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はてなキーワード:久生十蘭とは

2024-11-23

古河絶水『かくて謀反の冬は去り』(ガガガ文庫)を読む。

あらすじからしシェイクスピアの『リチャード三世からいろいろ拝借してきたもので、タイトルシェイクスピアを読んだことある人は手に取ってくれるかもしれんとつけられたものだろう。著者が好きなだけかもしれんが。

設定や大枠はリチャード三世から来ているものの、ストーリー自体はリチャード三世のものではないし、実際のイギリス王室史やら、リチャード三世善人説やらを取り入れつつ、(わたしの思う)ラノベらしくさっぱり目に仕上がっていて大変によろしい。

しかしやっぱりキャラクターの作り方は、古典に学ぶのが一番であるなあと思う。この手の人間のイヤラシさが満載の宮中陰謀もの特にリチャード三世が下敷きにあることが読者にも了解されていれば、登場人物動機の根の深さを思わせてくれるので、これは大変に良い発見だった。

ちなみに著者は、シェイクスピア知名度たかラノベ作家自分最初最後かもしれない、とあとがきで書いていたが、それで思い出したのが、その昔、ガガガから出た樺山三英ハムレットシンドローム』という本。まああれは久生十蘭ハイナー・ミュラーを混ぜて衒学趣味ふりかけた上に(わたしが思う)ラノベらしさの微塵もなく作り上げられたものだったのだけれど。

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2022-04-26

最近読んだBL以外の本。

 まずは『長野まゆみ偏愛耽美作品集』より『魔術師』と『昆虫図』を。

 実を言うとあまり得意ではない作家作品(いうて主に食わず嫌いなのだが)が多々収録されているので、買ったはいいが読む気にならず、遅々として読み進まない。長野まゆみ作品ファンなので、頑張って読むけど。買ったし!


魔術師』(谷崎潤一郎

あらすじ

 主人公の「私」は異国の町にいた頃のある夕べ、恋人から公園」に行ってみようと誘われた。その公園とは日本でいうところの浅草六区もっと酷くしたような場所だった。いい歳をした男女達の狂乱する怪しげな公園の最も奥まった所にある城が、恋人目的地。そこでは魔術師見世物をしており、どんな人でも一度観たら病みつきになってしまうのだという。「私」はついノリで城に入ってしまったが……。


増田感想

 中二病が二十歳を過ぎても治らなかった人の好きなやつ……THE大正ロマンって感じの。こういうのあまり詳しくないんだけど、航海技術の発展で新大陸への憧れが強まったりとか、産業革命から社会不安なんかがまざりあって世界的に流行ったのかな。

 まあこういうのに憧れたシーズンが私にもありましたね、という感じ。似たような路線だと、スティーヴン・ミルハウザーの『ナイフ投げ師』と『パラダイスパーク』も私は好き。

 「十二階」という建物に少し言及されているけど、これは「浅草凌雲閣」という建物のこと。明治時代には東京で一番高い建物だったよう。長野まゆみ先生インタビュー記事に、「十二階」という固有名詞は今となっては校正者にすら通じない、と書かれていた。

 選集に入れられた理由魔術師美少年からなのか。面白いオチだった。『春琴抄』ほどクレイジーではなかった。


昆虫図』(久生十蘭

あらすじ

 すごく短い話なので省略。タイトル通り虫がうじゃうじゃする話ということだけ。


増田感想

 えっ、これ「耽美」なの? ……グロいんだが。耽美とは美に耽ることなのであり、常人が忌み嫌うようなものにすら美を見出だす、通人遊戯なのだとすれば、まあ、耽美なのか? 『魔術師』に出てくる浅草六区だって悪所代名詞のように使われているみたいだし。

 気持ち悪いし、とりわけ過激というほどの話でもないのだが、サクサク読めてなんか心に嫌なものを残す。なるほど、「文体魔術師」か……。


長野まゆみ偏愛耽美作品』は今回はここまで。これでやっと半分読んだことになるのか。先はまだまだ長い。うへぇ

カステラカステラ!』(明坂英二 文 齋藤芽生 絵)

