
はてなキーワード:ジーンズとは
本日逝去の報せがあった村山氏だが、自社さ連立政権の成立により突如首相の座に登る事になった。
ところが周囲は賛意を送りながら頭を抱えてしまった。村山氏はロクな服を持っていなかったのだ。
背広(スーツでなく)の肘は伸びて出、ズボン(パンツでなく)は生地が薄くなって穴が開いた箇所をパッチと裏あてで繕ってあり新品のラインは無くなりオールドジーンズのようなラインになっていた。シャツも昭和中期の商店街の洋品店で買ったようなワイシャツ(襟が大きくて開いてるデザイン)で、やはり袖口や襟元がボロボロ。
要するに昭和の古い社会主義者そのままの出で立ちであった。しかも家にある予備も全部同じ状態。
「世界一貧しい大統領」と呼ばれたウルグアイのホセ・ムヒカとそっくりだ。因みにホセ・ムヒカ氏も今年に亡くなっている。
それで、労働者や弱者の為の政治する社会主義者としてならそれも良いかもしれないが、日本の首相としてはかなりマズイ。洋服の青山に行って「どのような場面での服をお探しですか?」「今度首相をする事になりまして」と言う訳にもいかない。しかも総理の親任式では天皇陛下の前に立たねばならないのだ。
という事でスタイリストとファッションコーディネーターが付くことになったのだ。大急ぎで身の丈計って服を数セット揃え、美容(と言っても洗顔方や調髪に関して程度だが)の指南などをする人が付くことになった。
こういう職業人をいきなり探すというのも難しいので、どうも自民党関係者が紹介したらしい。
村山氏の総理在職時の写真を見ると、かなり服装はシャキッとしているし、ネクタイもTPOに合せてコンベンショナルなガラ、カジュアルなガラと使い分けている。しかもネクタイの結び目も細い(昭和は結び目が太くなる結び方が一般的だった。昭和オヤジの襟が広い&デカい結び目は民民の玉木代表を参照のこと)。
それら全ては派遣されたコーディネーターらが指定した通りのものを着用した為であったのだ。
ただ、この人らは付き人のようにずっとそばにいるんじゃなくて、最初につきっきりで服装指導やスーツの購入をしたら、状況別の服の組み合わせを置いて行って何か特別なことが無い限りは来ないという風にしたそうである。
総理退任後の写真を見ても結構シャキッとした服装をしているので、服装のセンスは総理経験で上昇したようである。
ついでに言うと、高市氏はタレント出身なのに化粧が変なことがよくある。コンベンショナルな化粧じゃなくて変な色のリップを塗ったり、フラッシュを焚かれる仕事なのにUVファンデを厚塗りしてきて顔が真っ白く飛んだ写真が新聞に載ったりとメイクの基礎がおかしい事があるのだ。肌の黒ずみを気にしているようなのだが。多分だが、年を重ねて若い時のメイクが通用しなくなっているのだと思う。
競合メーカーとも言えるブランドのジーンズを履いた写真をトレースするのはいかがなものか、といった声が多数上がっていますね。特に昔からのファンは“もう(江口氏イラストの)Tシャツ着れない…”と言葉を失っています」
この騒動についてエドウイン、リーバイスはそれぞれどのような見解を持っているのか。
エドウインの広報は、デニムの件を含め、一連の江口寿史氏の“トレパク疑惑”騒動については「把握している」としたものの、「社としてのコメントは一切控えます」とのこと。
一方のリーバイスは期日までに回答が得られなかった。
デマじゃないんだよね。ここでもそうだけど、アベノミクスマンセー派は資本は簡単に国境を超える、というのを都合よくその時々自分の都合のいい方向で使う。トリクルダウンなんて起きない。なぜなら富裕層は吸い上げた金を成長率の低い日本に投資せず、もっと利回りの良い海外に投資するから。金は国内に閉じていない。「企業は儲かっているじゃないか!」海外販売の連結ではそうかもしれないが、国内小売はどうだろうな。国内製造はひん死じゃないか?鯖江の眼鏡メーカーは?燕の食器メーカーは?瀬戸の陶磁器メーカーは?岡山のジーンズメーカーは?北海道の酪農家は?九州の漁業者は?みんな国内で閉じているところで材料は海外から調達するしかないセクターは瀕死なのでは?
