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2025-05-10

都市伝説解体センター批評がどう変なのかを解説するための文章

最初にはっきりさせておくが、私はミステリー大好物だが、ミステリファンは嫌いだ。

フーダニットだのハウダニットだの身内でキャッキャとしているうちは可愛いものだが、いざミステリーポピュラーになろうとすると、いつもその芽を潰してきた。

いつもだ。だから衰退した。

都市伝説解体センターネタバレはしない。CMローンチトレーラー)で流れている範囲では触れる。

まず、批評のものについて

批評は、基本的には「批評する対象が、批評しようとする空間のどこにあるのか位置付ける」作業だと言える。

ざっくり言えば、「都市伝説解体センターは、河原町通三条下ルですな」のように言うことが批評家だ。

この時、媒体によっては「(京都市中京区河原町通三条下ルと言える」と書いたり、「注記:河原町通三条通の交差点から南側に入った場所」と記載する。

もっと平たく言えば、ファミ通レビューのように、0〜10の得点のうち、このゲームは9点の位置ですよ、と位置を示すのが批評だ。

これは大いに自由にやるべきだし、自分の信念に従って自分対象空間位置付けるべきだ。

ただ、「これはこうすればもっと得点が高くなる」と言うべきではない。それは批評ではなく改善提案からだ。

また、「こういう批評をする奴は、こんな奴だ」と言うべきでもない。それは「該当する批評家を批評する」ことだからだ。対象への批評ではない。

ラーメンハゲラヲタ蛇蝎の如く忌み嫌い批評するのは一貫性がある。

「こんなラーメンを好きなのは情報を食ってるからだ」と言うのは、ラーメンに対する批評ではなく、ラヲタを正しく批評している(位置付けている)。

都市伝説解体センター批評で多く目にするネガティブな反応について

概ね以下に集約される

にも関わらず、世間ポジティブな反応が多いのに納得できないというものだ。

特定の誰かを批評することが目的ではないが、該当する批評感想を持った人たちを批評する目的のこの文章でははっきり書くが、幼稚なのだ

幼いのだ。未熟なのだ。自他の境界線曖昧で、自分世間の中に立って批評できない。

俺がおかしいのではない、世間おかしいと叫んでるのだ。そして残念ながらその声はある程度、当人たちにも届いてしまう。

都市伝説解体センターというゲームが、面白くなかったのであれば面白くないと書けば良いのだ。

どこが面白くてどこがクソなのか書いて、だからこのゲームはこの位置だと叫ぶのが大人のやることだろう。

都市伝説解体センターが好きなのは、こういう人物像だろう」という批評も、別にすれば良い。

ラーメンハゲも信念に基づいてラヲタ批評する(ように見える)から人の心に刺さるわけだろう。

「俺の好きなミステリーではなかったから、この作品が好きなやつはミステリー好きではない」と書くのがハッキリと害なのだ

アドベンチャーゲームについても同じだ。正確に言えばあらゆるゲームについても同じだった。新人を鼻で笑うのではなく、沼に沈めなければならないのに。

なぜ自由にすれば良い批評を変だと評するのか

自分批評の論拠を、世間の誤りだと立脚するからだ。

俺は誤りとは書いていないというかもしれないが、書いている。

「俺は最後オチが納得できなかった。だからクソゲーだと思う」と書けば済むところを、

「え?俺以外は絶賛してるの?なんで?俺と同じ人もいるよね、良かった……じゃあやっぱり俺以外の感想を持った奴はニワカなんだな」と書くからなのだ

さっきラーメンハゲをわざわざ引いてきたのは理由がある。ラーメンハゲは、なぜどうして情報を食っていると評したのかを明確に示したからだ。

「このラーメンはまずい、それを絶賛するのだからこいつらは間違っている」という論立てをしていない。それは別のものからだ。

から都市伝説解体センターを絶賛するやつは、普段ゲームをしない奴だ」と言いたいのであれば、その論拠を示すべきであって「だって俺は面白くなかったから」というべきではない。

そこが変なのだ

ではどうするのが良かったのか

自由批評して良いし、クソだと思うものをクソだと言うのも表現の自由だろう。

ただ、その批評も当然のように批評さらされる。今やってるのがそれだ。

なぜ、ミステリーが好きじゃないやつに刺さったと言えるのか、なぜ普段ゲームをしない層にリーチたからヒットしたと言えるのか。

だってヒットしているのだから」と言うのはトートロジーであって、批評ではなく言葉遊びだ。

例えば、以下のような点だ。

これはアドベンチャーゲーム好きな人ほど陥りがちな穴であって、自分がほぼ無意識に流したところに何かあったかもしれないと言う内省につながっていない。

  • 総当たりで調べれば先に進めるように作ってあるが、総当たりがしやすいように、また間違えた場合もご褒美が得られるようになっているからヒットしたのではないか

ローンチトレーラーCM)にもあるように、新人調査である福来あざみが先輩調査であるジャスミンと、SNSを利用して調査するパートと、現場調査するパートがある。

そのいずれも、非常に明快に、既読と未読がわかるようになっている。

そんなの当たり前じゃんと思わずに、思い出してみて欲しい。今まで一度選んだ選択肢がグレーアウトされるアドベンチャーゲームがいくつあったかを。

また新人調査である福来あざみはメガネをかけることで念視と呼ばれる特殊能力ゲーム中で使うことができるが、SNS調査パートでは念視を使えばマークが付くのだ。

これは小さなマークだが、思っているよりも目立つので、どこを見たのか一目瞭然だ。

(これは念視を使っていわゆる正解を見つけた場合であっても、不正解であってもマークがつくところが重要であるメガネ既読がしっかり表示されるのだ)

また、多数の選択肢から正解を見つけなければいけない時に、間違ってしまってもキャラクターの掛け合いが見られることで結果としてご褒美になっている。

新人調査員の福来あざみが、真顔で変なことを言って所長にツッコミを入れられるのは、プレイヤーにとってはペナルティではなく微笑ましい会話を読めたご褒美なのだ

それ以外にも、調査がどの程度進んでいるかは、常に証拠品の数で示されているし、調査完了すれば次に進めるようになっている。

ゲーム体験が快適になるように、非常に丁寧に作り込まれている。

これまで、アドベンチャーゲーム慣れした人ならごく自然にやっていた、どの選択肢を選んだか覚えておく、どの場所調査たか覚えておくという、「ゲーム側の都合で人間対応しなければならなかった部分」が、「ゲーム側で対応されたことで人間がやらなくて済むようになった」と言う丁寧な作り込みが見られる。

これはゲームとしては些細だが本質的なところで、似たような例はシミュレーションゲームでは頻繁に目にする。開発陣が想定していなかったような細かいパラメータの調整を人間に強いていた場合、続編ではそのパラメータがバッサリとカットされることは良くある。ソコを遊んで欲しいわけじゃ無いから止めよう、というものだ。

ドラクエリメイクの時にも話題になった気がするが、デメリット付きで教会からやり直すのか、デメリットなしで戦闘直前に戻るのかの違いは、いわゆる「戻し」をどこまでプレイヤー強要するかであって(それが遊んで欲しいことなのであれば必要だが)もしも「戻し」で時間を取るのは今は違うよね、と思うユーザーが多いのであればそちらに合わせるのが自然だろう。

と、言うように、「なぜゲームに慣れていない人にヒットしたと言えるのか」を説明したいのであれば、それを説明すれば良い。

ゲームの作りが丁寧で、今までアドベンチャーゲーム理不尽離脱していた人たちを留めて置けたから」と自分は考えて文章にした。間違っていると思うなら反論すれば良い。

少なくとも、「俺はアドベンチャーゲームが好きだが、このゲームは嫌いだ。だからヒットするならゲームに慣れていないやつに刺さった」よりはマシだ。

なぜ自分が楽しめなかったミステリーは浅いと思ってしまうのか

自分の楽しめなかったのものを楽しむ相手を格下に見るのは、自己確立できていないから生じる。

このムーヴは何度もジャンルを潰してきた。先鋭化した果てに新規参入者がいなくなり、ジャンルが無くなる。

ここが良く無いと思った、これは私にはわからなかった、そんなミステリーは読んだことがない、大いに結構

問題はこれに「だから、これを楽しめるやつはニワカだよね」と傷を舐め合う自称その道のファンだ。

自己確立できていれば、「これは物理的に無理があるよね、三流」と言うだけで済むのだ。ヒットしても狼狽える必要はない。

なぜならば、確固たる自己があれば、もっと言えば美学があるのであれば世間がなんと言おうと「物理的に無理があり三流のゲーム」だと言えるからだ。

ヒットしているか否かは、自身批評には全く影響しない。

「なぜヒットしているのか」を論評したいのであれば、その論拠を立てないのであれば、空論である

「なぜアドベンチャーゲームと言えないか」を論評したいのであれば、やはりそれを示す必要がある。マルチシナリオでないからだとか、マルチエンディングでないからだとか、好きに言えば良い。

ただ、言葉にしなければ、反論してもらえないので、いつまで経っても自身の思いは曖昧なままだ。

(Polish pillarを入力するようなアドベンチャーゲームは硬派なのではなく、ゲームの都合を人間押し付けたからだと今でも思っている)

最後に、都市伝説解体センターミステリーアドベンチャーとしてどうなのか?

非常に良くできたインディーゲームだと言える。間違いない。

グラフィック雰囲気重視のドット絵で高精細とは言えず、音楽ループもそれほど長いとは言えず、フルボイスですらない。

いわゆる最先端ゲーム機の性能を最大限活かしているかと言われると、そんなことはない。

しかし、ゲームを始めて、どうなってしまうのだろう、このゲームを遊べるだろうかという不安に過剰なまでに寄り添うようなゲームシステムは、おそらくゲーム慣れしていない人をほぼ脱落させずに最後まで連れていくに十分な丁寧さを持っている。もちろんゲームに慣れている人はサクサクと気軽に遊べる。本が読めない社会人でもやり通せる良いボリューム感になっている。

ゲームシステムとして都市伝説というきっかけを作っておいて、きちんとアドベンチャーゲームをした上で、ミステリーとしても良くできている。

ネタバレをしないために個別具体的には触れないが、いわゆるミステリー好きならきちんと違和感を持てるように作ってあるし、少なくとも作中に描かれているもの整合が取れていないものはほぼ無い。ミステリー好きなら当然知っているだろうネタについては軽く流され、そうで無い人にも雰囲気で伝わるように作ってあるのは、非常に丁寧にシナリオが書かれているからだと思う。

既読セリフをもう一度読むことができるため、同じ人から同じものを何度も貰うとか、初見の話のはずなのに何度も聞けてしまう、というゲーム性に起因する不整合存在する)

一点だけ苦言を呈するなら、特装版に入っている冊子がゲームカートリッジよりも上にあって、いかにもパンフレットとして置かれているのは良くない。あのパッケージングだと先に冊子をめくってしまう。ゲームクリアした後でという文言を読まずに中を見るところだった。非常によろしくない。

自分ミステリーには一家言あるぞ、という人には勧めない。お前は小説を読め。売上落ちてんだぞ。

昨今は軟弱なアドベンチャーゲームばかりでというやつにも勧めない。お前は伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠をやれ。やったか

そうでない人には割と広くお勧めできる昨今珍しいタイプゲームでもある。よくあるストレスがかかるようなセリフや状況もどうしても存在するが、ツッコミ役が常に入ることでかなり中和されている。

疑う人もいるだろうが、ネガティブな反応も含めて、感想ほとんどクリアした後のものであることをもう一度良く考えてほしい。

映画のように映画館で拘束されて最後までほぼ見ることしかできないような状況とは全く違う、ストレスフルで娯楽の多い現代において、それがどれほどの快挙か。

面白くなるように座組して、面白くなるように作って、ちゃん面白くヒットすることがどれほどの偉業か。関係者各位に惜しみない賞賛を送りたい。

そして、面白いと思ったそこのあなたあなたはニワカではありません。

そして、あなた幸運にも、まだまだミステリーアドベンチャーも読みきれない遊びきれないほどたくさん広がっているのです。

そして、まさにあなたが居てくれるからこそ、次の企画が立ち上げられるのです。ありがとう。本当にありがとう

Permalink |記事への反応(14) | 02:32

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2025-01-26

[ゲーム日記]1月26日

ご飯

朝:朝マクド。昼:サンドイッチシロノワール。夜:お蕎麦いなり寿司。間食:小魚ピーナッツラムネチータラ。

調子

むきゅーはややー。おしごとは、やすみ。

ポケットモンスター銀(あくポケモン旅)

アカネ、マツバを倒してジョウトは折り返し。

○潮谷験「スイッチ 悪意の実験

幸せ家族経営パン屋さんを破滅させるスイッチを1ヶ月間持ち続ける、という突拍子もないアルバイトに参加した大学生達6人。

スイッチを押そうが押さまいが130万円という高額な報酬が貰えることは変わらないため、押すはずが無かったのだが、誰かが押してしまう。

という導入のとても奇妙なシチュエーションフーダニットもの

ただ犯人特定ロジックシンプルでかつ、そこに至るまでの過程はあまり重要視されていない。

文量の多くは主人公小雪が昔所属していた本作独自宗教団体光意安寧教の教義解釈することにあてられており、非常に独特な読み味の作品になっていた。

平易な言葉遣いが徹底されているので理解できないことは無いのだが、とにかくこの教義に対する問答が長く、多様な側面で議論がなされていく。

易しく読みやすい内容で、所謂幻想文学パートもどこから幻想で何の暗喩なのかがわかりやすくなっており、煙に撒くようなことをしない誠実さを感じた。

とはいえ、その上でこの小説ミステリなのか、娯楽小説なのかを問うと、なかなかにエンタメしからぬお勉強感があったのは否めない。

ならば衒学的な啓蒙思想があるのかと思えば、そうでもなく、非常に普遍的に良いとされる価値観を当たり前に肯定する部分までで区切りがついている。

真理や悟りや神のような宗教的意味合いが強い言葉を使いながらも、現代社会のかなり現実的な悩みとそれに向き合う心構えを諭すような内容だ。

主人公小雪自身に根差し宗教観を見つめ直す中で、仏教徒として宗教感を相対化するお坊さん、徹底して冷笑主義を貫く科学者生活が豊かな日本人の贅沢な悩みだと切り捨てる留学生、一時の快楽だけを追い求め続け議論に参加すらしない酔っ払いなどの、対立する価値観登場人物等もまた魅力的に描かれていくのは非常に良き。

