はてなキーワード:ヴァンとは
「暗殺なんかしても似たような奴はまた現れてくるからあまり意味がない」とよく言われる。例えばトランプを暗殺してもトランプ的なものがまた出てくるだけ、みたいな。けど本当にそうなのかな?
SNSやYouTubeみたいな自分から発信できるメディアが増えたことによって、今って昔よりもその人だけが持っているカリスマ性にかなりバフがかかるようになっているように感じる。だから、例えばトランプが暗殺されてトランプ的な人(ヴァンスとか)が代わりに出てきたとしてもトランプのカリスマ性は持ち得ないわけで、今のトランプと同じような支持は得られないと思うんだよね。そういう意味で暗殺の価値が上がっているように感じる。N国だって立花がいなくなったら即しぼむでしょう。カリスマ性の価値は爆上がりしてる。
あと、暗殺を狙われる側が法やルールを軽視することも増えてるじゃん?法とか関係なく俺を批判するやつは即刑務所行きだ、みたいな。あと、そもそも“敵”と見做した相手とは対話もしないような権力者側の姿勢も最近よく見る。そんな風に、権力者が法もルールも建前も守らないとなると、権力を持たないものの抵抗の手段としてはもう暗殺位しか残されてないのではと思うんだよね。
あんまりこういう事言うのは良くないかもしれないけど、暗殺によっていろんなことが解決し出した例が日本にもあったじゃん?暗殺の価値を上げてるのは権力者側の振る舞いにあるという面も大きいのでは。(かといって暗殺を肯定したいわけではないんだけども...だけど、あの暗殺が無かったら今も悪いことが悪いままだったのは確かだとは思うのよね)
↓のブコメのナイーヴな反応を見て思ったけど、みんなアメリカが世襲政治家だらけの国という現実を知らんのやな。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.afpbb.com/articles/-/3586012
ブッシュ父子やクリントン夫妻がどうこう以前に、第6代大統領ジョン・クインジー・アダムズが既に第2代大統領ジョン・アダムズの息子だからね。第23代大統領ベンジャミン・ハリソンは第9代大統領ウィリアム・H・ハリソンの孫。
日本で親子関係にある総理大臣は福田赳夫・福田康夫だけで(鈴木善幸の娘が麻生太郎の妻なので2人は義理の親子だが、ここではカウントしない)、総理大臣経験者は65人いるので、「親子総理大臣」の割合は3パーセント。ところがアメリカの場合は全47人中親子が2組(アダムズ・ブッシュ)なので、「親子大統領」の割合は8パーセントになる。実はイメージと違って、アメリカの方が世襲度が高かったりするのだ。
(ちなみに、苗字の漢字と読みが一致する歴代総理大臣は加藤(友三郎・高明)・田中(義一・角栄)・鈴木(貫太郎・善幸)・鳩山(一郎・由紀夫)・福田(赳夫・康夫)の5組10人いるが、血縁関係はそのうち2組(鳩山・福田)に過ぎない。いっぽう、苗字が同じ米国大統領5組10人(アダムズ・ハリソン・ジョンソン・ルーズベルト・ブッシュ)のうちアンドリュー・ジョンソンとリンドン・ジョンソン以外の4組は血縁関係にある)
アメリカに滞在した福沢諭吉は、初代大統領ワシントンの子孫のことを周りに尋ねてみたけど誰も知らない、門閥がない民主共和政ってすごい! と感動したという有名な話があるけど、それは単にワシントンが子梨だったからだという身も蓋もないオチがつく。実際には世襲の門閥貴族めいた家系はいくつもある。
ジョン・F・ケネディ大統領は弟ロバートを司法長官に任命したし,彼らの弟テッドは上院の重鎮だった(不倫飲酒ドライブ中に事故を起こして不倫相手を死なせてなければ大統領になれていただろう)。
ジョージ・H・W・ブッシュ大統領の長男ジョージ・ウォーカーはテキサス州知事を経て大統領になったが、次男ジェブもまたフロリダ州知事を経て大統領を目指した(が、トランプに敗れて撤退した。このときの民主党候補はヒラリー・クリントンだったので、元大統領の息子&前大統領の弟 vs.元大統領の嫁という世襲ドリームマッチになる可能性があった。結果はご存じの通り)。
リバタリアン派の名物議員ランド・ポールは、ジョン・マケインと指名争いをしたロン・ポールの息子。マサチューセッツ州知事を務めてバラク・オバマと大統領の座を争ったミット・ロムニーは、ミシガン州知事だったジョージ・ロムニーの息子。共和党内の反トランプ派として有名なリズ・チェイニーは、元副大統領ディック・チェイニーの娘。現ケンタッキー州知事アンディ・ベシアは親父もケンタッキー州知事だし、コロナんときのニューヨーク州知事アンドリュー・クオモの親父もニューヨーク州知事。爽やかなイメージの元副大統領アル・ゴアだって親父が連邦上院議員。
考えてみればそれはそうで、アメリカの選挙は非常にカネがかかり、個人本位だ。比例代表制ではなく小選挙区制、しかも個々の政党が極めて分権的、ということは、つまり政治家個々人が党に頼らず自分の力で票をかき集める必要があるということだ。良く言えば二大政党制なのに多様な意見の議員が選ばれるということだが、悪く言えば政治家になるための個人のハードルがものすごく高い。政治家になるためのハードルが高い社会では、「親も政治家だった」というアドがめっちゃ効く。
