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はてなキーワード:全体主義の起源とは

2025-07-18

anond:20250718223207

ルソーアーレントについて続けて

ジャン=ジャック・ルソーハンナ・アーレントは、どちらも政治的自由公共性を重視した思想家ですが、そのアプローチ人間観・政治観根本的に異なります

以下に、両者の思想の核心と違いを整理して解説します。

📚ルソー vsアーレント概要比較

観点ルソー(Rousseau)アーレント(Arendt)
時代18世紀フランス啓蒙時代20世紀ドイツ出身ナチス亡命アメリカ
主著社会契約論』『エミール』など全体主義の起源』『人間の条件』『革命について』など
中心概念一般意志道徳的自由人民主権公共性活動アクション)、多様性、始まり(natality)
政治理想 人々が一般意志に従って自己を律する共和社会 多様な人間対話行為を通じて共に生きる開かれた空間
自由定義一般意志服従することで得られる**道徳的自由**他者と共に公共空間で行動し発言すること=**現実的経験自由**
国家政治道徳共同体統一共同体意思に従うべき国家制度よりも**人間行為発言の力**を重視
全体主義との関係一般意志の名による統一独裁正当化しうる(批判される)全体主義を徹底批判。「人間多様性破壊」として定義

🧠思想根本的な違い

自由のとらえ方

ルソー

→ 「真の自由とは、自己の理性や一般意志に従うこと」という内面的・道徳的自由を重視。

→ 「自由になるために強制されることもあり得る」という逆説(社会契約論)。

アーレント

→ 「自由とは、他者との間で言葉を交わし、行為することによって現れる現象」。

抽象理念よりも**経験的・具体的な自由(publicfreedom)**を大事にする。

📝補足:「ルソー自由」は自己律的であるがゆえに統一・均質を志向しがちなのに対し、アーレント自由多様性差異を前提にしている。

政治の始点

ルソー

政治自然状態からの脱却としての契約によって始まる。

公共善のために各人は私的意思を譲るべき。

アーレント

政治契約ではなく、「共に現れること(appearance)」から自然発生的に生まれる。

→ 多様な人間が共に語り、共に生きることで政治は「現れる」のであって、人工的に設計できるものではない。

📝補足:アーレントにとって政治は生きた経験空間であり、ルソーにとってはある意味理念に基づく制度空間です。

公共性性格

ルソー公共性とは、個人利己心を超えて「一般意志」に参加すること。

個人統合、秩序、道徳性が重要

アーレント公共性とは、異なる人々が意見をぶつけ合い、差異を現す場。

→ **多様性対話、始まり(natality)**が重要

全体主義への態度と理論距離感

ルソー全体主義思想的源流として一部から批判される。

一般意志」は公共善の追求だが、それが国家によって強制的に代弁されたとき、反対者は『人民の敵』とされうる。

フランス革命恐怖政治ロベスピエール)でルソー思想引用されたのは象徴的。

アーレント:『全体主義の起源』でナチススターリニズムを徹底批判

人間多様性」「行為自由」が破壊されたとき全体主義が生まれると喝破

ルソーの「一般意志」的な統一理念にも警戒を示唆

🔍ルソー政治観に対するアーレント批判(間接的)

アーレントルソーを名指しで批判してはいませんが、「近代政治思想人間行為可能性を無視してきた」と繰り返し述べており、

その代表的対象にはルソーマルクスプラトンなどが含まれていると考えられます

🎓まとめ:ルソーアーレント対照的特徴

観点ルソーアーレント
理念方向性統合公共善・一般意志規範差異行為・語り・多様性
自由の源泉自己律(morality)と一般意志への服従公共言論空間における出現・行為(appearance)
政治目的社会道徳的改善統一人間多様性の維持と創造的な共生
危険一般意志の名のもとに個人の異議が抑圧されうる対話多様性の欠如が全体主義をもたらす

Permalink |記事への反応(1) | 22:33

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anond:20250718220342

極めつけは「ルソーナチスソ連北朝鮮のご先祖様」という陰謀論系・文化大革命モード

こういう話を真顔で始めたら、だいたい後ろに『月刊Will』が控えてます

ルソー全体主義の起源」と言い切ってしまう荒技は、もはや“思想界のテコンV”。

これってどういう人、どういう界隈が主張してるの?