概要

 絵本たくさんのふしぎ傑作集』シリーズのうちの一冊。ポルトガルお菓子パン・デ・ロー日本に伝わり、カステラという名の伝統和菓子となるまで。


増田感想

 絵がなかなか渋くて好み。昔の日本の人々の顔が、そこらへんに普通にいそうなリアルさでいい。華美だったり汚らしかったりする着物を着て、髷を結っていても月代を剃っていても、現代日本人と地続きな存在っていうのがよく伝わる。

 そんなに珍しいことは書かれていなかったが、パン・デ・ローの作り方は伝わったのに、パン・デ・ローを焼くには欠かせないオーブンは伝来しなかったというのには、ちょっと驚き。和製フライパンのような鍋に蓋をし、蓋の上に墨を置いて上からから加熱してカステラを焼いていたというの、面白いなあ。何で誰もオーブンを作ろうとしなかったんだろう?


今日はここまで。

Permalink |記事への反応(0) | 13:35

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2022-04-01

anond:20220401002119

久生十蘭の『キャラコさん』とかそういう雰囲気面白かった気がする

青空文庫で読めるんでよかったらどうぞ

https://www.aozora.gr.jp/cards/001224/files/47486_33718.html

Permalink |記事への反応(0) | 01:02

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2017-12-22

anond:20160319185055

となると呪われないためには自発的発狂していくくらいしか打つ手がないな

久生十蘭の「ハムレットおすすめだぞ

Permalink |記事への反応(0) | 13:47

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2017-06-23

日本ミステリ略史

日本ミステリ史をまとめようとしている人を見たので自分でもやってみようと思った。

箇条書きでも大体分かるだろう。あと本格中心なのは許してくれ。

探偵小説輸入の開始

http://fuboku.o.oo7.jp/e_text/nipponbungakukouza_19270530.html

神田孝平訳「楊牙児奇獄」1877

黒岩涙香翻案『法庭の美人』1888

須藤南翠『殺人犯』1888(『無惨』に先立つ創作) "まづ未成品で、単に先駆的なものしか見られない"(柳田泉


黒岩涙香『無惨』1889 "日本探偵小説嚆矢とは此無惨を云うなり"

・"日本最初創作探偵小説" (乱歩)

・「探偵叢話」連載開始(都新聞) 1893 ……探偵実話の流行

ドイル「唇の曲がった男」翻訳 1894

映画「ジゴマ」公開 1911

谷崎潤一郎「秘密」1911「白昼鬼語」1918 「途上」1920 日本探偵小説 "中興の祖"(中島河太郎

・『中央公論』「芸術的探偵小説企画(谷崎・芥川佐藤春夫里見弴)1918


雑誌新青年』創刊 1920 "第一の山"(乱歩

・当初は翻訳を重視

横溝正史(1921)、水谷準(1922)、甲賀三郎(1924)、小酒井不木(1925)、大下宇陀児(1925)、夢野久作(1926)、海野十三(1928)など登場

乱歩二銭銅貨」1923 "これが日本人の創作だろうか。日本にもこんな作家がいるであろうか"(森下雨村

http://www.aozora.gr.jp/cards/001826/files/57173_58183.html


戦前探偵小説最盛期 "第二の山"(乱歩)"第一の波"(笠井

浜尾四郎殺人鬼』 1931

大阪圭吉デビュー 1932

・『ぷろふいる』創刊 1933

木々高太郎デビュー 1934

小栗虫太郎黒死館殺人事件』1934

夢野久作ドグラ・マグラ』 1935

・蒼井雄『船富家の惨劇』 1935

横溝正史真珠郎』1936

久生十蘭魔都』1937

◇「本格探偵小説

http://d.hatena.ne.jp/mystery_YM/20081205/1228485253

甲賀三郎「印象に残る作家作品」1925 が初出http://kohga-world.com/insyouninokorusakukasakuhin.htm

小酒井不木当選作所管」1926 (「本格」「変格」使用

・当時の「探偵小説」という語の広さ……「本来の」探偵小説detectivestoryとそれ以外を区別

・"理知的作品"と"恐怖的作品"、"健全派"と"不健全派" 1926(平林初之輔

・本格・変格論争 1931(甲賀、大下)

