■anond:20230525142007

英語を含め多くのインド・ヨーロッパ語族の言語は単数形と複数形で活用が変化するが、

スロベニア語は単数形、双数形、多数形の3つがあるそうだ。

古代言語では（古代ギリシア語など）もう少しこの3種類を使う言語があったらしいが、現代まで残っているのはスロベニア語とあと僅からしい。

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■台東区HP多言語表記の間違い探し

http://www.city.taito.lg.jp/index.html

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151229/k10010356241000.html

あくまで一部。探せばもっとたくさん間違いがあるはずで実際ここで指摘した以外にもおかしい文はあるので他の言語でもふるって指摘すべし。

• そもそも言語名が間違ってる
  • Polskie（ポーランド語）→正しくはpolski。最後のeは要らない
  • беларускі（ベラルーシ語）→ベラルーシ語で「言語」はмова（女性名詞）なので形容詞はбеларуская
  • hrvatska（クロアチア語）→クロアチア語で「言語」はjezik（男性名詞）なので形容詞はhrvatski。なおセルビア語は正しくсрпскиと表記されてる
• 格変化の間違い
  • 「東日本大震災に関する情報」（原文）について
    • 「Informationen über dieGreat EastJapan-Erdbeben-」（ドイツ語）、「Informatieover de AardbevingGreat EastJapan」（オランダ語）、「Informacije oGreat EastJapan Earthquake」（スロベニア語）、「Informacije oGreat EastJapan potresa」（クロアチア語）、「Информация за земетресениетоGreat EastJapan」（ブルガリア語）は真面目にやれとしか
    • セルビア語は少しはマシで、「Информације о Велики Исток Јапан Земљотрес」。でも「大きい東」「日本」「地震」という語を並べただけで、形容詞形にもなってないし格変化がしてないから意味をなさない。直訳すると「についての情報・大東・日本・地震」
    • ギリシア語も「Πληροφορίες σχετικά με την Σεισμός Μεγάλη Ανατολή Ιαπωνία」なので、セルビア語と同じく「地震」「大きい東」「日本」を並べただけ
    • 「Інформація про землетрус Великий Схід Японії」（ウクライナ語）、「Інфармацыя пра землятрус Вялікі Усход Японіі」（ベラルーシ語）で、「地震・日本の大きい東」。「大きい」のかかる場所が全然違う
    • ロシア語も「Информация о землетрясении Великий Восток Японии」なので「地震についての情報・日本の大いなる東」。ウクライナ語・ベラルーシ語と同じく格変化していないので「東日本大震災」にはならない
    • 一番頑張ったのはボスニア語で、ちゃんと「Informacije o Velikom zemljotresa uJapanu」、直訳すると「日本大地震についての情報」と訳されている。ただ格変化が間違っていて、正しくはzemljotresu。でもこのくらいの間違いはネイティブでもありえるレベルだと思う（日本人がてにをはを間違うようなもん）
      • というか標準ボスニア語では「地震」はpotresなのでは？　まあzemljotresでも通じるからどっちでもいいっちゃいいか
    • 多分これGreat Earthquake of EasternJapanと英訳しておけば誤訳も起きにくかっただろう事例だと思う。Great EastJapan Earthquakeじゃ修飾関係がわかりにくすぎる……
• 動詞の間違い
  • 「通知カードをお届けしています」（原文）が謎の決意表明になっている
    • セルビア語は「Морамо да достави обавештење картице」、直訳すると「（われわれは）カードの通知を届けなければなりません」なんだろうけど、動詞の現在人称変化が間違ってる。正しくはдоставимо。あと、こういう場面で「～せねばなりません」という意味の動詞を使うのは日本語でも違和感ないか？
    • ボスニア語は「Moramo dostaviti obavijest karticu」で、動詞は間違ってないんだけど「通知」「カード」がそれぞれ名詞の対格になっている。つまり「通知カード」ではなく「通知（と）カード」という文になっている。直訳すると「（われわれは）通知（と）カードを届けなければなりません」
    • クロアチア語は「Imamo dostaviti obavijest karticu」で、まず「通知（と）カード」が間違っているというのと、imati＋動詞の原形という謎の文になっている。imatiは「持っている」という意味の動詞で、ふつうその後ろに動詞はつかないし、これだと「通知（と）カードを届けるのを持っている」という意味不明な文になってしまう（クロアチア語ではこういう言い回しがありえるんだろうか？）
    • スロベニア語は「Imamo dostaviti kartico obveščanja」で、クロアチア語と同じ動詞の間違いをしているけど、名詞の格変化は正しい（karticaの対格＋obveščanjeの生格で「通知のカードを」。セルビア語はобавештењеの対格＋картицаの生格なので「カードの通知を」となり、順序が逆になっている）
      • っていうかこの場合ってkarticaでいいの？　それともkartaの方が適切なの？　教えてエロい人
• その他細かいミス
  • 「池波正太郎」がセルビア語版では「イケナミ・スホタロ（Икенами Схотаро）」となっている。セルビア語でシュ（š）とスフ（sh）は違うのだが、英語のShotaroをそのまま「スホタロ」にしてしまったのだろう
  • なおロシア語・ベラルーシ語では「Ikenami Сотаро（Ikenamiソタロ）」、マケドニア語では「Ikenami Шотаро（Ikenamiショタロ）」となっていた。せめてキリル文字に直すくらいはしたらどうだ

やっぱ役所の公式サイトに機械翻訳使っちゃダメだよ。

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