🧠1.反共・反リベラル思想に染まった保守系評論家思想

代表的な論者:ハンナ・アーレント学術的)、斎藤孝一般向け)、中西輝政渡部昇一藤井厳喜あたりの保守言論界

彼らはしばしばルソーヘーゲルマルクスといった「大陸哲学出身思想家を、「個人より国家社会を重視する危険思想の源泉」として糾弾します。

特にルソーの「一般意志」が「全体主義国家思想的温床だ」と解釈されるのが定番パターン

👉 ただし、アーレントなど学術立場から批判と、日本の論壇保守が言う「ナチスルソー弟子」みたいな因果直結説は全くレベルが違います

📰2.右派オピニオン雑誌界隈(産経月刊Hanada・月刊Will系)

この界隈では、リベラル思想福祉国家思想ジェンダー平等ポリコレなどを「全体主義洗脳」とレッテル貼りし、「元祖ルソー」と話を持っていくパターン散見されます

典型的ロジック

ルソー個人自由のためには一般意志に服せよ」→全体の意志個人自由社会主義的発想→ソ連ナチス北朝鮮もそう考えてる→つまりリベラル全体主義

🧑‍🏫3.保守系大学教授自称哲学

哲学政治思想を「自分の敵を殴る道具」として使う人たちが、この論法を愛好します。

リベラルは実は危険」「ルソー偽善者」「近代思想の闇」みたいな語り口で、学生や読者にスリルを与える手法

☠️4.ルソーをよく知らないのに“雰囲気で嫌ってるネット保守

TwitterYouTubeコメント欄で「ルソーって国家に従えって言ったヤバいやつだろ?」「ナチスと同じ思想だぞ」などと語る人々。

自由」を「個人勝手にできること」とだけ思ってる人たちは、ルソーの「一般意志」などが気に食わず、すぐ「全体主義!」と叫びます

✅注意点

学術的にもルソー思想全体主義に与えた影響を論じることは全くのトンデモではありません。

しか問題は、「だからルソーナチス」「リベラル北朝鮮の親戚」といった感情的単線的な論理飛躍です。

それはちょうど「マルクス共産主義ポル・ポト=大虐殺=だから生活保護も悪」くらいの暴論。


知的なようでいて、雑に煮込んだ「思想エンタメ出汁」なんですよね。




へー、そーなのかー

Permalink |記事への反応(1) | 22:13

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anond:20250718204346

ふむ、これはなかなか味わい深い自己矛盾コレクションですね。


まず、「リベラルとは基本は米民主党のこと」との宣言からスタート

雑すぎてむしろ清々しいですね。

まるで「寿司って魚が乗ってるご飯のこと」ぐらいの平面さ。

アメリカ政治史の荒波を見事にスキップしながら、「リベラル社会民主主義=米民主党」というミラクル合成をやってのけるその大胆さは、ある意味で才能です。

そして「共和党が『社会主義』と批判たから『リベラル』になった」というトンチンカン時系列操作

なんですか、リベラルという呼称共和党悪口対策用ネーミングだったとでも?

