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2025-09-04

anond:20250904152356

夜を超える夢、夢を超える夢――その言葉を、私はいまも生田緑地の丘に立つとき思い出す。

 小田急線が丘のふもとを走り、その向こうに新宿摩天楼が霞む。春や秋の宵には、武蔵野台地のはてに東京の灯がちらちらと瞬き、湾岸の明滅と重なって、まるで大きな銀河のように見える。あの夜、彼はそこに立っていた。

 「この光を見ろよ。世界を照らすんだ」

 彼は烈しい声でそう言った。社会に侮られたと感じる魂の奥底から、どこか英雄の夢を引きずり出そうとするように。

 やがて彼は、その烈しさを収めきれず、ウクライナへ渡った。

 南ウクライナの大地は、春になれば黒々としたチョルノーゼム(黒土)の平原が続き、空はどこまでも広い。その平原に彼の姿はあった。SAS教官から授けられたと信じたナイフを携え、自衛隊で扱った軽機関銃を構え、そしてアニメ小説に見た幻影を己の背にまとっていた。

 「ベルくんみたいだろ」

 と笑いながら刃を振るう姿を、彼は動画にして送ってきた。その映像のなかの表情は、秋葉原の雑多な軍用品店で玩具の銃を抱えていたときの無邪気さと、なんら変わらなかった。

 だが、現実戦場は烈しい魂を顧みはしなかった。

 ロシア軍砲撃は、彼の信じた「死に戻り」を許さず、ナイフも、機関銃も、ただ鉄と火薬の奔流のなかに呑み込んだ。ニュースには「抵抗なく制圧」とだけ、冷たく記されている。

