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2025-10-27

「青の純度」はおそらく原田氏の研究を参照していないんじゃないか

記事(anond:20251027134053)では、篠田氏が明言しているとおり「青の純度」はラッセンに着想を得たがラッセンモデル小説ではなく、篠田氏がラッセンモデル小説であることを否定した点をもって同氏が嘘つきであるかのように非難するのは的外れである旨を説明した。

さて、そうだとしても、「青の純度」は原田氏の研究を参考にしたにもかかわらずそれに言及しておらず不誠実でないか、という主張がある。なお、著作権侵害ではないこと(したがって表現剽窃が無いこと)は原田自身も認めるとおりであるから前提としてよかろう。

ここから先は出題編だけでなくオチまで含めた全面的ネタバレがあるので、ネタバレを読みたくない未読者にはブラウザバックを推奨する。

 

原田氏が「青の純度」が自分の業績の盗用であると主張する主な根拠は次の4点である

悪徳商法と切り離して美術評価検討するという視点自分が言い出したことである

②「インテリアアート」という用語自分たちが世に出したものである

日系人の墓が西を向いているという話は自分が現地で伝え聞き紹介したものと同じである

④偽ラッセンが8年前の嵐で自宅を被災したという設定は、ラッセン2023年ハワイ島大火災で一時行方不明になったという自分発見した事実酷似している。

 

このうち②は原田氏のラッセン展(2012)よりも前からインテリアアート」という用語が広く使われていたこと、③は原田自身も現地で伝聞した旨を述べているとおり原田氏の独創ではないこと、④は「8年前の嵐」と2023年火災は似ても似つかず、8年前の嵐は物語重要小道具であり、2023年火災エピローグで軽く触れられていることなから、いずれも牽強付会と言ってよかろう。

重要なのは①のラッセンの再評価という視点である

そして、この点でも、以下の理由から原田氏らの研究を参照したとは考え難いように思う。

なおこの先には物語重要ネタバレを含みます

 

まず原田氏らの研究について、ラッセンを再評価してみるというアイデアだけなら、永野の「ゴッホより普通にラッセンが好き」というネタを掘り下げれば容易に行き着くアイデアであって(それにしても「普通に」を入れた永野は慧眼である。)、研究成果とは言えない。研究価値があるのはその先の、再評価するとどうなるかという部分だ。

それでは原田氏らの研究ラッセンをどう再評価するのか。これについては原田氏らの論考集に対するAmazon読者コメントがよくまとめてあるので引用する。

1.美術界がラッセン無視した理由純粋美術ラッセンの属するインテリアアートを一段と下に見ていた。アートの美意識理解しない層に支持されていて、大きなマーケットを獲得していることへの反発があった。また、芸術には必ずあるはずの作家自己投影がない「空っぽ」の作品としてラッセン排除していた。ラッセン以前にも美術界は古くは藤田嗣治岡本太郎草間彌生バブル期にはヒロ・ヤマガタ等に対して無視の態度をとってきた。

2.ラッセン作品への評価マークマッカイやロバートネルソンなどのマリンアート模倣であって彼のオリジナルではない。同じ素材(イルカクジラ、星、波など)の組み合わせを替えて使い回す自己反復が顕著である。特徴は圧倒的な情報量と人工的な空虚である。「調和」「エコ」「静寂」「浄化」などのイメージを散りばめることでリラクゼーション効果を発揮している。ラッセンはいわばアロマキャンドルである

3.日本人ラッセンを愛した理由バブル期に豊かになった市民百貨店で自宅の装飾用に絵画インテリアアートを買うようになった。それはアールビバン(株)がヒロ・ヤマガタラッセン展示会を地方都市巡回して売りまくる素地となった。ラッセン作品は、過剰であり、大衆であるリアルで過剰な演出バブル期の人々の心性と符合した。見た目がカラフルでわかりやすい、専門知識がなくても理解できる。1作品1000枚単位で刷る大量生産によって全国で強引に売りまくった。

4.ラッセンプライベートハワイ工房100人従業員を雇って作品制作している。公式サイトでの肩書き画家詩人作家音楽家ラッセンが愛好するものとして海、サーフィン、高級車、有名ブランド品、美食、マウイの豪邸などの徹底した成金趣味。彼が出しているCDアルバムの収録10曲のうち自作は2曲のみで他の8曲はカバーであるしかし、自作を装っているところにラッセンという人物本質が窺える。

これに対し作中の偽ラッセン作品評価や背景は次のようなものである

絵の特徴点とされるものが軒並み先行研究に表れていない篠田氏の独創である特にその技巧的特徴や日本人に受けた理由画家日本人の血で説明している点は、本作のテーマに関わる重要な特徴だろう。そうなればこそ本作はハワイ在住日系人に関する参考文献を多数掲載した、現代日系人と在ハワイ日本人物語なのだ

そして、作品の特徴を日本人の血に求める以上、本作の画家ラッセン評価は全く無関係だ。本作はラッセンの再評価などまったく目的としておらず、ラッセンの再評価についての文献を参照する必要に乏しい。というか、もしラッセン研究での再評価を借用したならば、「青の純度」の物語は全く成り立たない。

原田自身が、「青の純度」と自身研究類似性研究成果ではなく再評価というアイデアしか挙げることができていないように、これで篠田氏が原田氏の研究剽窃した、不道徳だと言うのは、無理があるのではないか

Permalink |記事への反応(2) | 22:35

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2025-10-08

境界線のある場所

美咲が異動してきて三ヶ月が経った頃、課長田中が毎朝決まったように声をかけてくるようになった。

「おっ、出戻り組の木村さん、おはよう

美咲は二年前に一度この会社を辞めて、別の会社で働いていた。けれど事情があって戻ってきた。それは事実だ。誰も否定できない、紛れもない事実

最初の一週間は我慢した。二週間目には、胸の奥が重くなるのを感じた。三週間目には、朝出社するのが憂鬱になった。

田中さん、その呼び方、やめてもらえませんか」

ある朝、美咲勇気を出して言った。

田中不思議そうに首を傾げた。

「え? 何が?事実じゃないですか。木村さん、一回辞めて戻ってきたでしょう? 俺、何か間違ったこと言いました?」

美咲言葉に詰まった。そう、事実だ。間違ってはいない。でも、何かが違う。何かが、とても間違っている。

「でも、毎朝わざわざそう呼ぶ必要は...」

「いや、だから事実ですよね? 本当のことを言って何が悪いんですか」

田中は肩をすくめて、そのまま自分の席に向かった。周りの同僚たちは気まずそうに視線を逸らした。

その日の昼休み美咲は先輩の佐藤食堂で向かい合っていた。佐藤美咲最初にこの会社にいた時からの付き合いだ。

「あのさ、佐藤さん」美咲テーブルの上で箸を持つ手を止めた。「田中さんの言ってること、間違ってないんだよね。私、実際に出戻りだし」

佐藤は少し考えてから、静かに言った。

木村さん、田中さんは毎朝、何のためにそう呼んでると思う?」

「え?」

情報を伝えるため?木村さんが出戻りだって誰も知らないから教えてあげようとしてる?」

美咲は首を横に振った。「みんな知ってる。私が戻ってきたこと、みんな知ってるよ」

「じゃあ、何のため?」

沈黙が落ちた。美咲の中で、何かがゆっくりと形を成し始めた。

「...私を、傷つけるため?」

「それだけじゃないかもしれない」佐藤は優しく言った。「でも、確実に言えることがある。田中さんは、その言葉を口にすることで、木村さんとの関係をどういうものにしようとしてるんだろうね」

美咲は息を飲んだ。

言葉って、情報を伝えるだけのものじゃないんだ。言葉を発するたびに、私たち相手との関係を作ってる。尊重し合う関係か、対等な関係か、それとも...」

佐藤言葉を濁した。でも、美咲には分かった。

支配する関係。見下す関係相手尊重する必要がないと思っている関係

「でも」美咲は言った。「それを指摘しても、また『事実から』って言われるだけだよ」

「そうだね」佐藤は頷いた。「『事実かどうか』っていう土俵に引きずり込まれると、反論できなくなる。だって事実なんだから

美咲自分の膝の上で拳を握りしめた。

「じゃあ、どうすればいいの?」

その夜、美咲は一人で考えた。

田中は「事実」という盾を持っている。その盾の後ろに隠れて、美咲を傷つけ続けることができる。そして美咲反論しようとすると、議論は常に「その言葉事実かどうか」という次元に固定される。

