■悪魔と交わる魔女について。なぜ女性が主として邪悪な迷信に溺れるのか？悪魔と交わる魔女については、そのような忌まわしい行為がいかにして遂行されるかという方法を考察するにあたり、多くの困難がある。悪魔の側について：第一に、悪魔が装う肉体がいかなる元素から成るか；第二に、その行為に常に他者から受け取った精液の注入が伴うか；第三に、時と場所について、ある時期に他の時期よりも頻繁にこの行為を行うか；第四に、その行為が傍らに立つ者に見えないものか。そして女性の側について調べるべきは、このような汚らわしい方法で自らが懐胎された者のみが悪魔に頻繁に訪問されるのか；あるいは第二に、出生時に産婆によって悪魔に捧げられた者なのか；そして第三に、そのような者の実際の肉欲の快楽がより弱い種類のものなのか。しかし、我々はここでこれらすべての問題に答えることはできない。なぜなら我々は一般的な研究にのみ従事しており、また本書の第二部において、第四章に現れるように、それらはすべてその働きによって個別に説明されるからである。そこでは各々の別々の方法について言及されている。 それゆえ、今は主として女性を考察しよう；そして第一に、なぜこの種の不信仰が男性よりもかくも脆弱な性により多く見出されるのか。そして我々の探求は、第一に女性の一般的条件についての一般論、第二に迷信と魔術に身を委ねる女性の種類についての個別論、そして第三に、邪悪さにおいて他のすべてを凌駕する産婆についての特論となろう。迷信が主として女性に見出される理由第一の問題、なぜより多くの魔女が脆弱な女性の性に男性よりも見出されるかについて；これは実際、信頼できる証人の言葉による証言を別としても、実際の経験によって証明されているのであるから、反駁することは無意味である事実である。そして神が常にその威力を広めることにおいて大きな栄光を取られた性を決して貶めることなく、この事実について様々な人々が様々な理由を挙げてきたが、それらは原則において一致していると言おう。それゆえ、女性への戒めのためにこの問題について語ることは良いことであり、それが慎重さをもって説かれる限り、彼女らがそれを聞くことを切望することが経験によってしばしば証明されている。 ある学識ある人々はこの理由を提示する；自然界には三つのもの、すなわち舌、聖職者、そして女性があり、これらは善においても悪においても節度を知らない；そして彼らがその状態の境界を超えるとき、善と悪の最高点と最低点に達する。彼らが善なる霊に支配されるとき、徳において最も優れているが、悪なる霊に支配されるとき、最悪の悪徳に耽る。 これは舌の場合に明らかである。その働きによって多くの王国がキリストの信仰へともたらされ、聖霊はキリストの使徒たちの上に火の舌として現れた。他の学識ある説教者たちもまた、死にゆくラザロの傷と腫れ物を舐める犬の舌のようであった。言われているように：犬の舌をもって汝らは敵から魂を救う。 この理由で、説教師団の指導者で父である聖ドミニコは、口に火のついた松明をくわえて吠える犬の姿で表される。今日に至るまで彼がその吠え声によってキリストの羊の群れから異端の狼どもを追い払わんがためである。 また一人の思慮深い人の舌が群衆の言い争いを鎮めることができるのも共通の経験である；それゆえソロモンが箴言第10章で彼らの賞賛を多く歌うのは当然である：「悟りある者の唇には知恵が見出される。」そしてまた「正しき者の舌は選りすぐりの銀のごとし：悪しき者の心は価値少なし。」そしてまた「正しき者の唇は多くを養う；しかし愚か者は知恵の欠如のため死す。」この理由で彼は第16章で付け加える「心の備えは人に属するが、舌の答えは主から来る。」しかし悪い舌については、シラ書第28章に見出すであろう：「中傷する舌は多くを不安にし、国から国へと追いやった；強固な城を引き倒し、偉人の家を覆した。」そして中傷する舌とは、争う二者の間に軽率にあるいは悪意をもって干渉する第三者を意味する。 第二に、聖職者について、すなわち男女を問わず聖職者と修道者について、聖ヨハネ・クリュソストモスは「彼は神殿から売り買いする者たちを追い出した」の箇所でこう語る。司祭職からすべての善が生まれ、すべての悪が生まれる。聖ヒエロニムスはネポティアヌスへの書簡で言う：貧困から富へ、低い地位から高い地位へと上った商売をする司祭を疫病のように避けよ。そして福者ベルナルドゥスは詩篇についての第23説教で聖職者について言う：もし公然たる異端者として立ち上がる者がいれば、彼を追放し沈黙させよ；もし彼が暴力的な敵であれば、すべての善人は彼から逃れよ。