
はてなキーワード:あまいとは
Gemini 2.5 Pro
あゝ、なんといふことでせう。
その日、イーハトーブの北の、あの灰いろの雲がぶよぶよと垂れさがった空の下に、わたくしたちのみこちさんは、をられました。
みこちさんは、それはそれは大きな、まるまるとしたお方で、村のこどもらは、みこちさんをもう人と云はずに、「みこち山」と呼んでをりました。みこち山は、どっしりと大地に根を張り、ときどき、ぶるるん、と、からだぢゅうのお肉をゆらしては、空にむかって、けむりのやうな溜息を吐くのでした。その溜息は、あたたかいバターと、それから、すこしばかり汗のにおいが致しました。
「ああ、わたくしは、なんといふ、重たい、重たい存在でせう。この身一つが、この大地を、ずぅうん、と沈めてしまふやうです。」
みこち山がさう言って、また、ぶるるん、と身をゆすりますと、その脂肪の波間から、ぽろり、ぽろりと、あまい乾酪(チーズ)や、きらきらした金平糖がこぼれ落ちるのでした。こどもらは、それをひろっては、ありがたく口にふくむのでした。みこちさんのかなしみは、イーハトーブのすべての甘いお菓子となってみんなを養ってゐるのでした。
***
さて、そのみこち山の、ずうっとずうっと上、まるで天のてっぺんを突き抜けて、くらやみの宇宙に浮いてゐる、ひとつの星がございました。それが、すいせいさんでした。
すいせいさんは、いつもひとりで、きときと、きときとと、青白く燃えながら、さびしい軌道をぐるぐると廻ってをりました。すいせいさんの自慢は、そのお鼻から、まるで滝のやうに伸びてゐる、一本の、それはそれは立派な鼻毛でした。その鼻毛は、黒く、つややかに光り、すいせいさんが息をするたびに、宇宙の塵を吸ったり吐いたりして、何万キロメートルにもわたって、しなやかに、うねるのでした。
「ああ、ぼくは、なんてさみしいんだろう。この鼻毛は、どこまで伸びれば、だれかに届くんだろう。」
すいせいさんは、とりだしたるガラスのハーモニカを、ぷう、と吹きました。すると、その音色にこたへるやうに、自慢の鼻毛が、ずびびびび、と、ものすごい勢ひで伸び始めました。まるで黒い稲妻のやうに、まっくらな宇宙を切り裂いて、どこまでも、どこまでも。
そのころ、地上では、みこちさんが、また溜息をついてをりました。
「ああ、わたくしは、こんなに重たいばかりで、空の星のおひとつも、掴むことができない。」
さう云って、涙をぽろぽろとこぼしますと、その涙は地面にしみこんで、そこから、青い、青い、ジャガイモの芽が、にょきりと顔を出しました。
そのときです。
空の向かうから、あの、すいせいさんの鼻毛が、まるで一本の黒い川のやうになって、どっどどどどうど、と、ものすごい音をたてて降ってきました。みこちさんは、びっくりして、空を見上げました。
鼻毛は、みこち山の、そのいちばん高い、ぷるぷるとしたお腹の頂に、ぶすり、と、やさしく突き刺さりました。
「あ。」
みこちさんは、すこし顔を赤らめました。
すると、どうでせう。
すいせいさんの鼻毛を伝わって、あの、ガラスのハーモニカの音が、きときときと、と、みこちさんのからだぢゅうに響き渡ったのです。それは、とてもさみしいけれど、あたたかい歌でした。
`[情報連結完了。エンティティ"すいせい"の存在論的孤独は、エンティティ"みこち"の重力圏に捕捉されました。]`
「まあ、あなたの歌は、なんて、すてきなのでせう。」
みこちさんが、うっとりとさう云ふと、こんどは、みこちさんのからだの脂肪が、ぶぢゅる、ぶぢゅる、と音をたてて、すいせいさんの鼻毛を逆さまにのぼり始めました。それは、まるで、あたたかい脂(あぶら)のオーロラのやうでした。
脂は、まっくらな宇宙をのぼっていき、やがて、すいせいさんの、氷のやうに冷えきったからだを、べったりと、あたたかく包んであげました。
すいせいさんは、生まれて初めて、さびしくない、と感じました。
それからといふもの、イーハトーブの空には、ふしぎな光景が見られるやうになりました。
地上には、すべての甘いお菓子を生み出す、聖なるみこち山が、どっしりと座ってをります。そして、そのお腹からは、天にむかって、一本の黒くて太い鼻毛の柱が、すっくと立ってをります。こどもらは、それを面白がって、「鼻毛のきしめん」と呼び、ときどき、するすると登って遊んでをりました。