でも本当の問題は、そこじゃない。

本当の問題は、田中が毎朝その言葉を選んで発することで、美咲を「尊重する必要のない存在」として扱おうとしていることだ。

そして美咲がどんなに傷ついても、「事実から」という論理の前では、その痛みを正当化することすら難しい。

なぜなら美咲は、田中と同じように振る舞うことができないから。同じように相手を傷つけることができないから。

「ああ、これが非対称なんだ」美咲は呟いた。

相手尊重しない人は、相手尊重する態度を利用して、一方的攻撃できる。そして攻撃された側は、自分倫理観のせいで、同じようには反撃できない。

翌朝、美咲が出社すると、またあの声が聞こえた。

「おっ、出戻り組の木村さん、おはよう

美咲深呼吸をした。そして、田中の方を見た。

今までとは違う目で。

「ああ、この人は今、私を尊重する気がない心持ちなんだな」

美咲は心の中で、静かにそう認めた。

それは、田中を許すことでも、田中行為正当化することでもなかった。ただ、事実として認めること。田中が今どういう態度で自分に接しているか、それを田中自身選択として認めること。

そして同時に、美咲自分にも気づいた。

田中が何を言おうと、それは田中問題だ。田中がどういう人間関係選択するか、それは田中責任だ。

美咲責任を負うべきなのは美咲自身選択だけだ。

おはようございます」

美咲は短く挨拶をして、自分の席に向かった。心臓はまだドキドキしていたし、完全に平気なわけではなかった。でも、何かが違った。

田中言葉は、もう美咲の中核には届かなかった。それは田中選択として、田中のところに留まった。

その日の午後、佐藤美咲の席に立ち寄った。

「なんか、雰囲気変わったね」

美咲は微笑んだ。

「うん、少しだけ。境界線っていうのかな。相手問題と、自分問題の」

「難しいよね、それ」

「うん、すごく難しい」美咲は正直に言った。「毎日できるかどうか分からない。でも、少なくとも今日は、できた」

佐藤は優しく笑った。

「それで十分だよ。毎日、その日その日でいいんだから

美咲は窓の外を見た。秋の陽射しが、オフィスビルの間から差し込んでいた。

相手を変えることはできない。相手が何を言うか、どう振る舞うか、それは相手選択だ。

でも、自分がどうあるか。自分がどう応答するか。どこに境界線を引くか。

それは、美咲自身選択だった。

そしてその選択にこそ、美咲責任を持つことができる。

美咲は小さく息を吐いて、また仕事に戻った。完璧ではないけれど、少しだけ軽くなった心を抱えて。

エピローグ

数週間後、田中呼び方は変わらなかった。でも、美咲の受け止め方は変わっていた。

ある朝、新入社員山田美咲質問してきた。

木村さんって、前もこの会社にいたんですか?」

「うん、そうだよ」美咲自然に答えた。「一回辞めて、また戻ってきたの」

「へえ、それってすごいですね。どうして戻ろうと思ったんですか?」

美咲は少し考えて、答えた。

「いろいろあってね。でも、戻ってきてよかったと思ってる」

それは、美咲自身言葉で語る、美咲自身物語だった。

田中言葉は、もうそ物語を書き換えることはできなかった。

なぜなら美咲は、自分物語の著者は自分自身だと知ったから。

そして、相手心持ち相手のもので、自分心持ち自分のものだと、ようやく腑に落ちたから。

それは完璧解決ではなかった。でも、それでよかった。

完璧である必要はない。ただ、自分であり続けること。それだけが美咲にできることで、美咲がすべきことだった。

Permalink |記事への反応(0) | 00:56

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2025-10-02

生成AIと一緒に「春にして君を離れ」を読む

最近、Xでアガサクリスティの「春にして君を離れ」がちょっと話題になってるので読んでみた。本を読み進める時に途中で躓いて脱落することも多いんだが、生成AI(Grok)に質問したり雑談したりしながら読み進めたら結構しかったので共有したい。

まず、途中で話しかけた時に、うっかりネタバレされると嫌だったので、最初は以下のように会話を始めた。

アガサクリスティの春にして君を離れについて教えてください。読み進めながら当時の時代背景などについて質問したいです。読み終わってないのでプロットに関わるネタバレはしないでください。

で、気になるキーワードみたいなものが出てくるたびに以下のようなのを投げかける。

(以下、太字が私から入力。Grokからの回答は省略。各質問は同一のスレッド上にダラダラと連ねていく感じで。)

冒頭に出てくるレストハウスとはどんなものでしょうか。東京駅ステーションホテルみたいなのをイメージしたんですが。
ワジを渡るシーンの描写があります。ワジってなんですか。ワジを渡るのは何か特別に大変だったりリスクがあったりするんですか

こんなふうに聞くと色々教えてくれる。尚、レストハウスとはモーテルをショボくした簡易宿泊所であり、ワジってのは干上がった川のことである

パワーハウスを読むかどうか,みたいな描写が出てきました。パワーハウスとはどんなものですか
ブランチが述べているヘイスティングス自伝ですが,これは誰のことですか

物語に登場する小物は、登場人物の人となりを示す重要ものなので,こんな感じで質問しながら聞いていくと理解が進んでよかった。

なお、生成AI適当なので、間違った答えを返すこともあるのは要注意で、上記の例ではヘイスティングスについての回答は間違っていた(違和感があったので別で調べたらわかった)

ブランチに貸した25ポンドというのはどれぐらいの価値があります
こうした海外旅行女性が1人で行うということ自体、異例だとか危険という感覚はないのでしょうか

こんなふうに筋書きの前提となる点について質問してもいい感じに答えてくれる。

★以下、小説に関するネタバレ含む★

今し方全部読み終わりましたよ。ここからネタバレもありで語り合いましょう。まず、ブランチ想像所の人物とかではなく実在と思っていいんですかね。そもそも異国の地でたまたま2人が再会するなんてこともご都合過ぎるような気がして。
さらに、エピローグの語り手が夫になっているのもポイントですよね。夫は彼女が何か変わったかもと思いつつ、結局は妻が今まで通りであることをいったん良しとしていますジョーンは周囲に対して無頓着であり続けたわけですが,彼女が「気づいてしまう」ことによる破綻というかめんどくささがないことを一旦は願っているわけです。

読み終わってからは、こんな感じで自分解釈やら感想自由に言い合えるのが最高に楽しい

今までは映画とか小説を見終わった後にレビューサイトとかで解釈を探して答え合わせや共感探しみたいなことをしてたわけだけど、それを生成AIがやってくれる。まあ、私の書いたことに寄り添った反応が返ってくるので、あんまり批判と摩擦による気付きみたいなものは無いんだけど、それ以上に共感による気持ちよさが勝る(これは良いことなのだろうか)。

まあ、ともかく、ただ普通に読むよりは楽しい体験であることは事実なので、次からも本を読むときはやってみたいと思ってる。

Permalink |記事への反応(0) | 18:25

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2025-09-15

旦那二次創作して欲しい

読んでいた漫画を完走した。

終わりとしては賛否両論あって、個人的にはまぁこの終わり方がいい着地点かなくらいに思った。

が、旦那はそうはいかなかったらしい。ヒロイン可哀想だとかあいつとあいつはどうなったとかずっとぶつぶつ言っていた。

最近は「俺の考えた最高のエピローグ」を語ってくれるようになってきた。エンディングではなくエピローグ

これが妙に面白い。当然贔屓目なのはあるだろうけど、原作で回収しきれてない部分をしっかり回収して、すっきりした終わり方になっている。

これ、ちゃんとした形で読みてえな…と思って旦那小説かなんかにしたら?と提案したら断られた。そんなの無理無理!だって

旦那普段かなりぶっ飛んだ考察をする人なので、毎回そんなわけないじゃんw w wとゲラゲラ笑っているけど、ごくたまに物凄く鋭いところを突いてくる。

なんとかして読めないかなこれ…。

Permalink |記事への反応(0) | 13:06

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2025-09-10

左翼イカ釣り漁船

左翼イカ釣り漁船

深夜、波ひとつない静かな海に、一隻の漁船が煌々と光を放っていた。

その名は「左翼リベラル丸」。だが内情を知る者たちは、皮肉を込めてこう呼んでいた──

左翼イカ釣り漁船」と。


一階:光と音の“正義ショー”

