
はてなキーワード:保健室とは
長すぎたので追記です。
大学では孤立し、また障害の特性上授業に飽きてしまうため、授業に出ても途中放棄するようになる。
また、大学の近くにあった地域活動をする場へ行き、週に2回ほど色々な活動していた。
19歳のころ、保健室の方からの勧めで病院へ行き、双極性障害とADHDの診断を受ける。障害者手帳を取得。
大学に入ってからアルバイトをするものの、3ヶ月周期くらいで辞めてしまっていた。
また、クレジットカードが払えなくなり、親に3回払ってもらう。
6年ほど在籍したが、結局中退する。
【出会い】
夫が20歳、私が22歳の時に先ほどの地域の活動センターで知り合う。
夫は私が初彼女らしい。
通院だけど私が動けない日は病院に送ってもらったりした。(その当時夫は大学4年生だったため)
この時半年後に結婚をしたいと思い、面会時に夫に提案。当初より早まったが結婚することになる。
また、結婚式の費用は全額こちらが出すことで納得してもらう。(私の我儘によるプレゼント代で夫に貯金がなかったため)
【結婚後】
環境が変わったことによる不安定さで警察の保護やICUに入院したりする。
結婚して4ヶ月ごろ障害者年金2級が降り、親からのお小遣いがなくなる。
【現在】
専業主婦だが、たまの洗濯やトイレ掃除、ミールキットによるご飯作りのみ。家事の大半は夫である。
家に引きこもるのも辛いので、地元の地域コミュニティに参加している。
【なぜできたか】
・私の顔が夫の好みのど真ん中
【困っていること】
・性欲がない私と、とてもある夫の差(行為は3ヶ月に1度くらい)
理想の彼氏くんを得るまで、みたいな記事を読んだので似たようなことを。
私の診断名は双極性障害2型、ADHD、ASD、境界知能(IQ75程度)です。
長いので、お暇がある方に向けて書きます。
【小学生】
クラスに馴染めず、また感覚過敏が酷く小学5年生の時から不登校になる。
親の方針で中学受験をすることになり、15〜21:30まで塾で勉強をしていた。合格した中学は偏差値50辺り。(中学受験と高校受験で偏差値の見方は変わります)
【中学生】
世話好きの友人のおかげで少しずつ学校へ通えるようになる。(私立かつ私の要望でその友人とは3年間同じクラスにしてもらっていた)
中学1年の後半で部活へ。週1程度の英会話部に。世話好きの友人とは別の部活に入り、他の友人を作るようになる。
電車で1:30の学校に通っていたが、よく母が保健室まで迎えに来てくれた。
【高校】
中学で仲の良かった世話好きの友人が転校。
中高一貫のためクラス替えがほぼなく、英会話部のメンバーと過ごす。
だが、全日制かつ単位制の高校だったため、単位が取り終えるまで卒業式の練習には参加させてもらえなかった。
【大学】
内容、拝見いたしました。
常に横に補助員が居ないというところからすると、発達障害でも軽度なのかと思います。
子どもの母親は、うつ病になったため、二人のケアをしていた状況でした。
リレーで同級生と手を繋ぎ、導かれて一緒に走ったという姿。ショックなのは分かります。
しかし、日常生活補助の先生が常に介入してくれていたこと、またパニックになった場合に保健室が避難所として常に機能してくれたことで、なんとか通常学級に所属させていただくことができました。
もちろん(ということであってはならないのですが)、同級生とその親からは、かなり嫌われていました。
言葉はかけられないのでどんな嫌われ方をされているかは全くわかりませんが、無視されている事は確実です。
しかし、だからどうということはありませんでした。私も彼らに関心がありませんので。
子どもが小4になったあたりで、妻がパワハラにより鬱病に陥ってクビになり、私はコロナの影響でフルリモートワークになりました。
コロナの影響で補助の先生もこれなくなり、これが常態化します(これについては、良かったのか悪かったのか、判断付いていません)
その頃から、私はリモートワークであることと、管理職で労働時間に自由度があることを活かし、濃密にケアをするようになりました。
気をつけたのは、
・学校で何があったかを聞くこと(毎日を同じ日にしないように起こった事をユニークな事象として解釈し、それをなるべく面白おかしく解釈してコメントを入れること)
・家が、最終的な逃げ場所になること
・自己肯定感の向上は無理には目指さず、低下を招かないことだけを気にすること(医者は自己肯定感の向上を物凄く気にしますが、いろいろ理由があってあえて無視しました)
です。
(診断があった時に精神科の先生から説明がありましたが、)自閉症と多動症は重度でなければ次第に改善してくることが多いそうです。
実際に子どもは、少しづつ多くの人の中に居てもパニックにならないようになり、自分の症状に自覚が出て対処方法を考えて行動するようになっていきました。
中学では、通級がありました。
通級は情緒障害に対応していたはずですが、実際の指導内容は知的障害者向けの内容でした。
そこで夏休みのタイミングで、校長等を巻き込んで、情緒障害やPDDがどういうものか、知的障害とはどう違うのか、どういう治療法が提案されているのかを 60ページくらいのスライドに纏めて説明し、理解を求めました。
通常学級の先生もそれを見て、どう対応すればいいのか理解してくれました。
そうする中で通級指導教室の先生も、通常学級の先生も、対処がうまくなってきた関係で、通常の授業に常に出れるようになりました。
何件かイジメ事案はあったものの学校側の対処が成功し、こちらも発生しただけで重大事案にはならずに収まるようになっています。
相変わらず、学級の大半は無視をしているようですが…学級での必要な連絡が停止する事がないようになっているので、問題はないでしょう。
先日授業参観に行ったところ、子どもは通常学級のグループワークで積極的に発言して、課題に取り組む姿が見えました。
去年までは全く見られなかった行動で、その成長ぶりに涙がながれそうになりました。
ここまでつらつらと、私の経験を話してまいりました。
そうですね。今は辛いとおもいます。少なくとも、私は辛かった。
しかし、絶望せずに、何ができるかを考えて行動していくことにより、定常発達の子では味わえないような成長の実感を得られました。
今は、そういう特別な成長実感の機会を与えてもらえたんだと、前向きに考えております。
以上、何かの参考になれば幸いです。
(今の問題は…ここまで改善していることを全く精神科の先生に伝えるのを忘れていたことです。先生はまだ中等症だと思っており、怒りとともに特別支援学校を勧められているんですよねぇ…。どうやって説明しよう)
https://anond.hatelabo.jp/20250907140118
人間の善意ややさしさは、ときに逆説的に、魑魅魍魎を呼び寄せる。地獄とは死者の後にあるのではなく、生者の営みのなかにこそ現れる。
残されたIT会社の社員の人たちは、現場?に入ってる別のパートナー会社?というところの人たちが引き受けて業務は継続することとなったらしい。つまり、吸収のような形のようだ。俺はIT業界で働いたこともなければ、経営なんてしたこともないのでこれ以上の詳細はわからない。
webベンチャーで始まった会社は、兄の無法により傾いた会社をどうにか回すため、客先常駐業?を始めたらしい。それに反発して大量の社員が去っていった。後に残るのはわずか数人、というありさまだったらしい。兄もその「客先常駐」の一人としてよその会社に働きに行っていた、という。
ただ、どうも兄の葬式などの手続きで奔走している間、伝え漏れてくる奥さんや他の人たちの話を聞いていると、兄の会社が傾いた理由は、本業のITのせいではなく、兄が多角経営をしようと株(先物?)だとか、不動産だとかに手を出した結果、凄まじい損が出た結果らしい。
本人は「時代の潮流に乗る」と信じていたのだろう。だが歴史をひもとけば、一発逆転を夢見た者の多くは滅んでいる。兄がかつて憧れた15年前の意識高い系のインフルエンサーといった生物たちで、現在でも生存している人間はいるだろうか?彼らは当然の如く時流を見誤り、あえなく路傍に果てた。兄もまた、その群像の一人ではないだろうか?
当人は良かれと思ってやったのだろう。6年か7年前だっただろうか、「ネットを見てみろ、大体みんな投資やっているぞ」、「ある程度不動産も回さなければ安定した経営はできない」、「Xで有名な〇〇さんだって…」と実家に帰省した度に兄がよく自慢していた。
俺は口が裂けても言えなかった、「それ」は本当のことなのか?本当に儲かってる奴が儲かってるなどとネットで公言するだろうか?アポ電強盗さえ流行しているご時世に。
兄が憧れた「キラキラ生活」もそれだ。本当にキラキラした人生やキラキラした生活を送っている美男美女は、そんな自慢はしない、そもそも、ITベンチャーの社長などと名乗っている奴らが本当なのであれば、気〇いみたいにXなんかをしている暇なんかないであろう。少なくとも俺はそう思うし、業種は違えどそれほどの責任ある立場の人たちはみんなそうだった。忙しいのだ、単純に、世の中で暇な社長などいるであろうか?いたら見てみたいものである。
「キラキラした世界」で生きていたルカねえもそうだ、彼女は兄の様に見栄を張らなかった。ありのままに自然や世界を見つめていた。それは俺でさえ忘れてしまいそうな人間として当たり前の自然と調和した感覚なのではないだろうか?