妊娠中10キロ太って、産後4キロしか戻ってない。普通に生きてて、6キロも一気に太ったことないから、困惑している。肩、腕はアジアのババアのごとき逞しさ、腹回りは扇風機おばさんのような肉が四方八方についている。加えて腰回りが広くなったことで産前の服は何ひとつ入らなくなった。タイトスカート、入りません。スキニージーンズ、太すぎて下がってきます。薄手のニット、見るに耐えません。スカートの下に履くペチパンツ、なんならパンツまでサイズアウトして全て買い直し。あ、太る時って足も太るんだね.靴も1センチアップでお気に入りのパンプスもスニーカーも入りません。
いきなり猫っ毛になった。チリチリして軽すぎて、パーマかけても言うこと聞かない!髪をセットして、下ろして家を出て,2分でアホ毛まみれの汚いばばあ爆誕です。死にてえ。結んだら結んだで顔でかい。死にてえ。
今まで生理前の不調とは無縁だった私ですが、産後なぜかご縁ができてしまいました。お腹痛い、尚且つ精神的に不安定。死にたい死にたいとメソメソする。メンヘラじゃないという理由で私を選んだ夫、困惑。
産前は酒好きで、居酒屋で飲んだり、家でおつまみ作って飲んだりするのが無上の幸せだったわたくし。夕飯はきゅうりと塩と赤ワインでよかった。産後は酒激弱になり、缶ビール1杯で体調不良。代わりに米が好きになり、焼き菓子が好きになり...とデブに近づくための食べ物が好きになる。今はシャトレーゼの常連。いっそ殺してくれ。
これが一番まずい。自己顕示欲が爆発してる。仕事やら飲み屋やら、社会とつながりをもつ場がなくなったからか、SNSでの自己顕示欲が爆発している。アグレッシブなママ垢や、中年のババアが大暴れするのを見るたび不思議だったが、その人たちももとは普通の人だったのだろう。Xはもとより、発言小町、スレッズなどの地獄に足を踏み入れ、話の通じないバケモノたちとレスバを繰り広げる。が、そう言う私もすでにバケモノなのである。バケモノ同士の醜い絡み合いは一銭も生み出さない。早く鬼殺隊こないかなー。ここでーす。ここが令和の無限城でーす。
むりだね。私にとっての人間であるための暮らしっていうのは、運動でも読書でも映画鑑賞でも、自分で時間を作れるような自由な暮らしだった。今はずーっと小鬼に追いかけ回されて、泣き喚かれて、本も読めない。ランニングにも行けない。小鬼体が弱くて、保育園にもしばらく入れない。
私はこれからもどんどんバケモノになっていって、いつかネットで後ろ指さされるような激太り小汚いババアになるのだろう。そしてある日裏の竹藪はないから草むらに入っていってマダニに刺されてうぉんうぉん泣く変質者になるのだ。そのときはこの増田をそっとXでシェアしてほしい。
Permalink |記事への反応(13) | 21:09
パンツを新しくしようと服屋に行った。
私は通常時、10センチ以上、勃起時は17センチにまでなる。大きい方の分類…多分そうなんだと思う
服屋はいい思い出がない
なぜならこの大きさだと紳士用下着売り場に行く前にちょっとでも女性用下着売り場を通ったなら
まるで変態かヤリチンを疑うような目つきで女性店員や女性客がこちらを睨んで来るからである
かと言って男性はすぐにセックスを求めてきたりモテる方法を聞いてきたり…しない。しろよ(泣)