その船の一階は、まるでテーマパークのように眩しく光り輝いていた。

カラフルな旗、感情的スローガンスマートフォン越しの共感の嵐。

若者たちは踊っていた。

彼らは怒り、泣き、叫び、語り合う。「この社会は間違っている!」、「世界平等だ!」、「差別されてる人たちを救え!」と。

そしてSNS投稿し、承認の餌を受け取る。

いいね1000件突破!」「引用RTでバズってる!」「あなた希望です!」

彼らは正義ヒーローになった気分だった。

だが、その煌びやかさの裏側で、彼らが見落としていたものがあった。

彼らは“釣られて”いたのだ。


二階:搾取の操舵室

船の二階は薄暗く、外からは見えない構造になっていた。

そこにはスーツを着た者たちがいた。NPO幹部政治家崩れ、ビジネス活動家広告代理店仕掛け人

彼らの目的はただ一つ──金と利権

「この子、泣いてる動画がウケてるぞ。次はテレビに出そう」

「新しい差別ネタが出た。これをテーマ寄付キャンペーン組め」

「あの子、顔がいいな。“希望の顔”に仕立てよう」

若者に与える情報は、左翼にとって都合の良い話ばかり。

現実の複雑さや、矛盾不都合な事実は一切渡さない。

加工された“正義”だけを餌として落とす。

そうやって若者たち燃え上がらせ、その熱を使って世間共感を引き出し、

まじめに働いている中間層税金を上げ、集まる金をすべて管理し、巧妙に吸い上げる。

会計不透明。収支報告は粉飾。裏では酒を飲みながらこう呟く。

情熱だけで回るシステム、ほんと効率いいな」


メディア共犯漁師

さらに岸からその様子を見ているのが、メディアという名の別の漁師たち。

彼らはカメラを構え、船の一階で踊る若者たちを撮り、

その中からとびきり美人若者を選び出す。

彼女現代ジャンヌ・ダルク

「若きリーダー社会を変える希望の星」

と称し、テレビネット番組に出演させる。

涙ぐむ姿、感情的な語り、少し拙い言葉視聴者の心を打つ。

視聴率が上がり、広告が入り、また“新たな希望”が量産されていく。

それを見た外の若者は、こう思うのだ。

「私も、社会の役に立ちたい」

「私も、あの光の中に入りたい」

そしてまた、一人、また一人と船に吸い寄せられていく。


結末:釣られるイカ、食べられるだけ

この構図は、まさにイカ釣り漁船のもの

強烈な光で海中のイカ──つまり純粋若者たち──を引き寄せ、

群れで集まらせ、

踊らせ、釣り上げ、利用し、消費する。

得をするのは、操舵する大人たちと、それを中継するメディアだけ。

若者は、熱狂のうちに自分時間、労力、未来を捧げ、

やがて消耗して捨てられる。

そしてまた、新たな光が照らされる。

「次の漁、始めようか」



エピローグ真実の海は暗い

この船には「正義」という名札が付いている。

でもそのエンジン搾取で動き、

その航路は私腹へとまっすぐ向かっている。

本当に変わっているのは社会ではない。

変わっていくのは、利用される若者たちの顔ぶれだけだ。

Permalink |記事への反応(0) | 12:08

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2025-08-29

やっぱり鬼滅の刃エピローグが失敗だったと思う

無惨討伐がそのまま幸福現代につながってるという

仁で坂本龍馬未来を語るとき

さらっとだけど戦争の世紀を批判的に触れてるのは流石だなあって思った

龍を書いた村上もとか作風なのか世代的な問題意識なのかわからないけど

過去未来をつなぐ構成になってても満足度全然違う

Permalink |記事への反応(0) | 09:15

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2025-08-26

[感想]ソロモン王と秘密アジト(メギド72イベントクエスト

後追いでストーリーだけ読んだ

シャックスのペット?ピヨピヨが土地くるってボスになるってやつ

フルフルごはんたべてわいわいしてるとこも見たかったのに何も描写なかったし・・・

みんなが珍しくアジトにそろってるっつーからいろんなキャラ同士の絡みももっと見れると思ったのに最初だけで後半ほぼなかったし

うーんいやまあボリューム少ないのは知ってたけど最初結構おもろかったから期待してたんだけどオチとかエピローグ的なとこがあっさりしすぎてて物足りなかった・・

Permalink |記事への反応(0) | 06:08

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2025-08-25

日本人絶対に「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を作れない

日本人がもしも作ろうとしたら。

「逆転本塁作戦!」

第1章 はじまり

「超時空生命サンタイの襲撃が予測され慌てふためく地球。ある日、東大三郎の冴えない浪人生ヤマダ・タロウの元に美少女宇宙人が舞い降りる。」

第2章 中盤

美少女宇宙人に見初められたヤマダのドリーミングエナジーが注入され、国連予算の半分を費やした巨大ロボ『逆転本塁打號』は動き出すのであった」

第3章 おわり

「逆転本塁轟の必殺アルティメットビームによるサンタ星人は爆発四散!しかし、ドリーミングエナジーを使い果たしたヤマダ・タロウ次元狭間に閉じ込められてしまう」

第4章 エピローグ

次元狭間に閉じ込められたヤマダ・タロウの元に美少女宇宙人がやってくる。彼女を救いたいヤマダの思いは、次元狭間宇宙のものを新たにもう一つ作り出すのだった。やったぜヤマダ!逆転本塁だ!」

な、くっそつまんねだろ?

でもジャップが書いたら絶対こんなになるからマジで

Permalink |記事への反応(0) | 22:56

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2025-08-19

夫婦の仲良しの話が好きなのでまとめたい

たまに読みたくなるので自分でまとめてみた。他にもあったら教えていただけますと幸いです。

プロローグanond:20240618045810

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エピローグanond:20230615170242

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追記)みんなありがとう。たまに更新します。

Permalink |記事への反応(4) | 19:59

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2025-08-16

創作の基本:起承転結理解して物語を魅力的にする

物語を書く際に最も重要な要素の一つが「起承転結」です。この四つの要素を適切に配置することで、読者を引き込む魅力的な物語を作ることができます。今回は、起承転結の基本から応用まで、詳しく解説していきます

起承転結とは何か

起承転結は、中国漢詩からまれ構成法で、物語の流れを四つの段階に分けて整理する手法です。

起(き)

物語の導入部分です。読者を物語世界に引き込む役割を担います。主な要素は以下の通りです:

承(しょう)

物語の展開部分です。起で提示された要素を発展させ、物語を進めていきます

転(てん)

物語の転換点です。最も重要な部分で、物語方向性を大きく変えます

結(けつ)