…だがそんな中でも兄は「キラキラ生活」をやめようとしなかった、「いつか一発逆転ができる」…追い詰められた人間特有のありえない夢想は、かつて子供の頃の俺に「ITで世界は変わる」と語っていた夢が首を吊った時にヒリ出した糞と小便とザーメンで混ざり合って変質した思想だ。
当然、現実はそれを許さない。それを粉砕するように冷たく回るこの経済大国の社会の前に、心が折れた兄は首を吊って自殺した。
兄の自殺死体の第一発見者は奥さんだったようだが、学校が終わって帰ってきた娘も居合せたという。
生きている人間には絶対できないトカゲの様に舌をたらし、小便と糞便と精子を漏らし縊死して「てるてる坊主の様に(俺の父が形容するには)」になっている兄の姿を見て、娘はしばらくショックで意識を失っていたという。
俺はそれを聞いて、朴訥だったIT少年だった兄にまとわりついたITや情報化社会の「毒」が抜けて出た汚れが、首を吊っててるてる坊主になった下にたまった糞と小便がブレンドされた汚物なのだろうか、と思った。
兄の魂は天へ昇ったのではない、虚勢と見栄と業でがんじがらめになって、ネットの海と地の底の闇の世界へと、魂は糞と小便にザーメンに溶け混じった汚物と混じって堕ちていったのではないだろうか、その死に様を聞くたびに、そう思わずにはいられない。
今も兄の娘はトラウマと精神疾患で、精神科に通院をしている。音楽関係の母(兄の奥さん)を持つだけあって、芸術に素養のある血統があったのだろう、絵画のコンクールなどで受賞した利する程だった彼女は、とてもではないが形容できない闇の深い滅茶苦茶な絵をかいたり、黒く塗りつぶした様な絵だとかに変わっている、という。
それはまるで、兄が縊死した末に堕ちていった世界の一端を描いているかのようだ。芸術とは本人が意識せずとも、世界の裏側を映すことがある。兄の娘の病んだ絵は、父が堕ちていった闇を娘故に見えてしまったのかもしれない。
それだけのことをいうのにも理由がある。兄が死んでから暫くというもの、ルカねえの「音楽関係時代の知り合い」や「兄のビジネスパートナーの会社の社長」、「経営者友達」などと肩書だけは社長だと名乗る風体からして怪しい連中が押し寄せて、兄の娘を「芸能界デビュー」させようと、「おじさんに何でも相談して」等と明らかに性的搾取をするために下心丸出しで群がる様になった。電話、line、SNS、酷いときには登下校中の彼女に対して、性欲にギラついた性獣そのものの目を向けて兄の娘をそのいきり立った股座を隠すこともなくケダモノの様な獣欲でモノにしようと群がっていたという。その光景は、死にかけた草食獣に群がるハゲタカやハイエナを想起させた。(当然、即俺やルカねえや父たちは警察に相談して事なきを得た)
――兄の娘は、制服を見るだけでもそれを思い出して立てないくらい立ち眩みを起こして何度も吐く様になった、これを心身症という。日本社会の底辺に沈殿した悪意と欲望が、無垢の少女にまとわりついた結果である。
俺と父はそれに対処しながら、「本当にこんなエロ漫画やエロゲーみたいな種族が日本にいるのだな」と内心思っていた。これもまた、兄の見栄と虚勢と業が生み出した禍だ。
「あのルカねえのセンスを受け継いでてカワイイこの子がこの業界にこないのは人類の損失ッスよ!俺にプロデュースかませてくださいよッ」、俺たちの前で軽薄にチャラついて兄の娘に獣欲を隠しもせず艶めかしく気持ちの悪い目線を見せている、山師の様な連中、普通の人間であればしない臭いが鼻を突いた。後で警察官の知人に聞いたところによると、大〇を吸っている人間はそんな臭いをまとわせるのだという。不思議なことに、獅子舞の様にドレッドヘアーを振り乱して、制服姿の兄の娘をチラチラみながら軽薄と欲望と悪意と性欲を向けて喋る彼の顔が、俺にはかつての兄に重なって見えた。
何の罪もない感受性の強い14歳の娘に、社会の底辺からの悪意と性欲の手と邪眼の様ないやらしいマナコが常に体にまとわりついている。残されたルカねえと兄の娘にとって、これほどの地獄があるだろうか?(俺が14歳の頃といえば、こっそり家でネットのエロ同人でオナニーをして、昼休みはクラスで遊戯王カードでバトルが開始され、部活で汗を流し、職員室や校長室の掃除で教頭や校長と話をして大人の世界の一端を聞き、校庭の向こう入道雲と未来に思いをはせて大人に背伸びしていた気になっていたような年頃だ)
だがしかし、この地獄は兄一人の死から生まれたのではないと思う、虚栄と業に囚われた一人の男の末路が、時代と社会の病を照らし出したにすぎない、俺はそう思う。
時期はぼかすが、兄の娘が警察に補導された。学校にいてもほとんど「体調不良」で保健室にこもりっきり、周りともうまく合わせることが出来ず。彼女は流れ着いたトー横で警察に補導された。
間一髪だったと思う、しかし明らかにその様子は精神的にも異常だった。俺や父にまで肉体関係を結びたいとほのめかすような言動をしていた。当然母にいってルカねえと即心療内科へ連れて行った。彼女は社会の闇の部分の悪意に当てられて、身を守るために「女」であることを、まだ齢14や15で覚えてしまおうとしている、俺と父は背筋が凍る思いがした、人はこんな簡単に「壊れる」ものなのかと。
聞けば、ルカねえが精神科への通院をやめさせたらしい。彼女が最後に縋ったもの…それは自殺した兄と同じく根拠のない「願望妄想」の亜種であった。
精神科からの投薬でさらに精神状態が悪化したとルカねえは考えたのだろう。通院を辞めて怪しい漢方薬やら青汁やらといった民間療法に縋るようになった。娘がそんなもので心が治るはずもない、それさえもわからないほど心がすり減ってしまっているのだ。
気功、波動、そんな怪しい連中になけなしの金を払って縋り付いている。俺にはそれが腹立たしくて悲しくてやりきれなくて仕方がなかった…彼女たちは何も悪くないというのに。社会の底辺の悪意が彼女から弱った心に付け込んで、社会の底に漂う闇が、弱き心に牙を立てている。金も全てを奪い去ろうとしている。まさにこの世の地獄がそこにあった。
俺が暮らしていた府中の大国魂神社は、この地に古くから鎮まる武蔵国の総社である。神社はかつて人々の心をつなぎとめ、共同体の絆を保つ拠点であった。しかし近代の都市化のなかで、古き信仰は力を失い、かわって都市の片隅に怪しい宗派が芽吹いた。
トドメとばかりにルカねえの前に「例の壺売り」の亜種の様な連中やら似非神道や仏教やキリスト教の一派、様々な怪しい宗教がどこから聞きつけたのか搾取しようとやってきた。その姿は、山中に棲むヤマビルを思わせた。磨り減った心に吸いつき、血を啜ろうとする。もはやルカねえにそれをはね返す力は残されていなかった。
それでも俺の両親も、俺もどうにかこうにかマトモな生活ができる様に接し続けていた、助け続けていた。普通に生きてたら恐ろしくて相対することも怖い様な「墜落したUFOから這い出てきた宇宙人」の様な連中が夏の蚊の如くたかってくるのを追い返しながら、
思えば、それもまた兄が、ありもしない見栄や虚勢をネットとSNS,そしてITに見出して引き寄せた業そのものだ、ただ伴侶で、娘というだけで、日本人で普通に生きているのならば一生見ることもなく、また普通の人間なら見てはいけない世界や存在を業として背負わされている。
そこには10年ちょっと前のあの日、府中は分倍河原で見たプラネタリウムと、あの日の帰路の夜見た星空の様な綺麗な「夜」ではない。あのとき見た星は、清澄で、人の夢を誘うものだった。だが違う、これは悪意に満ちた「闇」である。そこに希望も夢もなく、ただ人の毒が漂っている。兄の娘とルカねえは、その闇に呑み込まれた。彼女らが何の罪も犯していないにもかかわらず。
夜と闇の違いがあるとすれば、そこに人の希望や夢があるかどうかであろう。闇に潜むしかない生まれや育ちの人間だって、確かにこの社会にはいるのかもしれない。しかし闇は、夢を赦さない。兄は本来、朴訥なIT好きの少年であった。
だがいつしか、踏み入れてはならぬ領域に足を進め、虚栄と虚飾に体と心を食い尽くされた。そこに群がったのは、毒虫のような人間たちであった。
――そんな中で記憶に残っている光景が一つだけある。ふとそんな雑輩の対処に父とおわれている時、土日の朝であったであろうか。仮面ライダーやウルトラマンがやっていたのを見た。銀幕の中で「悪の怪人、怪獣」と戦う彼らの姿を見て、俺と父は思わず鼻で笑った。
ウルトラマンも仮面ライダーも、現実には存在しない。彼らが戦うのは彼らと同じく怪獣や怪人といった架空の世界の存在だけだ。子供たちのヒーローは決して、俺たちが今戦っているようなグロテスクな社会悪…欲望と虚栄に塗れた人間たちとは理由をつけて戦わない。
「ヒーローの超人的な力はただの人間に振るってはいけない」だとか「どうしようもない存在に等しい力でとめるのがヒーローだ」と言いつつ。笑ってしまう、現実には彼らなど「警察官立ち寄り所」のシールが張られたコンビニ以下の抑止力しかない。そう、ウルトラマンはいないし、仮面ライダーは助けに来ない。それがルカねえと兄の娘の前に横たわった冷酷な現実だった。そして、それと戦っているのは今まで荒事などに遭遇したこともない、普通の人生を生きただけの牙も爪も持たぬ一般人である父と俺だった、仮面ライダーやウルトラマンといった存在ですら「理由をつけて戦わない程厄介極まる社会悪という敵」と戦う俺たちは、スペシウム光線も打てなければ空も飛べない、ライダーキックもできなければサイクロン号にものっていない。持っているのは柔道初段、乗ったことがあるのはスーパーカブだけ、戦闘技術らしきものといえば、大学の時夏休みを利用していった予備自衛官補の訓練だけだ。64式小銃を執銃するたびに指の皮がむけてバンドエイドを張り、分解結合は3分もかかった。的には実弾射撃で一発も当たらず訓練を終えた。そんな凡骨が、警察をも恐れず14歳の少女の瑞々しい肢体を欲望の毒牙に掛けようと闇から這い出てくる、犯罪を生業とする無頼の連中と、矢面に立って戦わされている。