特に物語素面時間がかなり限られている酔っ払い香川霞さんの自由さは好ましく、一ミリ探偵役をしていないが、名探偵には向いていそうなキャラだった。

ただその上で、発想が地に足がついた丁寧なやりとりが多いからこそ、奇想をロジックで説き明かす本格ミステリらしさは薄かったとは思う。

ストーリー入り口である思考実験じみた特異な設定も、この独自宗教観を語る上でこれしか無かったのかは疑問が残り、組み上げるべきパズルピースの大きさが不均等でアンバランスさを感じた。

ただ、光意安寧教を巡る幾つもの議論が、丁寧にたっぷり文量をつかい平易な語彙で書かれているのはとても好印象だった。

衒学趣味披露したがるのは、ミステリ作家たちの万国共通性癖なので、それを理解できない読者を冷笑するのではなく誠実に言葉を紡いでくれて嬉しかった。

Permalink |記事への反応(0) | 20:40

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2025-01-14

[ゲーム日記]1月14日

ご飯

朝:ロールケーキ。昼:そば海鮮丼。夜:バナナ。ギョニソ。チーズキュウリわかめ冷奴納豆目玉焼き人参玉ねぎシメジ和風スープ。間食:アイス

調子

むきゅーはややー。おしごとは、それなりー。

○夕木春央「箱舟」

大正舞台にしたシリーズ探偵達を抱える作者のノンシリーズ長編で、今作は舞台現代でかなり色が違う。

廃墟探索に来た元登山サークル社会人ご一行が自然現象やら何やらで危機的な状況になり、一週間以内に誰か一人の死を持ってしてでないと脱出できない状況に追い込まれる。

しかし、そんなピンチの中で何故か発生する殺人事件

生贄にするならその犯人にするのが理想だが…… という流石にゲーム的と形容したくなる舞台設定のフーダニットもの

今作の魅力はなんと言ってもこんな壊滅的な状況でものらりくらりと推理をし、頭脳労働に勤しむ探偵役の翔太郎だろう。

視点人物である柊一の従兄弟で、他のキャラとは雰囲気が違うと度々語られる超越的な探偵役らしい探偵役。

他のキャラが慌てふためく中でも与えられた証拠を丁寧に吟味し、クローズドサークル化におけるフーダニットを見事に絞っていく。

証拠品とアリバイを駆使した非常にロジカル推理方法は、名探偵誤謬や操りに対しても目配せがされており、格好いいキャラクタだった。

パズラー的趣向としてはシンプルな論ではあるものの、ある二択を確定させるために序盤に出て来た瑣末な会話がキーワードになるのも面白い

ホワイダニットを良い意味で軽んじ、動機の点は犯人特定した後に問い詰めれば良いという割り切りもステキなところだ。

また謎解き以外の物語的な側面では、相方になる柊一の異性とのロマンス描写を冷めた目線茶化すのも、また名探偵らしさだろう。

だがしかし、本作の魅力はそのある種凡庸フィクション的な名探偵らしさのその先、凡百な名探偵達との大きな差が明かされる彼の非常に人間味溢れる振る舞いにある。

会話文として書き下されるわけではないのに、ありありと想像がつき、名探偵としての立場がある種の解体、もしくは再構築を魅せるエピローグは圧巻。

名探偵とはなんなのか? 悩めるミステリ作家達が数多の答えを出してきたこの苦悩に、また一つ大きな大きな解答が提示された。

太郎の振る舞いは名探偵らしいか、らしくないのか、僕は非常に名探偵らしいと感じてしまったが、多種多様反論想像できるのも面白い

Permalink |記事への反応(0) | 23:39

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2024-12-15

[ゲーム日記]12月15日

ご飯

朝:なし。昼:グラコロ。夜:豚丼たまご豚汁。間食:スナック菓子ポッキーアイスバウムクーヘン

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすす。

いっぱい食べていっぱい寝た。

二日続けてマクドを食べることでグラブルコラボアイテムをゲット。

金剛嬉しいね

○ 阿津川辰海「透明人間密室に潜む」

ノンシリーズもの短編集。

本格ミステリらしい謎解きがたっぷり楽しめて、面白かった。

最後の一編だけは好みの範囲外だったが、他の三つは非常に好き。

透明人間密室に潜む

透明人間が題材の特殊設定もので、その透明人間犯人倒叙という構成自体がまずもう面白い。

更にそこから様々な趣向が多様に含まれており、ハウダニット一発ネタにしない怒涛の展開が続くのがすごかった。

ハウダニットホワイダニットの両面の謎が次々に解かれていく後半も勿論興味深いのだけど、個人的には透明人間は夜の営みをするにはそういう面を気をつける必要があるのかという、透明人間日常を掘り下げた序盤もかなり好みだ。

・六人の熱狂する日本人

とあるアイドルオタク同士の揉め事が発展した殺人事件、その裁判陪審員達がたまたま同じアイドルオタクだった。

滑稽な冒頭のテンションそのままに一気に駆け抜けるコメディ調の法廷もの

流石にご都合主義がすぎる前提ながら、アイドルオタクが畳み掛けるような専門用語オタクのありようの矛盾を見つけるシーンで一気にのめり込んだ。

殺人事件裁判で何を議論しているんだ? という引いた目線を許さない熱がある短編で、オタクらしさが楽しめる。

コメディ全振りながら、瑣末ながらオタク的には譲れない点が徐々に大きな違和感になって真面目な裁判官達も巻き込んでいく展開が面白く、地に足がついたロジックものとしても読み応えがあった。

・盗聴された殺人

僕としては本書のベスト

探偵事務所で働く聴覚に優れた美々香を主人公にした王道探偵助手ものフーダニット

犯人当ての趣向なので、作中の探偵が謎を解いた時点で自分も謎を考えてみた。

見当違いな推理をしてしまっただけに、驚いた。

ノンシリーズものらしい趣向もあるが、本題たる優れた聴覚で解き明かす意外なホワットダニットがいいね

そもそもそこが謎の焦点であることに中々気づけない構成が見事で、主人公聴覚は優れているが推理力は控えめな設定が、読者の目線でも推理可能な謎にしているのがにくい。

ミステリ的な点だけでなく、探偵助手関係値も心地よく、王道の楽しさが詰まっていた。

・第13号船室から脱出

脱出ゲームで本当の誘拐が起こったこから始まる、コンゲームっぽさもある「謎解き」もの

ヤングアダルトとか児童文学系を狙ったのかな? 上記三つとかなり色合いが異なっている上に、全体的にチグハグな内容で、しっくりこなかった。

特に脱出ゲームと誘拐がそれぞれ別に展開するのだが、脱出ゲームパートがあまりにもとってつけた内容で、作中人物たちとの評価の食い違いがつらかった。

最後の怒涛のどんでん返しも、どんでん返しありきの違和感のある構図だったため、驚きよりもそこに至るまでの遅さが気になった。

Permalink |記事への反応(0) | 23:55

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2024-08-26

anond:20240826110905

フーダニットWho DoneIt が 誰が殺したのか なら

ワットダニット What DoneIt は 何が殺したのか なのでは

そんな ふうに おもいました

Permalink |記事への反応(0) | 11:12

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フーダニットとかハウダニットとかあるじゃん

ミステリー小説テーマ類型のアレ。

よく聞くのは、上の二つとホワイダニットだろうけど、じゃあ、5W1Hの残りの3つってないのかなとふと思った

フーダニットWho DoneIt 誰が殺したのかで犯人捜し

ハウダニット How DoneIt どうやって殺したか トリック探し。古畑任三郎とかコロンボとかのでよく見るやつ。倒叙ミステリーと呼ばれるらしい

ホワイダニット Why DoneIt なぜ殺したのか 社会派ミステリとかでよく見るやつ。なんか松本清張が書いてるイメージ

↑この辺まではよく見るやつ

ホエンダニット When DoneIt いつ殺したのか ああこれ、アリバイ崩しだな。でもアリバイ崩しってだいたいトリック探しとセットになるからこれがメインテーマにはなりにくいのかも

ホエアダニット Where DoneIt どこで殺したのか 血痕もなにもない密室に突然出現した遺体みたいなのはここにあてはまるのかね。 これもトリック探しの一部分だからメインにはなりにくいのかも。

ワットダニット What DoneIt 何を殺したのか ちょっとこのタイプ思いつかないな。ミステリー詳しい方どんなのあるか教えてほしい。

 

週の頭からこんな無駄なこと考えてた。特にミステリー好きなわけでもないのに

Permalink |記事への反応(1) | 11:09

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2024-05-12

anond:20240512200453

ニンテンドースイッチゲームまた50本遊んで感想書いたのでまとめ(部門別ランキング)

●好きなボーカルベスト3

GoldenMission

金色ラブリッチェのOP

明日宇宙飛行士になって大気圏外で愛を語ろうか」の歌詞主人公が夢を持って職業を選ぶことがルート分岐重要な点になるストーリーと密接に関係しているのが大好き。

ファンディスクオーラス流れるのも感動的で大好きな曲。

旅路の果て

アカイイトED

「長い道のり超えてたどり着いた私たちの“先達”」

伝奇ものストーリーを踏まえたいい歌詞がすぎる。

どのルートでもしっくり来るが個人的にはサクヤルートを踏まえて聞くのが好き。

アカイイトは泡沫のボーカル版もいいんだけど、これはゲーム内には未収録なので選外。

・星の瞬くこんな夜に

魔法使いの夜ED

星が瞬くこんな夜にひとりぼっちが二人」

魔法使いの夜を端的に表したいい歌詞

この続きを読みたいなあ。


●好きな男性キャラベスト3

根津御影

AMBITIOUSMISSION主人公

ハートとため息を盗む怪盗ミスアルテに一目惚れ、もといハートを盗まれから自分も同じ信条を掲げて怪盗を始める導入から、かなり色々なエピソードがありこの信条の重さがどれほどの物かを理解するシーンは胸が激って熱くなった。

女性キャラだけでなく男性キャラからも惚れられる展開もあり、その際に割と躊躇せず行くのも貪欲で大好き。

タイ

LOOPERS -ルーパーズ-の主人公

宝探しゲームが大好きで、彼が考えるアクティティ楽しいことが、周りの人間をどんどん引っ張って行くのが前向きで凄くいい奴。

このシナリオライターさんの主人公はみんな同じキャラ批判されるのを見たことがあるが、その点をうまく脱臭してシナリオに落とし込めていると僕は思う

・静希草十郎

魔法使いの夜主人公

電話すらない田舎から引っ越してきた純朴な青年で、慣れない街に四苦八苦しながら一生懸命生活をする様が格好いい。

疑わないぐらい当たり前のことが当たり前じゃないことを気づかせてくれる彼の独白は非常に興味深く、それが魔法と同じぐらい特別で異質に見えるその境遇が重たいし考えさせられる深さがあった。


●好きな女性キャラベスト3

・怪盗ミスアルテ

AMBITIOUSMISSIONヒロインで、ハートとため息を盗む怪盗。

作品の大きなテーマであるハートとため息を盗むを実現し続ける様は、カッコよすぎて開幕から一気に引き込まれた。

そんな格好いいキャラが中心だからこそ、最終盤で彼女ハートとため息を盗むように盤面をひっくり返すあのシーンは堪らなく燃える最高のシーンだった。

スバル

Dear MyAbyss主人公

マイナス思考で陰気で自分勝手な、世間一般価値観ではよくないとされるキャラで、作中の言動も度が超えてる程に度し難いシーンが多い。

しかしその自分勝手さもここまで一貫すれば見事と言うしかなく、彼女の働かず誰とも交流せず美味しいフルーツ牛乳だけを飲み食いし自然を愛で続けたいという欲望を、ガチドン引きするぐらい繰り返すくだりは圧巻だった。

・小熊真央

FatalTwelveに登場する主人公ヒロインの友人キャラ

デスゲーム参加者じゃないのに参加者よりも忙しそうに活動し続け、ヒロインメンタルケアし、主人公に察することを教えと、縦横無尽活躍する名脇役

恋のキューピットと言えば聞こえはいいが、主人公ヒロインの二人のために献身的が過ぎるので、彼女彼女自身幸せを見つける追加ファンディスクなども遊んでみたい。


⚫︎エッチキャラベスト3

・葛

アカイイトの年下ヒロイン

小学生ながら廃屋一人暮らしをしているため、夏の蒸し暑い時期なのにお風呂に入っていない。

しかも、彼女攻略ルートに入ると主人公もお風呂に入れないため、蒸れが蒸れ蒸れになるのはエッチがすぎる。

笹川こずえ

ナイトハイクメインヒロイン主人公

アウトドアが大好きなため、汗臭いのは当たり前と割り切っており、キャンプ場でシャワー浴びたいとゴネる友人を冷たい目で見るシーンがたまらない。

その証拠に、シャワーを浴びるルートに入るとスリラーサスペンスな展開が始まるが、シャワー浴びずにいると男性と急接近し恋愛ルートに入るため、恋愛においてもお風呂は入らない方が良いことが示唆されている。