(日本が世襲政治家だらけなのも、政治家になるためのハードルが高いからだ。中選挙区制から小選挙区制になって必要なカネは少なくなったとはいえ、まだまだカネがかかる事業であることには変わりがない。そして政治家になっても実入りが乏しい(これ自体は良いことではある)。それなら親から地盤・看板を受け継げる世襲候補が有利になるに決まっている。世襲政治家を減らしたいのなら、議席数を増やす(=選挙区あたりの有権者数を小さくして選挙にかかるカネを減らす)とか完全比例代表制にするとか逆に完全小選挙区制にする(衆院の比例区部分の定数をすべて小選挙区に割り振れば、議席数を増やすのと同じ効果がある)とか、そういうハードルを下げる取り組みが必要だろう)
もともとアメリカは民主政を嫌っていた。古典古代の民主政の要諦とは籤引きだった。古代アテーナイで籤引きが用いられていたことはよく知られている。アメリカの建国者たちは民主政よりも共和政を志向し、籤引きを採用しようとはしなかった。現在の「共和政」とは単に王のいない政体のことを指す(したがって王政とは矛盾するが民主政とは矛盾しない)が、伝統的な西洋政治思想では「有徳者による統治」のことを指していた(したがって君主制とは必ずしも矛盾しない(※)が、どれだけ愚かな人間でも政治参加できる民主政とは矛盾する)。アメリカ独立戦争は「民主政にするために貴族政を追い払ったのではなく、選挙貴族政にするために世襲貴族政を追い払った」(ダーヴィッド・ヴァン・レイブルック『選挙制を疑う』)に過ぎない。ジェイムズ・マディソンは『フェデラリスト』で統治者と被治者の区別を主張していた。個人本位の選挙は擬似的な貴族階級を生み出す仕組みである。その仕組みを数百年にもわたって続けてきたアメリカが世襲政治家だらけなのは、さもありなん、という感じだ。
そうすると、果たしてこのような政治貴族だらけの国を「民主主義のリーダー」であるかのように扱うことがふさわしいのだろうか? という疑問が湧く。実際に、アメリカは『エコノミスト』の民主主義指数では韓国やイスラエル、ポーランドと同じ「脆弱な民主主義」とされている(日本は台湾やカナダ、ノルウェーと同じ「完全民主主義」)。私たちはアメリカに対する幻想を捨て去り、現実と向き合うべきなのかもしれない。アメリカは事実上の門閥貴族に牛耳られた寡頭制国家なのである、という現実に。
※ 近年、「王がいる共和政」についての歴史研究は進展しているが、現代において「王がいる共和国」としてオーストラリアやバハマが挙げられる。これらの国の国号はCommonwealth ofAustraliaにCommonwealth of TheBahamas、すなわち「オーストラリア共和国」に「バハマ共和国」だが(commonwealthには様々な意味があるが、語源はもちろんラテン語のres publicaであり、清教徒革命で王を処刑した後の国号がcommonwealthであったように「共和国」の意味も持つ)、両方ともチャールズ3世を国王とする立憲君主国である。「最近のラノベには共和国に王がいるんだけどwww」とか嘲笑う向きにおかれては近世ヨーロッパ史を真面目に勉強してほしい。王制と共和政は背反ではないのである。
Permalink |記事への反応(20) | 14:41
エリートに怒れる貧困層は報道されても、「ヴァンスなんかの、エリートになりたいだけの”大学出”」は報道されない。そもそもいることすら想像されない。この落差は非常に問題だと思う。
あの手の自称エリートがどれだけ性根の腐った人間か。グレートギャツビーあたりを読んで想像しないといけない。
人間なんて、簡単に傲慢になったり卑屈になったりする。そういうかなしい生き物だとつくづく思う。
「エリートになりたいだけの人」は、押川剛氏の現場ノートにある言葉。
特徴、「ウソをつく」「人をすぐ見くだす」「金に汚い」「エロ(下半身の問題で人生を棒に振る)」
押川氏はその記事は、「わたしは、これらの悪いところが一つもない、ほんとうのエリートに数人あったことがあります。」と書いている。
ファイアーエムブレム トラキア776攻略のためのヒントを羅列します。
ファイアーエムブレムトラキア776―任天堂公式ガイドブックでは、正攻法で攻めるような戦術を推奨していたと思います。
ファミ通の攻略本の方が、良い戦い方を載せていた記憶があります。
例えば、12章までにサフィの杖レベルをAにしてワープの杖を使うと楽になるのですが、
その戦術は任天堂公式の方には書いていなかったような気がします。
しかし使用回数が60回もあるので50回くらいは使用して構わないはず。
ゲーム前半では8章外伝のボスなど、強敵対応のために必要となるため使用回数をある程度残す必要がある。
終盤を楽にするため使用回数をある程度残したほうが良い
温存が一番不要な専用武器。使用するディーンの加入が遅めであり室内ではドラゴンから降りる関係上使用できない。
残りHPが1の敵に対して使って構わないほど。そこまで使っても使用回数が余る可能性あり。
温存する必要はなく使って構わない。
あれば嬉しい武器だが4章からのマンスターは難関であるのでそこで気前よく使ってよい。
使いやすい。それよりブリザードをアスベルに使わせるために武器レベルを上げる必要がある。その武器レベル上げにウインドは必要。12章で買えるが手に入れたらアスベルが優先的に使う。
アスベルはウインドがあるうちはウインドを優先的に使用してよいと思う。
重いので要らないと思う。
出番はあまりない。使うとしたら敵のロングアーチなどを遠くから狙うときか。
敵を眠らせることが出来るためスリープの変わりとして使用する。
スリープほどの使いやすさはないので、ブリザードを先に使って良いのでは?