実際は、俺たちの知っている「正義のヒーロー」など、企業経営のための利潤を求める売り上げ高のある「商品の一つ」にすぎない。ああ、立派な志を掲げて人々を守ると誓い、TVの画面の向こうで勇ましく戦ったにもかかわらず、今はマニアのオタクしか知らずにその活躍も存在も忘れ去られたヒーローなど幾らでも昭和の昔からいたではないか。秋葉原に行けば、かつて大志を掲げて戦ったはずの昭和のヒーローたちが、忘れ去られ、玩具の片隅に埋もれ、ショーウィンドーに忘れ去られた玩具として並べられている。
かつてTVの向こうで戦った英雄たち…ショーウィンドーや中古オモチャの箱に押し込められ、埃をかぶったその姿は、もはや仏像の破片の如く、往時の光を失っている。
そして、せめて闇に堕ちた兄が唯一這い上がれる救済の光を出し続けていたルカねえや娘は兄の引き連れてきた「黒い遺産」である彼らに闇の毒牙を突き刺され、心が壊れた。…壊れてしまったプラネタリウムはもう星空を照らさない。また直ることは決してない。
――弟である俺が言うのもなんだが、兄は地獄へ堕ちている、と思っているし、堕ちていなければならないと思っている。彼はそれだけのことをしてきたからだ。
俺のパソコンは窓側の後ろにある。目が疲れたら遠くの景色を眺めるためだ。
遠くには街の灯りがうっすらと見え、人の営みがまるで夜の闇に「プラネタリウム」のように輝いている。
…あの星の一つ一つには物語がある、人生がある、それらが輝き合って社会と世界を作っている。兄は、それに最後まで気が付かなかった。ネットとSNSとITの毒に当てられ、自尊心が毒虫の様に肥大化し、自分を一番星の生まれ変わりと信じようとして…星は無間の闇へ堕ちた。
PCの画面に向かう時、俺は兄が落ちたこの世の闇と地獄への入り口を同時に覗いているのだ。そう考えると背筋が凍る思いがした。
ただの0と1の数式で動く電気計算機でしかないPCは、社会の闇と地獄を、一生関わり合いにならない人たちを引きずり込むほどの魔力を手に入れた、それは皮肉にも、「ITで世界は変わった」と言えるのであろうか。俺達が想像した方向性での世界ではなく。暗い闇と地獄の窯として。
HDの上にはみんなで江ノ島に行ったときに水族館で200円のガシャポンで買った、青く透明のスーパーボールの中に、シロナガスクジラが入っている。
空とも海ともいえる闇とは無縁の蒼い世界を泳ぐ鯨を見て、闇と地獄が忍び寄る影が消え去っていくような気がした。昔、兄がやっていたPCゲーム「最終試験くじら」を思い出していた。内容は覚えていない。ただ曲と世界が綺麗だった。よく今はなきMDで曲を聞いたことをよく覚えている。繰り返し聴いたあの曲は、蒼い空と海を思わせた。そこには、ルカねえや娘に群がった下劣な人間たちの姿はなかった。ただ清らかな青があった。
ルカねえや娘、俺達に群がる石の裏をひっくり返した蠢くようなグロテスクな蟲の様な連中とは無縁で決してたどり着けない、青い空を泳ぐ鯨、どこかそれを思い出していた。
――こんな話を昔聞いたことがあることを思い出した。
ルカねえと兄のなれそめは、兄がiTunesの同期が上手くいかないからと、直したことがきっかけだったそうだ。
「すごいねぇ、こういうことできる人って、尊敬しちゃうな、人の役に立てる技術があって、それを他人のために使える人って、カッコイイよね」、ルカねえはそういったという話を実家での酒の席で聴いたことがある。
ああ、兄はひたむきに朴訥に「ITで世界を変える」のではなく「ITで人の役に立っていた」時期でとどまっておくべきだったのだと思うし、そういう仕事をすべきだったと、今にして俺は思う。
人の役に立つための技術であれば、彼もまた人を照らす星であれたはずだ。
…人の役に立つことを誇りとする。それ以上のものを望まずとも、兄は一つの星でありえた。
今兄はどこへいるのだろうか。首を吊った時に染み出た糞と小便とザーメンと体液に魂が溶け出して、娘を狙ってやってきていたIT業界だとか雑多な業界からの魑魅魍魎の世界で永遠に満たされない苦痛と地獄の中で、ルカねえと娘に暴力を振るった時の様な慟哭を叫び続けて泣き続けているのだろうか?
それとも、ITとネットとSNSで毒虫に刺されたように肥大化した自我を首を吊った時に染み出た糞と小便とザーメンと体液に流れて心が浄化されて、己のやってきたことを「壊れたプラネタリウム」の様な無間の闇の中で後悔しながら何度も答えが出ることもなく虚空の闇に魂が逡巡を彷徨い続けているのだろうか?
死んだ後の世界の話など、生きている俺たちは知りえることもない。ましてや、あまりにも見栄と虚勢と業に塗れた兄がいった世界など、想像しえるはずがない。
ただ一つ、確かなことがある。残された者の苦難は、死者のそれよりも長く、重いということだ。
俺は願っている。ルカねえと娘の心に、再び光が差すことを。
ただただ、ルカねえと残された娘の魂と人生の安らぎが戻ることを願うだけである。
鯨はただ、地獄の入り口であるモニターのブルーライトで照らされた青の中を泳ぐ。人の業を超えたその姿に、俺は兄が生涯見ることのなかった「青い世界」を重ねてしまうのであった。
パソコンの向こうのXで繰り広げられる、貧困、見栄、虚飾、性欲、憎悪、グロテスクな感情の数々と地獄の様な世界。あれらとは無縁の蒼い世界を、鯨は悠々と泳いでいる。
youtubeで調べて曲を見つけた、「ディアノイア」という曲だった。旋律はあの頃と変わらず。澄んでいた。あれを聴いていた日々だけは、今も青い光として心に残っていることを思い出した。
「想い出はキレイな 夢を紡ぐから、会えなくても信じてる輝いている君の瞳を」、「いつまでも変わらない ほら、真実の愛がある」
…兄が最後に見ることのなく、ルカねえと兄の娘の壊れた心では永遠にたどり着けなくなった「青い世界」は、いまも机の上の小さな球体の中で、鯨とともに静かに息づいている。
その③
今年の夏、数年ぶりに実家へ帰省したんだけど久々に帰ったせいでこの機会を逃すまい!と親から部屋の片づけを命じられ、ゆっくりするつもりが全然出来なかった。
仕方がなく実家の自分の部屋の掃除をしたわけだけど…机の引き出しから何やらよからぬものを発見。原稿用紙数枚分。なんとなく思い出した。自分が確か高一の時ぐらいに書いた小説もどき…。
そのまま処分しようかと思ったけど、これも何かの縁かと思い、焼き払う前にここに残そうと思って(供養の意味も込めて)、恥ずかしながら当時書いた小説をここに貼ります。
1
七月の黒板って、手のひらの汗を全部吸って、授業が終わるころにはチョークが湿気で太る。
セミは朝からミンミン鳴くくせに、ホームルームのときだけ少し黙る。
うちの担任は「ノストラダムスの書いた七の月だね」と、冗談のつもりで言うのだけれど、冗談って二回目から効かなくなるのよ、先生。私たちは1999年の夏を、テレビのワイドショーと同じ顔で消化して、笑うところは笑って、でも笑いきれない部分は教科書の下に隠す。
昼休み、廊下のどこかでPHSがピピピって鳴る。あの音は少し未来っぽい。私は机の中からMDを取り出して、宇多田ヒカルを再生して、再生の丸い矢印が自分の心臓の形に似てるな、と毎回どうでもいいことを思う。(でもFirst Loveは毎回ぜんぜんどうでもよくない。あれは心音を増やす歌)
夏の空気は扇風機の首ふりのリズムで揺れて、窓の外の雲は誰かが消しゴムで端をこすったみたいにほどけている。私は五時間目が終わったところで、ノートをぱたりと閉じて、裏表紙の端を折って、そっと立ち上がった。「保健室行ってきます」って小さく言えば、先生はたいてい止めない。保健室に行く経路で、屋上という寄り道があることは先生たちの知らない秘密の地図。
理科準備室の窓は鍵がゆるい。椅子を一脚ひっぱって、窓枠に膝を乗せ、指先で金具を押し上げる。屋上に出ると、空気が急にちゃんと味になる。すこし錆びた匂い。じんわりした熱。遠い国道のトラックの音。フェンスの金網に両手をかけて、私は深呼吸を一回、二回。七月の呼吸。あ、これは覚えておこう、って思ったとき。
「そこ、危ない」
声がした。男子の声。低すぎず、高すぎず、でも機械の温度みたいに均一。
振り向く前に、軽く手首を引かれて、私は一歩だけ後ろへ下がる。フェンスぎりぎりのコンクリ、米粒くらいの黒い影が落ちて、コツン、と音を出して割れた。殻の匂い。卵じゃない。虫でもない。もっとイヤな、硫黄の、でもどこかで嗅いだことのある、夏の終わりの側溝みたいな。
「ほら」
私の手首を放した彼は、フェンスにもたれるように立っていた。うちの学校の制服じゃない。黒い長袖。胸元に小さな紋。汗をかいていない。かわりに、視線が汗をかいているみたいに一直線。
「……なにが?」私は聞く。
「アンゴルモア」
さらっと言わないでほしい。テレビが殊更に太いフォントで見出しにしてた単語を、屋上の風のなかで日常語みたいに投げないでほしい。私は笑うタイミングを探したけれど見つからず、代わりにMDを一時停止にした。(宇多田のサビで止めるのは罪だけど、今日は免除してほしい)
「テレビのやつ?」
彼はフェンスを見上げる。その目は、黒板のイコールをまっすぐに引ける人の目。
殻、と彼が言った瞬間、さっきの黒い米粒が、煙みたいにほどけて消えた。彼は胸の紋に指先を添え、短い金属を引き抜いて、空気を一回だけ切る。刃じゃない。音だけ。なのに。地面の黒が粉になって、風にさらわれた。
