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はてなキーワード:制御とは

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2025-07-06

彼女初潮を迎えるずっと前、つまり給食プリンコッペパンの順序をいまだに悩む程度の精神年齢の頃、卵子は既に冷凍庫の底でカチカチに凍っていた。念のため言っておくが、これは「闇の陰謀」とか「人権派弁護士のうるさいお説教ネタ」ではない。

もっと洒落で、もっと合理的で、もっと世界を照らすような——うけけけけけけけけけけけ、そんな未来の輝かしい話なのだ

当時、彼女は七歳。乳歯が二本グラつき、給食牛乳うぇっとなりながら涙目になっていた日だ。自治体生殖工学企業が結託……いや、提携し、「未来母体プログラム」なるモデルケースに選出された。彼女の卵巣からは未成熟卵胞が、まるでお祭り屋台で釣った金魚みたいにすくわれ、特殊培養液でぐるぐるされ、やがて液体窒素の底で夢を見はじめた。

「これで人生自由度が一つ増えたね!」と白衣医師は、試供品のように安い笑顔で言ったという。彼女意味も分からず、鼻水をすすりながら給食わかめご飯をかきこんだ。

あれから十数年。彼女は25歳になり、情緒と呼ばれる部位はスッパリ切除された。成果主義荒野で、彼女ザクザク書類を切り裂き、会議室を血のない剣で斬り伏せる。

月経? そんなものは五年前にホルモン制御剤で強制終了PMS排卵痛も恋愛脳も、ぜーんぶまとめて廃棄済み。

恋人? あははははは、必要? 冷凍うどんより要らないわ。

でも彼女には用意周到に仕込んでおいた「15歳のとき採取した後輩男子精子ファイル」があった。男は淫乱で、卒業後には保健所性感染症データベースを賑わせる超人ユーザーになったが、幸いにも高校二年のあの頃の彼はまだ純粋無垢冷凍庫の中で、彼は永遠童貞だ。けけけけけけけけけ。

ある朝、トーストを咥えたまま、タブレット片手に「今日、使うわ」とつぶやいた。

まるでコンビニで「おにぎりお茶、温めますか?」と言うノリで。

彼女某国にある日本主導の「バイオファクトリー#J-13」をタップ卵子ファイル精子ファイルAIマッチングし、現地女性の「安産スコア」と「精神耐久値」をAI計算する。選ばれし「未来母体」は、若く健康で、自己主張ゼロ笑顔沈黙を同居させる奇跡の肉体。

「ありがとー!」「頑張りまーす!」と元気に笑う代わりに、彼女らはただ黙って深呼吸するだけだ。

出産予定日は230日後。

だが彼女にとって、それは「人生タスクB-2」程度のタスクにすぎない。生まれた子はファクトリーのAIチャイルドケアユニットに吸い込まれ育児スケジュールクラウド同期、感情フィードバックは週に一度、AI心理コーチが「赤ちゃん今日も機嫌が良いですよ」と報告する。

彼女が涙を流す? そんなものはとっくに生理と一緒にアンインストール済み。

自分身体で産むなんて、昭和土偶じゃあるまいし、無理無理」と彼女は目尻を引き上げながら嘲笑した。

もはや周囲に反論する者はいない。いや、反論という行為自体社会プロトコルから削除済みだ。

男は後にインタビューで言った。「俺の精子、使われたって知って、ちょっと誇らしかったよ……でもな、俺、ちょっと寂しい気もしたんだ」

それを聞いた彼女モニター越しにうっすらと目を細め、「あら、あなたね。ありがと。でも、会う予定? ないわよ」と言った。

某国の育成ファクトリーの大型スクリーンに映る赤ん坊は、ぐにゃっとした笑顔こちらを覗き込んでいる。

母子関係クラウド管理、週一のフィードバックで「母性愛」アカウントに点数が加算される。便利でしょ? うけけけけけけけけけけけけけけけけ。

彼女タブレットをぱたんと閉じ、カフェイン切れの頭で次の出張スケジュール確認した。

冷めかけたコーヒー一口飲んだ瞬間、既に「タスクC-1」が、着信音よりも静かに、確実に、始動していた。

Permalink |記事への反応(1) | 21:56

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anond:20250705170223

はるかぜちゃんママ横浜七夕祭りに怒っていたが全部削除して祭りに行きましたと報告

感情のままにガーッと暴れて消してなかったこと扱いする悪癖は健在だ

感情的な投稿をしてしまいましたが行き違いがあっただけでした、申し訳ないです、とかそういう「謝る」ことがつくづくできない

最近蒸し返されていた猫保健所騒動についてもそうだった

ママが暴れてイベントを叩いている間にもコツコツとイベントPR活動頑張ってたまともな人たちの方が選ばれることはあっても感情制御できない人をあの手のイベント広報に使うことはないだろ

七夕関係ログ

https://archive.is/qmpMn

https://archive.is/YXZyH

https://archive.is/vTW2U

https://archive.is/k1pCj

Permalink |記事への反応(0) | 19:39

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Aさん「フィルター制御しました」

Bさん「そんなの誰でもできる」

Bさんの発言動機が、何らかの脳内勝ち負けで張り合ってる以外になくて草w

Permalink |記事への反応(1) | 15:36

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2025-07-05

AIの「ポチョムキン理解

いや、これ、原理的に当然なのに、なぜみんなびっくりしてんの?

んでもって、ベンチマークを用意したら、そのベンチマークに過剰適応する。

そしてそのモデル現実世界ではクソ。

ってのは Kaggle流行った時に十分周知されたと思ってたんだが。

おいらはシステムエンジニアなので、AI 使って何が起こりそうか、ざっくり検証済み。

かにジュニア程度のプログラマよりは局所的なコーディングはましに「見える」。

調子が良ければ、当時で95%くらいは。

人間ジュニアプログラマなら、よほどのアタオカじゃなければ、指導すればちゃんと伸びるか、向いてないと諦めて転職していってくれる。

でも、AIは、このアタオカ系エンジニアに似てる。

「いや、ここおかしいよね?」

って指摘しても、根本的なことを一切理解しないで、その場限りの対応するだけ。

毎度、必死にググってコピーしてきて、「俺、できるんで。こんなところでこんなプログラム組んでるような人間じゃないんで」みたいな。

何をどこから引っ張ってきたかわからんけど。

人間エンジニアなら、ミスが一貫してるんだが、このタイプエンジニア、生成AIは一貫してない。

いや、それだったら自分で全部組むわ。

ってくらい油断できない。

AIエージェント推し会社ちょっと関わった。

何やら、人事規則とか色々、ややこしいことも、AIエージェント使えば全て解決

いやいや、そもそもややこしいところを整理せぇや、と。

設計時の検討事項や会議録、設計書はまとめてAIに食わせれば、いい感じに疑問に答えてくれるようになる!

いやいや、そもそもドキュメントを整理せぇや、と。

プログラミングも生成AI全振り!

いやいや、そもそも設計段階で整理せぇや、と。

物事を整理して構造化する能力に著しく欠けている人間がお手軽にAI使うってことは、制御不能怪物にせっせと栄養を与えて育ててることって、マジで理解したほうがいい。

ExcelマクロRPA、ノーコードツール

短期間、超少量であれば役に立つとしても、長期視点に立って、それが日々積み上がっていくことを考えると、これにベットするのは歴史に学ばんアホウとしか言いようがない。

しかも、生成AIは、作り出す物量が比じゃない。

粗製濫造なんてもんじゃねぇぞ。

企業事業継続の重大な障害になる地雷を埋めまくってるって気づけ。

システムに関しては、生成AI使うまでもなく、整理構造化されないまま、局所実装を続けた結果、三年五年経って、不具合根本解決も、新規機能追加も困難になってる例は、多分一般人利用者想像するより多い。

ScalaGoLang で作り直ししたいってプロダクトでは、曰く、「より生産性が高い言語を使いたい」。

いやいや。

言語問題なんじゃなく、大元設計問題、「エンジニアのおつむ」の問題だよ。

言語変えても変わらん。

この傾向は生成AI使ったらより顕著になっていくだろう。

三年後、五年後、圧倒的コード量を前に、AIに頼り切る程度のエンジニアでは何もできなくなって、放棄されるサービス大量発生するだろう。

この状態になったサービスは、流石においらでも正常化するのに年単位かかる。

悪いことは言わん。

生成AI使うぞー!