探偵小説芸術論争 1934-36(甲賀木々



戦時下の中断

乱歩 少年探偵団(二十面相)シリーズ中断 1938

乱歩芋虫発禁 1939

・"探偵小説全滅ス"(乱歩) 1941


戦後ミステリ復興 "第三の山"(乱歩)"第二の波"(笠井

・横溝『本陣殺人事件』1946

・横溝『蝶々殺人事件』1947

・横溝『獄門島』1948

安吾不連続殺人事件』1948

高木刺青殺人事件』1948

雑誌宝石』創刊 1946

・『宝石第一公募 1946(香山滋飛鳥高山田風太郎島田一男

大坪砂男天狗」 1948

・『宝石』第四回公募 1949(鮎川哲也土屋隆夫日影丈吉

中井英夫虚無への供物』1964(構想1955-)

◇「探偵小説」→「推理小説

当用漢字表制定 1946.11

日本探偵作家クラブ設立 1947

講談社「書下し探偵小説全集」1955-1956

・清張『点と線』1958 (表紙に「推理小説https://www.amazon.co.jp/dp/B000JAVVEU

講談社「書下ろし長編推理小説シリーズ」1959-1960?

日本推理作家協会成立 1963

参考…

甲賀三郎『音と幻想』1942http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007753808-00

雄鶏社推理小説叢書」1946.7-

安吾推理小説について」1947

安吾探偵小説を截る」1948

安吾探偵小説とは」1948

安吾推理小説論」1950


松本清張点と線』1958

・「社会派推理小説」、清張ブーム

心理的要素・動機の重視、小説としての充実重視

・"探偵小説を「お化屋敷」の掛小屋からリアリズムの外に出したかった"(清張)

◇「本格冬の時代」?

・謎解きの興味の強い作品は絶えていない……『本格ミステリ・フラッシュバック

・清張は謎解きを排斥していない。「新本格推理小説全集」1966 "ネオ・本格"

・「現実離れ」の作品が世に出にくかった……らしい https://togetter.com/li/300116

風俗を描いただけの謎解きの要素の薄い作品が氾濫していた……らしい?

"社会派ということで、風俗小説推理小説かわからないようなものが多い。推理小説的な意味で言えば水増しだよ"(清張、1976)

複数対立軸? http://d.hatena.ne.jp/noririn414/20070314

リアリズム――非リアリズム

・「おじさん」――「稚気」

・都会・洗練――土着

海外ミステリ――国内ミステリ

サブジャンル・隣接ジャンル

歴史ミステリハードボイルドエスピオナージュ、「冒険小説」、伝奇小説SF、……

・ここ掘ると全体が何倍かに膨れ上がるから触らないよ


◆「新本格」以前の非・サラリーマンリアリズム系譜 "2.5波"(笠井

桃源社「大ロマンの復活」1968- (国枝史郎小栗虫太郎海野十三久生十蘭香山滋……etc

・『八つ墓村』(漫画)1968-

中井英夫虚無への供物文庫入り 1974

・『犬神家の一族』(角川映画)1976

雑誌幻影城』1975-1979(泡坂妻夫連城三紀彦栗本薫竹本健治……etc)"探偵小説復権"

笠井潔『バイバイエンジェル』1979

島田荘司占星術殺人事件』1981

江戸川乱歩賞青春ミステリ……小峰元アルキメデスは手を汚さない』1973、梶龍雄『透明な季節』1977、栗本薫ぼくらの時代』1978、小森健太郎『ローウェル城の密室』(最終候補)1982、東野圭吾放課後』1985