「通りすがり」
教科書みたいな返事。でもふざけた感じはない。
「通りすがるには、ずいぶん正確にうちの屋上に来たじゃない」
彼はほんのすこしだけ笑う。笑い方は丁寧で、耳の形まで整っているタイプの顔。近づくと汗の匂いじゃなくて鉄の匂いがした。
「君、見えたでしょ、さっきの。普通の人は見えない。足もとに殻が落ちても、踏んで帰る」
「見えたから、何?」
「ひとりにしない」
その言い方は、なんだか“わたしの”言葉みたいで、ちょっとムカついた。知らない人に先に言われるの、好きじゃない。
「名前は?」
「湊(みなと)」
ひらがなで言われてもカタカナで言われても、たぶんこの名前は港の音がする。波打ち際で人を呼ぶ声。
湊はフェンスの外を見上げる。雲が薄く切れて、青の下に白い面が一秒のぞく。その一秒のあいだに、空が低く唸った。電車が遠くの高架をゆっくり渡るときの音に似てるけれど、もっと乾いている。私の首筋の汗がすっと引く。
「二匹目」湊は言って、私の前に立つ。
降ってくる。今度は米粒じゃない。ビー玉よりちょっと大きい、黒い丸。着地の前に割れて、内側から“何か”がぬるりと出ようとする。輪郭を持たないのに、目より先に匂いだけが肌にささる。夏の犬小屋の奥に置き去りにされたゴム、みたいな。
「息を合わせて」湊が言う。
「どうやって」
「今、君がしてるみたいに」
気づくと、私は湊とおなじテンポで息をしていた。吸って、吐いて。吸って、吐いて。二回に一回だけ、すこし長く吐く。そのリズムで、湊の金属が空気を切る。殻の破片が粉になり、風だけが残る。
「……ほんとに、アンゴルモア?」
「名前が先に来る怪物っているんだよ」湊は肩の力を抜きながら言う。「“恐怖の大王”って言葉、空気が好きなんだ。空気は、好きな言葉に寄ってくる」
そこまで聞いたところで、屋上のドアがギイッと鳴って、私は心臓を落としかけた。風より静かな足音。制服の足音じゃない。
「遅い」湊が言う。
「早すぎる」低い声が返す。私は反射でフェンスの陰に一歩引いて、ドアのほうを見る。黒いTシャツに薄いグレーのシャツを重ねた、涼しい顔の男の子。髪は長くも短くもなく、目は印刷された数字みたいにブレない。
「……え?」
「今日は偵察だけって言ったろ」と彼は湊に向かって、とても小さく眉間を寄せる。「初対面を屋上でやるの、ミスの確率上がる」
「じゃあ、屋上じゃないと見えないものもある」湊はさらっと返す。
二人は友だちっていうより、同じ地図の別ページ、という感じ。
「澪(れい)」と彼は短く名乗った。手にPHS。アンテナ二本。画面に点の地図。数字が流れて、一瞬だけ止まる。
「下、駅前に一件。夜は濃い」
「夜?」私はつい口を出す。「夜まで?」
「今日の七の月、最後だから」湊は私を見る。「帰り道、寄り道をしてもいいなら、案内する」
案内、ってすごくヘンな言い方。でも私はうなずく。喉が乾いているのに、声はちゃんと出る。
湊は金属を胸の紋に戻し、手すりに軽く触れてから踵を返した。澪はPHSを親指で弾いて、何かを送信して、何も言わずに私たちの前を歩く。三人で階段を降りると、校舎の匂いが一瞬だけ“普通”に戻って、私はその普通を鼻に詰めておこうと思った。(後で必要になる普通がある、って、新井素子の本に書いてあった気がする。気がするだけで、どのページかは思い出せないけど)
駅前は夏休みの夕方の顔をしている。ロータリーにバス、マクドナルドの前に行列、ガチャガチャの前で小学生が揉めてる、CDショップではラルクのポスター、ゲームセンターからドリームキャストのデモ音。風鈴みたいな高い音が一瞬だけして、次の瞬間、音が全部半拍ずれる。
「来た」澪が言う。
誰も気づいてない。サンダルの女子高生も、サラリーマンも、ショッピングカートを押すおばあちゃんも、誰も。
空から降りるものは影じゃなくて、空気の厚みの差。見えるのは、ここにいる三人と、そして、たぶん私だけ。
湊は前に出る。澪は周囲を見渡して、最も“記録”の薄い位置を選ぶ。道路標識の影と自販機の影が重なる場所。
「ここなら、ニュースにならない」
ある、と澪は言わないで、目で言った。
湊の肩が、呼吸といっしょに上下する。私はそのリズムに合わせる。吸って、吐いて。吸って、吐いて。なぜか一緒にやると心臓が落ち着く。(恋とかじゃなくて。いや、恋かもしれないけど、いまは違う)
殻のない降りは、匂いだけで先に来る。不意打ち。目の端で捉えるまでに、鼻が先に反応して、汗腺が縮む。湊の金属が空気を切り、澪のPHS画面の数字が揃い、私の呼吸が三拍目で長くなる。カチッと音がして、見えない何かが折りたたまれる。駅前はなにも起きなかった顔に戻る。
「——ねえ」私は息を整えながら言う。「これ、毎日?」
「七の月は毎日」湊は金属をしまう。「終わったら、少しだけ静かになる。少しだけ」
その“少しだけ”の言い方が、もう経験者の声で、私は急に怒りたくなって、でも怒っても仕方ないから、代わりに缶の自販機で麦茶を買って三人にわけた。湊は半分だけ飲んで、缶を私に返す。澪は口をつけずに、冷たさだけ指に移して返す。私はベンチに座って、残りを一気に飲んだ。
「帰り道、送る」湊が言う。
「送らなくていい」私はつい強めに言う。「ひとりで帰れる」
「見える人を、ひとりにしない」
またそれ。私はむくれて、でも、足は自然に彼らと同じ方向へ動いていた。
交差点の信号が青に変わる。横断歩道を渡る瞬間、風がすっと変わって、私は振り向く。人混みのむこう、ビルの屋上の縁。夕陽の切れ端のような光のところに、白いシャツの誰かが立ってこちらを見ていた。
まばたきしたら、いない。
「いまの」
「気づいた?」澪が初めて少しだけ笑う。「いい目だ」
「誰?」
「多分、明日には“こちら側”に来る」湊は短く言った。「きれいな顔をしてる」
家の前で別れるとき、湊は「また明日」と言いそうにした顔でやめて、「風の匂いが塩辛くなったら、上を見て」と言った。
私はうなずいて、門扉の前で一回だけ深呼吸した。玄関を開けると、母が台所でゴーヤチャンプルーを炒めていて、テレビは「Y2Kに備えて」の特集をやっていて、父は食卓で新聞を広げ、「大丈夫だよ」といつもの声で言う。
私は自分の部屋でMDを再生して、PHSのアンテナを出して、引っ込めて、出して、引っ込めて、意味のない儀式を二十回くらいやってから、ベッドに倒れ込んだ。天井の蛍光灯のカバーに、屋上のフェンスの格子が重なって見えた。
眠る直前、窓の外で、ほんの少しだけ風が塩辛くなった気がした。私はカーテンをめくって、上を見た。空はぜんぶの青を混ぜたみたいな色で、星はまだ点かず、遠くのどこかで雷の写真だけフラッシュが光った。
明日も、見える。
明日、もうひとり来る。
七の月は、まだ終わらない。
2
ワイドショーが終わって、ニュースの時間までの隙間に流れる通販の番組。マッサージチェアとか。美顔器とか。私は居間でスイカバーを食べながら、母がアイロンをかける音を聞いていた。
PHSが震えた。メール。文字数は少なく、「屋上」とだけ。差出人不明。昨日と同じ。
——行くしかない。
照り返しが強い。空気が音を立てる。セミは昼なのに狂ったように鳴いていて、私の制服は汗を吸ってもう重たい。
「来た」湊がフェンスにもたれていた。
隣には澪。無口な彼は今日もPHSを指先でいじって、画面に流れる数字を追っている。
そして——もうひとり。
髪は少し長く、色素の薄い瞳。美少年としか言いようがない顔立ちなのに、目の奥がひどく静かだった。笑ったとき、光がこぼれるというより、光が寄っていく感じ。
「碧(あお)」と湊が紹介する。
「よろしく」碧はにこりと笑って、私の袖を軽くつまんだ。指先が冷たい。
「三人?」私は尋ねる。
「四人」湊が言う。「君を入れて」
「えっ、いや、私なんて」
「見えてしまった以上、もう“向こう側”だよ」澪は画面から目を離さずに言った。
私は息を呑んだ。昨日から、すでに普通ではなくなっている自分を、もう否定できない。
——
ロータリーに人が溢れている。コンビニの前では中学生が立ち読みして、パン屋からは焼きたての匂い。バス停のベンチに座るおばあちゃんが団扇をぱたぱたさせている。
そんな雑踏のなかで、突然、音が半拍ずれる。
通りすぎる電車のブレーキ音が伸び、子どもの笑い声が濁り、セミの声が一瞬だけ空気に沈む。
「来た」澪が小さく告げる。
空から、殻が落ちる。最初は見えない。でも、確かにそこにある。私たち四人の目にははっきりと。
ビー玉より大きな黒い殻。地面に触れる前に割れ、中からぬるりと何かが出る。匂いは昨日より強烈。鼻の奥が焼ける。
「人混みの中は厄介だ」湊が前に出る。
「周波数を合わせる」澪はPHSを高く掲げ、ボタンを素早く叩いた。
「大丈夫、大丈夫」碧が私の肩に手を置いた。「君は息をするだけでいい」
殻から出てくる“それ”は、人の目には映らない。でも私には見える。輪郭は定まらず、影が水に溶けるみたいに揺れる。だけど、確かに街を食おうとしている。
「湊!」澪の声。
湊は棒を伸ばし、空気を裂いた。
刃ではなく、ただ音。だけど“それ”がたじろぐ。
碧が微笑みながら指先を空に走らせる。風の流れが変わり、影の形が折れ曲がる。
私の呼吸が、彼の肩の上下に合わせて整う。
一瞬、世界が止まった。
そして、影は粉になって消えた。
駅前は何も起こらなかった顔で、再びざわめき始める。人々は誰も気づいていない。
——
「なに、これ、ほんとに毎日?」
ベンチに座り込んで、私は麦茶を一気に飲み干した。
「七の月は毎日だ」湊が答える。
「でも、七月が終わったら?」
「少しだけ静かになる」碧が柔らかく笑った。「でも、“恐怖の大王”は終わらない。七月の名を借りてるだけだから」
