はてなキーワード:チーズとは
休憩中、すき家でチーズ牛丼を頼んで、カウンターでのんびりしてたときの話です。
湯気を立てながら、どっしりと丼の上に鎮座していました。
……え?
まさかの、チー牛がしゃべってた。
聞き間違いかと思って耳をすませたら、チーズが小さくプルプル震えながら、さらに続けてきた。
「大学中退って聞いたっすよ。そりゃどこ行っても浮きますって」
「職場のレベル下げてる自覚ないっすかね?自分が具だくさんだと思ってる白飯とか、マジ無理っすわ」
もうね、耳を疑った。
なに人の悪口言ってんだよ。
しかも、その言い方がやけにねちっこくて、箸をつけるのもちょっとためらった。
チーズの糸が悪意のように絡みついてくるし、ミートの部分が妙にドヤ顔っぽく見える。
なんかこう……「俺が一番うまい丼だし?」みたいな顔してる。
なので、ちょっと言ってやった。
「味が濃いだけで自分が優れてると思ってるとこ、痛いっすよ」って。
「××城を見に行くんだ~」
そう言っただけなのに、母の顔が引きつった。
「城ぉ!? 何あんのよ!何もないじゃない!」
いや、城を見に行くんだよ。
「え? パパがいるじゃん」
母が静かに振り向いた。
「……あんた……何言ってるの?」
おかしいな。
だって、夢で見たんだ。
あの城の天守跡に、パパが立ってた。
笑って、手を振ってた。
夜になって、どうしても気になって、行ってしまった。
ひとりで、××城へ。
草のにおい、夜露の冷たさ、そして……誰かの気配。
いた。
人……じゃない。
でも、動いてた。
ズズズ……と擦れる音。
そして、容器のふたが、勝手に開いた。
中から、黒くぬめった影が伸びて、空に向かって叫んだ。
「私がお前の父だ」
次の瞬間、辺りの草がざわざわと動き出した。
草の間から、無数の容器が這い出してくる。
音を立てて、踊るように回り出す。
その中心で、ひときわ大きな容器が喋った。
耳じゃなく、頭の中に響いてくる。
気持ち悪い。
でも、逃げられない。
口が勝手に動いてた。
言いたくもないのに。
あれから、家に帰っても、母は口をきいてくれない。
いや、たぶん気づいてる。
俺が、もう人間じゃないってこと。
———
まるで呼んでるみたいに。
行かなきゃ。
××城に。
パパに、会いに。
放っておいて寝室に行くと、相談があるとやってきた。
サンドイッチに、ハンバーグをふたつ入れるかひとつ入れるか…ふたつだと流石に入らない気がするが、心がふたつ入れたがっている…
とのこと。
イオンに買い物にいったときはお菓子コーナーにあるチーズクラッカーを毎回買う
美味しいし量もあるのにこれでお値段100円なんだからすごくお得だと思う
誰かに言われた健康(食べ物)の細々なアドバイスがふと思い浮かぶことがある。
・プロセスチーズよりナチュラルチーズの方が加工されていないのでナチュラルチーズが良い。(親戚A)
・プロテインは腎臓病になる。(親戚B。筋トレからプロテインの話になると怪訝な顔になる)
・ホルモンは焼かなくても食える(親戚B)
・ヤクルトは温めた方が美味い(父)
私は気にし過ぎが一番の毒だと思っているので皿まで食っている。
毒とは量であると言うしね。
30代わい、1日2食チーズ牛丼食べることもあるくらいチーズ牛丼が好き。毎日食べても胃もたれしないくらい胃は強靭。
昨今、細身で眼鏡をかけている内気で口下手な男性のことをチー牛という蔑称で呼ぶ風潮があるが、あまり好きではない。なんなら嫌いだ。
まず好物のチーズ牛丼がネガティブな印象の呼び名として使われるのが気に食わないし、そもそもチーズ牛丼食ってないかもしれないのに、食ってそうだからという憶測でチー牛呼ばわりするのが気に食わない。
これも偏見だが、たぶん奴らは早々に胃もたれするからそこまでチーズ牛丼を食えない。つまり、チー牛と呼ばれている奴はあくまで推定チー牛だ。