 思えば――この平和日本のなかで、烈しい魂はしばしば行き場を失う。多摩丘陵一角夜景を前に語った夢は、黒土の大地で炎となり、そして燃え尽きた。

 彼は誤ったのか。あるいは私たちが誤っていたのか。

 その答えを私は持たない。ただ、あの夜、丘の上から見た東京の光が、いまも私の胸の奥に残っている。世界を照らす灯だと信じた彼の言葉とともに。

ウクライナ多摩江ノ島相模湾箱根

地名を列挙しただけのようであるが、そこにはひとりの若者の軌跡が、まるで風土歴史に導かれるようにして刻まれている。

生田は、小田急線新宿国会議事堂といった政治経済の中枢に三十分もあれば届く近さにありながら、背後には江ノ島の白砂、さら箱根の峻嶺をひかえる

この「都会と牧歌結節点」ともいえる地で、彼は夢想したのである――己が「ロシアを倒し世界を救う電光超人グリッドマン」に変じる姿を。

多摩は古来、武士団発祥地でもあった。

坂東武者がここから都をにらみ、時に反抗し、時に吸収されながら歴史をつくっていった。

その風土が彼にとっての原風景となったのは、偶然ではあるまい。

彼は、東京の光の海を遠望しながら、そこに「なろう小説」の主人公栄光――極上の美少女たちに慕われ、社会を見返す人生逆転の物語――を幻視した。

同時に背後には、古き自然神秘を湛える箱根の山がそびえている。

権力牧歌文明自然未来過去。その境目に立たされるのは、若者の魂をして、しばしば極端な夢想へと駆り立てるものである

だが、夢想の果てに彼が選んだのは、ウクライナという「現代史のただなか」であった。

そこで彼は、自衛隊で鍛えた技能も、地下格闘技ジムで培った肉体も、また国内戦闘スクールで学んだ秘術も発揮できぬまま、砲弾の一撃に倒れた。

近代軍隊というものは、個の技を圧倒する巨大なシステムである

その前に人間は、藁束が風に刈りとられるように消えていく。

彼は「槍の勇者のやり直し」を夢み、「盾の勇者の成り上がり」を志し、グリッドマンとして悪のロシアを討つと信じた。

しか現実は、近代国家という冷たい怪物であった。

彼が嫌った官僚主義のものの鉄鎖の網にかかり、物語主人公ではなく、歴史の一頁にすら記されぬ無名兵として死んだのである

人はしばしば「なぜ彼はそこまで零落したのか」と問う。

だが問う者自身もまた、会社という装置にすり減らされ、生活に押し潰されているではないか

墜ちていく彼を笑うことは、結局は自らを嘲うことに等しい。

彼は、大人になることを拒んだ。

夢や野心を手放し、現実に折り合いをつけることを「成熟」と呼ぶならば、彼は永遠に子どものままでいたいと望んだのである

だが時は残酷で、人を少年の心のまま中年にしてしまう。

その矛盾の痛みが、彼を戦場へと駆り立てた。

私は友人として思う。

彼は夢に殉じて死んだのではない。

彼は、時代のもの矛盾を背負わされ、その果てに命を燃やし尽くしたのだ。

そう信じるほかに、友として彼を悼む言葉を持たない。

Permalink |記事への反応(1) | 22:02

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2025-08-17

スマンズホンダマールボロヤマハラッキーストライクスズキとかタバコといえばモータースポーツだった

JTとかもマイルドセブンベネトンルノースポンサードしてたな。

いちばん有名だったのはマールボロマクラーレンホンダか。

ラクダマークキャメルロータスとかウィリアムズかについてたな。

タバコというもの禁煙運動によって廃れてしまったが、

隆盛した消費文化の一つとして後世に記録を残していくべきものだと思う。

しかしこのままだと何も残らなくなってしまうのではないか

美しいボックスアートたちが失われていくのも悲しい。

歴代ラッキーストライクの箱なんて芸術品としか呼べないものも少なくなかった。

そういうものが無くなってしまうのは悲しい。

Permalink |記事への反応(0) | 14:45

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2025-08-06

マクラーレンがF-1で200勝を達成

チーム名勝利
1フェラーリ248
2マクラーレン200
3メルセデス130
4レッドブル124
5ウィリアムズ114
6ロータス81
7ブラバム35
8ルノー35
9ベネトン27
10ティレル23
11BRM17
12クーパー16
13アルファロメオ10
14マセラティ9
15ヴァンウォール9
16マトラ9
17リジェ9
18ブラウンGP8
19カーティスクラフト5
20ジョーダン4
21ワトソン3
22マーチ3
23ウルフ3
24ホンダ3
25その他多数2

Permalink |記事への反応(0) | 15:39

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2025-06-25

軽自動車日本ドメスチックじゃなくて世界中製造されてんよって話 その2 

その1→https://anond.hatelabo.jp/20250625180545

 

パキスタン

最近と言っても数年前だが、アルトの現地製造開始というニュースを読んだことある人も多いかもしれない。という事で、スズキがやっぱり軽自動車現地生産している。現政権産業育成の為に中古車関税100%に上げたので現地生産化が進んでいるんだな。

軽トラバン現地生産はずっと昔からやっていて、パックスズキ・ラヴィって名前で売っている。ちょっとこの商品ページを見ておくれよ。

https://dnd.com.pk/suzuki-ravi-price/284487/

テクノージア!」とか言いそうな格好の爽やかニキが荷物積んでるスズキキャリーだが、このデザインって日本では1972年から79年(昭和47~54)に作ってたヤツなのだ。どうやら、日本モデルチャンジ→製造ラインインドネシア譲渡パキスタン譲渡、となったようなのだ。古すぎだろ。

日本では最初2スト360ccのエンジンを積んでいて途中から軽規格改正で550cc化したのだが、パキスタンモデルは4スト800ccを積んでいる。しかもそのエンジン現地生産最中グレードアップしていて、今のはEFI触媒マフラー装備なのだ。2スト360ccだった昭和4~50年モデルEFI…。

お値段は1,768,000ルピー日本円で90万円。いやこれ高すぎないか日本パワステエアコン装備の最低グレードが110万円程度だぜ?現地の人買えるのかなこれ。

まぁ何でも修理して車が永遠の命を持つ国(コンティニュー代は2000ルピーです)だから一生ものなんだろうけど。

あと、360~550cc時代軽トラは衝突安全性ゼロで足切断とか死亡事故になり易いんで注意して乗って欲しいものである

 

ベトナム

スズキ国営農機具企業との合弁でキャリーなどを製造

他社も沢山参入しているんだが軽自動車はやってるのかな?ちと分らん。

 

この辺で「スズキ存在感がヤバくない?」と気が付いた人もいるかもしれないが、そうなのだスズキ海外軽においての巨人で、あちこちノックダウン、ライセンス現地生産をやっているから、どこかの国で市場が興りそうとか、国が誘致している、という時に旧型車の製造ライン移設できるし製造ノウハウ指導経験も盛ん。

から他社に先駆けて参入して塁を固められるし現地の経済発展に無くてはならない会社認識されるようになるんだ。日本コカ・コーラマクドナルド外国企業特別視する事ってないけど、ああいう感じ。

 

中東

南米

この辺は日本企業のナワバリからは遠い。代わりにアメ車メーカーがナワバリにしている。

そして思い出してほしい。韓国大宇とGMの合弁がスズキキャリーなど、韓国起亜がダイハツハイゼットライセンス権をもっていることを。台湾フォードキャリーなどのライセンス権を持っていることを。

という事で、これらの地域ではGMがダマス、KIAがタウンナー、フォードプロントの名で売りまくっているわけだ。

因みにGMのダマスのブランドシボレーで売っている。だからそれらの地域ではこういう風にシボレーエンブレムを付けたハイゼットが走っているというわけ。 https://chevrolet.uz/damas

から中東南米の人にとっては軽トラ、軽バンアメ車なのだ自国ではシボレーダマスが走っている。旅行隣国に行くとフォードプロントが走ってる。ああ、アメ車って小型トラックや小型バンが強いんだな。そう思うだろう。しかエンジンにはDaewooと書いてある。どこにも日本要素が無いんだな。当然左ハンドルだし。

 

番外:イランフォードの小型車ベーストラック製造されてる件

これは軽じゃないので脱線なのだが、ライセンス生産の複雑さの果てに変り果てたフォード車がトラックになってイラン製造されてるという話。

1986年から90年代前半にマツダフォード共同開発フェスティバという1.3L小型車が日本製造されていた。2ドアハッチバックだけの設定だ。後のユーノスロードスターに乗るエンジンは実はこのフェスティバ用に開発されたものだった。