しかし我々は誰を追放し誰から逃れるべきかをいかに知るのか？彼らは親しげで敵対的、平和的で好戦的、隣人的で全く利己的であるからである。 そして別の箇所で：我らの司教は槍兵となり、我らの牧者は毛を刈る者となった。ここで司教とは、自分では小指で触れることもしない重い労働を部下に課す傲慢な修道院長たちを意味する。そして聖グレゴリウスは牧者について言う：聖性の名前や位階を持ちながら罪の中に生きる者ほど教会において害をなす者はいない；誰も彼の罪を告発する勇気がなく、それゆえ罪が広く広がる。罪人がその位階の聖性のゆえに敬われるからである。福者アウグスティヌスもまたドナトゥス派のヴィンセンティウスに修道士について語る：我らの神である主の前で汝の愛徳に率直に告白するが、これは神に仕える者となって以来の我が魂の証人であるが、修道院を飾るか辱めるか以上に良くも悪くもない人々を見出すことが不可能であるという事実において、我が経験した困難は甚大である。 さて、女性の邪悪さについてはシラ書第25章で語られている：「蛇の頭の上にある頭はなく、女性の怒りの上にある怒りはない。獅子や竜と住むほうが、邪悪な女性と家を保つよりましである。」そして邪悪な女性についてその箇所で前後に述べられる多くの中で、彼は結論する：「すべての邪悪も女性の邪悪に比べれば小さなものである。」それゆえ聖ヨハネ・クリュソストモスは「結婚するのは良くない」（マタイ第19章）の箇所でこう言う：女性とは友情の敵、逃れられない刑罰、必要な悪、自然の誘惑、望ましい災い、家庭の危険、魅惑的な害悪、美しい色で塗られた自然の悪以外の何であろうか！それゆえ、彼女を保つべき時に離縁するのが罪なら、それは確かに必要な拷問である；我々は彼女を離縁することで姦淫を犯すか、日々の争いに耐えなければならないからである。キケロは修辞学第2巻で言う：男性の多くの欲望は彼らを一つの罪に導くが、女性の欲望は彼らをすべての罪に導く；すべての女性の悪徳の根は貪欲だからである。そしてセネカは悲劇で言う：女性は愛するか憎むかである；第三の段階はない。そして女性の涙は偽りである；真の悲しみから生まれることもあれば、罠であることもある。女性が一人で考えるとき、彼女は悪を考える。しかし善い女性については多くの賞賛があり、我々は彼女らが人々に至福をもたらし、国民と土地と都市を救ったと読む；ユディト、デボラ、エステルの場合に明らかなように。コリント第一第7章も参照：「もし女性に信じない夫がいれば、彼女は彼を去らせてはならない。信じない夫は信じる妻によって聖化されるからである。」そしてシラ書第26章：「有徳な妻を持つ人は幸いである。彼の日数は二倍となるであろう。」そしてその章全体を通じて善い女性の優秀さについて多くの高い賞賛が語られている；箴言の最後の章でも有徳な女性について同様である。 そしてこのすべては新約聖書においても女性と処女とその他の聖なる女性たちについて明らかにされている。彼女らは信仰によって国民と王国を偶像崇拝からキリスト教へと導いた。ヴィンケンティウス・ベルヴァケンシス（歴史の鏡、第26巻第9章）を見る者は、最もキリスト教的なジゼラによるハンガリーの改宗と、クロヴィスの妻クロティルドによるフランク族の改宗について驚くべきことを見出すであろう。それゆえ、女性に対して読む多くの非難において、「女性」という言葉は肉の欲望を意味するために使われている。言われるように：「我は死よりも苦い女性を見出した」、そして「肉欲に従う善い女性」。 また他の者たちは、男性よりも迷信的な女性が多く見出される他の理由を提示した。第一は、彼女らがより軽信的であること；そして悪魔の主要な目的は信仰を堕落させることであるから、それゆえ彼はむしろ彼女らを攻撃する。シラ書第19章を参照：「信じやすい者は軽率であり、減ずるであろう。」第二の理由は、女性が自然により感受性が強く、肉体のない霊の影響を受ける準備がより整っていること；そして彼女らがこの性質を良く用いるとき、彼女らは非常に善いが、悪く用いるとき、彼女らは非常に邪悪である。 第三の理由は、彼女らが滑らかな舌を持ち、邪悪な技によって知ったことを仲間の女性たちから隠すことができないこと；そして彼女らは弱いので、魔術によって自らを復讐する簡単で秘密の方法を見出すことである。上記に引用したシラ書を参照：「獅子や竜と住むほうが、邪悪な女性と家を保つよりましである。すべての邪悪も女性の邪悪に比べれば小さなものである。」そしてこれに加えて、彼女らは非常に感受性が強いので、それに応じて行動する。 