
はてなキーワード:カサレスとは
むかしラテンアメリカ文学ブームというのがあった。マルケスとかプイグとか。
「マジック・リアリズム」とかいってなんか過大評価だよなあとは思っていた。単なる欧米目線のエキゾチシズムの要素多分にあるだろと。
当時ぶつくさ言いながらも読んだ中でよくわからないがなんかおもしろかったのがビオイ・カサレス「豚の戦記」だ。
実際あったことを下敷きにしてるのか幻想文学の舞台設定なのかさっぱりわからないのだが、なんかインフルエンサーみたいなのがラジオで世代間の分断を煽り立て、若者世代が面白半分にしばしば老人をリンチして殺す世相なのである。
「対豚戦争」と呼ばれるそれの何パーセントが作家の想像力の産物なのかわからない。
ただ、現代でこそ本当に起きそうな話ではある。