特殊効果(ステータスアップ)を得るために少しは回数を残す必要あり。
ほのおの剣は魔力+5なので、敵の杖攻撃避けに残しておく。
お勧め武器。盗みまくろう。特に7章で。温存も不要で、ガンガン使おう。
アーマー系とナイト系に特攻であるが特攻を入れるとぎんの剣より少し弱いくらいの威力があり、軽く使いやすく、若干の必殺率もある。
ぎんの剣を沢山手に入れたらさすがに役目は終えると思うが、それまでは対アーマー系、対ナイト系に優先で使いまくろう。
ただし対アーマー系、対ナイト系以外には効果を発揮できないので違う武器で良い。
残しておくと心強いが、ゲーム中うまくやれば3冊も手に入る。
3冊手に入れる予定ならば結構気前よく使えるはず。トロンも手に入るので余るかも。
ゲーム前半では敵を捕らえる為の武器として活躍する。後半では使い切って良い。
ラーラの体格が上がってなければラーラに持たせる。あとはあまり出番がない。
使いそうで使い道があまりないかもしれない。使えるときに使い切って良い。
使うための武器レベルがBと高いため、ナイトキラーが使えるころにはユニットはある程度育っている可能性が高いと思う。
使い切って良い。
ゲーム前半は8章外伝などで使うと思うと思われる。後半は、あれば良いが無くても良い。
使用するオーシンがいかりのスキル持ちなのでプージが無くても大丈夫だったりする。
オーシンとハルヴァンはスキルが逆だったらゲームバランス的にちょうど良いのでは?
活用すると良い
聖戦士の書でユニットを育成するとだいぶ強くなりますが、どのユニットでも最初は弱い状態で加入する傾向があるからです。
例えばシヴァなども登場してからすぐにキルソードを使うのは勿体ないなどとは思わずに、弱い時こそキルソードを活用したほうが良い気がします。
また、ゲーム後半は強い武器があまりやすい傾向があります。敵から武器を盗むためです。
武器ではなく杖を直そう。それでも武器補充を頑張って行った場合はリペアが余る可能性がある。
好きに使って構わないが1本は残しておくと安心。
役に立つので数は必要。それでも敵のダークマージが持っているなど、多めに手に入るはずだ。
ある程度本数を取っておいて(移動に融通をきかせるため)、あとは経験値稼ぎの為に使って構わないと思う。
使い切って良いと思う。使うユニットを選ばないたいまつの方を残したほうが良いかもしれない。
せいすいより優先して使った方が良いかもしれない。なお、Mアップとせいすいはスリープやシーフを使う準備として使用する事が多い。
次にとうぞくのかぎ。
※このゲームでとびらの鍵不足となった場合は、その章で敵から奪うなどする必要がある。鍵不足でゲームが詰まる事は無いが、不便さはある。
なので、宝箱を開けるときたからのカギを優先して使い、扉を開けるときはとうぞくのかぎを優先して使うと良いかもしれない。
または別の案としてとうぞくのかぎを優先して使い、たからのカギは売却してお金にする案。
買えるなら多めに買っておきたい。
利用の優先順はユニットの説得やアイテムを手に入れるのに必要なユニットが優先、次にリフィスなどのシーフ系。
闘技場で金を稼いだなどで沢山買ったならば、リフィスはSドリンクで毎章フル出撃する事が理想。
現実ではブラック企業といわれるのでやってはいけないがゲームなのでOK
個人的にはカリンにつけると良いと思いました。12章ダキアの森でカリンを単身移動させたときに、敵に囲まれる可能性があるので道を作るためにいかりで敵を倒すと良いかと。
下記のサイトでは武器の組み合わせも考えて深く解説されているので役に立つと思います。
ナンナにだいちの剣+いかり、リノアン+リザイア+いかり、など深く解説されています。
https://fe5.rentafree.net/スキル考察
サフィは11章、遅くとも12章でワープの杖を使用したい為、杖レベルを頑張ってあげる。
章開始後にすぐリペアをしよう(ミス狙いが前提なので鉄の剣でも何に対して使っても良い)・・・ミスになるまでリセットする。
ミスしたら杖の使用回数が減らず経験値だけ入っているので、続行。
なお、ミスは確率が低く、2回連続でミスするまでリセットするのは現実的ではない。1回ミスしたらそれでOK.
