
はてなキーワード:ラフロイグとは
ボブが営むちょっと渋くて物知りな酒場……そんな彼が「今夜の一杯にどうだい?」とグラスを差し出す姿を想像すると、次のようなカクテルが似合いそうです:
「男が過去を語るには、これくらい渋くないとな」
2. ネグローニ(Negroni)
「苦味がわかるようになったら、大人ってもんさ」
3.サイドカー(Sidecar)
「昔、戦場帰りの奴が好んでてね……語りたくなる味だ」
「名前通り、古いけど間違いのない一杯だ」
5. ブラッディ・マリー(Bloody Mary)
「二日酔いでも、恋でも、これが治すって噂さ」
ラフロイグ(強いスモーキーなウイスキー)+ブラックコーヒー・リキュール+一滴の蜂蜜
「煙と苦みと、ほんの少しの甘さ。人間もそうだろ?」
「ボブ」は、味にうるさくて無駄口は叩かないけど、グラス越しに人生を語ってくれるタイプのマスター。だからこそ、深みのある味、語りたくなる背景のあるカクテルをすすめてきそうです。
バーで飲むウイスキー好きがすすめるシングルモルト入門ボトル5本のブコメへのコメント
タリスカー ラカヴーリン スプリングバンク ボウモアあたりでよろしくお願いします。最近飲んでないけど。ストレート一辺倒よりは、たまに加水したり、ソーダで割ってみるのも発見があって良いよ
タリスカー10年はもともとラフロイグ10年やアードベッグTENよりスモーキーさは抑えられているし、ちょっと前のラベル変更の際にさらに優しめの味になったように感じるので初心者にも良いと思う。
ラガヴーリンは16年が高くなって1万円ではほぼ買えないのが難点。数年前から通常ラインに加えられた8年はずいぶん前にしかも多分1回しか飲んでないので保留。美味かったように記憶はしているので16年より十分安く買えれば(飲めれば)良いのではないかと思う。
スプリングバンクは2024年10月現在10年についても入手困難でバーにも無いことも多いので今は初心者にはすすめられない。もっと安いときならスプリングバンク10年は今回のおすすめ5本を飲んだ後に買う1本にちょうど良かったと思う。
ボウモアは好きな蒸溜所なのだけど現行12年がやや樽由来と思われるえぐみを感じてしまうのですすめなかった。正規輸入でなく並行輸入だけど最近見かける9年の方がバーボン樽比率が高いのか飲みやすく感じられて初心者向きだと思う。
以前、オーセンティックバーに行こうという記事を書いた者なのだがトイアンナ氏のウイスキーの記事「5000円以下でおすすめできる10本」や「2000円以下でおすすめできる8本」を読んだ。いろいろ思うところがあったが文句をつけるよりも新しいおすすめウイスキーの記事を書いた方が建設的だろうと思った。そこでウイスキーの中でもスコッチのシングルモルト入門のおすすめを書いてみる。
簡単に説明しておくとスコッチはスコットランドで作られるウイスキー、シングルモルトは単一の蒸溜所で作られるモルトウイスキー(大麦麦芽のみを原料として単式蒸留器で蒸留されるウイスキー)のみで構成されるウイスキーのことである。
なおウイスキーに関するもう少し詳しい説明は以前、バーでウイスキーを飲もうという記事に書いている。
色々なボトルを飲んで自分の好みを見つけることや好みと似たような傾向の他のボトルを飲んでみるということがバーでのシングルモルトの楽しみ方の例である。
なおウイスキーの味に影響を与える要素である熟成年数については上記2番の基準のため10〜12年となった(熟成年数が長い方が高い)。主観的な表現は増田がそう感じていることを書いているだけなので他の人は違っても許してほしい。
以下、5本を紹介する。
トイアンナ氏はこのボトルがクソミソに言われていると書いているがそのようなことは寡聞にして知らない。昔のボトルの方が良かったというのは残念ながらスコッチウイスキー全般の話でありグレンモーレンジィに限らない。一方で初心者向けという評価は(初心者以外にもすすめられるという注釈付きで)そのとおりで増田が行く複数のバーで銘柄を指定しない「シングルモルトをハイボールで」という注文にグレンモーレンジィオリジナルが使われている。