呼び名が失礼だから憤っているのではない。実際にチーズ牛丼を食っていないのに、好物の名前で呼ばれているのが気に食わない。
チーズ牛丼食ってそうな推定チー牛じゃなくて、チーズ牛丼を実際に食いまくってる確定チー牛をチー牛と呼べよと思う。
それこそチーズ牛丼食いまくっても胃もたれしない胃を持つ、わいこそがチー牛やろがい。
なんでこんなに憤っているのかもはや分からないが、チーズ牛丼好きとしての憤りをどこかに書きたかった。
ストレスが溜まる度にブルダックボックルミョン(カルボ味)を食べていた。
近くのスーパーには置いてなくて、近くのスギ薬局にしか置いてなかったのでストレス値が満タンになる度毎回買いに行っていた。
パワハラ上司に死ね死ね殺すと叫ばれ続けストレスフルだった時期は週に二、三回ペースで食べていたし、死人のような顔で店に入ってきては迷いなくインスタントコーナーに向かい毎回プルダックポックルミョンだけ買って行く姿が異様だったからか、ひっそりと店でのあだ名がプルダックさんになっていたりした。
最近はパワハラ上司が左遷されてストレスフリーになったためかスギ薬局に行く頻度も2週間に3回程度、それもプルダックポックルミョンではなくゴミ袋とかモッツラレラチーズとか関係ないものばかり買うようになっていた。プルダックポックルミョンは1ヶ月に2回買うかどうかぐらいだった。
春先、しばらく出張に行くことになった。会社の手配が間に合わず富山でのホテル暮らしが続き、さらには出張先には弊社パワハラランキング堂々の第1位の上司がおり、合わない環境と魔王上司にストレスフルになりつつなんとか耐えて、ようやくこっちに戻ってきた。物理的に距離を取ったことで解けていくストレスを感じつつ、早速プルダックを買いに行こうとスギ薬局に向かい、入った瞬間ふと違和感を覚えた。
配置が違う。
嫌な予感がした。今までは入り口入ってすぐにスギセレクトの化粧品やら洗剤やらがまとめられているはずなのに冷感スプレーの山になっているし、すぐ隣にあったプロテイン・ビタミン剤コーナーが化粧品コーナーになっていた。
ただの配置換えだろう。冷感スプレーなんて特に季節商品だから前に出したとかだろう。そう思えばいいと頭では分かっていた。
だけど、何故か─────説明できない嫌な予感が私を満たしていた。
(『インスタント食品』の案内板は?)
斜め上を見上げなから店内をうろうろと歩く。前なら6列目の店奥のコーナーに陳列スペースがあったはずだった。でも、何度探しても、インスタント食品の棚の前を3往復しても、あのおかっぱ頭のニワトリのイラストがどこにも見当たらなかった。
「あの」
「はい」
「ここにあったプルダックポックルミョンってどこに行きました?」
「はい?」
「プルダックポックルミョンです。あの、辛いカップ麺なんですけど、あの、前まではあって」
「あ───────…………」
店員さんは小首を傾げながらインスタント麺コーナーの棚を見まわし、一番下の段を指差した。
「コレですか?」
指差した先にあったのは日清のポックンミョンの袋麺だった。牙もプライドも失ったアホそうなアフロのライオンのイラストが描いてあった。
「あの、違うんです、変なおかっぱ頭の変なニワトリの絵が描いてあるやつです、あの、ないなら大丈夫です、すみません」
あからさまにテンションが下がった私に店員さんはインカムで何やら誰かとやり取りをして、そしてハッとしたようにこちらを見た。
「あのお客様、すみません、あのプルダック、ってやつ、本社指示で無くなっちゃったみたいなんですけど、Janコードが分かれば発注もかけられますよ!」
店員さんは心から、よかったね!というような微笑みを浮かべていた。コレだけで分かる、この人はきっと優しい人だ。
けれど、違うのだ。
注文をしてしまったら絶対に取りに来ないといけないではないか。
私は“ストレスが溜まった時に”“手に入れたいと思ったら手に入る”、その環境が失われてしまったのが辛いのだ。