あとはライブとかを使いまくる
前の章でリフィスの経験値を90以上にして、次の章始めにレベルアップ。体格が上がらなければリセット(俗にリセットトレーニングと言われる)。
ネールの書(体格が上がりやすくなる)を持ちリフィスを育てるとき盗むで、アイテムを盗む、押しつける(盗むコマンドでできる)を繰り返す。ただし、この運任せの体格上昇では体格19まで行かない可能性が高いので、計画的なリセットトレーニングは行いたい。
ネールの書が手に入ったらその章でレベルアップしてクラスチェンジまでする。ただし、この時点でシーフファイターレベル20までにすると、
体格が上がりきらないので、レベルはほどほどに。ボディリング使う前提で良いので、18章までに体格19以上になることが望ましい。
※18章はアーマーを無力化すると楽になるので、ハンマーを盗むため。
敵から武器を盗むと、敵は武器屋に武器を買いに行き、また盗みの繰り返し。
第17章B 5月の雨(東か西かで言えば東だっけ?)でやりやすかったと思う。
ただし、リフィスのリセットトレーニングの計画が崩れないように注意。
強調するが、18章でレンスター兵を説得するとき、楽にするためにハンマーを奪いたいので、リフィスの体格を19にしなければならない。
4章からのマンスターは序盤の難関。武器や道具の使用回数の関係上持久戦となる。
地下牢獄に持って行った方が良いものは、聖戦士の書、勇者の斧(ダルシンが使用可能)、キルソード(シヴァから奪っていた場合)、てつの剣、きずぐすり
レベルをいくつか上げる。
スタート地点左側のマージ部隊はグラフカリバーを持たせたアスベルで倒す。
ゲーム前半ではフラフカリバーが必要になる強敵もいるのでマージに対してグラフカリバーを使用するのは勿体ない気もするのだが、
ここのマージ部隊はやっかいなので、このやり方で倒して構わないと思う。
アーマーキラーをどんどん使おう。
リフィスにネールの書を持たせてレベルアップしクラスチェンジしよう。
クラスチェンジしたらまたレベルアップしある程度強くする。ただし今後のリセットトレーニング用にある程度レベルの伸びしろは残しておくこと。
Sドリンクを沢山買おう。
リフィスが育っていたらケンプフのところまでワープで送り込もう
リフィスをワープで送り、セイラムのスリープとコルホのまちぶせMを盗む
ウインドを何冊も店で買う
道が分岐するが、恐らくB 暗黒の森、B 5月の雨のほうが若干楽だと思う。
5月の雨で、敵の武器を奪い、敵が店で武器を購入したら、奪う・・・を繰り返す
なるほど、よくある反応だ。
その主張、半分正しい。だが半分しか見えていない時点で知的放尿をしている。
まず、「神経系の基礎プログラム」とは比喩ではなく発達神経科学に基づいた話だ。
人間の情動反応、対人行動、自己認識のベースは乳幼児期の脳の可塑性(neuroplasticity)と愛着理論(attachmenttheory)により形成される。
これはスピリチュアルでも何でもない。ハーロウのアカゲザル実験、ボウルビィの理論、現在のfMRI研究やトラウマ療法でも裏付けられている。
そして、「インナーチャイルド」という言葉そのものは、確かにユング心理学由来で、後年は商業的セラピーにも使われた。
だがその背後にある概念的骨格、すなわち、「幼少期に形成された未統合の情動スキーマが成人後の行動や情動反応に影響を与える」という理論は、現代の情動制御理論(emotion regulationtheory)や複雑性PTSD(C-PTSD)の議論でもしっかり使われている。
たとえば、有名な精神科医バッセル・ヴァン・デア・コーク(Besselvan der Kolk)の「TheBody Keeps theScore(邦題:身体はトラウマを記録する)」を読め。
トラウマは脳幹・扁桃体・海馬など神経生理レベルで記録され、それが「過剰反応」や「自己否定」に直結する。
それが何を意味するか?
