
はてなキーワード:シュリンクとは
このことから導き出せるのは、現在の人類の繁栄は"間違って"おり
"正しく生きれば"人類の総数というものはもっとシュリンクすべきであるということである。
子孫繁栄のために個人の意思を半ば無視して結婚させることは正しくなく、
個人の自由意思に任せて恋愛することすら加害性があるので一方的な告白などは控えるべきであるということであれば
"偶々"両者が加害性なく互いに惹かれ合った(健康な)者同士のみが子孫を残すことが"正しい"という形になり
それがどれくらい確率が低いことであるかを考えれば"正しい"人口は、おおよそ
現在の1000分の1くらいになるのではないだろうか。
みんな、移民イヤ?!
わかるー!私もイヤだよ!
どうもこんにちは。
「コンクリートから人へ」でボコスカに叩かれた業界こと建設業の端っこに従事する女です。
移民ではないけど現代の○○制度こと実習生を海外から呼んでまで会社を存続させてるよ。
何故だかわかる?
働いてるのおじいちゃんばっかりです。
わかる~。
でもお前の住む家も公共施設も建たなくなるし補修すらできなくなるから覚悟してくれよな!
ニュースでクソバカ犯罪をやらかすような奴が出がちな業界であることは本当に申し開きもできないのですが、
Wi-Fi付きのnotタコ部屋の寮も用意してるし(そうでもしないと人がこないから)
ま、結局人は集まらないのですが……………………
そんなこんなで、「低収入で苦しい~」みたいな手取りの話題を拝見するたびに「うちの実習生の方が貰ってるな…」と思うわけです。
でもみんな建設業イヤなんでしょ?
道路直すのも直すために交通整理するのも家建てるのもコンビニでモノ買うのもぜーーーーんぶ移民が関わっているので(ちなみにこれは、今日出かけた先で出会った海外から来たであろう人々のお仕事である)
え?まさか移民がイヤとか言いながら道路の陥没に憤ったり深夜のコンビニでアイス食ったりしてませんよね?!
ここまで書いて「外国人による治安の悪化は見過ごせないだろう」とか言われそうなのであらかじめ書いておきますが、私だってフツーに移民イヤだし(冒頭)きちんとした手続きで来日してる海外の方に限った話ですからねコレは。
うちの会社に来てくれるような人々(性格よくて真面目です)ばっかりじゃないだろうことがイヤ。
でも移民がイヤなら生活をシュリンク化させる必要があるんですよ。
かつては「金の卵」と呼ばれた学生たちが、集団で地方から都会に就職したと聞きます。
当時はそれでよかったのでしょう。人に対して土地は少なく、別の土地で稼ぎのよい仕事につく。
でも「金の卵」は、新たな「金の卵」を産む成鳥にはなれなかったのです。仕事にモーレツだったのか、地縁のない場所で結婚まで至らなかったのか、その理由はこの時代を生きていない私には確かめようがないですが。
なんか万博とか五輪に鬼反対するけどそのへんの美術館壊しまーすとかなったらこの世の終わりみたいにキレ散らかす人いるよな
でも国民性というかどこの国の大衆もそうだと思うけど美術館みたいな高尚なやつよりもデカ花火でタマヤーやるほうが上がるだろ人間
どっちも必要なのはわかるが国がシュリンクしていく以上文化振興のやり方も考えないといけなくなってきてるし、
実際地方の美術館なんてだれも来ないのに壊そうとしたら普段行かない人間が思い出したように大反対みたいな不良債権の極みになってる。
ルーブルとかエルミタージュ秋葉原みたいな海外からバカスカ観光客呼べる美術館ならアリだと思うけどほぼ広く浅くしょぼくになってるよね。
どっちかというとそういうのをカットして万博とかデカイベントに振っていくほうがいいと思う。
美術館壊す=芸術の荒廃みたいな見方もほんまかいなって感じがしてて、どうせ地方の美術館でいつでも見に行けるなら結局行かないパターンになるよな?