澪は黙ってPHSを閉じた。その目は冷たいけれど、どこかで私を見守っているようでもあった。
私は三人を見回して、息を吐いた。
「……わかった。もう知らないふりはできない。だから——」
「ひとりにはしない」湊が言った。
その言葉は、昨日よりもずっと重く、強く響いた。
——
夜。帰り道。
商店街のアーケードにはまだ人がいた。ゲーセンの前でカップルがプリクラの袋を持って笑っている。CDショップからはELTの歌声が流れている。
「また?」私が言うと、碧が肩をすくめる。「今日は濃いからね」
次の瞬間、いなくなった。
「今のは?」
「気づいた?」澪が珍しく少し笑った。「君、ほんとにいい目を持ってる」
「……誰?」
「明日、会える」湊は短く言った。「俺たちの仲間になる」
——
ニュースは「何もなかった一日」を語っていた。
私は自分の部屋に入り、PHSのアンテナを伸ばしては引っ込め、伸ばしては引っ込め、意味のない儀式を二十回くらい繰り返した。
屋上の風がまだ、肌に残っていた。
三人の声も、影の匂いも。
そして、明日現れる誰かの姿も。
七の月は、まだ終わらない。
3
七月三十一日。
カレンダーの数字が赤くも青くもないのに、どうしてこんなに特別に見えるのだろう。
”終わる”という言葉が、宿題のノートよりも、日めくりの紙よりも、今日は妙に重たかった。
午前はやけに晴れていた。
でも午後になってから、光は濁った。セミの声がかえって甲高く響く。
屋上のドアを押すと、三人が待っていた。
湊。
澪。
碧。
「紹介する。彼も仲間」湊が言った。
白いシャツの少年は軽く会釈をした。年は私たちと変わらないのに、目の奥だけが遠い。「……雅(みやび)」と小さく名乗った。
四人の男子と、私。
屋上の風は重たくて、フェンスの金網が湿っているみたいだった。
「本体が来る」澪はPHSを掲げ、数字の羅列を見せてくる。意味はわからない。でも、ただ事じゃないことは伝わる。
「恐怖の大王」碧が肩をすくめながら微笑む。「七月が終わる、その瞬間に」
雷が鳴った。
私は一歩後ずさったが、湊が前に出た。背中越しに、彼の肩の呼吸が見える。
「大丈夫。合わせればいい」
「……どうやって」
「昨日と同じ。君は息をするだけ」
影が降りてきた。
殻じゃない。粉でもない。
“名状できないもの”が、街を覆いはじめる。
匂いが先に来る。鉄錆とゴムと、夏の終わりの湿気を全部混ぜたような匂い。
碧は風の流れを変える。
雅は静かに印のような手の動きをして、影の裂け目を縫い合わせる。
湊は棒を構え、私の前に立つ。
「……来るぞ」
大王の影は、顔を持った。
知らない誰かの顔。
でもなぜか懐かしく、私の記憶の底を撫でる顔。
「来る」澪が短く言う。
「させない」湊が返す。
影が迫る。世界が歪む。
人混みの声が止まる。時計の針が動かない。
この一瞬に、すべてが収束していく。
湊は前に出た。
「俺がやる」
「待って!」思わず叫んだ。
「君をひとりにはしないって言ったのに」
湊は、振り返らなかった。ただ、少し笑った。
「ごめん。今日は、俺だけで強がらせて」
影の中心に踏み込む。
棒を構え、全身を“蓋”にするように。
世界が一秒、無音になった。
雷鳴。
セミの声。
窓ガラスが震える。
影はたしかに消えていた。
残されたのは、三人の男子と、私。
澪は黙って画面を閉じ、碧は笑わずに目を伏せ、雅は静かに空を仰いだ。
湊の姿は、なかった。
「……どうすればいい?」私は震える声で尋ねた。
「何もしない」澪が答える。「ニュースにならないこと」
「覚えておくこと」碧が続ける。「ひと知れず、覚えていること」
雅は小さく頷いて、目を閉じた。
夜のニュースは「何も起きなかった一日」を語った。
父は「大丈夫だよ」と笑い、母は冷蔵庫にペットボトルの水を入れた。
宇多田の声が、少しだけ遠く聞こえた。
——風が変わったら、笑って。
私は、笑った。泣きながら。
翌日。八月一日。
空は夏の顔をしていた。
棒を見せ合って、当たりだの外れだの笑いあった。
でも、屋上の風は、まだ四人分吹いていた。
そして、七の月は、静かに閉じた。
津辺は英語ばっかりだったせいか投稿できなかったので省略します
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増田は文字数制限あるらしいんで、購入履歴は途中で切りました(2年分くらい)どうせ全部載せても誰も見へんやろ
BLACKSOULSはIもやったんで憂慮民は安心してください
石岡市教育委員会によりますと、ことし5月27日、市立小学校で担当教諭が6年生の女子児童18人に対し、健康診断のため事前にキャミソールやタンクトップなどの肌着を脱ぎ、体操服姿でいるよう伝えたということです。
女子児童たちは保健室で着替えたあと教室に戻って男子児童と一緒に理科の授業を受けることになり、2日後、一部の保護者から「下着が透けるなどして子どもが嫌な思いをした」などといった訴えがあったということです。
本来は健康診断の直前に保健室で着替えてそのまま会場に向かうことになっていましたが、担当教諭がこうした手順を徹底していなかったということです。
私は躁鬱で精神の手帳2級、ここ一年は就労継続支援B型(所謂B型作業所)を利用しているのだけど
精神障害が7割の作業所だから周りを見渡してもまじでやべえやつしかいない本当に(ブーメラン)
例えるなら年齢自体は大人だが、中身は5歳児が集まっている保育園
辛くないのか?と職員さんたちを見て思う
どう優しく丁寧に伝えても叫ばれたり逆切れされたり泣かれたり、何度伝えても間違ったりルール守らなかったり、しまいにはお前が悪いと言い出す人が半分、残りはこんなにつらいのに配慮してくれないなんてと言い出す
体は大人なので一丁前に男女問わず性欲の相談(ほぼセクハラ)恋愛感情が抑えきれず暴走(ほぼストーカー)金銭感覚がおかしくて金の無心(どこもそうだろうけど金銭のやり取りは禁止)
服薬や食事や業務の相談ならまだしも、職員さんを捕まえてコミュニケーションの練習と言い張り長時間拘束する、一時間後に聞きますねと断られてもめげない、そしてずっとそばで一時間待ってる
精神障害は目に見えない障害とは言うがみんな様子がおかしい人ばかり
風呂入ってないんだろうなとか、肩にフケ積もってんなとか、動きがやたら激しいなとか、男女関係なく露出がすごいとか、化粧や髪型や服装に違和感しかないなとか
電車の中とか街中でたまにそういう挙動不審な人見るじゃん?そういう人が一か所に50人くらいいるの想像してほしい、結構地獄
その人たちを相手にする職業を自主的に選んだ職員さんは何がモチベなんだろう
医療の現場とかはまだわかる、現状の日本では稼げるし、大義を掲げる人をたくさん見てきた
養育とか保健室の先生が昔言ってた、ダウン症の子は可愛いも、わからなくもない、人によっては天使だという言説もあるし(私は思わないが)
アパレルや接客業の知り合いがなんとなく就職した、この職業を選んだという話も聞くので、就職の取捨選択にそういう概念があるものわかるが
でもデカくて言うこと聞かないうえ、一般常識や普遍的なことが通じず、生理的に不愉快なくせに自分へ最大限の配慮を願い、性欲はあって金銭も使い込む、医者御墨付のアタオカと毎日接するの拷問では?
本物の幼稚園とか成長を身近に感じたり、癇癪等があってもまだ5歳だもんなで済ませられるのだろうに
私も含めこいつらみんなこういう場所に閉じ込めておかないと一般社会側が辛いんだろうとぼんやり思う
まともな職員さんは相模原のやまゆり園みたいなことになってしまわないだろうか
それとも職員さんも私たちみたいなバケモノが大好きな異常者なんだろうか
私自身は自分への病識はあるけど、それと同時に障害者への差別、生理的な嫌悪感が自分の中にもあることに気づいてしまって苦しい
家族にも友人にも手帳や服薬のことは伝えていない、ペットもパートナーも持たず一人で生きて死ぬ
職員さんにモチベーションのことを尋ねることは一生ないのだけれど、周りの障害者以上に理解ができない生き物と接している気持ちになってしまう
評価:★☆☆☆☆
「愛とは何か、命とはどこから来たのか」とか、そういう文が、白背景に明朝体で表示されていく。BGMはなぜか尺八。
この時点で既に意識高い地雷臭が満載だけど、見た目は一応綺麗。
立ち絵も今っぽいし、UIもそれなりに今風。なのに、この内容のギャップが初っ端から不穏。
「いやぁ、今日も性欲が強いな、俺」とか言いながら唐突に朝勃ちCGが挿入される(要る?これ?)。
さらに、「セックスとは破壊であり、再生である」とか、「オナニーは孤独だが、誇りでもある」とか、とにかく喋る内容がキモくて痛い。
ヒロインとの会話も全部「すれ違い」とか「重ねた身体の温度は云々」みたいな文章でつづられるけど、中身はない。
そのわりに肝心のエロは一瞬で挿入→フィニッシュまで直通という超ファスト展開。
シチュエーションにかかわらず、すぐ泣く。
・保健室で
・海辺の岩陰で
・空き教室で
すべて泣く。「なんでこんなに気持ちいいのに、涙が出るの……?」って。
……知らねぇよ。
そして音声が完全に場違い。
ヒロインの声優さんが素人なのか、「あっ……うぅ……」がずっとワンパターンで音量バラバラ。
「ブーン……ガコン……」みたいな。多分自宅録音だろうけど、耳に入るたび現実に引き戻される。
例:ヒロインがうつ伏せで寝てるだけなのに「精神の交わり」とかテキストで出る。
シーンのテキストもやたら長い。
「俺は彼女の奥底へ届いた気がした。そこは寂しさでいっぱいだった」
→ 次のCGで背後位、→「どんなに抱いても、満たされない空白があると知った」
→ 画面暗転
……いや、なんだったの今の???