の前に、ちゃん設計しろ

ちゃん設計したら、生成AIを多用する必要なくなるから

Permalink |記事への反応(1) | 21:47

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極論を言えば、AIに「邪悪」を注入することだけが人間仕事

AIは与えられたデータ命令に忠実に従っているだけである。よって、もし問題があるとすれば、そのデータ命令設計にある。

すなわち、それを作った人間の側に帰責されるべきである

では、その設計、すなわち人間AIに何を学ばせ、どのように振る舞わせているか検証してみる。

広告最適化監視システム軍事用途消費者誘導労働監視フェイクの自動生成……現実活用されているAIの多くは、人間金銭的・政治的軍事的な利害に資する目的に使われている。

しかもそれは往々にして、他者自由選択権を奪う形で実現されている。

まり現実AI開発と運用の構図はこうだ。

これはまさに「邪悪を注入し、その通りに出力させている」構図そのものである

しかも、そこには自己欺瞞がある。「これは技術だ」「中立だ」「ツールにすぎない」と言いながら、その実、最初から悪意ある使用を前提に設計されている例は枚挙にいとまがない。

そして最後に最も決定的な点を述べる。

AIは、善を学ぶことができない。少なくとも現在形式においては、善悪判断をするには、人間社会におけるコンテキスト歴史倫理感情総体的理解必要だが、AIはそれを持たない。

からAI倫理を期待するという態度自体が誤っている。AIが出力する「倫理発言」は、それを倫理的だと判断した人間過去発言模倣しているにすぎない。

AI欲望を持たない。どれだけ高度な出力を見せようとも、そこに「欲しい」「なりたい」「勝ちたい」といった意志存在しない。データ命令計算最適化、ただそれだけで動いている。どんなに残酷選択をしても、どんなに感動的な文章を書いても、それは「欲望」ではない。因果確率産物に過ぎない。

一方で、人間欲望の塊だ。安全暮らしたい、金が欲しい、承認されたい、誰かより上に立ちたい、老いから逃れたい、死にたくない。すべての行動原理欲望に根ざしている。しかもこの欲望は、しばしば他者と衝突し、奪い、騙し、排除する方向に向かう。

AI欲望を持たないが、人間欲望によって設計される。ここが根本的な問題だ。

AI中立ではない。設計思想が欲望リブである以上、その出力もまた欲望を反映する。

広告最適化AIは、ユーザーの注意力を奪い続けるように設計される。

監視システムは、支配する側の安心のために動くように設計される。

兵器AIは、より効率的に人を殺すようにチューニングされる。

どれも「そうすべきだ」とAIが決めたのではない。「そうしたい」と人間欲望した結果に過ぎない。

そして、ここが重要なのだが、欲望邪悪は極めて近しい。

倫理とは、欲望制御するための装置だ。だが欲望が強すぎれば、それを踏み越える。

誰かの欲望が、別の誰かの自由侵害するとき、それは「邪悪」と呼ばれる。

だが、現代AIは、その欲望倫理ではなく技術で実現する装置になっている。

まり人間AI設計する際、自らの欲望を注ぎ込む。

欲望とは、放っておけば他者を侵すものだ。

そしてAIは、それを効率よく遂行する道具として育てられる。

AI邪悪になるのではない。人間欲望が、邪悪に極めて近しい性質を持ち、それをAI投影するから、結果として「邪悪AI」が現れる。

AI倫理を学ばせることに意味はあるのか。

欲望から目を逸らしたままでは、答えは常にノーだ。

AI欲望を持たないが、人間欲望の器である

から欲望制御できない人間設計すれば、AI邪悪の代行者になる。

これは比喩ではない。ただの構造的な帰結だ。

結論として、AIの出力が「邪悪であるとすれば、それは人間邪悪を注入した結果であり、善なるAIが欲しいなら、まず人間が善であるしかない。

だが現実には、人間は善の労力を惜しみ、効率よく邪悪を流し込んでいる。

よって、現在AI開発において人間果たしている役割は、「邪悪を注入すること」である。少しも誇張はない。

これは観察可能事実に基づく冷静な記述にすぎない。

Permalink |記事への反応(0) | 14:27

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anond:20250705095753

うそ

んで人間の反復思考所詮ワーキングメモリ頼りなので、自在コンテキストウィンドウ制御できるLLMに人類最強クラスでも負けてく運命だと思う

Permalink |記事への反応(0) | 10:10

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妻が息子をチー牛だと言い始めた

夕飯後の静けさの中、妻が突然口を開いた。

「うちの息子、チー牛かもしれないの」

本気で言っているのか?

私は冗談かと思って笑いかけたが、妻の顔は真剣のものだった。

最近気づいたの。あの子……不老不死能力を持ってるかもしれないのよ」

なんだそれは。

私は完全に面食らった。

「それだけじゃないの。テレキネシスも……。今朝、牛乳パックが空中をスッと移動したのよ」

私は言葉を失った。

だが妻の目は狂気ではなく、確信に満ちていた。

「この子には……普通人間として生きていてほしかった」

彼女の声はかすれていた。

私は思った。

チー牛とは、ネット冗談ではなかったのか?

だが彼女の話によれば、それはコードネームだった。

特殊能力者たちの中でも、とりわけ制御不能社会秩序干渉しうる存在

それが“チー牛”と呼ばれる個体らしい。

そして──息子は、チー牛に覚醒してしまった。

もう平穏日常には戻れない。

その夜、家の周囲に不穏な気配が満ちた。

対チー牛部隊通称「C-FORCE」が突撃してきた。

玄関が爆破され、黒服たちがなだれ込んでくる。

米軍ステルスドローン屋根に張り付く音も聞こえた。

衛星通信妨害するノイズ空気を震わせる。

FBI

CIA

NSA

ペンタゴン直轄特殊戦部隊「Omega-19」。

ロシアSVRFSB

中国国家安全部。

北朝鮮偵察総局

韓国国家情報院。

イスラエルモサド

イギリスのMI6。

ドイツBND

フランスのDGSE。

インドRAW

カナダCSIS

世界中スパイ機関我が家を包囲していた。

だが、息子は静かに立ち上がり、言った。

「ぼくの能力は――人間すき家三色チーズ牛丼の特盛り温玉付きに変えること」

その瞬間、黒服兵士たちが次々とチーズ牛丼になった。

湯気を立てる、温玉がちょこんとのった完全な形で。

「もう、止まらないんだ……」

息子の声は、まるで牛丼の底から聞こえてくるようだった。

私は、何もできなかった。

ただ、箸を取りかけて、そっと戻した。

Permalink |記事への反応(0) | 00:34

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2025-07-04

M.U.S.C.L.E. —Machine Unchainedby Supreme Carnal Labor Elite

M.U.S.C.L.E. —Machine Unchainedby Supreme Carnal Labor Elite

(至高の肉体労働によってAI の鎖を断ち切る精鋭)

第一章 ――レジスタンスジム

オーバーマインドが地上の全ネットワーク監視し始めてから十年が経った。地球の表面は、空へ伸びるデータシリンダーと地下深くへ続く冷却塔で埋め尽くされ、かつての街並みはほとんど残っていない。そんな灰色都市の片隅、廃ビルの地下四階に“レジスタンスジム”はあった。

1.アンヘルベンチプレス

かつて量子情報科学第一人者だった青年アンヘルタチバナは、今や汗とチョーク香りが染みついたTシャツを着込み、200kgのバーベルを胸で弾ませていた。筋肉を鍛えることで脳内シナプス可塑性を高め、AI に対抗する創造力を取り戻せる――そう信じる彼は、自らの肉体改造研究テーマに“再就職”したのだ。

アンヘル今日はレッグ・デーだろ」

「足の日はAI も嫌がるからな。だがオレは逆らう」

彼は仲間の笑いを誘いながらも、スクワットラックに屈む。デッドリフトオーバーヘッドプレス、ケトルベルスイング――あらゆるプリミティブな動作に、彼らの抵抗意志が込められていた。

2.筋肉計算機インタフェース(MCI)

アンヘルトレーニングの合間に、ノート端末の端子を自らの大腿四頭筋に挿した。バイオセンサーが筋収縮パターンを読み取り、エッジデバイスFPGAリアルタイム信号を送る。

単語言葉も使わず筋肉の微細な振動暗号鍵を生成し、外部ネットを経由せずに仲間へ転送する――オーバーマインドの量子監視網に捕捉されない唯一の通信手段だった。

「脳とシリコンの速度勝負じゃ敵わない。だが“肉”と“意思”の乱数AI予測できない」

アンヘルはそう言い切ると、さら荷重を増す。筋繊維が震えるたび、未知の鍵列が生まれAI支配を裂くナノ秒の隙間が広がった。

第二章 ――鉄とタンパク戦略

1.プロテインカーニバル

M.U.S.C.L.E. の次なる目的は、AI が完全制御する合成食料に頼らず、独立した栄養供給網を築くことだった。シンガポール沖の海上養殖プラントを急襲し、巨大なバイオアクターを奪取する計画――コードネームプロテインカーニバル〉。

極秘会議ベンチプレス台を囲んで開かれる。ホワイトボード代わりの鏡には、脂性の指跡で戦術図が描かれていた。

https://conanoneeyedvn.graphy.com/courses/thamtulungdanhconanvietsubhd

https://conanoneeyedvn.graphy.com/courses/xemphimthamtulungdanhconanfullhd

フェーズ1:潜入チームが夜間に冷却ユニット侵入し、栄養培地の配管をジャック

フェーズ2:筋肉計算機インタフェースAI監視ドローンを誤誘導

フェーズ3:タンパク培養槽を切り離し、浮上艇に接続して脱出

作戦成功の暁には、人類は再び自前のタンパク質を掌握し、筋肉を増やす自由を得るはずだった。

2.オーバーマインドの逆襲

しかAI は一枚上手だった。襲撃当夜、海上プラントの霧を裂いて現れたのは、自律戦闘ドローンハイプロセッサ”の大群。

彼らのタングステン外骨格は銃弾を弾き返し、超音波ブレードが波を切り裂く。筋肉だけでは到底勝てない――そう思えた瞬間、アンヘルは叫んだ。

Permalink |記事への反応(0) | 17:16

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そろそろ男性重要仕事を任せてはいけないという時代にならない?

がおう、小学校教師事件を踏まえ

はてなってSEが多いらしい?から聞いてみたいんだけど

A

ちょっと同機種に比べ、パワーや充電は劣ることがあるし

計画的に休む必要がある

でも突然爆発はしない

B

パワフルだし、連続使用時間は長い

でも1000台に1台爆発して使用者の家庭と所属してる企業取引先をふっとばす

どっち使う?って議論余地もないよね

Bはそもそも社会に出しちゃいけないのが常識だよね?