じゃあ共和党が「地球人」と呼び出したら次は「地球人」を名乗るのでしょうか。

極めつけは「ルソーナチスソ連北朝鮮のご先祖様」という陰謀論系・文化大革命モード

こういう話を真顔で始めたら、だいたい後ろに『月刊Will』が控えてます

ルソー全体主義の起源」と言い切ってしまう荒技は、もはや“思想界のテコンV”。

全体主義国家の“自由”も本気で言ってる」…まあその辺は事実として面白いが、それを「カルト宗教」と断じて終わらせるのは、議論打ち切りという名の逃避。

相手思想気持ち悪い」と言った瞬間に、もう何も考える気はありません宣言です。

そして最終章では、「だから純粋ルソー信者は危ない」とドヤ顔警鐘を鳴らします。

うん、要するに「俺はルソーが嫌いだ」って話ですね。長かった。


リベラルは実は怖い」「自由定義あいまい危険」といった中二病スリルを楽しむための読み物としては優秀ですが、概念史としては荒削りにもほどがある。

とにかく「言葉定義」を操作しまくって読者を煙に巻こうとするスタイルは、アカデミックというより「議論ごっこ」に近いですね。

ネットありがちな「俺、わかってる風でしょ?」ポエムです。

素直に「ルソー嫌い!」って言えばいいのに。

Permalink |記事への反応(1) | 22:03

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2021-02-10

本好きなら高校生までに読破しておきたい古典100

哲学思想

プラトン饗宴

アリストテレス詩学

アウグスティヌス告白

レオナルド・ダ・ヴィンチレオナルド・ダ・ヴィンチの手記』

マキァベッリ『君主論

モア『ユートピア

デカルト方法序説

ホッブズリヴァイアサン

パスカルパンセ

スピノザエチカ

ルソー社会契約論』

カント純粋理性批判

ヘーゲル精神現象学

キルケゴール死に至る病

マルクス資本論

ニーチェ道徳の系譜

ウェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

ソシュール一般言語学講義

ヴァレリー精神危機

フロイト快感原則彼岸

シュミット政治神学

ブルトンシュルレアリスム宣言

ハイデッガー存在と時間

ガンジーガンジー自伝

ベンヤミン『複製技術時代における芸術作品

ポランニー『大転換 市場社会形成崩壊

アドルノホルクハイマー啓蒙の弁証法

アレント全体主義の起源

ウィトゲンシュタイン哲学探求』

レヴィ=ストロース野生の思考

マクルーハングーテンベルグ銀河系

フーコー言葉と物』

デリダ『グラマトロジーについて』

ドゥルーズガタリアンチオイディプス

ラカン精神分析の四つの基本概念

ウォーラーステイン近代世界システム

ケージジョン・ケージ

サイードオリエンタリズム

ベイトソン精神自然

アンダーソン『想像の共同体

本居宣長『玉勝間

上田秋成『胆大小心録』

内村鑑三『余は如何にして基督信徒となりし乎』

岡倉天心東洋理想

西田幾多郎西田幾多郎哲学論集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』

九鬼周造『「いき」の構造

和辻哲郎風土

柳田國男『木綿以前の事』

時枝誠記国語学原論

宇野弘蔵経済学方法論』

海外文学

ホメロスオデュッセイア

旧約聖書創世記

ソポクレスオイディプス王』

唐詩選』

ハイヤーム『ルバイヤート

ダンテ神曲

ラブレーガルガンテュアとパンタグリュエルの物語

シェイクスピアハムレット

セルバンテスドン・キホーテ

スウィフトガリヴァー旅行記

スターントリストラム・シャンディ』

サド悪徳の栄え

ゲーテファウスト

スタンダールパルムの僧院

ゴーゴリ外套

ポー盗まれた手紙

エミリー・ブロンテ嵐が丘

メルヴィル白鯨

フローベールボヴァリー夫人

キャロル不思議の国のアリス

ドストエフスキー悪霊

チェーホフ桜の園

チェスタトンブラウン神父童心

プルースト失われた時を求めて

カフカ審判

魯迅『阿Q正伝』

ジョイスユリシーズ

トーマス・マン魔の山

ザミャーミン『われら』

ムージル特性のない男』

セリーヌ『夜の果ての旅』

フォークナーアブサロム、アブサロム!