んで、これが韓国の起亜にライセンスされてキア・プライドという名前製造されるようになる。この時キアは金型を新製して4ドアセダンと4ドア+ハッチバック、4ドアワゴンラインナップに入れたのだった。まぁここまでは分かる。

次にこのキアプライドが旧式化した時に、今度はイランのサーイパー社にライセンスされた。すると同社はキア・プライド4ドアワゴンベーストラック製造するようになったのだ。

これが、 フェスティバ https://www.fordfestiva.com/multimediaandfun/gallery/image14.htm

こう。 SAIPA 151https://www.flickr.com/photos/worldcars/44599502264

イランアメリカ政治的対立しているんだが、途中に韓国メーカーが挟まる事によって35年前のバッチバックがトラックになって未だに製造されているという不思議なことになっている。

 

英国

ボクスホール社がラスカルという名前キャリー製造していた。これは、GM工場ライセンス生産して、それを傘下のボクスホールが売るというモデル

 

イタリア

ベスパスクーターで有名なピアジオ社がアペブランドハイゼット販売

ベスパスズメバチの意で、ボディデザインが蜂のお尻に似ていてエンジンブンブンうるさいので名付けられた。これが貨物輸送など実用で多く使われるようになったので三輪トラックを作る事にした。商用なので働きバチ→ミツバチ伊語ape、アペと名付けたってわけだ。

このアペだが最初は150ccだったが、ベスパの方で50cc~125ccの小型版が派生するとアペの方も派生。50ccの超小型三輪トラックと、ガソリン200cc orディーゼル400ccの三輪トラックに分かれた。

因みにローマなどの歴史的都市は道が狭いので1980年頃に小型バイク以外全面進入禁止になった。でもそれだと住んでる人や商売している人が困ってしまうね。だからこの50ccアペだけは除外指定されたのだ。だからこれらの歴史都市に行くとちっこい三輪トラックブンブンと走り回っている。45km/hしか出なくて実用性低いんだがこういう都市では無くてはならない。

で、大きいほうのアペはちょっと中途半端だ。800kgまで積めるがエンジン12馬力くらいなんで歩くくらいの速度になってしまう。

そこでもうちょっとグレードアップしたアペを売りたい、という事で4輪版アペポーカーというのを作った。ディーゼル400cc単気筒17馬力で80km/h。

そしたら次はもっと実用的なのが欲しい。で目を付けたのが技術的にこなれまくっている日本軽トラダイハツハイゼット製造して4輪版アペポーターとして売り出した。

ただ、1990年代前半当時の日本軽トラバンは衝突安全性が低すぎてEU規制に通らない。そこでフロント部分を頑丈にした特殊仕様フレーム制作して、エンジン以外の機械部品ダイハツ製造して輸入して組立るという方式にした。つまりノックダウンとライセンス生産中間形態

内装や外装プラ部品は安っぽくて気に入らんので全部自社生産エンジンダイハツ海外向けエンジンロンバルディニ製(小型ディーゼルエンジン専業メーカー)、インドマルチから選択して搭載。勿論左ハンだ。

https://nepiallestimenti.it/prodotti/ambulanze/ambulanza-porter/ 

ストレッチャーがギリギリ入るサイズ救急車だが、これもまた歴史地区とかの道路街区が狭苦しい地域での搬送の為だという。因みに日本軽トラバンの荷台は日本家屋の建材、1820mmが入るサイズを死守する寸法になっているので人間も横向きで入ると言えば入るのだがかなりキツそうである。因みにこの1820mmは六尺で、つまり日本の旧尺貫法世界中に影響を与えてるんだな。

 

英国では先述の通りにボクスホールラスカルキャリー)を製造販売していた。それはつまり軽トラバン市場が出来てるってこと。

だったらそこにアペポーターをぶつけりゃ売れるじゃん?って事で英国進出。だから英国ではハイゼットキャリーが両方とも走っていたのである

 

アメリカ

youtubeショートとかで「アメリカ軽トラ人気なのに州によっては登録却下される。これはビッグ3ロビーイングのせい」という動画見た事無いだろうか?どの動画もそのニュアンスだよな。でもこれは以下の点でデマじゃないかな?と思ってる。

実は軽トラ過去にもアメリカ結構な数が入っていたのだ。でもその時には型式登録した自動車じゃなくてATV(全地形車、4輪バギー)としての扱いだったのだ。どうせ大して売れないので農具や庭園作業車の需要を狙ったようだ。これならサポートも工具や遊具扱いのコストが掛からない方法で十分だ。

で、このATVだが、州によって扱いが全然違うのだ。どの州でも一緒なのは農機具としてなら登録税金必要ないということ。だが遊具バギー)や他の作業車としてなら登録必須税金も取るとか、登録自体が出来ないし道路を走るなという扱いだったり、道路走っても良いが州境を跨いで他に行くなよと定められてたりとゴッチャゴチャ。

で、果樹園の収獲車、国立公園パトロール空港カートスタジアム巡回車などで使われていた。こん時に、バギーは開放型との規制がある州があって、そういう州ではドアを付けないで販売していた。(日本トライクなども同じ規制がある)因みに当然左ハンだ。だって海外仕様があるんだからね。

 