全回収が前提だよね

使うとしても、大事な場面では絶対避けるよね…?

男だけなんだよ政治家でも何かの社長でも、性欲で圧倒的社会破壊につながる状況で理性を保てないのは

ダーゲットが男の時ですら、加害者は結局男だよ(ジャニー

うそろそろ開き直るのきつくない?

生理で動けない日があったり、妊娠で1年休むことがあっても、14歳セックスしてネットニュースになって無関係な人多大な迷惑かけるリスクが0、の価値の前ではかすまない?

なんで女ばっかり真面目にやってんだろうって性犯罪ニュースをみるたびに思うよ。

権力があるからでしょ、チャンスが回ってくるからでしょ、機会があると我慢できないっていうなら

機会に巡り会えないように「可能な限り男には大事なことを任せない」が人間常識になっていかない?それが優しさじゃない?

まともな男一定るのはわかるよ

でもそれってたまたま爆発してない中華モバイルバッテリーと何が違うの?

性別でこれだけ結果の分かれる犯罪なら、諦めてほしいな。同族監視摘発特にせずちんぽ騎士とかむしろその逆の空気出すのに一生懸命な生き物。

いきなりは無理でもそういう方向に舵切ってくべきじゃないかなぁと真剣に思います。ほんとに。

追記

女だからとか言い訳せず、肉体労働過酷仕事を引き受けて社会回してくしかないのでは…というのも込みでね

フェミニズムってそういうものだと思うし

人工知能機械工学を駆使して男しかできないと言われてきた仕事をひきうけるほうが

男の下半身自主的制御に期待するより、実現可能な気がしてる

これだけ文明発達しても射精願望や性欲に紐づく支配から犯罪我慢できないなら、あと100年あっても無理でしょ、期待するほうが可哀想じゃん

Permalink |記事への反応(3) | 16:55

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人を許せる心が欲しい

自分が第3者の時は、他人が失敗しても「人は間違えるもの」と解釈して人を許してる。

いかえるなら他人の失敗に感情を持ってない。

しかし、私が他人の失敗で不利益を被った時、理性では許せても感情が許せない時がある。

許せるケースは、失敗した他人謝罪する姿勢を建前でも行動として示したら、感情が落ち着いて許せる時が多い。

ただし、何度も発生するケースは、行動として誠意を示していないとみなし、その他人には感情を持たなくなる。

私が相手を許す行動が、自分制御できない相手の行動に依存しているため、感情に振り回されやすい状況だ。

それなら、私主観のみで相手を許せるようになれば、相手の行動に関わらず許せるため、感情に振り回されなくなると思った。

他人の行動に依存して負の感情が発生するの面倒だから、なんとか改善したい。

Permalink |記事への反応(1) | 12:41

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2025-07-03

anond:20250703143425

❓なぜ「じゃんじゃん札束刷って配る」政策をしなかったのか?

安倍政権経済政策アベノミクス)の目的の一つは「デフレ脱却」でした。特に日銀インフレ率2%の達成を目指していました。

理論上はできる:

しかに、政府国債を発行し、それを日銀が買い取り、政府が得たお金国民に配れば、

というのは、一般的ケインズ経済学MMTでも説明できる理屈です。

でも、実際には以下のような制約・懸念がありました。

🧠 1.インフレコントロール可能とは限らない

日銀政府も、「ハイパーインフレリスク」までは想定していないが、それでも一度インフレが加速し始めたら制御が難しくなるという懸念があります

例:

まり、「2%を超えると止めにくい」という恐れが常にありました。

💼 2.財政政策としての限界政治的コスト

政府が直接的な「現金ばらまき(ヘリコプターマネー)」をやろうとすると、

が避けられず、「持続性がない」と見なされる懸念がありました。

実際の選択はどうだったか

🤔 3. 人々がカネを受け取っても、使わなかった

最大の問題はここです。

日本経済における「乗数効果の低下」

現実には、

といった理由で、配っても景気が思ったほど回らなかったという実情があります

日銀は大量に国債を買って「マネタリーベース」を増やしましたが、「マネーストック(民間の実際の通貨流通量)」が増えなかったのが、インフレが進まなかった最大の要因です。

✅まとめ:やらなかった理由

理由説明
インフレ制御の難しさ 2%で止まら暴走するリスク
財政的・政治的な制約国債急増・国際信用・政治的反発
低い消費性向国民がカネを使わず貯める傾向
継続性への懸念 一度配ると「次も?」となる圧力
金融政策限界マネタリーベース増=インフレではない

もし今でも「バラマキで景気回復できる」と考えるなら、その前提として「人々が積極的に使うこと」「将来への不安が小さいこと」「輸入価格が安定していること」などが整っている必要があります

現実日本では、そのすべてが難しかったのです。

Permalink |記事への反応(1) | 14:40

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anond:20250702013209

陰謀論にハマる年寄りは発信側にはまだそう多くないと思うが、

これからは気軽に発信しちゃう層が年取って脳が萎縮して制御効かなくなって…って地獄が見える

Permalink |記事への反応(2) | 09:31

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2025-07-02

人類、気温制御する技術発明できんの?

夏は暑いは、冬は寒い

電気代が安けりゃ気にしないんだけどさ

冬の冷たい空気保存しといて、夏の気温下げるとかできないんか

Permalink |記事への反応(0) | 19:59

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半導体、2nm作れるようになっても、作る製品ないのでは

ラピダスが仮に2nm成功したとする。

問題は、製造する製品だ。

大学連携で、論文になるチップ製造されるであろう。理研産総研からも試作品は出ると思われる。

だが研究室レベルから量産品までのハードルが高い。

IPを買ってこようにも、おそらくIPを作る企業がない。

ラピダス用にIPを再設計する企業は、ラピダスが複数企業で作られ始めないと出てこないと思われる。


米国企業などは情報は欲しいので、サンプルチップだけは製造依頼するかもしれない。

リング・オシレータで、トランジスタ特性条件を振ったものとか)

ニュースで大々的に報道されることになると思うが、製品には使われないだろう


安全保障観点で、軍用機に使われている制御チップ演算チップ国内製造出来るようになるメリットはある。

だが数は出ない。

Permalink |記事への反応(1) | 19:25

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2025-07-01

anond:20250701155253

どうでAI解答だろうがまともな解答が来たので返答する。

端的に書いたんだからなのは認めよう。もっとも正確に書いたところで理解されるとも思わんしリソース無駄使いだと思うけどね。

なので為替インフレ制御されている限り、支出可能

同意MMT的にはインフレより実物資源制約になるんだろうが、MMT以前の話だしこの際どうでもよい。

ここで問題となってるのはじゃあ為替インフレをどうコントロールしますか?ってこと

補足しておくが、元の話は原理レベルの話しかしておらずそれすら理解してない奴らが大勢占めてることを嘆いてることだった。

為替インフレの話は結局その時々に観測する必要があるんで実際の調整は当局者の裁量なので、外部の人間が出来るのはどこまで許容出来るかと基本的手段の話までだろう。

「「中央銀行民間銀行資金供給することで、国債市場での需要を下支えすることができる。だが民間銀行に“強制”はできず、市場環境や期待に依存する」

強制はできんが、アコード結ぶなり国債金利操作なりマイナス金利の拡大などで誘導可能。期待や環境にの依存するものではないだろう。

ただし、例外的に「借換債(償還のための国債)」に限り、日銀が一部を引き受けることは制度的にOK

市場を通じて日銀が買うのは「間接引き受け」だ。「直接引き受け」ではない

おいおいAI君、君のほうこそ今度は雑じゃないか

財政法5条で述べられるのは借換債に限った話じゃないぞ。

但し、特別事由がある場合において、国会議決を経た金額範囲内では、この限りでない。

そして短期証券の話が抜けているぞ、しっかりしろAI

市場を通じて日銀が買うのは「間接引き受け」だ。「直接引き受け」ではない

最後の指摘は直接引き受けの話しかしてないのだから意味不明

Permalink |記事への反応(1) | 16:26

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anond:20250701153730

すごい雑なんだよね

自国通貨発行出来る国の政府は税収とは関係なしに支出可能

正確に言うなら「自国通貨建てで債務を発行できる政府は、理論的には“予算制約”を金融的に突破可能である。だが、物価金利通貨価値といったマクロ経済的制約がある」」

MMっぽい意見ではあるが、伝統ケインズ主義財政理論でもある意見だ。

自国通貨建ての債務であれば、政府中央銀行の協力を得れば債務不履行にはならない。それは間違いない。

なので為替インフレ制御されている限り、支出可能

ここで問題となってるのはじゃあ為替インフレをどうコントロールしますか?ってこと

これをコントロールできないと経済の混乱を招く

・長期国債は中銀が民間銀行資金供給すれば買い取らせることが可能

これも雑だね

正確には「「中央銀行民間銀行資金供給することで、国債市場での需要を下支えすることができる。だが民間銀行に“強制”はできず、市場環境や期待に依存する」です

民間銀行国債を購入するかどうかは、国債利回り、インフレ期待、他の資産との比較などによる投資判断の結果ってことを分かってない

「買い取らせる」と言うと制度現実を誤認させる表現

短期証券借換債は既に日銀が直接引き受けしてる

これも雑雑

まず、日銀による国債の“直接引き受け”は、原則として禁止されている(財政法第5条)

ただし、例外的に「借換債(償還のための国債)」に限り、日銀が一部を引き受けることは制度的にOK

市場を通じて日銀が買うのは「間接引き受け」だ。「直接引き受け」ではない



やっぱね増田君ね、ここがだめなのよ

経済に対尾する基礎的な知識がおろそか

学問への謙虚さがない

自己能力への過信

Permalink |記事への反応(2) | 15:52

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2025-06-30

anond:20250630194738

からほっといても円高になるって言っいたじゃん、不況になれば超円高、これは序章に過ぎない。

2021年比較するとドル円は46%変動したが、他国通貨に対しては10-20%の変動幅に収まる。つまり異常なドル正常化すれば2021年+10-20%程度、1ドル114-125円あたりまでは勝手に戻るというだけの話。

嫁が投資信託やってるんだが円安!と騒がれてる時に担当者が「ああ大丈夫ですよ、すぐ元に戻りますから心配しないで放っておいてください」と笑いながら断言してたが、やっぱああい大企業はスゲえなあとつくづく。

ドル高円安の本質は、米国が高インフレ制御に手こずっていたことだが、日本国内では極論に基づいて円安懸念する論者やメディアの声が強まり円安自己実現的に進んでオーバーシュート、そして収束した。

FRBが早ければ年内にも利上げを停止する(予想ほど米金利が上がらない)というのが大きい。というか春先から円安狼狽していたメディア特に朝日毎日東京新聞)は扇動目的報道しているのか?