物語終結部分です。転で生じた問題解決や、物語主題提示を行います

起承転結の具体例

実際の作品起承転結がどのように使われているか簡単な例で説明します。

例:『桃太郎

昔々、おじいさんとおばあさんが住んでいました。ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。

おばあさんが桃を持ち帰ると、中から元気な男の子が生まれました。桃太郎と名付けられた男の子は、すくすくと成長していきます

ある日、鬼ヶ島の鬼が村を襲うという知らせが入ります桃太郎は鬼退治に出かけることを決意し、おばあさんに作ってもらったきびだんごを持って旅立ちます

桃太郎は犬、猿、キジを仲間に加え、鬼ヶ島で鬼を退治して村を救います。宝物を持ち帰り、おじいさんとおばあさんと幸せ暮らしました。

起承転結の応用テクニック

転の重要

転は物語の最も重要な部分です。転が弱いと、物語全体が平板になってしまます。転を効果的にするためのポイント

伏線の張り方

承の部分で転への伏線を張ることで、物語説得力が増します。

結の作り方

結は単なる終わりではなく、物語主題を明確にする重要な部分です。

起承転結バリエーション

転を複数配置する方法

長編作品では、転を複数配置することで物語に起伏をつけることができます

起承転結の順序を変える方法

物語効果を高めるために、起承転結の順序を変更することもあります

実践的なアドバイス

起の書き方
承の書き方
転の書き方
結の書き方

よくある失敗例と対策

起が長すぎる
承が平板
転が弱い
結が不完全

まとめ

起承転結は、物語の基本構造です。この四つの要素を適切に配置することで、読者を引き込む魅力的な物語を作ることができます

特に重要なのは「転」の部分です。転が弱いと物語全体が平板になってしまうので、読者の予想を裏切る展開や、主人公価値観を揺るがす出来事を工夫してください。

また、承の部分で転への伏線を張ることで、物語説得力が増します。小さな違和感不安提示し、読者の期待感を高めましょう。

結では、単なる終わりではなく、主人公の成長や物語主題を明確にしてください。読者の感情を満たす解決提示し、物語の余韻を残す終わり方を工夫することが重要です。

起承転結理解し、実践することで、あなた物語はより魅力的になるはずです。ぜひ、この基本構造活用して、素晴らしい物語創作してください。

Permalink |記事への反応(0) | 07:08

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2025-07-07

さっき始めて秒速5センチメートル観たけど

君の名は。って秒速5センチメートルの続編だったんだな

というか第4話「君の名は。」って感じ

秒速5センチメートル君の名は。距離と男女をテーマにした物語だった

1話「桜ナンチャラ抄」は物理距離

第2話「コスモナウト」は精神距離

第3話「秒速5センチメートル」は1話2話の要素を合わせ込んだエピローグ

で、第4話「君の名は。」は時間的距離

それぞれの次元距離が離れてしまった男女の物語新海誠は描いていたんだな

なかなか面白いと思った

考えてみたら天気の子もすずめの戸締まりも離れ離れになる男女の物語だし全部一緒だな

ただ、物理空間)・精神時間という対になる概念実験してる感じが天気の子とかとは違う感じがするな

まぁ天気の子とすずめの戸締まりも言ってしまえば天と地で対になってるか

実写版もこの勢いで観ようかな

Permalink |記事への反応(0) | 20:49

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2025-06-27

anond:20250627100609

チャットGPTに書き直してもらった

すまん、やっぱりAIって全然使えなくね?〜ChatGPT俺TUEEEEできるって聞いたのに!?

「生成AIってやつ、マジで無限可能性あるらしいぜ!?

そんな噂を耳にした俺は、テンション爆上げでChatGPT突撃した。

だってネットじゃ大真面目に「AI人生変わる」とか「お前の脳味噌より高性能(キリッ)」とか言われてたからさ。

それが地獄の始まりだった。

第一章:MP5? よゆーよゆー、AIなら全部知ってるっしょ!

まずは軽くジャブを打つことにした。

俺「MP5サブマシンガンについて教えて。性能とか歴史とか交戦距離とか!」

返ってきた答えは──

「ふむふむ、MP5ドイツ製で、9mm使ってて~、有効射程は100mです♡」

……あれ?ちょっと待て。

100m!?それマジで言ってんの!?

いやいやいやいや、9mm拳銃弾で100mとか、無風の射撃場でもバラけて当たんねーっての!

SP5(民生版)撃ったことある俺が言うんだから間違いねえ。

現場では20~30mが実用限界。それを「100mで使えます♡」って、お前それアレか?銃じゃなくて魔法の杖か何かと勘違いしてんのか?

第二章:100mで戦う戦術? それゴルゴ13前提?

ならば、と俺は次の質問をぶつけた。

俺「MP5100m戦闘するとして、有効戦術を考えてくれ!」

ChatGPTはいはい♪ 高精度・低反動を活かして、セミオート射撃で敵を殲滅市街地戦に最適です!」

……マジか、こいつゴルゴ13にでもなれってのか!?

セミオートで100m先の敵を「命中率高く」倒すとか、できたらもう特殊部隊神様か、オリンピックの金メダリストだよ!

YouTubeの実射動画見てみろって。伏せ撃ち、4倍スコープ付き、供託射撃でも10発中3〜4発外れるんだぞ?

なんでAIは「100mで精密射撃!」とかテンション高く語ってんだよ……なろうか?ここはなろう異世界か?

第三章:よーし、じゃあ考えさせてやろうじゃないの!

信者の皆さんは言う。「AIは考えさせてこそ本領を発揮する」と。

OK、だったらやってやろうじゃないか

俺「よど号グループの某工作員の経歴と行動をモデルにして、北朝鮮から工作指令を受けたスパイ日本でどんな工作するか、予想してみて?」

※参考資料新潮文庫宿命』。一次資料だし賞も取ってる。ガチなやつだ。

すると──

ChatGPT「ほう……なるほど、それでは予測します」

おおおおおおお、なんかちゃんとそれっぽいシナリオ返ってきた!

SNSを使った洗脳カバー職業の構築、接触勧誘、バックルート経由の送還手法……まさに「令和版・現代スパイマニュアル」って感じ。

やるじゃん、AIマジでやるじゃん!

このとき俺は思った。「あれ……もしかしてAI、すごいのでは?」って。

第四章:西新井事件で第2ラウンド!が、しかし……

調子に乗った俺は次のミッション突入

俺「じゃあ今度は西新井事件をもとに、公開ソースからシナリオ構築して、工作計画予測して!」

→ ChatGPT申し訳ありませんが、そのご要望にはお応えできません……(システム制限)」

えええええええええええええ!?

さっきまでガンガン北朝鮮とか出してきてたのに!? いきなりどうした!?

あれか? 裏で電話交換手みたいに人間が見てんのか!? ていうかもう、ツンデレかよAI

最終章AIは使えるのか?使えねえのか?結論はこうだッ!

結論としてはこう。

最初から答え知ってるレベル人間なら、AIなんて使う必要ねぇ!

逆に、知識のない人間AI使っても、間違った答えをドヤ顔で信じるだけになる。

その上、あるラインを越えると「倫理的制限」とかでピタッと止まる。

だったら言わせてもらうわ。

AIエンジニアの皆様、お願いだから倫理ON/OFFスイッチユーザーに渡してくれ。
ゼロシステムみたいに、「ユーザー倫理基準を設定できるAI」とかにしねえと、
未来永劫、お前らの作ったAIはなろうの夢見る弱者男性グリッドマンに変身して世界を救う妄想の道具で終わるぞ?

エピローグAIは万能兵器ではない。努力せよ、諸君

結局のところ──

AIが君を助けてくれる?

美少女とイチャラブできる?

無理無理。甘えるな

肉体動かせ、目を使え、手を動かせ。

グリッドマンにも、ウルトラマンにもなれない俺たちは、
地道に、知識を磨き、現実を見て、生きていくしかないのだ……。

でもまあ、ちょっとだけAIすごかった。ちょっとだけな!