グレンモーレンジィオリジナルはつい最近(日本では2024年8月頃)モデルチェンジがあり年数表記が10年から12年に変更になった。バーで新旧ボトルを飲み比べてみたのだけど旧ボトル(10年表記)の方がより甘さを感じて好みだったのだが何も言われず新ボトル(12年)だけ出されたら自分にはどちらかわからないだろうなという程度だったのでおすすめとするのに問題はないと思う。
バーボンを熟成した樽を使って熟成しているためほんのりとしたバニラ香とハチミツを思わせる甘さがある。シングルモルトを初めて飲むのに適したボトルだと思う。
バーボン樽熟成の後シェリー樽に詰め替えて熟成している。スモーキーさはあまり感じられない。
グレンモーレンジィオリジナルと比べるとどっしりとした味というイメージ。バルヴェニー蒸溜所は大麦を発芽させる工程をフロアモルティングという伝統的な方法で行うということでも知られていて人気がある。またバルヴェニー蒸溜所はシングルモルトの販売量トップクラスのグレンフィディック蒸溜所と同じ資本で同じ敷地内にある姉妹蒸溜所である。
増田はこの5本の中でもっともバランス良く感じるため、この5本の中で1本手元に置いておくならこれにすると思う。
シェリー樽のみで熟成されたスコッチウイスキー。この記事を書くためにシェリー樽熟成の代表的なスタンダードボトルと思われるグレンドロナック12年、マッカラン12年シェリーオーク、グレンファークラス12年を飲み比べてみた。
マッカラン12年シェリーオークは2024年10月現在で1万円以下で買うことは難しいのだが知名度が高い銘柄であるので比較用に飲んだ。ちなみに2024年現在で(ウイスキーマニアに)ボロクソ言われているボトルというとこの(現行の)マッカラン12年シェリーオークのイメージである。薄いとか言われることが多いのだが久しぶりに飲んでみたがそんなに悪いと思わなかった。ただシェリー樽熟成のモルトウイスキーによくあるのだがこのマッカランのボトルにほんのり硫黄臭を感じたため価格を抜きとしても初心者向きとしてはすすめない方が良いかなと思った。
グレンファークラス12年も悪くはないのだがグレンドロナック12年の方がシェリー樽熟成のモルトウイスキーとして典型的と思われる香味だと思った。グレンファークラスはスタンダードな商品としての17年くらいまではそれほど強く印象に残らないのだがファミリーカスクなどの特別なボトルになると数段階強い印象を受けるというイメージがある。
シェリー樽熟成のウイスキーの味がよくベリー系と表現されるが、このグレンドロナック12年に感じる香味をモルトウイスキー界隈で「ベリー系」というと増田は理解している。
グレンドロナック12年のラベルにはペドロヒメネスシェリーとオロロソシェリーの樽で熟成されていると書かれていて特に甘口のペドロヒメネスシェリーの樽が良い影響を与えているのかなと思う。
シェリー樽とバーボン樽が使われているらしいがシェリー樽の影響を強く感じる。そこそこスモーキー。
ベンロマック10年に使われる麦芽のフェノール値(スモーキーさの目安になる値)はそれほど高くないようなのだけれど飲んでみるとスモーキーさをけっこう感じる。またシェリー樽熟成の原酒とバーボン樽熟成の原酒を合わせたあとさらにシェリー樽で熟成してあるようでシェリー樽の影響が強い味となっている。
最初、別のシェリー樽熟成のかなりスモーキーなものもおすすめに入れようと思ってたけど、この記事を書くために久しぶりに飲んでみたらベンロマック10年がシェリー樽感もスモーキーさも記憶より強かったのでベンロマック10年だけにした。
バニラのような香味とスモーキーさの後ろにグレープフルーツのようなやや苦い柑橘系の香味を感じる。