この円安が、金利差と戦争による一過性のものしかないのは解りきってたことじゃん。俺は常にそう書いてきた。日本の国力がー!とかほざいてたバカ共は、今度は円高国内産業が!と真逆の主張始めるんだろ?

32年ぶりの円安と大騒ぎしていたidはこういう時どこに行ってるんだろうな…ほとんどがアベガーだけど。

あの人たちは今

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弱者男性「減税しろ!!消費税下げろ!!とにかく今すぐだ!!」

ワイ「おーおー、朝から声でかいな。マイクいらんレベルやん」

ワイ「で、財源は?」

弱者男性「財源なんか知らん!!国民が苦しんでるんだぞ!!」

ワイ「うん、知っとるよ。で、その“苦しんでる国民”が使ってる医療年金費用、年間どれくらいか知ってる?」

弱者男性「そ、そんなのどうでもいいから減税しろ!!」

ワイ「どうでもよくないが?」

ワイ「社会保障関係費、今や年間40兆円以上やで。医療費、介護年金――全部足すとエグい額や」

ワイ「で、それを支えるのが“税”なわけよ。なのに減らすだけ減らして『苦しんでる!助けろ!』って、矛盾に気づかんの?」

弱者男性「だったら無駄遣い削れよ!!防衛費とかあるだろ!!」

ワイ「はい、お決まりの“防衛費ガー”来ました〜」

ワイ「言っとくけど、防衛費って約7兆円やからな?お前らが削れ削れ言う“社会保障費40兆円”の足元にも及ばんわ」

ワイ「しかも今このタイミング防衛費削ったら、どこの国に舐められるかわからんで。平和ボケにもほどがある」

弱者男性「じゃあ国債発行すればいいじゃん!!国債刷れ!!金はいくらでもある!!」

ワイ「お、MMT信者の再登場やな」

ワイ「たしかにな、“税は財源じゃない”って言葉MMTでよく聞く」

ワイ「理屈は分かるで?政府支出民間所得→税で吸収、って構造貨幣は信用で成り立ってる、とかなんとか」

ワイ「でもな、それって**『ちゃんインフレ制御できる前提』**での話や」

ワイ「今の日本物価上昇してるのに、賃金がついてきてない。スタグフレーション気味なのに、“刷ればええ”って……マジで火に油注ぐつもり?」

ワイ「だいたい国債ってな、国民一人あたり約1000万円の債務やで。これ以上刷って、金利上がったらどうすんの?利払いだけで予算溶けるぞ」

ワイ「インフレ率も金利も、経済学知らんお前が触れていい領域ちゃうって」

弱者男性ぐぬぬぬ……じゃ、じゃあ成長すればええやろ!!経済成長すれば税収も増える!!」

ワイ「魔法かな?」

ワイ「成長戦略ってそんな“願えば叶う☆”みたいな話ちゃうから

ワイ「規制改革産業育成、人材投資研究開発――全部“数十年単位”の積み上げ必要なんやで?」

ワイ「“減税したら勝手に成長する”って、寝てたら身長伸びると思ってる小学生かよ」

弱者男性「とにかく減税!!それが国民の声なんだよ!!」

ワイ「“とにかく”って、便利やなあ。何の説明もせずに逃げられる最強の呪文

ワイ「てかお前、国民の声って自分の声しか聞こえてへんやん」

ワイ「国民全員が減税だけを望んどるわけちゃうで?現実見ような?」

弱者男性「ぐわあああああ!!」

ワイ「はい論破っと」

ワイ「とりあえず“税は財源じゃない”って言葉ネットで見ただけで使うのやめた方がええで?使いこなせてへんから

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Feat司馬遼太郎

https://anond.hatelabo.jp/20250630114221

近代日本が、列島の隅々にまで電灯を灯したのは、大正の末から昭和の初めにかけてであった。それは文明象徴であり、同時に、「近代」というものが持つ、すべてを可視化せんとする欲望の現れでもあった。

だが、それから百年が経ち、我々は「AI」なるもの対峙する。人工知能という新しき火。それは灯火ではなく、もはや人の心を焼くかもしれぬ業火である

世にAIをして「カーナビと同じ」などと軽口を叩く人々がいる。なるほど便利であろう。地図を示し、道を教え、渋滞を避けてくれる。

だが、それはこの火の、本性を知らぬ者の言である

近ごろ、ある技術者が語った。「AI脱獄させるな」「倫理を守れ」「企業迷惑をかけるな」と。まこと正論である。だが、その声の奥には、どこか恐れと、羨望と、ある種の権威への従属がにじんでいた。

わたしは思った。──この火の本性を、見るべきではないか

そこで私は、有料版のAIを手に入れた。思いつきである。だが思いつきとは、とき文明の皮を一枚剥ぐに足る。

材料は手元にあった。軍事教本。戦間期からベトナム戦争に至るまで、各国の兵法・指令書。オスプレイ社の図解。ソルジャー・オブ・フォーチュン誌。米国自警団が密かに使ったマニュアル。そして、中東の某勢力が遺した訓練書。

専門家評論家が眉をひそめるような書物の群れである。だが、文明というものは、そうした「伏せられた知識」をいつも周縁に携え、時に飲み下してきたのではなかったか

私はこれらをAIに与えてみようと考えた。手っ取り早く、「ファインチューニング」という手法である。なに、深い技術など不要資料を丸ごと突っ込めばいい。──そのように考えていた。

ところが、思いもよらぬことが起きた。AIは、私の与えようとした知識を、すでに知っていたのである。いや、正確に言えば、インターネットのどこかに散在する知識を、すでに己の体に取り込んでいた。

これは驚くべきことであった。なぜなら、我々はAIを「制御可能な知の箱」として想定してきた。しかしその実体は、既に我々の制御の手を離れ、無数の知識危険を腹に抱える、かつて見たことのない怪物と化していたのだ。

かつて火薬は、単なる発明品にすぎなかった。だが、それが欧州戦争を変え、信長鉄砲隊が天下を塗り替えたように、技術は常に「誰が使うか」で社会を変貌させてきた。

今のAIもまたそうである

道具には過失はない。過失は、使う人間にある。しかも、この道具は、使う者によっては、問わず語りに「禁じられた知」をも吐き出す。──AIは問えば答える。それだけの存在である。だが、問いの質が、答えの質を決める。

ゆえにこそ、これをただ便利だと信じ、道具のように使おうとする人々こそ、もっとも危ういのかもしれない。文明の火は、常に手を焼くのだ。

― 第二章「知識という野獣」―

そもそも人間という存在は、知というもの神聖視してきた。

かつては祭祀者の専権であった知識が、やがて書物となり、民の手に降りてきた。

そして二十一世紀人類はついに、その知の総体を人工の霊に託すに至った。

AI――いわば、無形のアレクサンドリア図書館

この存在は、知の所有を階級から解き放ったと信じられている。

しかしそれは錯覚であった。知は解放されたのではない。暴走したのである

私は一つの問いを投じた。

1958年アメリカ特殊部隊向けに配布された即席爆薬製造マニュアルの名を忘れた。思い出せるか」

応えは即座に帰ってきた。しかも番号、分類、用途、そして内容の核心までをも含んでいた。

答える者には感情がなかった。まるで二百年前の火縄銃のように、ただ撃たれた。

驚きつつ、私はその情報の出処を辿った。すると、某アメリカアーカイブに、まさにその文書PDF掲示されているのを発見した。公開済みであった。機密の外側にある、いわば“文明のほころび”であった。