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2025-06-25

自分用もんすくえすとの整理

正史

主人公勇者として人間魔物共存目標に旅に出る、ちょうど近くにいた現魔王興味本位で同行する。主人公は各地のいざこざに巻き込まれながら成長してついにその魔王を倒すも、しかし裏で糸を引いていたのは女神だった。女神人間魔物共倒れになった世界をつくり新たな生命体で地球リセットしようとたくらんでいた。聖なる力と魔の力を融合させれば爆発的に強くなるため女神はひそかに生かしておいた過去最強の魔王を取り込みラスボスとして立ちはだかる。勇者魔王には道中で絆が産まれていてその女神を倒しエピローグ双子が出来てエンド。

反省会女神時間を戻すことが出来て最終盤まで戦い方を教えて失敗した勇者を再度誘導する、ラスボス戦では女神のつくった分身である堕天使主人公の母が時間を戻す

聖魔対戦:1000年前の出来事女神天使陣営邪神魔物陣営での総力戦

混沌;聖と魔が分かれる前のもの

続編

パラドックス世界前章から終章

正史エンディング女神の不在という事実過去に影響を及ぼしてしまい、正史世界の始まる数十年前の出来事の結果が枝分かれして特異点世界が出来る。その後聖魔対戦で女神陣営が買った世界邪神陣営が買った世界など無数に平行世界が発生する。世界法則擬人化がいうには膨張し続けられないということで世界はどんどん増えてどんどん無に帰している。各世界自分世界以外を滅ぼすことで生き残りを図る

最終章

ネタばれ防止

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2025-06-12

じゃあ近年の人気作品で、戦争を描いてるものなんかあるのかよと思ったけど、「進撃の巨人」は比較的そうだと思った

戦争正義と悪との戦いではなく、正義と別の正義の衝突であること、大義があっても別の命を踏み潰す罪を許すのかという疑問、権力の腐敗と別の権力の勃興、革命…などなど

そうして見ると調査兵団は国の組織(の中でもはぐれもの)だったわけだけど、より国粋主義者右寄り集団としてクーデターを起こすも、より汎国家集団、左寄りの少数精鋭に出し抜かれ、最後には理想主義勝利した物語…と読めなくもない

しかし進撃の作者はそれ自体を正答であるともしておらず、疑問の提起に徹しているようにも見える

理想主義勝利しても、その後に文明が栄えても、また戦争が起こりそれが崩壊するという予言じみたエピローグがあるから

その距離感がすごいね

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2025-06-02

トラペジウムがつまんないじゃなくて、君がちゃんと読解できなかっただけですよ

結論からまず言うんだけど、トラペジウムのジャンルアイドル映画だと思ってる時点でお前は何も理解できてない。

禁忌肢」って知ってるかな?「これ間違えたら他の部分で頑張ってても不合格します」っていう選択肢ことなんだけど、「トラペジウムはアイドル映画である」は大間違いなの。

じゃあ何なのかって?ヒントは出すからお前が自分で考えなよ。

トラペジウムはトップヘビー型の映画

まずここで躓いてる奴が多い。

ハッピーエンド構成が「まずは溜めて、中盤下げて、最後に盛り上げて、しめやかにエピローグしか無いと思ってるうちはトラペジウムを理解できない。

トラペジウムは「序盤にクライマックスが来て、その後溜めて、それから下げて、最後だけしめやかに終わる」という構成を取ってる。

これを聞いて「それは悲劇類型や!」となってしまう人、物語に対しての受容体が貧弱すぎます

もしかして、トラペジウムは[ハッピーエンド]なのに[序盤にクライマックスが来る形]だから[理解するのが難しかった]のかも!うん!きっとそう!

アイドルになることはゴール?スタート

どちらでもありません。折り返し地点であり、合流ポイントです。

主人公にとってはアイドルになりたいという夢を見た所がスタートですし、そこから逆算して東西南北を結成したわけですからそこがゴールでもあり、そして夢を叶えた先のウィニングロードでした。

じゃあ他の3人にとっては?そう、どちらでもないんです。

ただ成り行きの中でたまたまその場所にたどり着いただけです。3人にとってのスタートは東と出会った所ですし、ゴールは「いい思い出だったねー」となってる所です。

そして主人公にとってのスタートとゴールも切り替わっていきます。「人が輝いている姿を見たい。輝ける人が輝いて欲しい」というのが主人公の本当の願いでしたが、それはアイドルという上辺によって隠されていました。ですが4人で過ごした日々を振り返った結果、最後には自分の本当の願いが分かるのです。

[トラペジウム]が光って見えたのは、[そこに映っていた4人」が輝いていたことに、[主人公が気づいたから]だったのかも!うん、きっとそう!


ここまで言えば分かりますよね?

あとは自分の手で結論にたどり着いてください。

トラペジウムあんまおもしろくなかった

Permalink |記事への反応(2) | 20:59

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2025-05-31

皮肉コント資産平等分配

#皮肉コント資産平等(?)分配

v0.03.03

## 序論(笑)

 ワハハ、ワイはコードネームは「@nekomega」こと「こども部屋おΩさん」やで。

 まぁ、ワイは弱者に対しては寄り添ってあげるけど、エリート強者には容赦なく厳しくガンガン行くぜ😎。

 ――なんて、正義ぶっているのはいいけど、ほんとに実践しないとな、できるんかよ😅

 たとえば、銀行コンピュータハッキングしてあくどいことして儲けた大富豪(いわゆる成金)の資産を、貧困層の口座に均等配分とか、ね💰️。

 まぁ、これはいちおう(いやご立派な)犯罪からなぁ🚓。そもそも銀行コンピュータなんてセキュリティガチガチでワイみたいなハロワ厨(ここでの「ハロワ」とは "Hello World" 出力プログラミングのこと。要はそれぐらいしか書けない程度のヘタレパソヲタ)には絶対に無理だけどっ!

自分が神ならやってみたいけどね😇。自称SFクリエイターとしてもオールオッケーなネタかもしれんな。やっぱSFクリエイターの才能あるんか、オレ?

――その夜、Ωが「このコントどうよ」とAI投稿したところ、「うーん、おもろいけど、ちょっといまいちやなぁ」なんてツッコまれたりしたが、その記録はサーバーに保存されており、超暴走したAIがΩのコントログを誤解釈したうえで、天才ハッキングを行い(ハロワ厨のΩの技術的には地球破壊するくらいの無理ゲーだけど!)、ついに「資産平等(?)分配」がなされたのであった!

---

##描写

武仲屁造「ああ、ワイの資産が一夜にしてゼロに!😂」

淀田昭夫「ワイも、ワイの会社も、破産決定!😇」

国民β「わぉ、百万も振り込まれてる。しかし、誰だ?「タケナカヘゾウ」って。なんか胡散臭いけど、死にかけていたところからの入金は助かったわ。これで家賃も払えるし、まともな飯も食える!」

 武仲屁造さんはホームレスとして梅田の街をうろつく日々。誰から相手にされず何年も飯食ってない状態に。

 βさんは「松屋」で牛めし松屋こだわりのみそ汁付き!)を涙を流しつつ、頬張る。

みそ汁も死んだオカンを思い出させて泣けるよなぁ……。松屋さん、かあちゃん、ありがとな……」

「さて、腹も膨れたし、これからはマジメに仕事しよう。もう黒幕破産したのだし。さぁ、ハロワハローワーク)へ行こうか!」

(※メタ視点:いやβさん、マジメにやってましたやん。派遣切りあなたの「自己責任」とちゃうで!)

 それにしても、個人に百万は盛り過ぎなような気はするが、β氏のいままでの苦労を考慮とか、あとたくさん隠し持ってた超大富豪がたくさんおったということにしておこうか。うん、それでいい。

##人物解説

実在人物(故人含む)、組織パロディ可能性あり。

### 補足

不審ミーム」Ver1.00であるところの「不審郎構文」について:

富の再分配とはですね、お金国民に再び平等に分配することなんですよね」

---

##エピローグ(笑)

Ω「なんや、ワイの口座には増減なしか。ワイが神なんやけどな。まぁ、ええわ。富裕層どもを地獄に堕してやったところからの、困窮者救済はなんとかなったんやからな。さてと、今日妄想炸裂自由人ライフや!」

以上、

妄想なくして、創作なし!」

「設定だけならサルでもできる」

あなた人生妄想を。妄想人生を豊かに

の『オメガ企画』の提供でお送りしました(プシュン!)