たまには漫画みたいに…
「巨陰茎自慢」「贅沢な悩み」「小さくてセックスにたどり着けなかった人のことも考えろ」しか言われない。きっとこれを見ている人も「どうせ全部創作話」としか言わないと思う。
創作の域...超えてんだよ17センチなんて控えめに行ったがホントは20センチ近いんだぜデカすぎんだよ。
買いに来たわけだ。ちょっとの穴ならまだいいが、おしりのど真ん中に空いてるのだこれはさすがに誤魔化しようがない。
パンツを見ていたら店の人が「なにかお探してすか?」と話しかけてきた。めんどくさいな…ほっといてくれよと思った私はぶっきらぼうに「デカチンが収まる下着探してんだよ!」と言った
そしたら店の人は「わふん!も、もしかして立派な人ですか!?それなら私にお任せ下さい!」と
無い耳としっぽを立てるように言った
しばらく棚を眺めて「これなんかどうです?」と
店の人が出てきたのは知らないパンツだった
店の人の説明によれば「これは通常時ならあんまり目立たないパンツなんですよ」との事だった
お値段も悪く無かったし、サイズを言ったらすぐにぴったりのものを持ってきてくれた。今までパンツなんて履ければいいとしか思って無かったのでこんなに実用的でオシャレなパンツがあるとは
知らなかった。
それでいくつかの下着を選んでレジに行こうとしたら店の人が「せっかくだからスボンとかも選んで行きませんか?」と言うのでしぶしぶ場所を移動、ズボン売り場で店の人が持ってきてくれたのは今着ているものよりワンサイズ上のジーンズだった。なるほど、大きければ余裕があって目立たないわけだ。単純な考えだなと思い、試着してみたらこれがマジで似合っていて
「わふん!すっごいお似合いです!」と言われてしまった。ちょっと恥ずかしい…
いい者がたくさん買えたし良かったなあって
ていうか一日に何度も店の人の「わふん」を聞きすぎて帰り道で「わふん」と言いかけた。
でもありがとう「わふん」と言う店の人
いろいろと心境変化はあったけど、人生のいろんなことに興味がなくなった。
イーロンマスクでも生活保護民でも、食ってるものも着てるものもたいして変わらない。
イーロンマスクがするように、生活保護民だってTシャツだってジーンズだって着れる。
イーロンマスクがするように、ハンバーガーを食えるし、ビールを飲める。
庶民だからって、シャワーを浴びることも、布団で寝ることも禁じられることもない。
でも、それでも、俺が働くのは、子供たちに選択肢を増やしてやりたかったからだった。
少しでもいい学校に入れてあげたかったし、やりたい習い事は挑戦させてあげたかった。
ディズニーランドに行きたいとせがむ子供たちに、お金がないからダメと言いたくなかった。
それが、子供の成長と共に、そんな心配は不要だと現実が突きつけられる。
この子らはこの先も、
でも、今は心底羨ましい。
うちはさ、ずっとずっと、お金に困らない。
「働くな!そんな暇があったら子供と過ごせ!」
って社会に言われてる気がする。
この先の人生は、今と同じことがずっと続くだけだ。
東京都平均からしたら普通だけど全国平均からしたら高所得だったからさ。
安上がりだろ?
羨ましいか?
他所の家庭は、お年玉とか、国がくれる児童手当とか将来の学費として積み立てたりしてるんだろ?
だよ。
羨ましいか?