・保村

Night of the Crabz ~カニの頭に気をつけろ~のヒロイン

常にふざけており下品なことも平然というキャラクタだが、温泉旅館に泊まりに行くのに変えの下着を持ってこず同じものを履き回すというエッチな技を披露する。

風呂に入ってがっかりさせた後、下着の履き回しで興奮させる高等テクニック感謝


⚫︎結婚したいキャラベスト3

小林つばめ

AMBITIOUSMISSIONの友人キャラ

男子学生なのだけどとある事情からプライベートでは無理矢理メイド服を着せられている不憫キャラ

かなり流されるタイプで押せば普通にエッチなことできちゃいそうな様が可愛かった。

レイ

災難探偵サイガ~名状できない怪事件~のワトソン役を務める助手キャラ

性別不明なため男女どちらかは作品内で明記されておらず、ビジュアルもその通りどちらとも解釈できるデザインになっている。

路上生活を長く続けていたため、お風呂に入る頻度も少なかったに違いなく、その点を深掘りしていきたいと考える。

・翔太

アーキタイプ・アーカディア攻略キャラ

成人済みの男性ながらオンラインゲーム内のアバターでは女性キャラを使い、他のプレイヤーに媚びを売って所謂姫プレイ」を楽しんでいる。

サークルクラッシュしてからも、色々なキャラ依存心高めに媚を売る様は普通にエッチで、可愛いキャラだ。


●好きなトリックベスト3

ダンガンロンパV3の第4章の王馬小吉のすべて

ロシアイ学園生活というダンガンロンパの根幹をなす設定をおちょくりまくる、シリーズ屈指の名エピソード立役者の一挙手一投足。

V3だけでなく、1と2も含めた今までの学級裁判が如何に黒幕恣意的誘導であったか理解できる設定の妙が面白かった。

マヨナカ・ガランの死者にまつわる設定の開示と岡田黒洲

死生観に関する非常に独特な設定が開示されると共に、その異端キリスト教解釈否定する岡田黒洲の有り様は驚いた。

特にオーラスオーラスで、作品タイトルの意味独白しながら彼が叫ぶ慟哭は、物語のために作られたミステリらしいトリックで、謎解きやパズルではなくミステリとして優れた作品だったと感じた。

ワールドエンドシンドローム主人公名前入力にまつわる仕掛け

プレイヤー自分名前を付けるのは、テレビゲーム黎明期からあるありふれた仕様だが、この点を見事にトリック昇華しており驚いた。

さらにこれが叙述トリックサプライズの類ではなく、フーダニット過程に用いられるのがたまらなく決まっていた。


⚫︎好きなカップルベスト3

・ルストと翔太

アーキタイプ・アーカディア主人公独自ルートがある男性キャラ

彼のルート選択すると密接な関係値のエンディングを迎えられる。

カップルか否かは議論余地があるかもしれないが、依存心が強く自立できない翔太と、他人固執せず内に篭りがちなルストはまさに割れ蓋に閉じ蓋、幾つもルート選択があるゲームだがこの組み合わせがベストカップルだと感じた。

・空木恭平織原真琴

探しものは夏ですかの主人公ヒロイン

一夏のボーイミーツガールものだが、とあるSFガジェットの登場により、随分と歳の差カップルになる。

この歳の差に苦悩するところがいじらしく面白いので、アフターストーリーとして少ししか読めないのは物足りなかった。

・佐知子と貴呼

SeaBed主人公たち。

二人の関係値は話の大きな主題にあるため、このゲームが好きということは自然とこのカップルが好きになる。

女性同士だからこそのアクティティもあったりして、とても幸せそうなカップルで素敵だった。


⚫︎好きなスチル絵ベスト3

・怪盗ミスネルバが登場するスチル絵

2枚あるがどちらも最高で甲乙は付け難いが、2枚目に出てくる方が好き。

ミスアルテ、ミッドナイトに続く3人目の怪盗だが、まさかここで来るかと驚かされ、さらに背景にちらっと映るある事情を抱えた前作のヒロインたち。

今作の仕掛けが一点にあつまる万感の想いがこもったいいシーンな上に、前作への気配りもされた完璧な一枚絵だった。

・島の電気が復旧するスチル絵

ATRI -MyDearMoments-の最後の方に出る、主人公ヒロインは後ろ向きで、電気で明るくなる島の家々がメインのスチル絵。

今までの苦労が報われる上に、電気が付く背景の美しさが合間って非常に感動した。

その上で、これは日本の小さな離島電気が復旧しただけで、世界はまだまだ苦難が多く、これを第一歩にするという決意に繋がるのも良きシーンだった。

・死の線が見えない月明かりに照らされたアルク

月姫-Apiece ofblue glassmoon-の志貴がアルクに惹かれる印象的なシーン。

直死の魔眼という得意な能力のせいで人とは違う生死感を持ってしまった主人公が、美しく見えるヒロインが登場するのは非常に納得感があり、一気に話に引き込まれた。

個人的には原作の際は琥珀さん派で、他のキャラにはあまり思い入れがなかったのだけど、リメイク版はここだけでアルク派に鞍替えした。


⚫︎美味しそうな食い物ベスト3

・月の涙

ファミレス享受せよのドリンクバーで飲める飲み物

味についても言及されているが、現実世界には無いので飲みたくてしかたなかった。

サンドイッチ

SeaBed病院屋上で食べるサンドイッチ

食事に舌鼓を打つシーンは多いゲームだが、前後文脈も相まって印象的でお腹が空くシーンだった。

チョコボール

金色ラブリッチェのテーマ金色象徴するお菓子

実のところ繰り返し登場するわけではなく、要所で数回出るだけなのだが、印象的なシーンが多いため読了後にコンビニに買いに走った。


⚫︎続編やスピンオフが遊びたいタイトルベスト3

魔法使いの夜

ストーリーとして綺麗に終わってはいものの、設定や未来が知りたいことが多すぎる。

特に周瀬律架については蒼崎姉妹と何か関係値がありそうなので深掘りを期待したい。

名探偵ピカチュウシリーズ

ポケモン買い切りゲームはいくらあっても困らないので半年に一回ぐらいは何かリリースして。

素材使い回しでいいから1時間ぐらいの短編を定期的にリリースするのが向いてると思うんだけど、難しいか

心霊ホラーシリーズ

第三弾死噛で遂に覚悟を決めた主人公や、NGの面々と交流など気になることが多……

!? 追加DLCが夏に出るの!? やったー!

ゲーム大好き!!!

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ニンテンドースイッチゲームまた50本遊んで感想書いたのでまとめ

1年前に50本遊んで感想を書いた記事を書いたのですが、

あれからまた50本遊んで感想を書いたのでまとめ記事です。

前回のブコメオススメしてくださったゲームは遊んでいるものもあれば、遊んでいないものもありますが、どれも参考にしていますし、いつか遊ぶと思います

なので、また何かオススメがあれば書いてくださると嬉しいです。


51〜65はこの記事

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好き好き大好き超愛してる

ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期

ダンガンロンパシリーズ完結作で、突然集められた超高校級の才能を持つ面々が殺し合いゲーム強要されるデスゲームものにして、その殺し合いの加害者クロを見つける学級裁判で謎を解くミステリゲーム

テキスト主体としたゲームとしては3作目とマンネリし始めるナンバリングだが、全くもってそんなことはなく「嘘」テーマにした幾つかの事件を今まで以上の絶望さで描いている。

特に超高校級総督王馬小吉にまつわるエピソードは圧巻で、歴代作品を踏まえて「絶望希望」は「嘘対真実」の言い換えだと無邪気に信じていた気持ちを粉砕させられた。

ダンガンロンパシリーズはこの作品以降はファンディスクのようなものしかリリースされていないが、なるほど確かにこの後に単純な4やV4をリリースするのは難しさがわかるのもシリーズファンには賛否がわかれる内容だった。

このシリーズアニメ版の「3」で絶望して少し身を引いていたのだが、改めてこのV3を遊んで、やっぱりダンガンロンパは最高だなと思いを改めた。


SeaBed

公称ジャンル百合要素を含むミステリーで、物静かで落ち着いた女性のサチと、元気で朗らかなタカコのカップル関係値の変遷を追うノベルゲーム

日常動作食事自然の豊かさ、季節感などなどの風景や情景の描写に文量が大きく割かれているのが特徴的で、淡々と進む中で彼女たちが何を感じたのかを、咀嚼するように読み解いていく。

そんな平和楽しい内容が、あるタイミングで突然ガラッと風景を変え、死と向き合うことの難しさ、生き続けることの意味などを問いかける哲学的幻想的なストーリーに変化していく。

ものすごく大好きで愛してる作品だけど、面白いというよりは、考えさせられるというか、このキャラ達のことをずっと延々に頭の隅で思い続けることになっているような、それぐらい大きな作品だった。


アーキタイプ・アーカディア

文明崩壊した世界で何故か稼働中のVRMMORPGアーキタイプ・アーカディア」を遊ぶ人達思想がぶつかり合う、火傷しそうな熱意が伝わってくる熱血ノベルゲーム

ゲームは遊んでおらず食糧も水も希少な世界必死暮らしているルストと、その妹でラスモス・ゾティーラ・トゥーラッカという独自挨拶ゲーム内で仲間を増そうと頑張っている妹のクリスティンの二人で始まった旅がどんどんと広がっていく壮大さが魅力的。

テーマの「ゲーム楽しい」を伝えるために様々なプレイヤーと対決していくのが、まさに楽しいゲームで、ゲームを遊ぶゲームというメタ構造になっている云々と言った小賢しい理屈を跳ね除ける沸る激情が最高に楽しいゲーム

可愛いヒロインも沢山登場するのでそういう方面でも面白く、特に僕はコロネちゃんダントツに大好きで、専用ルートのその先を妄想して悦に入ることがある。


魔法使いの夜

1980年代後半近代化が進み発展する街「三咲町」を舞台に、電話すら知らないほど田舎から引っ越してきた静希草十郎が、魔法使い自称する二人の少女出会うボーイ・ミーツ・ガールものノベルゲーム

まず目を引くのが非常に作り込まれルックで、立ち絵と背景絵、その上にかぶさるテキストウィンドウという一般的ノベルゲームでありながら、表現の幅がとても広い。

ストーリー田舎に住んでいた主人公が、街に慣れることを通じて、近代的な社会とそうでなかった時代を浮き彫りにしていき、当たり前に享受している一般的水道電気貨幣すらも、近代化恩恵であり当たり前ではないエピソードが手を変え品を変え繰り返し語られるのが、情緒的な染みるように楽しい

この情緒的ながら近代日本では当たり前のストーリーと、新伝奇ものらしい魔術を使った異能バトルのストーリーとが、静希草十郎にとっては同じだけ異質なものなのが、面白かった。

(なお、ちょうどまさに今このときスマートフォンで遊べるガチャ形式運営ゲームFGOで、彼女たちのアフタストーリーが読めるそうなのだが「ガチャ我慢する」という脳の回路が焼け切れ、貯金や手を付けてはいけないお金をあっさり使い込んでしまった過去があるので、僕は遊べないのがモドカシイ


AMBITIOUS MISSION

怪盗、探偵警察、盗人、泥棒正義と悪が入り交じる登場人物たちの中、ハートとため息を盗む怪盗ミスアルテ共に盗みを行っていくクライムサスペンス

フィクションらしい痛快さに振ったリアリティラインながら、この世界観の中でも丁寧に盗みを行う段取りを立てるパートがあるのが非常に好印象。

自分たち犯罪者であることを認めながら、法では救えない大切な人のために死力を尽くす怪盗たちの生き様が格好よくて滾る最高に面白い作品

そんな怪盗たちですら挽回不可能に思えた最後の盗みの仕掛けは、まさにハートとため息を盗まれた爽快さで、思わずコントローラを握る力が強くなりすぎて、スティックを壊してしまうほどだった。


○大好き

Dear My Abyss

陽気なミスカと陰気なスバル対照的な二人の友人関係が、無垢人形のようなルウが転校してきたこから大きく変化することになるノベルゲーム

学校熟成される閉鎖的な人間関係と、思春期らしい堂々巡りを続ける自己言及を、丁寧な心理描写と情景が伝わってくる幻想的な精神世界の問答で文章を魅せるタイプ作品

女の子同士の三角関係のように見えて、早々にミスカの好意は豪快に空回っており、スバルミスカのことを全く好きではないと、二人の視点シーン毎に同じエピソードを描くことでそれがわかる構成が読んでいて辛い。

楽しいとか面白いような前向きな感情で読める作品ではなく、思春期女子高生自己問答の末に得られた後ろ向きで退廃的な選択が、三人の関係値を歪めていく悲劇を読ませる作品だった。


アカイイト

父親実家がある田舎帰省した羽藤佳が、その田舎にまつわる伝説とそれを取り巻く異能のものたちと交流していく、和風伝奇ジャンル女の子同士の恋愛表現するノベルゲーム

まず伝奇ものとしては、歴史にまつわる蘊蓄衒学趣向的なやり取りが多いが、それが少しづつ大きな設定の開示に繋がっていくのがワクワクする。

主人公の羽藤佳は異能こそあるものの直接的な戦闘能力はないため、ヒロインたちに頼ることになる恋愛の導入が、アカイイトらしさだ。

バッドエンドの豊富さも面白く、バッドと言いながらメインルートとは異なる選択を魅力的に描いており、最初から最後まで飽きずに楽しめた。


夜、灯す

琴を演奏する筝曲部の熱血部活ものパートと、数十年前の女生徒同士の心中事件を追うサスペンスパートが混ざりあったノベルゲーム

仲間との和を大切にする鈴と、演奏技術に重きを置く有華の二人の女性対立しながらも関係値を育てていくのだが、こちらのパートは琴の演奏に関するやり取りが多く、甘い恋愛の要素は少なめ。

対して、数十年前の心中事件の方は、終わりが心中からこそ、はっきりと恋愛の要素があり、そこに至るまでの過程は辛いシーンもあれば、甘いシーンもある。

主人公保護者であり老齢の尼、十六夜妙蓮さんの大活躍はすごく印象に残り、もう一人の主役といっても過言ではないだろう。


帰ってきた名探偵ピカチュウ

ポケットモンスター世界観をテキスト主体アドベンチャーゲームに仕立てるシリーズで、2018年名探偵ピカチュウから5年ぶりの続編にして、完結作品

バトル以外の生活の場におけるポケモンの生息が魅力的で、それを映像でなく文章で楽しめるのは唯一無二だ。

これはもう他の作品と違って客観的評価は完全に捨てるしかなく、ポケモン実在する、ポケモン生活したいなどと、ポケモンへの思い入れがあるからこそ楽しめる作品

肝心のストーリーについては、実写映画版が先取りしていたせいで、サプライズ展開がサプライズになっていないのが気になるし、これほど間が空いてしまうと期待度も相応にあがってしまう、可能なら短編を定期的にリリースしてほしいが、難しいかなあ。


ATRI -My Dear Moments-

海面上昇が止まらず住む場所を失った人が多くいる近未来日本離島舞台に、超エリート校に通っていたが夢破れて戻って来た斑鳩夏生が、アンドロイド少女アトリと交流する恋愛ノベルゲーム