だから普段倉庫で眠らせといてデカイベントであのアレがついに公開!みたいな感じにするほうがありがたみが増すってもんよ。
(追記)
すまんみんな……!!なんか万博アゲたら反論のトラバブクマあつまりそうwwって出来心でついやってしまったわ・・・・・
万博アゲと美術館=文化資本サゲを組み合わせて二者択一にした(単純化)ことで禁断の果実度がアップしてしまった感じですかね?
それとも単純にアホすぎてツッコミたくなっただけ?
まあ美術館壊しまーす問題は今地方でわりとやられてるし今後は大きなとこに波及していってもっと顕在化してくると思うけどな!
あとはエルミタージュ秋葉原の拾われなさが……
Permalink |記事への反応(18) | 07:44
38歳女。子無し既婚。
親とは絶縁しており「家族」という形態のメリットが未だにあまりよくわかっていない。
仕事は出版系で、ワークライフバランス(笑)という感じで15年ほどやってきた。
しかし現在、出版市場の急速なシュリンクという環境要因、キャリアハイの通過、加齢、社内政治の敗退といった内的要因などにより、仕事に全力投球できないこと限りなく、ミドルクライシス状態にある。
儲からないとはいえ、仕事はいくらでもある業界だから、惰性でワークライフバランス(笑)な生活を続けているが、やっぱりこれからを考えるとワークライフバランスって大事なんじゃないか。この時代、やる気も儲けもないのに、残業100時間超えの30代後半社員(非管理職)なんて、お荷物でしかない。
同年代の子持ちの女性たちが、LINEやスラックのアイコンを子の写真にしているのを見ると、
「お前は誰だよ」って思うけど、話題のほとんどが子育てに関することだったりすると、くそダル…って思うけど、思うけど、でも、そんなに重要な存在がいるんだなって、やっぱり羨ましく思う。
仕事にもプライベートにも生きがいや未来を見いだせない今、ワンチャン、子どもが生きがいリスクヘッジになるのではないかと思い、卵子凍結の資料などをつい取りよせてしまう。
母親は写植屋とトレーサーで、仕事大好き人間だったけど、クォークやインデザインの台頭などの業界の技術革新が起こる時期に子どもが産まれ、キャリアを降りた。「生きがいリスクヘッジとして子育てを選んだ」っていうのは母親の言で、実子に伝えることでもないと思うが、妙な説得力をもつフレーズとしてたびたび思い出される。
しかし母親は結局、私のことを好きになれなくて、私も母親が好きになれなくて、お互いを全否定する形で絶縁してしまった。生きがいリスクヘッジになってないどころか、生涯のリソースを注いだ娘に「毒親だ」とか言われる結末で、本当に散々である。
それでも、いま、考えてしまう。
子どもがいれば、生きがいリスクヘッジになるのか。そんな傲慢で、未成熟な心で、子どもなんて育てられるのか。
まあでも親子も人間関係だから、相性ってものが強烈に作用するわけで、会ってみないとわからないけど、会ってみてから判断じゃ、子どもに分が悪過ぎるわな。
Permalink |記事への反応(16) | 23:04
最近語られる外国人労働者問題は大抵「今」か「未来」、過去に言及しても比較的最近の問題みたいな顔してるけどわりと昔からあるよね
自分が知っている中だと1980年代には人手不足が盛んに言われていて、1990年には大規模な受け入れがあったわけでしょう
1993年には不法残留者(不法滞在者)が約30万人(現在は約8万人)という有様で、1990年の入管法改正では日系人の受け入れや外国人研修制度の本格化が行われていた
1993年には研修制度に技能実習制度が追加されて…在留カードの創設など色々要因があったから不法在留の減少と合法的な受け入れの増加に関連があると言うには短絡的かもしれないが…
何にせよそこから数えても35年近く続けてるんだから、既に社会が外国人労働者に依存しきってると見るべきでは?