外食と旅行と娯楽を限りなくゼロにして、教育費もゼロだからよ。
要するに、外食のラーメンが1000円する時代に、家帰って白飯と豆腐食べて水道水飲んでれば安上がりって話だよ。
たぶん、一年の350日くらいそれを食ってる。
なんならよ、今すぐ仕事辞めたって困らないんだ。
というか子供のためにはそのほうがいいのかもしれん。
障害児を育てる各種手当が、国から、都道府県から、市町村から振ってくるからさ。
それで暮らせるほどじゃないけど、今までの蓄え切り崩していきゃいい。投資してたから蓄えはかなりある。
計算すると、投資収益をゼロとしても30年くらい食いつなげる。その頃には年金も降りるし、子供らは障害年金。それでも苦しかったら家を売って都営住宅にでも入ればいい。
それでなんも、困らないんだ。
一人暮らしをする大学生の息子に仕送りをするとか、そういうのは今後のライフプランにないんだ。
最初に書いたとおり、世界一の富豪でも生活保護でも、暮らしぶりはそう変わりゃしない。
イーロンマスクだってビルゲイツだってマクドナルドのハンバーガーを食べて、普通の綿のTシャツを着て過ごす。
Permalink |記事への反応(18) | 20:17
カクヨムにて7月8日から公開・連載されている『成り上がり~炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~』についての感想や考察を書いています。
通称『なっくり』。
匿名はてなの文字数制限にひっかかってしまったようなのでパート分けします。
https://anond.hatelabo.jp/20250904223228
第4話 前編はこちら↓
https://anond.hatelabo.jp/20250908093628 3
第4話覚醒の王
https://kakuyomu.jp/works/16818792436194059031/episodes/16818792436376167778
さて。パートを区切ってから、今度は圭祐が桐島弁護士に会いに行くシーンから始まります。
昼過ぎ、玲奈に教えてもらった住所を頼りに、俺はタクシーで桐島弁護士の事務所へ向かった。窓の外を流れる都会の景色を眺めながら、俺は佐々木美月のこと、田中雄大のこと、そしてあの二人の背後にいるであろう「クロノス・インダストリー」という存在を、改めて頭の中で整理していた。
もう破綻がひどい……
田中雄大という名がいきなり出ていますが、修正前では田中は圭祐と同じ製氷工場に務める従業員でした。そして圭祐の炎上の原因たる爆破予告の実行犯でもあるのですが……そのくだりは全て削除変更されています。どこにもない。
クロノスインダストリーについても同様です。圭祐の頭を整理するより作者の頭を整理してください。
「お嬢様たちが来るまで、まだ少し時間がある。よければ、昼飯でもどうです? 近くに、美味い手打ちうどんの店があるんですが」
と、桐島に誘われ、圭祐は二人でうどん屋に向かいます。昼過ぎに向かってたけど、ランチはまだだったんすね。
「え? ああ、まあ…昨日は、別々の部屋で寝てました」
微妙に質問の受け答えがズレてる圭祐。よっぽど頭の中で気になっていたのでしょう。
本当に当たり前と思ってるならそこまで気にする必要は無いでしょうに。
一応圭祐は天神家も公認した恋人らしいので、この態度には桐島も呆れている様子。まあ言うていきなり手を出すのもそれはそれでどうかって話でもあるし……
「…よくスーツ、汚さずに食えますね」俺が感心して言うと、桐島は顔も上げずに答えた。「仕事の合間に食べるのが日常ですから。汚さずに食べるのが、プロというものです」その、あまりにも当然で揺るぎない正論に、俺は何も言えなくなった。彼のプロ意識は、俺の甘い考えを、冷徹に指摘しているようだった。
プロ意識がそこまで関係あるかはわかりませんが、圭祐に足りないのは『腹をくくる』姿勢であることは確かです。このように自分が苦手な話になりそうになると、相手の外見や所作について話して話題を逸らそうとする特性はずっと描写されています。ある意味では圭祐の美点ですが、人の話にちゃんと向き合えないという欠点でもあります。
「神谷さんへの誹謗中傷に関する発信者情報開示請求は、すでに着手しています。田中雄大のIPアドレス、佐々木美月との通信記録も、すべて確保いたしました」
田中は圭祐へ誹謗中傷を行っていたようです。佐々木もまた、何かしらの形で田中と関わっている様子。
繰り返しになりますが、二人が具体的に何をしたかはまだ語られてません。いきなり名前が出ています。だからなんでだよ。
桐島は、黒縁メガネの奥の瞳を光らせた。「心配はご無用です。…抜かりはありません」その言葉には、絶対的な自信と、天神財閥の底知れない力が隠されているように感じられた。
だから読者はその爆破予告があったかどうかもよくわからないんですけど……
事務所からの帰り道、俺はタクシーを呼ぼうとする莉愛の手を制した。
「もう、逃げる必要はないだろ? 三人で、手を繋いで歩こうぜ」
圭祐が真ん中になって玲奈と莉愛と手を繋いでいる感じでしょうか。
いいけど……桐島の話だと爆破予告の件もケリがついていないんだからわざわざ目立つようにしなくても……
街の雑踏の中、「Kさんですか?」と声をかけてきた女子高生ファンと、俺は気さくに握手を交わし、一緒に写真を撮った。「アンチに負けないでください!」という声援に、俺は少し照れながら手を振る。
でもこの状態で天神姉妹ではなく圭祐の方を応援する女子高生がいるようです。
……元は圭祐は零細のゲーム実況投稿者のハズですが、写真まで撮ってくれるようなファンはどこから湧いて来たのでしょうか。フォロワーは天神姉妹の方が多いハズですが、なぜか姉妹にはノーリアクションです。なんで……? 天神姉妹は女子高生には人気無いの……?
