
はてなキーワード:サビ残とは
普通に地元の大学を出て、地元の会社に総合職の立場で就職したんだけどそこが最悪だった。
まず残業代が出ない。
というか、勤怠に定時以外の時間を書いたら詰められる。
飲み会で隣に座らされ、肩に手を回されたり身体を触られたりする。
怒ったりすると「空気読めないやつ」「真面目ちゃん」みたいな扱いをされる。
年始のイベントで新卒の女性社員(の綺麗どころ)は和服を着せられて、檀上で社長に酌をさせられる。
例えばセクハラとか会社の外でやったら逮捕されるようなことが横行している異常な会社。
誰もそれを止められない異常。
上京して初めて知ったのは、残業代が出ること。嫌なことを嫌だと言えること。努力がちゃんと評価されること。
当たり前のことが、地元ではまるで許されていなかった。
それだけの話だと思う。
パワハラ・セクハラは当たり前。それで規定違反をしても、誰もがチラ見するだけの掲示板に貼り出して終わり。社内に通達・改善案が出されることもない。
残業は少なくて40、大体60、繁忙期は連続で3桁を超えることもあって、半分はサビ残。給料も高いわけじゃない。
タイムカードを切ってから仕事をするみんなに「無理しないでねー」と声をかけて帰る上司。
終電を逃す気でコッソリ車で来てる先輩に送ってもらうこともしばしば。休みの前日に朝まで仕事して始発で帰ってた時もあった。
そうこうするうちに鬱になって休職した。ベッドから起き上がれなくて、電車に乗ると息が苦しくなって、涙が止まらない日が続いた。今でも時折余波に襲われる、根深い悩みになった。
残業制限付きで復職したけど、明らかに終わらない業務量で前よりもサビ残が増えただけだった。
ので、改善しない職場環境にムカついて転職した。理由も伝えていたのに、鬱だし働けないよね、休んだ方が良いよね、と頑なに体調のせいにされた。
転職先は時代に合わせた変化をし続けていて、コンプライアンス遵守に努める企業だった。残業代はきちんと支払われるし、何か問題があれば会社全体で対応しようとする。転職して初めて、いかに今まで昭和的な会社にいたのかを思い知った。
それでも、長年勤めて思い入れがあったし、家族感の強い職場だったから、裏切ってごめんという後ろめたい気持ちもあった。
そして先日、そのブラック職場の元同僚に会ってきた。すごくお世話になったし、戦友みたいな人だった。人生のステージが変わるタイミングだったので、懐かしさを抱きながら久しぶりにご挨拶したいなと思って。
会ってる間、会話のほとんどが、私が辞めてから職場がどんなに良い方向に変わったか、その人が今どんなに理想的な環境で働いているかの話だった。私が今どうしてるかなんて、別れ際にほんの一言聞かれただけだった。
今年に入ってからサビ残は無くなり(本当かは定かじゃないが)、残業代は30分単位から1分単位に変わったらしい。理由は売り上げが伸びていて絶好調だからとのこと。部署も目標を大幅にクリアしてて、今までで1番良い状況だと言う。
会話の流れで他の同僚たちがどうしてるか聞いたら、中核だったメンバーがボロボロ辞めていた。
みんな家業を継ぐと言って辞めて、結局同業他社に転職してるらしかった。私が辞めた後、ひとり、またひとりと減ったらしい。「業界内での転職多い職種だからね」と元同僚は付け加えてた。
先述の通り家族感が強い環境だから、入社早々に辞めるかずっと居るかのどっちかのパターンになることがほとんどの元職場。辞めた人は私より社歴が長い人たち。こんなに続々と辞めたのは、私が引き金だったのでは?などと思ってしまった。みんな不満爆発寸前だったし、私もそれなりに社歴長かったから。
全員、職場環境が変わるより前に退職してた。絶対、中核メンバーが辞め過ぎて改善せざるを得なかったんだと思う。
帰り際に、元職場にも立ち寄った。
ずっと手書きだった書類はやっと電子化されていて、営業職なのにデスクトップしかなかったPCはここ数年でノートに切り替わってた。
遅い…遅すぎるよ…
Excelはマス目を作るためだけに使われて、関数なんて発想もなかった元職場。情けないことに、私も転職してやっとその発想に至った。
書類の電子化、ちゃんと関数使って楽になってるかな。PC上にあるだけで「電子化」と言って、まだデータ手打ちしてる可能性高い。
正直、転職先について自慢したい、転職後どう成長して幸せになったか、自分語りをしたかった気持ちがなかったわけじゃない。なので、まったく聞かれなかったなあ、と振り返った際、そんなことを考えた自分の矮小さが恥ずかしかった。
だけどそれ以上に「私はこの人のことを大切な元同僚だと思っていたけど、この人にとって私はどうでも良い、もしくは貶したい相手なのかな」と悲しくなってしまった。
人が辞めまくった悪い点は避けて、(本当にここ最近変わり始めたという)良い点だけを伝えてきたのは「ほら、辞めなきゃ良かっただろ?」と私を傷付けたかったのかなあ、などと。飛躍し過ぎの被害妄想かもだけど。
実際、会話の最初、良い点の話が続いてる間は自尊心的なものがちょっと傷付いた。
でも、たくさんの人が辞めたこと、やっと変わり始めた職場環境、もしかしたら私を傷付けたいと思ったかもしれない同僚、それらを考えると、まーーーじで誰よりも先に辞めて良かった!!!!!と思ったりもした。
Permalink |記事への反応(11) | 11:07
本当は嫌だけど不利益を被らないために仕方なくやることと、自分の利益のためにやることは、実際やってることは同じかもしれませんがちょっと違うんですよね
まあ無理っすね
10年前、同じ高校・大学を出た連中が次々とナウでヤングな業界に飛び立つ中、俺は「だが、俺はあえて今どき官僚になる」と逆張りをかました。
公務員の係長は何の権限もない一担当者でありながら数人の新人相手にオシメ係をするという虚無の果てのような役職だ。
つうか、今の部署で仕事をする分には科長になろうが部長になろうが、何も変わることなく「足りない予算を誤魔化すために冷酷な足切りを繰り返しつつ前例踏襲」しか出来ることはないように思う。
地獄だ。
ここにあと30年務めても、俺達は何も生み出すことなく「予算不足を足切りで誤魔化し、足りない分は民間に泣いてもらう」を続けるだけだろう。
辛い。
フェイスブックやインスタや会社HPに自分の経歴を漏らしてしまうITリテラシーにかける同期たちの活躍を時折眺めているが、おおむね成功してる奴らばかりで鬱になる。
俺がみたいの「会社が倒産したよ~~~公務員になればよかった~~~」の悲鳴だというのに。
どうしたらいんだ。
後輩共、間違っても公務員にはなるなよ。
「俺は絶対間違えない!」と思っていても、就活シーズンの狂った空気の中で「あのさあ・・・就活とかさっさと終わらせて卒論進めてよ・・・」と教授になじられると楽な道へと人は転がり落ちてしまうんだ。
一般教養をちゃんと学んでいればノーベンで受かるようなペーパーテストで簡単に通る一次が終われば実質倍率1.5倍のラクショー面接、縋る藁としては太く見えたものよ。
まあサビ残しまくってるとはいえ年収は中央値余裕で超えてるから、最悪ではないのかな。
そう思うためにも同期共にはフェイスブックで「資格取ったらバイトの時給が1100円に上がった!嬉しい!」とか呟いて欲しいんだよなー