その間目に見えていなかったのなら見ていなかっただけだと思うんだよな
リーマンショックの時には日系人が多い地域は大変な社会問題になったわけで、都民とかには実感がないかもしれんけども
日系ブラジル人の多い浜松出身の静岡県知事が共生がどうの言い出したのは逆にこの時があまりにも大変だったせいで逆にそっちの結論になったみたいなとこあるレベルで色々あったよね…
そこで90年代を顧みると、当時散々問題になって今でもたまに外国人研修生・技能実習生の話で出てくる時給300円っていうのは栃木の縫製業の話なんだが、
その縫製業は今どうなっていると思う?
1990年には50%近くあった衣料品の国内製造比率は2022年には1.5%(輸入浸透率98.5%)にまで落ち込んでいて、頑張っている方々には悪いがもはや壊滅的と言っていい
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/fiber/pdf/240516.pdf
もちろん外国人を奴隷みたいにこき使えなくなったからここまで落ち込んだんだというような単純な話ではないだろうし、
ここまで極端な例を他の産業にそのまま当てはめるのも違うだろうし、何なら自給300円が許されるとは全く思わない
しかしまあ現実ブラックがなくなって産業の生産性が高まってという前に似たようなことが起こる産業はありそうだ
その際に問題となるのは食料自給率だの食の安全保障だの別の話が絡む第一次産業あたりなのかなあ
米の高騰でこんな騒ぎになっているのと、効率化にしても大規模農業ができるアメリカですら不法移民を使ってるというんだから厳しさを感じざるをえない
トランプ政権の関税政策を見ていると一層食料自給率の確保は必要そうに見えるが、食料安全保障なんて保守派からも以前よりは聞かなくなった気さえする
朝日新聞で食料自給率と言いながら外国人労働者頼りなのを嘆いた記事を見かけたのももはや10年以上も前(ネットで話題になった産経の川上村記事の1年前なので)だった記憶がある
昔は夏休みの学生が来て早朝からの収穫の短期アルバイトをやってくれたのに、今や割高で募集しても全然集まらないみたいな話まで載ってたね
こうなると諦めの境地というか、もうとんでもない技術革新が起きて全部解決してくれるとでも思っておくしかないというか
逆に今までの話とは全く逆で人件費が高騰しまくってるのに全然人が足りなくて国策で外国人を呼んでる建築業なんてものもありますが
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk2_000117.html
公共インフラを考えると人手不足で回らなくなるのはぞっとしないがどうすりゃいいんだ?
よく男女の給与差で女性はきつい仕事をせず事務職を選択するからって話をはてなでも見るけど、ブルーワーカーを避ける傾向にあるのはもはやに女性限らんわけで…
まあもうどうにもならんという話ではあるが
https://anond.hatelabo.jp/20250930160407
「そのために労働条件よくすればよくね?」
に丁寧に答える
女性は80〜88%くらい
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2025/03/c_01.html
育休を考えると、かなり限界に近い
専業主婦が居る現役世帯は566万世帯で、全体の23%にあたるが、独身を含めたら生産年齢の女性の15%くらいだ
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/html/zuhyo/zuhyo02-15.html
一応、「無理やりひねり出したら女性の余力があと5%ある」と考えておこう
3300万人×0.05=165万人
現在、65〜69歳の就業率は2023年に53.5%で過去最高
今後、この層の就業率は上がっていくだろう(5年で4%くらい)
(740万人の4%は37万人)
70〜74歳も34.5%働いている
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2024/html/zenbun/s1_2_1.html
だいたい70%がアルバイトをしている
が、まあ捻り出してもう5%働いてもらうとしよう
>就業者数は6850万人。前年同月に比べ55万人の増加。36か月連続の増加
これは女性やシニアが増えているのが大きそう、インフレで働かないと暮らしていけなくなったのかも?
