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はてなキーワード:人民共和国とは

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2025-10-20

近江文化大学歴史文化学部が行った調査で、東欧小国トランスリトニア人民共和国に古くから伝わる儀式具「トルナ棒(Torna)」が、現代日本バイブレータに形を変えて存在している可能性があることが分かった。

ルナ棒は、リトニア人(Litnians)が風神イラを祀る儀式で用いた木製の棒で、巫女が膣に入れることで風の方向や強さを占う神聖な道具だった。棒は楢や樫などの硬木製で、長さ40〜60cm、直径2〜3cmほど。

調査チームによれば、この儀式具は中世日本に伝来し、奈良時代には女性特有の子宮の鬱血が原因と当時考えられていた疾病症状・ヒステリー・倦怠感抑うつ症状等の治療目的医療具で使用されるようになった。江戸期には医療具的な意味は薄れ、性交渉時に使われるように変化し、春画などでその姿が確認できる。現代でもアダルトグッズとして定着しており、元の宗教的機能ほとんど知られていないという。

田中教授近江文化大学歴史文化学部)は、「トルナ棒は形状の単純さから日本生活文化自然に溶け込んだ好例だ。材質や握りやすさが偶然にも性交渉時のアダルトグッズとして適しており、文化的な偶然の継承といえる」と説明する。

研究は、トランスリトニア民間資料古文書江戸期の春画などを総合して行われ、古代ルナ棒の形状と現代器具構造類似性が明確に確認された。研究成果は、近江文化大学学術誌『文化探究』に掲載されている。

Permalink |記事への反応(0) | 03:11

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2025-08-29

anond:20250829185451

これ話すと長くなるよ?

まず中華文化圏だと国号は短いほど格が高い。

漢とか秦とか、あえて1文字採用している。

倭国大和日本朝鮮越南のように冊封体制周辺国は必ず2文字以上を名乗った(名乗らされた)

韓国日本から独立する際にこれを考慮するかは重要課題で、当初から中国(中華)の2文字と揃えない方が外交的な刺激を抑えられる、という意見があった。

人民共和国は装飾なのでカウントしない)

そこで3文字国号検討されたが、日本日本表記にするという事情もあり、これとも摩擦を避けるために4文字国号検討された。

それはへりくだりすぎだろという反論も当然あったため、折衷案で大をつけて大韓民国略称として韓国が成立した

ちなみに朝鮮民主主義人民共和国は「そんなの知らんが」で一蹴して共産圏名前になったし、それが原因で長年略称としての北朝鮮を受け入れず抗議していた

(ちなみに日本場合正式名称日本国で、日本略称。これも中国配慮の一説があるが根拠に乏しい)

ここら辺の歴史的経緯をなんも知らん自称愛国者ほど歴史を軽視するのが面白いである

Permalink |記事への反応(1) | 19:15

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2025-07-29

中辛人民共和国

中辛人民共和国民は子供ができたら甘口人民共和国民になるよねー

逆に独身カレーを極めると辛口人民共和国移民しがち

Permalink |記事への反応(0) | 12:51

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2025-04-24

斎藤人民共和国

つの疑惑

つの県議会会派

5人の牛タン倶楽部

つの非違行為

つの第三者委員会

つの馬力


そして、1人のサイト


ヒョーゴスラビ人民共和国

Permalink |記事への反応(0) | 10:01

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anond:20250424051541

から人民共和国てなんなんだよ

Permalink |記事への反応(0) | 06:52

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独裁国家斎藤元彦人民共和国」が爆誕

消費者庁の法解釈を受け入れず、法律違反することを堂々宣言

Permalink |記事への反応(2) | 05:15

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2025-04-23

斎藤人民共和国にしたのは斎藤人民共和国民の投票あってのものだもんね

Permalink |記事への反応(0) | 20:21

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2025-01-24

日本からの大切なお知らせ

いつも日本応援していただきありがとうございます

この度、日本国改め、日本民主主義人民共和国は、すべての法律廃止し、

すべて「お気持ち」による「私刑」よって、あらゆるもの粛清していくこととなりましたので、宜しくお願いいたします。

今後とも、日本民主主義人民共和国への応援を宜しくお願いいたします。

日本民主主義人民共和国 総書記

Permalink |記事への反応(1) | 19:41

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2025-01-11

ロサンゼルス火災

行き過ぎた民営化のせいって意見があったんだけど、

カリフォルニア民主主義人民共和国大きな政府好きそうだし、

行き過ぎた景観保護というある種の公営化をせず、見えざる手に任せていれば防災予算を削る必要もなく保険会社撤退しなかったのでは?