また説教者が用いることについて非常に注意すべき他の理由を提示する者たちもいる。旧約聖書において聖書が女性について悪く語ることが多いのは真実であり、これは最初の誘惑者エヴァとその模倣者たちのためであるが；その後新約聖書においては、（聖ヒエロニムスが言うように）エヴァからアヴェへというような名前の変化を見出し、エヴァのすべての罪がマリアの祝福によって取り去られた。それゆえ説教者は常に可能な限り彼女らの賞賛を語るべきである。しかし、この時代においてこの不信仰が男性よりも女性により頻繁に見出されることを我々が実際の経験によって学ぶのであるから、もし誰かがその理由を知りたがるなら、我々は既に述べたことに以下を付け加えることができる：彼女らは心身ともにより脆弱であるから、魔術の呪文の下により陥りやすいのも驚くことではない。 知性について、すなわち霊的なことの理解について言えば、彼女らは男性とは異なる性質であるように思われる；これは聖書からの様々な例によって裏付けられた権威者の論理によって証明される事実である。テレンティウスは言う：女性は知性的に子供のようである。そしてラクタンティウス（教育、第3巻）：テメステを除いて哲学を理解した女性はいない。そして箴言第11章は、まるで女性を描写するかのように言う：「豚の鼻の金の輪のように、美しいが思慮のない女性である。」しかし自然の理由は、彼女が男性よりもより肉的であることであり、これは彼女の多くの肉的な忌まわしさから明らかである。そして最初の女性の形成に欠陥があったことが注目されるべきである。彼女は曲がった肋骨、すなわち胸の肋骨から形成されたからであり、これは男性に対して反対の方向に曲がっている。そしてこの欠陥により彼女は不完全な動物であり、常に欺く。カトーが言うように：女性が泣くとき、彼女は罠を編む。そしてまた：女性が泣くとき、彼女は男性を欺くために労苦する。そしてこれはサムソンの妻によって示される。彼女は彼がペリシテ人に提示した謎を告げるよう彼を騙し、彼らに答えを教え、かくして彼を欺いた。そして最初の女性が信仰が少なかったことは明らかである；蛇がなぜ彼らは楽園のすべての木を食べないのかと尋ねたとき、彼女は答えた：「すべての木について、等々－恐らく我らが死ぬことのないように。」それによって彼女は疑い、神の言葉への信仰が少ないことを示した。そしてこのすべては語源によって示される；フェミナ（女性）はフェ（信仰）とミナス（より少ない）から来るからであり、彼女は信仰を保持し保存することにおいて常により弱いからである。そしてこれは信仰に関して彼女の本性である；恩寵と自然の両方によって、キリストの受難の時、すべての人において失われた時でも、祝福された処女において信仰は決して失われなかったが。 それゆえ邪悪な女性は、その性質により信仰において動揺しやすく、結果として信仰を棄てやすく、これが魔術の根である。 そして彼女の他の精神的性質、すなわち自然の意志について；彼女が以前愛していた誰かを憎むとき、海の潮流が常に波立ち沸騰するように、彼女の魂全体で怒りと性急さで煮えたぎる。多くの権威者がこの原因について言及する。シラ書第25章：「女性の怒りの上にある怒りはない。」そしてセネカ（悲劇、第8巻）：炎の力も膨らんだ風も、致命的な武器も、結婚の床から離縁された女性の欲望と憎悪ほど恐れられるものはない。 これはヨセフを偽って告発し、彼女との姦淫の罪に同意しなかったために彼を投獄させた女性においても示される（創世記第30章）。そして魔女の増加に寄与する最も強力な原因は、既婚者と未婚の女性と男性の間の嘆かわしい競争である。これは聖なる女性の間でさえそうであるから、他の者の間ではいかばかりであろうか！創世記第21章でサラがハガルの懐妊に対していかに性急で嫉妬深かったかを見よ：ラケルが子供がいないためにレアをいかに嫉妬したか（創世記第30章）：そして不妊であったハンナが多産なペニンナを（列王記上第1章）：そしてミリアムがモーセについてつぶやき悪く言い、それゆえらい病に打たれたか（民数記第12章）：そしてマルタがマリア・マグダレナを嫉妬したか、彼女が忙しく働いている間にマリアが座っていたからである（ルカ第10章）。この点についてシラ書第37章：「彼女が嫉妬する女性について、彼女と相談してはならない。」つまり彼女と相談することは無駄である。邪悪な女性には常に嫉妬、すなわち妬みがあるからである。そして女性が互いにこのように振る舞うなら、男性に対してはなおさらであろう。