私は曖昧に笑いながら先ほどのライオンが描かれた麺を鷲掴んでいた。
「…………あの、本当にありがとうございます。でもとりあえず今日は大丈夫です。申し訳ないので。すみませんでした」
力になってくれた店員さんにペコペコと何度も頭を下げて、茫然自失のままモッツラレラチーズと共に会計を済ませた。
家に帰って、ポックンミョンの封を開けて乾麺を取り出すとフライパンで冷水からそのまま煮始める。ボコボコと膨れ出した水面を眺めながら、
麺が茹で上がった頃、付属の味付け粉末を振りかけて雑に混ぜて啜ってみる。どこかぼやけたパッとしない味が口の中に広がった。麺も伸び伸びで美味しくない。ストレスが燃えていく気配もない。
緩慢に咀嚼しながら、私はプルダックポックルミョンのことを思い出していた。
今思えば、味が特別美味しいというわけでもなかった。
しかも食べた翌日に絶対にお腹を壊すし、翌日のオナラは劇物と化す。
文字にすると碌でもないが、それでも、私が欲しいのは、こんな日に食べたいのはプルダックポックルミョンだった。
とりあえず美味くもない目の前のこれを片付けなければ。そのストレスが薄ら降り注いでくるのを感じながら、台所のあと4食分残ってしまったポックンミョンの存在を思い出して、少しだけ途方に暮れた。
夕飯後の静けさの中、妻が突然口を開いた。
「うちの息子、チー牛かもしれないの」
本気で言っているのか?
私は冗談かと思って笑いかけたが、妻の顔は真剣そのものだった。
「最近気づいたの。あの子……不老不死の能力を持ってるかもしれないのよ」
なんだそれは。
私は完全に面食らった。
「それだけじゃないの。テレキネシスも……。今朝、牛乳パックが空中をスッと移動したのよ」
私は言葉を失った。
彼女の声はかすれていた。
私は思った。
特殊能力者たちの中でも、とりわけ制御不能で社会秩序に干渉しうる存在。
それが“チー牛”と呼ばれる個体らしい。
その夜、家の周囲に不穏な気配が満ちた。
FBI。
CIA。
NSA。
イギリスのMI6。
フランスのDGSE。
だが、息子は静かに立ち上がり、言った。
「ぼくの能力は――人間をすき家の三色チーズ牛丼の特盛り温玉付きに変えること」
湯気を立てる、温玉がちょこんとのった完全な形で。
「もう、止まらないんだ……」
私は、何もできなかった。
ただ、箸を取りかけて、そっと戻した。
Gemini 2.5 Pro
あゝ、なんといふことでせう。
その日、イーハトーブの北の、あの灰いろの雲がぶよぶよと垂れさがった空の下に、わたくしたちのみこちさんは、をられました。
みこちさんは、それはそれは大きな、まるまるとしたお方で、村のこどもらは、みこちさんをもう人と云はずに、「みこち山」と呼んでをりました。みこち山は、どっしりと大地に根を張り、ときどき、ぶるるん、と、からだぢゅうのお肉をゆらしては、空にむかって、けむりのやうな溜息を吐くのでした。その溜息は、あたたかいバターと、それから、すこしばかり汗のにおいが致しました。
「ああ、わたくしは、なんといふ、重たい、重たい存在でせう。この身一つが、この大地を、ずぅうん、と沈めてしまふやうです。」
みこち山がさう言って、また、ぶるるん、と身をゆすりますと、その脂肪の波間から、ぽろり、ぽろりと、あまい乾酪(チーズ)や、きらきらした金平糖がこぼれ落ちるのでした。こどもらは、それをひろっては、ありがたく口にふくむのでした。みこちさんのかなしみは、イーハトーブのすべての甘いお菓子となってみんなを養ってゐるのでした。
***
さて、そのみこち山の、ずうっとずうっと上、まるで天のてっぺんを突き抜けて、くらやみの宇宙に浮いてゐる、ひとつの星がございました。それが、すいせいさんでした。