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html?utm_source=chatgpt.com
さて、めちゃくちゃ働いてる勤労日本人だが、まだ余力がいくらかあるね
次の15年でこのくらい追加で働いてもらうとしよう
合計 292万人/15年
ざっくり5年あたり100万人
2025年 7484万人
2035年 7076万人(▲408万人)
2040年 6727万人(▲757万人)
というわけで、めちゃくちゃ減るので「女性、学生、シニアの余力を総動員して」なんとかなるのがせいぜいあと5年ということがわかる
ちなみに、この生産年齢人口(20〜69歳)における、60代の割合はこうなる
2030年 21.8%
2040年 25.7%
このまま増えるとすると
5年で115万人
15年で345万人
20年で460万人
| 年 | 労働者数(万人) | +捻り出す余力 | 外国人 | 合計 |
| 2025 | 6850 | - | - | 6850 |
| 2030 | 6688 | 100 | 115 | 6903 |
| 2035 | 6477 | 200 | 230 | 6907 |
| 2040 | 6157 | 300 | 345 | 6802 |
| 2045 | 5697 | 400 | 460 | 6557 |
こう考えると国はようやっとる
今の外国人労働者数の増加数は、当面多くも少なくもない
まあまあ、気持ちは分かるが
たぶんAIとか全力で使ってトントンだと思うよ、今の雰囲気を見るに
なんか上手く行って労働者が余ったら、外国人・老人・学生・主婦が働かなくなるだけで調整できる、むしろそうなってほしい
(外国人や老人などが調整弁の役割になってるわけだね、そういう制度設計も必要になる)
女性や老人や学生を入れてなお足りないから、足りない分外国人を計画的に入れてる感じですね
でも長い歴史で見ると、ソッチのほうが主流なんだよね
___
345万人増えたら、東京でおそらく+70万人だから、徐々に問題が顕在化はしていきそう
生産年齢人口が▲1260万人、2040年から5年で500万人も減るんだよね、その時にもしイギリスやドイツみたいに「1年に100万人外国人受け入れる」となったら今のEUの悲惨な状況みたいになる
(ちなみに今の出生数が70万人くらいだから、20年後、このままでも「若者70万人に対して増える外国人が20万人」というエグい状態になる。というか例えばイギリスは20歳の人口が72万人のところに移民100万人くらいぶち込んだわけで、そりゃ荒れる)
経済をシュリンクしろとか省エネで頑張れとかAI使えとか、そういうのは国は一旦後回しにしてるんだと思うんだけど、10年以内にどうするか決めておかなきゃいけない
しかし、移民政策って今国会を通さないでこっそり決めてるらしいからそれが何より問題だと思う(たぶん俎上にあげると決まらないんだろうね、右翼っぽい政党も出てきたし)
ずっと議論ができない空気だったらこのままこっそり決める流れになりそう、そしていつか壊れる
ちなみに日本の移民=外国人定住者の実態はこの動画が一番詳しかった
h ttps://www.youtube.com/watch?v=DkctET5zi0w
___
人口が減るから労働者はそんなに要らないんじゃないか、という指摘は一部そうかもしれない
2040年は2025年に対して8.5%減るから、これがどう労働市場の需要に影響を与えるかわからない、ひょっとしたら要らないのかも?あるいは経済成長するには要るのかも?今って前提の戦略すら議論されてないからね
ただ産業毎の濃淡は確実に出る(建設や介護は不足する、ブルーカラーは全体で不足する)
___
一応これは「労働力足りないなら女性やシニアや学生でよくない?」に対する回答ならびに国の方針の予想であって
「移民をどの程度受け入れるべきか?」「そのためにどうするべきか?」「労働需要は維持されるのか?」みたいな議論は別途あると思います
そっちの方が重要だとは思うんですけどね
Permalink |記事への反応(46) | 01:44
•キャンプはUL寄り。重量1kg以下の焚火台しか信用してない
•日本酒は生酛と山廃を追ってる。速醸は舌に残る