「絶対こっちのストリート系が似合うって! Kくんは、もっとカジュアルでしょ!」莉愛は、流行りのファッション雑誌を俺に見せつける。
「いいえ、莉愛。神谷さんには、もっと落ち着いた、知的なスタイルの方がお似合いよ。大人の男性の魅力は、隠すことで引き立つものだわ」玲奈は、海外のファッション誌を広げる。
そのまま三人は高級ブランドのブティックへ向かい、圭祐の新しい服を選びます。
なんか途中で圭祐の服がTシャツとジーンズになってたりする点はスルーするとして。莉愛と玲奈がコーディネートについて意見を交わします。
そこに立っていたのは、もはや製氷工場で働いていた頃の、陰鬱なオーラをまとった男ではなかった。体に吸い付くようなシルエットの、上質な黒のセットアップ。インナーには、遊び心のあるプリントTシャツを合わせ、足元はシンプルな白のスニーカーで外している。自信のなさを隠すように丸まっていた背筋は堂々と伸び、何かに怯えていた瞳は、今は、全てを見透かすような鋭い光を宿していた。その変化は、玲奈や莉愛が持つ「神眼」にも匹敵する、俺自身の『神眼』による「調律」が、無意識のうちに行われた結果だった。それは、まさに、これからエンタメ業界に君臨する、若き「王」の風格そのものだった。
結局黒のセットアップになるのか……とはともかく。
玲奈や莉愛も『神眼』があったんだ。割と身近にあるんだね神眼。
玲奈と莉愛は、そのまま勢いで圭祐に雑誌モデルを勧めます。惚れりゃあばたもえくぼ……ではなく、圭祐は実際にモデル並みの容姿を持っているようでした。すげえな!
あの頃は、誰にも見向きもされなかった俺が、今、天神姉妹によって、全く新しい世界へと引き上げられようとしている。この違和感と興奮こそが、俺の「神眼」が引き起こす、世界の「ズレ」なのかもしれない。
なんでも神眼と言っておけば通ると思ってる?
圭祐自身にも神眼はあるのに、どうしてこれまで埋もれたままだったんでしょうか不思議ですねえ。
その時、俺の口から、無意識に言葉がこぼれていた。それは、俺自身の「神眼」が、彼女たちの「本質」を見抜いた結果だった。
「…玲奈さん。あなた、普段はスカートが多いけど、その服も素敵ですが、あなたの本来の魅力を、少しだけ隠してしまっている気がします。あなたは、もっと…強くて、華やかな色が似合う。こういう…」
俺が選んだのは、深紅の生地に金の刺繍が施された、大胆なオフショルダーのロングドレスだった。玲奈は試着室へと向かった。出てきた彼女は、まるで「月」から「太陽」へと変貌したかのように、圧倒的なオーラを放っていた。その深紅のドレスは、彼女の白い肌を際立たせ、金の刺繍が、女王としての気品をさらに引き立てていた。
月から太陽。というのはTPOの問題じゃない? 時と場合によっては月になることも良いと思うけど。
「莉愛も。制服も可愛いけど、君の元気さを活かすなら、もっとポップな色使いで、少しボーイッシュな要素を入れた方が、ギャップで可愛さが際立つと思う。例えば、キャップを逆さにかぶって、ショートパンツで健康的な脚を見せるとか」
制服姿の莉愛も、俺のアドバイス通りに着替えて試着室から出てきた。淡い水色のショートパンツに、ビビッドなイエローのTシャツ、そして逆さまに被ったキャップが、彼女の天真爛漫な魅力を最大限に引き出していた。
莉愛も別に制服は便利だから着てるだけで、モデルの仕事や私服なら、似たような服も普通に持ってそうだけど……なんか別に、姉妹のイメージと極端に変わるようなコーディネートってわけでもないんですよね。なんなら二人とも100万アカウントのインフルエンサーで、セルフプロデュースは元から上手く行ってるし。
喜んでるなら、それも良いですが。
これまで俺がネットの世界で、何千、何万というコンテンツを見てきた経験。その膨大なデータが、俺の脳内でプロデュース能力として蓄積されていたのだ。それだけじゃない。今時の流行りにうるさい、妹の美咲。あいつがいつもリビングに置きっぱなしにしているファッション雑誌が、自然と目に入っていた。そのページで、莉愛が特集されている記事を偶然見つけて、『このモデル、すごいな』と呟いたら、『お兄ちゃん、今さら!?超人気じゃん!』と、美咲に呆れられた記憶が、不意に蘇る。俺は、美咲とのくだらない口喧嘩に負けたくない一心で、流行りの服や、コーディネートの基本を、こっそり勉強していたんだ。
そんな大変な能力を得たきっかけがこんなくだらないエピソード一本で本当にいいのか?