主人公斑鳩夏生はめちゃくちゃ優秀で頭の良いカシコなのだが、とある事情により左足がなく、精神的にも不安定なので、生きづらい描写が開幕からは続く。

しかし、美少女アンドロイドのアトリによりそこが一変し、彼女が左足を補い、精神的な不安定さも補いとサポートすることで、どんどんと前向きになり、社会基盤が大きく変化した田舎町でその頭脳を活かしていくのがワクワクする展開。

この頭脳で手の届く範囲の人たちを救っていくシーンは非常に前向きかつ地に足がついた展開で、大好きな丁寧さだった。


死噛~シビトマギレ~

ダンジョンRPGの老舗エクスペリエンスが送るホラーアドベンチャーシリーズ第三弾で、怪異の噂を横スクロールのような探索パートで調べてからRPGボス戦のような怪異との対決パートに挑む構成で、テキスト主体アドベンチャーゲームらしくない画面構成になっている。

死印の直接的な続編で、主人公や他の登場人物共通しており、ストーリー的にもそれを踏まえての悩みや成長が描かれるので、必ずそちらを遊んでから遊びたい。

前々作では怪異に振り回されてばかりの主人公だったが、今作では一転して、怪異と立ち向かうことに強い哲学的な回答を持つことになる。

ホラーの恐ろしさや恐怖を煽る部分に着目しがちだったが、ストーリー的に感動するポイントが多くあり、とてもおもしろかった。


NG

ダンジョンRPGの老舗エクスペリエンスが送るホラーアドベンチャーシリーズ第二弾で、怪異の噂をDRPGのような探索パートで調べてからRPGボス戦のような怪異との対決パートに挑む構成で、テキスト主体アドベンチャーゲームらしくない画面構成になっている。

前作とは同じ世界ではあるが、登場人物は異なっているので、設定を飲み込めるなら今作から遊んでも問題ない。

アウトロー自称する鬼島空良とその仲間たちが怪異と戦うストーリーだが、単純な腕力では倒せないので、現場操作証拠品を集めて、知恵を絞って敵と対峙するシリーズの骨子は共通している。

前作よりもブロマンスな傾向が強調されており、主人公の鬼島空良と、親友にして反社勢力の天生目聖司との持ちつ持たれつの関係値が面白かった。


マヨナカ・ガラン

キャラポリゴンが常にステンドグラスが透けて見える、特徴的なルックが目を引く、キャラクタの演技主体アドベンチャーゲーム

閉鎖的な隠れキリシタンの村の中で、正道とは大きく変化した異質なキリスト教テーマにした、宗教にフィーチャーした作品

前半こそ村人との楽しい交流名産品に舌鼓を打つ展開などコメディ要素も多いが、中盤から宗教を信じることの覚悟を問うような重苦しい展開が続く。

タイトル意味がわかる、とあるキャラ慟哭シーンは、思い出すだけでも気が重たくなる悲しい作品だった。


ワールズエンドクラブ

全国の小学校から落ちこぼれだけを集めたガンバレ組の面々がデスゲームに巻き込まれることから始まる、アクションゲームテキストを読むパートが融合したアドベンチャーゲーム

息をつかせぬ展開が魅力で、一転二転、七転八倒、とにかく次から次へと設定の根底をひっくり返すような、サプライズ展開が目白押し最後まで遊べる。

そんな中でもガンバレ組の絆の深さ、彼らが分かつ事ができない強い関係であることを信じれるようになってからは、痛快なストーリーが続くのも楽しい

アクションゲームは若干とってつけた感があるとも思うが、ガンバレ組の得意な能力ゲームっぽく表現できているとも言える、かも。


ワールドエンド・シンドローム

転校生主人公複数美少女たちと恋愛しつつ、100年に一度死から蘇る謎の現象を追う伝奇サスペンスの要素もある、ノベルゲーム

恋愛部分は正直前フリ感が強く、伝奇パート関係が薄いヒロインたちのエピソードは薄めで、関係が濃いヒロインは濃いと、濃艶がはっきりしているのは好みが分かれそう。

から蘇った人間は周りの人間記憶整合性操作しながら生きながらえるため、どうやってその蘇った人間を見つけるのかのフーダニット段取りが、ミステリしていて面白い

設定こそ新本格作家アニメ化もした某作と似通っているが、ゲームならでは仕掛けやミスリードがあり、しっかりとノベルゲーム翻案できている良作。


Permalink |記事への反応(4) | 20:04

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2024-01-28

[ゲーム日記]1月28日

ご飯

朝:ナポリタン。昼:チキンラーメンポテチクッキー。夜:りんごヨーグルト大根玉ねぎキノコたまごスープ。間食:なし。

○調

むきゅーはややー。おしごとは、おやすみ

○ サスペクツルーム警視庁門前署取調班~

すっかりお馴染みになっている株式会社オレンジが定期的にリリースしている低価格DL専売テキストアドベンチャーゲーム

警視庁の取り調べ専門の部署に配属になった女性刑事真野ハルカ主人公に仲間達との事件捜査を描く短編形式シナリオになっている。

シナリオライターがTHE鑑識官シリーズの方という売り文句なだけに、1話完結の短編集、主人公若い女性、相棒AIマスコットキャラがいるなど外枠の部分に共通点がある。

システム株式会社オレンジ恒例のそれで、オーソドックスADV形式容疑者との対峙、聞き込み、捜査などを行う。

(捜査箇所や移動場所を選ぶ際、カーソル移動の挙動がよくわからない点もここまで変わらないと愛おしくなってくるね)

取り調べ専門の部署という特異な設定があるにはあるものの、よくある推理ADVの通り現場にも行くし、聞き込みもあるしで、ゲームプレイ感としてはそこまで大きな違いは感じなかった。

登場人物達も良い意味でも悪い意味でも癖がない良い子ちゃんが揃っており、引っかかるポイントがなかった。

例えば、海外飛び級義務教育を終えているため16歳の若さで働いているミズキなんかは、いかにもな設定だが、彼女を掘り下げる具体的なエピソード駄菓子の酢イカが好きなところぐらいで、かなり薄味。

芝犬渾名がついているワンコ青年の小柴レオとは、犬猿の仲ながら実は内心で通じ合っていそうな関係値も、それらしさがあるだけで深掘りはされていない。

このキャラクタの描写の薄さは明確に欠点だったと思う。

短編集で5編入っているのだが、肝心の事件の方は最初の3編はかなり薄めの作り。

三つともかなり真っ直ぐな事件になっている上に、取り調べ専門の部署という縛りのせいで、フーダニットが謎の主題に置けないのが窮屈そう。

リニアで一直線の謎解きが続き、作中人物達があたか最初から今回の事件のページ数を把握しているかのように、序盤のこれがミスリード、終盤のこれが本丸区分けしていくような、非常にモドカシイ作りになっていた。

スチル絵が被害者容疑者のそれしかなく、遊びの文章が無いのは、流石に硬派がすぎる。

というように、三つ目まではかなり褒めるポイントが少なく厳しい出来だったのだが、四編目と五編目は前後編になっていて文量が確保出来たからか、面白かった。

レギュラー登場人物それぞれに活躍の場面があり、事件も二転三転しつつ容疑者も多め、さらに内輪に犯人いるかもしれない疑惑が盛り上がりを感じた。

取り調べ専門の部署という設定も、最終盤の展開を考えると腑に落ちる部分があり面白かった。

ミステリ的な薄味感とキャラクタ描写の少なさはは最後まで変わらなかったものの、取り調べ専門の捜査官が目指す場所情緒たっぷりに描く最後の取り調べは面白かった。

全編このクオリティであればより良かったのだろうが、終わりよければ全て良しだ。

クリア後のおまけエピソードも数分で読み終わるものとはいえ脱力ものの緩いコメディとして普通に楽しめた。

続編も作れると思うので末長く続いて欲しいし、できれば主人公にもカップリング相手が出てくるとそういう楽しみ方も出来てより良いと思った。

なお、三話でとある人物が夜中に同性の家に招待されジャグジーに入るシーンがある。

トリックの都合でジャグジーに入れたい気持ちはわかるものの、夜中に金を返すと言われて呼び出されたのにジャグジーに入る必要性がない上に、それなりに関係性が悪化している以上、どうやってジャグジー誘導したのかの詳細が明らかになっていないのが気になって仕方ない。

いや、要するにエッチ関係性を示唆しているとしか思えずムラムラしたのに、何も触れられなくてイライラした。

Permalink |記事への反応(2) | 19:58

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2023-12-31

[ゲーム日記]12月31日

ご飯

朝:なし。昼:バターロールチーズ。夜:ほうれん草豆苗ウインナースープマグロイカ刺身。間食:チョコ

調子

むきゅーはややー。13連休5日目。

ダラダラしてる。連休最高!

探偵・癸生川凌介事件譚 あねの壁

携帯電話配信されていたアプリニンテンドースイッチに復刻したADVで、シリーズ化されているものの第十一弾にあたる。

姉の壁という伝承調査にやってきたライター弥勒院蓮児とその助手十六夜彩子が殺人事件に巻き込まれる。

今作からシナリオライターさんが変わっておりシーズン2と括られている。

登場人物もいつもの面々の出番は控え目で、五作目昏い匣の上で登場していた弥勒院と十六夜が主役になっている。

作風的にも新本格の流れの影響をバリバリに受けていたシーズン1とは少し異なっていて、どちらかというとミステリよりサスペンスな趣きで、謎解きはあまり話の主題ではない雰囲気だ。

伝承についての調査パート、その伝承になぞらえた奇妙な殺人事件を追う調査パート、そして謎解き編という構成だが、ボリュームはかなり控えめで謎らしい謎の提示が無いので引っかかるところがなかった。

この謎らしい謎の提示の弱さは短編ミステリとしては物足りなさを感じた。

フーダニットが絞り込めないことを作中では度々繰り返しているが、そもそもそれらしい謎の提示が無いから、ただ悩んでるだけでもう少し前向きに進められるところの議論が欲しかった。

とある解釈を序盤に深い理由なく除外していたり、科学捜査の基礎中の基礎をとある人物理解していなかったり、医療従事者に金を握らせて隠蔽していることがすぐバレたりと、そもそもクローズドサークルが閉じている中で謎解きをする意味が見出せなかったりと、なんというか“ぎこちなさ”が目立った。

からダメなんじゃなくて、こういう部分が気になるぐらい魅力的な大きな謎がないことが評価に繋げられなかった。

名探偵癸生川凌介最後最後まで登場せず、ためにためて出てくるシリーズお馴染みの構図は、謎が謎だからこそ輝くのだが、今回は頼るのが早すぎて語り手の弥勒院の情けなく思えてしまった。

小説的な情緒を語るパートは文量をしっかり割いていて、こちらは面白かった。

伝承現代感情リンクするところは特に良く出来ており、パズラー的な見立て殺人の妙でなく、小説らしい物語構造としての比較の妙が決まっていて面白かった。

この辺はシーズン1から2へ切り替わってライターの好みも変わったことを強く感じて面白かった。(石川さん情緒面のエピソード主題にした作品はあったけどね)

ミステリのぎこちなさと比べると、姉弟感情の揺れ動きや、残酷大人無垢子供の対比など、情緒面の文章の筆の乗り方はかなり好印象。

本格やパズラー的な要素が好きな僕の好みとは違っていたが、見るべきポイントはしっかりあって面白かった。

Permalink |記事への反応(2) | 23:27

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2023-09-18

[ゲーム日記]9月17日

ご飯

朝:カップヌードル。昼:なし。夜:チキンケサディーヤ、フライドポテトガーリックトーストミニカレー、ビールハイボールレモンサワー。間食:ばかうけ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

ワールドエンド・シンドローム

美少女ゲームらしい数人のヒロイン恋愛関係を結んでいく展開と、100年に一度蘇り殺人を行う黄泉人を巡るフーダニット的な展開とが合わさったテキスト主体アドベンチャーゲーム

親しい人の死から生きることへの意欲が薄い主人公が転校して奇妙な部活に参加するスタートで、同居人主人公へは横暴ながら学校ではその見た目ででモテモテな楠瀬舞美大金持ちで価値観が食い違うもの努力家の神代沙也、無口だがメイド姿でバイトする可愛いもの好きの甘奈未海、瓶ぞこグルグルメガネで顔を隠しているオタク口調の山田花子攻略ヒロイン唯一の社会人で年上のお姉さんで推理力がある音無雪乃といった5人のヒロイン交流する。

その交流の傍ら、100年に一度死から蘇った黄泉人を探すサスペンスな展開もある。

この辺はルートごとに味わいが違っていて、舞美、沙也、花子はかなり恋愛より。

雪乃、未海は黄泉人にまつわるエピソードより。

ルートも固定されてて、前者の組みを攻略してから後者の組みを攻略するので、恋愛パートを楽しんでからサスペンスパートを楽しむ構成だ。

無気力主人公が生きる意味見出したからこそ、一度死んでいる黄泉人に向き合えるような展開で、それぞれはパラレル関係ながら、読者の目には一貫しているように感じる構成面白さがある。

恋愛パート無気力主人公が、活力あるヒロイン達に振り回されていくうちに、人生に前向きになる展開が多い。

ただこの恋愛パートが本当にただ主人公ヒロイン交流一辺倒で、例えば楽しい趣味とか、美味しいものを食べるとか、家事の工夫とか、そういう生きること全般へのアプローチがないのはゲームしてる感だった。

この辺は色々と好みがありそうだけど、ちょっと僕の好きとはズレてたかも。

サスペンスパートフーダニット一本集中。

誰が復活した黄泉人なのかを探る展開なんだけど、こちらは前提条件となる情報が出揃うのがずいぶん遅い。

所謂特殊設定ミステリをやろうとしているのは伝わるものの、この手の謎解きで設定開示が遅いのはあまり印象がよくなかった。

パズラー的な犯人当てロジックや、推理可能特殊設定の妙を楽しむのではなく、徐々に明かされる設定を緊張感を持って怯えながら読み進めていくのが制作者の想定する味わいで、どちらかといえばホラーよりの作風だったのかも。