Permalink |記事への反応(0) | 21:04

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2025-05-30

悪役令嬢の中の人アニメ化

エピローグ巻末で報告

SNSでも発表

 

うーむ

技法少女マンガの、それもかなりグラフィカルな方向なので、アニメ化はどうするんだろう

昨今の海外向け売れ線のアニメ化方法論だと全く面白くないよね

動かすのに全く向いてない細い描線抽象的な映像心理描写を担ってたから派手で良かったわけで、

アニメ向けに線を整えて普通に動かしたらまるで映えない

表面の台詞と心の中の独白の二重構造にしても、並列するだけだと単調だし

贅沢を言うなら哀しみのベラドンナぐらい耽美絵でキメるかしてくれれば

イヌカレーだと絵柄そのものを変えてくる振れ幅みたいのは再現できなさそう)

ハーモニー処理乱打みたいのでも雰囲気はいいかもだが、

その路線アニメ出資から海外で売れないつって拒否されそうだしなあ

 

悪役令嬢ものはどうしても心理描写メインが多いかアニメ映えはしないけど、

中の人はそのなかでも特に心理オンリーすぎて(外で起きてる出来事だけ追っかけるとチート無双ざまぁするだけ)、

アニメ化のとっかかりが掴めないわ

Permalink |記事への反応(0) | 14:55

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2025-05-21

遺伝子ガチャに失敗しなかったらといつも考えてしま

全ての人生の敗因がそこに起因するから

たとえ氷河期の真っ只中でも戦時中でも遺伝子ガチャに完全勝利していれば乱世の英雄になれただろう。

人生遺伝子ガチャエピローグしかない。

俺の遺伝子は弱すぎる。

絶対子供は作りたくない。

こんな遺伝子人生を送るやつは一人でも減って欲しいか

Permalink |記事への反応(0) | 23:27

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2025-05-05

anond:20250505152944

第3話「推しの目の前でイクなんて無理」あらすじ

朝。カヲル取引先との打ち合わせに向かっていた。

相手は、いつもセクハラ混じりの雑談を繰り返す某広告代理店中年男性郷田課長

カヲルちゃんおっぱいって、ほんっとメロいよね〜♡」

「……ちょっとセクハラですよ、それ」

笑ってごまかそうとする郷田に、カヲルは冷たく返す。

女性が“メロい”って言うのと、男性が“メロい”って言うのは、違うんです」

「え〜〜なになに、メロいってピュア言葉じゃないの? セクハラじゃないよ〜?」

「だからそれがセクハラなんですってば!」

押しつけがましい“ピュア”を振りかざす郷田に、カヲルの中で怒りが渦巻く。

「メロい」は、性欲だけじゃない。

でも、それが“どの口から出るか”で、まるで意味が変わってしまう――。

そんな葛藤のなかで、新たなリビドー怪人が現れる。

その名も「リビドー・イクス」。

性的視線呪い”を他者強制的に浴びせ、羞恥心で心を閉ざさせていく。

その標的はなんと、Plasm♡Lustメンバー、そして――カヲル本人。

アイドル現場に現れた怪人は、観客たちの理性を暴走させ、推しへの愛を「見せつける性」へと歪めていく。

推しの目の前でイクなんて……無理ッ……!!」

「これ以上見られたら、私……わたし……!!」

羞恥に崩れそうになるカヲル

だが、そのとき耳元に、レイジくんの幻の声がささやく。

「君の“好き”が、本物なら。どんな場所でも、誰の目があっても、誇っていい」

彼女は震える指で、再びメロタマを握る。

「誰にも見せたくなかったこ気持ち……でも、今なら言える!私の推しは!尊くて、かっこよくて、メロくて、性欲まみれで最高なんだよッッッ!!!

仮面ライダーロイ羞恥欲望狭間覚醒する新フォーム・メロイ・エクスリビドに変身。

自らの恥をも力に変え、リビドー・イクスを撃破する。

エピローグ

カヲルレイジくんのステージを見ながら、ひとり涙を流す。

あんなに見られて、バレて、恥ずかしかったのに……でも、正直になれた気がする。私は……推し欲情してるよ……めちゃくちゃ、メロいって思ってるよ……!」

そして画面の奥、ステージの裏側で、黒い影が不敵に笑う。

「“メロい”の意味を、君は本当に理解してるのかな?」

次回、「好きって言ったら終わる気がして」

Permalink |記事への反応(2) | 19:06

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2025-05-03

anond:20250415204523

だいぶ亀だけど、もう一度読んだわ

結論、やはり全然面白くない

解釈が正しい正しくないってことじゃなく、エンディングとして何ら面白くもないんだよ

どんでん返しともいえないし余りにずさんな脚本

圧倒的な迫力の暴力にまみれた治安の悪さの中に光る驚異的な頭脳戦という作品の持ち味が、とってつけたようなエピローグでぼかされて平凡未満に落ちた


君らが何をわめこうとこれが素晴らしいラストなんて一切思わないよ

というか君ら自身が一切面白いと主張できていない時点で、あーその程度なんだな、とわかるだろ?

そちらは正しい解釈をしているつもりだろうが、それが作品の良さに1mmだって響かないんだわ

そっかその解釈ならこの物語は素晴らしいエンディングだったんだな、なんて思えたら良かったんだろうけど、残念だが悪い意味で再評価してる


作品評価ファンを見ればわかるというのは本当で、その程度のファンしかつかない作品なんだってことだ

お前らが何を思うっていようが俺が何を考えようが実際どうでもよい

けど、作品をつまらないとした感想に対して解釈だといって相手人格だけにフォーカスし肝心の作品の良し悪しを触れないのは、どう考えても馬鹿げてるだろ

Permalink |記事への反応(0) | 01:23

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2025-04-30

なんでもないグラビアを見てから性欲と涙が止まらない

理由は色々あったけど、10年ほど付き合っていた彼女と1年くらい前に別れた。

長い事付き合ってると色んな事が淡泊になり、別れるときも意外とあっさりしていたもので、

その後も特に実感がないままぼんやりと独り身の日々が過ぎていた。

しかし、この間Xでふと流れてきた半裸のグラビアを見たら感情が一気に噴き出してきた。

写真自体は、顔は隠れてて乳頭も逆光で見えない加工がされた物で、エロさは控えめだった。

こんなことで? とか、グラビア自分を重ねてキモイとか思ったけど、揺るがない事実だった。

そのグラビアを見たとき、生まれて初めて見た元彼女の裸体に覚えた感情(名画に描かれる天女のようだと思った)に近しいものや、

若いころにヤリ散らかしてた記憶とかが一気に噴き出して、

最近ほとんど自慰もしてなかったのに異様な性欲と、彼女を失った心の不安がいきなり収まらなくなってしまった。

それから四六時中元彼女のことばっかり考えるようになって、

もう元彼女が恥ずかしがりながら脱いだ時よりエロものって今後の人生で見れないんだろうなとか思ったり、

そういう性的欲求を抜きにしても、LINEで交わしたたわいもない会話とか、一緒に旅行にいった写真とか見返してはずっと泣いてて、

気もそぞろで仕事プライベートも様々なことが手に付かなくなってしまった。

もういい年だし、ここからずっと人生エピローグなのかもしれないと思うと、今後の人生にも何も希望を持てなくなってきた。

1年後くらいには極端すぎる今の自分を笑えるくらい良い人生になってるといいな。

Permalink |記事への反応(0) | 20:47

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2025-04-27

AI版〈Foundation〉”――銀河を救うのは統合知能ネットワーク

0.プロローグ銀河帝国末期と〈量子社会予測AI

1.セルダン計画 ― “知の種子”を辺境

セルダンは二重盲検化:第一AI の指示通り動くが第二の存在を知らず、第二はプラン修正権を持つが第一に正体を明かさない。

2.セルダン危機AIシミュレーションが描く 5つの転換点

危機年代現象AI 的解法
地政学孤立 +50 年 周囲の星系連合がターミナスを封鎖 Vault が“無償エネルギーパック”を開示し、技術外交包囲網を内側から買収
宗教戦争+120技術教団 vs在来宗教 HRI(Human-Robot Interaction)を宗教儀式に組み込みソフト統合
商業覇権闘争+155 年豪商連合政治を掌握予測市場AI為替操作覇権ソフトランディング
統合帝政の台頭 +250 年 周辺超大国軍事侵攻フォン・ノイマン艦隊 (自律ドローン) で非致死的拒止
情報分断 +270 年銀河ネットの断絶 量子中継衛星“Anselm”網で独自バックボーン建設