いや、なんかこう、もっと……血筋とか誰かの弟子とか、他人が容易にはマネできないようなことでセンスが目覚めるとか……というかこの話の限りだと美咲にも神眼がありそうっすね。
圭祐のハンドルネームはKだよお! Kスケだとほぼ本名だよお!
それにしても埋もれ過ぎた才能です。コンピュータ専門学校を中退し、バイトを転々として製氷工場に勤め、ゲーム実況動画もとくに伸びず、くすぶり続けた圭祐。それが天神姉妹と関わり、自分自身を含めてプロデュースして絶賛されるほどのファッションセンスを持っていたのです。
お前進路選択から盛大に間違ってたよ。服飾系の専門学校行くべきだったよ。
【運命の夜】
夜。リビングでは、玲奈がノートパソコンに向かい、驚異的な速さでキーボードを叩いていた。その指先は、まるで流れるような音楽を奏でるピアニストのようだった。その隣で、俺と莉愛は固唾を飲んで画面を覗き込んでいる。
カタカタカタ…ターン!
カタカタ……ターンを真顔でやるやつ久々に観たな。
モニターに映し出されていたのは、洗練されたデザインと、俺たちの理念が完璧に表現された、Kスケ『ガチ恋彼女オーディション』特設応募サイト、だった。サイトの背景には、俺が莉愛を救い出した精神世界のデパートのイメージが、美しくグラデーションとなって溶け込んでいた。
おい。未来の話を混ぜるのやめろ。莉愛を精神世界から救う話はもっとずっと後のことだ。
どうもこの小説。修正をする過程で最新話の設定をベースにしているようです。それも整合性を合わせるのは必要なことですが、このように過去のエピソードに未来の設定が混ざる次元の混乱があります。
滅茶苦茶じゃないか。世界をひっくり返すとは因果律を逆転することなのでしょうか。
webサイト作る程度ならデザイナーの話だし、そこはコンピュータ専門学校通ってた圭祐がやりゃいいだろ……
よくわかりませんが、莉愛はガチ恋オーディションの開催に好意的で意欲的なようです。
何か莉愛にとって楽しいとか利益になるというようなことは一つも無さそうなのですが……自分の好きな人が人気者になるのが嬉しいタイプでしょうか?
一人残された俺は、広すぎるソファに深く腰掛け、テーブルの上に無造作に置かれていたゲーム雑誌を、夢中になって読み漁った。まるで、自分の部屋にいるかのように。莉愛の手料理、玲奈とのキス、そして今日一日の出来事。天神姉妹との交流が、俺の凍りついていた心の奥底に、ゆっくりと、しかし確実に、温かい光を灯し始めていた。
作業していたのは玲奈なんだから、お前はずっとゴロゴロしてただろ。
SNSの熱狂を背に、玲奈がサイトを公開する。その瞬間、世界中の「K-MAX」ファン、そして天神姉妹のファンが、一斉にこのサイトにアクセスしていることが、玲奈の表情から読み取れた。
つまりは天神姉妹のファンではなく、ほかならぬ圭祐のファンが。彼のガチ恋オーディションのために盛り上がってるということなのですね。
ピコン、と静かな通知音が響く。サイト公開と同時に、一件の応募通知が届いたのだ。
その応募者のプロフィール画面を開いた玲奈が、息を呑んで俺にモニターを向けた。その瞳には、驚きと、警戒の色が入り混じっていた。
ボルテージ上がった割に、届いたのは一件なんだ。
【応募動機】神谷さんの切り抜きを見て好きになりました。私を覚えてますか?