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■教皇の留め名

教皇は無事レオ14世に定まった。レオの名前の登板は1903年死去の13世以来である。

先代はオリジナルな教皇名を名乗り、先々代は80年ぶり襲名のベネディクト。その前のヨハネ・パウロはその前が33日で死亡（暗殺説有）を引き継いだ形である。

一方、昔の教皇名で今使っていない"留め名"になっているものも結構ある（留め名は、落語・相撲でその名を継がせない措置。普通はそれを上回れないとみなされるので。志ん生なんか）。

じゃあなんでこれが留まっているのか、代数の多い十一傑から探ろう。11としたのは当代レオが入っちゃうから枠を拡大しているのである。

なお教皇の名前は１回だけの奴が44人おり、襲名された名前は37。明らかに永久欠番なのは、初代のペテロである。これは対立教皇（非正統/主流の勝手名乗り。熊沢天皇的な）が名乗ったケースがある。意気や良しだが、簒奪には至らなかった・・・。

これ以下の雑魚は以下を参照のこと

https://en.wikipedia.org/wiki/Papal_name#Papal_names

纏めた限りだとまあ、これを襲名しようという気には・・・ならないメンツが多いすな特に近世以前は。ヨハネ、ベネディクトあたりはまだ芽がありそう。これとレオを合わせて当面使い回すのかしら。