「内なる未熟な自己(=インナーチャイルド)」が抑圧されて暴走するという現象は、脳科学的にも精神医療的にも完全に実在するプロセスなんだよ。
だから繰り返す。「インナーチャイルド」は用語としては古くても、その中身は今なお臨床心理学・神経科学・発達心理学の核心にある現象だ。
流行り言葉をバカにする前に、その背後にある研究とデータを調べろ。
科学というのは、用語の新旧ではなく現象の再現性と実証性で判断される。
「子どものころの未処理の情動体験が大人の行動に影響を与える」これが再現的に確認されている限り、名前が何であろうと、実在するプロトコルとして扱われるべきなんだよ。
オルカンの償還が発表されたのがちょうど去年の今頃だった。投資クラスタではちょっとした話題となったが、目立ったニュースにもならず、かつての野村1兆円ファンドと同じようにひっそりとした終焉だった。
償還の表向きの理由としては、ベンチマークにしていたMSCIの指数が時代と合わなくなったというものだったが、本当の理由はトランプショック以降下がり続ける基準価額によって資金流出が続き、運用会社が維持し続けるのが難しくなったのだろうと語られている。
償還まで積み立て続けたオルカン信者たちはNISAで損益通算できない損失を抱えることになったが、そういった人たちは少数派で、目端のきく投資家の大部分は新しいファンドに乗り換えていた。
新しいファンド——トランプショック以降に続々と「先進国株式(米国を除く)」「全世界株式(米国を除く)」といったアメリカ飛ばしファンドが設定された。
こういったファンドが設定された当初は、投資対象からアメリカを除くことに懐疑的な視線もあったが、トランプ—ヴァンスと3期12年続いた政権はドルの基軸通貨としての地位を手放して、アベノミクスに倣った通貨安政策を継続したので、今や1ドル50円前後の為替レートが普通になっている。
結局のところ、アメリカに製造業を呼び戻すようなことはそれほどできなかったが、1ドル50円ともなると安く観光できる場所としてアメリカは注目されるようになり、今やアメリカの基軸産業は観光業になっている。
タイトルの通りです。
日本では、
「トランプの狙いはコレコレではないか」などと議論されていることもあると思うけれど、トランプははっきり法治を覆そうとしている、と左右を問わずまともなアメリカメディア(Fox、NewsMax、ブライトバードなどを除く)ではみなされている。
政権担当者には、1984も真っ青な、「ニュースピーク」、「ダブルシンク」が求められているところであり、もしトランプ政権にまともな精神状態の共和党員がいたのであれば、病んでしまうのではないか。
ありとあらゆるところで、トランプ政権の無茶苦茶ぶりがあふれ出しているが、ここでは、デュープロセスなしでの国外追放についてのみに絞ってお伝えする。
一事が万事この調子なので、アメリカ在住のMAGAでない人には正気を保つのは難しい。
トランプは敵性外国人法Alien EnemiesAct of 1798 の発動を宣言した。この法律は1798年に制定されたもので、外国から侵攻を受けた場合、宣戦布告を受けた場合に発動できることになっている。もともとはフランスとの戦争に備えたもの。戦時中に日本に対して発動されたが、その後の批判は誰もが知るところ(ダニエル・イノウエなど)。ただし、日本を対象にした場合は、まだ額面上の法律の要件は満たしていた。
トランプ政権は、強制送還(deportation)と言ってはいるが、別にエルサルバドル人ばかりではないので、強制送還という言葉は適切ではない。棄民とか追放(Exileとか)という言葉を使うべきだが、一番近いのはユダヤ人の強制収容(Concentration Camp)であろう。よってここでは追放で統一する。敵性外国人法は裁判手続きなしに、国外追放や身体拘束を可能にする法律ではあるが、宣戦布告を受けた場合、発した場合に限られると解されてきた。トランプはテロリストはアメリカに侵攻(Invade)していると主張しているので、適用できるのだ、と主張しているが、宣戦布告の権限は議会にあり、大統領にはないため、一般的に言えば、敵性外国人法が発動する権限は大統領にはない。
3月15日に拘束された一部の人たちの家族等から、「拘束の合法性」について疑義があるため、ワシントンの連邦地裁に差し止めの依頼がなされ、ワシントンの連邦地裁はこれを認め、国外追放を差し止めるように命令した。ICE(アメリカ移民・関税執行局)はじめトランプ政権は、追放の実施前に口頭でこの命令を受け取ったが、これを無視し、そのまま追放を実施したことが確認されている。いわく「文書での命令ではなかった」からだ。その後、文書でも命令も当然届いたが、その際はもう飛行機は出発していたため、引き返せない、との主張に変遷した。
もっとも大きな話題になっているのは、キルマー・アブレゴ・ガルシアだろう。「どうせ不法移民だろう」と思う向きもあると思うので少しだけ背景を書いておく。ほかにも、ゲイのメイキャップ、サッカー選手(レアルの入れ墨をしていた)、16歳の、ICE当局ですら、ギャングメンバーと思っていなかった子ら、幾人もこいつは違うでしょう、というのがいるが割愛する。