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』平

サルトル嘔吐

ジュネ『泥棒日記

ベケットゴドーを待ちながら

ロブ=グリエ嫉妬

デュラス『モデラートカンタービレ

レム『ソラリスの陽のもとに』

ガルシア=マルケス百年の孤独

ラシュディ『真夜中の子どもたち』

ブレイクブレイク詩集

ベルダーリンヘルダーリン詩集

ボードレール悪の華

ランボーランボー詩集

エリオット荒地

マヤコフスキーマヤコフスキー詩集

ツェランツェラン詩集

バフチンドストエフスキー詩学

ブランショ文学空間

日本文学

二葉亭四迷浮雲

森鴎外舞姫

樋口一葉にごりえ

泉鏡花高野聖

国木田独歩武蔵野

夏目漱石我輩は猫である

島崎藤村破戒

田山花袋蒲団

徳田秋声あらくれ

有島武郎或る女

志賀直哉小僧の神様

内田百閒『冥途・旅順入城式』

宮澤賢治銀河鉄道の夜

江戸川乱歩押絵と旅する男

横光利一機械

谷崎潤一郎春琴抄

夢野久作ドグラ・マグラ

中野重治村の家

川端康成雪国

折口信夫死者の書

太宰治斜陽

大岡昇平『俘虜記』

埴谷雄高死霊

三島由紀夫仮面の告白

武田泰淳ひかりごけ

深沢七郎楢山節考

安部公房砂の女

野坂昭如エロ事師たち

島尾敏雄死の棘

大西巨人神聖喜劇

大江健三郎万延元年のフットボール

古井由吉円陣を組む女たち』

後藤明生挟み撃ち

円地文子食卓のない家』

中上健次枯木灘

斎藤茂吉『赤光』

萩原朔太郎『月に吠える』

田村隆一田村隆一詩集

吉岡実吉岡実詩集

坪内逍遥小説神髄

北村透谷人生に相渉るとは何の謂ぞ』

福沢諭吉福翁自伝

正岡子規歌よみに与ふる書

石川啄木時代閉塞の現状』

小林秀雄『様々なる意匠

保田與重郎日本の橋』

坂口安吾堕落論

花田清輝復興期の精神

吉本隆明転向論』

江藤淳成熟喪失

Permalink |記事への反応(23) | 22:52

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2020-01-02

100分de名著シリーズバックナンバー約100冊を読破したら人生変わった、の補足

はじめに

https://anond.hatelabo.jp/20200101232410

はてな村で好まれそうな話題だなとは思って投稿したものの、想定以上に反応があって驚いてます

酔った勢いで書いたものであるので、文体が一致してなかったり論理破綻してたり誤字脱字がひどいですね。

結果、説明不足だったり変な文章だったりが原因でいくつかこれは補足しておきたいなと思ったコメントがあるので補足させてください。

コメントへの返信

解説本を読んでから原典をあたることの弊害、系のコメント

解説本を読むことで原典にあたった際の新鮮な驚きが減るのは確かと思いますネタバレ効果というか。小説系では顕著と思います

また、解説者の解釈固定化されるという懸念も確かにあるかと思います

しかし、私の記憶では「これは私の解釈だが」「多数の説の中で、私が支持するのは」など、

俺の解釈絶対だという態度で解説してた解説はいなかったし、異説も提示していることが大半でした。

ここまでやってくれたらあとは受け取る側のリテラシーかなぁ、と思います

また、100分で名著の解説実施していることは「あらすじ」+「執筆背景解説(作者の人生の中で著作の占める位置など)」+「解説者の解釈解説」と思っています

この内「執筆背景解説」が一番の目玉であり、知識のつながりを作ってくれるところで、この部分は原典だけ読んでも絶対に得られない補助線です。

私は持久スポーツ趣味にしていますが、例えばフルマラソンなら当たって砕けろでもまぁ、レース中の数時間もがき苦しみ、暫く足がまともに動かなくなる覚悟があればゴールは出来るでしょうが

ウルトラマラソンとか、アイアンマンになると当たって砕けろではまぁ無理で相応の準備がなければ、失敗したという経験経験値に変えることも出来ずに敗退すると思っています

特に古い思想書知的作業としてウルトラマラソン級だと思いますし、かつ何かを求めて読むわけでしょう。

ウルトラマラソンで周りの景色も何も見えないぐらいつらい状態になって、制限時間オーバーで失格になっても兎に角意地になって歩き続ける人がたまにいて、マラソンならそれでもいいかなと思いますけど、

古典を読む場合最後のページにたどり着ければよい、というものではないですよね。

途中の景色を楽しむためには相応の準備というもの必要なのではないかな、よほど読書体力に自身があるのでなければ、背景を知識として持っておくのは良い方にしか働かないのではないか、と私は思います

中央公論社などが出している類似の「名著解説系」の書籍についてのコメント

100分で名著の一番の強みは「TV番組であること」であり一番の弱みもまた「TV番組であること」であると思っています

強みとしては、インタラクティブ解説(動く図形とか、アニメとか、俳優朗読とか)が可能になること

弱みとしては「解説者の準備期間、解説時間制限がかかること」「番組上では注釈実質的に挿入できないこと」「月に1冊のペースでしかラインナップを増やせないこと」ですね。

