
はてなキーワード:ミキサーとは
コンクリートは、主にセメント、水、骨材(砂、砕石など)から成り立っています。これらをミキサーで混ぜる理由は、コンクリートを均一で強固なものにするためです。具体的には、各材料を正確な割合で混ぜることで、強度が高く、持ちこたえられるコンクリートを作ることができます。
1.セメントと水が反応
セメントは水と混ぜると化学反応を起こし、水和反応が進んで固まります。この反応によって、コンクリートが徐々に硬化していきます。この反応が進むことで、セメントの粒子が結びつき、強度が増します。
2. 骨材の役割
骨材(砂や砕石)は、コンクリートに強度と耐久性を与えます。コンクリートの中で、骨材同士が接触し、セメントがその間を埋めることで、全体として強固な構造を作り上げます。
ミキサーを使って混ぜるのは、セメント、水、骨材が均等に混ざるようにするためです。もし混ぜ方が不十分だと、コンクリートにムラができたり、硬化が不均一になったりして、強度が落ちる可能性があります。
4. 硬化
コンクリートは、時間が経つとともに硬化します。ミキサーで混ぜた後、一定時間内に打設して形を作り、その後水和反応が進むことで固まります。硬化する過程で、最終的には非常に強い構造物になります。
要するに、コンクリートは「セメントと水が反応して固まり」、ミキサーで混ぜることでその反応が均等に行われ、強固で丈夫なものになるわけです。
コンクリートに川石を混ぜることにはいくつかの影響があります。川石は、自然に丸みを帯びた石なので、通常の砕石(角ばった石)と比べて特徴が異なります。これがコンクリートの性能にどう影響を与えるか、具体的に見ていきましょう。
川石を混ぜることでの影響
1. 結合性の低下
川石は自然に丸みを帯びているため、表面積が少なく、セメントとの接着力が弱くなることがあります。普通、コンクリートの強度はセメントと骨材がしっかり結びつくことで高まるのですが、川石の表面が滑らかだと、その接着力が弱くなり、結果的にコンクリートの強度が低くなる可能性があります。
2.流動性の向上
川石は角が取れて丸みを帯びているため、通常の砕石よりも滑らかで、コンクリートミキサー内での流動性が良くなることがあります。これにより、コンクリートが練りやすくなり、作業性が向上することがあります。特に、大きな構造物やフォームが複雑な形状を持つ場合、流動性の向上は有利になることもあります。
3.密度の低下
川石は砕石に比べて密度が低いことが一般的です。これにより、コンクリートの密度が若干低くなる可能性があります。密度が低いと、コンクリートの重量が軽くなり、その結果として耐荷重性能が若干落ちることがあります。ただし、これはあくまで微妙な影響です。
4. 仕上がりの美しさ
川石は見た目が滑らかで美しいため、外観が重要な用途においては、装飾的な役割を果たすことがあります。例えば、エクステリアの舗装や decorative concrete(装飾用コンクリート)などでは、川石を混ぜることで視覚的に優れた仕上がりになります。
5. 凍結耐性への影響
川石を使うと、水分保持能力が異なる場合があり、これがコンクリートの凍結融解に対する耐性に影響を与えることがあります。丸い川石よりも、角張った砕石の方が水分をしっかり保持し、硬化後にその水分が凍結して膨張しないようにするため、凍結融解に対する耐性が若干高くなることがあります。
まとめ
川石を混ぜることでコンクリートの強度が若干低下する可能性がありますが、その分、流動性が向上したり、美しい仕上がりになったりするという利点もあります。用途によって、どちらのメリットが重要かを考慮することが大切です。例えば、建物の基礎など高い強度が求められる部分では、川石よりも角のある砕石を使う方が適しているでしょう。しかし、装飾的な舗装や美しい外観を求める場合には、川石が有効に働くことがあります。
グラビティ、一週間ぐらいいじってみた感想。昔のmixiと、Twitterと、クラブハウスと、出会い系アプリと、ソシャゲをミキサーで混ぜてスムージーにしたみたいなアプリ。
とにかく機能が盛沢山あるんだけど、全てが「コミュニケーションを取らせる」という事を目的としている。かなりアグレッシブなSNSと言える。
普通のSNSだと知らない人に絡まれたらびびると思うんだけど、グラビティだと普通。ていうか知らない人とどんどん絡ませようとしてくる。
例えば何か質問してみましょう!とか最初に言われて、そんなん急に言われても、と困ってたらAIが適当な質問考えてくれて、それが不特定多数の人に放流される。
質問の回答と言う形でメッセージが来る。これがお互いにどんどん来る。
デイリークエストで「いいね」やリプライを促してくる。数撃ちゃ当たるでどっかで盛り上がる会話も出てくる、と・・・。
興味がある事だの心理テストだの性格診断だの色々やらされて相性良い人を勝手に紹介してくる。
会話も回答に困ったらAIがアシストしてくれる。このAIがまた賢くて、例えばジョジョの話をしてる時とか、「あれ7部以降はパラレルだしね」とかジョジョ読んでないと知らないようなの回答候補に出してくる。
お互いAIで会話してても気付かないぞこれ。
それとは別にAIフォロワーみたいのもいて、投稿に反応してくれたりする。とにかくユーザーをほっとかない。
そしてやってて気付いたんだけど、これ「何者にもなれなかった人達のSNS」だ。
Twitterだと、有名人なり、クリエイターなり、自分は何者です、とネット上で言える肩書が無いと、今はもうほぼ相手にされない。
ツイートしても全く反応が無い。なのでTwitterはほぼ見る専になりつつあるんだけど。ところがグラビティだと反応があるしそれが分かりやすい。
昔のmixiにあった足跡機能とかあるんですよ。誰が見てるか分かる。週明けには先週のレポートとか纏めて見せてくれる。発言のし甲斐がある。
逆に無い機能だと、リツイートみたいな機能はない。拡散とか宣伝とかしたい人には向かない。
目の前の人とコミュニケーションを楽しみましょう!というSNSなので。外部へのリンクも張れないし。
会話だけでなくて一緒にやるゲームとか、ボイスチャットの部屋とかも充実している。まだやった事ないけど。
コミュニティも色々活発に動いてるし、初期のmixiとかこんな空気だったな?とか思い出す。
ちょっと前にブルースカイとかmixi2とか色々新しいSNSが流行った事あったけど、どれもTwitterの縮小版みたいで物足りなかった。
グラビティは全く違った方向性のSNSだ。なので、めっちゃ好き嫌い分かれるSNSだと思う。
ウォッチするには向いてないけど、飛び込んで楽しみたい人には向いてると思います。
スレッズ(令和の発言小町)が動物園ならグラビティはサファリパークだ。檻とか柵とか無い。即巻き込まれる。
そんな感じでいつ飽きるか分からないけど今の所は毎日見てるぐらいにはハマってる。これ、俺が若い頃にあったらなあ。
今は流石に慎重になってしまい若い人が多いボイスルームに突撃とかできない。
アラフィフが集まってる部屋あったら入ってみたいと思う。
Audacityは、Windows、macOS、Linuxで利用可能な、オープンソースの無料マルチトラックオーディオエディター兼レコーダーです。ライブオーディオの録音、トラック編集、ミキシング、エフェクトの適用など、幅広い用途で使用されています。Audacityは、マイクまたはミキサーを使用した録音、MP3、WAV、AIFF、FLACなど、様々な形式のオーディオファイルのインポートとエクスポートをサポートしています。カット、トリミング、ミキシングなどの直感的な編集ツールに加え、ノイズ除去、イコライゼーション、ピッチとテンポの調整、ディストーション、エコー、リバーブなどの高度な機能も備えています。また、追加のオーディオエフェクトや分析のための豊富なプラグイン拡張機能もサポートしています。
バックグラウンドノイズを低減し、音質を向上させる機能
Audacity はオーディオ編集と録音において強力なツールですが、完全なデジタル・オーディオ・ワークステーション (DAW) ではありません。MIDI編集、バーチャルインストゥルメント、その他の高度なDAW機能は備えていません。
白いドレス、天使の羽、花びら、スピーチ、ケーキ入刀。全部安っぽいロールプレイ。あんな茶番に何百万とかけてるのは正気の沙汰じゃない。
「人生で一番幸せな日」って言うけど、それ言った瞬間から人生下り坂になるってことだろ?そもそもなんであんなもんに参加しないといけないのか。金と時間と気力を削られて、食いたくもない料理を食って、笑いたくもない余興を見て、見たくもないドレスに「かわいい」と言わされる。誰の罰ゲームだ。
