてなお死亡率をゼロにできないものが妊娠と出産である、という点がまず客観的な事実として存在する。
経腟分娩でなく帝王切開を選択する理由について信頼できる統計データがネット上には見つけられなかったが、職務で見てきた中では「双子」「胎盤の位置異常」「前回が帝王切開=今回の分娩がハイリスク」「合併症(妊娠高血圧など)予防のためやむをえず」といった背景が多い。
胎盤の位置異常や帝王切開歴などは妊婦検診の過程で分かることであり、予め調整して計画的に帝王切開をすることで上記の出血などによる死亡例を防ぐことができる。
予定帝王切開の日程を定めていたとしても、まったく予期せぬタイミング(予定の数週間前など)で破水したり陣痛が始まってしまうことは日常茶飯事であるし、経腟分娩で予定されていたお産が胎児の心拍低下などで緊急に帝王切開となる事態もよくある。帝王切開ではないが、経腟分娩を終えたものの出血が止まらないため緊急手術になる事例も時折ある。
短く纏めるなら「妊産婦死亡を防ぐには帝王切開がどうしても必要な場合があり、そしてそれは緊急に起こりえる」となる。
では、緊急帝王切開が決まったとして、手術はどのように進むのだろうか。
緊急という言葉から一分一秒を争う事態を想像するかもしれないが、実は事情に応じてどの程度待てるか段階分けされている。
施設によって呼び方や規定時間はある程度幅があるものの、こちらの資料(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/42/1/42_57/_pdf/-char/ja)に示されるものが一つの指標になるだろう。
同日中に娩出すれば問題ないものは大きなトラブルになることはまずなく(見たことがない)、1-2時間以内に子供を出したいとなると手術室は忙しくなってくる。
そして、我々麻酔科医にとって最も恐ろしいものが、超緊急帝王切開、いわゆるGradeAの宣言だ。
資料中にもあるように、GradeAでは可及的速やかに胎児を出す必要があり、以前所属していた施設では「宣言から30分以内」を目標としていた。この30分という数字をどう受け取るかは人によって様々であろうが、手術室の動きと所要時間から考えてみたい。
帝王切開を全身麻酔で行う場合、手術室看護師は必要な器械(メス、各種鉗子、血液吸引機などなど)を準備し、麻酔科は麻酔器のセットアップや薬剤・器具の準備を大急ぎで進めていく。
麻酔器のセットアップを全くゼロから行う場合は、機種にもよるが10分近く時間をとられる。どんなに短くても3-5分という印象だ。
また、使用する薬剤の種類は通常の全身麻酔とあまり変わらないものの、一部の薬剤は鍵付きの金庫で保管されているため、鍵の持ち主である看護師に持ってきてもらう必要があるのだが、看護師も器械の準備に全力を注いでいるのですぐにとはいかない。
全ての薬剤を準備するのに(鍵を無視しても)最速でも2-3分。人工呼吸のための気管挿管デバイスを準備するのにもう1-2分。麻酔器のセットアップと並行で行えるので単純に足し算ではないが、これに移動時間、各所へ電話連絡の時間、薬剤と道具をかき集める時間を加味すると、連絡を受けて10分後に独力で全ての準備を整えられるかは分の悪い勝負になりがちだ。
マンパワーがあれば多少改善するものの、夜間や休日であれば人員は最低限に留められているため、素早いヘルプも期待できない。
大抵の場合、産科医も連絡をしてきた時点で手術室へ患者と向かっているので、慌てて手術室へ飛び込んだら患者が先に入室していた、ということも珍しくない。
全ての道具の準備を整え、産科医は滅菌ガウンと手袋を装着し(これにも1-2分はかかる)、全身麻酔をかけると同時に執刀を初めて数分後に胎児を体外へ出す。
言葉だけ並べると案外間に合いそうに見えるが、必要な検査結果を最低限確認したり、患者を手術台へ移動したりと無数の手順が間に挟まることで時間はどんどん圧迫され、時間が経過するごとに胎児(と場合によっては母体)の生命は目の前で消えようとしていく。
今まさに苦しむ母体と、見えないところで死に向かっていく胎児を目の前にして、正確に、安全に、迅速に全ての手順を協同して進めていく緊張感が伝わるだろうか。
そして上記の描写は、近隣でも有数の規模の病院で、スタッフの経験値と各種対策が練り上げられた環境でのものである。比較的規模の小さい病院では経験値やマニュアルも整備されておらず、これより時間がかかってしまうだろうことは想像に難くない。
【記事の内容について】