Permalink |記事への反応(0) | 21:45

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2025-01-10

anond:20250110110554

なんたら民主主義人民共和国もしょっぴけよ

Permalink |記事への反応(0) | 11:10

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2024-12-15

anond:20241215194450

共に(朝鮮)民主(主義人民共和国を支える)党だから

Permalink |記事への反応(0) | 19:52

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2024-09-28

anond:20240928064350

朝鮮民主主義人民共和国民主主義でも共和国でもないみたいな話は聞いたことがあるけど人民共和国共和国とまた違うんだっけ?

Permalink |記事への反応(0) | 07:00

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2024-09-23

民主主義人民共和国って

それ自体別に悪口でもなんでもないんだよな

Permalink |記事への反応(0) | 08:48

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2024-09-14

日本共産党独裁制っぽいのに民主集中制って自称するのは

北朝鮮正式名称民主主義とか人民共和国とか入ってるのと同じ理由だよね。

ふと急に気づいた。

Permalink |記事への反応(0) | 21:16

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2024-09-10

親露の国はたくさんある


ゴリゴリの親露

BRICS構成

中国

ブラジル

南アフリカ共和国

エチオピア

マレーシア

タイ

イラン

エジプト

CIS構成

アゼルバイジャン

ベラルーシ

キルギス

モルドバ

タジキスタン

ウズベキスタン

ワグネル政権保護を依頼してるレベル依存

マリ

ニジェール

アジア

北朝鮮社会主義人民共和国


そこそこの親露

BRICS構成国だけど油断ならない

インド

アラブ首長国連邦

CIS構成国だけど油断ならない

カザフスタン

欧州勢

ハンガリー

スロヴァキア

ドイツ(天然ガス利権ウクライナ対立)

ポーランド(歴史問題ウクライナ対立)

中東

サウジアラビア

アフガニスタン

パレスチナ

トルコ

シリア

アジア

モンゴル

ベトナム

ミャンマー

バングラデシュ

トルクメニスタン

南米勢

ベネズエラ

ニカラグア

ボリビア

キューバ

アフリカ

アルジェリア

スーダン

ガボン

マダガスカル

エリトリア

ブルキナファソ


ほのかに親露

欧州勢

フランス(第一党と第三党が親露)

イタリア(メロー政権が親露)

アイルランド

スペイン

ブルガリア

セルビア

ノルウェー

スロベニア

アジア

日本(貿易支援)

インドネシア(ウクライナ平和宣言署名拒否伝統的に反米)

中米

メキシコ(ウクライナ平和宣言署名拒否)

Permalink |記事への反応(4) | 01:13

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2024-09-09

anond:20240909033605

北朝鮮民主主義人民共和国

そんな国はない

Permalink |記事への反応(0) | 03:45

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anond:20240909005131

北朝鮮社会主義人民共和国

そんな国はない

Permalink |記事への反応(0) | 02:35

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2024-08-14

anond:20240814144614

人民共和国の間違いだぞ

Permalink |記事への反応(0) | 14:53

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2024-05-19

[不謹慎]余命作家

https://togetter.com/li/2368442

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Permalink |記事への反応(0) | 15:45