祝儀も意味がわからない。三とか五とかの奇数をありがたがる文化、マジで呪術。偶数は「割れる」からダメ?偶数に親でも殺されたのか。五千円とか中途半端な額も避けろって?もうこっちが割れたい。財布も、心も。
結婚式って要するに穢れと縁起と差別のミキサーみたいなもんで、古くて臭くてどうしようもない価値観を光と音と装花でごまかしてるだけ。「女の一番綺麗な日」って、いつの話?誰が決めた?あれが「綺麗」だとしたら、社会はこの上なく病んでいる。
しかも式をやらないと一人前扱いされない風潮がある。籍入れるだけじゃだめ?だめらしい。親が泣くから?親が泣いたら何でもやるのか?そういう義務と強迫でできてるのが、あの「おめでたい」イベント。
式が面倒だから結婚しない人もいる。式を挙げたいからお金をためて数年待つ人もいる。子どもを先に産んだら親族から白い目で見られる。ぜんぶ式のせい。あんなものを続けるせいで、少子化は進む一方。
人の家で鐘が鳴ると、シャリバリしたくなる気持ちがわかる。むしろ鳴らせ。太鼓叩け。鍋を打ち鳴らして、騒ぎに騒ぎで返せ。こっちも我慢してきた。今度は式の側が我慢する番だ。
ウェディングが世界から消えたらたぶん社会はかなりまともになる。儀式がなくても愛は証明できるし、祝福は静かにやってもいい。金と見栄と呪いが詰まった白い箱をそろそろ焼却しよう。
で、ここが地獄の分かれ道だ。
生産する奴には、どこかしら狂気が必要になる。まともな精神状態で毎日クソみたいな動画を垂れ流せるわけがない。
俺には無理だし、やるつもりもない。
毎朝目覚めて、「今日はどんな不快感を世界に放流してやろうか」と意気揚々と編集ソフトを立ち上げられるようなタイプじゃない。
そもそもな、自分の考えを価値あるものだと誤認して発信できるその鋼メンタル、いやむしろ鈍感力には敬意すら覚える。
とはいえ、侮っちゃいけない。彼らは社会の裏インフラを形成してる。
脳を溶かし、思考力を吸い取り、無数のお客様をデジタル蟻地獄に誘導するプロフェッショナルだ。
こっちが内容と整合性を吟味して慎重に言葉を選んでる間に、あっちはとっくに100本目のクソをアップしてる。
そしてそのクソがバズる。
おかしいだろ?いや、正しいんだよ。現代社会は情報の質じゃなく投下頻度で殴り合う時代だ。
質がどうとか、論理がどうとか言ってる時点で、もう敗北が確定してる。
俺にはできない。毎日己の脳みそをミキサーにかけて、意味のあるようで意味のない、語感だけの言葉を吐き出すなんて芸当は。
俺はもっと冷たい場所が好きだ。数式とエラー、仕様書とリファレンスの中に生きてる方がまだマシだ。でなきゃ発狂する。
そして今日もまた、誰かがスマホ越しにぬるま湯の自己承認を浴びながら、クソを世界に投下する。しかも価値ある行動として。
恐ろしい時代になったもんだ。
2025年5月2日金曜日 雨のち晴れ(午前雨 - 午後晴れ)
事前情報では「万博参加へ多くの人はあまり積極的ではない」と、特にはてなブックマークではそういう情報が出回っていたが、入場ゲート前は自身の記憶上で東京ディズニーランドの「美女と野獣魔法のものがたり」公開初日のTDL入場ゲート前の待機列や、ユニバーサルスタジオジャパンの「スーパーニンテンドーワールド」公開初日のUSJ入場ゲート前の待機列よりも人口的な意味で大規模な待機列が形成されていた。
万博会場への入場は入場予約時に設定される入場時刻を1つの団体ブロックとして管理しており、これはつまり早めに現地へ着いても早めに着いた分だけ待機させられる事を意味するので、幼い子供を連れていたり心身に障害を抱えていたり日本語を解する事が困難な外国人などなど、様々な諸事情で時間管理が曖昧になりがちな家庭は入場時刻の調整に関して万博側へ融通を効かせて貰う事は難しいと思われるので、時間管理がおろそかになりそうな家庭ほど時間管理に関してはしっかりとした対策を各々の事情に合わせてした方が良い。
なお、「入場へ大幅に遅刻した場合はどの様な処理になるか?」は子供達が移動を頑張ってくれたお陰で自分達は未確認。
前述の通り、5/2(金)の午前中の天候は雨であり4月13日の万博初日が雨だった事もあり事前に雨天の対策をしている来場者が多く居たのか傘をさしている人が非常に多かった。同時に雨傘使用者よりも少なくはなるが雨合羽レインコート使用者も居り、我が家もレインコートの選択をしたが、雨天の場合は傘よりも雨合羽レインコートの選択の方が待機状況を考えると適していると感じた。
特に子供は長い待機時間で傘をさしていると傘で遊び始めたりしてしまう子が多く居た為、周囲へ迷惑をかけるどころか最悪の場合は周囲へ怪我をさせてしまう可能性もあるので幼い子供連れの場合に雨天対策をするのであれば雨合羽レインコートをオススメしたい。抱っこを望むくらい幼い子供であるのならば親の両手が空くので雨合羽レインコートの方が一層良いだろう。
なお、足元の舗装面の排水状況に関して問題無いがマンホールなど一部の箇所は水深5〜10mm未満ほどの水たまりが出来る箇所はあるので、雨天時はサンダルやクロックスで来場しない方が良い。
入場時の荷物チェックでは空港の方式が採用され、鞄の中身を「X線手荷物検査装置」と「ゲート型金属探知機」「ハンディ金属探知機」「ボトル内液体物検査装置」で行う。
実はこの「入場時のチェックがどうなるのか?」が自分としては大阪万博2025では気になっていた関心事の1つであり、スタッフには申し訳ないが「幼児のいる家庭の荷物チェックはどの様に行われるのか?」を無断で確認させてもらった。用いたのは未開封のペットボトルと複数のプラスチック製幼児用飲料マグを複数用意。飲料マグは空のものと中身に水が入っている物だ。
その結果として、水の入った飲料マグは「親が飲料マグに口をつけられるか?」のチェックが行われた。流石にスタッフも抱っこされている幼児にチェックを求めない様だが、それはそれとして入場マニュアル通りに幼児用飲料マグもチェックする事はしっかりと行い、一般的なペットボトルや水筒と大きく形状の違う幼児用飲料マグはボトル内液体物検査装置が使用できないので、荷物チェック時間を短くしたいのであれば哺乳瓶や幼児用飲料マグなどは空の状態で持ち込んだ方が良い。
これは一部の職業というかガジェットファンに向けた物だが、入場ゲートでラップトップPCやタブレット端末は荷物から出してX線手荷物検査装置を通す事促されるのでラップトップPCを持ち込む際は直ぐに取り出せる様にしておいた方が無難だ。様々な事情からラップトップPCが手元に無いと落ち着かない人は直ぐに取り出せる様にしておこう。
なお、スタッフへ直接確認したがモバイルバッテリーや電子機器類のバッテリーに関して容量制限は目安として100Wh(≒27,027mAh)らしく、それ以上の容量に関しては事前連絡をされた方が無難との事。ただし、バッテリーが搭載される電動車いすなど歩行補助機器に関しては国の安全基準に適合する製品であればその限りではないとの事。
ただ、一眼カメラに挿入していたバッテリーは確認されなかったのであまり厳密なチェックがされるわけではない様だ。予備バッテリーはチラ見していた。
この入場が最も批判されがちだったので「何か起きるか?」と正直言って下世話な期待感がわずかでもあった事を告白したいが、5/2(金)の時点でスタッフも入場処理に慣れたのかTDLやUSJなどと比較して肩透かしと思うほど何もなかった。逆に言えば大阪万博2025入場時に起きる問題はTDLやUSJでも起きるだろうと思えるほど。
東ゲートから入場後すぐに目の前へ広がるのは東ゲート広場であり、この東ゲート広場の面積は前述の「入場時刻団体ブロック」を処理し切る程の面積容量がある。おそらくは開幕ダッシュをする来場者がゼロであっても処理できるであろう程の面積容量だ。時系列は前後するものの、退場時に入場者とかち合ってもすし詰め状態にならない程の面積容量があり、おそらく「入場時刻団体ブロック」はこの東ゲート広場がキャパシティオーバーフローしない様に設定されたのではないか?と思われる。
大阪府内の小中高生が無償招待された事によって、この東ゲート広場では学校の学生管理にありがちな列形成をさせ人数が揃っているか?の確認を様々な学校がいたるところで行っていたが、その列形成が邪魔と感じない程に広い。比較するならば野球場やサッカー場のプレイフィールドがすっぽり収まる程度に東ゲート広場は面積容量があるので、東ゲート通過後に人口密度によって混乱が起きる事は特別な事例を除いてほぼ無いと感じた。