こういった現状を踏まえた上で双子の判決についての記事を読むと>>10分以内に新生児を取り上げる超緊急帝王切開の体制が取られておらず、重大な障がいに至ったなどとする判断を受けました <<とある。
当時のつがる総合病院の体制がどのようなもので、どこまで準備できた時点から計測された制限時間かは調べた範囲で詳細不明であったが、全くゼロから始めたとすればまず不可能な時間であるし、ある程度準備が出来た状態(麻酔器はセットアップされていたなど)からでも厳しいだろう。
実際に病院側の落ち度があった可能性も無論あるが、ベストを尽くしても達成しうるか分からない「10分以内」という数字をどこからか持ち出してきて賠償を命じられるというのは、あまりに理不尽に感じられる。
10分以内に取り上げられたら後遺症を防げたか、あるいは程度が軽く済んだ可能性はもちろんあるが、それが現実に達成不可能な数値目標だとしたら、処罰の理由として据えられてはたまったものではない。
この記事から読み取れる法律サイドのスタンスは、「もっと安全対策をとるべきであった」とできるだろう。それが現実的なものかはさておいて。
これは厚生労働省保険局での話し合いであり、その結論の着地点は広い範囲に影響することが予想される。
産科医療を保険適用にした場合の問題点はそれだけで独立した論点になってしまうため割愛するが、記事がフォーカスしている井上弁護士の発言は以下である。
>>バランスを見ますと産科は医療安全にかなり前のめっていすぎるというふうに私自身は判断しまして(中略)結果が異常である可能性があるということで水準を簡単に上げすぎるために、産科の世界のバランスが他の診療科に比べて崩れているのではないかと(中略)医療安全、悪く言えば原理主義的になりすぎないように、ということを是非ご注意いただく <<
この発言に対して亀井氏が即座に怒りを感じさせるコメントを出しているが、むべなるかなと言わざるをえない。
関係各所が不断の努力を続けていても妊産婦死亡はゼロではなく、突然で理不尽な不幸に見舞われたご家族の悲哀を想像するだに辛い気持ちになる。
にも関わらず、どれだけ真摯に取り組んでも、双子の事例にもあるように時として理不尽な法的判断を下されうるのが現状の産科医療の実態だ。
無論この井上弁護士の見解が法曹会の総意でないことは理解しているし、記事の執筆者がやはり弁護士で非難的な論調であることからも間違いない。
とはいえ一部の弁護士(そしてそれ以外の人々)に、「産科医療は医療安全コストをかけすぎではないか」という見解を持っている人が相応にいるだろうことが推測される。
双子の記事と厚労省の記事は、個別に見るとかたや「医療安全をより追及せよ」であり、かたや「医療安全にコストを割きすぎではないか」という真逆の要求をつきつけている。
どうしろというのだ、という困惑から一歩引いて、何故このように食い違う見解が同一の業界から出てしまうのかを考えてみると、「妊娠・出産に対するリスクの軽視または無理解」が両者の根底にあるのではないかと個人的に考える。(業界が同じなだけで個人の思想が違うだけだろうという結論は一旦置く)
「出産は安全に済むものだから」という補助線を引くと、「(安全に済むものだからその水準を当然満たすべく)医療安全をより追及せよ」「(安全に済むものだからそんなにコストをかけなくても良いはずで)医療安全にコストを割きすぎではないか」というように、一見相反する見解が綺麗にまとまる。
本記事の冒頭に掲げた前提の「日進月歩の医学的取り組みをしてなお死亡率をゼロにできないものが妊娠と出産である」という事実が、過小評価されているかよく理解されていないことに原因があるのではないか、と考える次第である。
これはある意味仕方のないことで、実際に超緊急帝王切開に直接関わる産科医・麻酔科医・看護師でもなければ医療職であってもそのリアリティにはピンとこないはずなので、一概に無理解を批判することはナンセンスだ。
数字として見るデータは客観的な事実として揺るがないとしても、起きてしまった不幸とそれを防ぐための緊張感は、両方を目の当たりにして初めてリアルな根拠としてデータを活かす。
改善策としては実際の現場を映像と音声で記録して周知と理解を促す手段も思いつくが、倫理的な問題とマンパワー的な問題が立ちはだかる。この点は医療サイドで働きかける余地があるだろう。
【今後の影響に対する推測】
産科医療における有名な出来事としては2006年の大野病院事件があり、そのあらましと影響についてはこれまで散々議論されているので割愛する。