アードベッグTENとどちらにしようか考えたが薬品香はラフロイグ10年の方が感じるのでアイラウイスキーらしいと思ってラフロイグ10年をおすすめとした。アイラウイスキーの代表銘柄といっていいと思う。ただアードベッグTENの方が煤っぽいという意味のスモーキーさは強いと思う。増田はどちらも好みだ。
多くのバーに置いてあると思われるボトルを挙げたつもりではあるがひとつのバーですべてを置いてあるとは限らない。そのようなときは上に挙げたボトルと似たようなボトルをバーテンダーに勧めてもらおう。またはじめからバーテンダーに「シングルモルト初心者だから色々な味を試してみたい」と伝えればそのバーテンダーのセンスで良い提案をしてくれると思う。
あと飲み方はストレートでもロックでもハイボールでもなんでもいいと思う。トイアンナ氏は「ヲタクであればあるほど「ストレートでそのまま飲め!」という方が多い」と書いているけど増田の観測範囲では「自分はストレートで飲む。他人はどうでもいい」という人ばかりなので誰かにとやかく言われるなんてことはないと思う。
スコッチウイスキーは瓶詰め時に40%以上のアルコール度数であることが求められる。大量生産される製品は水が加えられてアルコール度数が均一化されているが少量で販売されるボトルは加水せず樽から出されたそのままの度数であることも多い。この樽から出されたそのままの度数のことをカスクストレングスという。カスクストレングスであっても長熟のボトルは度数が低めであることが多い。
ウイスキーの製造に使う大麦麦芽は成長を止めるためと貯蔵のために乾燥させられている。この乾燥に用いられる燃料のうち伝統的な燃料がピート(泥炭)である。このピートを燃料とするとピートの香りが麦芽に移りこの麦芽を使ったウイスキーにはピーティと言われる香味(燻製のようなスモーキーさとヨードチンキや正露丸のような薬品香)がもたらされる。その香りはピートを燃焼させたときの燻煙に含まれるフェノール化合物によるものであるが、その麦芽に含まれるフェノール化合物の割合をフェノール値と言いppmを単位として示される。このピートはスコットランドに広く存在するがアイラ島のピートには海藻由来の成分が多く含まれ特に薬品香を強くもたらすと言われる。このピートで乾燥させた大麦麦芽を使った原酒は程度の差こそあれアイラのみならず多くのスコッチウイスキーに使わている。また日本のウイスキーにも広く使われている。
ウイスキーがどれくらいピーティかは実際にはフェノール値だけでなく蒸留のどのタイミングの蒸留液をどう使うかや熟成に使う樽によっても変わるのであるが便宜的にフェノール値を用いてほぼ0の場合をノンピーテッド、それから順に(人によって違うが)10ppmぐらいまでをライトリーピーテッド、25ppmぐらいまでをミディアムピーテッド、50ppm台までをヘヴィリーピーテッド、その上をスーパーヘヴィリーピーテッドとしてウイスキーを区分することがある。ただ特にフェノール値が非常に高いような場合、例えば150ppmのウイスキーを飲んでも50ppmの3倍スモーキーだと感じるようなことは(増田の経験上は)ない(多分それを目指して作っていないと思う)。フェノール値はあくまで目安である。
ウイスキーには様々な成分が溶けているがその中には冷却すると目に見える澱や白濁の原因となるものがある。この原因となる成分を除去するためにウイスキーを冷却して濾過するのだがこの成分にウイスキーの香りや味わいの成分が含まれるとして香味が薄くなるのを避けるためにこの冷却濾過をしないウイスキーがある。このような冷却濾過しない製法もしくは冷却濾過していないウイスキーそのものをノン・チルフィルタードと言い、一般にラベルにNon-Chillfilteredと書かれている。冷却濾過は大量生産するウイスキーの味の均一化という側面があるとも言われる。