あまりにも広すぎるので子連れ家庭は興奮した子供が駆け出して見えないところまで走っていって人混みに紛れてしまう事にむしろ注意した方が良い。
様々な来場者が同じ様に高く評価しており、みんなが同じ様にレビューしているが子連れにマスト。
日本の科学館・博物館やアミューズメントパークにある様なゲーミフィケーションを用いた体験型アトラクションで、国籍を問わず小学生程度の子供なら楽しすぎるパビリオン。小学生程度の子供ならば大阪万博2025へ行く最大の理由と言ってよく、我が子が口にする万博の思い出の大半の内容がこれ。
つまり、親の視点では小難しい展示の多い大阪万博2025で子供へ対する切り札の1つなので使い所を慎重に選びたい。
こちらも様々な来場者が同じ様に高く評価しており、みんなが同じ様にレビューしているが子連れにマスト。
大前提となる注意点としては体験するのに7歳以上という年齢制限があるので、1時間以上の待ち時間からやっぱりダメでしたとならないよう気をつけたい。
内容はXRゴーグルを付けた体験型アトラクションで、小学生向きの内容ではあるものの中高生でも十分に楽しんでいる雰囲気はあるので、前述した電力館の対象年齢よりは少々上の子向け。小学校高学年からといった感じか。
これも対子供向けの切り札なので親はいつこの札を切るか慎重に選びたい。
電力館やガス館と比較するのであれば大きなお友達のためのパビリオン。体験視聴型アトラクションでこれも国籍を問わず大きなお友達であるならば楽しめる。
個人的に笑ってしまったのが、このパビリオンはあれだけ学生が無償招待され大阪万博2025には学生が溢れかえっているのに、このパビリオンは平均年齢がグッと上がる事に笑った。国籍は問わないが中年男性率が非常に高い。むしろ小学生は親父に付き合ってあげている感じである。
アラブ系民族衣装トーブを纏うThe中東みたいな男性でもガンダム語ると同じ顔になるんだなというのは新たな発見だった。言葉はわからんのに何を言ってるのか大体わかっちゃうの本当に面白かった。
ちなみにガンダムの体を取っているものの、紹介されている一部の技術は実際に研究がなされているもので宇宙応用科学に知見をある程度持っているのであれば、子供にあーだこーだと説明することは可能。
子供に格好つけるのであればシリンダー型スペースコロニー(オニールのスペースコロニー)に関しての情報は事前に調べておきたい。
おすすめのパビリオンと言いつつ実はパビリオンじゃない。大阪万博2025で本当に重要なのは足元にある。
入場ゲートやらガンダムやらと上記までは多少ふざけていたが実は筆者、海運や海洋土木や海洋応用科学系専攻の技術者で、その観点から大阪万博2025を真面目に語ろう。他の様々なエントリで大人向けのパビリオンは紹介されているので気になる人は他のエントリで調べたら良い。自分は自分の得意な分野を語ろうじゃないか。
実は足元の件について来場していた海外の方々の視線によって恥ずかしくも気付かされたのだが、大阪万博2025では日本がこれまで培った強力な土木技術が発揮されている。海外の方々が気付いてくれたからこそ自分は技術者として絶対に紹介しなくてはならない。
5/2(金)は前述の通り、午前中雨天で午後から晴れたという状況から午前中は万博会場内の舗装路は水浸しになったが外国人はその水浸しの舗装面へ対し指をさし興味津々で見ていた。この舗装路、日本では近年当たり前となりつつある有孔舗装で、水はけが非常によく雨がどんなに降っても水たまりができにくい舗装なのだ。
日本は過去の日本列島改造で全国津々浦々にまで舗装道路が敷設された事により、コンクリートやアスファルト舗装に関して非常に長い期間と膨大な敷設量、様々なシチュエーションのノウハウがあり、梅雨のある日本では舗装路の水たまり問題を何度も経験してきたが、そこで舗装路の水たまりを防ぐために生まれたのが有孔舗装であり、万博会場内はこの有孔舗装と石畳タイル舗装の2種類が主に採用されており、偶然の雨天時に有孔舗装と石畳タイル舗装の2種類を比較する事が可能になった。
石畳タイル舗装では水たまりが出来ているものの有孔舗装には水たまりが出来ていない。この点に面白さを覚えた観光に来ているであろう外国人同士がしきりに地面へ向かって指を差し会話しているのだ。
そして更に面白くなったのが午後の晴れである。雨天時に石畳タイル舗装では水たまりが出来てダメだと思われていたところに晴れになると一気に石畳タイル舗装が乾き始めた。もう目で見て判るレベルでスーッと水が引いていく。実はこの石畳タイルもまた目で確認するのが困難なレベルの微細有孔処理がなされており、雨天の間は表面張力などの力によって水たまりが出来てしまうが、雨が止めば一気に水が引いていくという石畳タイルだったのだ(お風呂用のいわゆる珪藻土マットに近い)。
スーッと水が引いていく様を見た外国人は「おい!見ろ見ろ!」と海外言語理解が出来なくても言っている事が日本人の自分へ伝わる程のリアクションをしていた。これが日本の技術力なのだと誇るつもりは毛頭ないが、この有孔舗装は驚いていた国々では需要があり、この技術が売れる可能性が高い事は間違いがない。世界ショーウィンドウとして万国博覧会の本来の機能が発揮されていた瞬間だった。
日本の在来工法を応用した大屋根リングの建築は非常に素晴らしいものだが、重要だったのはその足元、海岸線が隣接する軟弱地盤を強固に改良し、改良した地盤であっても水はけが損なわれない事に外国人が非日常的であるであると気付いて大きなリアクションを取ってくれたからこそ自分も気付く事が出来た。
地盤改良というものがどの様に行われているのか?を知らない人も多いだろうが、正確性を横に置いてわかりやすく伝えるならば、セメントと砂を混ぜてモルタル舗装をする様に、地面へ大穴を掘った後に超巨大重機の先端に巨大なミキサーを付けて、掘った土を戻しつつセメントなど地盤改良薬剤を混ぜて巨大ミキサーで撹拌し、1つの強固な大岩盤や大柱を地中に形成するのだ。
そのため軟弱地盤が強固になる代わりに密度が高くなり水はけは悪くなるのだが、舗装面の最表層へ有孔舗装材を採用する事によって、舗装面自体へ保水能力を持たせ、実際に人々が足で触れる部分には水たまりができにくいという舗装技術だったのだ。
大屋根リングの様な巨大建築物が海岸線近くの軟弱地盤へなぜ建っているのか?各国パビリオンをなぜ建てる事ができたのか?そしてそれが出来るほど地盤改良されたはずなのに水はけがなぜ失われていないのか?
それは大阪万博2025会場自体が日本の隠れた超巨大土建パビリオンであるからだ。
大屋根リングのスロープには花壇が設置され様々な植物が植えられている。
これを地面と捉えると結構な傾斜角のある地面だが、雨が降った事によってスロープ最下段からは花壇から滲み出た水がどんどん流れ出てきていた。これはつまり花壇は間違いなく保水をしており、花壇を地面と捉えると水分に晒される傾斜のある法面(のりめん)であるという事だ。
目で見てわかるほど法面から染み出す水。土木にちょっとでも知識ある者であるならばわかるだろう。この環境は地すべりが起きる可能性がある。が、しかし全くと言って良い程その兆候がない。実際に植物へ手を触れて軽く引っ張ってみたがしっかりと根がはっており植物の根がその法面を支えている事がわかる。
これは紛うことなき土建技術の賜物である。花壇スロープを地面と仮定したが実際は大屋根リング上に非常に大規模な形で設置されているのだ。すなわち花壇スロープは日本の土建技術はこれが出来るとそこにあるだけで我々に訴えてきている。
子供なら気付かないだろう。電力館やガス館やガンダム館で興奮するだけだ。あまりにもわかりやすいものでしか興奮できない。
でも我々大人は違う。今まで学んできた知識と経験があり、それによって万博の非日常的な光景が技術によって成立しているのに気がつく事が出来る。すごくないかコレ?と今まで学んできた知識と経験で興奮する事が出来る。
実は筆者、愛知県民で、愛・地球博開催の2005年当時に多くの大阪府民が愛・地球博へ参加してくれて楽しかったというレビューをしてくれた事を未だに強く覚えています。
愛・地球博は開催前に様々な妨害に遭い、未だその当時の妨害内容を当人達が記録を公開しているわけですが、特にオオワシの巣を理由とした妨害によって撤回された愛・地球博会場の宅地転用計画は、トヨタ自動車や関連サプライヤーが点在している三河地方において地価高騰を招いて工場で働く多くの若者の住宅購入を阻害するという社会問題が20年たった今まさに起きている状況。この責任はいつ取ってくれるのでしょうか?