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■2021年に読んだ本

1月（12冊）

• イーアン・ペアーズ「指さす標識の事例」上下巻★
• 池上英洋「残酷美術史:西洋世界の裏面をよみとく」
• ローラン・ビネ「言語の七番目の機能」
• 池上英洋「官能美術史　ヌードが語る名画の謎」★★★
• マーカス・デュ・ソートイ「レンブラントの身震い」
• マーク・チャンギージー「ヒトの目、驚異の進化　視覚革命が文明を生んだ」★★
• マーク・チャンギージー「〈脳と文明の暗号〉　言語と音楽、驚異の起源」
• 川崎悟司「カメの甲羅はあばら骨 ～人体で表す動物図鑑～」
• 川崎悟司「サメのアゴは飛び出し式進化順に見る人体で表す動物図鑑」
• 出村政彬『ちゃんと知りたい! 新型コロナの科学人類は「未知のウイルス」にどこまで迫-っているか』
• 毛内拡『脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき』

前半では美術を知的にとらえようとした。後半は生物学がテーマ。

2月（10冊）

• マックス・テグマーク「生命3.0人工知能時代に人間であるということ」★★
• ミチオ・カク「フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する」
• リチャード・C・フランシス「家畜化という進化　人間はいかに動物を変えたか」★★★
• ミチオ・カク「人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ」
• アントニオ・ダマシオ「進化の意外な順序　感情、意識、創造性と文化の起源」
• エリック・R・カンデル「なぜ脳はアートがわかるのか　現代美術史から学ぶ脳科学入門」
• マックス・テグマーク「数学的な宇宙　究極の実在の姿を求めて」
• リチャード・スティーヴンズ「悪癖の科学 その隠れた効用をめぐる実験」
• ネイサン・ベロフスキー『「最悪」の医療の歴史』★
• フィリップ・ボール『人工培養された脳は「誰」なのか 超先端バイオ技術が変える新生命』

脳科学、生物学が中心。小説はゼロ。

3月（12冊）

• シェルドン・テイテルバウム／エマヌエル・ロテム「シオンズ・フィクションイスラエルSF傑作選」
• ピーター・ワッツ「6600万年の革命」★★★
• 劉慈欣「三体II 黒暗森林」上下巻
• 川村裕子訳注「新版蜻蛉日記I （上巻・中巻）」★
• 大森望＝責任編集「NOVA2019年春号」
• 川村裕子・訳注「新版蜻蛉日記II(下巻)」
• 大森望＝責任編集「NOVA+ 屍者たちの帝国」
• 川村裕子「平安女子の楽しい！　生活」
• 川村裕子「平安男子の元気な！　生活」
• フィリップ・マティザック「古代ローマ帝国軍非公式マニュアル」
• 近藤みゆき訳注「和泉式部日記」★★

SFと平安文学。

4月（12冊）

• 神林長平「あなたの魂に安らぎあれ」
• 山本淳子・訳注「紫式部日記」★★
• 神林長平「帝王の殻」
• 阿部俊子・全訳注「伊勢物語」上下巻★
• 神林長平「膚の下」上下巻
• 原岡文子・訳注「更級日記」★★★
• カート・ヴォネガット・ジュニア「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」
• スティーブン・スローマン、フィリップ・ファーンバック「知ってるつもり――無知の科学単行本」
• クロード・レヴィ＝ストロース「野生の思考」
• カート・ヴォネガット・ジュニア「チャンピオンたちの朝食」