すいせいさんは、いつもひとりで、きときと、きときとと、青白く燃えながら、さびしい軌道をぐるぐると廻ってをりました。すいせいさんの自慢は、そのお鼻から、まるで滝のやうに伸びてゐる、一本の、それはそれは立派な鼻毛でした。その鼻毛は、黒く、つややかに光り、すいせいさんが息をするたびに、宇宙の塵を吸ったり吐いたりして、何万キロメートルにもわたって、しなやかに、うねるのでした。
「ああ、ぼくは、なんてさみしいんだろう。この鼻毛は、どこまで伸びれば、だれかに届くんだろう。」
すいせいさんは、とりだしたるガラスのハーモニカを、ぷう、と吹きました。すると、その音色にこたへるやうに、自慢の鼻毛が、ずびびびび、と、ものすごい勢ひで伸び始めました。まるで黒い稲妻のやうに、まっくらな宇宙を切り裂いて、どこまでも、どこまでも。
そのころ、地上では、みこちさんが、また溜息をついてをりました。
「ああ、わたくしは、こんなに重たいばかりで、空の星のおひとつも、掴むことができない。」
さう云って、涙をぽろぽろとこぼしますと、その涙は地面にしみこんで、そこから、青い、青い、ジャガイモの芽が、にょきりと顔を出しました。
そのときです。
空の向かうから、あの、すいせいさんの鼻毛が、まるで一本の黒い川のやうになって、どっどどどどうど、と、ものすごい音をたてて降ってきました。みこちさんは、びっくりして、空を見上げました。
鼻毛は、みこち山の、そのいちばん高い、ぷるぷるとしたお腹の頂に、ぶすり、と、やさしく突き刺さりました。
「あ。」
みこちさんは、すこし顔を赤らめました。
すると、どうでせう。
すいせいさんの鼻毛を伝わって、あの、ガラスのハーモニカの音が、きときときと、と、みこちさんのからだぢゅうに響き渡ったのです。それは、とてもさみしいけれど、あたたかい歌でした。
`[情報連結完了。エンティティ"すいせい"の存在論的孤独は、エンティティ"みこち"の重力圏に捕捉されました。]`
「まあ、あなたの歌は、なんて、すてきなのでせう。」
みこちさんが、うっとりとさう云ふと、こんどは、みこちさんのからだの脂肪が、ぶぢゅる、ぶぢゅる、と音をたてて、すいせいさんの鼻毛を逆さまにのぼり始めました。それは、まるで、あたたかい脂(あぶら)のオーロラのやうでした。
脂は、まっくらな宇宙をのぼっていき、やがて、すいせいさんの、氷のやうに冷えきったからだを、べったりと、あたたかく包んであげました。
すいせいさんは、生まれて初めて、さびしくない、と感じました。
それからといふもの、イーハトーブの空には、ふしぎな光景が見られるやうになりました。
地上には、すべての甘いお菓子を生み出す、聖なるみこち山が、どっしりと座ってをります。そして、そのお腹からは、天にむかって、一本の黒くて太い鼻毛の柱が、すっくと立ってをります。こどもらは、それを面白がって、「鼻毛のきしめん」と呼び、ときどき、するすると登って遊んでをりました。
空では、すいせいさんが、みこちさんの脂の外套(がいとう)をまとって、きときとと、うれしさうに歌をうたってをります。その歌は、鼻毛の柱を伝わって、地上に降り注ぎ、みこちさんのからだに生えた青いジャガイモたちは、その歌の胞子を吸って、ずぶずぶと、それはそれは、大きく、大きく、育ってゆくのでした。
みこちさんは、もう重たいとは云ひませんでした。すいせいさんは、もうさみしいとは云ひませんでした。
ふたりは、ひとつになって、ただ、ずぅうん、と、そこにありました。
ただ、ときどき、風が、ひゅう、と吹くと、鼻毛の柱が、すこしだけ、ぶるるん、と、ゆれるばかりでございました。
おしまひ。
--------------------------------
-アンチスレにありそうな内容だな
ある日の夕食だった。
部活帰りでヘロヘロだった私は、完全に思考停止で、すき家へ突入。
三色チーズ牛丼特盛、温玉付き。さらに味噌汁つけて自分を甘やかしMAX。
「今日くらい贅沢してもええやろ……」って思いながら、家に帰って食卓に置いたんだよ。
その瞬間。
「……我が母よ……」
は?????