で、最近になって25年ルールもあって軽トラYoutubeで人気になる。25年ルールってのは、右ハンなどアメリカ安全基準に反する車両でも25年落ち以上なら輸入して登録できるよという制度

だけど州によっては登録に待ったをかける州がある。かてえ事言うなよ、豆腐の国の車なんだぜhahahaって動画が出回る訳で、それを見た転載動画制作してるボケナスどもがこぞって「デカくて高いピックアップが売れなくなったら困るBIG3ロビイングによる嫌がらせ」説を採用するって寸法だ。

だが昔の見たらそりゃ無理筋陰謀論だと分かるだろう。過去軽トラは州によっては登録できない農機具、ATVとして輸入されてたのだ。それを25年ルールで解禁だと輸入されても、型式自体登録されてねーし、当時は農機具、バギー扱いだったんだから無理だべって事になるのは当然だよな。しかATBとしてもドアついてちゃダメって州もある。

こういうのってさ、アメでの軽トラ人気なんてニュース面白コンテンツで消費すればいい情報じゃない。だけどその先で登録できないのはBIG3陰謀、となると、軽い面白コンテンツ政治判断社会見方のマズイ類型が付いてきて気付かずに受容しちゃってるわけよ。軽い面白ニュースを消費してたはずがボケナス世界への入口に入っちゃってるってわけ。

 

中国

中国鄧小平の開放路線に切り替えて割とすぐに日本企業進出して合弁を設立してまずはノックダウンから経済力が上がるに従って現地生産率を上げていった。

…んだけど増田中国市場に関しては全く不如意なのだ。なので説明出来ん。

 

スズキ巨人っぷりとアメリカ企業存在感ホンダなどのOEM

こうしてみると、なんだがスズキ存在感デカくない?と気付くはず。なんか世界中スズキの小型車を製造してる。スズキ自体一見自動車製造者としては松竹梅の梅と見ている人が多いかと思う。だが海外製造では異常な存在感がある。鈴菌が世界中に広がって根を張り車両が増殖してるみたいな感じだ。

こうなったのは、スズキ自体営業努力も当然あるが、GM提携していたという点も大きい。GM製造拠点世界中にあり、南米東欧中東などスズキ独自拡販仕切れないところでもGMライセンス生産をしてきた。その為鈴菌保菌者のシボレー世界中で沢山作られてきたのだ。アメ車メーカーデカい車作って輸出するってビジネスだけやってると思ってる人は目を覚ますべきだ。特にアンタだよ、アメリカ大統領。

 

ホンダなどは軽トラ製造から手を引いてしまってOEM供給に切り替えてしまった。国内だけ見るとホンダアクティは人気もあったし不思議選択に見えるね。

でも世界規模で見ると、スズキの規模がちょっとトンでもない。モデルチェンジしても旧型の加工施設他国に売れるし部品設計コストが何十年にも渡って回収できるのだ。だってパキスタンキャリーなんて50年同じの作っててガッツリ売れてるんだぜ?規模の経済も利く。

そうするとホンダ巨人ではあるが、スズキはなんか体の一部が鈴菌感染筋肉肥大した片足タイラントみたいな感じだ。うわ、こんなのと戦ってられるかよ、だったらOEMにしとこ、となったのではないか

 

スズキには劣るがダイハツもあちこちでの販路ライセンス製造拠点がある。するとその他の軽メーカーはとはちょっと差が開きすぎてる。

 

ワゴンR

因みに軽トラバン中心なので端折ってしまったが、実は軽トールバン嚆矢ワゴンRも世界中で作られるようになっている。売れに売れたワゴンR、その設備がまた世界のあちこちで稼働しまくっていて鈴菌をばら撒いているという状態だ。ワゴンRも軽トラバンに続く世界的商材となっている。

 

ステラシス会長言葉意味

すると、ステラシス会長が「EU軽自動車規格定めろ」という発言は、日本市場を見て言ったのではないって事に気付くよね。ステ会長が見てるのは海外生産の軽の方だ。特にEUには旧共産国で発展が遅れている東欧が多く参加している。東欧市場南米アジア市場と似ているだろう。ならば軽だ、キャリーワゴンRだ、という考えなんじゃないか

ステラティスに合併したクライスラーはこの手の海外軽には絡んでこない。でも海外生産プロみたいなメーカー合併している。それは仏のルノーと伊のフィアットだ。特にフィアットデタントになると東欧ソ連進出してライセンス生産を多くしてきた。

からフィアットノウハウ東欧にて軽自動車生産して、GMダマス(キャリー)やワゴンRと競争するみたいなイメージなんじゃないか想像する。

 

最後が切れちゃったのでその3に続くぜ→https://anond.hatelabo.jp/20250625183754

Permalink |記事への反応(4) | 18:08

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2025-05-17

日産工場閉鎖

先週はリストラ、今週は工場閉鎖と週末に日産関連のニュースでざわつきが生じている

リストラ工場閉鎖というセンシティブ話題なのに、こうも情報メディア漏れしまっても良いのだろうか?