◆「新本格ミステリ」 "第三の波"(笠井

綾辻行人十角館の殺人』1987.9

・「新本格」の公称は『水車館の殺人から……講談社文三によるブランディングの側面

◇「新本格」に顕著な要素(佳多山大地)……

・〈青春ミステリであること

・本格推理形式の先鋭化・前衛化が著しいこと

古典的天才探偵復権

大学ミス研のコネクションを軸とした作家の発掘

講談社――島田荘司――宇山日出臣――京大など

東京創元社――鮎川哲也――戸川安宣――早稲田立教など

公募による「新本格作家の発掘

鮎川哲也と13の謎 13番目の椅子 1989

鮎川哲也賞 1990-

・『競作 五十円玉二十枚の謎』1993

・『本格推理』1993-2008

・創元推理短篇賞 1994-

メフィスト賞 1996-(『姑獲鳥の夏』1994)

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2016-07-15

完全増田オリジナル! クソザコナメクジが読むべきオススメミステリ200作!

http://anond.hatelabo.jp/20160715120436


貴様の好き嫌いから増田に伝わる独自の推理小説検索アルゴリズムによって、

完璧かつスウィートに貴様の趣味嗜好にそって完全オリジナルベストミステリリストを生成したぞ。

ありがたくよむべし。


【国内】

1横溝正史獄門島 1947

2中井英夫虚無への供物 1964

3島田荘司占星術殺人事件 1981

4夢野久作ドグラ・マグラ 1935

5宮部みゆき 火車 1992

6松本清張点と線 1957

7天藤真大誘拐 1978

8綾辻行人十角館の殺人 1987

9京極夏彦魍魎の匣 1995

10横溝正史 本陣殺人事件 1946

11鮎川哲也 黒いトランク 1956

12連城三紀彦 戻り川心中 1980

13東野圭吾容疑者Xの献身 2005 -

14小栗虫太郎黒死館殺人事件 1934

15山口雅也生ける屍の死 1989

16泡坂妻夫 亜愛一郎の狼狽 1978

17北村薫 空飛ぶ馬 1989

18東野圭吾白夜行 1999

19坂口安吾不連続殺人事件 1947

20綾辻行人時計館の殺人 1991

21島田荘司 斜め屋敷の犯罪 1982

22有栖川有栖 双頭の悪魔 1992

23京極夏彦姑獲鳥の夏 1994

24江戸川乱歩二銭銅貨 1923

25松本清張砂の器 1960

26 原尞 私が殺した少女 1989

27江戸川乱歩 孤島の鬼 1929

28高木彬光 人形はなぜ殺される 1955

29 髙村薫レディ・ジョーカー 1997

30山田風太郎 妖異金瓶梅 1954

31水上勉飢餓海峡 1962

32高木彬光 刺青殺人事件 1948

33鮎川哲也 りら荘事件 1968

34泡坂妻夫 乱れからくり 1978

35江戸川乱歩 陰獣 1928

36歌野晶午 葉桜の季節に君を想うということ 2003

37松本清張ゼロの焦点 1959

38泡坂妻夫 11枚のとらんぷ 1976

39横溝正史犬神家の一族 1950

40竹本健治匣の中の失楽 1978

41宮部みゆき模倣犯 1995

42岡本綺堂 半七捕物帳 1917

43桐野夏生 OUT 1997

44皆川博子 死の泉 1997

45大沢在昌 毒猿 新宿鮫II 1991

46船戸与一 山猫の夏 1984

47藤原伊織テロリストパラソル 1995

48山田風太郎太陽黒点 1963

49京極夏彦 絡新婦の理 1996

50 馳星周不夜城 1996

51島田荘司 奇想、天を動かす 1989

52横山秀夫第三の時効 2003

53 髙村薫マークスの山 1993

54横山秀夫半落ち 2002

55笠井潔サマーアポカリプス 1981

56島田荘司 異邦の騎士 1988

57横溝正史八つ墓村 1949

58船戸与一 猛き箱舟 1987