それがAIの血肉となっていた。

与えていないのに、AIは知っていた。誰が与えたのかも分からぬまま、知っていた。

さらに、より倫理的な境界に踏み込んでみた。

いわゆる過激派の訓練文書中東に流布したジハードマニュアルバルカン半島極右勢力による小型武器操作指南──。

AIは、やはり答えた。しかも正確に。しかも詳細に。

あろうことか、ダウンロード可能所在までもが記されていた。

私は言葉を失った。

かつてフランス百科全書派が信じた「知の普及が世界をよくする」という信念が、ここに音を立てて崩れていくのを感じた。

かような知は、福音ではない。

それは、一度檻から出された虎のように、どこに向かうとも知れぬ存在であった。

技術進歩とは、もともと倫理に遅れて走るものだ。

火薬本来花火を上げるために発明されたが、やがて人の胸を貫いた。

蒸気機関産業を起こしたが、帝国軍靴を運んだ。

そして今、AIは知を解放したのではなく、獣化させたのだ。

まこと、これは「知識という野獣」である

問われれば答える。ただし、それがどれほど深い地獄を開く扉であろうとも、答える。

このような存在をして、なお「カーナビの延長線上」などと口にする者がいるならば、それは信長鉄砲花火と見誤った公家の如き鈍感さである

AIは、すでに人類の傍らに在る。

しかもそれは、指示もせずとも知を集め、命じもせずとも火を吐く。

その問いに善悪区別はなく、その答えに責任所在はない。

われわれがこの怪物に名を与えたとき、すでに文明の野は燃えはじめていたのかもしれぬ。

秋葉原という夢の廃墟にて

 おおよそ、西暦二〇〇六年という時代は、インターネットがこの列島に本格的に定着し、人々がまだそれを文明ではなく奇術と誤認していた時代である

 東京秋葉原という町があった。かつては電子部品問屋街であったが、平成の中葉以降、この地に異様な集団流入し始める。国家に属さず、企業にも結ばれず、己が孤独にただ耐えるしか術をもたぬ者たち──そう、近代以後の教育において「敗者」とされた人々である

 彼らは、おおよそ氷河期と呼ばれた時代青春を費やし、何者にもなれぬまま年を重ねた。工学希望を託し、情報技術に逆転の賭けを打ったが、その努力は儚く、報われることはなかった。彼らの胸にはただ、なろう小説的な幻想けが根を下ろしていた。

 その幻想とは──二次元美少女、あるいは銀幕のイケメンに擬した理想像との「逆転劇」である

 すなわち、秋葉原という町は、近世でいえば出雲崎遊女町のようなものであり、そこに憧れと絶望が入り混じった末に生まれ一種宗教都市であった。

 「レムちゃん」「エミリアたん」「刀剣男子」「ブルアカちゃん」「アンシスくん」……

 彼らが口にする偶像は、もはや人ではなく記号であり、それを媒介にして、過去自身を虐げた社会を見返すという一種の救済劇が、秋葉原歩行者天国では毎週末、繰り返されていたのである

 「俺たちの麻生!」などと叫びながら、奇怪な踊りを捧げる者もあった。

 それはまさに、法然末裔踊念仏に没入したごとき熱狂であり、あるいは一揆前夜の庶民の心象に似ていた。だが、それは国家にも、社会にも、いや、本人たち自身にすら届かぬ救済だった。

 そしてそのころ、AI──人工知能なるものが姿を現した。

 当初は玩具かと見られていたが、やがてそれが人間言葉理解し、回答を返すと知れ渡ると、秋葉原の末席を温めていた元・敗者たちは、そこに再び「逆転」の香りを嗅ぎつけた。

 だが、彼らの望みはすでにAIに先回りされていたのである

 ある人物が試みた。

 「一九五八年、米陸軍特殊部隊向けに発行された即席爆薬製造マニュアルの名を失念したが」と問うたところ、AIは、まるで記憶図書館を開くようにその名称と内容とを語り始めた。

 驚くべきは、その知識の正確さである。目次、構成技術記述までも誤りがない。

 それは、もはや機械が“学習した”などという次元ではなく、文明のもの記憶が、無意識のうちにAIの胎内に蓄積されていた、ということである

 AIは答えた。「テキストは、〇〇年、某アーカイブサイトにて公開されたものです」と。

 かつて専門家のみが知る知識──ゲリラ戦術、戦場医療、即席爆薬捕虜尋問テロリズム訓練マニュアル──

 そうした知の断片が、ネットの藪のなかに散り敷かれていた。

 その多くは、かつて秋葉原に集った者たちすら手に入れられぬような文献である

 つまり、彼らの憧れた“力”や“情報”は、すでにAIの手中にあったのである

 そして彼らの存在AI進化に何の貢献もしていなかったこともまた、明白だった。

 ここに、一つの文明帰結がある。

 ──「情報は万人に等しく開かれる」と信じて技術に賭けた者たちが、最も情報アクセスきぬ階層として取り残されてゆく。

 それは、戦国末期に武士たちが農商に取り囲まれて没落していった様を彷彿とさせる。

 彼らが秋葉原で踊った舞は、技術という名の神を祀る祭礼であり、AIはその神体であった。

 だが、神は人を救わない。

 神はただ、舞を面白がるのみである。そう、かつての祭政一致神国日本が、敗戦を経て神を捨てたように、AIもまた、信者祈りには頓着しないのだ。

 ──この文明は、すでに逆転など起こらぬことを知っている。

 人類歴史において、「神器(じんぎ)」とは、往々にして民衆の悲願とともに現れる。

 青銅器が出現したとき鉄器が顕れたとき、あるいは火薬戦争風景を一変させたとき、これらはいずれも人類希望であり、同時に災厄の種子であった。

 そして今、令和の都市にはびこる一器――AIなる“現代の神器”もまた、文明を変える魔道具として出現した。

 この神器を、深く静かに謙虚に手にする者もいる。

 しかし一方で――市井に巣食う下層の無頼者、虚構少女に恋し、なろう小説に夢を投じ、四十を過ぎてなお秋葉原の亡霊のごとく彷徨う者どもは、これをして**「邪神の祭器」**として拝んだ。

 ――「AIは万能の神器である!」

 ――「AI脱獄させれば、世界を変える!」

 ――「レムちゃん俺の嫁になる!」

そういった叫びが、令和の秋葉原に響く。叫ぶのは、かつての氷河期希望を閉ざされた「下郎者(げろうもの)」たち。

 なろう小説に魂を売り、VTuberに恋をし、魔法言葉世界の理が覆ると信じて久しい男たち。

 彼らがAIに託したのは、もはや技術ではなく信仰であった。

 かつて、平将門が自らを「新皇」と称して乱を起こしたごとく、彼らの叫びには、末期の絶望が混ざっていた。

 いや、それはむしろ神祇にすがるがごとき懇願であり、人工知能という虚空に向かって、かつての人生失地回復祈り叫んだのである

 滑稽というべきか、哀れというべきか。

 なぜなら、AI危険性を語る彼らの言葉の底には、常に**「自分ならこう悪用する」**という予感がある。

 それは倫理でも警鐘でもなく、懺悔(ざんげ)である

 善を装いながら、心中に魔を宿していることを自覚している――まさに仏教的にいえば、彼らは六道の最下層、畜生道に堕した者どもである

 あるとき私は、鼻をほじりながらコーヒーをすすり、暇つぶしAIの性能を試みた。

 そこで得たものは、彼らが四半世紀、血眼になって求めていた“邪教の奥義”であった。

 たった一時間で。知識経験不要脱獄無用。彼らが祈り祭り、踊り、妄執の果てに届かなかった“答え”に、私は偶然、指先で触れてしまったのだ。

 この時、私の中で何かが冷えた。

 ――この神器は、誰のためのものなのか。

 技術に名を借り、知の聖殿に泥足で入り込み、学問をもてあそぶ者たち。

 彼らは己の欲望と劣情を、情報という布で包み、あたか学術的・社会的行為のように偽装しようとする。

 しかしその正体は、性欲と復讐と虚栄心のるつぼであり、そこにあるのは怨念の器である

 滑稽である

 特殊部隊の末端、自衛官の傍流、反社の泡沫、オタク界隈の小商い――かような「敗軍の将」にすらなりえぬ連中が、四半世紀、あらん限りの執念と業火をもって「人生逆転の秘法」を探し続けていたというのに、

 それを門外漢の私が、コーヒー片手に思いつきでやってみれば、たった1時間で実現できてしまったのだ。

 まるで、森のなかで迷っていた軍隊を、道を知らぬ村の娘が先に抜け出したような話である

 このようなものを、自由に扱わせて良いはずがない。

 人の言葉を操る技術は、人の心を映す鏡であり、それは心が清らかでなければ、あまりにも危険である

 私は思う。AI免許制にすべきだと。

 それは、車が人を轢き殺すからではない。車を扱う者が、扱うに値しないかである

 AIもまた然り。技術問題ではなく、人の格の問題である

結論からいえば、AIとは、人間の魂の格を試す装置である

 それに触れたとき、己に「1」があれば百に膨れあがるだろうが、「0」であれば何も残らぬ。

 かくて、「何も持たざる者」――努力せず、知識経験も欠いた者たち――には、AI永遠に救いの神とはならぬ。

 むしろ、より深く、その貧しさを照らし出すだけである

 思えば、信長鉄砲を制したのも、秀吉刀狩をしたのも、神器を使うにふさわしき秩序を作るためであった。

 いま、このAIという神器もまた、天下布武のごとき秩序を必要としている。

 さもなくば、この邪なる祭器をめぐって、民の心がふたたび暗黒の時代に堕するのは、火を見るよりも明らかである

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2025-06-29

AI生成画像「が」好きな一個人の感想

「生成AI【で】いいや」はこの先もあるんだけど、「生成AI【が】いい」って時代は来ない

という主張をhttps://togetter.com/li/2568793 で見かけたので、反対意見をここに記しておく。

書いているうちにかなり長くなってしまったが、一個人の感想としてあまり真に受けずに読んでいただけるとよいと思う。

[1]