今後組合と折衝することになるだろうが、揉めるのではないだろうか…

今回メディアで上がっている工場閉鎖について少し考えてみた、財務諸表上連結外の中国工場を除き、日産車両工場世界17箇所あるそうだ。

私が調べる限り、現時点は以下の17だと思う。閉鎖候補となっている旨が報道されたところには閉鎖候補と書いてみた。

6つは見えてきたが、あと1つの閉鎖候補がわからない。個人的にはエジプトのような気もする。

日本(5箇所)

追浜 → 閉鎖候補

栃木

日産自動車九州

日産車体湘南 → 閉鎖候補

日産車体九州

米国(2箇所)

テネシー州スマーナ

ミシシッピ州キャントン

メキシコ(4箇所)

アグアスカリエンテス第一

アグアスカリエンテス第二

ダイムラーとの合弁工場 → 閉鎖候補

クエルナバカ → 閉鎖候補

諸国(6箇所)

英国

ブラジル

タイ

南アフリカ → 閉鎖候補

エジプト

インドルノーへの売却発表済

アルゼンチンルノー工場のようなので、カウントから外している

閉鎖候補を見て思うこと

いくつかの理由が混ざった候補選定のような気がする。

日産車体湘南ダイムラーとの合弁工場は作る車が全然無さそうなので、残念だが当然のような閉鎖候補だと思う。

一方で追浜メディアが盛り上がったようにやはりサプライズな印象を覚えた。ただ、日産の近年の歴史を紐解いていくと、なんとなく理由も見えてくる。

現在追浜で作っている主力車種はノートであるが、もともと2012年デビューした先代ノート生産九州で始まっていた。その後追浜工場移管され、現行ノート追浜で作り続けているという背景がある。

記事から読み解く限り、ノート九州から追浜移管された理由がローグであったようだ。

https://newswitch.jp/p/3763

しかし昨今の米国関税施策により、九州で作る米国向けローグを米国生産シフトするみたいな話がある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/13da62d50328959b9a56dffb059c57617c830eac

結果として、九州工場キャパがあまり気味になり、どこかの車を九州に持ってくるしかない。

そうすると、ノートを再度九州に戻し、空いた追浜を閉鎖するなどの検討が行われているのではないだろうか。

ただ、関税施策為替環境に大きな変更が生じたら、日産はまたワタワタしてしまうのだろうか。

ジタバタせずできることをしっかりやると言っているトヨタとは大きな違いだなと思う、日産にはジタバタしないための体力すら残されていないのだなと感じてしまった。

Permalink |記事への反応(0) | 22:20

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2025-04-28

anond:20250428225437

チョルノービリ「できるで」

Permalink |記事への反応(0) | 22:55

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2025-04-27

チョルノービリ

結局キーしか定着しなかったね…

つか、まんま敵性語なんだよな

Permalink |記事への反応(1) | 22:10

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チェルノブイリ

ニュースでなんの注釈もなくチョルノービリって言ってる

いつから呼び方変わったんだよ

Permalink |記事への反応(2) | 19:13

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2025-03-09

最近ドラクエ311をやって思ったんだが

・3

バラモスゾーマの部下

11

ルノーガとニズゼルファは仲悪い

って感じですかね

Permalink |記事への反応(0) | 03:46

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2025-02-22

anond:20250222100359

前の危機ではルノーと手を組んだし舶来品に弱そう

Permalink |記事への反応(0) | 10:05

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2025-02-19

anond:20250219172331

馴染みがないからこそ、キエフキーウの言い換えはすぐに出来たけど、馴染みのあるチェルノブイリ→チェルノービルについては言い換えが出来てないからな

Permalink |記事への反応(1) | 17:26

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2025-02-13

日産ホンダ交渉、というより、会話が成立しない状況について。

日産ホンダ対等合併交渉は、最終的に決裂し、現在では提携関係に留まっています

日産の譲歩とされていた点としては、以下のようなものが挙げられます

対等合併の受け入れ:

当初、日産ホンダを傘下に収めることを目指していましたが、ホンダ意向尊重し、対等合併という形での統合提案しました。

ADバンディスコン:

ADバンは、日産ライトバンであり、ビジネスユースに特化した車種です。この車種の生産終了を受け入れることで、ホンダ意向に沿った車種整理を行う姿勢を示しました。

しかし、これらの譲歩があったにも関わらず、最終的に交渉は決裂しました。

決裂の原因としては、以下のような点が考えられます

企業文化の違い:

日産ホンダは、それぞれ独自企業文化を持っており、統合後の経営方針意思決定プロセスにおいて意見の衝突があった可能性があります

技術力のプライド:

両社とも、独自技術力に自信を持っており、主導権争いがあったと考えられます

経営戦略の違い:

両社は、それぞれ異なる経営戦略を持っており、統合後の事業展開について意見が一致しなかった可能性があります

交渉決裂後、両社はそれぞれ独自の道を歩んでいます

日産は、ルノー三菱自動車とのアライアンスを強化し、海外市場での事業拡大を目指しています

一方、ホンダは、電動化や自動運転技術の開発に注力し、新たなモビリティサービス提供を目指しています

Permalink |記事への反応(0) | 22:44

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2025-02-07

正直、日産台湾企業に買われてほしい

もちろん一番良いのは自分で再建することだけど、どっかのファンドルノーに買収されるくらいなら、台湾企業に買収されたほうが、よっぽど健全企業になりそうな気がする。

Permalink |記事への反応(4) | 15:27

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2025-02-06

日産ルノーの子会社になったりしたら笑う

日本経済界雑魚すぎて

Permalink |記事への反応(2) | 23:21

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日産は潰れるの確定www

まぁ、実際には潰れる前にどっかに買われるんだろうけど。

無能すぎてゴーンさんに頼って建て直したのに

用済みになれば追い出して、

案の定無能しかいないから傾いて

ホンダさん助けてー!といって

(そもそも過去ホンダさんが助けてくれなくての、国が手を焼いての、ルノーとゴーンで)