少し腐してしまったが、僕の好みであるフェアな本格らしさが薄いというだけで、サスペンスフルなホラー作品として読めば面白い部分も多々あった。

恋愛ミステリの接着も、ヒロインがあまり僕の好みではないものの、物語構造としてはちゃん恋愛で得たものが、ミステリへの解答に直結する様が面白かった。

特に攻略ヒロイン含めて、誰が味方か、誰が敵かがわからない序盤の緊張感はかなりあった。

サブキャラも多いため、この敵か味方かを少しづつ探っていく展開は面白かった。

そして何より、オーラスサプライズ展開には驚いた。

ゲーム的なシステムの部分が、物語にも関わってくるメタ的な展開で、そこを仕掛けに使うのかあ、とビックリした。

正直なところ、前振りもあったし、そもそもこのシステム自体SFCPSぐらいまでによく見たもので、最近(発売は2018年)はあまりみない。

それだけに、こんな感じのメタ的な仕掛けはありそうだなあ、と読者としてもメタ推理が出来ていが部分はある。

しかし、このメタ的なサプライズ展開が、ただ読者を驚かせるものになっているだけでなくて、ちゃん犯人を当てるための展開に密接している点が、かなり好みの展開だった。

何故そこに仕掛けが必要だったのか、という一歩先を読まないと犯人当ての正解まで辿り着けなかったのは、かなりちゃんミステリをやっていると感じた。

最後サプライズ展開にまつわるエピソード群は本当に決まっていて、終わりよければ全てよしな、道中のしっくりこない点を吹き飛ばす力強さがあった。

公称ジャンルの「恋愛ミステリー・アドベンチャー」の通り、恋愛ミステリが接着した良い作品だった。

その上で恋愛パートの好みや、ミステリ的な部分への好みの差はあったものの、そういう細かい機敏を無視できるほどに、大仕掛けが面白かった。

Permalink |記事への反応(1) | 20:46

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2023-07-31

anond:20230731001659

ニンテンドースイッチゲーム50本遊んで感想書いたのでまとめ(部門別ランキング)

●好きなボーカルベスト3

Half to Whole

AI2のED曲。めったふざけた笑える曲なんだけど、同時にめっちゃ悲しい泣ける曲。4分30秒の中で笑って泣いちゃうので感情が疲れる。

・散って、咲いて

キラークイーンED曲。

2のリベリオンズ遊んでからきくと「私たちはお互いがパンドラの箱の中の希望で」という歌詞意味二乗理解できてグッとくる。いやどう考えてもそれを見越して作詞してる訳ないんだけど、彰にとっても救いであって欲しいと願う。

黄昏時のレイライン

時計仕掛けのレイランのOP

作中で何度も使われるフレーズが入ってるため自然とこのゲームといえばこの曲の印象。

熱く激る燃え曲。

なんだけどこの歌詞意味最後最後まで遊んで初めてわかるのが難い。

「想い合えるっていつか逢えるって」の二人が誰なのかを理解してから聞くと泣ける曲になる。

●好きな男性キャラベスト3

・天城小次郎

EVE主人公普段はお調子者で助平でダラシないけど、ピンチの時はめちゃくちゃ優秀ってキャラが大好きなんだ。(冴羽リョウ一言でまとめるのは乱暴)

真下

死印の相棒キャラ普段はツンケンな態度だが、要所でデレデレと甘えてくるベタツンデレ中年男性

主人公のためにかなり軽率自分の命も投げ打つくせに、すぐお前のことなんか好きじゃないんだからねっする露骨萌えキャラ可愛い

・ドスゴロ

マルコ銀河竜の主人公の育ての親にしてギャング親玉

敵役ポジションながら、彼もまたマルコのことを不器用に愛していた的な展開が感動した。

愛をまっすぐ伝えれない男の人好き。

●好きな女性キャラベスト3

・法条まり

EVEシリーズ主人公

普段はお調子者で助平でダラシないけど、ピンチの時はめちゃくちゃ優秀ってキャラが大好きなんだ。

優秀なんだけど、どうにもならない後始末的な展開が多いせいで、毎回辛い結末なのが可哀想。(GEでは小次郎も大概だったけど)

最新作のGEラストに、そのことで悲しみながらも、それでも誰かを助けようとすることを辞められないと自戒するところがあって、そこで彼女ハッピーエンドになるまでこのシリーズを追いかけようと誓った。

死に神ちゃん

レインコード相棒キャラ

死神なので人間と異なる倫理観を持っていながらも、主人公のことを大切に思う気持ちが一貫している優しい子。

この主人公へに気持ちが少しづつ見えていくのが、ゲーム全体のことや、街の市井の人々のことを好きになりつつなのが、レインコード最高感を高めてくれる。

終わりが離れ離れなだけに、次回作などで二人が再開することを強く強く所望したい。

設定的には難しいかもだけど、ユーマと死に神ちゃん以外のコンビレインコードを遊ぶのは考えられないよ!(DLCはまだ遊んでないです)

華族探偵

探偵撲滅に登場するお嬢様能力的には劣るのだけど、精神もっと高潔で優れている立派な人。

探偵に最も相応しい能力を持ってると思うので自信を持って欲しい。

良い人というだけでキャラが立つ、探偵撲滅の面々の酷さも逆に好き。

⚫︎エッチキャラベスト3

・ねね子

シロナガス島への帰還のヒロイン

風呂に入らない、100点。

無駄毛を剃らない、100点。

排泄シーンがある、100点。

300点、優勝です!

点数付けないとか綺麗事言いましたが、このランキングだけはダントツで点数付けて書きます

ねね子はエッチすぎる。

JUNO

アノコに出てくるスーパーハッカー

40代なのにお兄ちゃんのことが大好きなヤンデレさんな上に、大量の香水体臭を誤魔化しているというお風呂嫌いキャラ。(※作中では香水のつけ過ぎだと言われているだけで体臭を誤魔化すだの、お風呂嫌いという設定はありません)

ハッキング技術めっちゃくちゃすごくてリアルタイム監視カメラとかを乗っ取るすごい人。

事象を見ると半分どころか完全に異能領域なんだけど、特に特殊能力はないらしいのが凄まじすぎる。

広尾まどか

死印に登場する製薬会社研究員

やたらと脱ぐシーンが多く、全裸を2回もスチル絵付きで披露してくれる。

その上、言及はないが、白衣を着た理系二次元女性はお風呂に入らないことが多いという研究結果がある気がするため、彼女もお風呂に入っていない可能性が高い。

最も、彼女が登場するエピソードではガチのお風呂に入らないルンペン男性がいるため体臭が誤魔化されているという高度なトリックによってみんなは気づいていないのだ。

風呂に入らない女性は素敵ですね。

⚫︎エッチじゃないキャラベスト3

・リルゥ

風呂に入らないけど洗浄魔法で綺麗ですだあ?

人を馬鹿にするのも大概にしろよ! じゃあ風呂に入らないとかその辺はゲーム的都合でボカせよ!!!

風呂に入らないと汚れるのが人間だろうが……

魔法…… 許せねえ……

シークレットゲームシリーズの面々

風呂に入らないのにそのことを示唆する描写がないならお風呂に入らせろよ!!!! お風呂に入らないことをゲーム的な都合で誤魔化すのは逃げだぞ!!!

風呂に入らないまま何日も激しい運動をしたらどうなるのかを描写するために目の前のキーボードがあり、テキスト入力するプログラムがあるんじゃないんですかねえ?

風呂に入らないならそのことを描写する、誰でもできる当たり前から逃げるな!!!

・曲

ルートフィルムワトスン役になる映像助手女の子

風呂に入らずに徹夜映像の中にある手がかりを探るシーンがあるが、そういうことを揶揄っていい雰囲気じゃないので、お風呂に入らない女性エッチな目で見てはいけないなと反省した。

ごめんなさい。

●好きなトリックベスト3

・美ノ神みなとの正体

EVERTサプライズ展開。

ベタといえばベタ(今回遊んだ50作の中ですらトリック被ってるのあるしね)なんだけど、全く気付かなかった上に演出が決まりすぎてる。

小説じゃなくてADVで魅せるトリックになっていて大好き、ADV元々好きだけどこれでまた堕ちた感がある。

度々思い出してはニヤニヤしてる。

バラバラ殺人のかけた部位が数年越しに新鮮な状態で見つかるトリック

AI2のあまりにもなトリックだし、この作者コレ好きすぎない? という愛すべきマンネリがありつつも、僕も好きだから仕方ないね

これだけ奇想な導入なのに本筋はハウダニットではなくホワッツダニットなのも好き。

幽霊の正体を誤認させるくだり

最悪なる災厄人間に捧ぐのフーダニットミスリード

自身女性だと断定された時、咄嗟にその嘘を本当かのように振る舞う演技をする。

これはミスリードでありつつ、そのように咄嗟女性を演じるということがそのまま犯人特定の手がかりに転換されるのは良いトリックだと思った。

ぶっちゃけ幽霊が誰かはかなり早い段階でわかってたんだけど、こういう特定のための手がかりをコメディパートに仕込むの好き。

⚫︎好きなモブキャラベスト3

・王美脚

バディミッション機械義肢整備のプロ

双子の妹王美腕に重たい感情を向けられながらも男遊びをやめようとしない。

濃い! ただの技術キャラなのにキャラがやたらと濃く、彼女達だけで十分スピンオフが作れそう。

双子百合だけど片方は男遊び大好きって成年漫画でも通用する設定だよ。

・Bさん

最悪なる災厄人間に捧ぐに登場する名もなき女性

設定上、主人公ヒロイン以外の存在感希薄ゲームなんだけど、ヒロイン幼女であるクロを教祖のように崇める成人女性というやたらと印象に残るキャラ

流行りの言葉でいうと、ロリおねとか、おねロリな人なのかもしれない。

上記の印象的なトリックでのミスリード要員でもあるため、出番もそれなりにある。(Bさん本人ではないけど)

演劇部顧問

神田アリス推理スル屈指の迷展開、生徒を呼び出す手紙演劇専門用語を書いて困惑させるキャラ

バラす」を専門用語と思わず使い、乱暴暴言を吐かれたと勘違いしたことが謎の主題なのだけど、

話し言葉ならまだしも、書き言葉でそんなわけないだろ、と割とどんなトリックも心広く受け入れる派の僕もツッコミを入れてしまった。

それ以外に出番はないためどのようなキャラなのかはさっぱりわからないが、この挙動説得力を持たせようとすると、中々にシンドそうな人になりそう。

⚫︎好きなスチル絵ベスト3

まりながタネさんから貰ったアクセサリを真弥子に渡して膝枕されるシーン

EVEghost enemiesのオーラスのワンシーン。

この3人全員が経緯を全て知っているわけではないため、読者だけがここに意味を見い出せる構図の妙がたまらない。

真弥子がメインになるエピソードは設定的に難しそうだけど、もし次があるなら、このアクセサリの件に少しでも触れていただけると、それだけでもう泣いてしまいそう。

泣き言を言いながらも法条まりなであり続けることを誓うシーンでもあり、さかき傘EVEとして末長シリーズ展開してほしい、お願い第三弾ください。

タコリタとイナの抱擁シーン

タコリタミーツポテトの印象的なスチル絵もあるワンシーン。

短い作品なんだけどこのシーンが印象的すぎてすごく好きな作品になった。

女の子同士とかそういう点にはほとんど触れずに、頑張り屋さん同士という共通点だけを掘り下げるのも素晴らしい。

・いつもの三人が揃うシーン

時計仕掛けのレイラインで、いつもの三人が再び揃ってまた捜査に乗り出すところ。

紆余曲折、本当に色々あった3部作だったけど、こうして3人がまた揃ったのを見られて本当に良かったとしみじみ思った。

バーエンディングなこれからも続いていくエンドを象徴する大好きな一枚絵。

⚫︎好きなゲームライターの手ぐせベスト3

打越鋼太郎ギャグ

Ever17のこめっちょ以来、延々と作品の濃度を薄めボリュームを傘増しするために注がれるギャグシーン。

良い意味でも悪い意味でも小学生レベルギャグで、本当に毒にも薬にもならない水のようなシーン。

パンチラインを頂点に、近作のAIシリーズでは大分抑え目になっていると思う。

ただインターネットの評判を見るとこれでも多いと感じる人が沢山いるようだ。

西ノ宮勇希ホームズ役とワトスン役の濃厚な関係

時計仕掛けのレイラインでかなりねっとりとホームズ役の主人公と、ワトスン役の男友達との友情が描かれていて、美少女ゲームなのに攻めてるなあと感心した。

クリア後にWikipediaを見るとこの人の名前ライターの欄にあり、非常に納得した。

ミッシングパーツ西ノ宮勇希さんらしさじゃん! と。

この辺は好き好き分かれるんだろうけど、僕は大好物なのでもっと遊びたい。

竜騎士07の剥き出しのテーマを語るパート

テーマって物語を読んだ読者が感じ入るものだと普通は思うのだけど、竜騎士07さんは割と剥き出しでテーマを語るパートを作ってくれる。

ひぐらしの仲間の大切さ、うみねこ真実よりも大切なこと幻想牢獄カレイドスコープ女性の生きづらさ。

マジでそのテーマを語るの!? と焦りながら読んだ。

Twitterや、はてなブックマーク並みに男女論を一刀両断している。

⚫︎続編やスピンオフが遊びたいタイトルベスト3

・さかき傘EVE

アドベンチャーゲームにハマったきっかけなので。

第三弾だけじゃなく、四、五と末長く続いて欲しい。

大好き。

AIシリーズ

AI1、2と高いハードル超え続けてくれてるので。

特に最早恒例となった、最後最後にあるアレは、もう絶対やって欲しい、メドレーとかどうです?

3部作で完結が綺麗なんだろうけど、気を抜いて遊べるおちゃらけスピンオフファンディスクも遊びたい。

・死印

いや、あるから

NGと死噛 〜シビトマギレ〜と二作品も出てるから

じゃあ、また来週もゲーム遊ぶぜ!!!