スコッチウイスキーの蒸溜所は地域別(ハイランド、スペイサイド、ローランド、キャンベルタウン、アイランズ、アイラ)に分類されることが多い。ここではスペイサイドとアイラの蒸溜所の一部を紹介する。ここに挙げた蒸溜所はすべてモルトウイスキーの蒸溜所である。
日本のウイスキーはスコッチウイスキーから大きな影響を受けている。そのため法律に基づく部分を除き日本では用語等はジャパニーズウイスキーとスコッチウイスキーで同じ意味で使っていると言えるのであらためて説明しない。日本のウイスキーについてオーセンティックバーで見ることが多い銘柄のうちいくつかを紹介する。
もともと日本のウイスキーの定義は酒税法で定められたものだけで非常に緩く輸入した原酒を日本で瓶詰めしただけのウイスキーがジャパニーズウイスキーと称されて販売されたり、酒税法上の焼酎が海外でジャパニーズウイスキーとして販売されたりしていた(https://toyokeizai.net/articles/-/216248 )。その問題への対処として業界団体である日本洋酒酒造組合が「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」でジャパニーズウイスキーを定義した(https://www.yoshu.or.jp/files/libs/550/202303291553482719.pdf )。この基準の施行前に販売していたウイスキーについては経過措置により従前の表示が認められているが2024年3月31日で経過措置の期限となるためもしかすると一波乱あるかもしれない。
その3へ続く
愚妻の分際で俺の記憶を指摘し正そうとしやがった。
常識的に考えて間違えてるのは妻だ。
出勤前に軽いバトルがあり、半日あればじっくり考え、己の愚かさに気がつくであろうと期待し俺は出社した。
優しい俺は帰宅しても蒸し返さず紛争そのものが無かったことにするつもりだった。
バカなのか。
前者なら仲直り
おおむね仲直りしなければならんのだからハナから仲直りすれば良いのだ
ところがである、間違えているのは俺だと言い張る。
仮に、仮にである、俺が間違えていたとしても妻が折れれば良いではないか
論理的に考えればわかるだろうに。
妻がどれほど主張しようが俺が折れることは絶対にない、2億兆%無い
だからこそ俺は喧嘩そのものが無かった粉飾的平和的誤魔化し的処置で
笑顔で許してやろうと、
だがそんな俺の優しさを踏みにじり
なぜ?
アホなのか
話し合いは無意味だ
だから俺は着替えて外に出た。
四歳の息子が「とうちゃんどこにいくの、ボクも連れてって」と懇願しているが、
心を鬼にして家を出た。
子育てマニュアルによると夫婦喧嘩を見せると子供の脳が萎縮しバカになるらしいが
知ったことではない。
俺に間違いがあるとすれば
過去の俺があまりにも優しすぎて記憶障害の妻を娶ってしまったことだ
まぁいい金はある、どこにいこうか
久しぶりのパチンコ屋、充電代のつもりで打ってみた。
1万秒殺
ムカつく、これも妻が悪い
妻が喧嘩を仕掛けてこなければ無駄な時間と金を使うことは無かった。
(ダンゴムシになって転がる)
ムカつく。
腹が減ったのでステーキを食うことにした。
一番高いの食ったろ、妻が悪い
食った、美味かった、妻ざまぁ
まだ22時、帰りたくない
今回はそこまでやるつもりはない、
馴染みのバーに行くと閉まっていた
ムカつく、妻が悪い
店内の照明が薄暗い、妻が悪い
三杯目でようやく酔い始めた
酒のツマミに愚妻がどれほどムカつくか過去の鮮明な記憶を掘り返し頭の中でリストアップしたった
なぜ俺はこんな可愛いだけしか取り柄のない女と結婚してしまったのだろう。
結婚してくれなきゃ死ぬとほだされ騙され結婚してやったのに。詐欺だ。
四杯目でどうでもよくなってきた
結婚してしまったものは仕方がない、俺は一生記憶障害の女を養っていくしかない、諦め
まだ雨が降ってる、少し肌寒い、妻が悪い
自宅に戻りシャワーを浴びベッドに入る
次はすき焼きやで
西武新宿のこの場所にくるのは、随分懐かしいね。アキちゃんは元気かな?