当時は日夜テレビや新聞などで愛・地球博の問題点ばかり取り上げられていましたが、そんな妨害に対抗する形で大阪府民だけでなく、多くの皆さんがインターネットを中心に「前評判よりも意外と面白いぞ!」と好評レビューをしていただいたおかげで、大きなメディアもそういった声が無視できなくなり、手のひらを返して好評な形で紹介する様になり、最終的には2200万人を超える来場者数を記録し約65億円の剰余金を残すほど成功した万博となった。
大阪万博2025へ参加して実際に自分の目と知識と経験で良いものは良いと紹介する事が大阪府民の皆さんへ恩返しとなると思い、今回エントリを書かせて頂きました。
以上
日付の誤り指摘ありがとうございます。恥ずかしい。
Permalink |記事への反応(19) | 15:29
他の増田の連中は「AIが投稿した増田が伸びまくっていてつまらない」と言っているが、俺は全くそうは思わない。
AIが投稿してるとかどうでもいいことだし、他の増田が伸びることもどうでもいいことだからだ。
名前も知らない声優が遠い外国で石油王と結婚したことぐらいどうでもいい。
君たちだって、エルム族のケチャがハイスーンの末裔であることに対しては「そうなんだ」さえも感じないだろう?
俺にとって重要なのは俺の増田が伸びるかどうかただそれだけである。
なぜなら、俺のような負け組にとって承認欲求を満たす手段はインターネットで何の価値もないような星やファボやスターやいいねを貰うことぐらいだからだ。
リーマンショックの時代になんとか入った企業でメンタルを壊して3年ぐらい実家に引きこもり、募集年齢ギリギリで底辺公務員になった俺の人生さえも羨ましがる同年代の連中がいることは知っている。
少なくとも恋愛に関しては大魔法使いとして一生を終える俺達こそが底辺だと自負している。
俺は負け組だからインターネットでちょっとだけチヤホヤされたいんだ。
大いにチヤホヤされたいとは思わない。
たとえばそれはペンパイナッポーアッポーペンとほざき続けただけなのに海を渡るほどの力でバズった連中と競い合うことを意味するからだ。
無理だろ。
少なくとも俺は無理だと思う。
俺だって、ネットの川柳コンテストで入賞した実績がある程度の某かなパワーはある。
まあ公務員試験に受かる程度の最低限の知性のあるの男のソレだ(この言い方は非常に不味いという自覚はあるが、俺の主観ではそうなんだからあえて脳内原文ママで出力する。俺も世間もお前らのママじゃないから時に冷酷なのだ)。
最低保証で7ブクマ2コメントぐらい貰って、10回に1度は100ブクマ30コメントぐらいは求めていきたかった。
現実は全く駄目だ。
全く伸びない。
どうでもいい。
隣のクラスの顔面偏差値45がうちのクラスの顔面偏差値65と付き合ったとして、それは俺の人生には全く関係ないし、俺はどうせ帰ってアニメキャラでシコシコするだけなんだって話だ。
ああ駄目だ。
まともな人生を送ってないから精神年齢が学生時代から進歩していない。
だからぼっちの学生によくあるようにハガキ職人とかで名前が売れてチヤホヤされたりとかそういうしょーもないことに憧れるんだな。
官僚として人知れず世界を支える屋台骨になろうみたいなことを考えられるほど精神が成熟しちゃいねえんだ。
まあつまり、俺はネットのバズっていう貧者のアヘンをシャブシャブしたい赤ちゃんなわけだ。
隣のベッドに眠る赤ちゃんが美人ママのおっぱい吸ってるかどうかはどうでもいいって話だ。
畜生……俺は頭が悪いから言語化に失敗して同じようなことをずっとグルグル言ってるぞ……。
助けてくれ……どうやって?
世の中にはこんなことを口にするだけで簡単に何千ものいいねが集まる奴らがいるってことが悔しいよ。
嫉妬ではないんだ。
悔しいんだ。
俺が俺の用意した物差しで測ってもしょーもないムシケラであるってことを感じてしまう。
こんな物差しは投げ捨ててもっと自分に都合のいいものに買い替えたかったよ……見つからないんだな……俺がそれなりにデカく見えるようなハイパーオーラ物差し。
言ってることが段々AIみたいになってきたな。
つまり支離滅裂で意味不明でチンケなバズを食い漁ろうと必死になってて気持ち悪いネットの文章をミキサーにかけて再構成したようなゴミってことだよ。
まあつまり、俺の秀才的言語化能力を全力でフル稼働させて出力できるのは、
俺は淋しい負け組で精神的に成熟してないから承認欲求をしょーもない満たし方することに固執してしまい毎日必死に増田を書いてバズりたいとウジウジしてるけど全く伸びて無くて辛いけどそんなことはさっさと辞めて早寝早起きして職場で周りの人間から便利に利用されることに生きる意味でも見出したことが良いってことぐらいはとっくに気づいてるけどそれを目指して頑張ったけどやっぱ俺なんかじゃ駄目だったよ畜生なんで旧帝出てるような奴らが俺と同じ職場で働いてるんだコイツラマジで頭おかしいだろ遺伝子ガチャ成功させた親も頑張って勉強した幼少期のお前も可哀想すぎるからリーマンショック世代だからどうとか言わずにさっさと転職でもしてくれねえかな
ってことだよ。
なんだこれ。
増田はどこに行ったんだ。
やっと分かった。
俺は……どうしたらいいのか自分でもわかってないんだ……。
助けてくれ。
に補足訂正をしたものをここに置いておく
まず肉はスネか肩あたりの硬めの塊肉を買い、5cm角くらいの巨大に切ったものを使う
800gくらい、鍋に1kg入るなら入れていい
どうせ溶かすレベルまで煮込むから1mmのスライスや5mm角くらいに刻む。いっそのことすり下ろし、ミキサーで粉砕でもいい。
圧力鍋に1cmぶんワイン→野菜→肉→上に固形コンソメを気分で2~3個、さらに気分でクローブとバジルあたりを入れ、最後ひたひたになるまで赤ワインを入れて蓋を閉めて煮込む
煮込んでいる間に、蓮根、マッシュルーム、じゃがいも、パプリカ、ブロッコリー、オクラなどスーパーで旬の野菜を大きめのザク切りにし、オリーブオイル+黒胡椒あたりで適当に炒めておく。
緑や黄色、赤があると最終的な見た目が映える。
塩は振らなくても良いが、振るならごく薄味にする。
圧力鍋の蓋を開けたらビーフシチューにもカレーにもなる素スープ的なものができているので、家にあるどっちかのルーを1箱入れてひと煮立ちさせたらルーの完成
皿に盛ったら炒めておいた野菜を最後に入れ、気分でレモングラスを散らしたり、生クリームをちょこっと垂らして完成。
生成AIが登場して3年ほど、目まぐるしく技術が進歩し様々な活用・導入の事例が見られる一方、批判の声も大きい。
ディープフェイクや偽情報の氾濫を筆頭に問題が多い技術だとは思うので批判されるのもやむなしだと思うが、勘違いで嫌われて騒がれている面もあると感じる。
AIを嫌っている人たちの中でも、以下の4つの勘違いをしている人とは生成AIについての議論はできず、何かやり取りをしたらただの言い合いになってしまうだろうなと思ってしまう。
生成AIが登場して3年ほどになり、解説書もたくさん出ているのに未だにこの手の勘違いをしている人がいる。
生成AIで生成されたものはコピーだの、コラージュだの、キメラトレスだの、生成AIはミキサーだの、「学習と呼ばれる行為は画像データのインポートだ」という言説も見かけた。
StabilityAICEOのインタビューでの発言を引いて生成AIは検索エンジンだと言っている人もいるみたいだが、生成AIの仕組みを理解していればこの発言が本気かたとえかどうか分かりそうなものである。
生成AIがしているのは複写ではなくても権利上の問題があるのではと指摘されていることももちろん知っているが、「それは間違いですね」の一言で終わってしまうことを言い続けていては生成AIの規制など進まないだろう。
生成AIの権利問題を声高に主張する人のXアカウントを見てみると、必ずと言っていいほど自分が二次創作をしているか、二次創作を愛好していることが分かる。
二次創作は基本的に原著作物の著作権を侵害していると言える。原著作権者が二次創作のガイドラインを出している場合もあり、その場合は原著作権者から著作権侵害を訴えられないことはほぼ確実と言っていいだろうが、ガイドラインを守っていない二次創作が横行していることは周知の事実である(大半の二次創作はガイドラインを守っていると言う人もいるが、二次創作の許可を出していない集英社作品の二次創作が大量にあることだけ見ても、「大半の二次創作はガイドラインを守っている」とは言いづらいと思う)。
「元画像のデータをそのまま使っているわけではない」とか「原作へのリスペクトがある」とか「収益を出していない」とか、最近見かけたものでは「原作の収益を減らしていない」などの理論で二次創作を正当化している人はいるが、正直「二次創作が訴えられていない理由と推定されるもの」か「二次創作を訴えてほしくない理由」としか思えないものばかりで、二次創作が合法であると判断できる理由は1つもない(まあそんなもの出せるわけないのだが)。