Permalink |記事への反応(2) | 00:17

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2023-05-28

[ゲーム日記]5月28日

ご飯

朝:ナポリタン。昼:なし。夜:天かす、オクラ味噌汁ネギ納豆たまごかけごはんサンドイッチ。間食:プリングス。柿の種ポテチ。スーパカップ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生

・はじめに

わずとしてれた名作中の名作でゲームとしてのシリーズ展開だけでなく、小説漫画アニメなどでのメディアミックスもたくさんある、ダンガンロンパシリーズ第一作目。

勿論僕もプレイ済みなのだけど、シナリオライター小高和剛さんの超探偵事件簿レインコードという完全新作がリリースされるということで復習としてもう一度遊んだ

超高校級の様々な才能を持つ高校生入学式当日、奇妙な目眩に襲われ気付くと閉鎖された学校に閉じ込められていた。

そこで巻き起こるコロシアイとその犯人(クロ)を特定する学級裁判の果てに絶望意味を知っていく、という後にダンガンロンパフォロワーがいっぱい出るのも納得な魅力的なあらすじ。

デスゲームじみたルール分析解釈の楽しさに、ミステリっぽいフーダニットめいた展開、そして何より超高校級の才能を持つキャラ達の魅力さ、それらとシステムガッツリ絡み合ってまさにゲームになっているのが楽しいポイント

ノンストップ議論という発明

システム部分はアドベンチャーゲームではあるものの、学校を探索するためにキャラ操作するパートや、音ゲーシューティングっぽいミニゲームに、それらを有利に進めるための育成要素もあったりと、出来る範囲で手を変え品を変え楽しませてくれる。

特にノンストップ議論呼称されているパートは抜群の面白さだ。

ミステリ系のアドベンチャーゲームでよくある尋問や追求のようなパート自動文字送りにして、かつ狙い撃つシューティングの要素を足した感じなんだけど、ゲームシナリオの融合が素晴らしい。

ミステリの大きな魅力の一つに議論があるにだけれど、どうしても文章での表現となると「タイミング」や「合いの手」や「野次」みたいな部分が削ぎ落ちてしまうのだけど、ノンストップ議論はそこをゲーム的なレベルデザインに落とし込むことで、議論をディフォルメしつつ楽しめるようにしてくれている。

発言の中の気になる点をシューティングの的にして、証拠証言弾丸見立てて、的を撃ち抜いて論破するからダンガンロンパ」という作品タイトルになるのも納得に素晴らしいシステム

声優さんのボイスや、立ち絵演出バッチリ決まっていて、ノンストップの名に相応しいハイテンポで楽しくかつロジックで考える謎解きの妙がある緩急も良き。

こういうゲームらしい楽しさと、テキストを読む楽しさが、相乗効果でどちらも楽しくなるようなシステムは大歓迎だ。

ただノンストップ議論以外のシステムちょっと取ってつけたというかミニゲームかなといった具合なのは残念だが、それだけで十分お釣りが出るほどに楽しめた。

・魅力的がすぎるキャラクタたち

公称でサイコポップと呼ばれる雰囲気でまとまっているデザインも素晴らしい超高校級キャラたち。

なんといってもココがダンガンロンパ最大の魅力だろう。

自分のことは棚に上げつつ主人公に信頼を要求する強引さが素敵な霧切響子御曹司頭脳明晰ながら割とポカをする十神白夜ギャンブラーとしての生き様が格好いいセレス、オドオドしてて小動物系の愛らしさがある不二咲千尋ギャルとしての一面だけでなく様々な表情を見せてくれる江ノ島盾子辺りが僕の好きなキャラだ。

通信簿会話と呼ばれる好感度を上げて読むことができるキャラ個別シナリオが楽しめるのも嬉しい。

話の都合上すぐリタイアしてしまキャラもそちらで楽しめるのが救いだ。

・腐川冬子好き

僕は自発的にお風呂に入らない女性キャラクタが大好き。

ドMで陰気でオドオドしている割に忘れてたとかでなく自発的にお風呂サボるし言われないと歯磨きもしない、可愛いなあ。

まあこの好きは癖の好きなのであまり掘り下げないでおこう。

・閉鎖空間ならではのフーダニット面白

今作の事件トリックらしいトリックもあるものの、概ね誰が行ったかが焦点に当たる展開が多い。

そのため超高校級の魅力的な仲間たちを疑わないといけないんだけど、これが辛くて面白い二つの気持ちに挟まれる。

なにしろ少し前まで楽しく好感度を上げて個別エピソードを読んでいた相手を疑い告発するのだから

今回リプレイだったこともあり、あえて先回りしながら犯人個別エピソードばかり読んでたんだけど、この辺の構造が辛面白かった。

突然閉じ込められてゲームに巻き込まれ現実にはありえない突飛な設定に加えて、主人公達の中に科学捜査が出来る人がいなかったり、色々ありそうで色々ない閉鎖空間の都合などもあってホワイダニットハウダニットは少な目なんだけど、この辺も良い意味で割り切ってると感じられて謎を解いていく部分が物足りなくはなかった。

仲間を疑うからこそのストーリー葛藤も作中に用語で言う「絶望」らしさがあって恐ろしいからこそだ。

希望絶望の結末はもどかしい

そんなわけで大絶賛なんだけど、締め方は少し雑だったかも。

希望絶望という大きなテーマの掘り下げは正直ちょっと不足していた。

要しちゃうと諦めずに生きるか諦めて死ぬかの二択になってしまうのも、要しすぎただけかもだけど、希望絶望ではなく生対死ってことになっちゃって、そりゃ絶望が不利だよと思ってしまう。

前提条件のために大きく無茶な設定を作ってしまったので苦労している感じの伝わってくるので、この辺はシリーズが続いて良かったなあ、と前向きに捉えておきたい。

・おわりに

10数年ぶりのリプレイだが楽しかった。

犯人トリックを知っていても楽しめるのは本物の面白さがあるからこそだ。

当時なかったスクールモード通信簿会話をお手軽に読めたり、システム面の改修がされているのも嬉しかった。

レインコードまでに2とV3も遊ぼうと思う、特にV3は途中でリタイアしてしまったので、楽しみだ。

Permalink |記事への反応(1) | 22:55

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2023-05-14

[ゲーム日記]5月14日

ご飯

朝:なし。昼:お菓子。夜:牛丼

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

イヌワシ~うらぶれ探偵お嬢様刑事池袋事件ファイル

株式会社オレンジが開発したゲームで、タイトルの通り、うらぶれた探偵狗神エイジとお嬢様刑事鷲宮ヒナコンビ池袋で起こる様々な事件解決するADVスマートフォン向けのアプリコンシュマー移植したもの

全体的に良い意味でも悪い意味でも軽い作りになっていた。

優秀な仲間が沢山いる上に、犯人が途中でバレても計画を変更しないタイプが多いため、捜査とか推論とかが挟まる暇がなく、リニア式に寄り道なく事件解決していく。

エイジの元相棒にしてヒナの兄であるツカサの自殺真相が縦筋にあるメインストリーで起こる事件が7篇、季節のイベントや本筋とは離れた関係から起こるサブストーリーで起こる事件が7篇、所謂「謎解き」的な小さいストーリーが3編に、完結後に追加された後日談DLCシナリオが1編の計18個のストーリーがある。

正直、どれも何か引っかかることがあるわけじゃない事件ばかりで印象が薄い。

まずダブル主人公の一人ヒナ警察キャリアで、地位が高いため公式捜査情報は容易に手に入る上に、ちょっとした超常的な力も持っているため通常なら想定外ルートでの調査可能

次に協力者の美馬ハルカは元カラーギャングリーダーで池袋ことなら裏路地の一本残らず知っている上に知り合いも多いため裏ドリや人員必要な場面は彼に連絡するだけであっさり解決

他にも狐塚チヒロは尋常じゃ無いレベル天才ハッカーなためインターネット情報セキュリティの有無に関係なくあっさり全てを抑えるし、監視カメラスマホパソコンクラッキングお茶の子サイサイなためここも余裕。

優秀でかつ電話一本で動いてくれる鑑識官の友人や、裏ルートからどんな物品も調達するオジサン、噂好きの女友達など、とにもかくにも、優秀な仲間が多すぎる。

そのため、事件発生からあっという間に概略を掴める上に、特に凝ったトリックが仕掛けられているわけでは無いため、本当に一直線にサクサク事件解決していく。

彼らの優秀さを封じようと、閉鎖空間に閉じ込めてのデスゲームっぽい展開をするお話が何度かあるのだけれど、そこも主人公狗神と、協力者の美馬の腕力サクサク解決していく。

元がスマホゲームなのでプレイ時間の都合があるのかもしれないけれど、それならそれで事件の規模を小さくしたり、容疑者複数用意してフーダニットするなり、やりようは幾らでもありそうなところだけに狙った味なんだろう。

キャラクタの掛け合いや関係値についての描写も軽く済まされていて、地の文が少な目でかつ、セリフも状況を説明したり意見を要約することが多く、そちらの見所もあまりなかった。

あらすじを思い出すとそれらしいシーンは沢山あったような気がするんだけど、具体的に引っかかるところが本当になかった。

普段はだらしないけどやる時はやるタイプの僕の好きな主人公像だったので少しハードルを上げて遊んだこともあって、心に残るシーンが無かったのは拍子抜けしてしまった。

ただ、どうしてもこうしてコンシュマーゲームとしてまとめて遊んでいるからこう思ってしまうが、定期的に更新されていたであろう運営型のスマートフォン向けのアプリとして遊んでいたら、間が置かれて時間が何かのスパイスになって違った楽しみ方が出来たのかもしれない。

面白くない、というよりは、薄味で僕の好みではなかった作品だった。

Permalink |記事への反応(2) | 21:47

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2023-04-09

[ゲーム日記]4月8日

ご飯

朝:おうどん。昼:カップ焼きそば。夜:牛丼サラダ豚汁キムチたまご

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

神田アリス推理スル

EVEシリーズを見事に復活させたElDiaからの発売で、志水はつみがシナリオライターを務めた百合ショートミステリアドベンチャー神田アリス推理スルの感想を書きます

高校生神田アリス主人公学校で巻き起こる様々な日常の謎を、茶道部部長にして魔女と称される佐和良義、幼馴染の穂高らと解き明かしていくストーリー

短編連作のような構成で、複数事件解決していきながら縦筋が進んでいく。

百合とあるだけあって、女性同士の恋愛が毎回の事件にも縦軸にも関係している。

情緒ある風景や季節の描写などの地の文に文量が割かれていて、雰囲気を感じさせるシーンが多いのが特徴的だった。

恋愛についての感情や性欲にまつわるの揺れ動きについても文量は多めで、特に主人公が興奮したとくにお腹下半身に熱の滾りを自覚するところは面白かった。

ミステリについては、非常に面白くなかった。

1話より2話が、2話より4話が面白くなく、どんどんミステリ部分が楽しくなくなっていった。

(3話はミステリ一切無しなので楽しめた)

あらすじの紹介のところで便宜上日常の謎に分類したものの、正しくはないだろう。

馬鹿にする意図はないので、Twitterバスるために作品コケにする気を衒った言い回しでチョケたくはないが、ここまで面白くないと何かこういう遊びをして揶揄うことで元を取りたくなる気持ちもなくはない。

1話フーダニットものの、犯人特定に至った経緯が良くわからず、何故かタイミングよく犯人犯行現場に戻って証拠隠滅を図ろうとしてくれたおかげで見つけられたという結果オーライ推理

その上、犯行動機というか、そもそも何がしたかったのかのか何が何やらで、女の子同士の恋愛でそれをミステリの謎と関連させたい、という気持ちが先走りすぎていて、意味がわからなかった。

2話もホワイダニットものと言えなくもないが、そもそも謎というか単にヒステリー起こしただけで、根本的に謎が謎として成立していないので、解決と言われてもだった。

こちらも、ある精神疾患にまつわる思春期少女の悩みをミステリ風の謎と絡めたいという気持ちが先走りすぎてて、その謎の部分を謎として提示できていなかった。

4話は本当にただただ面白くなかった。

所謂「すれ違いコント」系の謎だが、教師から生徒への問いかけで、口頭ならまだしも文章でそんな言葉を選ぶわけがないし、それを誤解する方も誤解する方だしで、これをコメディでなく、ガチでやってるのは流石にキツい。

縦筋にまつわる解決も、解決というか解釈に過ぎず、何故10年間も思い悩んでいた人間がそんな解釈を一度もせず、かつまだ知り合って間もない人に別の解釈を教えられそこに何の根拠もないのに信じ切ったのか理解できなかった。

徹頭徹尾ミステリの要である議論」がないせいで、女性同士の恋愛という結論に向けて一直線に進みたいという気持ちの燃料が強すぎたように感じた。

謎にまつわる議論よりも、恋愛風景に関する描写をしたいのであれば、ジャンル選択見直してもらった方が良かったんじゃないかなあ。

恋愛に関するストーリー面白く、完璧超人で見た目は美人系な年上ヒロインが実は心が弱くて、見た目は可愛い系の主人公身体は弱いし頭はヒロインに劣るものの心の強さがあり、互いに自分に無いものを求めて好きになっていくという展開がちゃんと丁寧に書かれている。

文章の濃さに関しては好き嫌いはありそうだが、女性女性を好きになる気持ちを濃厚に書きたい、当然恋愛ながら性愛についても書きたいという意図たっぷり伝わってくる。

体臭にまつわる表現などのフェチを感じさせるシーンもあり、上部の綺麗なところだけでなく、色々と書きたいところが沢山ある気持ちが伝わる。

それでもやっぱり、ミステリに関しては不平を書いた通りで、コメディ色の強い作品、例えば倉知淳東川篤哉シリーズ探偵もの短編集や矢崎存美のぶたぶたにそっと添えられていたら、ベテラン作家の茶目っ気として笑って楽しめた可能性がなくはないような気がしなくはなく、本当になかったので、面白くなかった。

謎に関しては膨らませ方なので、謎がしょぼいという点だけを持ってクオリティが低く面白くないと言っているのではなく、その謎に対する議論が不足しているという点が面白くない。

百合ミステリの二輪で進むはずが、百合車輪がやたら大きくて、ミステリ車輪が極小な上に故障していて、上手に進めていないような感想になりました。

Permalink |記事への反応(2) | 08:36

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2023-03-26

[ゲーム日記]3月24日

ご飯

朝:なし。昼:サラダスープ。夜:サブウェイ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、暇。

時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花-(ニンテンドースイッチ移植陽炎彷徨魔女内に収録)