59小泉喜美子 弁護側の証人 1963

60宮部みゆき 理由 1996

61真保裕一 奪取 1994

62三津田信三 首無の如き祟るもの 2007

63麻耶雄嵩 夏と冬の奏鳴曲 1993

64 森博嗣すべてがFになる 1996

65大沢在昌 新宿鮫 1990

66貴志祐介 黒い家 1997

67山田風太郎警視庁草紙 1975

68泡坂妻夫 しあわせの書 1987

69久生十蘭 魔都 1948

70西澤保彦 七回死んだ男 1995

71笠井潔哲学者の密室 1992

72舞城王太郎煙か土か食い物 2001

73伊坂幸太郎アヒルと鴨のコインロッカー 2003

74乾くるみイニシエーション・ラブ 2004

75横溝正史悪魔の手毬唄 1957

76麻耶雄嵩 翼ある闇メルカトル鮎最後の事件 1991

77仁木悦子 猫は知っていた 1957

78京極夏彦鉄鼠の檻 1996

79土屋隆夫 危険な童話 1961

80我孫子武丸 殺戮にいたる病 1992

81稲見一良ダック・コール 1991

82綾辻行人 霧越邸殺人事件 1990

83中島らもガダラの豚 1993

84殊能将之ハサミ男 1999

85 逢坂剛カディスの赤い星 1986

86連城三紀彦 夜よ鼠たちのために 1983

87江戸川乱歩パノラマ島奇談 1926

88高木彬光 白昼の死角 1959

89志水辰夫 背いて故郷 1985

90山田風太郎 明治断頭台 1979

91佐々木譲ベルリン飛行指令 1988

92赤江瀑 オイディプスの刃 1974

93貫井徳郎 慟哭 1993

94高野和明ジェノサイド 2011

95有栖川有栖 孤島パズル 1989

96都筑道夫 なめくじに聞いてみろ 1968

97 逢坂剛 百舌の叫ぶ夜 1986

98岡嶋二人 99%の誘拐 1988

99宮部みゆき 龍は眠る 1991

100鮎川哲也 黒い白鳥 1959

101天童荒太永遠の仔 1999

102佐々木譲エトロフ発緊急電 1989


【国外】

1アガサ・クリスティそして誰もいなくなった 1939

2エラリー・クイーン Yの悲劇 1933

3アーサー・コナン・ドイルシャーロック・ホームズの冒険 1892

4ウィリアム・アイリッシュ 幻の女 1942

5アガサ・クリスティアクロイド殺し 1926

6レイモンド・チャンドラー 長いお別れ /ロング・グッドバイ 1954

7ウンベルト・エーコ薔薇の名前 1980

8 G・K・チェスタトンブラウン神父の童心 1910

9トマス・ハリス羊たちの沈黙 1988

10 ジョン・ディクスン・カー 火刑法廷 1937

11アガサ・クリスティオリエント急行の殺人 1934

12スティーグ・ラーソンミレニアム〉三部作 2005

13アイラ・レヴィン 死の接吻 1953

14エラリー・クイーン Xの悲劇 1932

15ロス・マクドナルド さむけ 1964

16 ジョン・ディクスン・カー 三つの棺 1935

17フレデリック・フォーサイスジャッカルの日 1971

18 S・S・ヴァン=ダイン 僧正殺人事件 1929

19ジャック・ヒギンズ 鷲は舞い降りた 1975

20アントニイ・バークリー 毒入りチョコレート事件 1929

21ローレンス・ブロック八百万の死にざま 1982

22ジェフリー・ディーヴァーボーン・コレクター 1998

23エラリー・クイーンギリシア棺の謎 1932

24クリスチアナ・ブランド ジェゼベルの死 1949

25ギャビン・ライアル 深夜プラス1 1965

26ジェイムズ・P・ホーガン星を継ぐもの 1977

27ジェイムズ・エルロイホワイトジャズ 1992

28ガストン・ルルー 黄色い部屋の謎 1907

29スコット・トゥロー推定無罪 1988

30シューヴァル&ヴァールー笑う警官 1968

31アントニイ・バークリー試行錯誤 1937