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2024-03-06

[初音ミク]初音ミクプロセカ的価値観とは相いれないかダメかも

はじめに

この文章は、タイトル通りの内容を書いてあるので、プロセカ大好きキッズ回れ右して「見なかったことにしておく」のを強くお勧めする。

一部の箇所でプロセカなどをボロクソに書いてあるので、大人でも精神不安定な人も同様。

また、俺が10年以上住んでいる初音ミク界隈に対して警鐘を鳴らす意図で書いてあるので、多少の偏見過激論述も含んていることを予め承知されたし。

初音ミク界隈は高尚だった

初音ミクが発売された2007年から、だいたい2015年あたりまでは、初音ミク界隈はとてもとても立派なものだった。

オタクへの偏見の目」というハンデを克服し、ボーカロイド文化という礎を築いたかである

初音ミク公式は、某巨大広代理店ドンパチやって辛勝したり、ピアプロキャラクターライセンス関連の規定を作って「初音ミクにまつわる同人活動の模範解答」を示したりしていた。

こうして理想的ヒーローとなった公式の下で、古くからのミクファン(ミク廃)どもは、作曲したり、絵を描いたり、DIVAリズムゲー)したりなどして、比較平和自由に過ごしていた。

初音ミク界隈にプロセカ民が大量侵入してきた

プロジェクトセカイというスマホゲーがある。初音ミク公式オリジナルキャラクターは6人だが、このゲームでは、追加のキャラクター24人ぐらいいる。

それだけ多くの別キャラクタープロセカ初期からいる訳だから、「リズムゲー」なんてのは隠れ蓑に過ぎない。

リズムゲーだったら、そんなに多くのキャラクター不要からだ。

ガチャが付いた紙芝居初音ミクらがMCしたり友情出演したりしているタイプソシャゲ」と言った方が本質を突いている。

この、あまりにもライトソシャゲは、初音ミク界隈だけでなく、その他他界隈のオタク子どもの注目を浴び、2020年以降、本格的に流行り出してきた。

この勢いを借りてプロセカ民を初音ミク界隈へ流入しようと初音ミク公式は奮闘している。

そして、この努力が実りつつあるのか、初音ミク界隈にプロセカ民が大量に移住してきた。

実際、初音ミク界隈のリアルイベントには、「痛バ」を持ったファンが近年数多く目撃されている。

「痛バ」は、初音ミク界隈の発祥ではないので、彼(女)らはプロセカ民だろうという推測ができるのである

プロセカの公式YouTubeライブをしているときをはじめ、何らかの公式発表がなされる度に、Xでは関連ワードトレンド入りしている。

さて、同人文化の延長線だった初音ミク界隈に、ソシャゲ社会暮らしてきた移民共存できるのかまで、初音ミク公式計算に入れているのだろうか?

プロセカ的価値観とは

プロセカ的価値観とは、一言で雑に言えば「利己主義であるが、具体的に言えば次の3点である

拝金主義/物質主義

プロセカでは天井までガチャれば欲しい物がとれるから、その原資であるカネはなんぼあっても良いし、ガチャ回数は多いのが至高。

缶バッジガチャを回しまくったり、メルカリで多少高くてもポチったりしてゲットした缶バッジで揃えた痛バは、努力結晶

公式供給至上主義

プロセカ運営の意に沿わないアカウントはBANされるから運営には無抵抗でいなければならない。リークなんてもってのほかプロセカ民主主義人民共和国総書記の慈悲と指導なくしては生きていけない。

同人グッズなんて作ったらダメだと思い込んでいるかそもそも作る発想すらない。(前述のとおり、一定基準を満たせば同人グッズは作ってもよい。)

承認欲求

不快に感じたら即Xでお気持ち表明。論理的記載しているはずもなく、自分気持ちをあてもなく書き連ねており、文字通りの怪文書である自責なんてしない。

傷をなめてもらえらば、それで良い。フォロワーが増えたら万々歳。最初から自衛しよう」という発想もなければメタ認知も無いため、怪文書を出した後のことは考えられていない。

ここまで読んでいている人の中には、おそらく居ないとは思うが、念のため書いておく。この日記に対するお気持ち表明文は、この項目に対する論拠になるかもよ。気を付けてね☆

スラム化する初音ミク界隈に未来はあるか?

初音ミク界隈は汚染されスラム化しつつある。かつての高尚な文化過去のものになりそうだ。

プロセカ的価値観をもったプロセカ民が大量に流入したためなのか?それとも、プロセカ的価値観を持った一部のプロセカ民に、初音ミク界隈全体で公式諸共「まえならえ」をしたためなのか?