・はじめに

魔術が込められた遺品が巻き起こす様々な事件解決するアドベンチャーゲームで、原作18禁ゲームだが、これはその全年齢移植版で、三部作の三作目で完結編。

一作目から提示されていた謎は全て解かれ、人間関係もおさまるところに収まった感じで、まさに大団円だった。

ストーリーは二作目での出来事の続きで、新キャラらしい新キャラも一人だけと、もう慣れたいつものメンバーで進んでいく。

良い意味無駄に話を広げない構成で、登場人物たちみんなに出番があって良き。

意外な犯人文章の書き方で誤認を誘う展開、立ち絵の表示で登場人物と読者との間で認識齟齬が生じるサプライズなど、ミステリ味のある要素も沢山あった。

特に文章の書き方で誤認を誘う展開は、今シリーズ特有魔法と密接な関係にあってフェア/アンフェア判断は難しいものの(根本的に信頼できない語り手ってそれ自体を問う読者への挑戦状が無い場合アンフェア…… でいいんかな、この辺別にゲームとかじゃなく普通に判断迷う)、まあ謎解きのロジックを楽しむ作風ではないので、こういうのも面白い

意外な犯人は本当に意外で、作中人物が指摘している通り基礎的な捜査漏れに助けられていることはご愛嬌にしても、素直に驚いた。

(そもそもフーダニットを問われてると思ってなかったので犯人を誰かを考えて読んでなかったのも理由だけど)

・優しいお話だった

悪い人がいない優しいお話だった。

それだけじゃなく、登場人物ほぼ全員に役目があり、それらが今回の事件解決寄与する構成も優しい。

出番の多寡はそれなりに違いはあるものの、立ち絵名前があるキャラは全員活躍したんじゃないかな。

こういうの、限られた工数の中で作った素材なんだから一切無駄にしないぞ! という強い意志を感じられて僕は好き。

多少の強引さは感じたものの、そんなところまで関係してたんだ、と情報が繋がっていく様が面白かった。

……まあ僕が好きな春日真由美ちゃんマジで唯一の例外特に何もなく終わったけど。

作戦会議面白

メーンヒロイン特殊能力はないけど知略に優れている設定のためか、このゲームとあるごとに作戦会議が始まる。

情報を整理して既存知識の中から対抗策を練る件が数えきれないほどあったんだけど、これ楽しい

特に今作の前半は今までの積み重ねで味方側の戦力多寡を感じる状態で、作中でもかなり楽観的に会議が進む。

しかし、中盤で最高戦力が脱落してからは話が一変。

徐々に戦力を削られ取れる作戦が減っていく。

そんな中でも、知恵を絞る展開が激った。

とはいえ所謂どこでもドア」と所謂石ころぼうし」が手元にある状態最後までいったのはちょっと緊張感なかったかも。

ピンチ感を出すならこの二つを真っ先に使えなくすべきだよなあ、とは思った。

特にどこでもドア」は第一作目から最後最後まで活躍しっぱなしで、回数制限という縛りはあるものの、ちょっと便利すぎた。

・アーリックさん強い

数少ない、というか一人だけの今作からの新キャラになるルイの義理の兄アーリックさん。

今までの強キャラが魔術に長けたキャラだったのだけど、アーリックさんは単純に体術と筋力が強い。

それでいて魔術に長けてないわけでもないという、魔武両道な素晴らしさ。

今までにない物理的な方面の強さでかなり無双する展開が格好いいんだけど、おバカなところがあって可愛い

この人主人公スピンオフは流石に言い過ぎにしても、サイドストリー一編ぐらいは読みたかったなあ。

弟のルイとの関係性も作中で読み取れる内容だけじゃ物足りなく、もっと読みたかった。

とはいえ元が美少女ゲームであることを踏まえると流石に無理なお願いかな。

・おわりに

事件捜査や謎解きやサプライズ展開などミステリっぽさがふんだんに盛り込まれていた。

主人公相棒ヒロインの3人構成のチームで短編連作的な事件解決をする一作目にすごく惹かれたからこそ、この三人の関係性が収まるところに収まったのは良かった。

名探偵役とワトスン役の関係性に萌えることもまたミステリの欠かせない一要素なので、そういう意味でも「らしい」作品だった。

Permalink |記事への反応(1) | 03:46

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2023-03-19

[ゲーム日記]3月18日

ご飯

朝:春雨スープクラッカーチーズ。昼:カロリーメイト玄米ブラン。夜:カップヌードル

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

時計仕掛けのレイライン -黄昏時の境界線-(ニンテンドースイッチ移植陽炎彷徨魔女内に収録)

・はじめに

魔術が込められた遺品が巻き起こす様々な事件解決するアドベンチャーゲームで、原作18禁ゲームだが、これはその全年齢移植版。

移植にあたって三部作がまとまったセットの作品になっているが、ここでは1作品ごとに感想を書いていこうと思う。

・遺品にまつわるアレコレが面白い

現実では起きえない事象を巻き起こす遺品。

妖精さんや、苦手なものを無から生成する鏡や、どこにでもいける鍵など、ファンタジーアイテムが幾つも登場して色々な事件が巻き起こる。

面白いのが、図書館にいつもいる系ヒロインのリトが、毎回かなり早々になんの遺品でどのような特徴があり、そのルール提示してくれる。

このルールがあるおかげで何でもありな後出しじゃんけんになっておらず、捜査推理パート楽しい

それに遺品は物品の形である程度誰でも利用できるため、過去エピソードで出てきた遺品の使い方を工夫する展開があるのも面白い

実際に使用するシーンは少ないのだけど、アレを使えないかな? と主人公ヒロイン議論するパートが挟まるのが、自分達が作った特殊な設定に対して真摯姿勢でとても面白かった。

・縦筋のエピソード面白いが解くべき謎の提示が欲しかった

そんな数々の魔術的なアイテム遺品をめぐる短編ストーリーをやりつつ、この学園と主人公自体の謎に迫る縦筋のストーリーも展開していく。

短編連作めいた構成でこれも面白い

特に今まで解決してきた遺品を踏まえての最後エピソードは、所謂サプライズ的な展開もあり、気合が入っていた。

3部作構成でまだあと2作品控えているあり、全ての情報が出揃ったわけじゃないものの、今作だけでも充分お話としては色々と結末を迎えているところも評価したい。

ただ、ミステリっぽい展開が多かっただけに、この作品フーダニットなのかハウダニットなのかホワイダニットなのかは、読者への挑戦状でも入れて提示して欲しかたかもしれない。(後から読み返すとこの感想ミステリオタクめいた難癖っぽいな、反省します)

特殊事案調査分室の面々、特に友達烏丸小太郎との結束がベタ良き

メーンヒロインの鹿ヶ谷憂緒と、主人公の久我、常識人ツッコミ役の烏丸小太郎の三人で構成される特殊事案調査分室が、その事件捜査の主軸となる。

この三人で色々な事件捜査するのだけど、最初は中々結束が出来ず揉めたり喧嘩していきながら、最終的にはチームになっていく、フィクションでは王道中の王道だが、熱い。

特に友達ポジション烏丸小太郎は、ギスギスしがちなヒロイン主人公の間を取り持ったり、事件解決本質をついたりと、かなりの存在感を見せる。

普段主人公に頼りがちな彼が男気を見せるシーンはかなり激る展開だし、最初から最後まで主人公を疑わず信用してくれることもあり、この作品美少女ゲームでなくBLゲームであれば間違いなく結ばれていただろう。

恐らく2作目か3作目では、TSしてエッチな展開があるに違いない、僕は超常現象有りなエロゲ主人公の男友達キャラを見るたびに毎回この予想をするが、今回は本気だ。

キャラ個別ルートはなんとも

堅物な風紀委員恋愛には疎い壬生と、すぐ発情して匂いを嗅いだり下着強請る眠子との個別ルートも用意されている。

それなりのボリュームがあるわりに、あまり今作独自の設定を使ってはいもの有効に活かされているとは言い難く、恋愛ゲームらしい萌える展開をそれなりにまとめただけかなという印象だった。

決して遊んでいて不快になるわけではなく、本編の遺品を巡る事件捜査推理とはかなり味が違っていてその落差がなんとも言い難い。

春日真由美さん好き

春日真由美さんは遺品の妖精さんに振り回されるドジっ子で、言ってしまえばただの被害者その一ポジション

出番もかなり少なく、専用ルートは勿論イベントCGSDイベントCGもない。

よく忘れ物をしてしまう子で、僕もかなり忘れ物をしてしまうのでシンパシーを感じたし、こういう忘れ物しがちだなあと共感するシーンがあった。

それとボイス、まきいずみさんのほわーっとしたお声で、この忘れ物続出な性格とがとてもマッチしていて、大好きになった。

名前立ち絵があるだけでモブみたいなものかもだけど、3部作プラスアルファボリュームたっぷりなので、出来ればこの子に出番をください、頼む! って願いながら続きも遊ぶ。

(全然関係ないけど、SDイベントCGって呼称合ってる? 美少女ゲームの話するの久々な上に僕が熱心に遊んでた頃にはまだそんなに浸透してなかったから、一般的呼称があるのすらもわかんないや)

・さいごに

3部作の1作目としてかなり理想的な内容で続きを早く遊びたくなった。

様々な特殊事象が起こる遺品を巡る事件捜査するというテンプレートがもう面白いので、愛すべきマンネリとして残りの2作品でもこの味が残っていることに期待したい。

あと烏丸小太郎春日真由美が主となるエピソードにも期待して次を早速遊ぼうと思う。

Permalink |記事への反応(1) | 20:25

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2023-02-19

[ゲーム日記]2月17日

ご飯

朝:お椀で食べるチキンラーメン。昼:サラダスープ。夜:サブウェイ

調子

むきゅーはややー。お仕事はヒーマーカレー

ファミコン探偵倶楽部後ろに立つ少女(スイッチリメイク版)

・はじめに

消えた後継者の続編で1989年リリースされたファミコン版のリメイク作。

時系列的には前作より過去エピソードにあたり、こちから遊んでも問題はない。

女子高生遺体が見つかりその捜査を始める主人公しかしその裏には15年前の未解決殺人事件の謎が見え隠れするという導入。

ADVとしてはシンプルシステムで、容疑者への聞き込みをコマンドを総当たりしたり、ポイントアンドクリック現場捜査していき事件解決する。

・謎解きではなく捜査を楽しむ

所謂本格ミステリ」のような解くべき主題となる謎が提示されそれを解き明かす、という雰囲気作品ではない。

広く捉えればフーダニットものなのかもしれないが、これをそう呼ぶ人はちょっと文脈に気を使って欲しくもある。(あくま本格ミステリにおけるパズラー的な文脈において、犯人の択を考える面白さを説いているわけでね)

勿論、ミステリの懐は広く、本格でないことが面白くないことには繋がらない。

今作もそうで、被害者容疑者候補輪郭を様々なキャラクタとの会話の中から浮き彫りにしていき、信用できる人とそうでない人を選り分けていきながら事件真相に迫る楽しさがある。

老若男女のキャラ立ち絵が楽しめどのキャラも生き生きと演技をするのが楽しく、数回しか会話をせず名前のないモブキャラにもしっかり工数を使っており、フルボイスで尋問を楽しめる。

またADVで背景はただの書き割りであることが多いのだけど、今作では会話をしている立ち絵に加えて、背景に写っているモブキャラ達も演技をしており、これが面白い。

前作でもこの点を評価したが、今作では学校舞台なだけあって、モブキャラ達が非常に多く、容疑者達と会話をする中で後ろで楽しそうにしている生徒たちの演出面白かった。

あゆみちゃん可愛い皆口裕子さんすげえ

前作では頼れる助手の橘あゆみちゃん、今作では主人公とのファーストインプレッションが描かれる。

これがまあ可愛い

古い作品をまた時代が違う古い言葉で評してしま申し訳ないが、萌えるキャラだ。

殺害された親友のことを思う悲しいシーン、容疑者に憤りを感じている怒りのシーン、主人公にすがる儚いシーンなどなど、魅力的なシーンがすごく多い。

特に中盤、かなり大胆なシーンがあり、そこで一気に惹かれて大好きになった。

演じている皆口裕子さんの演技も素晴らしく、超一流声優の演技をたっぷり楽しめる。

僕の年代だとヒロインよりもお母さんを演じていることを見る機会の方が多かったが、ヒロインをやっても当然一流は一流素晴らしかった。

・それにしても回りくどくないか

そんなわけでプレイ中は楽しく遊んでいたのが、こうしてクリアした後に振り返ると、少し気になる点があった。

科学捜査で一発では? というのは流石に野暮としても、容疑者全員の身元の調査をまずさっさとすれば、1日で解決できたのでは? と思ってしまった。

学校舞台なので警察が介入できず、かつ警察の手は15年前の未解決事件時効までにそちらをあげることに手を取られている、という二つの言い訳も流石に強引さを感じた。

結局、未解決事件の方も、証言一つで重要容疑者を疑うのをやめているし。

特に人物を同定するために「顔」と「名前」を入手するところすら滅茶苦茶回りくどく時間がかかる構成だったので、その辺は国家権力でさっさと総当たりで片付けてくれないかなあ、とヤキモキさせられた。(特定年代特定高校の生徒をあらうだけなんだから、テキパキやれよと)

・さいごに

立ち絵や背景での演出や演技にこだわったハイクオリティADVゲームだった。

ストーリーの方は20年以上前のものながら、面白く感じさせる勘所を抑えた出来で、そうと感じさせない楽しさがいっぱい。

特にメインヒロインの橘あゆみちゃんの可愛さは声優の熱演も相まって、今でも十二分に通用するキャラだった。

ファミコン探偵倶楽部シリーズとして、現行機に移植された二作品とも遊んだが、どちらも楽しかった。

主人公少年探偵あゆみちゃんエピソードもっと楽しみたい。

サテライトビューというSFC衛星放送リンクする今でいうインターネット配信専用のゲームで第三作目があるらしいが、プレイすることができないのでそちらのリメイクにも期待したい。

勿論、リメイクだけでなく、完全新作も大歓迎。

ただ肝心の開発会社であるMAGES.赤字大幅拡大でニュースになってるし、キーマン浅田誠さんはもうかれこれ9年前に発表したミステリートFが未だに不透明な状況でと、先行きは不安しかない。