今、再度、ホンダさん助けてー、いうて

破談の理由まさか

日産にもプライドがある』

爆笑www

こんなクソ企業、潰れなかったら、どんな不思議よ?www

自力で立て直すことが100パーセント不可能会社なんだから、もう潰れる道しかないwww

無能オブ無能www

Permalink |記事への反応(1) | 01:20

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2025-02-05

Stellantis Naamloze Vennootschap

ステラティグループ

アバルト

アルファロメオ

クライスラー

シトロエン

ダッジ

DSオートモビル

フィアット

ジープ

ランチア

マセラティ

オペル

プジョー

ラム・トラックス

ボクスホール

ルノー日産三菱アライアンス脱退して、ここに日産三菱が入ればいいんじゃない…?

フォルクスワーゲングループトヨタグループを抜けるんじゃないか

日米欧揃い踏みで攻守最強!

Permalink |記事への反応(0) | 19:51

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anond:20250205190415

ホンダとと言うより、自社グループ取引先の系列会社諸共死ぬ方が、あいつらの軍門に降るよりマシみたいな思想ありそうじゃん

経営が怪しい時にルノー提携相手に選んだ連中だぜ?

Permalink |記事への反応(0) | 19:09

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anond:20250205165756

2023年日産「おいルノー! おめえの持ってる日産株売ってくれ! これで俺達は対等だよな!」

2024年日産「ふえーん自社株買いすぎてお金無くなっちゃったよ〜😭」

ルノー「😅」

Permalink |記事への反応(0) | 17:04

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anond:20250205165509

ルノーとの関係はどうなってんの?

Permalink |記事への反応(1) | 16:57

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2024-12-27

ホンダ日産

メディアでは社風が合わないやら、ホンダによる日産の救済と言われているけど、自分なりに考えてみた

そもそも提携したり、統合する必要あるのか?


次に統合出来るのか?


はたしてシナジーは出るのか?


おわりに

色々思う所はあるけれども、日本産業史に名を残すかもしれない提携統合劇だと思うので、うまくいって、さらなる成長を目指してほしいと思う

日産はあとちょっとで創立100周年、100周年という節目を祝えるような事業状況をつくってほしい

増田個人としては、日産が持っているFRプラットフォーム活用して、ホンダ日産の新しいシンボルとなるようなスポーツカーをつくってほしいなとは思う、もうスポーツカーという時代でもないのはわかっているけど

がんばれホンダ日産。 三菱はすまん、まだ態度が決まっていないので、言及出来ん。

Permalink |記事への反応(2) | 11:22

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2024-12-18

anond:20241218152356

いやいや、お前さんの論調、まるで企業統合がそのまま勝利処方箋かのような単純発想だな。

世界三位とか数の大小でホルホルしてるけど、今後の自動車産業が抱える課題EV化やソフトウェア主導の技術革新環境規制対応、そしてグローバルなサプライチェーンの再構築だぞ?

ただ大きな枠組みにまとまったからって、すぐに勝ち確定みたいに語るのは浅はか過ぎる。

日本勢にしろホンダ日産が組んで規模的に米欧中に対抗できるかもしれんが、「大きければ勝つ」なんてのは旧時代の発想でしかない。

トヨタだって明らかにEV戦略出遅れてる。

豊田会長すしざんまいポーズ披露してたあの電気自動車たちは、一体どこへ行ったんだろうね?

それをまるで無かったことにするかのように、EVPHEV、FCEVを含めるのはまだしも、HEVまで入れて「EV揃えてます!!」感を出してるのは愚かの極み(笑)