そこには、スーツ姿で控えめに微笑む、佐々木美月の顔写真があった。美月、か。忘れもしない、俺を炎上と爆破予告の濡れ衣で社会的に抹殺しようとした、あの女。
なんと応募してきたのは、圭祐をかつて陥れた佐々木美月でした。
そう。ここに至るまで一つも。佐々木が圭祐を陥れたという証拠の話はしていません。桐島弁護士は発信者情報開示請求をしていますが、圭祐はそれ以前にアタリをつけている様子でした。
でもなんで佐々木が怪しいのかは誰も何も言ってません。いつから疑ってたの? 彼女は製氷工場に来てただけの、保険セールスじゃなかったの?
まあ……とあえず圭祐にとって佐々木はクロであると話を進めるとして。佐々木になんらかの悪意があることは神眼無くてもわかると思います。むしろ神眼で佐々木が悪者だと見抜いたって話がある方がわかりやすかった……
「…オーディションに、呼んでくれ」
直接対決の構えです。
「俺は、もう誰かの犬にはならない。俺が、俺の物語の舵を切るんだ」
どっちかというと圭祐は誰からも相手にされない野良犬って感じだったけどな。
「玲奈さん。俺は、あんたたちを、世界一のアイドルにしてみせる。だから、あんたも、俺を世界一のプロデューサーにしてくれ」
俺の言葉に、玲奈は一瞬目を見開いた後、満面の笑みで、まるで太陽のように、美しく微笑んだ。その笑顔は、これまでのどの表情よりも、俺の心を強く打った。
「――ええ。喜んで、プロデューサー」
なんで?
天神姉妹は100万超えのセレブアカウントであり、莉愛はモデルもやってるけどアイドルではありません。別にそれを目指していたわけでもありません。
そして世界一のアイドルにする気があるなら、オーディション開いて他の女の子を集めてる場合じゃないと思います。世界一のアイドルグループを作るならともかくですが、そもそも募集要項は『ガチ恋』でしょう。
全体的に圭祐のやりたいことがよくわかりません。
彼女の瞳には、俺の隣に立ち、共に世界を創り上げていくという、女王としての揺るぎない覚悟が宿っていた。新たな城で最強すぎる共犯者と共に。俺の世界をひっくり返すための最高に甘くて最高に過激な反撃が今始まった。このオーディションは、始まりに過ぎない。俺と玲奈、そしてK-MAXが、世界に新たな秩序を創り出すための、最初の「創世記」なのだ。
これが成り上がり~炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~ 第4話覚醒の王でした。
世界をひっくり返すという圭祐の目標を手段が明らかになり、それを阻む敵の存在も浮上しています。
ワイも『キン肉マン』はアメリカ渡米プロレス修行時代の絵柄とノリがいっちゃん好きやで
あと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』はコミックスでいうたら一桁台の巻数までで、中川が「パパ南部とベビー南部もポイッ」て燃やして暖を取る話が載ってる版で、両津の顔がエビスジーンズのペンキ塗りmの字眉毛じゃなくて彫りの深い初期の絵柄が正義やね
50代男性が20代女性に好意を持つのも、50代女性が20代男性に好意を持つのも、老人同士の恋愛も良い事だと思っている。
そのつもりではあるのだが、昔「それは無理だろう」と思った異性への好意を目の当たりにしたことがあって、今も忘れることができない。
何十年も前の話だ。
バイト先に20歳ぐらいの女子がいた。自他ともに認めるヤンキーである。
時折低音を響かせながら地面スレスレまで車高を下げた土足禁止の車で迎えに来る年上の彼氏は見るからにチンピラだった。
本人は元は夜職をしていたようだが、昼職に就こうと一念発起したらしく自分のバイト先に入って来たのだ。