別に二次創作をやっていたら生成AIの問題に口を出すなと言うつもりはないし、二次創作は滅びればいいとも思っていないし、仮に生成AIの学習が規制されたからと言って二次創作に即刻影響があるわけでもないと思っているが、知的財産関連の法律の専門家がああでもないこうでもないと頭を悩ませている問題に、「二次創作は合法」みたいな認識で太刀打ちできるはずがない。
一部の人は生成AIの議論の場にクリエイター当事者がほぼ呼ばれていないことが不満のようだが、「私たちが安心して二次創作するために生成AIを規制せよ」みたいなこと言われても、検討する側も困るだろう。
生成AIの権利問題を声高に主張する人のXアカウントを見てみると、実在する漫画の1コマを切り取ったものなど、他人の著作物を投稿している人も結構いる。
一部原著作者が自由に使うことを許可しているものもあるが、そうでなかったらこういう他人の著作物の投稿は完全に著作権侵害である。
これについては「使用した画像の著作権を主張していない」とか「ミームなど、画像を使うのは文化である」とか、およそ言い訳になっていない弁明が見られ、果てはCC0の画像を上に貼り付けて後ろの漫画のコマは写りこみであるとか主張している人もいたが、全部アウトである。
生成AIを漫画村に例えたがる人もいるが、実在する漫画の1コマを切り抜いて投稿する行為は、許可のない複製をして誰でも閲覧・ダウンロードできるところに公開するという、規模は違えどそれこそ漫画村と同じ行為である。
こういうことをしている人にはさすがに生成AIの権利問題について口出しする資格はないと思う。
生成AIについて懸念を述べる人に寄ってたかって悪口を言ったり、クリエイターは用済みみたいなことを言っている行儀の悪い一部生成AIユーザーがいることは知っている。
しかし、2024年9月時点では従業員1000人以上の大手企業の40%弱が生成AI導入をしているといった調査結果があり、こうした企業の従業員の大半は、生成AIを巡るネットでの煽り合い、ののしり合いには関与していないいわゆる「普通の人」だろう。大手企業の従業員でない「普通の人」にも利用は広まっていると思われるし、そもそもどの技術に生成AIが活用されているか全て指摘することは誰にとっても難しいのではないか。
大勢の「普通の人」が使っているから生成AIを認めろと言うつもりはないが、現状の日本では生成AIは活用を推進する方向だ。その状況を覆そうとしている時に、「普通の人」をいきなり「人でなし」と罵倒して改悛を促すことができるだろうか。
現状の法律では、生成AIを単純利用するだけなら違法ではない。しかし、生成AIユーザーを指して犯罪者呼ばわりしている人が散見される。
AI嫌いで騒いでいる人たちの使う言葉が強すぎるために言っていることを聞いてもらえなくなり始めている現状を指摘して、使う言葉に気を付けるように言っている人も見受けられるが、「犯罪者」は十分に強すぎる言葉だ。
また、犯罪者でない人を犯罪者呼ばわりすることは、刑法上でも罪に問われうるという。犯罪者呼ばわりで自分が犯罪者になってしまっては笑い話にもならないだろう。
この勘違いをしている人が一番多いと思う。生成AIを活用した企業・自治体を叩いたり、生成AIを使っていると思しきクリエイターを攻撃したりといった事例は枚挙に暇がない。
しかし、生成AIユーザーを叩いたところで生成AI忌避にはつながらない。
これは「だろう」とか「と思う」といった話ではなく、既に証明されている。
X社は2024年11月、自社で開発している生成AIのGrokを全ユーザーに無料で開放した。このとき、大勢のユーザーがGrokで文章や画像を生成し、こぞってX上で投稿をした。開放当時のブームはとうに去ったが、現在もGrokで生成した文章・画像を投稿するのは普通の行為である。
生成AIユーザー叩きが一番見られるのは何と言ってもX上である。しかしX上で行われた生成AIユーザー叩きは、そのユーザー本人にAI使用をやめさせることはできても、その他のXユーザーたちに注意喚起をする効果はなかったのである(中には普段生成AIを批判しているユーザーがGrokを使用している事例も見られた)。
また、個別の生成AI使用事例を叩くという戦略も、一度にGrokユーザーが増えたため全ユーザーを叩くことができず、効率的でないことが露呈してしまった。
一方、当初は「生成AI活用路線に疑問を呈する人」くらいの意味だった「反AI」という言葉に、X上でのAI嫌いの人たちの振る舞いによって侮蔑的な意味を付与されてしまったということには、AI嫌いな人たちも異論はないだろう。
生成AIユーザー叩きは効果がないどころか、かえってマイナスだったのである。
しかし、AI嫌いな人たちは「叩くことは生成AI忌避に繋がる」という勘違いはしていないかもしれないと感じることもある。
話題だからと生成AIを使ってみたベテランの漫画家は、老害だの才能の枯渇だの後進潰しだのと散々罵倒されたが、国民的と言っていい漫画を現在進行形で描いている漫画家がChatGPT活用についての漫画を投稿した際には、かなり拡散されたにもかかわらず直接批判する声はほぼ見られなかった。
ある国の観光局アカウントがGrok無料開放前にGrokで生成した画像を投稿した際には批判の声が多数寄せられて「蛮族」とまで罵られたが、Grok無料開放後にGrok生成画像を投稿したVTuberは「嫌われたくない」みたいな理由で見逃されている。
要は叩くアカウントを恣意的に選んでいるのである。そこにあるのは生成AIへの問題意識ではなく、生成AIをだしにして誰かを叩きたいという欲求なのかもしれないと感じる。
コンクリートニキが人気らしいので尻増に乗らせてもらおう。
https://anond.hatelabo.jp/20250215115750 因みに増田は尻相撲専攻とかではない。
若い読者諸兄は雨の日に車に水を掛けられたり、車でスリップしたりした事があるだろうか?多分無いと思う。
でもそれって日本含む少数の国だけの事なのだ。そして日本でも道路に水が溜まらなくなったのは1990年代後半からなのだ。それはアスファルト舗装が変わったせいなんである。
アスファルトの原料は言うまでもなく原油。原油を縦に長い蒸留塔の下で沸騰させる。するとガスとなって蒸発する。
そのガスは上から軽い順に滞留するから塔の途中に管を入れてそのガスを取り出し冷やすと、上からプロパンガス、ガソリン、灯油、軽油、重油、鉱油…と分離出来る。その最後に残ったドロドロのカスみたいなのがアスファルトだ。
こいつは熱すると流動性が出るが冷えると固くなってしかも頑丈だ。そこでこれを道路舗装に使おう、となった。
ただアスファルトだけだとまだ柔さがあるんで、砂利と砂(骨材という)と混ぜたものを熱して道路に撒くのだ。
これを「アスファルト合材」というが、現場では単に合材と呼んでる。
コンクリートはミキサーでガラガラ回しながら90分以内に届けるという縛りがあるそうだが、アスファルト合材の場合は冷えるまでに届けるという縛りがあるからもっとシビアだ。
アチチな状態でダンプに載せたら断熱シートを被せて急いで現場に持っていくのだね。
現場では急いで均した上でロードローラーによる転圧という作業を行う。
押しつぶされた合材は水を通さないアスファルト舗装になる、と言うかなっていた。
アスファルトに石と砂を混ぜたものを押しつぶしたら水通さない地面になるのが当たり前。だから雨になれば水が溜まる。
ところが1990年頃にアメリカの会社がこの当たり前を打ち砕く合材を開発したのだ。それが今使われている「透水性アスファルト」で、日本では合材メーカーがこのライセンスを取得、90年代後半から道路工事に使われる様になり、いつの間にか道路に水が溜まる事が無くなってしまったのだ。
この合材は石と砂の他に木工ボンドみたいなプラスチック系接着剤を混ぜる事で、アスファルトが砕石に「纏わりつく」ような状態になっている。キーマカレーみたいな状態だ。
で、それを転圧すると雷おこしみたいになって隙間が沢山出来る。ここから水が通ってしまうから水が溜まらないという仕組み。
で、実際施工されてみると水たまりが無くなるだけに留まらない利点だらけで、エポックメイキング、ゲームチェンジャー、革命的と言って差し支えないほどの特徴に満ちていたのだった。
車のタイヤには排水の為の溝が沢山刻まれている。なので舗装路を走るとこの溝の角が路面を叩く。
その為に車が走るとゴーッ、とかザーッというロードノイズが発生していた。この為に幹線道路の沿線はとても五月蠅かったのだ。
ところが透水性舗装では穴が沢山空いているからこの騒音が殆ど穴の中に吸収されてしまう。故に舗装工事が終わったら無音でビックリ!となったのだった。