−懐かしいね。どうだろう。器用だからね。きっとうまくやっているんじゃないかな。
コーヒーなんて美味しくもなかったけど、一番安いからといって我慢して飲んでいるうちに、すっかり中毒だよ。
大学受験の時、独学で浪人をした。よく勉強をしに来たね。19時半に仕事が終わって、1時間かけて新宿まで戻ってくる。電車の中で問題を解いて、閉店23時までの2時間半を、答え合わせと復習の時間に充てる。古文が壊滅的だった。現代文ばかりに費やしたツケがきたね。偏差値はガクッと追い抜かれて、焦ってた。
平塚ではちゃんぽんを奢ってもらったね。当時、19歳なのに26歳だと思われてさ。相当くたびれた浪人生活だったんだろうね。応援してくれた。
仕事の先輩に山崎さんがいたね。当時はクソ舐め腐ったことを言ってしまったけど、すごく救われた。生き方を教えてもらったようなもんだ。本人は全く自覚がないだろうけど。山崎さんにも、奢ってもらった。お酒を飲んだ。
初めて飲んだお酒は地元の集まりで行ったはなのまいで、いちばん聞いたことがあるからっていって、カシスオレンジを頼んだ。ビールは全然飲めなかった。年確はなかったから、なんとか入れたんだっけ。
今では家にラフロイグやボウモアが常備されているし、魔王を水割りで飲んでいる。勇者よりも魔王が好きだからね。バーにいけば、ギムレットを飲む。マティーニもだっけ?マティーニは店員さんによって味が違うんだ。微妙にね。僕は辛いのよりも甘めのほうが好きだね。ギムレットを飲むようになったのは、小説の影響なんだっけ?
2年もかかった。今日のこの日は大雪だった。東京でも類を見ないほどの大雪で、2~3回しか履いたことのない革靴はすぐにぐちょぐちょになった。コートを持っていなかったから、ジャケットだけで、寒かった。高校の卒業式は東日本大震災で中止になった。僕たちはそういう代だった。としまえんは閉店したよ。この戦争の影響でね。もちろん、ずっと前から言われていたことだったけど。とにかく大変だった。社会はとてもつめたくて、残酷で、どうしてこんな思いをしなきゃいけないんだろう、って思ってた。それでも希望だけは忘れまいって、すごく大変だったけど、なんとか切り抜けることができたんじゃないかと思う。どうだろう?
−どうだろうね、結果なんて誰にもわからないというか。どの地点の結果を見るかによるしね。
今でも夢に見るよ。もう一回やり直す夢を。なんでそんな夢を見るのかわからないんだけど。多分、まだ終わってないんだと思う。
−なにが?
なんだろう、抗いが?
うん、きっとそれだと思う。自分が何と戦っているのかについて、戦っている本人がいまいちよくわかっていないっつーことはあるあるなんだ。昨日の晩御飯に何を食べたかわからなくなるくらいにはね。
同様に、自分が今までどうやって生きてきて、結果としてどうなって、今どうしているから、これからどうなるだろうかなんて、誰もよくわからないはずなんだ。
−うん。
思うに、遠回りをしちゃったんだと思うんだよ。だけど、自分しか通れない道だったっぽくて。
−どんな道のりだったの?
−仕方なかった。
そう、仕方なかった。
仕方なかった。
ただ、そう悲観的に捉えていたわけじゃないんだ。なんつうんだろう、ほかに方法がないかをずっと探していたんだ。普通そんなことしようとは思わないじゃん?でもさ、僕はずっと不思議だったんだよ。どうしてそんなに平気な顔をしていられるんだろう?って。自分がまだクソガキのままで、自分が考えなくていいようなことを、もしかしたらみんなは一度は考えたことがあったり、自分なりに答えを出していたり、なにかしら割りきったりしているんじゃないかって。
−言っていることはすごくわかるよ。
そうだよね。だから、時間がかかった。簡単に言えばね。答えがでたわけじゃないんだ。いや、答えなんて最初っからないんだと思う。答えがあるように感じてしまうのは、僕のよくないところなんだろうね。おかげで、前に進めるようになったんだ。
−それで、なにか教訓のようなものがあるとしたら、それはなんなの?
どうだろうね、あるのかないのか。たくさんありすぎて話しきれないかもしれないし、もしかしたらなんの一つもアテになることがないのかもしれない。
一つ言えることがあるとしたら、僕は僕の幸せのために生きているということだけかもしれないな。
−本当に?