特に月イチのペースでしか増やせないのは大きな制約で、解説本の中で出てきた関連本に解説が欲しくても、100分で名著で解説される可能性は極めて低いと言わざるを得ません。

そういう意味で、名著巡りの入り口しかならないといえばならないのだと思います

100分で名著をメインに追いつつ、他にも手を出してみようとは思っています

番組だけ見てた、撮りためていたものを見よう~系のコメント

私は実は番組はあまり見ていません(3割くらいかな)。毎週火曜日この時間TVに向かっていることが難しいからです。

理想は両方こなすことだと思いますし、伊集院光さんのリアクションは時々ハッとさせられることもありますが、私はどちらかを取れと言われたら解説本だけ読みます

番組が「あらすじ」+「執筆背景解説」+「解説者の解釈解説」で割合が2:2:6~1:5:4まで変動するとしたら

解説本は執筆背景解説に一律+3、解説者の解釈解説が一律-2って感じです。

(逆に、あらすじだけ知りたい場合100分で名著は重厚長大で、もっと手軽な選択肢があると思います。)

そりゃ、番組の中で解説にちらっと出てきた著者の友人の来歴とか、著書とか、いちいち全部触れられないですよね。

まり、私が元投稿で言った「本の解説で繰り返し取り上げられる要素(人名思想歴史上の出来事など)があることがわかった」現象

番組を見るより解説本を読んだときのほうが顕著に起こると思われます

なので、もし元投稿を見て「知識がつながるって面白そう」という点に興味を持っていただけたなら、解説本の方をメインにされることを私はお勧めします。

読みたくない本を頑張って読む、系のコメント

頑張って読んだ、という感覚はありませんでした。

おそらく、原典には「頑張らないと読めない」ものもたくさんあると思いますが、解説書の段階では頑張らずに済みました。

正直、興味をそそられたかどうかにレベル差があるので、結局読まない原典もあると思います

古典名作だと聞いて読んでつまらなかったら被害甚大ですが、水際で食い止めてくれたことになると思います

そういう意味でも解説から読むのはおすすめです。

読みたくない本、という感覚もなくて、どちらかといえば「知らない本は読めない」ですね。

恥ずかしながら「エチカ」だとか「夜と霧」だとか「全体主義の起源」なんて知らずに生きてきたので

まず読みたくないかどうかも解説書読んで判断しようと思ってました。

食わず嫌いよりは、試食コーナーの匂いで避けた、の方がまだマシかなと言う感覚です。

風呂の中で本

私は蓋を半分開けて、上にタオルを敷いて読んでます

シャワーを使う際には、本はタオルにくるんで蓋に挟んで防水します。

あるいは、もう風呂場の外に出してしまます

このスタイル読書して2年位になりますが、多少湿ることはあっても、問題になるほどビシャビシャになったことはないですね。


大学教育について

以前スウェーデンに出向していた友人から聞いた話ですが彼の国では大学とは必ずしも高卒すぐ入るものではなく、

暫く働いてから勉強したいことを見つけて入る人も相当にいるらしいですね。

その彼が聞いた日本との違いを顕著に表しているセリフが「高卒のガキに大学教育もったいない」「日本人は高校生の時職業決めるんでしょ?すごいね」です。

後者は嫌味なのかな?と言う気がしないでもないですが、前者は今本当に身にしみています

大学教育をきちんと受け止められる18歳って、そんなに多くないですよね、、、

おまけ

解説本の中で特におすすめするもの

以下私の勝手解釈です。見当違いのことを言ってるかもしれないですが、、、

私と趣味が合いそうだなと思ったら、まずは以下をお勧めします。

集中講義 大乗仏教

スペシャル版なのでちょい分厚いですが、これが私の一押しです。

日本大乗仏教諸派の成り立ちと違いについて、今まで何度か教わったし読んだはずなのですが全く頭に入ってこなかったのがすらすら入ってきました。

読了後は、まるで自動車教習所に通ったあと今まで目にも入らなかった交通標識が急に意味を持ち出したような感じで、街中のお寺から情報を取れるようになりました。

ホントおすすめです。

茶の本

私自身が茶道やってる事が大きいかもしれませんが、日本人が外国人に、英語日本文化を説明する起点として最高と思いました。

実際、ボストンで友人とあったとき(作者の天心はボストン美術館の東洋部長です)なんと役に立ったことか、、、