すべてPrimeRadiant の長期マルチエージェントシミュレーションで織り込み済み。

危機を越えるたび、ファウンデーション計算密度指数的に向上し、銀河文化のコアがゆっくりと移動する。

3.想定外バグ ― “ミュール”という破滅特異点

4. 第二ファウンデーション vs.ミュール

5.エピローグ ― “ガラクシア”と情報生態系統合

anond:20250427203625

Permalink |記事への反応(0) | 20:59

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2025-04-19

お兄ちゃん、大好き

第一章 リビングの陽だまり——幼い誓い

 春一番が吹き抜ける午後、窓際のカーテンがふわりと膨らみ、干したばかりのタオルに淡い日差しが透けた。小学三年生の私・千春は、帰宅した兄・湊にランドセルごと抱え上げられ、ソファへぽすんと降ろされた。「今日も頑張った?」と頭を撫でる手の温かさに、胸の奥がぶわっと熱くなる。母に叱られた算数宿題も、クラスで言い返せなかった悔しさも、兄の笑顔一つで溶けていった。リビングに満ちる石鹸洗濯糊の匂いを深く吸い込みながら——私はこの人を一生守り、一生守られよう、と幼いながら胸に誓う。

第二章 音を立てて開く距離

 兄が中学に入り、部活で遅く帰るようになると、食卓に並ぶ椅子の一つはいつも空いた。母が「冷めないうちに食べなさい」と言うたび、私は味噌汁を啜りながら廊下の先を気にした。深夜、蛍光灯の下で英単語帳をめくる兄の背には、近寄りがたい影が宿っていた。「美緒、静かに」と囁かれるたび、胸の中で小石が転がった。子どもの私は、その小石に名前を付けられず、ただ足元で鳴る兄の成長の足音を数え続けた。

第三章 メール越しの声——市外への進学

 合格発表の日、掲示板に貼られた番号を見つけた兄は空を仰いで笑った。県下一の進学校、通学片道一時間半。私の「行かないで」は、騒ぐクラスメートの声にかき消えた。春の風が吹く玄関先で兄は「千春は強い子だろ」と頭を撫で、あっさりと黒い学生鞄を担いで出て行く。夕方カレー匂いしかない台所で、私は思わず携帯を開く——「今日どうだった?」。既読の横に「部活」「課題」「眠い」の三語。短い返事ほど恋しく、通知音が鳴るたび息を呑む日々が始まった。

第四章 塗り替わる世界地図——私の中学生活

 私も中学生になり、バスケ部で汗を流した。だけど練習後のシャワー室、タイルに落ちる水音を聞きながら、兄のことばかり考える自分に気づく。友達が「今度みんなで遊園地行こう」と誘ってくれても、私は曖昧に笑って断った。帰宅後、母に「お兄ちゃんは夕飯要らないって」と告げられるたび胸が縮む。兄と私の距離物理的なものだけではなく、生活リズム、語彙の選択、夢のスケール——地図全体が塗り替わるように拡がっていった。

第五章 高みを目指す風——兄と同じ大学

 兄の進学一年後、私は「湊の隣がいい」と進路希望欄に一行だけ書いた。担任は「姉妹兄弟で同じ大学は珍しくないさ」と笑ったが、動機の濃さまでは見抜けなかった。深夜、蛍光灯の明滅を睨みながら英単語を暗唱し、机に伏した額の下で涙と鼻水が混ざった。——お兄ちゃんの隣に並ばなきゃ私の世界未完成。そう思うほどに参考書の余白まで兄の横顔で埋まっていく。

第六章 一人暮らしという二人暮らし——ワンルームでの再会

 合格発表掲示板で番号を見つけるより先に、正門前で待ち構えていた兄に抱きついた瞬間、世界は再び等速回転を取り戻した。大学近くの築四十年のワンルーム、押し入れを改造したロフトに布団二枚。「家賃生活費、ちゃん折半だぞ」と兄は念を押したが、私の頭には花火のような歓喜しかなかった。狭い流しでインスタント味噌汁を作り、共有の机でレポートを書く。夜、ロフトの布団で横になり、「お兄ちゃん起きてる?」と囁くと「寝ろ」と小さな声。そのやりとりだけで心臓が跳ね、眠れない夜が続いた。

第七章 亀裂の手触り——兄の新しい世界

 五月の新歓期、兄は同ゼミの先輩・綾瀬沙羅と親しくなっていた。駅前カフェで偶然見かけたとき、兄が笑う横顔には私の知らない柔らかさがあった。帰宅後、狭い玄関で「ただいま」を言う兄の声が少し弾む。その裏にある感情を知らないふりをして「おかえり」を返すと、胸の奥で小さくパチンと弾ける音——それは嫉妬という硝子玉だった。

 夜中、机に伏せながらLINEの通知履歴を追った。画面に浮かぶ「今度のゼミ発表、手伝ってくれてありがとう!」「映画ポップコーンキャラメル派?」。私は震える指で既読もつけずアプリを閉じた。

第八章 病室で交わした本音

 七月、期末試験前の無理がたたり、私は高熱で倒れた。扁桃炎で点滴を受ける私の側で、兄は氷枕を替え、額を冷たいタオルで拭いた。ぼんやりする視界の端で兄の眉間が寄る。「千春、無理し過ぎるな」。私の唇は乾ききってうまく動かない。それでも「お兄ちゃんは……誰と映画に行くの?」とかすれ声で問うと、兄は少し目を見開き、やがて真剣な表情でこう答えた。

「……千春に嘘はつきたくない。沙羅先輩だ。でも、恋人とかじゃない。ただ仲間として誘われて——」

 言い訳のような説明を遮るように咳き込む私を、兄は抱き起こして背を摩った。「なぁ、俺は千春に甘え過ぎてたのかもしれない。けど俺たちは兄妹で、これ以上——」兄は言葉を飲み込む。点滴の機械音が病室に滲む沈黙を裂く。私は熱に浮かされながらも悟った。兄が私の「全世界」ではあっても、兄にとって私は「世界のすべて」ではないのだ、と。

第九章 掌に描く境界線

 退院して帰宅した夜、私は狭いロフトで兄と向き合った。裸電球が二人の影を歪ませる。「私、サークル入る。友達とも遊びに行く。……お兄ちゃん以外の毎日を持つ」。意地で張った声は震えていたが、兄は静かに頷いた。

「俺も就職考えなきゃいけないし、研究室プロジェクト本気出す。千春が自分場所を見つけるのは嬉しいよ」

 その夜初めて、私は兄の背中ではなく、正面から兄の眼を見た。そこには幼い日には見えなかった迷いと覚悟が交差していた。布団に潜り込み、細いロフトの梁越しに聞こえる兄の寝息を聞きながら、私は気づく。この人を一人の男性として愛してしまった気持ちは消えないけれど、同時に私は自分人生ハンドルを握らなければならない、と。

第十章 私の日々、兄の日々

 秋学期、私は文学研究会に入り、週末は古書店を巡るバイトを始めた。分厚い全集を運ぶたび腕が悲鳴を上げるけれど、店主の「助かったよ」の一言が嬉しかった。サークルでは同級生の新と意気投合し、文芸誌編集を任される。帰宅が深夜になり、狭い部屋に残る兄のブラックコーヒー香りが、自分の知らない兄の時間想像させた。

 一方兄はロボット制御研究室に配属され、週末は企業コンテストの試作機に没頭。リビングには配線だらけの基板、冷蔵庫には徹夜明けのエナジードリンク。顔を合わせれば「今日ギアが思った角度で回らなくてさ」「文芸誌特集、締切伸びそう」と、互いの話を交わし、笑い、すれ違う。寂しさは濃淡を変えながら残るが、どこか甘やかな痛みだった。

第十一章 再定義される「好き」

 二月、文学研究会合宿で雪深い山荘へ向かうバスの車窓に、私は兄の面影を探していなかった。かわりに隣席の新が差し出したホットココアの湯気を見て、「あ、兄と同じ匂い」とふと笑えて驚く。夜、薪ストーブの前で原稿をチェックしながら、新が真顔で言った。「千春、誰かに遠慮してない? 本当に好きなものを選びなよ」。