平安文学のマイブームが続き、続いて神林長平とヴォネガットを読み始める。

5月（17冊）

• ドン・クリック「最期の言葉の村へ　消滅危機言語タヤップを話す人々との30年」★★★
• カート・ヴォネガット「ガラパゴスの箱舟」
• ルース・ベネディクト「菊と刀日本文化の型」★
• オイゲン・ヘリゲル「禅の道」
• 田中亮三・増田彰久「図説英国貴族の城館カントリー・ハウスのすべて」
• 田中啓文「銀河帝国の弘法も筆の誤り」
• 村上リコ「図説英国執事貴族をささえる執事の素顔」
• 田中啓文「蹴りたい田中」
• 村上リコ「図説英国メイドの日常」
• 田中啓文「イルカは笑う」
• 「個人の年金ガイドブック2020年度版」
• 田中亮三「図説英国貴族の暮らし」
• ハインリヒ・ハイネ「流刑の神々・精霊物語」
• 村上リコ「図説英国貴族の令嬢」
• J・K・ユイスマンス「さかしま」
• 村上リコ「図説英国社交界ガイド エチケット・ブックに見る19世紀英国レディの生活」
• 古賀太「美術展の不都合な真実」★★

英国の貴族や執事、メイドがテーマ。なぜか田中啓文も読みだす。疲れたので脱力系を。

6月（10冊）

• 盛田栄一・森田貴英・片岡朋行「空想法律読本1」★
• 盛田栄一・森田貴英・片岡朋行「空想法律読本2」
• 盛田栄一・森田貴英・片岡朋行「空想法律読本3」
• 菅原晃「中高の教科書でわかる経済学ミクロ編」
• 菅原晃「中高の教科書でわかる経済学マクロ編」
• 「改定第3版 影山克秀の政治・経済が面白いほどわかる本」
• クリストファ・マーロウ「マルタ島のユダヤ人／フォースタス博士」★★
• ロアルド・ダール「【新訳版】キス・キス」★★★
• アヴラム・デイヴィッドスン「どんがらがん」
• ジョン・チーヴァー「巨大なラジオ／泳ぐ人」

「空想法律読本」シリーズ、経済学、それと奇妙な味の短編集。

7月（16冊）

• D・バーセルミ「帰れ、カリガリ博士」
• アガサ・クリスティー「春にして君を離れ」★★★
• 加来耕三「刀の日本史」
• 星新一「進化した猿たち1」
• G・K・チェスタトン「ブラウン神父の童心」
• ギョルゲ・ササルマン「方形の円　偽説・都市生成論」★★

シオドア・スタージョン「一角獣・多角獣」

• 干宝「捜神記」★
• 星新一「進化した猿たち2」
• ロアルド・ダール「飛行士たちの話」
• ロアルド・ダール「来訪者」
• シオドア・スタージョン「不思議のひと触れ」
• G・K・チェスタトン「ブラウン神父の知恵」
• シオドア・スタージョン「輝く断片」
• 星新一「進化した猿たち 3」
• シオドア・スタージョン「[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ」

奇妙な味シリーズがしばらく続く。たまに古いSFが読みたくなる。

8月（7冊）

• Ｇ・Ｋ・チェスタトン「ブラウン神父の不信」
• 蒲松齢「聊斎志異(一)」★★
• シオドア・スタージョン「時間のかかる彫刻」★
• 蒲松齢「聊斎志異(二)」
• 「中島敦全集１」★★★
• 「中島敦全集２」
• 「中島敦全集3」

ブラウン神父シリーズは途中で飽きる。「聊斎志異」を読みだす。

冊数が少ないのは、中島敦全集がぶ厚いからだ。ページ数では一冊で実質三冊ほど読んでいる勘定だ。

9月（9冊）

• 「中島敦全集　別巻」★★★
• 蒲松齢「聊斎志異(三)」★★
• 蒲松齢「聊斎志異(四)」
• 蒲松齢「聊斎志異(五)」
• 蒲松齢「聊斎志異(六)」
• 中野美代子訳「西遊記(一)」★
• 中野美代子訳「西遊記(二)」
• 中野美代子訳「西遊記(三)」
• 中野美代子訳「西遊記(四)」