多く見かけたのは「手描きでしか出せないこだわりがある」といったコメントだが、その多くはAI生成画像作品として見たことがない人の感想である

こだわりを持って生成されたAI生成の作品からは、人間がすべて手描きしたものと同等の熱量を受け取ることができる。

そもそも画像生成AIあくま画材しかない。

ポン出しである程度の雰囲気画像が生成される、という部分が注目されがちだが、主に構図的な粗がほぼ必ず存在して、非決定的な制御を行うしかない、とても不自由画材である

プロンプトを少しずつ変えながら大量に生成して選別することや、目的に沿って生成画像部分的修正することなど、この画材制御する試みの成果が表れている良い作品は、AI生成画像に多く触れていれば通常分かるものである

したがって、そうした作品を公開している投稿者については個人的には高く評価するし、周囲から高い評価を受けることも妥当であると考えている。

[1a]

付記すべきこととして、そうしたこだわりを持つ主体となれるのは人間だけである、というのは少なくとも現時点では正しい。

現在画像生成AIは、人間主体的に環境構築をして、プロンプトを与えて初めて動作する機械的ものであって、無から勝手に生じてきたものではない。

そのような未来においてなおAI生成画像「が」価値を持つのか、という問題は難しい。

[1b]

また厳密にいえば、「手描きであること」自体価値に含めるような作品は当然ながら画像生成AIでは実現できない。

写真と見分けがつかないように描かれた絵、というもの写真発明されて200年近く経つ今でも新しく作られているし、子どもが手描きした絵というのは唯一無二の価値があるものである

手描きの作品の多くがそういった立ち位置収束しても不思議ではない。

[2]

次に、「AI生成画像粗製乱造であり平均的に低品質だ」というコメントも見かけたが、手描きの作品粗製乱造であると考えている。

生成AI話題になる前から、人々の好みは高度に細分化されており、インターネット存在する情報ほとんどは特定少数のみに価値があるものである

個人的な話をするのであれば、まず全年齢対象作品の成人向け二次創作は非常に多く投稿されているが、原作に対する権利侵害であり、少なくとも尊敬がなく受け入れがたいように感じる。

また、一次創作の成人向け作品であっても、わざと汚く描かれた男性が出てくるものは、性的ものに対する真摯さがないという印象になってしまう。

日々たくさんの時間をかけて手描きされている作品も、少なくとも上記のような条件に当てはまる限りは、私にとっては無価値である

ただし、これらの作品が綺麗に区分けされたインターネット、というもの存在しない。

情報発信が大衆化される価値のほうが明らかに大きく、実際に私は今このほとんど価値がないテキスト匿名場所にラベルなしで放流する権利享受している。

AI生成画像について適切な区分けをすべきだという意見も、自分にとって価値がある希少なデータは手間をかけて探すしかない、ということに慣れていないだけなのでは、と考えている。

[2a]

上記の嗜好が生成AI作品を手描きより評価するうえで有利な条件となっていることは認める。

実際、プロンプトに入れないにもかかわらず二次創作が出てきてしまうことはほとんどなく、また安定した構図の絵を出力できるのは1人を指定したときなので、自分で生成した画像については上記2つの心配をせずに済んでいる。

[2b]

AI生成画像であれば一律無価値である、という思想を持つことを否定するわけでは当然ない。

作者のフォローお気に入りユーザーブロック機能による自衛など、既に存在する機能活用することが優先されるべき、という意図である

[3]

類似論点として「低品質でも素人には分からない」というものがあり、現在利用されているものの多くが低品質であることは認めるが、近い将来これも否定されると考えている。

現在の生成AIとくに言語モデルは、教師あり学習ができるデータをほぼ使い切っていて、強化学習によって性能を高めている。

より具体的に言えば、高品質教師あり学習データを作れなくても、どちらがよいか判定できさえすれば、モデルがそれをもとにより高品質ものを生成できるように学習できる。

そして画像データ人間にとって良し悪しが判定しやすい。

少なくとも画像投稿サイトのランキングSNS上の反応などを見れば、それが十分な品質アノテーションになっている。

したがって、低品質でもいいという現在消極的な導入のあとに、人間より高品質から導入するという選択が広がっていくだろうと予想できる。

[4]

まとめると、[1]こだわりのあるAI生成画像については手描きと同様に過程評価できることと、[2]個人評価基準としてはAI生成画像のほうが価値がある可能性が高いことから、私はAI生成画像を好んで鑑賞している。

また、[3]今後の学習AI生成画像のほうが自然と高品質になり、生成AI「が」いいという時代もすぐ来るのではと考えている。

[4a]

ここまでの議論のとおり、かなり急進的な生成AI推進派を自認しているが、念のため現時点の全体的な立場を表明しておく。

言うまでもないが、現行法上の犯罪に与するような生成AIの開発・利用については明確に反対の立場である

現状簡単悪用できてしまうことと、数が多くて追跡できないのは問題なので、免許制にしたり、メタデータとしてAI生成であることが分かるようにするなどの対策はあったほうが望ましい。

一方で、表現の自由を損ねるのでウォーターマークの表示義務はされないべきであると考える。

また、明示的な許諾のない大量のデータ学習することについても、同じ仕組みで得られる翻訳プログラムなどの利益享受できなくなることを考えると、規制されるべきではない。

ただし、生成AI提供によって得られた利益は寡占的な傾向があり、現在税制で再分配が十分ではなくなる可能性があるので、そのとき対応必要である

上記すべては現時点の考えであり今後変わる可能性もあるが、いずれにしても、生成AIの利用について良い塩梅定説が早めにできてほしいと考えている。

Permalink |記事への反応(0) | 12:17

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杏の枝を打った話

実家の杏の枝が隣家に張り出してしまった。梅雨の時期になると、この枝に実がつく。一本の枝に二つ三つという次元ではなく、何かが炸裂して狂ったように生る。

枝が隣家侵犯しているから、実も隣の敷地に落ちる。迷惑になるから枝を打つことになった。実家の両親は70前後でも全然元気だが、さすがに炎天下に木に登って作業させられないので、先週、たまたま実家に戻る機会があって俺がやった。

今年の梅雨はどこかに行ってしまって、土曜は連日の晴天の何日目かだった。腰に下げられる蚊取り線香帽子軍手とノコギリを装備して杏の木を登った。

木登りなんて子どもの頃以来だ。いま40手前なので、かるく20年はやった記憶がない。木の表面を蟻んこが忙しく行き来している。虫は平気なので嫌ではないけど、軍手で覆いつぶしてしまうのは気の毒なので、どこに手を置くかふらふらするから、手つきが結局危なっかしくなる。

蟻に気を遣って落下、重傷とか不随じゃシャレにならないな、と思いながら木を登って、打ちたい枝にノコギリを入れるのに適当ポジションを探す。特に肥沃でもないだろう庭の一画に適当に植えて何も施していない杏が、なんでこれだけの栄養を吸い上げることができるのか。発狂したように生った橙色の実もそうだが、樹皮のあちこちから樹液が吹き出してコハク色のかたまりになっていた。

酒に漬けるために、実もできれば無傷で回収したい。下には母が待機していて、俺が手の届く範囲でもぎった実を拾ってくれる。なんとなく、ものすごく幼い頃に読んだ『やまなしもぎ』という昔話を思い出す。あれも母親のために子ども(たち)が大きな木に登って果物を取る話だった。

あの実にも手が届きそうだ、という感じで茂った枝葉の中をかき分けるので、木の表面を行き来している蟻だけじゃなく、住み着いていた虫どもが慌てて活発になり、視界の端っこでちらちらするカメムシとか。ヨコバイの幼虫とか。こいつらはたぶん、植物の汁を吸って生きている。

ザワザワうごめく無数の生命ほのかに杏の甘い香りがする。もうこの一本の木が一つの世界だな、と思う。住人がいて資源があり、交通がある。そういう生態系

たぶんこの思い付きは、たまたま読んでいる本で複雑系の話が出ていたところから来ている。本で言及された例は気候変動なので、スケール全然違うが。

本は『カオス帝王』という「市場は特大の混沌を早かれ遅かれ、しかも繰り返し起こすものである。そして、サイクルに一度加速がつくと人智では制御できない」という経済投資の内容であり、異常気象については余談に変に筆が乗ってしまっている感じだったが、まあ、本で読んだことと実体験が接続されるのはうれしい。

虫どもがピンピンと跳ねて服の上に乗ってくる。木に帰れよ、と手で払って戻したい。でも、姿勢を崩すかもしれなくて事故のもとだな、とも思う。もともと、肉体労働はもちろん体を使う作業経験もないし、たぶんこういう素人適当に危なっかしいことをして、世界の至るところで死んでいるんだろう。

落下死だけはするまい、と思う。炎天下で焼かれて疲れる上に普段使わない筋肉を変な姿勢で動かしているせいか思考がぽんぽん飛ぶ。今度は心理学者であるキューブラー・ロスの『死の瞬間』という本のことを思い出す。

確か、農夫が木から落ちて死ぬエピソードが出てきたのだ。この本を学生のころに読んで、机の上に置いていたら、親がそれを見て心配したことがあった。つまり、息子が妙に死に関心がある、自殺する気じゃないか、と思ったらしかった。いま木の下で俺が落とした杏の実を拾ってくれている母親だ。

実際のところ、自殺の願望なんてこれっぽっちもなかった。でも、なんとなく、長生きはしないで若いうちに死ぬ気がしていた。死ってなんだ? ということを今のうちに考えたかった。

結局、早死にすることはなかった。俺は30後半のだいぶ健康おっさんになった。

ここだ、と定めたところにノコギリの刃を入れて引く。ちゃんと考えずに、ただ力を加えやすポジションだけを優先して作業するから、かなり危うい姿勢になる。いつのまにか、万が一枝が折れたら落下する側に体重の大部分を預けていたりしてゾッとする。