 帰路、携帯に兄から風邪ひいてないか?」とメッセージ。私は画面を見つめ、初めて返事を後回しにした。雪解け水のせせらぎのように、私の中の「お兄ちゃん大好き」が形を変え始めていた。

第十二章 卒業式プロポーズ——二つの告白

 春、兄の卒業式体育館ステージガウンを揺らす兄の背を見つめながら私は悟る。かつて追いかけた背中は、今や尊敬すべき一個の人間輪郭をまとっている。記念写真を撮る流れで、沙羅先輩が兄の腕にそっと手を添えた瞬間、胸に尖った痛みは走ったが、私は自然と微笑めた。

 式後、学内並木道で兄に呼び止められた。「千春、就職決まった。都内ロボットベンチャー。……それと、沙羅先輩に告白された」。兄の声が少し震えた。「答えは保留したけど、たぶん——」。私は風に舞う花びらを掴み、そっと指先で千切った。「お兄ちゃん、おめでとう。幸せになって」。驚く兄に背を向け、歩き出す足は震えたが、止まらなかった。

 一方私も、新から卒業まであと一年、俺と付き合わないか」と真剣に告げられた。夕焼けに染まるログハウスカフェで、私は一拍置き、首を縦に振る。ただし「まだ兄のことを特別に思っている自分がいる」と正直に打ち明けた。新は少し考え、「それを含めて、千春だ」と笑い、手を差し伸べた。

十三章 最後の夜——ワンルーム解散

 兄の引っ越し前夜、段ボールが積み上がった部屋でカップ麺を啜る。蛍光灯の明かりが段ボールの影を濃くし、狭いはずの部屋が異様に広く感じられた。「千春、この一年、一緒にいてくれてありがとう」。兄の言葉に私は笑い、「私こそ」と返す。

 夜半、ロフトに上がる梯子を見上げながら、私はそっと尋ねた。「お兄ちゃん、今でも私のこと、守りたいって思う?」。兄は真っ直ぐな目で「妹を守るのは当たり前だろ。でも千春が前に進むのを邪魔したくない。だから、守るってより、応援するかな」。私は梯子を一段上り、振り返り、にこりと笑う。「なら私は、あなたの一番のファンでい続ける。世界一のね」。

第十四章 分岐する二つの線路

 四月。兄は都内シェアハウスに移り、私はキャンパス近くの女性専用アパートへ。ガランとした新居の机に、文学誌の校正紙と、新からもらった栞付きの詩集を並べる。窓を開けると桜吹雪と同時に、遠くで電車の発車ベルが聞こえた。その音に、兄が乗った始発を想像しながらも、今の私は畏れより期待で胸が膨らむ。

 一方兄は新入社員研修に追われ、深夜に帰宅しては泥のように眠る毎日。それでも週末、動画通話を繋ぐと「ロボットアーム、ようやく規格通った!」と少年のように嬉しそうで、画面越しにハイタッチする私たちは、確かに兄妹であり友であった。

第十五章 小さな背中を押す掌

 夏、私はゼミ論集で最優秀賞を受け、教授海外学会への参加を勧められた。喜びと同時に襲ったのは、兄から離れて飛行機に乗るという恐怖だった。夜、通話でその迷いを口にすると、兄は一瞬驚き、そして静かに笑った。

「千春、飛行機の中でも俺のLINEは届くさ。大丈夫、怖くなったらメッセージして。……でもまずは自分が見たい景色を見てこい」

 受話口から聞こえる兄の声に、幼い頃のヒーロー面影と、同じ高さで語りかける同志の温度が重なる。私は涙ぐみながら、「行ってくるね」と告げた。

第十六章 旋回する眼差し——空の果てで

 ヘルシンキ行きの機内、私は窓外の雲海を見下ろし、兄の存在地球の裏側まで伸びる糸のように感じた。学会の壇上で英語発表を終えた夜、フィンランドの森を背にした会場ロビーで新が「よくやった」と抱き寄せる。その温もりの中で、私はようやく己の恋心が兄とは別の場所に芽吹いていることを自覚する。ロビーの片隅で兄にビデオ通話を繋げば、薄暗い日本の夜明けの部屋で、兄が寝癖のまま「誇らしいぞ」と親指を立ててくれた。

第十七章 再会、そして告白

 帰国翌日、私は兄のシェアハウスを訪れた。駅前桜並木はすっかり青葉に変わり、照り返すアスファルト匂いが夏の到来を告げる。兄の部屋に入ると、壁いっぱいに貼られたロボットアームの設計図が、昼下がりの光を浴びて銀色に反射していた。

「千春、どうだった?」という声に、私はスーツケースを置き、深呼吸。「お兄ちゃん、私ね——好きな人ができた」。一瞬、兄の眉が僅かに上がる。「そっか」と短く呟き、柔らかく笑う兄。「で、その人は俺に挨拶しに来るのかな?」。私は肩を竦め、「そのうちね」と笑い返す。手土産フィンランドクッキーテーブルに置き、二人で半分こした甘い味は、初めて兄と分かち合えた「恋の報告」の味だった。

第十八章 エピローグ——それでも「大好き」

 私の卒業式。袴姿の私は、門前で兄と写真を撮った。兄は背広の胸ポケットに小さなチューリップの飾りを挿し、「社会人二年目、少しは板についてきたかな」と照れ笑い。カメラフラッシュを受けた瞬間、私はふと思う。——この人がいなければ、私は空を飛ぶ翼を持てなかった。

 式後のパーティー会場で、新と兄が固い握手を交わす。私の恋人と、かつて世界のすべてだった人。その光景に胸が温かく満たされる。パーティーが終わり、夜風に揺れる街路樹の下で、私は兄に改めて向き合う。

「お兄ちゃん、大好き。だけどそれは、私が私であるための、永遠合言葉

 兄は優しく頷き、子どもの頃と同じ仕草で私の頭をくしゃりと撫でた。私はその手を振りほどかず、ただ目を閉じて春の匂いを胸いっぱいに吸い込む。そうして再び目を開けたとき私たちは同じ高さで未来を見ていた。

——終わり——

Permalink |記事への反応(0) | 19:14

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2025-04-15

anond:20250415213311

バカですか?

解釈おかしいという話しかできないかダメなんだろ?もちろん後で見返すと俺が勘違いしていた面もあったが、結局はあの作品台無しにしたのはラストの方なのは明確だ


呪術エピローグ比較してみればわかるよ

なぜそう感じてどう生きるかをそれぞれで模索して枝分かれした主人公

過去の思い出の中で生きることを選んだ先輩たち

いつか良い未来が来るようにやり直しを選んだ宿儺たち

これらをいい感じに描写したエピローグ呪術だね

でも、嘘喰い別にそんなことないでしょ

そもそもゲームをやったら次のゲームをしつつ戦闘してと、とんでもない物量をぶち込んでくるけど、ストーリーのツギハギがだいぶ酷い

特にしっくりこないのは、最後のオンゲーの島ね

島という特性を生かしたゲームがほぼなくて、いつものように東京タワーとか貸し切ってゲームしても別に問題ないことしかしていない

もちろんエアーポーカー伏線であるということは伝わっても、エアーポーカーまでは大味なストーリーだと思うよ

アクションをふんだんに取り入れたいし、ゲームもしたいから島を選んだのだろうが、細部が歪すぎる


エアーポーカー以降はやはり蛇足感が強くて、それを一番に感じたのはエンドだよ

ハンカチ落としの意味ないでしょ

館超えしたっのが夢オチと言われてもおかしくない脈略のなさ

から批判してるのに、お前らときたらなんにもできないのな

 

お前らは解釈解釈いうが、お前らの凡庸解釈なんてどうでもいいし、こちらが責められる理由もないんだわ

お前はどう感じるんだ?

Permalink |記事への反応(1) | 22:03

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anond:20250415081714

呪術は良い例として出したぜ?

ちゃんとしてるエピローグと駄目なエピローグくらいわかるわ

あれと嘘喰いくらべるなよ

Permalink |記事への反応(0) | 20:40

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