ひたすら中国の古典を読む。物語としては読みやすいが、脚注について調べていると意外と時間がとられる。

中島敦全集は手紙や手帳のメモ書きまで収録。

10月（10冊）

• アーネスト・サトウ「一外交官の見た明治維新(上)」★★★
• 中野美代子訳「西遊記(五)」★
• 中野美代子訳「西遊記(六)」
• 中野美代子訳「西遊記(七)」
• 中野美代子訳「西遊記(八)」
• アーネスト・サトウ「一外交官の見た明治維新(下)」
• 中野美代子訳「西遊記(九)」
• 中野美代子訳「西遊記(十)」
• 井波律子訳「三国志演義(一)」★★
• 井波律子訳「三国志演義(二)」

アーネスト・サトウを除いて中国文学が続く。明治維新が一日単位で記録されていると見落としていた事実が多いとわかるし、刻一刻と情勢が変わっていったのも感じられる。。

11月（12冊）

• 井波律子訳「三国志演義(三)」
• 井波律子訳「三国志演義(四)」
• 山本健人「すばらしい人体――あなたの体をめぐる知的冒険」
• グレゴリウス山田「中世実在職業解説本十三世紀のハローワーク」★
• ジョージ・ハート「エジプトの神話」
• 杉山正明「興亡の世界史　モンゴル帝国と長いその後」
• 磯田道史「殿様の通信簿」★★
• 中江克己「江戸大名の好奇心」
• 山本博文「徳川将軍15代 264年の血脈と抗争」
• 瀬川拓郎「カラー版 1時間でわかるアイヌの文化と歴史」
• 「別冊太陽アイヌをもっと知る図鑑」
• 萱野茂「アイヌ歳時記二風谷のくらしと心」★★★

歴史に関心が移る。アイヌ民族について知りたくなる。

12月（13冊）

• 仲野徹「こわいもの知らずの病理学講義」
• 奥本大三郎「虫から始まる文明論」
• 呉座勇一「応仁の乱戦国時代を生んだ大乱」
• リチャード・P・ファインマン「ご冗談でしょう、ファインマンさん」上下巻
• アランナ・コリン「あなたの体は9割が細菌微生物の生態系が崩れはじめた」
• シッダールタ・ムカジー「がん　――4000年の歴史――」上下巻★★★
• 嘉納泰作・上里隆史「新装改訂版　知れば知るほど面白い琉球王朝のすべて」★
• 大塚ひかり「女系図で見る驚きの日本史」★★
• 「島人もびっくり　オモシロ琉球・沖縄史」
• 大塚ひかり「女系図でみる日本騒乱史」
• 外間守善「沖縄の歴史と文化」

アイヌ民族から琉球に視点を移す。

漫画（19冊）

• 入江亜季「北北西に雲と往け」五巻★
• ヤマザキマリ、とり・みき「プリニウス」X、XI巻★★
• 弐瓶勉「人形の国」六～九巻
• ネルノダイスキ「いえめぐり」
• 森薫「乙嫁語り」一巻～十巻★★★

やっと森薫を読み始める。ハルタコミックス（旧fellows!）ばっかり。

美術展など

• 「コンスタブル展」
• 「百花繚乱　――華麗なる花の世界――」
• 横浜人形の家
• 鶴岡八幡宮の宝物庫と国宝館
• 「三菱の至宝展」
• 「木彫り熊の申し子　藤戸竹喜　アイヌであればこそ」★★★
• 「イスラーム王朝とムスリムの世界」★
• 法隆寺宝物館。
• 東京ジャーミィ
• 特別展「縄文2021―東京に生きた縄文人―」
• 「没後160年記念　歌川国芳　PART Ⅱ江戸っ子を驚かす！―武者と風景」
• 「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」
• 「庵野秀明展」★★