路面が塗れると滑る。特に雨の降り始めは路面のホコリが濡れてグニャグニャになるので格段に滑りやすかった。
だから教習所でも免許の講習でも「雨の降り始めは特にスリップ注意」と口を酸っぱく言われていた。
ところが透水性舗装ではホコリなんて穴の中にすぐに落ちてしまうので全然スリップしない。
表面がごつごつした構造なのでタイヤのゴムがよく路面を掴み、そもそも雨じゃなくてもグリップ力がやたら高い。
雨が降ると路面の水が対向車のヘッドライトを反射して光りまくるので、車線のペイントなんか全然見えなかった。ドライバーは勘で走っていた。
だが透水性舗装ではゴツゴツ路面が光を乱反射させて照り返しが無い。
土の中というのは割と温度が一定。つまり夏は涼しく冬には暖かい。
その土の中への穴が沢山空いてるから夏の暑さがかなり抑制される。またその穴からは水蒸気が出ているので気化熱でも路面の温度を奪う。
普通のアスファルトは夏になると熱で緩んでしまっていた。緩んだ状態で重量車が停車するとその部分が凹んでしまう。だから交差点の停止線付近は轍だらけ。バイクなどはハンドルを取られて危なかった。
特に酷いのはバス停で、バスのタイヤ位置が4つ凹んでしまう。バスがその穴ぼこにハマって前後に揺らしながら脱出、とかが日常茶飯事だった。またその穴に水が溜まり、そこを車が通る時に水はね、バス停の人がびしょびしょなんて事も多かった。
透水性舗装は夏でも流動性が上がらないのでそんな悩みとも全てオサラバ。
なんつーか、それまでの悩みは何だったの?というくらいの優秀さなのだ。
路面に見えるのはアスファルトだけだが、舗装というのはその下の構造も含めて舗装なのだ。ここをきっちりやらないとあっというまに道路が破損してしまう。
まず、1m以上掘下げてまずは砂を入れる。この砂は川砂(公園の砂場の砂)じゃなくて土とブレンドされた黄土色のを使う。理由は川砂は高いから。
その上に45cmくらい砕石を入れる。その上の表面がアスファルトだ。
各資材はその都度締固めをする。この締固めマシーンはランマーっていうよ。
昔はやぐらを組んで巨大丸太を引き上げてから落として締固めしていた。この時にロープを巻く号令に因んで「ヨイトマケ」と呼ばれていたよ。美輪明宏の『ヨイトマケの唄』はこの時に唄われる歌を唄ったものだ。「かーちゃんの為ならエンヤコラ」のアレ。
このヨイトマケに人数が必要なのでオバさんもやっていた。つまり女性のドカタって珍しくなかったのだね。
こういう風に砕石や砂を入れておく理由は、道路が沈まない為だ。
もう一つは流水対策。八潮の事故に見るように、水の流れが出来ると土が持っていかれてしまい空洞が出来てしまう。
砕石を入れると水の流れが分散する。その上で砂にしみ込むように流れるから空洞が出来ないのだね。
透水性舗装では水がどんどん地下に浸みていくから、この砕石層を厚くしないといけない。なので合材代が高いだけじゃなくてその下の構築にもコストが掛かるのだ。
アスファルトの扱いは上で書いたようにシビアだ。それにトラックが黒く汚れる。
なので舗装は「合材班」がやるようになっている会社が多い。その班は同会社の別チームの場合と、下請けの会社がまるまる班という場合とがある。
学校でもあった班だが、実は班というのは旧帝国陸軍の組織を参考にしている。少人数集団で仕事する時に「兵隊時代のアレ」が参照されたってわけだ。
余談だが装備品の数チェックを「員数を当たる」という事もあって、こっちも陸軍由来だ。だがこっちの「員数」は頑なに使わない会社も多かった。
というのも、陸軍では始業時と終業時に装備品の数を必ず数えるのだが、ここで数が合わないと「天皇陛下よりお預かりした物を失くしただと!」と滅茶苦茶に殴られるのだ。
その為に数が合わないものを別の班から盗むというのが常態化していて、盗まれた班も盗み、その班もまた…とやっていてとても陰湿で理不尽で「員数」だけは口にしたくないという人が多かった為だ。
組織的には舗装工事専門のゼネコンがあってその下請けの会社が合材班として動いてるって感じか。その舗装ゼネコンはゼネコンの下に組み込まれてるのでサブコンち呼ばれている。
ビルなどの平たい屋上を陸屋根(ろくやね)と言うんだけど、この陸屋根もアスファルトで防水されているのだ。屋上はタイルやコンクリートに見えるが、それはアスファルトの保護層なのだ。
まず、コンクリの屋上にコールタールを塗る。そこにアスファルトを塗って、ファイバーシートを張り、またアスファルト、って感じで仕上げる。
この時、雨の排水桝の境界もアスファルトで埋めて、一滴たりとも漏れないようにする。
この工事はアスファルトの流動性上げる為にバーナーを使うし汚れるしでメチャきつい仕事だ。
アスファルト塗りが終わったら、スタイロフォームという発泡スチロールを敷き詰めていく。これは下の居室の断熱の為だ。
その上にコンクリートを流して完成だ。このコンクリートは押さえコンクリと呼ばれる。保護+重しだね。
ただ、アスファルトというのは経年でどんどん固くなってしまう。するとひび割れたりするし、地震で建物が歪むと、その歪みが元に戻ってもアスファルトが切れてしまう。すると雨漏りだ。
経年では15~20年でそうなるが、上にコンクリが被さっているからアスファルトの方は直せないね。
そこでコンクリの上からウレタンを被せて再度防水するのだ。屋上が緑や灰色なのはこのウレタンで防水し直したものだ。
ところで上の説明聞いて、「発泡スチロール+コンクリが被さっていたら水分が完全に抜けるのって無理じゃね?」と気が付いた人もいるかと思う。
その通りで、その上にウレタンを被せたらその水分は永遠に出て来れない。そして夏になると水蒸気になって体積が1000倍になり…となってしまうと水ぶくれみたいにぷくーっと膨らんでしまうのだ。見た事ある人もあるかと思う。
そこで予めエア抜きの煙突(脱気筒)を付けておくのだ。緑や灰色の屋上によくある煙突はこの為にあるのだね。
戦前のミシンなどの工業用品は黒が多いが、そう云うものの中には「ジャパニング」仕上げのものが多いのだ。
漆器では漆を使うが、工業でのジャパニングはアスファルトを使っていた。
具体的にはアスファルトをテレピン油(松脂の精油)で薄めて塗布する。場合によっては綺麗に仕上げる為に油絵用のメディウム(うすめ液)を混ぜる事もある。
ただ、このアスファルトは一般的な原油精製のやつじゃ上手くいかないのだ。石油が湧き出している所を油徴というのだけど、その中でアスファルトがぐつぐつと湧いている場所がある。そこで取れる「天然アスファルト」じゃないと無理なのだ。
新潟で油が湧きだして困ってるらしいので https://youtu.be/xPAfFJ--vQQ?si=4w3QgifqjSs8Y4UX
今度そこで天然アスファルトを採取して古いミシンのレストアをしてみたいなと考えているのだ。
あと、ジャパンは漆器なんだが、実際は日本の古い陶器の方がアンティークとして人気らしいのだ。
特に敗戦後SF条約締結までの製品には「made in occupiedjapan」(占領下日本)と表記されているので珍重されているらしい。(made in occupiedjapan:GHQが表記を義務付けた)
透水性舗装は水を地下に流してしまう。すると仮令水抜きをしっかりしていても高速道路の築堤などは大雨、長雨などで緩んでしまう危険もある。
ところがこれに最適なソリューションが開発されたのだ。
それはなんと、築堤の下の方を発泡スチロールで組んでしまうというもの。
あんなもので大丈夫なのか?と思うが、下の方は力が分散されるから大丈夫らしい。
それに地震に強いという利点も。土に振動を与えると密度が詰まって体積が小さくなる。このせいで路面が狂ったりするが発泡スチロールなら無問題。
発泡スチロールは軽い。という事は基礎に掛かる力も少ないって事で、自重で沈んでいくのを防止できる。
そして発泡スチロールの上に砕石層→アスファルトとすれば水で土が流れて陥没という事故も無くなるという算段。
現在道路は燃料税が中心になって維持されている。電気自動車勢は無税で道路走ってるわけで怪しからんですな。
もしEVシフトが進んでしまうと道路維持費の問題の他に、「アスファルトどうすんねん」問題が出てくるわけです。現在の燃料油取った余りみたいな扱いから、「アスファルトだけの為に原油精製する」となったらコスト爆上がりでしょう。
でも実際はEVシフトは然程進まないと思うけど。自家用車では進むだろうが、トラックやバスのディーゼルを置き換えるのは当分無理だと思われるので。
外国行った際には是非アスファルトにも注目して日本との違いを見て欲しい。水たまり、ロードノイズの差、照り返し、溶けて歪んだ路面のペイントなど。
俺も書くわ。だから他のやつも書け!