多分ね。もし僕がそんなことを言い出したらびっくりするかもしれないけど、きっとそういうことなんだと思う。自分の幸せのために生きている。そのことをずっと忘れていた。そういうことだと思う。
だから時間がかかったんだよ。自分だって、何を言っているのかよくわからないけど、そうとしか説明がつかないんだ。それに、もしそこにこだわってしまったら、うまくいくものもうまくいかなくなるかもしれない。こういうのにはきっと順番があるんだよ。
−そのことはどうでもいいって決めてたはずじゃん。
そう。そうだったはずなんだよ。でももし、自分が一番にこないといけないシチュエーションが仮にあるとしたら。それを10年も前から想像がついたと思う?想像がつかなかった。その手の生き方が存在していることに。自分はあまりに無知で無能で、世の中のコトワリに無頓着なまま、漫然と構造的な理不尽に対して敵意を向けたまま、ぼんやり暮らしていたんだよ。
−最悪だよ。そんなことが聞きたかったわけじゃない。
そう言うと思ったから時間をとったんだ。僕はバカで無知で、その割に調子に乗っていて、社会っていうのは自分を中心に回っていないと気が済まないとでも思っていたんだ。そうじゃないことを知ることがあまりに遅すぎると、なんにものこらない。
人に迷惑をかけるだけだよ。
でも、僕はどうして社会がこうなっているのか、知りたかったんだ。どうしても。
綺麗事を言いたいわけでも、なんでもない。根本的に僕は、自分の幸せのために生きている。その結果として誰かを不幸にしているわけではないんだ。それから、自分のために生きたからといって、誰かに不幸だと言われる筋合いもないんだ。
もう29になる。10年だよ。一瞬だったように思う。大学を卒業して5年だ。10年もあれば、それなりのことを考えられるようになる。社会がこれからどうなっていくのか。自分の人生がこれからどうなっていくのか。周囲の友人関係がどのように変わっていくのか。ライフスタイルがどのように変わっていくのか。その見通しを結実させるためにやらなくてはならないことをこなしていくこととか、その繰り返しから逃れられないこととか。その分、なんか大事なものを失っているんじゃないかって思うこともあった。どんどん汚れていってしまうんじゃないかと思うこともあった。そうやって僕が嫌っているような人間と同じような運命を辿ってしまうくらいだったら、いっそ全てを投げ出してやりたいとも思った。
でもね、違ったんだよ。僕が嫌っていた人たちは確かに悪魔のように見えたかもしれない。わかったんだ。まあ、本当のところはよくわからないけどね。本心ではもしかすると、人の心が本当にないのかもしれない。あるいは、失くしてしまって気付いてないのかもしれない。でもそれは必要だった。必要だったから、その現象は起きたんだ。
必要じゃないことは起こらない。
あとね、自分なりに折り合いをつけたんだよ。自分の存在に折り合いをつけるのは大変だったし、自分の存在を一般化して語ることは間違っていると認められなかったんだ。
でも、多分もう大丈夫。また何回かやらかすとは思うけど、気をつけていこうと思う。
そうだよね。でもそれでいい。それでいいんだよ。わかっても、わからなくてもいい。そういうものなんだよ。
そうだね、たしかに僕は、僕がなにかしらのロールモデルになればいいと思っていた。でも、それは必要ないってことに気づいたんだ。なんせ世界はもっとえげつないスピードで進んでいるからね。僕が誰かのロールモデルになる必要はないし、将来の僕のような存在は、きっと僕のような存在を見たからといって、どうにかなるわけじゃない。そうじゃなくて、きっと僕のような存在は、僕と同じように、誰に言われるまでもなく、このどデカくてうすら寒い国境を越えてくるんだよ。
そうして気づくんだ。そうか、そういうことだったのかって。
誰かに言われて「はあ、そうだったんですか」と納得するような類のものじゃないんだ。こればっかりは、自分で越えるしかないんだ。
今のこの世界は必要に応じてしっかり動いているよ。そのことはよく覚えておくといい。必要に応じて変わっていく環境に、どう適応していくか。その程度のことしか僕にはできないよ。
−これからどうするつもりなの?