一方の中国市場じゃ、BYDに丸投げ状態じゃん。

日産ルノー依存時代新車種開発をサボってたツケを簡単に払えるわけもなく、苦境に立たされてるのは見ての通り。

単なるサイズ自慢で先行き安泰と思ってると、技術進化市場変化に置いてかれて痛い目見るぞ。

アメリカのTesla・GMフォードだろうが、中国のBYD・ジーリーだろうが、彼らは独自の強みを活かしてるし、規模と統合だけで相手を切り捨てられる時代でもない。

馬鹿は滅びろ」とか言う前に、どのメーカーも新技術への投資と柔軟な戦略転換が必要だ。

結局、統合しただけで安心してる奴こそ、次の波で吹き飛ばされる馬鹿になりかねんぞ。

追記

WBSで出てた鴻海による日産買収提案の話も笑えるよな。

日産が元ナンバー3だった関さん(現・鴻海でEV事業率いる)を呼び戻そうとしたら、

「戻る気はねえよ、むしろうちで買ってやろうか?」って返されて、

「買えるのか?」なんて問いかけたら、

「うち、売上30兆円ですよ?」って即返ししたっていう。

結局、内から何も生み出せず、外圧でようやく動くような旧体質なメーカーが、

ただ規模拡大や統合で勝ち残れるなんて妄想は甘すぎるってことだ。

こうした恥ずかしい現実が、規模至上主義限界如実に示してんだよ。

あーあ、シャープのように、鴻海に買われてたら、日産はやりたいことできて幸せだったろうに。。。

Permalink |記事への反応(2) | 21:49

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しろ日本自動車産業勝ちパターン入っただろ

anond:20241218114429

馬鹿だな、むしろ日本自動車産業が勝ちパターン入った状態だろ。

世界三位自動車グループ誕生するのに。

日本同様に自動車会社全振りの韓国がほぼ一社になったみたいな現代・起亜、

アバルトアルファロメオクライスラーシトロエンダッジDSフィアットジープランチアマセラティオペルプジョーラム・トラックスボクスホールという欧米企業寄せ集め集合体みたいなステラティス、

まだ合併してないだけでいつか合併しそうなGMフォードを抜くんだぞ?

日産は、ゴーンが新車種開発しないせいで(ルノー相対的に高めるためだけに日産資産ちゅーちゅーしてた)米国日本新車種無くてヤバかったけど、

足下開発中の新車種が販売されれば回復される状況だし

ホンダ価値観が違うにせよ、ホンダの真面目さが入ってくれば日産はこっから回復してくはず

韓国自動車会社少ないせいで企業統合終わってたけど、日本もこれでトヨタ系とホンダ日産系に再編、企業統合が終わった状態になった。

あとは何もしてない馬鹿アメリカが残るだけ。

GMフォード統合できなければ沈んでくだろ。

BYDとTeslaに騙されてるけど、BYDとTeslaは統合するくらいのことやらないと、BEV全振り企業ラインナップが欠けすぎだし、台数ではマイナーなまま

企業の大きさで勝負する時代なのに、BYDが伸びてるからとか中国ダンピングを喜んでる馬鹿は滅んでください。

Permalink |記事への反応(2) | 15:23

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今、日本企業は持ち合い株(政策保有株)を減らすように迫られている

セブンイレブンの買収や、

今回のホンダ日産経営統合は、

これとは全く関係のない話なのかもしれないが、

長らく日本企業で続いた敵対的買収から逃れるための手法が失われてしまいつつあるのは事実だ。

報道されていることが事実とすれば、

今回の電撃的なホンダ日産経営統合への流れは、

台湾企業の鴻海による買収を回避するための動きであったようだ。

鴻海はルノー保有していた日産株を買い取ることで日産経営に参画することを狙っていたという。

その動きに対して日産ホンダともに慌ててガードする動きを取ったということだ。

従来の日本企業であれば持ち合い株(お互いの株を持ち合って買収の動きを抑える)で守られていた日本企業が、

東証日本政府の主導による持ち合い株の削減を迫られている。

では、なぜ東証は持ち合い株を無くそうとしているのか?

資本効率改善

持ち合い株式企業資本効率を低下させる要因となっている。

本来は成長事業への投資株主還元に使われるべき資金が、

持ち合い株式の取得に費やされることで、

資産有効活用が妨げられているという。

東証は、この資本の非効率的な利用を改善し、

企業収益性競争力を高めることを目指している。

コーポレートガバナンスの強化

持ち合い株式は、企業間の相互監視機能を弱め、経営規律を低下させる傾向がある。

株主総会での議決権行使形骸化し、

少数株主意見が反映されにくくなるなど、

健全企業統治を阻害する要因となっている。

東証は、この問題を解消し、より透明性の高い経営体制を促進しようとしている。

株式市場活性化

持ち合い株式市場流通する株式数を減少させ、株式流動性を低下させる。

東証は、持ち合い株式の解消を通じて流通株式数を増加させ、

市場流動性活性化を図ろうとしている。

これにより、より多くの投資家が参加しやす市場環境を整備し、

日本株式市場国際競争力を高めることを目指す。

海外投資から評価向上

持ち合い株式は、特に海外投資から批判対象となっている。

資本の非効率的な利用や企業統治の問題点が指摘され、

日本企業評価を下げる要因となってる。

東証は、持ち合い株式の解消を推進することで、

海外投資からの信頼を高め、

日本市場への投資を促進しようとしている。

企業価値の向上

持ち合い株式の解消は、企業経営効率改善し、株主価値の向上につながると期待されている。

東証は、企業政策保有株式を売却し、

その資金を成長投資株主還元に振り向けることで、

企業価値の向上を促進しようとしている。

以上のような考え方に基づいて東証は持ち合い株の解消を促している。

これが正しいかどうかはわからないが日本企業海外(もちろん国内も)の企業から敵対的買収の機会によりさらされているのは事実である

Permalink |記事への反応(0) | 15:18

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2024-12-15

自分2024年読んでよかった本5冊

https://anond.hatelabo.jp/20241214160546

便乗して書く。順不同です。

『顔のない遭難者たち地中海に沈む移民難民の「尊厳」』 (2022年クリスティーナ・カッターネオ(著),栗原俊秀 (訳),岩瀬太郎 (監修)