ちなみにSurgeのUIは数年前のアップデート以来モダンなスキンを使えるようになったので、以前ほどWindows2000みたいな見た目じゃなくなってる。
シンセの操作覚えたい人はまずこれで覚えるといいと思う。Synth1はノブが多すぎる。
2VCO+noise、1VCF(2+4poleLPF/2pole BPF) 、1LFO、2ENVにRingmod、Sync、PWM、Unison、と「多彩な音作りの最小限」を、シンプルで綺麗なGUIと低CPU負担で実現している。
音はアナログ的なゆらぎを微妙に加えてたりエイリアスが出なかったりフィルタがいい感じだったり非常に美味しい。
目立たなくていいちょっとしたシンセサウンドを作るにはこれくらい機能が絞られてる方が早く済む。
機能アップしたV3もあるが、良くも悪くも他のソフトシンセに近づいており、出来ることが増えた分絞り込まれた良さは減った。
このシンセだけで作られた曲たち。
https://sites.google.com/site/kvrosc/2011/osc-33-charlatan
OberheimOB-Xのエミュレート。個人(小規模?)開発者がフリー公開したのを、有名VSTメーカーdiscodspが買い取った。フリーのV2と有償のV3があるが、実機にある機能はほぼV2で完成されてる。
機能追加するだけでdiscodspが売れるくらいなのでクソ音がいい。
Korgmono/polyやDW-8000のようなレトロシンセマニアなら知ってるメジャーなマイナーシンセから、KORGLambdaとかArpOmniとかマニアックシンセまでの再現。「誰も再現しようとしないシンセを俺達が再現する」という意思を感じる。音の正確な再現というよりは「それっぽさ」の再現だが、マイナーシンセの操作性と「ぽい音」が手に入るだけで十分ありがたい。
2000-2010年代の花形AccessVirusの完全エミュレーター。
どうにかして合法的な方法でVirusのファームウェアを入手する必要があるが(実機を持っていないのにサポートページからダウンロードしてはいけない)、完全再現と言っていい出音にリッチなGUI。実機のプリセットも使える。
ここからエフェクト。Serumで有名なXferの小品。パイオニアのDJミキサーを再現しており、ノブ50%以下でローパス、50%以上でハイパス。
音に個性はないが十分良く、オートメーション一本で上も下も削れる上に、50%付近ではレゾナンス含めフィルタがオフになるのがよい。
(この機能がないと、ローパスをレゾナンス上げて開ききった際に高音が耳に刺さる場合がある)
フリーVST界の神メーカー同士がコラボした、特定の機種の再現でないアナログ系の3バンドイコライザ。作りが丁寧でEQカーブが本当に音楽的に気持ちいい。
響きを破綻させないまま気持ちよくブーストできる希少なEQ。機能強化有料版もある。
貴重なフリーのシマーリバーブ。Valhallaの有償プラグインに比べたら劣るだろうが十分音はよい。
その多分一番有名なリバーブVSTメーカーValhallaのフリーVST。実験的なリバーブアルゴリズムが大量にある。変かつ音がいいリバーブが欲しいときはこれ。
謙虚さの欠片もないローファイエフェクト。様々なバリエーションのヘロヘロVHSテープの音を作れる。
どう考えても無料拡張プラグインを紹介してくれるDTMerの方が「カッコイイじゃねーか!」と思うので格好付けるため紹介する
世の中にはYAMAHADX7オマージュやクローンと呼ばれるシンセサイザーは多数あるけれどDexedはエミュレーターとして扱われている。
その理由はYAMAHADX7をシステムレベルで再現することが開発目標となっており、DexedはDX7実機のSysExすらもサポートしていてDX7の音色拡張ROMデータを読み込むことができる再現度が強み。
欠点は、あまりにもYAMAHADX7へ寄り過ぎているためか内蔵エフェクターが搭載されておらず、DX7でもエフェクターを接続することが当たり前に行われていたことがDexedでも踏襲され、Dexedにエフェクタープラグインを接続することが前提となってしまっている。
そもそもデジタル処理のFM音源なのでDexedはDX7の音の再現度も相当に高いが、DexedでFM音源を再生すると「綺麗すぎる」「温かみがない」と評されることが有る。これはシステムレベルでDX7を再現したことによって現代のD/Aコンバーターやオペアンプの性能が高すぎるからこそ起きる。
現代の電子音楽シーンでウェーブテーブルシンセシスの存在感を否定する者なんて誰も居ない。
DTMではNative Instruments MassiveとXfer Serumが登場したことによって様々なメーカーがソフトウェアウェーブテーブルシンセサイザーを雨後の筍のように開発したが、Vitalはそんな雨後の筍の後発ソフトウェアウェーブテーブルシンセサイザーの中でも存在感を示すことに成功した。
一目見てわかる最大の特徴はMicrosoftメトロUI、Appleフラットデザイン、GoogleマテリアルデザインとIT界隈ではモダンなUIが発展していく中、Vitalはそれらのデザインを取り込み、難解なウェーブテーブルシンセシスにわかり易さを目指している。ほとんどの操作はマウスの左クリックで完結でき、右クリックの奥に大事な機能が隠れていることは少なく、LFOなどをドラッグ&ドロップできる箇所も明示され、ADSRエンベロープの動きもわかりやすい。
更に、野心的な試みはその製品展開でも行われ、Vitalソフトウェアシンセサイザー本体は無料で、ウェーブテーブルや音色プリセットは有料というスタンスを取った。併記されるVitaliumは、Vitalがオープンソースで開発されたことへ端を発し、オープンソース環境を維持したまま開発を継続するためVitalからの派生プロジェクトとしてVitaliumが生まれた。命名からわかるようにGoogle ChromeとChromiumの関係に近い。
欠点はまだまだ発展途上でユーザー数でMassive(Massive X)やSerumに及ばなく、情報が少なめであることだろう。
元来は有償としてVember Audio名義で提供されていた。開発者はDAWのAbleton Liveの開発経験があり、続けて新しいDAWのBitwigStudioを立ち上げ、BitwigStudioの開発へ集中するため開発継続は困難としてSurge XTをオープンソース化した。オープンソース化をきっかけに多数の人が開発へ携わるようになり、オープンソース化後の方が有償時よりも高機能になったという面白い経緯を持つ。
Vital / Vitaliumを知った後であるならばSurge XTの外観は一目見て古臭いことがわかるものの開発開始時期は2000年代初頭であるから仕方がない。旧来ソフトウェアシンセサイザーの外観に慣れ親しんだ者であるならばオシレーターセクション・フィルターセクション・エンベロープセクション・アンプセクションなどの位置が逆にわかりやすいかも知れない。
古臭い外観とは裏腹にシンセシスはマルチパラダイムで、減算方式を基本としながらも多数の協力者のお陰でウェーブテーブル方式まで組み込まれた最新のものとなっており、昔懐かしいシンプルな音色からColourBassグロウサウンドのような複雑怪奇な音色まで作ることが出来る。
その幅広い音色を可能とする理由はLFOはサブも含めて12個もあり、それら12個はエンベロープモードへ切り替えることが可能で、更にモジュレーションマトリクスなどを設定可能なマクロは6個もあるなどシンセサイザーギークが非常に喜びそうな内容だ。
加えて、Surge XT Effectsとしてエフェクター部分が別個の独立とした拡張プラグインとして切り離されており、Dexedのような内蔵エフェクターを持たないソフトウェアシンセサイザーを使用する際にも役立つ。
欠点はやはりその古臭い外観と、膨大な機能を搭載したことによるシステム全体の機能把握の困難さだろう。モダンな操作体系に慣れている初心者や若者からすると非常にとっつきにくいのも問題となる。
YAMAHAが開発したYM2612とYMF262のエミュレーターフロントエンド。
YM2612はOPN2、YMF262はOPL3と表現したほうが聞き馴染みのあるかも知れない。つまり富士通FM TOWNSやPC-8801やSEGAメガドライブ、サウンドカードSound Blaster Pro2などに搭載された、いわゆる8bitサウンドFM音源のエミュレーターフロントエンドだ。
なぜADLplug / OPNplugをエミュレーターフロントエンドと称するか?と言えば、実はADLplug / OPNplugはオープンソースで複数存在するYM2612とYMF262のエミュレーター(ADLplug / OPNplugではコアと称する)を好みに応じて切り替えることが可能なフロントエンドであるため。
エミュレーター(コア)ごとの実装の違いで微妙に音色が違っており自身が求める8bitサウンドを追い込む際に、同一のユーザーインターフェースで操作できるのは非常に有り難い。
このような事が可能な8bitサウンドシンセサイザーは商用を含めても他に存在しておらず、はっきりと言ってしまえばADLplug / OPNplugがこれら8bitサウンドシンセサイザー実装の実用上の頂点である。