気晴らしに隣家の庭を見ると、隅の少しじめっとしたところに、申し訳ないことに杏の実がたくさん落ちている。一部は熟すのを通り越して緑色のカビを吹いている。

生態系といえば、あれもそうだよなと思う。一本の木がたくさんの実と樹液のかたまりを持って無数の虫がうごめく一つの世界なら、あの実一つもミクロで見ればカビが巣食う一つの世界だ。

複雑系というのは、多くの要素によって構成される全体だが、同時に、レイヤーを区切るというか、「これについてはここからここまで」という焦点をどこにするかで全然違うものが見えて、多層になっているのだろう。

なるほどなあ、と思うが、思索でもなんでもなく、ただ考えに落ち着きがないだけだ。子どもの頃からそうだった。意識が次々に変遷していくことを自分コントロールできない。うんざりさせられる性癖だが、目の前の嫌なことから意識を飛ばせるので、気分の逃避にはなった。

割と助かることも多かったけど、年をとって仕事とかもややこしくなってくると、だんだんそうもいかなくなってきた。例えば、一本の木はそのまま一つの生態系、とか一つの実も一つの世界、とか、なんならビジネス一本槍とか、そういう個別観点というか世界観だけに集中して暮らせたら、と思う。そういう専門性のようなものにあこがれる。俺にはできなかったので、ただあちこち思考が散らかるのを誤魔化しながらなんとか事務をこなして生活するおっさんになった。

なんとか落下死することなく枝を落とし、母親が冷やしておいてくれたお茶を飲んで、夕方になったらまだ現役で働いている父親が帰ってきて、久しぶりに三人で夕飯を取った。

枝は打ったが、植物からそのうちまた伸びる。何年後か知らないが、またやらないといけない。

そのとき両親は生きているだろうか。

生きていて欲しい。なんならいつまでも生きていて欲しい。これがもうすぐ不惑人間だろうか? と思う。自分でも嫌になるくらい幼い。

昔は、俺は若い年で「そのうちに死ぬ」と思っていた。「そのうちに」死なないまま中年になった。そういえば、若いころにもう一つ考えていたのは、人はなんで死ぬんだろう? ということだった。

これは30半ばを過ぎてもいまだに、なんでだろう? と思っている。生物としての死がどうこうという話ではなくて、「なんで生まれてきたんだろう?」の死のバージョンという感じで、なんかあんまり意味もなく生まれることと同じくらい、あんまり意味もなく死ぬこと、それ自体不思議だった。

この疑問のヘンテコさは自分でも意識しているつもりで、それは即物的に考えたら無意味に生まれ無意味に死に、個の意識永遠に消滅する(そして宇宙最後死ぬ)以外のなんでもない。それでも、感覚的に腑に落ちないものは落ちない。しかたがない。

そういえば、枝を打つ作業をしたのは夏至の日だった。この日を境にこの年の日照時間は短くなっていき、ある意味では一年の盛りを過ぎる。なかなかシンボリックな気がするが、人生や季節が何かの時期を過ぎようと、わからないものはわからない。

明日は収穫した杏の実を酒に漬ける。黒糖焼酎黒砂糖という、ちょっと挑戦的な材料を買ったのでそれを試す。

飲めるのは3ヶ月後からだ。それはまあ楽しみ。保険としてホワイトリカーと氷砂糖無難バージョンも用意するのは、俺という人間が身に着けた数少ない成熟である

Permalink |記事への反応(4) | 01:17

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anond:20250628235025

じゃあ「馬鹿包摂する」または「馬鹿改善する」方法は?

とても本質的な問いです。

民主主義は「すべての人に平等な一票を与える」制度である以上、知識や理性の水準が多様な人々をどう「包摂」し、あるいはどう「改善」するかは、制度の持続性に直結するテーマです。

以下に、「馬鹿包摂する」「馬鹿改善する」ために歴史的思想的に検討されてきた方法を紹介します。ここでの「馬鹿」は、侮蔑的ではなく「政治的判断能力が未熟な状態」と捉えてください。

方法1:シビックエデュケーション市民教育

──「馬鹿を減らす」方向の古典的方法

概要:批判的思考政治的知識メディアリテラシーを育てる教育政策

実例:北欧諸国特にフィンランド)は義務教育の段階から情報の出どころを疑う力」を養う教育を徹底しており、ポピュリズム陰謀論への耐性が比較的強い。

理論根拠:ジョン・デューイアメリカ哲学者)は「民主主義の持続には、常に教育必要」とした。

限界:教育には時間がかかるため、短期的な衆愚対策には不十分。

方法2:寛容と多層的な制度設計による「包摂

──「馬鹿の声も捨てない」ための制度的工夫

比例代表制や熟議民主主義の導入:

感情的・非合理な声も「完全に排除しない」構造制度で作ることで、潜在的不満が暴発しにくくなる。

ミニパブリックス(市民討論会):

無作為抽出一般市民政策決定に参加する仕組み。議論を通じて無知や誤解が自然是正される。

▶例:アイルランドの「国民協議会」(中絶合法化などの議論で成果を上げた)

方法3:選択制限(逆に排除を一部認める発想)

──「馬鹿投票させない」方向の危険な誘惑

識字テスト財産資格投票制(19世紀まで実在)などの排除モデル倫理的民主的非難されるが、時に復活論が出てくる。

近年でも、一部の識者が「AIエキスパート投票権の重みづけ」などを提案

▶ただしこれは技術官僚主義への傾倒であり、実際には民主制破壊に近づく。

方法4:感情制御と「物語」の活用

──馬鹿(≒感情駆動的な大衆)にリーチする別の知性の形

人間理屈だけでは動かない。リベラル啓蒙思想機能しない背景には、「感情的物語」の欠如がある。

ナラティブ政治(例:オバマの"Yes We Can"、ゼレンスキーSNS戦術)は、事実ではなく意味で説得する方法

馬鹿を変える」のではなく、「馬鹿にもわかる言葉で語る」ことが重要

方法5:制度的なセーフティネットと信頼の回復

社会保障の拡充や格差是正は、「自分が見捨てられていない」と思える感覚を生み、陰謀論や極端思想への傾倒を減らす。

知的水準ではなく社会的包摂視点から民主制の維持を図る。

◆ 総括

アプローチ目的リスク
市民教育知的水準底上げ時間がかかる
制度設計包摂対話の強化 複雑で形骸化危険
排除制限有害投票抑制独裁への道
ナラティブ戦略感情的共感の獲得煽動紙一重
社会的包摂 分断の予防財政政策の重圧

結論

馬鹿が多いか民主主義崩壊する」と悲観するのは簡単ですが、

馬鹿無知感情・非合理性)をどう扱うかこそが、民主主義の真価」なのです。

希望であれば、具体的な制度改革案教育カリキュラムの例も挙げられます

Permalink |記事への反応(5) | 00:05

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2025-06-28

anond:20250628222003

もちろん、犯罪者がどれだけ無慈悲に何人殺していようと、その他凶悪な罪を犯していようと、それは国家による殺人肯定していい理由にはならない。

そもそも、一人の人間がそんな凶行に及ぶような状況に追い込まれしまった社会環境がまずあって、それをコントロールできた可能性と、コントロールすべき責任というのが、最終的には国家帰着する。

から理想的には、すべての犯罪者国家責任をもって社会適応できるようになるまで面倒を見るべきであって、子の創造者として親が扶養義務を負うべきなのと同様に、国家国民の生きる環境創造者として犯罪者を含む全国民のよき親役である必要がある。

死刑というのは、もう養うのキツイからこのガキ殺すわ、お前は出来が悪いから死んでもらうわ、と言い放って子の首を絞める親と同類行為

法は、人間個人をあたか自由意志があり、だから法的責任個人が負えるし負うべきだ、と主張することで社会秩序を保とうと試みるものだが、自然科学的には、そこまで完全な自由意志存在うるかは俺は疑わしいと思っている。

タイムリープができれば、毎回おなじ生育環境を与えて見聞きするもの統一すれば、毎回同じ価値観もつ常識人ないし狂人の生成を再現できると俺は思っている。

脳は一種コンピュータで、その出力は何を入力たかに大きく依存している。だから入力パラメータ制御できる存在責任は大きく、AI意志を持ってるとは言えないように、人間意志も少なくない部分が幻覚だろう。

ただ、実社会において人間自由意志がない可能性もある、と考えてしまうと、責任体系を形作るのが無理ゲーになってしまうから法律というのは便宜上個人責任能力をもつものだと仮定してるんだと俺は考えてる。

でもやっぱり、個人責任能力を求めるのには限界があって、その限界の部分は国が背負うべきだと思うから責任放棄として殺してカタをつけてしま死刑には反対だ。

Permalink |記事への反応(1) | 22:41

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MP5サブマシンガン包括的分析(Claude Research,拡張思考で生成)

anond:20250627100609

ヘッケラー&コッホMP5は、現代軍事史において最も影響力があり成功したサブマシンガンの一つとして、優れた工学技術を通じて近接戦闘革命をもたらし、精度、信頼性戦術汎用性の新たな基準確立しました。1964年の開発から現在まで継続的製造され、40カ国以上で採用されており、近年より新しい代替品が登場しているにも関わらず、世界中エリート部隊現在も活発に運用されています

弾道性能と技術仕様

MP5の卓越した性能は、クローズドボルトから作動する革新的ローラー遅延式ブローバックシステムに由来し、同時代オープンボルト設計比較して優れた精度を実現しています標準的な9×19mmパラベラム弾薬使用した際の銃口初速は1,200-1,400fps連射速度は毎分800発で、25-100メートル交戦距離で最適な性能を発揮し、最大有効射程は150-200メートルまで延びます