キルマーはエルサルバドル生まれ。母親のビジネスの関係で、MS13と対立するギャングから兄の生命を脅かされたため、家族はまず兄を、次いで2011年16歳のキルマーをアメリカに不法に入国させた。アメリカでは、入国の経緯にかかわらず、亡命申請(Asylum Claim)ができる。アクティブな亡命申請は通常入国後1年以内に行わねばならず、ディフェンシブな亡命申請は、「強制送還手続の中で」行うことができる。キルマーは、2019年3月まで、亡命申請を行っておらず、求職活動をしている際に逮捕され、「シカゴブルズのキャップをかぶっているため、MS13のメンバーである」との嫌疑をかけられた。その後の移民裁判の中で、MS13のメンバーとは認められないとされ、2019年6月に米国市民と結婚し、その直後に亡命申請をした。アクティブな亡命申請は期限切れのため、認められなかったが、移民裁判所は、キルマーに退去の保留を認め、キルマーは合法的にアメリカに滞在できるようになった。その後メリーランド州で鉄工として働きながら3人の子供を妻と暮らしていたが、3月12日、自閉症の5歳の子を連れているときに、ICEに拘束された(子供は10分以内に迎えに来ないと、児童養護施設に送る、と妻に連絡がきたとのこと)。キルマーには犯罪歴はなく、滞在は合法的なステータスであり、移民裁判所は、生命の脅威から保護するために、退去の保留を認めていたため、ICEの権限で、このステータスを変更することはできない(ICEは移民裁判において、控訴しなかったため)。キルマーの妻、ジェニファーは、即座に移民裁判所に、ステータスの確認を求め、移民裁判所は、国外退去の差し止めを命じたが、無視した。3月24日、ジェニファーと子供たちは、米国政府を訴え、帰国を実現するよう求めた。
メリーランド地裁との裁判の中で、政府は、「ICEは裁判所の命令を認識していたが、行政手続き上のミス(AdministrativeError)で送還を実施してしまった」と認めた。地裁判事は、遅くとも4月7日までに帰国に向けた「取り組みを促進し、実現させる」ように政府に命じた。政府は、「すでに身体管理権は、エルサルバドルに移譲されており、米国政府は干渉できない」旨の主張をし、4月5日にこの件について控訴裁判所に控訴した。
4月7日控訴裁判所は、地裁判断を支持し、政府の控訴を棄却した。判事は、政府が拘禁のために支払う他の「契約施設」と同様に、政府はエルサルバドルからアブレゴ・ガルシアを含む被拘禁者を確保し、移送する権限を持っていると指摘し、政府の主張を却下した。同日、政府は最高裁に緊急上訴(最高裁は共和党が多数派でトランプ政権に可能な限り寄り添おうとしている)。
4月10日最高裁判所は、全会一致で、「米国は、アブレゴ・ガルシアがエルサルバドルへの彼の移送を禁じる保留命令の対象となっており、したがってエルサルバドルへの移送は違法であったことを認める」と事実認定をし、「政府に対して、アブレゴ・ガルシアのエルサルバドルでの拘留からの釈放を『促進』し、彼がエルサルバドルに不適切に送られなかった場合と同様に彼の事件が処理されることを保証するよう要求する」と命じた。すこし難しいが、ワシントン連邦地裁に対する4月7日意見書を合わせた考えると、最高裁の主張はおおむね以下の通りと思われる。「敵性外国人法を適用するかどうか、という点ではなく、逮捕、身体拘束が不当である、という主張であるのであれば、それは裁判所が拘束の停止を求めることではなく、ハビアス・コーパス((ハビアス・コーパスとは: 拘束されている人が、その拘束が法律に適合しているかどうかを裁判所に審査してもらうための申立ての制度のこと。原義は、ラテン語で、身体を差し出せ。アメリカ合衆国憲法第1条第9節では、「反乱や国家の安全のため必要とされる場合を除き、ハビアス・コーパスの権利を停止してはならない」と定められている))の範疇として、異議申し立てを受けるべきものである、その場所は拘束された場所=メリーランドであるべきであり、エルサルバドルに不適切に送られていたとしても同様に処理する必要がある」と言っている。敵性外国人法の要件に踏み込まず、実現させる手段は外交であり、地裁の権限を超えており、適切ではないとして削除した。これはかなりトランプ政権に寄り添いつつ、ギリギリ、法的正当性を担保しようという苦しい命令ではある。とにかく、地裁に一部差し戻され、地裁判事は、促進の状況について、毎日情報をアップデートするように命じた。ちなみに、トランプ政権は数日目から、促進状況に変更はない、とだけつ、たえている。
当初トランプ政権は、「裁判所の命令には従うが、もはや米国はキルマーの身体管理権をもっていないのでどうしようもない」という主張をしており、最高裁の命令には従う、尊敬しているから、というような発言をした。(("If the Supreme Court said bring somebody back I would do that. Irespect the Supreme Court." "Well, I'm not talking about the lower court. I have greatrespect for the Supreme Court."))4月11日ごろから、主張が変遷する。関税プランを立てたといわれるスティーブ・ミラーは、「アブレゴ・ガルシアは、MS13のメンバーであり、誤って送還されたわけではない。適切な場所にいるのだ。」というような主張をし、このような主張は「9-0で最高裁で支持された」と主張しだした。増田は当初何をいっているんだ、と思ったが、どうやら、実現せよ、との文言がないこと、追放自体がダメだ、と言っているわけではなく、追放した者にも、ハビアス・コーパスによって異議申し立ての権利があるという点のみを切り取っているらしいとなんとか理解できた。実際には9-0で負けているし、事実認定として、キルマーは保護されている、ため、移送は違法であったと認められている。