どちらがより真実に近いかは全く分からない。しかし、この価値観を持った人がXのインプレゾンビ並みに多くなったのは事実である。いや、Xのインプレゾンビの方がまだカワイイかもしれない。

公式努力甲斐もあり、ファンの数はうなぎ登りだろう。しかし、その大半は、初音ミクを「ナウでイケてるファッション」として消費しているだけである。そこに愛はあるんか?

公式だって歌舞伎オーケストラ現代アートなどのコラボレーションを進めて、「高尚な文化アピールを頑張っているが、アピールだけではそんな価値観から変貌するはずもない。

初音ミクらの公式イベントは、こういった傾向を可視化している。

参加者側でも枚挙にいとまがないが、公式主催者)側もグダグダしている。たぶん来場者数と売り上げしか見ていない。本当の愛はあるんか?

公式イベントでさえ、かのようなものである。況や「同人によるイベント」をや。

ファンによるイベント黎明期から活発行われているが、近年多くやらかしている。

ある複数団体は前述の規定を盛大に違反した開催資金集めをしたり、別の団体では著作権ガン無視ファンメイドライブを開催したりしている。

まともな「ファンメイド」はもう出てこないだろう。

同人グッズも「金儲けの手段」になり果てたのか、公式OK出せる「原価」程度の価格から大きく上振れた値段を付けて開き直る針金まで昨年出てきた。

初音ミク公式沈黙したままである

ここまで、カオス無法地帯と化してしまった初音ミク界隈に未来はやってくるのだろうか?少なくとも同人文化が華やいでいた頃の初音ミク界隈にはもう戻れないだろう。

Permalink |記事への反応(0) | 20:35

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有楽町線民主主義人民共和国

有楽町線戦争

Permalink |記事への反応(1) | 19:09

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2023-12-20

中国が本格的にやばくなりつつある

中国一時帰国した中国人の友人から聞いた話。

彼女医師としてとある中国地方都市にて10年ほど勤務した後、こちらに移民してきた。

一時帰国した際、元職場病院へ立ち寄り元同僚の話を色々聞いたところ、子供の出生数が10年前と比較して6分の1にまで減っているという。

その話を聞くや彼女投資用に所有していたマンションを売りに出したという。近い将来、誰もマンションを買わなくなり不動産の大暴落が起こる前に売っておきたいのだという。

別の中国の友人の話。

彼女愛国者で、少しでも中国批判をしようものなら、理路整然と反論を返してくる。そんな人だった。

最近会って話を聞くと、中国司法制度が大きく変わろうとしているらしい。中国日本と違い三権分立しているわけではないが、裁判になれば、検察弁護士によってある程度公平性を保ち、双方の主張、証拠吟味した上で、裁判所が最終的な決定を下す、そういう制度であった。ところが最近裁判所の権限もっと大きくするように法改正しようとしているらしい。ソースを見つけようと中华人民共和国最高人民法院ウェブサイトアクセスしようとしたが、私が居住する国からアクセスできず、403 Forbidden となっていた。

そんなこともあり、彼女は国に対して疑いの目を持ち始めている。

また別の中国の友人の話。

最近、国の政策特に経済)や国家主席批判する声が彼女の周りで相当増えているらしい。もちろん検閲などがあるため、ネットSNS上ではなく、実際に友人知人と会って話をする中で、そういう話題が増えてきているとのこと。

あくまで私の周囲の中国人談、というだけなのだが、以前はこういう話を聞く機会は皆無であり、最近ここ2,3か月の間に爆増しているという印象。

Permalink |記事への反応(1) | 12:01

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2023-05-01

中華料理が何でも食材にするのって実はとっても恐ろしいことなのでは 

過去人口が増えすぎて食うものが無くなったからああなったのでは?