まあ大元が天下の任天堂だし、ASD以外からなにか新しい動きがある可能だってあるわけで、いつかを期待していよう。

Permalink |記事への反応(1) | 20:29

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2022-06-12

[ゲーム日記]6月12日

ご飯

朝:なし。昼:ミートソースカルボナーラ生ハムルッコラピザサラダヨーグルト。夜:トマト素麺ポッキー

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすミンミンゼミ

今日読書の日

○浅倉秋成の六人の嘘つきな大学生

就活で選ばれる側の学生が選ぶ側に立つことになった奇異なグループディスカッションで起こった事件を描く第一部と、それから数年後当時を振りかえる第二部からなる青春小説

パズラー文脈ミステリ以外のジャンルを描こうとしていて、序盤に登場するフェアという言葉を何度も使うキャラがいることからも、所謂フェアプレイ」の概念を主に置いている。

しかし、この作品ミステリ一辺倒ではなく青春小説の面も持っているが故に、ここでいう「フェアプレイ」は作者から読者へ向けたミステリ的な意味だけではない。

一般社会における人間関係においてのフェアな精神とはなんなのか? それを問うようなお話だった。

はてなブックマークTwitterである側面を見て断罪するインターネットのジジババ共へ向けたわかりやす教科書でもあり、就活という奇祭に向かわなければならない若者へのエールでもあった。

みたいな書評ごっこはさておき、面白かった。

就職活動中のグループディスカッションクローズドサークル見立てフーダニットするという構造自体入り口百点。

伏線狙撃手とかい異名が際立つ、もはや恒例になったラストの方で今までの伏線文章ピックアップしながら真の意味解説するくだりは、マジでこの変なあだ名が無ければ楽しめる。(伏線狙撃手て……

テーマであるフェアを巡るやり取りも、就活に苦しめられてきた自分過去を思い返して感情移入できた。

ただ、こんだけ無茶なシチュエーション自体へのサゲがないことだけは少し不満足かも。

○ 早坂吝の殺人犯VS殺人鬼

サプライズ」全振りのビックリサスペンス

イジメ加害者への復讐のために殺人を決意して部屋に忍びこむもすでに相手は死んでいた。

そんな冒頭から始まる、タイトル通り殺人犯VS殺人鬼サスペンス

クローズドサークルなのでフーダニットものかと思いきや、まさかサプライズ

叙述トリック可能性は疑いなら読んでいたものの、まさかこんな方向からサプライズが来るとは予想外だった。

たまたま同じ日に読んだ上で紹介した浅倉秋成の六人の嘘つきな大学生が、いたって真面目な社会派ホワイダニットを綺麗に描いていたもんだから、尚のことこの作品ホワイダニットには脱帽してしまった。

古い批判を蒸し返すけど「本格ミステリは人を書けていない」と評するのはあまりにも簡単

それだけに、いやはやまさかの衝撃だった。

キャラ事件にとってのコマしかないという批判をこれほどまでに朗らかに明るく肯定する作風は、あの当時の妙な熱を思い出させてくれた気もする。

流水、蘇武、浦賀石崎…… 彼らが紡いできたものも、ミステリ歴史の一頁として後継者が生まれていってるんだなあ。

ミステリって面白いですね。いやマジで

Permalink |記事への反応(0) | 22:05

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2022-06-07

[ゲーム日記]6月7日

ご飯

朝:なし。昼:天ざる。間食:アイスコーヒーサンドイッチ。夜:うな重

調子

むきゅーはややー。お仕事は、サボっテン。

せっかくのサボっテンなので贅沢を尽くした。

読書もして満足。

明日からまたお仕事頑張ろう。

グランブルーファンタジー

ゼノコキュ琴とゼノウォフ剣を五凸。

EXスキル掘りは気が向いたらやる。(ゼノウォフゴリラ編成では普通に使いそうなんだけどゴリラもないしまあいいかなあ

芦辺拓殺人喜劇の13人

本格ミステリ王道中の王道

なんだけど、作中人物が自戒している通り

「解くべき謎を提示していない」点は、作品構造上仕方ないのかもしれないけど、そこを乗り越えてくれとも思った。

ハウダニットは明らかに前振りに過ぎないと解っちゃったので、こっちとしては早々と見切りを付けてるのに長々と解く件はちょっとうんざり

フーダニットも流石にこんだけキャラが退場している以上、消去法でなんとかなっちゃうのでうーむ。

青春要素も取ってつけたような裏切りと終始ギスギスしてるせいで、イマイチ乗り切れず。

けど、本格好きとしては、作中作! 連続殺人! 見立て! 密室! 暗号! とコードいっぱいで大満足なのも事実

ミステリコードじゃない論? いやこの作品1990年刊行からコードだけで十分なのだが?(史を踏まえて作品評価する相対的読書力を持った素晴らしい読者の鑑感想ブコメなのだが?(相対的読書力とは?

Permalink |記事への反応(0) | 22:33

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2021-08-15

[ゲーム日記]8月15日

ご飯

朝:チーズトーストトマトキュウリツナマヨ。昼:ポテチうすしおアイスクリーム。夜:カレーサラダ

調子

むきゅーはややー。お仕事おやすみん。

自炊力が回復したとは?

食材腐るから明日からマジで再開しよう。

プリンセスコネクト

4倍じゃあああああ。限定スタレじゃああああ。

と忙しくなってきた。限定スタレは……

クリスマスアヤネ。うーーーむ。

ただ、確定枠じゃないところで恒常の水着カスミが来てくれた。カスミは全部強いからすごいね。サレンとカスミ運営実装能力キャラ設定が噛み合ってるのか、毎回強キャラな気がする。

あとアオイもかな。

読書の日

今日読書の日にした。

今村昌弘の兇人邸の殺人を読んだ。

特殊設定もの本格ミステリシリーズの第三作目。

本格ミステリらしさがたっぷり詰まっていて、フーダニットハウダニットホワイダニットなど謎が盛りだくさん。

少しとっ散らかっているような気もするが、とにかく大ボリュームで満足。

好きなものけがたくさん載ってるお子様ランチのような味わい。

ただ、そんな素敵なワンプレート全体にかかっているソースは「名探偵定義」を痛烈に批判する刺激的な大人の味だった。

全ての謎が明らかになった末に残った名探偵が立ち向かわなければならない命題に、今後また剣崎比留子と葉村譲が答えを出そうと悩んでいくことがつらくてそれでいて楽しみだった。

悩める名探偵相棒シリーズを通しての「答え」に早く辿り着いて欲しいという気持ちと、末長シリーズが続いていつまでも読みたい気持ちで心がふたつあるです。

Permalink |記事への反応(0) | 21:42

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2020-12-28

[ゲーム日記]12月27日

ご飯

朝:なし。昼:カップスープナスピーマン味噌炒め。夜:ご飯梅干し。落としたまご白菜大根ニンジン味噌汁。納豆。間食:チョコミントアイスアイス。ほしたべよ。

調子

むきゅーはややー。お仕事はじゅうれんきゅー三日目。

散歩大好きマンなのでまた散歩してた。

紺野天龍錬金術師消失

錬金術というにも特殊設定を題材にした本格ミステリシリーズ二作目。

前作の後書きでの城平京への思いと、今作の推薦文が城平京だったことに惹かれて読んだが、

特殊設定を用いながら、ごっりごりの超大掛かりなXXトリックゴリ押しするの北山猛邦味があるなあ。(伏せ字意味いか?)

ただそれが最終的に特殊設定のミステリ的でなく物語的な意味に通じていく展開はゾクゾクさせられた。

シリーズを横断する縦線がびっしり書かれているので先が気になるなあ。

ただ、このシリーズの設定上、フーダニットハウダニットの方向は広がりがあるけど、ホワイダニットの方向は狭せそうなのが気になるなあ。

これからもこの動機を繰り返されると、ちょっとミステリとしては何でもありになりそうなので、これが杞憂であることを願いたい。

グラブル

ガチャピン6日目。10連。PUの水ジュリエッタが加入。

ポケモンHOME

ミラクル交換日記26日目。

ユキカブリヒバニー、ロトムノズパスコクーンガーディウパーウパー、コオリッポ、ヒトモシ

Permalink |記事への反応(0) | 09:16

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2020-11-26

うみねこ漫画版)読み終わったんだけど、火刑法廷劣化コピーしかなくて見限られたのも納得だった

10000本の蛇足が付け足されたきったねえ蛇の絵を持ち上げて「この龍マジ最強だろ!!!!」って喚いてるようなゴミだったわ。

信用できない語り手×幻想小説っていう目新しさ皆無のテーマを選んでおきながら画期的感出してることの痛さがまず目も当てられんし、オチも話の筋は通らんではない程度で話が長い割には薄いとしか思えん買った。

つうかネタバレ始まった頃から漂う「なんとも出題者に都合のいい宇宙もあったもんすね(ホジホジ」って薄ら寒さが本当にね。

フーダニットを重視してるんだぜ画期的だろ?」ってのも、そりゃ単にお前が全くミステリー読んでねえからだよって呆れるしか無かったな。

これについては前々から色んな所で指摘されてたけど、結局治せたのかねえ?

ロクに他人の本も読んでないやつが勘違いの俺SUGEEEEEで突っ走ってる所がコミケットドリームでいいんじゃねえかって意見については「わかる」よりの「は?」かな。

なにより厨二病要素を追加しまくることでセンス皆無のキモヲタになんとか話題にしてもらおうと必死すぎるのが本当に哀れだよね。

キモヲタに持ち上げられるようなミステリーって他にもいくつかあるけど、ここまで恥ずかしげもなく恥知らず作品はまったくなかったはず。

恥知らずであるかのように見えるけど、その恥知らずっぷりをわかった上でターゲット絞ってリーチしてる作品ならあるけど、全く無自覚にさも高尚ぶってはっずかしいポエム書き散らしてセンスオンチのレン中に持ち上げられてキャッキャしてるのはこれぐらいだよ。

でも需要はあるんだよなあ。

珍しいってだけで需要があるのは事実だしな。

人並みのセンス羞恥心があったら描けないものを描けるってのもある種の才能というか、料理下手くそすぎて普通食材から兵器作れちゃうならそれはもう巨匠ですわ。

ただそのことが完全に露出した今となっては、そういうノリが好きな人しかついていかなくて普通人間は完全に無視するか、嘲り目的野次馬に来るかの二択になっちゃうんだろうなあ。

2作連続しかも前作よりよっぽど酷いもの出してきてんだからそりゃそうなるわ。

いやね、俺うみねこ全く知らんかったから流石にネットで叩かれすぎだろとか新作売れなすぎだろって思ってたんだが、自分で読んだらそりゃそうだって納得したわ。

本当な、「自分火刑法廷上位互換だと思い込んでるバカから話が長いだけの蛇足まみれのスーパー劣化コピー」としか言いようがねえんだもんよ。

Permalink |記事への反応(1) | 19:29

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2020-07-27

とある美しい人物語

とある物語が完結を迎えた。

私は出会うのが遅く、終章をから少し読んだだけで完結してしまった。

その為それまでの物語をあとから集める読むことを始めた。

どれも素晴らしく美しいストーリーだった。

今では見れなくなっているものも多数あり、もっと早く出会っていればと後悔をした。

フーダニット

ハウダニット

ホワイダニット

物語はこれらを読み解いて楽しむものだと思っている。

この物語に至るまでの今までの経緯、背景、作者のことを調べそれらのことを考えた。

フーダニット 誰がやったか

悪意のある匿名相手から攻撃

親との軋轢

失恋

事務所方針

ハウダニット どのようになされたか

自らの手で命を絶った

ホワイダニット なぜおこなったか

生きることに疲れてしまたか

人生に満足しこれ以上の幸福はないと達観したか

舞台が出演がなくなって直前に観劇したファンのショックを考えなくて良くなったのが

いいタイミングだったか

正解は作者しかからないが物語の先を考えることも自由だし与えられた物語行間想像するも自由だ。

作者によって削られたその先にありえた物語

なぜその結末にしたのか人物から考えたレビュー

考えるのは残されたもの自由だ。

私も一瞬フーダニットハウダニットホワイダニットについて考えてしまった。

けれど作者はきっとフーダニットハウダニットホワイダニットに注目されたくないだろう。

それにまつわる文ではなく地の文や会話を読んで楽しんで貰いたいと思うだろう。

彼が表現たかった作品はそちらなのだから

作者が満足して終えたどこを切り取っても美しい物語

出会うのが遅かった私はこれから見ていないページを読むのが楽しみだ。

まりに美しい終わりだったか

今は他のどんな物語を読んでも涙がでない。

ここまで心を掴まれ物語は初めてかもしれない。

しばらくはどんな物語も彼の物語を超えないだろう。



ありがとう大好きだよ

から感謝してる

これからもすっとその笑顔で僕のそばにいて

Permalink |記事への反応(1) | 03:40

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2020-03-17

[ゲーム日記]3月17日

ご飯

朝食:朝マクド。昼食:カレーセット。夕食:今から考える

調子

むきゅーはややー。

ゆうきゅうーなのに、あえていつも通りの電車に乗りいつも通りの駅で降りて、そこから散歩、ひたすら散歩

久々にお日様にたくさん当たって運動して、かなりすっきりーした。さらに散髪もして、すっきりすっきりー。

帰宅してから読書今日読んだのは、市川憂人のブルーローズは眠らない。

めっちゃ面白かった。謎の方向性(フーダニットとかハウダニットとか)を絞らせないタイプミステリは苦手なのにすごく楽しめた。

苦手な理由の一つに根本的に小説を読むのが苦手だから、なにに着目して読めば良いかがすぐわかる謎の方向性がわかりやすミステリが好きなのだけど

そんな僕でもまず小説として楽しく読めたのが大きい。

シリーズ二作目なのだけど、三作目も出ているので文庫を待たずに買おうかなあ。

○本格スマホRPG

ガチャピン20連でゴールドムーン、石の水着ロゼッタ水着サンダルフォン浴衣ジェシカキャラオリヴィエ水着フライデースクラッチゴールドムーン

笑っちゃうぐらいの神引きですね。

限定三つにリミ武器一つをたった20連で引くなんんて。

特に水着サンダルフォン浴衣ジェシカはアニバチケの交換候補だったので、メチャメチャメチャメチャ嬉しい。

どちらも水剣得意、土銃得意と好きなキャラのカタリナとオイゲンと被ってるの嬉しい。(フライデーもラカムと被ってるし)

得意武器統一楽しいので、早く三本目作ろうという意欲が湧いてきた。

よし、アルバハHLの準備を始めるぞ!!!

Permalink |記事への反応(0) | 22:54

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