しかしミラーを皮切りに、レヴィット報道官、ポンディ司法長官、ノーム国土安全保障長官、バンス副大統領などが、同様の主張をし始めたのをみて空恐ろしくなってきた。彼らの中では、ダブルシンクがすみ、キルマーはMS13のメンバーであり、強制送還は適切、この主張は最高裁でも認められた、と整理されてきたのだ。
レヴィットは証拠を求められても、「あいつらはテロリストで、私はその証拠を今朝見た、トランプは米国民を守った」、「まるでファーザーオブザイヤーのような扱いをしているが、アブレゴ・ガルシアは、MS13のメンバーでテロリストだ」というようなことしか言わず、しまいには「もう質問はないみたいだね」と言って会見を打ち切る、などの行動をとるようになった。
バンスは「アブレゴ・ガルシアはテロリストとして有罪判決を受けた」と虚偽を堂々と述べた。
ポンディは「これがアブレゴ・ガルシアに関する証拠です」といって、誤って「犯罪歴なし」、と書かれた資料をアップロードし、失笑を買ったのち、最初の移民裁判で、シカゴブルズのキャップを被った、明らかなラテン系ギャングである、という、別件の汚職で逮捕された警察官の主張が書かれた調書を公開した。
トランプは「以前最高裁の命令には従う、と言っていたのに、なぜアブレゴ・ガルシアのような例で帰国させようとしないのか」という質問をしたCNNに対して「なぜおまえらは、「テロリストを国外へ追放して、素晴らしいことになった」と言わないのだ。だからおまえらの放送は誰も見ていないんだ」と記者をあざけった。またFoxのインタビューの中で、「最高裁は9-0で強制送還の件は支持し、我々は(精神的)勝利したんだ、ニュース番組を見ていると知らないと思うけど」というような発言をしていた。
トランプはエルサルバドルのブケレ大統領と面談した際、カメラが回っていると気づかず、「次はホームグロウンの番だ。建物が足りないな、あと5つぐらいはつくってほしい」と述べている。また、「重大な犯罪者であれば、エルサルバドルに米国人を送ることは大賛成だ」とも述べている。対テロの大統領補佐官である、セバスティアン・ゴルカは、「誰であれ、キルマー・アブレゴ・ガルシアを擁護しようとするものは、テロリストであり、訴追される」と述べた。
民主党の上院議員、ヴァン・ホレンがキルマーに面会でき、キルマーの件単独では、ひょっとしたら解決が見えるかもしれないが、正直、トランプ政権の終わり方は、日本人が想像しているよりはるか遠くまで行っていることは知っておいてほしい。
Permalink |記事への反応(22) | 10:23
リドヴァン公国。かつてはその名を聞けば、誰もがその栄光を称賛し、広大な領土と豊かな資源に圧倒された。しかし今、その姿は変わり果て、静けさと陰鬱な空気に包まれていた。城壁の向こうには、枯れた庭が広がり、かつての戦士たちの足音は遠く、民衆の笑い声も消えた。公国の内部では、貴族たちの間で権力争いが続き、戦争の傷跡が未だに残っている。
アルド・ヴァルド公爵は、かつてこの公国を支えた英雄であり、領土を拡大し、数々の戦場で勝利を収めてきた。しかし今、彼は隠居生活を送っていた。家督は義弟ゴードンに譲り、戦の栄光から遠ざかり、静かな余生を送りたいと願っていた。それでも心の奥底で、戦士としての血が騒ぐことを否定できなかった。
「公爵様。」
庭園に佇むアルドの背後から、低い声が響く。振り返ると、そこにはドルトという老騎士が立っていた。ドルトは、アルドの家族に仕える忠実な家来であり、戦の頃から彼に仕えていた。
「何かあったのか、ドルト?」
「実は、最近公国内で不審な動きがありまして、新たな暗殺者が現れたという情報が入りました。」
暗殺者……。アルドは目を細め、深く息をつく。隠居後も、自分を狙う者たちがいるのは分かっていた。自らの命を奪う者が現れるのも時間の問題だと思っていたが、こうも早くその日が来るとは思わなかった。
「誰が動いている?」
「それが、異端者と言われる者たちのようです。魔法を使う者たちが、最近活動を活発化させているという噂があります。」
異端者――魔法や超常の力を使う者たち。リドヴァン公国では、かつて魔法使いたちは禁忌とされ、恐れられていた。だがその力を持つ者たちが次第に増えているという事実は、公国にとって大きな脅威であった。
「ドルト、調査を続けろ。そして、何か新しい情報があればすぐに報告してくれ。」
アルドは再び庭園の景色を見つめながら、心の中で悩んでいた。家族を守り、民を守るために戦った日々。しかし、今はそれを一切放棄し、静かに暮らすつもりでいた。それでも、もしこの公国が危機に瀕したなら、再び剣を取るしかないのだろうか?