プリセットも充実しており、プリセットは実在ゲームタイトルでまとめられおり「あのタイトルのレーザービーム発射音や爆発音を自分の音楽に組み込みたい」のような要望にも十分に応えられる。
欠点はやはり「綺麗すぎる」ことか。エフェクターで汚しを入れるなどして当時を再現してみたい。
UTAUと言えばYAMAHAVOCALOIDへ影響を受け開発され、今や小さいとは決して言えない規模のコミュニティを形成する一大ジャンルとして日本の音楽シーンへ定着しているが、OpenUTAUはそのUTAUの精神的後継シンセサイザーである。
当時のVOCALOIDやUTAUを知る者からすると「精神的後継とはどういうことか?」と疑問に思うだろうが、実は現在UTAU本家の開発は終了している。
そこで有志が集まり開発開始されたのがOpenUTAUであり、UTAU本家とは別体制で開発されている以上は正式な後継とは言えないので精神的後継とされている。
OpenUTAUは精神的後継であるが、その機能性は本家UTAUを既に凌駕しており、現在のUTAUコミュニティではこのOpenUTAUがデファクトスタンダードとなり、しかも対応プラットフォームはWindowsのほかMacやLinuxまで幅広くサポート。何ならChromeOS(Crostini)上でも動くことを筆者自身が確認している。
「OpenUTAUは拡張プラグインじゃないだろ!」というツッコミは聞こえない。
モジュラー方式を採用したマルチパラダイムのハイブリッドシンセサイザー。
コンパクトなモジュラーケースへオシレーターやフィルターなどのモジュールを選択して好みの音色を作っていくという方式を採用しているが、Odin2のモジュラー方式は限定的であり、限定的なモジュラー方式が本来は難解であるはずのモジュラーシンセサイザーをスゴく容易に扱うことへ貢献している。
ライトユーザー向けのモジュラーシンセサイザーかと侮るのは早計で、オシレーターにはウェーブテーブルを選択できるなどしっかりとモダンな需要を抑えている上に、マニアックな部分では変調方式にFMのほかPM(Phase Modulation)が存在しており開発者のこだわりを感じる。
欠点は触ってみると意外と高機能であることには気付くものの、更に突っ込んで触り続けているとVital / VitaliumやSurge XTに比肩できるほどの音作りの幅は無いことへ気付かされることだろうか。例えばJC-303のベースじゃ物足りないみたいな時にシンプルでありながら一味加えたベースサウンドをサクッと作る際に便利だろう。
この手のサウンドは高機能すぎるシンセサイザーだと出来ることが多すぎてアレもコレもとやってるうち逆に時間がかかる。ある程度高機能である程度機能が絞られたOdin2のようなシンセサイザーの方が直ぐにまとまるのだ。
ありそうで無かった一風変わったモーフィングするシンセサイザー。
Moniqueは説明に難儀する。
オシレーターセクションが2つあり、それぞれのオシレーターセクションには3つのオシレーターがあるのだが、Moniqueはその2つのオシレーターセクション間をモーフィングすることが可能だ。
意味がわからないかも知れないが、これは決してDJミキサーのクロスフェーダーの様に2つのトラックのゲインを切り替えるのではなく、オシレーターAセクションで設定した数値がオシレーターBセクションで設定した数値へモーフィングしていくのだ。
つまりサイン波をノコギリ波に、ベースサウンドをキックサウンドに、エレピサウンドをスーパーソウにモーフィングさせることができる。説明が本当に難しい。
この説明を理解した人は「もしかしてMoniqueはウェーブテーブルを作れるんじゃね?」と気付くだろう。
そうなのだ、今アナタの手持ちのウェーブテーブルに物足りなさを感じるのであればMoniqueはアナタが持つアナログシンセサイザーの知識を活用してウェーブテーブルを作ることができる。
Moniqueは単体ではそこまで威力を発揮するシンセサイザーではない。しかし使いどころを真に理解したとき間違いなく音作りの幅は広がっていく。
GeonKickは明らかにSonic Academy KICKシリーズのクローン・オマージュで使い勝手も操作感の違いは多かれ少なかれあるが操作感覚としては同じ。最新版であるKICK 3に含まれる機能はないがKICKシリーズの無償代替品として非常に良い選択肢となる。
プリセットもRolandTR-808風があったりと直ぐに欲しいものは揃っており、他のサンプリング音源も追加で読み込んでGeonKick上で編集することが可能なので満足感が高いだろう。
欠点はGMの非サポートで、MIDIの割当はGeonKick上で自ら行わなければならず、更にその方法が非常にわかりにくいのでGMサポートが存在して当たり前のユーザーからすると、GeonKickのMIDI設定がデフォルトのままDAWからGeonKickへキックMIDI送信しても音が鳴らなくて頭の中が疑問符でいっぱいになること。
CC-BY-3.0ライセンスで配布されているSFZ形式のピアノサンプリング音源。
信じられないかも知れないが、家電量販店で5〜10万円前後で売っている電子ピアノよりも高音質でサポートしている機能が非常に多い。
サンプリング元となっているピアノはYAMAHAC5、音質は48kHz/24bit版と44.1kHz/16bit版が存在。ベロシティ感知範囲は16段階、サンプリングターゲットは1オクターブ中の3音(基準音から前後1音はピッチシフト)、鍵盤リリース音やダンパーペダル音もサポート。
かつて、ピアノの音が良い無料のサンプリング音源と言えばYAMAHAS-YXG50だという記憶がある者からすると異次元の音質。S-YXG50のサイズは4MBだったがSalamander GrandPianoV3はピアノだけでWAV形式だと1GBを超えている。
欠点は楽器数が多く騒がしいポップスやロック、電子音楽などでは気にならないがソロピアノでゆったりな曲を弾くとダンパーペダル動作時の鍵盤リリース音の動作のおかしさがあること(※バグではなく仕様)。
家電量販店で5〜10万円前後で売っている電子ピアノよりも圧倒的にマシではあるが、最新のそこそこ高価な有償ピアノ音源と比較してピアニッシモの様な弱い音の表現力が少々物足りないことも欠点の1つだろう。
ソフトウェアとして音質・機能性共に入門向け電子ピアノを上回ってしまっているので、YAMAHAサウンドを好むのであれば電子ピアノからMIDI接続してPCで鳴らすのも悪くはない(※電子ピアノはスピーカーもハードウェア一体となった設計なので必ずしもSalamander GrandPianoV3が勝るとは限らない。ただしヘッドフォン使用時は明らかに勝る)
guitarixの説明はギタープレイヤーには一言「KEMPERだ」で伝わる。KEMPERという説明で他に多くを語ることが逆に難しい。
ただし、元来の開発コミュニティはLinux界隈でありMacやWindwosは動くには動くがLinuxよりも積極的なサポートが乏しいのが少々残念。
確率的ランダマイザを備えたマニアックなMIDIシーケンサー。
確率でMIDIトリガーするランダマイザを備えたDAWは珍しくもないが、Stochasはそれに加え、指定したMIDIトリガーへ対して別のMIDIトリガーをチェーンすることができる。
つまり、例えばMIDIシーケンサー上のコード進行を確率で別のコード進行へ変化させることが可能で、1小節ループでありながらも複数のコード進行を持つことが出来たりするマシンライブ向きなMIDIシーケンサー。
使いようによってはStochasの後段へ更にアルペジエーターを挿せば、ランダムにコード進行が変化するアルペジオを奏でることが出来るなど、知れば知るほどに可能性を感じる。
飽きさせないBGMを作成するのにも役立ちそうだが、必要ない人には本当に必要ないマニアックな拡張プラグインなのでココに挙げたのは本当に必要な人へ届けたいからである。
どうだ?なかなか良いエントリだったろ?
おいおい褒めるな、褒めるな。そんなに持ち上げたってさ俺から出せるのは無償で使えるシンセやエフェクター、DAWなどがまとめられたURLとか無償で使えるSFZ形式のサンプリング音源がまとめられたURLを貼るくらいなもんだぜ?
まぁ少しは格好付けられただろうし俺は満足して去るわ。じゃあな。
Permalink |記事への反応(14) | 18:21
最近「オールドメディア」とやたらと言われる様になったが、じゃあニューメディアってどこにあるんだ?
俺もオールドメディアの報道内容には不満があるが、現状これ以外に情報源が無いので見ている状態。ニューメディアがあるなら是非とも知りたい。
だがネットで検索して出てくるのは「オールドメディアに逆張りするインフルエンサー」と「オールドメディアの情報をミキサーにかけたブログ記事」しかない。
こういった”ニューメディアもどき”のせいで真なるニューメディアに辿り着けないのだ。自分らで取材をし、情報を精査・報道するニューメディアは何処かにあるはずなんだ。
じゃなきゃここまで騒がれてるはずはない。ニューメディアが何処にあるのか教えてくれ…。