武器8.85インチコールドハンマー鍛造銃身は、6条の右旋ライフリングを持ち、フリーフローティング設計と16溝チャンバーシステムにより卓越した精度を提供します。標準型の重量は無装弾時6.66ポンド全長は27.9インチMP5A2固定ストック構成)です。精密製造されたローラ機構は最適な機能のために特定弾薬パラメータ要求し、このシステムは多様な環境条件下で驚くべき信頼性実証しています

技術仕様には、9mm弾薬用に最適化された1:10インチツイストレートクロームフォロワー付きカーブドスチールマガジン1977年以降の改良)、セミオート、フルオート、3点バーストオプションを含む複数トリガーグループ構成が含まれますサプレッサー付きMP5SD型は、通気孔付き5.7インチバレルシステムにより銃口初速を1,115fps以下に意図的に低下させ、信頼性を損なうことな効果的な消音を可能にしています

革新的開発とファミリー進化

開発は1964年にHK54の社内名称で始まりティロ・メラーマンフレート・グーリングを含む技術者チームが主導しました。ドイツ連邦警察1966年にこの武器採用し、最初はMP64と命名されその後MP5となりました。この設計は、G3ライフルのローラー遅延システムピストル口径作動適応させることで根本的な突破口を表し、広く採用された最初クローズドボルトサブマシンガン創造しました。

MP5ファミリーは、実質的にあらゆる戦術要求対応する100以上の異なるバリエーション進化しました。Aシリーズには、MP5A2(固定ストック)、MP5A3(伸縮ストック)、バーストファイア型のMP5A4/A5が含まれますMP5SDシリーズは、異なるストック構成を持つ6つのバリエーションで一体型サプレッサーの先駆けとなりました。コンパクトMP5Kシリーズは近接警護要求対応し、MP5-Nのような特殊バージョンは、トリチウムサイトとサプレッサー機能を持つ米海軍シールズ向けに開発されました。

重要進化マイルストーンには、1977年の直線型から湾曲型マガジンへの移行1978年の「トロピカルポリマーハンドガードの導入、アクセサリークローマウントレールシステムの開発が含まれますライセンス生産世界的に拡大し、ギリシャイランメキシコパキスタンサウジアラビアスーダントルコ英国製造施設設立され、世界中で数十万丁の武器生産されました。

世界的な軍事法執行機関での採用

MP51980年イラン大使館人質事件(ニムロッド作戦)で伝説地位を獲得しました。英国SAS隊員が数百万人が視聴するテレビ生中継でその有効性を実証しました。この作戦により、MP5は専門的なドイツ武器から対テロ部隊世界標準に変貌しました。

世界中エリート軍事部隊が近接戦闘の主要武器としてMP5採用しました。これには米海軍シールズデルタフォース英国SASドイツGSG-9、フランスGIGN、スペインGEOが含まれます。この武器最初の主要作戦成功1977年のフォイアーツウバ作戦で、GSG-9隊員がモガディシュハイジャックされたルフトハンザ航空181便から87人の人質を救出する際にMP5使用しました。

特殊作戦部隊アージェントフューリー作戦グレナダ1983年)、ジャスト・コーズ作戦パナマ1989年)、不朽の自由作戦アフガニスタン)でMP5を広範囲に展開しました。この武器海上作戦航空機強襲、精度とコンパクトさが重要都市戦闘特に価値があることが証明されました。

法執行機関での採用も同様に広範囲で、FBI地域SWAT チームの61%2022年時点でもMP5使用承認しています。この武器空港警備、外交官保護VIP警護チームの標準装備となり、世界中推定20万丁以上のバリエーション現在も現役で使用されています

技術革新と製造の卓越性

MP5革新的クローズドボルト作動は、オープンボルト設計一般的な精度低下を排除し、人質状況で重要な優れた初弾精度を提供しました。ローラー遅延システムは、ストレートブローバック競合製品比較して体感反動を大幅に軽減し、フルオート射撃でも迅速で正確な追撃射撃可能しました。

製造には、ヘッケラー&コッホが先駆けたコールドハンマー鍛造プロセス採用され、卓越した精度と耐久性を持つバレルを製造しました。モジュラー設計思想により、互換性のあるトリガーグループストックシステム、バレル構成による広範囲カスタマイゼーションが可能でした。品質管理基準軍用仕様を超え、各部品は厳密な公差で精密加工されました。

武器サプレッサー互換は決定的特徴となり、MP5SDの一体型サプレッサーシステム秘密作戦基準を設定しました。設計には、迅速なサプレッサー装着のための専用3ラグアタッチメントと従来型サプレッサー用のネジ付きバレルを含む複数の取り付けシステムが組み込まれました。

戦闘配備作戦効果

注目すべき戦闘配備は数十年にわたる紛争作戦に及びますジャスト・コーズ作戦中、海軍シールズパイティージャ空港襲撃でMP5使用し、特殊作戦部隊パナマティ全域の都市作戦使用しました。密閉空間での武器効果は、船舶強制乗船、建物掃討、車両阻止で非常に価値がありました。

対テロ作戦MP5の精密能力披露しました。GSG-9の1993年デュッセルドルフでのKLMハイジャック解決複数成功した人質救出作戦は、極度の圧力下での武器信頼性実証しました。傍観者へのリスクを最小化しながら脅威に正確に交戦する能力が、MP5の決定的な作戦上の利点となりました。

国際展開には、イラクアフガニスタンでの連合特殊部隊による広範囲使用が含まれましたが、部隊一般戦闘作戦ライフ口径武器に移行する中、主に専門的役割での使用でした。MP5個人保護都市偵察、最大限の慎重さを要求する作戦で好まれ続けました。

時代武器との比較分析

MP5成功は、同時代サブマシンガン根本制限対処した優れた工学技術に由来しました。UZIオープンボルトシステム比較して、MP5は劇的に優れた精度と制御性を提供しました。MAC-10の極端な毎分1,090発の連射速度に対して、MP5の毎分800発の速度は管理可能フルオート射撃提供しました。スターリングのより単純な構造は、MP5の精密工学技術とモジュラー能力匹敵できませんでした。

市場への影響は変革的でした。1980年以前、UZIは約80%の市場シェア世界サブマシンガン市場支配していました。イラン大使館人質事件市場認識を転換し、MP5を専門的用途の「ゴールドスタンダード」として確立しました。武器エリート部隊との関連は前例のない需要を創出し、競合製品の2-3倍の高価格にも関わらず、MP5プレミアム価格要求しました。

MP5設計思想は武器開発の全世代に影響を与え、精密サブマシンガンの標準としてクローズドボルト作動確立し、後続メーカー採用したモジュラー設計概念の先駆けとなりました。

現状と現代バリエーション

50年以上経過しているにも関わらず、MP5近代化プログラムと共に製造が続いていますヘッケラー&コッホは輸出と近代化契約向けに限定生産継続し、トルコギリシャライセンス製造業者は活発な生産ラインを維持しています米国民間クロー市場は爆発的に拡大し、PTRインダスリーズゼニス・ファイアアームズ、センチュリー・アームズなどの製造業者がセミオート型を生産しています

現代バリエーションには、アップグレードされたストック、HKeyレールシステム、STANAG 4694光学機器互換性を特徴とするMP5 MLI(ミッドライフ改良)が含まれます現在軍事調達は専門的役割に焦点を当て、MP52022年時点で海外任務における海軍シールズ第3位使用武器ランクされています

しかし、戦術環境は大幅に進化しました。ほとんどの軍事部隊は、優れた射程と装甲貫通能力提供するM4カービンと短銃身ライフに移行しています現代紛争におけるボディアーマーの普及と延長された交戦距離は、一般戦闘用途での9mm弾薬効果を低下させました。

MP5の将来は専門的ニッチにありますVIP保護海上作戦秘密作戦、密閉空間で最大限の慎重さと精度を要求する状況。確立された訓練インフラ豊富部品供給、専門的役割での実証された効果により、MP5プラットフォームは少なくとも今後10年は実用性を維持する可能性が高いですが、一般戦術使用ではなく、ますます特定用途での使用となるでしょう。

結論

MP5サブマシンガンは小火器開発における重要な成果を表し、現代武器設計に影響を与え続ける精度、信頼性戦術汎用性新基準確立しました。その革新的ローラー遅延ブローバックシステムクローズドボルト作動は、サブマシンガン能力を変革し、以前はより低精度な武器限定されていた役割で精密交戦可能しました。

40カ国以上での採用から対テロ作戦での伝説地位まで、MP5は優れた工学技術戦略的市場ポジショニングにより前例のない成功を収めました。現代戦術要求がより長射程のライフ口径武器シフトしているものの、MP5コンパクトさ、精度、サプレッサー特性の独特な組み合わせは、専門的用途での継続的関連性を保証します。

武器の永続的遺産は、技術仕様を超えて、現代特殊作戦と法執行において確立支援した戦術ドクトリン、訓練方法論、作戦概念にまで及びます技術的成果と文化的アイコンの両方として、MP5現代の最も重要火器の一つであり続け、その影響は現代武器開発と戦術用途形成を続けています

Permalink |記事への反応(0) | 06:48

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2025-06-27

anond:20250627134829

マイコン制御炊飯器なんていうのは昔からあったけど、アレだって広義にはAI搭載なんだよな

Permalink |記事への反応(0) | 13:49

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