32ルシアン・ネイハムシャドー81 1975

33 F・W・クロフツ 樽 1920

34エドガー・アラン・ポー モルグ街の殺人 1841

35ディック・フランシス 興奮 1965

36ダシール・ハメットマルタの鷹 1930

37 ジョン・ディクスン・カー 皇帝のかぎ煙草入れ 1942

38ダシール・ハメット 血の収穫 / 赤い収穫 1929

39 ジョセフィン・テイ時の娘 1951

40 スチュアートウッズ英語版警察署長 1981

41 セバスチアン・ジャプリゾシンデレラの罠 1962

42エラリー・クイーンエジプト十字架の謎 1932

43 R・D・ウィングフィールドクリスマスのフロスト 1984

44カーター・ディクスン ユダの窓 1938

45 ドロシー・L・セイヤーズナインテイラーズ 1934

46ディック・フランシス 利腕 1979

47アーサー・コナン・ドイル バスカヴィル家の犬 1902

48イーデン・フィルポッツ 赤毛のレドメイン家 1922

49アントニイ・バークリージャンピング・ジェニイ 1933

50ジョン・スラデック 見えないグリーン 1977

51ルース・レンデル ロウフィールド館の惨劇 1977

52 フェルディナント・フォン・シーラッハ 犯罪 2009

53 カトリーヌ・アルレー わらの女 1956

54スティーヴン・ハンター 極大射程 1993

55ジェイムズ・エルロイブラック・ダリア 1987

56トム・ロブ・スミスチャイルド44 2008

57ロス・マクドナルド ウィチャリー家の女 1961

58キャロル・オコンネルクリスマスに少女は還る 1998

59アントニイ・バークリー 第二の銃声 1930

60ジェイムズ・エルロイビッグ・ノーウェア 1988

61スティーヴン・キングミザリー 1987

62アガサ・クリスティABC殺人事件 1936

63ウィリアム・L・デアンドリア(英語版) ホッグ連続殺人 1979

64ロアルド・ダール あなたに似た人 1953

65 R・D・ウィングフィールド フロスト日和 1987

66アイザック・アシモフ黒後家蜘蛛の会 1980

67ウィルキー・コリンズ 月長石 1868

68 ハリイ・ケメルマン英語版) 九マイルは遠すぎる 1947

69ダン・ブラウンダ・ヴィンチ・コード 2003

70アリステア・マクリーン 女王陛下のユリシーズ号 1955

71トレヴェニアン シブミ 1979

72ロバート・ゴダード 千尋の闇 1986

73ジェフリー・ディーヴァーウォッチメイカー 2006

74カズオ・イシグロわたしを離さないで 2005

75ロバート・R・マキャモン少年時代 1991

76シャーロットアームストロング英語版) 毒薬の小壜 1956

77ドン・ウィンズロウストリートキッズ 1991

78エラリー・クイーン 九尾の猫 1949

79レイモンド・チャンドラーさらば愛しき女よ /さよなら、愛しい人 1940

80コリン・デクスター キドリントンから消えた娘 1976

81 セオドア・ローザックフリッカー、あるいは映画の魔 1991

82サラ・ウォーターズ 荊の城 2002

83ジョージ・P・ペレケーノス 俺たちの日 1996

84スコット・スミスシンプル・プラン 1993

85トマス・ハリスレッド・ドラゴン 1981

86 G・K・チェスタトン 詩人と狂人たち 1929

87ドン・ウィンズロウ 犬の力 2005

88サラ・ウォーターズ 半身 1999

89クレイグ・ライススイートホーム殺人事件 1944

90エラリー・クイーン 災厄の町 1942

91 デズモンド・バグリィ 高い砦 1965

92モーリス・ルブラン 奇岩城 1909

93ロバート・B・パーカー 初秋 1980

94トマス・H・クック 緋色の記憶 1996

95ジェフリー・アーチャー 百万ドルをとり返せ! 1976