全編、声に出したい日本語だと思いました。言葉がやや古いのですが、原典も薄くて読みやすいです。

維摩経

維摩さんというレジェンド級のアマチュア在家信者)がプロ菩薩軍団)をやり込めまくる話です。

煩悩は湧くに任せよ、とらわれないことが大事だ」というフレーズがとても頭に残っています

一番実践やす仏教な気がしました。アメリカの方で流行っているzenとかsatoriってこれを目指してるのかな?と思っています

↓と思った記事

https://aishinbun.com/clm/20181218/1888/

パンセ

人間自己愛ゆえに苦しまねばならぬ、というのがメインの本と理解しました。それだけでも納得感あるのですが、

本人的にはキリスト教最高!で異教徒折伏するために書いた本らしいのに仏教が目指してるところと同じっぽいのが面白くて読んでました。

原典が思いっきり重そうなのですが、いつか読みたい本の一つです。

ラッセル 幸福論(幸福論というタイトルの本が二冊あるので著者名も)

いろんなことを言ってるわけですが、

私は趣味を持て、幸せになれるぞ?という本だと理解しました。ラッセルさんの趣味定義とは「~を収集すること」らしいです。つまりスタンプラリーですね。

かに対して情熱を持ってスタンプラリーしてるうちは人生に飽きない、ということかと思いました。

個人的には、すごく共感する価値観でした。

解説読破もそのノリでやってやらぁと思ったのを覚えています


資本論

正確には100分で名著シリーズではないのですが、この「一週間で資本論」が成功したので100分で名著が始まったらしいです。

資本家の行動原理が今とぜんぜん変わらず、ギグ・エコノミーとかも19世紀理論説明できることに驚きました。

経済理解するためというよりは自分の身の振り方を考える上で有用だなと思った本です。


買った原典(と、解説本で出てきた関連書籍リスト

リストがほしいというコメントをいただいたのでリスト載せます

趣味が合いそうだなと思ったら、参考にしてください。

(抜け漏れあったので追加。まだ何冊か忘れてる気がする、、)

ぶっちゃけページ数その他が軽そうだから選んだもの

点と線

かもめ

君たちはどう生きるか

赤毛のアン

アルプスの少女ハイジ

【読み直しをメインの目的で選んだもの

星の王子さま

人間失格

斜陽

三四郎

こころ

銀河鉄道の夜

空気研究

永遠平和のために

解説本を読んでいて特に興味を惹かれたもの

人生ノート

茶の本

代表的日本

奥の細道

神話日本人の心

・昔話と日本人の心

死者の書

高慢と偏見

銀の匙

世論

薔薇の名前

ペスト

・獄中から手紙

ゴルディアスの結び目

・失敗の本質(「野火」関連書籍

1984

苦海浄土

夜と霧

野火

・音に色が見える世界(「宮沢賢治詩集」関連書籍

日本霊性(「茶の本」など関連書籍

ソラリス

フランケンシュタイン

【好きになれるか不明だが、まず手を出してみたかった異分野】

オイディプス王

ハムレット

マクベス

中原中也詩集

茨木のり子詩集

宮沢賢治詩集


おわりに

年末年始休み読書もはかどり、新たに買った原典も既に8冊終わりました。

今のところ、全て期待通りの内容でとても充実した休みになっており今年ずっとこの調子で読み勧めていけたら、、、(無理だろうけど)と思ってます

どういうふうに仕事の本を差し込んだら、自分の中の読書熱にうまく歩合出来るかを考えるのが今年の課題かな。

動物本とか、読んでて飽きることがあるんですよね。

なお、私が100分de名著を知ったきっかけは単身赴任中の父がずっと見ており、解説本を纏めて実家に持って帰ってきたのがきっかけでした。

なので、私の読んだ解説本の半分くらいは父から借りました。

私も読み出して以来、お互いの話題共通点も増え、お互いの読書の幅も広がって、

初めて父と同等の視点知識交換をできるようになったような気がしており、その点でもこの番組には深く感謝しています

(私の専門のITのことでは以前から教える立場でしたが、これとはなんとなく異なる現象のような気がしてます。)

良い1年を!

Permalink |記事への反応(14) | 20:12

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