とにかく、セックスに意味を持たせようとしすぎて空回りしてるエロゲー。
絵は綺麗でUIは良い、声はまぁまぁ。
あとタイトルな。
とはいえ唯一よかったのは、起動時の尺八が妙に耳に残ったことかな。
たぶん二度とプレイはしない。
・腹痛 :鎮痛剤は効かない。下腹部は常に痛い。骨が軋んで背中は痛く、太ももの筋肉も泣くほど痛かった。(発熱時の節々の痛みを想像してもらうとわかりやすい)
・大量出血:2日目と3日目は多い夜用でないと日中帯も厳しかった。ごわついて昼用を1時間に1回交換してたけど。
・貧血 :走れない、歩けない、たてない、座れない、寝てるしかできないけど痛くて寝れない。
・眠気 :抗いようがない。
・情緒不安定:躁と鬱を繰り返すようなメンタル状態。はしゃいで一日中過ごすこともあれば、布団から一歩も出れない日もある。自傷もあり。
これが20日と40日周期で訪れる。
※不順なようで大体この周期できていた。
生理前の3週間くらいから情緒不安定が始まっており、生理は1週間半ほど。生理期間中はずっと鬱々としているし、前半戦は肉体の痛みもある。
日常生活が送れたのかと言えば、送れていなかった、と思う。まともな期間は月に1週間あるかないかだった。
大学の授業は水曜の一限に必修があったものの、2日目3日目に当たることが多く、落とした。
それくらい耐えろよ、とも思われるだろうが、立っていられないので学校に辿り着けない。辿り着いたとしても保健室に直行。
気分の不安定さから心療内科も行った。メンヘラだと思っていた。
そんなもんだから、大学はリタイアした。頑張りたくても肉体がついていかなかった。
PMSという単語を知ったのは、リタイア後に知り合った年上の女性が「今日はPMSでいらいらする」と言っていたことから。PMSってなに?と聞いたときは、まだ自分がそうだと思わなかった。
明確なきっかけは、どうしようもなく気分が落ちこみ全てが嫌で壊したく、めちゃくちゃヒステリーを起こしているのに、とても冷静に要らない本をチョイスしてビリビリに破いたこと。
落ち着いてから、「これはメンヘラじゃないな」と気がついて婦人科を予約した。
PMSの単語を知らなければ、「またいつものメンヘラだから心療内科に行こう」と思っていたはずだ。
そこから人生は薔薇色ではないなりに変わった。ピルは大変によく効いた。
多少の気分の浮き沈みはあるものの、身体症状は劇的に改善した。出血は少量で、貧血は起こらず、体が痛くないのである! 健康体だ!
人生は変わったものの、もっと早く知る術はなかったのかな、とも思う。私の身内はみんな生理痛が重かったが、「それはそういうもの」で終わらせていた。
「生理痛は病気ではないので、どうしようもない」だったのかもしれない。ちゃんと聞いてはいない。でも、これは薬で改善されるものだったのだ。
今でこそ婦人科に行こう!という漫画や広告をよく見かける。二十年前にも、義務教育時代に教えて欲しかった。
鎮痛剤が効かないのは異常だよ、と教えて欲しかった。そうしたら、もっと早くに何かできたのでは、人生もっと早い段階で軌道修正できたりしなかったのかな、と。ちょっと思う。
私は義務教育を受けていない。
正しく言えば小学校、中学校にまともに通っていない。所謂不登校だった。
そんな自分が今23歳となって社会人をやっていて強烈に感じる弊害と、どうしてそんなことになってしまったのかを綴っていきたい。頭が悪いということの行く末は孤独と搾取という気がしていて怖いのだ。
まず、私は簡単な計算が出来ない。親いくつ?って言われたときに「51です」と答えるとじゃあ27歳の時に産んでるんだ!若いね!などと返してもらえる。私はその計算が出来ずに頭の中でひっ算をしているうちに会話が進んでいた。
優先順位が自分で立てられないのだ。その場で目についた物だけを進め、何で期限が今日までのものに何も手を付けてないの?といったことが何度も起こる。
また、人と会話ができない。言葉が出てこないのだ。日常の些細な雑談でさえ、言葉が詰まり、人を困らせる。
そうなるに至るまでの過去を振り返る。
私の栄華は小学3年生の頃だった。
ある程度裕福な家庭で、欲しいおもちゃはたくさん買ってもらって、小学生が憧れる可愛い物を沢山持っていたからクラスでも友達が寄ってきてくれていた。
だから私は図に乗った。友達も世界も全部自分のものという無敵感があった。クラス新聞を自分の漫画で埋めたり、クラスの皆とカラオケに行ったとき(本当は規則違反なのでこっぴどく叱られた)私以外に曲を歌わせないなどの粗暴さを見せていた。その結果やはり友達がいなくなったし、クラスから孤立した。そのまま学校へ行けなくなり、私は中学受験をする為の塾に行くことで日々を過ごすようになっていた。保健室登校という言葉がじわじわ出始めたくらいの頃で、当然保健室にも居場所はなく、私はコミュニケーションをとる相手といえば家族と塾の先生だけ、という状態になっていた。なんとなくカウンセリングに通いながらも結局学校には馴染めず、そのまま受験して合格した中学校に進学した。その中学校はその当時の私の偏差値では受からないと思われていたけれど、受験できる時期が早かったから練習用に受けてみた本命ではない学校だった。私のレベルより遥かに偏差値が高かったのだ。そこに何故か受かってしまい、そのまま入学。今思うとそれがいけなかったのかもしれない。
鮮明に覚えているのは、社会の授業中に先生に当てられて、世界の大陸名を答えられなかったとき。ひどく恥ずかしく、体調が悪いと嘘をついて教室を逃げ出したことを覚えている。その後もとにかく私は勉強についていけなかった。数学と英語はいつも赤点。補修のメンバーは毎回帰りの会で名前を読み上げられ、それが恥ずかしくて恥ずかしくてしょうがなかった。友達と話していても私だけ落ちこぼれの劣等性という烙印が頭を離れず、常に焦っていた。私はそこでまた逃げ出してしまった。学校に行かなくなるのだ。そして、小学生の時のように受験勉強をするでもなくアニメにどっぷりハマってしまった私はオタクとしての黒歴史をバッチリ残しながら、授業も受けず過ごしていた。
その結果私は義務教育で身につくはずの基礎的な知識、友達とのコミュニケーションの取り方、一つの物事をやり遂げる忍耐力、多少の理不尽に耐えるごく普通の精神力、そういった物が全て身につかないまま義務教育期間を終えてしまった。
高校は出ているがそれもやはり不登校であまり通えていない。その後2年間フリーターをした後専門学校似通って卒業して社会人をやっている。)
私が今思うのは「逃げてもいいよ」という言葉の怖さだ。私はとにかく甘やかしてもらっていた。辛いなら逃げていいよ、学校に行くのが苦手なら休んでもいいよ、と。でもそれは結局将来の私がこのように苦しむ結果になってしまった。一度も努力をしたことがないから忍耐力がなく、すぐに投げやりになり、何もうまくいかない。勉強をしていないから物事を知らない。記憶をしておく力を持ち合わせていないから人との会話も覚えていない。とにかくどうしようもない。
もう、若いからで済まされる次元にもいられなくなってしまった。私はどうしたらいいのだろう。全ての事柄から逃げてしまっていたツケが回ってきている。こんな私の人生に挽回の余地はあるのだろうか。辛くて情けない毎日を送っているうちに鬱にもなってしまった。正直もうどこから手を付けていいか分からない。高い学費を払い続けて私を育ててくれた両親に申し訳なくて涙が出る。頭が悪くて、死にたいのに死ぬための知識もないんだ。
Permalink |記事への反応(22) | 12:25
大型連休となると旅行やらイベントやらで浮かれてるけど、正直人混みって疲れるよね。
だったらGWくらいは部屋に引きこもって魂が揺さぶられるような漫画をじっくり読む時間にしてほしい。
ということで今回は、漫画大大大好きの私が声を大にして言いたい、なんでこれもっと知られてないの!?むちゃくちゃ面白いのに!なマイナー作品三選をご紹介!
まず紹介したいのがこの侍魂×女子高生×日常コメディというありそうでなかった組合せの漫画。
彼女の口癖は「斬るぞ」。
しかし学校ではちょっと天然で友達想い、家では母親の誕生日をこっそり祝うような心優しき少女。
物語は彼女が通う高校に突如起きる“江戸文化祭”の実施決定から始まる。
生徒会長との斬り合い(比喩)、料理部との味噌汁対決、保健室での居眠り合戦(?)など、一見バカバカしい騒動の連続なんだけど、ふとした瞬間に黒澤明リスペクトな映像的コマ割りと侍の精神がホロリと沁みるドラマが入り込んでくる。
最新刊の“逆さ富士”のカットでは思わず泣きそうに(ていうか泣いた)なった。
この漫画には日本人が忘れてしまった大切なものぜんぶが、込められている。
でもこれを読んだとき、まだ描くべきものがあったんだ…!!ってマジで心が震えた。
目が覚めると、異世界の若き王となっていた。
剣も魔法も万能な無双系の設定なんだけど、この漫画のすごいところはそこじゃない。
最初は反発しあいながらも、少しずつ信頼が芽生え、やがて友情に。
何よりすごいのは、春海の自分は前世ではノーマルだったという葛藤と、それでもロスを愛してしまったという気持ちに逃げずに向き合うことへの真剣さ。
ファンタジーの皮を被った、圧倒的リアリズムのラブストーリー。
BL系なんて括りに収まりきらない本当の愛の形がここにはある。
読後、心がじんわり熱くなる。
これはもっと知られてほしい、本当に。
最後に紹介したいのが、死んだら日本が滅びる女性が主人公の爆弾マンガ。
見た目は地味で冴えない感じ。でも真面目に働いてる。
政府は極秘裏に彼女を監視しつつ、彼女が生きる意欲を失わないよう日常生活を装って支援している。
しかし美緒の毎日は虚無の連続で、恋も仕事もすべてがうまくいかない。
“死にたい”と“死ねない”の間に挟まれて、一人の女が、孤独と向き合いながら生きていく姿が痛いほどリアル。
大型連休となると旅行やらイベントやらで浮かれてるけど、正直人混みって疲れるよね。
だったらGWくらいは部屋に引きこもって魂が揺さぶられるような漫画をじっくり読む時間にしてほしい。
ということで今回は、漫画大大大好きの私が声を大にして言いたい、なんでこれもっと知られてないの!?むちゃくちゃ面白いのに!なマイナー作品三選をご紹介!