コロナで回数は少なめ。

映画

「プーと大人になった僕」

「パディントン」

「イェスタディ」

「JUNK HEAD」★★

「シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版」★★★

雑感

生物学、脳科学、歴史、SF、海外文学が多い傾向は昨年から変わっていない。

一方で、日本の古典文学にも少し手を出した。

また、「聊斎志異」「西遊記」「三国志演義」と長めの中国の古典に取り組めたのは良かった。

2022年に読んだ本

今更だけど2020年に読んだ本

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■anond:20191101123323

諸聖人の祝日ともいう。キリスト教においてすべての聖人を崇敬する祝日。この祝日においては，個々の聖人の崇敬よりも天国のすべての聖人の集いと地上における教会とが一つの神の教会に属するとの信仰の表明が重要である。東方教会では4世紀以来聖霊降臨祭後の最初の日曜日にすべての殉教者を祭る習慣があったが，西方教会ではボニファチウス4世が 609年5月 13日にローマのパンテオンをキリスト教の聖堂にかえて以来，この日を全殉教者の祝日とした。すべての死者を祝う習慣はアイルランドから入ったが，837年グレゴリウス4世はこの習慣を認め，11月1日を万聖節と定めた。現在この日に万聖節を祝うのは，カトリック教会とイギリス国教会である。

むしろ、節度があるんだよ。

俺たちが祝っては失礼に当たるってね

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■そうか、わかったぞ！

前々からグレゴリウス山田とルネッサンス吉田が紛らわしいと思っていたのだが、その原因がわかった。

グレゴリウス山田の作品の主人公が寄りによって「吉田」なのだ。

そりゃごっちゃになるよ！

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■カタカナ+漢字姓がペンネームの漫画家四天王

ビッグ錠先生はどうなんだ？

あと成人だけでご活躍の先生方はちょっと保留。

ラズウェル細木。

グレゴリウス山田。

ルネッサンス吉田。

以上三名、一人欠員かな。

他にいる？

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■紛らわしい名前

漫画がとても好きなのだが、ルネッサンス吉田とグレゴリウス山田の区別がつきにくい。

吉田類と山田ルイ５３世は間違えることがないのに。

まず、ルネッサンスとグレゴリウスの響きが微妙に近しい。

同じ文字数の上に末尾が同じだ。

しかも、吉田と山田。

それでカタカナ+漢字。

そのうえで、退廃的な作風のルネッサンス吉田作品はむしろカトリック的でグレゴリウス感がある。

一方で文化をフィーチャーする作風のグレゴリウス山田こそがルネッサンスを感じさせる。

増田の皆さんはどのように判別しているのか、簡易な判別法、あるいは語呂合わせなどがあれば教えてください。

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■https://anond.hatelabo.jp/20170820173249

マイナーなものを中心に。

• [弐瓶勉]人形の国　１巻
  • 『シドニアの騎士』『BLAME!』の作者である弐瓶勉の最新作。そのうち映像化されると見てまず間違いない。

• [暮石ヤコ]ソマリと森の神様　３巻
  • 近々機能停止を迎えるゴーレムと、彼を父親として育った男の子の話。
  • 『メイドインアビス』や『ハクメイとミコチ』そして『魔法使いの嫁』がアニメ化されるなら、それらに続くものとしてこれにも可能性がある。

• [櫓刃鉄火] ウチの使い魔がすみません　２巻
  • 悪魔少女の使い魔として召喚されたおっさんの話。ライトな異世界ものとして、コロッとアニメされる可能性が期待できる。

• [藤栄道彦]妖怪の飼育員さん　２巻。
  • 今度アニメ化される『少女終末旅行』と同じサイトで連載中の漫画。他にも可能性がある作品もあるが、既刊数の少ないのだとこれ。

• [グレゴリウス山田] 竜と勇者と配達人　１巻
  • 文化面からファンタジー世界に切り込む異色作品。

• [福田泰宏]まどからマドカちゃん　１巻
  • 5分アニメ枠にぴったりなサイズのギャグ漫画。モーニング連載というところが厳しいか。

• [桑原太矩]空挺ドラゴンズ　２巻
  • 捕鯨船のドラゴン版を描く話。個人的に好みなので過大評価しているかもしれない。

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