•カメラはレフ機やめてミラーレスのZマウント。Fマウントの描写は今でも恋しい
•コーヒーは浅煎りシングルオリジン。ネルは手縫いじゃないと気分が出ない
•ラーメンは二郎インスパの野菜マシマシ。非乳化スープしか認めん
• 靴はコードバン。雨の日は履かないのが鉄則
•日本刀は無銘の古刀を研ぎ減り込みごと愛でる。刀工の銘より地鉄の冴え
•ジャズはBlue Note1500番台。RVG刻印がないと意味がない
• 茶碗は井戸茶碗。均整のとれたものより崩れた口縁に色気がある
•鉄道模型はNゲージではなくHO。カツミの真鍮車体じゃないと心躍らない
•映画は邦画の70年代。にっかつロマンポルノの構図美に勝るものなし
•香水はシャネルNo.5よりゲランのミツコ。香りが立ち上がる余韻が違う
Permalink |記事への反応(12) | 19:18
氷河期世代はかなりの高確率で普通自動車免許を持っており、また取得時期が昔なのでその免許で中型トラックも運転可能。
大型の長距離は無理だが、ラストワンマイルや短中距離輸送の人員不足を賄ってくれるはずだ。将来的には自動運転でシュリンクする業界だが、シュリンク出来るまでの時間稼ぎにもなるお得な施策。
コメを筆頭に後継者不足が激しくこのままではコメすら自給出来なくなる。ノウハウ伝授は必要だが氷河期世代を活用することで15年は食料自給率を維持できるはずだ。
下水道やトンネルの維持管理に活用する。こないだの八潮道路陥没事故で明るみになったが、既存のインフラ維持管理の人手がとにかく足りない。維持管理に必要な技術革新はまだ時間がかかる。これも氷河期世代の人手を活用することで15年は寿命を延ばせ、技術革新の時間を確保することが出来るはずだ。
「これらは真っ当な職ではないのか?」と言い返してあげよう。
トランプが重関税を発表して世界恐慌を案じる人が出てきた。そりゃ当たり前なんだが、一つ忘れられてる事があると思う。
それはアメリカの自称保守でのフーバー政権再評価というヤバい現象だ。
しかもそれが出てきた時期がまたヤバい。リーマンショック後なんである。経済恐慌回避の政策が気に入らんって事なのだ。
元々は2004~6年頃にニクソンが再評価されたというのに端を発している。
ニクソンは世界経済をグチャグチャにしたニクソンショックを惹き起こしたのでどの国でも嫌われ者で最低の大統領扱いされている。
だが今の世界経済システムはニクソンショックで再編成されたものであるし、デタントを推進してソ連牽制の為に中国と国交回復をした。
更に撤兵と南越の軍事訓練を進めてベトナム戦争から手を引く準備をした。これってイラクを平定しきれずに占領が長引いていた当時にオバマに期待されていた事と同じではないか。
だからニクソンは嫌われ者でもそんなに無能じゃないしちゃんと仕事をやっている。なのに評価が物凄く低いのは、マスコミを敵に回したせいでウオーターゲートで叩かれまくったからじゃね?という論調が出てきたのだ。
これにはネット議論が活発化して、マスコミ=オールドメディア、我らネット民=目覚めた真の民主主義者という今やお馴染みのアレがベースにある。
それでその流れで出てきたのが、世界史では無能大統領と教わる事が多いフーバーの再評価だった。
フーバーはアメリカ発の大恐慌が起きた時に何も手を打たなかった事で有名だ。更に重関税政策による保護貿易を行ったので世界恐慌が一段と酷くなった。
その結果、アメリカはカナダ~合衆国~中米のドルブロック経済圏を形成、他の国は植民地を中心とした各通貨ブロックを形成した。スターリングブロック(英ポンド)、仏フランブロックと。
持たざる国の日独は独マルクブロック、日円ブロックを形成したが小規模でありすぐにまた行き詰った。
その結果、独:ナチス全権委任→ラインラント進駐→開戦、日:日朝満ブロックで洋行系財閥系救済→恩恵を受けない中小企業が倒産して昭和恐慌→関東軍によるなし崩し的に膨張政策化→日中戦争→仏降伏により仏印進駐→ハルノート→日米戦争と進んでしまった。
しかもブロック経済はもの凄く不経済で非効率で不景気を産むのである(クルーグマンのノーベル賞受賞理由はこれの理論化)。
そういう訳で、WW2後はブロック経済化防止しよう、貿易自由化は世界規模の安全保障だ、という訳でGATTをスタートさせてやって来た。