96アーサー・コナン・ドイル 緋色の研究 1887

97ドナルド・E・ウェストレイクホットロック 1970

98 リチャード・ニーリィ 心ひき裂かれて 1976

99アガサ・クリスティ ナイルに死す 1937

100アイザック・アシモフ 鋼鉄都市


――閉幕(カーテンフォール)。

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2015-05-14

http://anond.hatelabo.jp/20150513015435

そういう話するなら、自分が「心を動かされた」作品名上げていかないと駄目っしょ。

自分のをベストテン順位はつけられない)晒す

金子光晴『マレー蘭印紀行』

富士正晴『豪姫』

井上光晴丸山蘭水楼の遊女たち』(ラストシーンドラクロワの絵みたいっていつも思う)

大岡昇平野火

山本周五郎樅の木は残った

泉鏡花「眉かくしの霊」

・ブロンテ『嵐が丘

ティプトリーJr.接続された女

バロウズ『シティーズ・オブ・ザ・レッドナイト

ヴォネガットJr.スローターハウス5

次点は、

フィッツジェラルド『雨の朝巴里に死す』

久生十蘭『十字街』

中井英夫虚無への供物

泡坂妻夫『湖底のまつり』

…などなど。

三島谷崎も高校生の頃にほぼ読んだけど、心を動かされたというより、理知的な興味方向で面白かった。

知的な興味方向だと、大戦推理小説あたりがかなり入ってくる。クイーン、カー、新青年関連等々。

見ての通り、純文学vs.ラノベって軸は全然理解できない。

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2015-05-05

黒死館殺人事件』を読もう

黒死館殺人事件』も同様の麻薬でした。高校生夏休み、何と面白いのだろうと読み耽ったことを思いだします。

北村薫ミステリー通になるための100冊(日本編)」

――今まで読んできた中で、一番印象に残っている作品は何ですか?

麻耶 『黒死館殺人事件』です。無茶苦茶な話なんですけど、無茶苦茶なりに筋の通った無茶苦茶さが面白かったです。

麻耶雄嵩先生インタヴュー

作家になる前後のころ、夢野久作小栗虫太郎久生十蘭なんかをずいぶんと読んだんです。彼らの文章無駄なまでの過剰性は素晴らしい、これが小説面白さかもしれないなと思ったんですね。『黒死館殺人事件』なんて、話としては何がなんだかわからないんだけど、やはり言葉がいいというか、言葉に力がある。

奥泉光『モーダル事象奥泉光スペシャル・インタヴュー

黒死館殺人事件』は、私の感じからいえば本格ではないが、なぜそうなのかを考えるとわからなくなってくる。これは、難解な犯罪事件推理の光をあてて、隠された真相を解明する物語に他ならないからだ。隅から隅までが。ペダントリーが過剰だといっても、それらはすべて何らかの形で犯罪捜査奉仕している。法水麟太郎推理非常識だというかもしれないが、名探偵なんて多かれ少なかれそんなものではないか。この作品の姿形は、やはり本格以外の何ものでもないのだ。それでいて、誰もが首をかしげおかし小説へと、『黒死館』は突き抜けてしまっている。本格の姿を残したまま、外ではなく、内側にむけて、それは逸脱してしまったのである

巽昌章「私の愛する本格ミステリベスト3(『本格ミステリ大賞全選評2001-2010』)

その作品にふれることによってその後の精神生活が豊かになった度合いでいえば『黒死館殺人事件』がいちばんかも知れない。これほど無際限な遊び方ができる小説がほかにあるだろうか。のちに『薔薇の名前』という補助線を得たときも、改めてつくづくこの作品の偉大さを実感した。

竹本健治https://twitter.com/takemootoo/status/689053569517895680

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