最終的に産科医は無罪を勝ち取ったものの、福島県内における産科医療への影響として、事件の前後で産科医が減少したという分析がある。(https://keizemi-keio.info//wp-content/uploads/2017/01/bessyo_mitaron.pdf)
産婦人科医会の調査(https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/02/48dc1841822ac2ca56d3d7ee4b107c28.pdf)では総数としての産科医は2006年から2022年にかけて19%増えているとあるが、厚労省のデータ(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/22/dl/R04_1gaikyo.pdf)から算出した同期間についての総医師数の伸び率が23%であることを合わせると、新たに産科医を志望する割合は減少していることが見て取れる。
産婦人科医会の資料中には産婦人科施設の推移も載っているが、婦人科病院が微増するものの一般病院と診療所が明らかに減っていることが分かる。
ハイリスクな妊娠と出産を高次機能病院で対応するために人員を集約することは理にかなっているものの、妊婦にとって移動はかなりの労力を伴うことから、集約によって移動距離が長くなることは身体的にも経済的にも負担が増す。
この推移に大野病院事件がどの程度影響したかは評価が難しいが、無関係でないことは明らかだ。
そういった過去の事例があった上に今回のような事例が積み重なると、施設の減少と人員の相対的な不足傾向が加速するリスクがある。
施設の減少は患者にとって負担であるし、人員の不足はスタッフの疲弊と患者のリスクを招く。
件のつがる総合病院で事態が起きたのは2017年ということだが、2024年現在も施設としては第二次救急医療機関の指定を受けており、日本産科婦人科学会専門医制度専攻医指導施設としての教育施設指定を受けている(https://www.tsgren.jp/tsugaru-general-hospital/hospital/situation.html)ことから、緊急帝王切開を含む産科医療を行っているものと推察される。
産科医療資源の集約を考えた際に集約される側ということになるが、その医療水準を支えるスタッフはHPによると産婦人科3名と麻酔科2名のみだ。
始めに述べた通り、帝王切開は通常の分娩でも突然発生しうるし、それは夜間も休日も関係が無い。
当番制でシフトを回すと考えても、麻酔科は2日に1回は夜間呼び出しに備える必要があるし、産婦人科も1人で手術はできないので同程度以上の体制をしいていると推測される。
この通りであれば当然スタッフは疲弊するし、疲れた状態での医療は危険を伴う(だからこそ働き方改革が叫ばれる)。そして、疲弊はさらなるスタッフの離脱と不足を招く。
事態が進んで最終的に誰が不利益を被るのかというと、分娩をしたい妊婦・胎児・家族に他ならない。
冒頭の記事にある判断と見解は、将来生まれてくる新生児の生命をリスクに晒すもので、人命と健康を至上とする立場からは許容できない。(そうでない立場の人からはそうでもない、という批判はありうる)
【まとめ】
本記事では2024年11月に公開された産科医療に関連する法的判断と見解について、産科医療に関与する麻酔科医の立場から考察した。
医療安全の推進と削減という矛盾するような見解が同一の業界から出てくることについて、「妊娠と出産が死亡リスクを伴う」という点の理解がされていないのではないかと仮定することで1つにまとめ、現状の問題の発生源を推察した。
GradeA帝王切開がいかに厳しい時間的制約のもとで行われるかや、妊婦と胎児に起きうる不幸について一概に法曹側の無理解を批判するものではないが、このような法的立場の判断と見解の影響が及びうる範囲を想定すると受け入れがたい。
現場をよく知る人々の意見が反映されることを祈りつつ、実際に1人の麻酔科医から見た現場がどういった物かを誰かに共有できればと思い本記事を作成した。
Permalink |記事への反応(16) | 16:17
赤穂市民病院、医誠会病院で医療事故を起こした件の医師(竹田くんと呼ぶ)について。
クローズアップ現代で特集されるなどここのところ注目度が高まっている。良いことだと。
個人的に思うことがある。
誤解を恐れずに書くと、医療事故は誰だって起こしうるものだ。もちろん個人の技量の有無も関係あろうが、この世にミスをしない人間がいない以上、事故はゼロにはならない。
だから医療に携わる人々は安全・危機管理を徹底する義務がある。