不法移民を乗せた船が地中海に度々沈んでいるとニュース話題だが沈んだ/打ち上げられた彼らの遺体果たしてどう扱うべきか。大量死した移民難民の検死という大プロジェクトに立ち向かったイタリア法医学者の奮闘の記録。身元の照合なんてDNA鑑定すれば簡単やろ、なんて素人考えは早々に打ち砕かれ、うーんこれは大変だぞと読んでて途方に暮れてしまうが、それに立ち向かう筆者ら法医学者の技術と志には非常に頭が下がる。法医学の本なのに序文が筆者の肉親の死を描いたエッセイから始まるのが意外だったが、読み終えたあとにはその意図がよくわかる。ちなみにグロ写真は出てこないがグロ文章は出てくるので俗な好奇心も満たされた。

『息吹』(2019年テッド・チャン (著),大森望(訳)

噂には聞いていたがおもろすぎる。特に『オムファロス』が好きだが読書メモを見返してみると『不安自由めまいから引用も多く、かなり自分の心に響いたようだ。あまり面白かったから、SFマガジンの息吹刊行特集号を中古で探してきて、短編集未収録作(『2059年なのに、金持ちの子リッチキッズ)にはやっぱり勝てない -DNAをいじっても問題解決しない』)まで読んじゃった。

『土地球最後ナゾ 100億人を養う土壌を求めて』 (2018年藤井 一至 (著)

土を語るには色が欠かせない、ということで新書なのにフルカラー、本を開くと不思議匂いがする。永久凍土、チェルノーゼム等等、高校地理の授業で学んだものだが、実際に足を運んでみると結構ものが違ってたり、正確かつ詳細な分布記録はどこにもなかったり(なので国際プロジェクトが立ち上がり筆者もそこに参加した)教科書には載っていない地質研究リアルが知ることができ面白かった。筆者の語りも軽妙でぜひ次回作が読みたいと思っていたら、ちょうど今月末にブルーバックスから『土と生命の46億年史 土と進化の謎に迫る』という本を出すようで興奮が止まらない。絶対読もう。

アルツハイマー研究、失敗の構造』(2023年カールヘラップ (著),梶山あゆみ (訳)

新卒時代神経内科学に携わった経験があり、仕事内容はADアルツハイマー病)ではなかったものアミロイドβ仮説の問題点については小耳に挟むことも多かった。ということで課題図書的に読まなければならないと思っていた本でようやく重い腰を上げて読んだのだが過たず面白かった。同時期に『失敗の科学』も読んだのだが、それに載っていてもおかしくないような事例ではある。認知症は確かに存在するのだろうが、アルツハイマー病という病気が本当にこの世に存在するかどうかは読み終わった今かなり疑問だ。病をどのように定義するか……。脳の病気は、脳以外の臓器と違ってすぐさま生検というわけにもいかないし、死後解剖も難しく(愛する人の頭を暴かれたいとはなかなか思えまい)、そもそも脳という臓器が複雑なブラックボックスすぎて、病態組織学的所見とを適切に紐付けることが元々非常に困難なんだろうな。

子どものかわいさに出あう乳幼児期の発達基礎講座』(2017年近藤直子

わたくしごとだが11月末に待望の第一子が産まれ、本書はその産前休業期間中に読んだ(産後集中力が低下して活字があまり読めなくなったので、今から思えば産前に読んでおいて本当に良かった)。薄めの本だが、発達心理学エッセンスがぎゅっと詰まっている。ベテラン大学教授発達心理学連続講義第一総論といった趣の本(というかそれそのもの)。筆者は障害心理学で長年教鞭を執ってきていて、定型発達児・障害児の双方に平等に愛を注ぐ筆致に心を打たれた。医学では病める臓器の研究が進むことでその臓器そのもの生理についても知見が積まれものだが、障害心理にはひとのこころの成り立ちを考える上での重要視点が詰まっているのだろうなと思う。

余談:

新生児の頻回授乳のお供にオーディブルを再開した。眠い活字はなかなか頭に入らないのだが耳からならなんとかという感じである。今読んでいるのは『サピエンス前史脊椎動物進化から人類に至る5億年の物語』で、新生児のしゃっくりを見ながら古代脊椎動物が獲得した横隔膜に思いを馳せたりしている。次にオーディブルで読む本は未定なので、おすすめあったら教えてください。ちなみにわたしオーディブルおすすめ(読み終わって好きな本)は『北関東移民アンダーグラウンド』です。2025年も色んな本に出会いたいものです。

Permalink |記事への反応(2) | 02:21

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2024-11-07

anond:20241107210117

日産日本企業じゃないって言われると、確かにルノーとの提携フランス風味が増してたけど、最近はその関係も薄れたよね。

それとも、主力市場中国北米から

日本ちょっと忘れてる感は否めないけど、日本ではそこそこなんでしょ?

昔の日産好きな人って言うけど、プリンス、ワンエイティ、R32、ハコスカフェアレディZとか、名車がゴロゴロ出てくるもんなぁ。

今の日産で胸がときめく車ってなんだろう。。。?

Permalink |記事への反応(0) | 21:16

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