わからないよ。だけど、今のキミのようにまたわけのわからないことを言われることになるんだ。きっとね。僕は何か物事を理解するのに、人よりも時間がかかってしまうタイプだから、そのときになってみないとわからない。
決断には時間がかかるもんなんだ。そしてそれには時間をかけていい。
さて、そろそろいくよ。
−どこにいくの?
わからない。もしかしたら、羊をめぐる冒険をするのかもしれない。けど安心してほしい。キミはこれから降り起こる数々のことに傷ついたり、ひどく落ち込んだり、人間不審になることもあると思う。そしてその傷を癒すのに途方もない時間がかかるかもしれない。もしかしたら、どうしようもなくなるかもしれない。離婚するとわかっていて結婚するようなもんさ。でもそれは僕が選んだことなんだ。キミを失望させることにはならないよ。
だから泣かなくていい。
http://anond.hatelabo.jp/20160107125638
暦の上では今日が成人の日なので、「成人式って出た方がいいの?」のはてブのコメントで酒を勧めているコメントを抜き出して簡単に検索できるようにしてみました。検索はGoogleとAmazon。例によって、全ての検索結果を確認している訳ではないので、見つからなかったら検索ワードに酒とかを加えてみてください。本当は、Amazonのリンクにアフィリエイトを貼りたい。でも、やっぱり人の褌で相撲を取るようなイメージがあるのでやらないことにしています。増田の文字数制限に引っかかっているので4部構成です。では、どうぞ。(プレビューだと2分割でいけたのだが、登録すると文字数制限に。というわけで4分割に。ちょっと迷惑?)
春だねえ。
春といえば新人の入ってくる季節です。
その新人は、面接時にどんでもない巨乳で俺にメダパニをかけた女の子だ。
と言ったか言わずか、気付いたら俺は採用決定通知を送付していた。
その新人が昨日初出勤したのだが、
せっかく小さめの制服を用意しておいたのにブカブカじゃないか。」
確かに、引き戸を開く時取っ手を自分の胸にぶつけてたな。
書き損じた履歴書でも入れてたのか。
面接は何だったんだ。
そんなのが通用するのはここの会社だけだぞ。
シュレッダーは当分触らせないぞ。
こんな日はiPodで録音した去年入った新人がシュレッダーをかける音を聞きながらラフロイグでも飲むしかない。
なんとほろ苦いホワイトデーよ。
消費税が8パーセントになったとき、いまは将来の10パーセント増税への慣らし期間だと考えました。
そして4ヶ月近くたった今、節約生活に慣れてきたのでここに記します。
(このほかにいいアイディアありましたら教えてください)
朝食を職場の近くの店のパン&コーヒー(一食約500円)から自宅で作ったヨーグルト(カスピ海ヨーグルト)&コーヒー(一食約10円)に変えました。
野菜をベランダで育てるようになりました(ミニトマトは育てやすいです)。
月5000円くらい使ってた書籍代は、蔵書を読み返す頻度を高めて月1000円に減らしました。
(その他)
実はシングルモルトの「最初の一杯」は覚えていない。
覚えているのはスコッチとの出会だ。それは「グランツ」、たしか25年物だった気がする。めちゃくちゃおいしかった。
それは、スコッチとの出会いというより、ウィスキー、いや蒸留酒、もっといえば「お酒」自体との出会いといってもよい。そんな感じの出会いだった。
それからバランタイン、カティサーク、シーバス・リーガルといったブレンデッドの有名所を経て、気がついたらグレンフィデック、マッカランといったシングルモルトを好むようになっていた。
そしてラフロイグとの出会い。これはさすがに強烈だった。一口のんで、これは……消毒薬!
しかし、何故かヤミツキに。といっても、その後は、手軽なワイン、日本酒がメインになったんだけれども。
ただ、
グラスを持ってるだけで顔が綻びっ放しなんて
わかる!
たまに飲むと、グラスを持っているだけで、その香りだけで、顔がにやけてしまう。もー、あまり人前で飲めないじゃないか(笑)