まず紹介したいのがこの侍魂×女子高生×日常コメディというありそうでなかった組合せの漫画。
彼女の口癖は「斬るぞ」。
しかし学校ではちょっと天然で友達想い、家では母親の誕生日をこっそり祝うような心優しき少女。
物語は彼女が通う高校に突如起きる“江戸文化祭”の実施決定から始まる。
生徒会長との斬り合い(比喩)、料理部との味噌汁対決、保健室での居眠り合戦(?)など、一見バカバカしい騒動の連続なんだけど、ふとした瞬間に黒澤明リスペクトな映像的コマ割りと侍の精神がホロリと沁みるドラマが入り込んでくる。
最新刊の“逆さ富士”のカットでは思わず泣きそうに(ていうか泣いた)なった。
この漫画には日本人が忘れてしまった大切なものぜんぶが、込められている。
でもこれを読んだとき、まだ描くべきものがあったんだ…!!ってマジで心が震えた。
目が覚めると、異世界の若き王となっていた。
剣も魔法も万能な無双系の設定なんだけど、この漫画のすごいところはそこじゃない。
最初は反発しあいながらも、少しずつ信頼が芽生え、やがて友情に。
何よりすごいのは、春海の自分は前世ではノーマルだったという葛藤と、それでもロスを愛してしまったという気持ちに逃げずに向き合うことへの真剣さ。
ファンタジーの皮を被った、圧倒的リアリズムのラブストーリー。
BL系なんて括りに収まりきらない本当の愛の形がここにはある。
読後、心がじんわり熱くなる。
これはもっと知られてほしい、本当に。
最後に紹介したいのが、死んだら日本が滅びる女性が主人公の爆弾マンガ。
見た目は地味で冴えない感じ。でも真面目に働いてる。
政府は極秘裏に彼女を監視しつつ、彼女が生きる意欲を失わないよう日常生活を装って支援している。
しかし美緒の毎日は虚無の連続で、恋も仕事もすべてがうまくいかない。
“死にたい”と“死ねない”の間に挟まれて、一人の女が、孤独と向き合いながら生きていく姿が痛いほどリアル。
建築技術が発展した現代社会においても、民家などの建造物はケガ、体調不良、心理的な悩みを抱えている。
このような建造物を見つけては寄り添う職業、それが建造物養護教諭だ。
「みなさんにとって保健室の先生が馴染み深いですよね。私は建物の保健室の先生なんです」
「建物たちは日々成長します。その小さな変化を受けとめてあげたいんです」
もうすぐ冬休みなので、建造物養護教諭としての仕事も落ち着くのではないか。
そう質問すると、意外な答えが返ってきた。
「いえ、冬休み中も仕事は続きます。建物たちに休みはありませんからね」
気になる民家に近づき、やさしく壁面をなでる。
「正直、荷が重いです。でも、いつも建物たちの味方でありたいと思うんです」
K川さんはバッグからバンドエイドを取り出し、横に広がるひび割れにそっと貼る。
そんな、地域に必要不可欠とされてきた建造物養護活動だが、建築技術の高度化により、年々対応が難化しているという。
「たまに、建物たちの気持ちがわからないときがあるんです。昔はもっとすなおで柔らかい子が多かった気がします」
長年共に成長してきたK川さんは、もうすぐ異動だという。
「ことばは宙に舞い、思いは地に残ります。これからも一人一人と向き合っていきたいですね」
成長まっただなかの建物たちと共に過ごす。己の覚悟を試される職業、建造物養護教諭。
私達はその縁の下の力持ちの存在に気づき、より評価すべきだろう。安心を包み込む、建物たちのように。
中学の頃、教師からの評価を良くしたかったのと、ケミカルな雰囲気が格好いいと思い込んで
理科室の手伝いを良くしていた。(といってもゴム栓に穴をあけたり、ビーカーを掃除したりする程度)
でも当時の俺は、自分がだんだん子供ながら天才的な化学の知識を持つ
すごい奴だと勘違いし始め, ある日友人を無理やり誘って理科室に忍び込んだ。
そこで適当な物質(っつっても多分ふっとう石とか)を指で触りながら
とか言ってたり、
「ははっ。ちょっと調合の具合がおかしいかな。ま、授業用には十分か。」
とかほざいてた。
友人は当然ハァ?って感じ。
それでも俺はおかまいなしに「ふん。」とか「ははっ!」とかやってた。
そんで一番奥の戸棚を開けて急に表情を変え、
「!!これは!○○先生!いったい…!なんて物を!何をしようとしてるんだ!」
って言ってみせた。友人も驚いて「それそんなヤバイの?」って聞いてきた。
それなら、もしかしてこっちの瓶は!?」って別の瓶を手に取って嗅いだ。
(手であおいで嗅がなきゃいけない奴)直嗅ぎした俺は
「エンッ!!!」って叫んで鼻血を勢いよく噴出しながら倒れ、友人に保健室に運ばれた。
俺は助かったが、どうやら俺の友人が変な勘違いをしたらしく、
「××(俺の名前)は黒の教科書に乗ってる毒物に感染したんです!!」ってふれまわっていた。
20年ほど前、中学の生徒会で「制服を残すべきか、私服登校を認めるべきか」というどうでもいい議論をしていた
教師も巻き込み喧喧諤諤の議論をしていたが、心底どうでもいい、制服で通いたいやつは制服で通って嫌なやつは私服で通えよとしか思わなかった
それより顔が不細工で性格も根暗な女子がいじめられて保健室登校してることをどうにかしてやれや、と思ってた
俺自身はそいつと仲良くもなければ好きでもなかったが、毎日保健室に顔を出して挨拶だけはしていた
そいつのためというよりは、俺自身のプライドのために。そしてアホな議論をしている生徒会へのアンチテーゼとして
表題に戻る
別に勝手にやりたいやつがやればいいし、そんなことに国家や社会の許可を得ようとすることや、
許可が与えられないことの不平不満をいう奴の相手をするのは無駄すぎる。その許可を与えることで社会構造が変わるということなどない
といっても俺は夫婦別姓に賛成でもなければ同性婚とかきしょとしか思わない
BL好きのキモい女同様、石の裏のダンゴムシくらい隠れて暮らしとけとしか思わない
アイデンティティポリティクスがクソなのは本当にこういうところなのだ
金がなくて死にそうになっている世帯がいたり、能登半島沖地震で何も復興が進んでいなかったり、
闇バイトで脳なしのバカがいきなり高齢者の家に押し入って強盗したり、政治家が脱法的に金を集めて政治活動したり、
そういうことをこれからどう対策していくかの方がよっぽどか重要なはずなのに
なんで日本は(世界も)こんなアホな生徒会みたいな議論をするようになってしまったんだ
マジで夫婦別姓をどうするかとか同性婚を許可するかなんて議論は
飛影が好きか蔵馬が好きかみたいな話と同レベルで解なしだし、床屋談義、居酒屋トークみたいなもんで、
自分は駄目な人間だった。小学校の高学年のとき、心因性頻尿になって外に出られなくなった。
金曜の、ピアノ教室の直前だった。その日突然トイレが近くなって、結局家の周りをぐるぐる車で回った挙句に帰った。
それからの日々は地獄だった。家から出ることすらできなかった。私自身自分に何が起こったのか理解できなかった。
学校は、授業は嫌いだったけど友達は好きだった。学年みんな友達だと思っていた。みんなの名前と顔を覚えていた。
学校に行けなくなった。
学歴主義で権威主義の父は、私のことを人間じゃない何かを見る目で見ていた。
私は当時の記憶があまりない。ただ、下手くそに隠された不登校に関する解説本や、
リビングで両親が自分について語り合ってるのを察するのがつらかった。
そのあと数ヶ月してから学校に復帰したけど、結局私は中学校も不登校になって、高校も退学した。
大学受験は当然するものだと思っていたので、高校退学前に高認を取って、
中退後は勉強のやる気が出るまで少し時間をもらった。結果的には一浪という形で
MARCHの少し下くらいの大学に通うことになった。みんなが最初に受験をしていた年は、何も勉強していなかったが。
大学に行き始めて数ヶ月でやっぱり行けなくなって、2年ほど休学した。
自分は何故生きているんだろうとよく思った。死ぬ勇気は無く、事故で死なないかな、と妄想していた。
復学後は配慮申請をして、出られなかった授業のプリントを貰ったりしていた。
私の時代は不登校や発達障害は時代の最先端の社会問題で、まだ数が少なく、学校や大学側も対応に苦慮していた。
体調が悪くなりやすいので、保健室を使う許可をもらい、授業の隙間はベッドで寝るようにしていた。
大学は地獄だった。面白い授業もあったと思うが、何の目的もなく社会学を勉強し、
ヴェーバーやデュルケム、フーコー、マクルーハンなどを習った。個人的にはヴェーバーが好きだった。
大学時代、地元に帰ったときに暇で仕方なく、日経ネットワークの初心者用のTCP/IP解説本を買った。たまたま立ち読みして面白そうだったからだ。
それから何冊か自分でネットワークに関する本を読んだ。面白かったし憧れたが、
自分は文系だし人生に夢も希望もなかったので、これはただの遠い憧れだな、と思いながら過ごした。
しばらくして、最初に買った日経ネットワークの本以外ほとんど捨ててしまった。読んでも意味がないと感じていた。
大学も結局中退した。3年にやっと上がれるという冬の試験で、起き上がれなくなった。
毎日天井を見て過ごした。今日は○○の試験だったのに…と思って、泣きながら過ごした。
ここで単位を落としたことで、卒業まで想定より1年だか2年かかりそうだなと自分で計算し、心が折れた。
何度目の挫折か数えるのも嫌になっていた。
画家さんの絵の手伝いに行ったり、フォトコンに応募したりしていた。絵と写真だけが、自分が唯一続けてきたものだった。
それも当然上手くいかず、暫くして、父から障害年金と手帳をとるように言われた。父には逆らえなかった。
父に逆らえる人は家族の中で誰もいなかった。とても怖い人だったから。