フーバーは大統領退陣後も色々と外交をやっていてそっちでは功績残してるけど、大統領職としてはその後のルーズベルトと比べられて無能と言われる事が非常に多い。
フーバーの後のルーズベルト大統領はニューディール政策を行って恐慌を沈静化したというのが一般的評価だ。
でも、いやニューディール政策は全然効果なんて無かったんだよ、経済が持ち直したのは単純にアメリカが戦争を始めて戦時経済に移行したからに過ぎない、という意見もある。
有名なのが経済学者のフリードマンだが、この人は反ケインズの旗手なので。そしてフーバーもこの立場だ。世間の自分への評価に反発してるだけって気がすんだが。
また、フーバーは日本が真珠湾を攻撃したのはルーズベルトが日本を追い込み日米開戦を誘導した、という説を唱えている。「ハルノート原因論」だ。これは日本の右翼論壇でよく聞く話だろう。
そして露宇戦争に対してのロシアのナラティブにもそっくりじゃないだろうか?FOXのタッカーカールソンなんかも「米国陰謀論」的なことを言っている。最近じゃ終風爺が「ネオコンがロシアを追い込んだ」という説を書いて顰蹙食らってたが、これらの基礎の部分には、アメリカ自称保守論壇でのフーバー再評価があるってことなのだ。
アメリカの思想的特徴はプラグマティズムで経験主義的で小ぶりだったのだが、特に21世紀になってから観念論/独断主義的思想集団が共和党に影響を与えるというのが多くなっている。
例えばネオコンサバティズム。その始祖はネオコン・ゴッドファーザーと呼ばれるアーヴィング・クリストルなんだが、この人は元がトロツキスト。かの有名な『歴史の終わり』(フランシス・フクヤマ)が掲載された『国益』誌もクリストルが創刊したもの。
トロツキーの思想の特徴は「世界同時革命」で、世界中に戦争を輸出してその背後から各国の細胞(共産党員)が内戦を仕掛て共産革命を起こすという物騒なものだ。谷沢永一によるとトロツキーの日本語訳書は『ノルウェーの森』のような赤緑の装丁らしいです(谷沢は元共産党員)。
イラク戦争の強引な開戦などが世界同時革命の影響を芬々と感じさせるのでスキャンダル的に指摘される。
例えばネオリベラリズム。単に経済政策の方向性というだけでなく「本来の社会の在り方」的な観念論/進歩主義として人を惹きつけている。つまりは実存にとっての嘗てのマルクス主義の代用品だ。
「歴史はこう進むはずなのに今の我が国はそうなっていない。だから変革すべきだ」という歴史と実存が結びついた考え。「〇〇という団体(農協など)は既得権益だ、それを崩すと理想的な経済状態が出来する筈だ」。こういうの日本でも沢山見た。
高学歴化により若者には長いモラトリアムが与えられ、「社会に馴致される」事で形成される人格よりも「正当性に欠ける不合理慣行が蔓延っている。若者はその不合理により迫害されている」というルサンチマンに駆動される人格の比重が大きくなる。そんな人格にネオリベは進歩主義と合体した全能感や実存を与える。
だからリーマンショック後に政策がフォーベアランス政策(不良債権増を気にせずに積極融資せよとの行政指導)に転換すると、世界観が破壊されたような実存危機を覚える人間が出てくるのである。
先ほどの終風爺も2013年になって「リーマンショックは越冬闘争を派遣村と言い募った左翼によるフレームアップ」的な事を言っている。2008年には実存不安と不満に我慢していたという事だ。
また風呂無駄さんも2008年当時には大変にやさぐれていて、それまではネオリベで未来は明るい的なポジティブな事を言っていたのにFUDマーケ的な事を言っていた。これらは実存の棄損によるものだ。
トランプに変な保守系シンクタンクが影響与えているのもこの流れ。
共和党はいつしかこういう実存と結びついた観念論を吸引し、それが世界の知識的大衆を吸引するようになっていた。そこにリーマンショックが起こり、G7、G20では財政出動、フォーベアランス政策、保護貿易主義の排除が合意された。これはアメリカなどでは政策の急転回でありそれが一部の知識層には実存的ストレスとなったのだ。
そもそも共和党が観念的に進めた事で発生した問題の尻拭いを民主党がするという流れがずっと続いてきていて、これのどこが保守なんだろうか。
上に書いてきたフーバーの政策(保護貿易と北米ブロック=カナダ、メキシコ併合)とトランプの政策が一致するのがお分かりだろうか?