最近人民共和国になってから飢饉があったみたいだし

Permalink |記事への反応(1) | 18:51

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2023-04-03

anond:20230403095849

民主主義人民共和国「お、そうやな^^」

Permalink |記事への反応(1) | 10:07

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2023-02-19

ロシアウクライナ戦争の開戦一年を前に

まもなく開戦から一年を迎える。

冷戦終結させ核戦争の恐怖から逃れた人類が祝砲とともに迎えた21世紀が、よもや侵略戦争とそれに伴う核戦争懸念に飲み込まれるとは誰が予想したであろうか。ここに至る経緯は長く複雑であって一冊の書物にさえ収まりきらないものではあるが、それが世に出るころには世間の関心は賞味期限切れを起こしていると思われるので、ここにその一部を記そうと思う。


そもそもウラジーミル・プーチンウクライナ併合をもくろむようになったのはいつのことだろうか。すなわち、民族的ロシア人保護というロシア社会における要求に甘んじず、かつてのロシア帝国的な全スラブ民族庇護者というアイデンティティ確立し、ウクライナロシア範疇とするべく模索を始めたのはいつのことだろうか。これは遅くとも2019年にはその転換は生まれていると考えられる。冷戦の勝者であったはずのアメリカトランプ政権の下で国際的威信を低下させ、アラブの春以降に生まれた膨大な中東難民ヨーロッパ社会疲弊させた。東に目を向ければ2008年の中露国問題解決をもって後顧の憂いを絶ち、和平条約こそ結べないものクリミア危機をもってしてもなお対露宥和政策を維持する日本を見る限り不安要因とはなりえない状況であった。そして、ウクライナにおいてさえ、2019年大統領選挙では対露強硬派ポロシェンコが敗退し、政治的には素人コメディアン出身ウクライナ語さえ満足に話せないゼレンスキーが対露宥和政策を掲げて当選するに至ったのである。むしろこの時にこそ、プーチンミンスク合意を超えたウクライナ併合という天啓を得たとしてもおかしくはない。彼の帝国に、およそ実現不可能侵略戦争妄執を諫める官衙が無かったことが、世界悲劇であった。

ロシア軍の当初の作戦は様々な面で事前の調査検討が不十分なものであった。もとより実現可能性も実効性もない目標を大真面目に検討しろと言う方が無理であろう。とはいえ杜撰侵略作戦はいかにして作られたのだろうか。これにはおよそ二つの側面がある。一つは、計画立案の手間を惜しんで集団安全保障条約(CSTO)加盟国内で政変が起きた際の介入計画を下敷きにしている面。もう一つは、プーチン個人が気に入るであろう要素を加えることで、彼個人が満足するように作られている面である。このため、作戦計画はもとより無理のある要求に非現実的企画で回答するという悪循環産物と化しており、2022年2月の史上稀に見る大失敗に至るのは当然のことであった。

プーチンはこれまでに2回、親露派内閣の救援に失敗している。ブルドーザー革命で当時ユーゴスラヴィア大統領であったミロシェビッチ保護できず、またマイダ革命でもヤヌコヴィッチ内閣を支え切れなかった。これを踏まえ、CSTO加盟国内で政変が起きた際の対応計画は、かなり真面目に練られていた。そのうちの一つが開戦劈頭のアントノフ空港攻略作戦の原型になっている。原型となった計画では、クーデターなどによって親露派政府が打倒されそうになった場合ロシア空挺軍部隊首都近郊の空港制圧して先行する特殊部隊とともに政府首脳部を保護し、これを空挺堡として首都や周辺の主要都市軍事拠点順次制圧していくという展開を想定している。

実際、ウクライナ侵攻の直前に起きたカザフスタン政変ではトカエフ要請を受けてロシア空挺軍によるアルマトイ国際空港を中心とした展開が行われており、一方の権力を奪われたナザルバエフ隣国キルギス脱出し、カント空軍基地プーチン政権奪還を支援してくれるものと待ちわびていた。権力闘争の結果は周知のとおりだが、仮にトカエフがより反露的な人物であれば結果は違っていたかもしれない。