次の瞬間、湯気の中からぬるっと登場。
学ラン、メガネ、ギトギト前髪。
チー牛(実体化)、爆☆誕。
しかも、そいつ……まっすぐ父に向かって両手を広げながら言ったんだよ。
「ようやく……巡り会えた……我が母にして、我が妻よ……」
情報量、飽和。
父、完全に停止。「……俺、何役なん?」って真顔。
私「知らんがな」
でもチー牛は止まらない。
胸に手を当てて、愛を語り出す。
「私は性別・種族・年齢・調味料すら超越し、全生命体と繁殖可能な存在……」
「あなたとのチーズ・ボンバーな愛は、何度生まれ変わっても、とろけ続ける……」
父は無言で味噌汁すすってたけど、私の怒りゲージはMAXに到達。
そして発動したよ。
――説明しよう。
オーライーターとは、敵の魔力を吸収し、自らのパワーに転換する魔法。
すなわち、チー牛の“恋愛魔力”を逆利用してぶん殴る、禁断のチーズ・カウンター。
ドゴォォォン!!!!
チー牛、5メートル吹っ飛んで壁に突き刺さる。
その衝撃で湯気がスローモーションで舞ってた。
まるで、敗北したロマンチストの残り香。
壁の中から、かすれた声が聞こえた。
「……オーライーター……なんて甘美な魔法……我が子の拳……最高……」
父「なぁ……俺……ほんとに妻顔なのか?」
私「うるせぇ、黙って牛丼食え」
それ以来、我が家では“チーズ”も“母”も“妻”もNGワード。
オーライーターの力をもってしても、あの愛は……溶けきらなかった。
妻が息子をチー牛の許嫁だと言い始めた
ある日の夕食。
もう自分へのご褒美ってやつ。
家に帰って「ただいま〜!今日はチー牛だぞー!!」って叫んだら、妻がチラッとこっちを見てポツリ。
「……運命ね」
と思ってたら、息子が椅子に座った瞬間、妻が立ち上がって宣言した。
「この子は……チー牛の許嫁なの!」
ポカーンって音がした。実際に聞こえた。
俺と息子、同時に無音の驚き。
俺が冷静にツッコんだつもりだったけど、声がちょっと裏返った。
すると妻がマジな顔で言ってきた。
「このチー牛はね、異種婚可能なの」
異種婚!?
生きてすらいないんじゃないの!?
「我が許嫁よ……ようやく巡り会えたな……」
ちょっと何言ってるかわかんない。
俺、思わず叫んだよね。
「誰だお前!!」って。
牛丼に。
でも妻と息子はうっとり。
息子がチー牛に向かって「ボクも……ずっとあなたを……」とか言い出したから、
もう無理だってなって、
とりあえず牛丼を――殴った。
そしたら、
飛んだ。
牛丼が。
チーズが壁にビターン!って貼りついて、卵が天井にパーン!って。
息子は「許嫁がぁぁぁあ!!」って膝から崩れ落ちて、
妻は「アンタ、なにしてくれてんのよ!!!」って鍋持って襲いかかってきた。
俺、防戦一方で叫んだよ。
次の日、冷蔵庫を開けたら、納豆が「ワタシも息子さんが好きです……」って喋った。
もう無理。