何やら変なシンクタンクの提言通りに進んめているというのもあるが、その基礎にはフーバー再評価があるって事なのだ。そして彼らは一般社会的にフーバーが否定されている理由、ブロック経済圏による不況→持たざる国の膨張政策→戦争、重関税による恐慌の激化、という評価を共有していない。
「フーバーを評価する」(悪評を無視する)という事は次の事とイコール
・その場合、他国がリーマンショック後のような合意をしてもアメリカは従わずに恐慌を悪化させる
前に「消費税はクソ」と書いたら半月後くらいにめちゃくちゃ反応が来てたらしく、半年経ってようやく気づいた。
書き捨てたつもりだったんだけど、改めて見たら主旨とズレた反発も多かったので、ちょっと補足しとく。
こういう「金持ちは無限に金を使うべき」みたいな価値観が正直よく分からない。人間の生活なんてみんな似たり寄ったりなのは当たり前でしょ。年収に比例して贅沢してたら40代50代で死ぬよ。
改めて富裕層の生活の話をリアルで1次ソースで聞いてみたら本当に使わないので、やっぱ消費税の逆進性って強くてあんまいい税じゃないよね。が趣旨なんだけど、
こんな内容で反発している人が多かった。無限に使うべきなんて言ってない・・・
あと消費額が収入に比例しないのもそうだけど、消費するにしてもお金もちは消費税を回避する手段が多いんだよね。
オーナーだったりお得意様だったりしてそもそも金払わなかったり・・・
そうでなくてもレストランで食べるのも車買うのもほぼ経費で税金払ってなかったり・・・
でも現実には、富裕層は抜け道や優遇制度を熟知していて、うまく活用しているので、結果的に消費税の負担は相対的に小さくなる。)
あと「シニアから金巻き上げられるから消費税上げるなんて誰も言ってないやろ」の意見も結構あったけど、前後のコメントとかで結構その趣旨のコメントあるやろ
富裕層がお金をどう使うかの話はさておき、「金持ちシニアから税金絞るために消費税あげろ」という意見を聞いたことがないのだけど…さすがに理解してるのでは?
代表としてはこういうのだけど、すぐ上に
でも他に取れる手がないんや。消費税でなければ、社会保険料でサラリーマンは無限に毟られ続けるしかない。自営とかは違うだろうけど、勤め人としては正直消費税しか選択肢がないと思ってる。
とか。記事への反応でも
とか。
そうでなくても消費増税賛成派の論拠で「引退して所得の無い層(かつ資産がある層)からも金がとれる」ってよく見ない・・・?
自分自身の経験としても、手持ち資産が増えて金持ちになるほど優待やら経費やらで消費税を回避する手段が増えてきてるなぁと実感している。
この半年副業で会社立ち上げてみたのだけど、経費でマジで消費税かからなくできる (脱税にならない範囲ね) なぁというのは本当によくわかる。
住宅ローン計算に入れるとアッパーマス層程度の自分でもそう思うのだから、準富裕層・富裕層なんてもっと消費税回避できてるはず。
だから繰り返しになるけど、消費税は「貧乏人多数から少しずつ絞って巻き上げるためのシステム」だし、
加えていうなら内需が中心の日本においては消費意欲を減退させて経済をシュリンクさせる、悪い税なんじゃないかなと思ってる。
「景気に関わらず安定している財源なので必要」っていう取る側の論理を唱える人もいるけど、それ飢饉のときでも巻き上げようとして一揆起こされてた大名と何が違うの? とも思う。