数日後、再びドルトが訪れた。その顔には少し緊張の色が浮かんでいる。
「公爵様、ゴードン殿からの使者が参りました。お会いするようにとのことです。」
ゴードン――アルドの義弟であり、家督を継いだ男。家督を譲った後、アルドとゴードンの間には微妙な距離が生まれていた。ゴードンは、家を守るという責任を一身に背負い込み、少しずつその重圧に押しつぶされていったように見えた。
「ゴードンが……」アルドはその名を口にし、少しの沈黙の後、頷いた。
「分かった。すぐに会おう。」
アルドは、ゴードンとの再会に対する複雑な気持ちを抱えつつ、館の中へと向かう。彼が歩いた回廊には、家族や家来たちの気配がかつてのように漂うことはない。それでも、心の中で何かが動くのを感じる。
ゴードンが待っている間、アルドはその姿をじっと見つめていた。かつては一緒に戦った戦友であり、兄弟のように思っていたが、家督を継いだ後、ゴードンの表情には少しの疲れと重圧が浮かぶようになった。
「久しぶりだな、アルド。」ゴードンは、ややぎこちなく微笑みながら言った。
「お前がここに来るとは……何かあったのか?」
ゴードンは深く息をつき、しばらく黙った後、ゆっくりと話し始めた。
「暗殺者が動き始めた。最初は街で、次に城の中でも不審な動きが報告されている。」彼の顔に暗い影が差し、言葉が続く。
「俺一人では、この公国を守る自信がない。だから、頼む、力を貸してくれ。」
「お前がそう言うなら、俺は戦うべきだろうな。家督を譲ったとはいえ、公国を守るのはお前だけではない。」
ゴードンの顔に少しの安堵が浮かび、アルドもまた、その決意に胸が熱くなった。
その夜、物置の近くで奇妙な気配を感じた。アルドはゴードンと共に物置へと足を運ぶ。物置の扉を開けると、そこにはひとりの女性が隠れていた。その姿を見て、アルドの胸が激しく鼓動を打った。
「リラ……?」
リラ――アルドのかつての恋人であり、戦の中で命を落としたと思われていた女性。彼女が生きていたなんて、あり得ないことだった。
「どうして……君はここに?」
「暗殺者が迫っている。だから隠れていた。でも、これでいつも一緒だね、アルド。」
その言葉に、アルドの心は震えた。リラが生きていたことに驚き、同時に彼女が再び自分の前に現れたことに戸惑った。だが、この瞬間、彼は決意を新たにする。家族、家督、そして愛する者たちを守るためには、隠れていては何も守れない。
「ゴードン、リラ、共に戦おう。この公国を、そしてこの命を守るために。」
今回の関税政策に関しても、国際秩序や発展途上国への影響を考えると、批判的な立場を取らざるを得ないと思っている。
けれども、今回のはてブの反応を見て、少しだけ違和感を覚えた。いや、「少しだけ」というより「ある種のダブルスタンダード」を感じたと言った方が正確かもしれない。
トランプがやろうとしていることは、確かに経済合理性から外れているように見えるし、グローバルサウスへのダメージも大きいだろう。
でも、あれは「アメリカの中間層」や「取り残された白人労働者層」へのための政策なんだと思う。
これまでの「株高政策」や「大企業優遇政策」に比べて、富裕層ではない彼らをターゲットにした稀有な施策だ。
ここで問いたいのは、「中間層のための保護主義」は許されないのか?ということだ。
はてなでは、これまで再三「格差」や「トリクルダウン」批判が展開されてきた。
それなのに、いざそれに反するような「現実的な手段」(たとえそれが歪なものだったとしても)が講じられた瞬間、即座に反対一色になるのは、少しフェアじゃないと感じる。
もちろん、関税で経済全体が好転する保証はないし、むしろ悪化するリスクの方が高い。
でも、「見捨てられた人たちに向けた政治」という点では、少なくとも従来の政治家たちよりも彼らの存在を直視している気がする。だからこそ支持もある。
私はトランプ支持者ではないし、彼の方法論には多くの問題があると思っている。
ただ、「誰のための政治か」という点において、もう少し冷静な議論があってもいいのではないか。中間層を支援する政策が、必ずしもグローバルな文脈でスマートに見えないこともある。
それでも、それを「バカのやること」と切り捨てるのではなく、背景を含めて考える視点があってもいいんじゃないかと思う。結局こんな態度がバックラッシュを生んでるんだから。
ちなみに私は株高を信奉しているので、関税政策に超反対です。マジ損切りするタイミング失ったわ
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(追記)
スターを集めているものを見ると「中間層のためにならないから」というのが多いのかな。すこし補足します。
正直、今のトランプが何を本当に考えているのか、誰にも分からない。
クルーグマンやノア・スミスのような専門家が経済的な悪影響を丁寧に解説してくれても、トランプ自身の「真意」は彼の周辺以外に読み取れるものではないと思っている。
その中で、個人的に参考になるかもしれないと思っているのが、関税政策のブレーンと言われるオレン・キャスの存在だ(昨日のNスペにも出ていたから見たかもしれない)。
キャスは「経済は成長することよりも、人々の生活を支えることが重要だ」という立場を取っている。
とくに「意味ある労働」と「家族の安定」を最優先に考える。そのためには、たとえ効率性やGDP成長が多少損なわれても、国内の製造業や雇用を維持する方が大事だという。
これは自由貿易一辺倒の考え方とはかなり異なる。
この発想はJ.D.ヴァンスの『ヒルビリー・エレジー』にも通じると思う。
あの本に描かれているのは、産業構造の変化に取り残され、仕事と自尊心、そして家族までも失っていった人々の記録だ。
彼らは経済成長の「恩恵」を実感できないまま、社会からこぼれ落ちていった(あれは事実と違うっていう話もあるけど、一部の層に響いているのは確かだろう)。
だから、たとえトランプの関税政策が短期的に正しくなかったとしても、「彼らを見ている」「無視していない」と伝える象徴としての意味はあるのではないか。
少なくとも、自分はそう受け取った。
もちろん、それで政策の是非が覆るわけではないし、結果的に間違った方向に進む可能性は十分ある。
ただ、それでもなお思うのは、そうした背景を持つ政策や、それを支持、あるいは理解しようとする人々に対して、「知性のない生物」といった言葉で切り捨てるような態度には、どうしても疑問を感じてしまう。
ちなみにまだ私は損切りできずにいる
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