頭の回転早いし、やる気もあるしでみんなと仲良くやっていた。
小柄で派手な化粧の美形で、自分の食費を削って借金まみれの彼氏に貢いでいるためにガリガリに瘦せていた。でもタバコは吸っていた。
大病をして仕事を辞めざるを得なかったらしく、バツイチという噂で、年齢よりもかなり老けて見えた。
みんなTシャツにジーンズで仕事をしている中、茶色いスラックスに茶色いチョッキを着て磯野波平的な空気感を漂わせていた。
露骨に好意を見せるので、みんなどういう顔をしていいのかよくわからなかった。
馬鹿にするわけにも怒るわけにもいかず、なんかこう...困ったねという雰囲気が漂っていた。
波平がヤンキー女子と同じ年頃だったとしてもその組み合わせは客観的に見て難しい。
ヤンキー女子は歯牙にもかけていなかったし、波平は正直そんなにいい人でもなかった。
今思えば恋愛感情というよりは、庇護欲のような支配欲のようなものだったのかもしれない。
でも波平的には仕事行くの楽しかっただろうから、それはそれで良かったのかもな。
それ20年ぐらい前の話だよ。
その後、ライトオン=ダサい&コスパ悪い、のイメージが定着しちゃって、去年だっけワールド系に買収されたよ。
ユニクロで1万ぐらいの高い方のジーンズを買え。ユニクロのメンズのジーンズは安いシリーズと高いシリーズがある。
高い方はリーバイスみたいな定番製品を型紙レベルでパクってるから、素人目には区別がつかない。しかもリーバイスより縫製がしっかりしてるからコスパも良い。
問題はTシャツだ。Tシャツは難しい。買うなら2万とかそれ以上払わなきゃだめだ。金がないならTシャツは諦めてポロシャツぐらいしてごまかすほうがマシ。
よく「BLは女性による男性の性的搾取だ」みたいな批判を見かけるんだけど、これって根本的なところで論理が破綻してると思うんだよね。
まず大前提として、「搾取」っていうのは権力勾配、つまり強者から弱者への一方的な収奪があって初めて成立する概念なわけ。例えば、資本家が労働者を搾取するとか、先進国が途上国を搾取するとかね。
で、これをジェンダーに当てはめてみると、現代社会の構造において、マクロで見れば男性は女性に対して「強者」の立場にいる。これはもう否定しようがない事実だと思う。
だとしたら、相対的に「弱者」である女性が、創作物の中で「強者」である男性同士の恋愛を描いたからといって、それは「搾取」の構造にはなり得ない。逆、つまり男性が女性を性的に描く場合は、権力勾配があるからこそ「搾取」になりうるんだけど、BLの場合はそのベクトルが逆なんだよ。
文化の盗用がなぜ問題になるかというと、マジョリティ(多数派・強者)が、マイノリティ(少数派・弱者)の文化の文脈を無視して、表層だけをファッションとして消費してしまうから。これも権力勾配が問題の根っこにある。
じゃあ、逆の場合はどうかっていうと、例えば日本人がジーンズを履いたり、ロックを歌ったりしても、それは文化の盗用だなんて批判されない。マイノリティがマジョリティの文化を取り入れるのは、ただの「文化の受容」や「憧れ」であって、盗用には当たらない。
BLもこれと一緒。
女性というマイノリティ(※社会構造的な意味で)が、男性というマジョリティのセクシャリティを題材に物語を紡ぐ。これは「搾取」じゃなくて、マジョリティ文化の「受容」や「アレンジ」に近い。
もちろん、個々の作品の倫理観とか、実在の人物を扱うナマモノの問題とかはまた別のレイヤーの話。だけど、BLというジャンル全体を「性的搾取だ」と叩くのは、権力勾配っていう大事な視点がすっぽり抜け落ちた、かなり雑な議論だと思うんだよな。