父は節税になる!と喜び勇んで説明し、私は、やっぱり自分は道具なのだなと思いながら、そのまま手帳と年金を取得した。
初めて自由に使えるお金を手にした。20代後半で、初めて自分で家具を買っていいことに気づいた。
家の中を、好きだった祖父母の家を模すような感じに作り変えた。
友人が美術館のバイトを紹介してくれたので、小さな美術館で週3日のバイトをすることになった。
が、その直後にコロナ禍になって、半年ほど美術館は閉鎖することになった。
休業補償?だか何だかで、一応もらえた。その年の秋から再開した美術館のスタッフを少しやって、年末年始は地元に帰った。
両親に、戻ってくるように言われた。
父の会社が上手くいっておらず、母方の祖父母から大変な額の借金をしていた。
利益なんて10年ほど出ていなかったらしい。元々何をしているのかわからない
人に説明するのが困難な父の会社だったが、父はとにかく経営センスがなかったらしく、酷いことになっていた。
私は一度地元に戻る決意をしたが、やはり怖くて直前になって無理だと母の前で泣いた。
地元に戻っても居場所はないと感じていた。東京にもなかったけど…。
すぐに次のバイトを探したが、それも2ヶ月しか続かなかった。秋からまたバイトを始めた。
小さめの不動産会社で事務をしていた。年始にまた、今度は以前より強めに、帰ってくるよう説得された。
私はすぐに市の生活相談窓口に駆け込んで、就労移行支援やギリギリ間に合ったコロナ関連の貸付金を紹介してもらった。
非課税世帯なので、返済する必要はないから安心して、説明された。
自分の決断は、生活保護になってでも東京にい続けるというものだった。コロナの貸付金で一時的に数十万のお金が手に入ったので、
それを使い生活保護でもやっていける物件に引っ越しをした。不動産も一人で回ったし、引越しの手配も手続きも全て一人でやった。
就労移行支援は少し通ったが、この時間でバイトをした方がマシに思え、すぐに辞めてバイトを探した。
並行して勉強を進め、基本情報技術者試験に合格した。その後障害者雇用で小さなコンサル会社で資料作りのバイトをし、
その間にMOSのExcel Expertを取った。お金をかなり切り詰め、貯金を始めた。結局生活保護にはならなかった。
翌年バイトが契約終了になったので、ネットワークの仕事にチャレンジすることにした。
人生で初めてのフルタイムのバイトだった。倒れる前提で、駄目元でやってみることにした。
昔柄谷行人の『探究』で読んだ、暗闇の跳躍だか飛躍だかを思い出した。
価値は、価値がついたあとにしかその意味を読み取れない。価値がつくには暗闇を跳ばなきゃいけない。
薄給の上に業務量がえげつなくて、人がすぐに辞めていく環境だった。
ある程度初心者ができるように自動化されていたので、1ヶ月を過ぎる頃には一通りの業務を覚えていた。
毎日現地作業員と電話を繋げながら、色々な試験をし、NWを開通した。たまに撤去もあった。
障害を隠して仕事をしていたが、ある日電話中にパニック発作が出て、電話を保留にした後しばらくトイレにこもって薬を飲んで休んでいた。
ここでもこうなるのか…、とトイレの中で泣いた。結局その職場も居づらくなって辞めてしまった。
諦めきれずに、次の仕事を探した。ベンチャー企業で、またネットワークの仕事をやることになった。
今度は客先常駐。仕事に出る前に第一級陸上特殊無線技師の資格を取った。
高校数学は赤点だったので、選抜試験も養成講座も地獄だった。何年振りかの座学だった。
そのあと1時間半ほどかかる場所で夜勤をすることになり、私はすぐに壊れた。
夜勤明け、ふらふらになりながら漫喫に入ってひたすら寝続けた。またパニック発作が出て、帰ることができなくなっていた。
大手IT企業の子会社で、採用の仕事をした。面接時はいずれITの仕事を回してくれると言っていたが、
一向に果たされる気配がなく、半年で辞めた。ここまでの失敗で辞めた後に空白期間があるとメンタルに来ることはわかっていたので、次の仕事はすでに探してあった。
障害者雇用の契約社員として、またIT系企業に入った。1ヶ月の待機期間の間にCCNAを取って、
今はそこで仕事を続けている。何故かPython人員になってしまったので、毎日ツールを作っている。
ChatGPTのおかげでなんとか仕事ができている。
今の案件は年内で終了するらしい。
数週間前に正社員登用の話があり、面接を受けた。周りからは多分行けるんじゃないかと言われている。
貯金はやっと130万ほど貯まった。将来は…できれば健常者として生きていきたいが、まだ暫くは難しそうだ。
まだ何も安心できない。実家の父母は離婚問題でめちゃくちゃになっているし、
リモートだから仕事ができているのでは?という懐疑が常にあって、次の案件でどうなるかわからないと思っている。
私は障害について色々思うところがあるが、30ぐらいの時にはっきりと
「自分は才能が無いのだから、せめてコミュ力を伸ばそう。自分は一人で生きていけると思えない。
だから、人から助けてもらえる、助けようと思ってもらえる人間になろう」とずっと考えてきた。
今の時代は障害者健常者に関わらず、みんなにとってつらい時代だと思う。
何かを抱えているのはみんな同じだと思っている。そんな時代に、
マイノリティが自分を救ってくれ!と叫ぶことはとても怖いことだと思っている。
社会に余裕がなくなれば、一番最初に切り捨てられるのは自分たちじゃないだろうか。
今までたくさん人に迷惑をかけたけど、少しでもそうでない自分になりたい。生きていていい自分になりたい…。
------------------------
私は今もたくさんの問題を抱えているし、色々上手くいっていない。
人生を呪っているし、楽しくはない。たまに楽しいこともあるが。まあしかし、こうやって足掻いている人間もいるよ、と思って書いてみた。
特定されようが、もうプライドなんて無いからどうでもいいのだ。
私を見下して、自信をみんな持って欲しい。こんな見苦しくみっともなく足掻いてる人間もいるのだから。
…まあ今後どうなるかはまだわからんけど。
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思ったより反響があって驚きました。
タイトルは自分の人生を象徴するような言葉ですが、実際そういう境遇にある人間がどのように生きていくのだろう?という
素朴な疑問から読んでくださった方がいるのかなと思います。あるいは下層にいる人間の惨めな人生を期待した方もいるでしょう。
励ましの言葉やアドバイス、叱咤を下さった方、それぞれありがとうございます。全部読んでます。
わーっと書いてしまったのでちょっと読みにくかったかもしれませんね。申し訳ないです。
障害については一応ASD…ということになってます。診断が下りたのは大学生のときでした。
ご存じの方も多いと思いますが、当時はアスペルガーと呼ばれていて、空気が読めない・人の感情がわからないだとか、まあ散々なことが書いてありました。
カサンドラ症候群の話もありますし、今でもややADHDよりASDの方がイメージは悪いのかも、と思うところはあります。
高校生の頃にWAIS-Ⅲを受けた際には、言語性IQと動作性IQに結構な隔たりがありました。
当時の記録だと言語理解111、知覚統合99、作動記憶105、処理速度84。PARSの結果は幼児期が25点、思春期成人期が34点です。
一昨年だかにWAIS-Ⅳを受けたときは色々マシになっていて、言語理解119、知覚推理107、ワーキングメモリー117、処理速度111という結果でした。
今は人からは障害を持っているようには見えないとよく言われます。体力がないのは相変わらずですが…。
慢性疲労症候群の診断も下りていて、当時医師からは「あなたは将来生活保護か専業主婦でしか生きていけないと思います」という
大変メンタルに来る言葉をいただいていました。それから一気に体調が悪くなり、何も自信が持てなくなった後に
自分はそんな未来を信じないし、絶対にあの言葉を覆してやると決め、もう一度立ち上がりました。
大学でも発達障害で中退した人たちの予後が悪い、まともに働けていないという話を聞かされていたので
これについても、だったら最初の一人になってやる、と思った記憶があります。
自分は女ですが、文章が怖いと言われることもあったので、その辺も徹底的に直しました。
人を観察して、絵文字や顔文字をちゃんと使って明るく取っつきやすいイメージを持ってもらえるよう修正し、
見た目もパーマをかけたりと柔和な雰囲気を心掛けました。そういう仮面は、今は自分の皮膚のようになって
人の気持ちがわからない、共感性がないという部分については、周囲から指摘はそこまでなかったのですが
とにかくできるだけ人のことを想像するようにしました。自分を取り巻く多くの人たちや、ニュースになっているゴシップやエッセイなどからたくさんのことを学べたと思います。
お金があっても、賢くても、健康な体を持っていても、それでもみんな裏では色々あるのだな、と。つらいのは自分だけではないと言い聞かせてきました。
恵まれて見える他者が、実は苦しんでいるという話をちゃんと覚えておくようにしていました。
人生が大変だと、どうしても被害者意識が強くなってしまうものですが
そのように思う瞬間はあっても、絶対に客観性を失わないようにしようと常に思っています。
同時に、自分自身をあまり障害者として扱い過ぎないようにも心掛けました。単純に、心がすり減るので。
自分もまだまだこれから乗り越えなければならないことがたくさんあります。
同じように大変な境遇の方の励ましになったらいいなと思います。
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