
はてなキーワード:出直しとは
dorawiiより
-----BEGINPGP SIGNEDMESSAGE-----Hash: SHA512https://anond.hatelabo.jp/20251025173417# -----BEGINPGP SIGNATURE-----iHUEARYKAB0WIQTEe8eLwpVRSViDKR5wMdsubs4+SAUCaPyLiQAKCRBwMdsubs4+SHkLAPwM95uh8nfZPrQ6DKZtLmcM6ITGMhauhz2SdTOrJ+zzqgD/UZQHkriTqMeSXCVTgRwhY4DTx6Di/oAnC4PR2RSxuwo==z/9t-----ENDPGP SIGNATURE-----
無理だろうね。
例えば、九州の田舎には「唐辛子」を「こしょう」と呼ぶ地域が多い。
わかりやすい例だと、柚子胡椒は、柚子と青唐辛子から作るから柚子胡椒なんだけど、いわゆる胡椒は入っていない。
これは「こしょう」は古い言葉では唐辛子を意味していて、その後日本に胡椒が持ち込まれたあとに「こしょう」が「胡椒」に変わったことが原因。
「辛い」も元々は塩味を意味していたんだけど、その後唐辛子などが日本に持ち込まれて、いつの間にか「からい」!=「塩辛い」に変わった経緯が有る。
つまり、1000年以上の歴史が日本語にはあって、その過程で「からい」と「塩辛い」が誕生し定着していることになる。
何だその「適当に切って鍋に突っ込む」って舐めたレシピは。お前は肉じゃがという日本の家庭料理の頂点を、手抜き料理と勘違いしてやがる。
肉じゃがを本当に美味く作ったことがあるのか。まず、ジャガイモひとつ取っても品種が重要なんだ。男爵イモとメークイン、この選択で煮崩れ具合が決まる。男爵なら短時間でホクホクに、メークインなら形を保ちつつ味が染み込む。「適当に切って」じゃねぇんだよ。大きさを揃えて、面取りして、煮崩れを防ぐ下処理があるんだ。
そして肉だ。牛肉の細切れを「適当」に使うやつ、素人丸出しだな。部位によって煮込み時間が違う。肩ロースなら最初に炒めて旨味を封じ込めてから煮る。バラ肉なら脂の甘みを活かすために火加減を調整する。豚肉派もいるが、それはそれでコクの出し方が変わる。肉の選択と扱い方で、汁の深みが天と地ほど変わるんだよ。
「醤油とか砂糖とか入れて」って、何その雑な調味料感覚は。醤油ひとつでも濃口、薄口、たまり醤油で仕上がりが全然違う。砂糖も上白糖、三温糖、ざらめで甘みの質が変わる。みりんの使い方、酒の入れるタイミング、だし汁の有無。この微妙なバランスが肉じゃがの品格を決めるんだ。
さらに野菜の扱いもクソ適当だな。玉ねぎは繊維に沿って切るか逆らって切るかで食感が変わる。人参の面取り、いんげんの下茹で、しらたきのあく抜き。これ全部省略して「野菜を適当に」って、お前は野菜炒めでも作ってろ。
そして煮込みの工程が一番重要なのに「柔らかくなったら食べる」って、何その投げやり感は。最初は強火で沸騰させ、その後弱火でじっくり煮込む。途中でアクを取り、落とし蓋をして味を均一に染み込ませる。火を止めて余熱で味を馴染ませる工程まで含めて、初めて肉じゃがが完成するんだ。
本当に美味い肉じゃがは、ジャガイモが箸で崩れるギリギリまで煮込まれ、肉の旨味と野菜の甘みが調和した煮汁が絡み合う。一口食べれば、家庭の温かさと職人の技が同居した、日本料理の神髄を感じられる。
お前のレシピで作ったやつは、ただの「ジャガイモ入り醤油煮」だ。肉じゃがの名前を騙るな。もう二度と料理について語るな。まずは真面目に基本を学んでから出直してこい。