しかしこの竹田くんの場合は、そういう一般的な医療安全を考える事例として扱うには、明らかに異常だ。彼は己の診療行為がどれだけの影響を患者に与えるかを一切無視している。手術における技術不足によるミス自体以上に、技術不足のまま執刀する己に妥協する姿勢が外科医としてありえない。医誠会の事件に至っては診察もしていない、カルテも書いていない。
他人の生命に関わる地位に就きながら、その責任を果たさない。医師としての責任を果たさない者に医師の資格はない。
仕事をしてください。
役目を果たしてください。
・コアラが嘘を書かせた
・竹田くんが雑用を任されていたため手術禁止で小荒に負担が戻った
・病院は医療事故8件を隠そうとせず合併症も含めて発表したが個人に責任を押し付ける形になった
・現場ではチーム医療が主流なので本来は個人に責任を押し付けない
・竹田くん裁判前に責任を認め謝罪したが上司のコアラが嘘をついて責任を逃れようとした
・コアラと病院が結託して竹田医師に全責任を押し付けたが竹田くんは裁判で反論した
・証人尋問でコアラが主導していたことが明らかになり竹田医師はこれに反論した
・患者側は竹田くんを「悪質」として慰謝料増額を求めているが病院と竹田くんは通常の責任を認めている
https://news.yahoo.co.jp/users/hyCmNcqzRTCYp35aEKl9Sdar9lFNTgJeqIcuP7t-Br2Hbihx00
もう随分昔の話だけど、母親の主治医のことをエレベーターの扉でガンガン挟みまくったことがある
うちの母親は糖尿病だったんだけど、足に血栓ができたとかで暫く入院してたことがあって
入院したときにそいつから家族揃って説明を受けることがあって、そのときには「僕は東北大を出てキャリアを積んできたので治療には自信がある」みたいなことを言っていた
東北大が賢い大学であることは子供の私もなんとなく知っていたが、医者って学歴の話とかするんだ…と不思議に思った
とにかく、手術は簡単なのでうまくいく、手術が終わればすぐに歩けるようになる、みたいなことをそいつが言っていて
こんだけハッキリ言ってるんだから安全な手術なんだろうと家族一同安心していた
失敗した場合のリスクとかは何も言ってくれなかったからそれだけは不安だったけど
(父親が質問したら「そんな専門的な話いらないでしょ?笑」みたいなこと言われてた)
それで、結局手術は失敗した
術後に主治医と会うことはなかったので本人の口から失敗したと聞いたわけじゃない
でも全部上手く行ったわけではなさそうだった、これは子供の私から見ても分かった
数歩歩くたびに痛そうな顔をしていた
一度病院に相談してみたけど「血栓自体は取れているはず」とだけ返事がきて
じゃああの医者が大口を叩いていたのは何だったんだ?あれだけ歩き回れるとか言ってたのに?と医者に対する不信感だけが家族側の私たちには募って
それでも一応糖尿の治療は続いていくわけだから退院後もその病院には通っていて
(主治医はなぜか変わった)
私がトイレに行くためにたまたま母と別れていたとき、エレベーター前でその医者と会った
向こうは全然私のことを覚えていなくて
でも私はあいつだ!って覚えていて
あいつの顔を見た瞬間に母の痛々しい姿とか腫れた左足とかが脳裏に浮かんできて、ものすごくムカついてきて
カッとなってしまい、エレベーターの閉ボタンを連打してそいつを何回も挟んだ
結構勢い良く閉まるタイプのエレベーターだったからすごい音がしていたと思う
あと普通に痛かったと思う
いきなり扉でガシャガシャやられて医者はとてもびっくりしていて
それで、死ね!東北大!死ね!って何回も言いながら何回もボタン押して足踏んで、そいつがこっちに掴みかかってきそうだったから走って逃げた
その後、階段を上って何事もなかったかのように母と合流して普通に診察受けて帰った
とにかく顔を見た瞬間に殺意というか何か危害を加えたいという思いがガーッと湧いてきて
その時から「カッとなって人を殺す」という心理が理解できるようになった
結局母はそのあとも悪化してすぐに寝たきりになって死んじゃったんだけど
あれが医療事故だったのか、手術は成功したのか失敗したのかどうなのか全く分からない そもそも手術に成功失敗という基準があるのかどうかも分からない
https://anond.hatelabo.jp/20240110062918
※追伸 23増田文学TOP200も作りたい。新タグ「増田文学」+αで作ろうかなと
気が向いたら。少々お待ちを。本年も増田にとって良い一年になりますように🎍🎌