ウクライナ侵攻計画においても、親露派大統領に対するNATO とりわけアメリカ主導のクーデターが発生した際の対応計画を元に、少数の特殊部隊と大規模な空挺軍を利用したアントノフ空港制圧とこれを拠点としたキエフ制圧計画立案されていた。この作戦の致命的な欠陥として、クーデターであれば存在していたはずのウクライナ国内の親露派有力者、とりわけウクライナ部隊ウクライナ保安庁内の協力者からの援護が十分に期待できない点が挙げられる。計画上は確かに彼らが侵攻開始と同時に蜂起する想定になっていたのだが、ウクライナ国内の親露派の多くはロシア軍の本格侵攻を信じてはおらず、投下された膨大な準備資金個人的な利益に帰してしまった。さらに、開戦直前に至るまでアメリカによる情報公開攻勢が行われたため、ウクライナ国内の親露派との連絡調整を職掌に収めていたロシアFSB第五局は情報漏洩を恐れて正確な開戦日時を伝達せず、結果的2月24日は(開戦日は教えてもらえると思い込んでいた)親露派に対する奇襲となってしまった。この、事前連絡のない開戦とロシアによる一方的な協力への期待は、数字としては出ていないが、民族的ロシア人あるいは経済的恩恵といったものを背景とした親露派の翻意を大いに促し、以後のロシア軍を大いに苦しめることとなる。

また、本来であれば、制空権の確保と空挺堡の構築、地上部隊の侵攻は十分に連携の取れたものでなければならない。しかし、ロシア政府内では侵攻作戦プーチンの「お戯れ」であるとみなされていたため、作戦計画の内プーチンが喜びそうな内容、具体的には前述のアントノフ空港への奇襲といった派手な作戦ウクライナ全土制圧後のロシアへの併合宣言といったハイライトのみが詳細に検討され、それ以外の点については何ら考えられてこなかった。例えば、アントノフ空港制圧した空挺軍部隊と合流するためにベラルーシから地上侵攻を行う必要があるが、チェルノブイリ原発周辺の森林地帯を通過する際の計画東部軍管区のある若手士官図上演習課題として丸投げされ、提出された素案を元に別の将校が大規模演習の名目で具体的な計画に起こしていたことがわかっている。想定された場所以外では戦闘妨害が起こらず、また演習名目であったために部隊の移動は迅速に進むという前提で計画が確定してしまたことが、キエフの戦いにおいて裏目に出てしまった。同様にロシア空軍も、地上軍との連携が乏しく長期の作戦計画立案されていないなど、全面戦争を想定したものとは到底言いがたい状況であったのには、このような背景があったのだと見られている。

戦前年にもロシア軍はクリミア半島などにおいて大規模な動員訓練を行っていたが、プーチンが本気であると知らない者には、これら人員物資の集積はあくまウクライナおよびNATO に対する威嚇として理解されていた。事情を知る者は当初計画があまりに楽観的であることに懸念を示していたものの、FSB第5局の人員の多くは親露派ウクライナ人の協力が当然あるとして疑わなかったし、またある者はプーチンが本気でウクライナ侵攻を計画していると認識していなかった。何より、プーチン本人が自分に気に入られるべく作られた即興作戦計画を「狙い通りに」気に入ってしまった。平たく言うと、ロシア軍としては侵攻計画の前提となる環境整備は対外諜報活動を所管するFSB が行うことが大前提であり、しかFSBはその軍事侵攻に十全な準備をできていなかったのである本来なされるべき長期的な見通しの欠如は、未だにロシア軍を苦しめている。


もう一方のウクライナ側の防衛計画についてはどのようなものだったろうか。戦前ウクライナ政府および軍が想定していたロシア軍の侵攻計画は以下のようなものであった。まず、ドネツクルガンスク人民共和国(D/LNR)との停戦ラインにおいて大規模な衝突を起こす。これを受けてロシア政府ウクライナ政府に即時の停戦撤退要求する。ウクライナ政府拒否した場合ウクライナ軍による民族浄化作戦からロシア住民保護」を名目ロシア軍による大規模な空爆を行う。空爆によってウクライナ政府降伏しない場合地上軍による侵攻を行い、かつてノヴォロシアと呼ばれていた民族的ロシア人の多い地域制圧する。これらの地域はD/LNR と同様にウクライナ国内の(EUNATOへの加盟を拒否できる)自治州として温存し、長期的にはこれらを通じてウクライナを間接的に支配する。このプロットは明らかにコソボ紛争における欧米の介入の経過をなぞったものだが、ウクライナ軍はプーチン個人的な欲求からNATOに対する当てつけとしてこのような展開を望むと考えていた。ロシアが率先してウクライナに侵攻するのではなくD/LNR が優位な戦況を作り支配地域を広げる体裁をとることが国際的批判回避する方策であるため、国際社会による仲裁拒否民族浄化を続けるウクライナへの懲罰的攻撃という方便を生み出すよう布石を打っていくのである。前提として、ウクライナ国内クーデターのような政変が無く、ロシアからエスカレートを仕掛ける場合を想定すると、このような順で進むと想定するのは合理的である

問題はこれがどの程度のスピードで進むかであるが、ウクライナ軍の想定ではコソボ空爆と同様に開戦から地上侵攻まで最大3か月程度の時間的猶予があると考えていたようである。今を思えばのんびりした想定であるが、ロシア陸軍各部隊は徴集兵を少なからず含んでおり、これらは法律上ウクライナ派兵できないため、全面的戦争を始めるには予備役招集と訓練が必要であると見られていた。したがって部隊の充足率を高めるのに必要時間がある程度は期待できたのである。このタイムラグの間は空爆ドネツクルガンスク両州が主な戦場となる。そこで、ウクライナ軍としては東部陸軍の主力を集中させてD/LNRとの停戦ラインを堅持することで大きな損害を与え、ロシア本体が参戦するまでに東部戦線を安定化、あわよくば地上侵攻を思いとどまらせるという方針が定まっていた。また、この時、クリミア半島やベルゴロド州からロシア軍が侵攻してくることが考えられたが、ここは動員した予備役領土防衛隊国境線を維持することとされた。長期的な見通しはさておき、ウクライナ軍にとって主眼はあくま東部戦線であり、停戦ラインから20km の範囲で多数の陣地構築を行っている。隣接するヘルソンザポリージャハリコフの各州での陣地構築は開戦後住民避難と並行して行う予定であったと考えられる。

もし、開戦に先立ちウクライナ軍が上述の想定の元東部戦線への戦力の集中を行っていた場合、図らずもがら空きのキエフロシア空挺軍殺到していたことになる。では、ウクライナ軍はどこで引き返したのか。最も有力な説は2月21日のロシアによるD/LNRの独立承認の直後であろうというものである。前述のような経過をたどるには、D/LNR がウクライナの一部という立場のままロシアミンスク合意の履行を強制する状況になければならない。両地域独立承認してしまった場合、D/LNR や民族的ロシア人が優位な支配地域を中心とした間接的なウクライナ支配という筋書きと整合しなくなる。また、東部戦線におけるD/LNR の攻勢が想定よりもだいぶ弱く、ロシア軍が両地域へ展開している部隊数も想定をかなり下回っていることからウクライナ軍では当初想定とは異なる侵攻計画がある可能性を認めざるを得なくなった。この時、米国から情報によればロシア軍の侵攻計画長大国境線での一斉攻撃であった。残念ながら、ロシア軍が主体的に全面侵攻を仕掛けるという情報ウクライナ軍は信じることができず、さりとて東部戦線へ部隊を急派する必要もない状況を踏まえ、ウクライナ軍は部隊移動を取りやめ、部隊位置を秘匿したうえで数日待機、すなわち様子見することとした模様である結果的に、キエフ周辺には開戦直後のホストメリ空港一時的にせよ防衛するのに十分な戦力が残っており、第一機甲旅団チェルニゴフ州でドニエプル川左岸防衛することができた。一方で、南部においては部隊移動が混乱をきたしてしまい、クリミア半島との境界に当たるペレコープ地峡からメリトポリ付近に至る広い範囲守備部隊のいない状況となってしまった。もしこの地域担任する部隊が移動前であったならば、事前準備の不徹底なロシア軍の南部からの攻勢すら頓挫していた可能性がある。

開戦初期の戦況はこのような状況から作られたが、その後の展開は周知のとおりである

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