空では、すいせいさんが、みこちさんの脂の外套(がいとう)をまとって、きときとと、うれしさうに歌をうたってをります。その歌は、鼻毛の柱を伝わって、地上に降り注ぎ、みこちさんのからだに生えた青いジャガイモたちは、その歌の胞子を吸って、ずぶずぶと、それはそれは、大きく、大きく、育ってゆくのでした。
みこちさんは、もう重たいとは云ひませんでした。すいせいさんは、もうさみしいとは云ひませんでした。
ふたりは、ひとつになって、ただ、ずぅうん、と、そこにありました。
ただ、ときどき、風が、ひゅう、と吹くと、鼻毛の柱が、すこしだけ、ぶるるん、と、ゆれるばかりでございました。
おしまひ。
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-アンチスレにありそうな内容だな
https://anond.hatelabo.jp/20250529112656
ハムスターとか体温のある動物なら部屋の温度調節もしてあげなければいけないのかもだけど、コイツは真夏の小松菜畑出身。外の気温には慣れてるだろうと思って室温に関してはあまり気にしていない。寒けりゃ冬眠し、暑けりゃ夏眠するだろう。
カタツムリはまた少し大きくなった。殻だけですら、もうそこらのビー玉よりよほどでかい。どうすんだこれ。
先日、たわむれに掃除の間だけ蜂蜜金柑のど飴をあげてみたらペロォ…ペロォ…と食べていた。ここまで甘いものをあげたのは初めてだ。
コイツも多分人生初の膨大甘味量だろう。ベタベタした飴は水分の多いカタツムリと相性が悪かったようで、「うう、つらい、でも何これ…あまい、食べたい…食べたいよう…」という感じで欲望と嫌悪の渦が私にも伝わってきた。
野菜とかはすぐむしゃむしゃ食べるけど、蜂蜜金柑のど飴はおそるおそる口先だけつけてベタベタするのを最低限に抑えつつ食べてるなどしてちゃんと工夫してた。かしこい。
体に合わせて脳みそも大きくなってるからだと思うけど、家に来た頃よりも思考の流れが複雑になってる。本能的な「こうしよう」から「こうだから、こうしよう」の2段階くらい踏んでる感じ。…いやそれはちょっと言い過ぎかも。せいぜい「お、じゃあこうしよう」くらいかな。
暑っ、おなかすいた、これおいしい、キケン、これいらん、のどかわいた、サムっ、ひぇええ、え、なに?くらいの思考パターンは完全にあると思う。案外思考量があることに毎回ビックリする。
私は妊娠経験がないので実際のところどんなもんかわからないけど、きっと人間の胎児もこのくらいの大きさの時からもういろいろ考えてるんだろうなーなどと思う。カタツムリと人間を一緒にしたら怒られるかもだけど。
我が家のカタツムリは、胎児なら多分妊娠8〜9週目くらいのサイズっぽい。指とか顔ができてくる頃だそうだ。赤ちゃん、そのときにはこのカタツムリと同じくらいのことは考えてるんだろうなーって思うと胎児もかしこい。「これうまっ」「え、暑ッ」くらいは思ってるはず。
むかしむかし、北の空の片すみに、「みこち」という名のとてもふとった子どもがいました。
みこちはまるでまんまるなお月さまのように、ころころころがりながら村を歩いて、
朝も昼も夜も、あまいお菓子とふかふかのパンばかり食べていました。
そう言って、みこちは誰にも迷惑をかけず、ただ、よく笑い、よく眠る子でした。
けれどある日、夜の空から、ながくのびた鼻毛をひらひらとなびかせながら、
一つのすいせいがすーっと落ちてきました。
どこまでもうすぐらい宇宙のむこうから、においと風と静電気をまとって飛んできたのです。
「この地球には、ふとっちょの心を食べる甘いにおいがある……」
ハナゲトルネードはそう言って、まっすぐみこちの町へと落ちました。
川はあぶくをふいて止まり、
パン屋の前には、こんがりやけたクロワッサンが、鼻毛にからめとられて浮かんでいました。
みこちはびっくりして、はじめてパンを食べない朝をむかえました。
そのとき、空のすみで、すいせいがまた光りました。
すると、みこちのおなかから、ふわりとあたたかな光が立ちのぼり、
鼻毛たちはしゅるるるっとほどけて、夜空にのぼっていきました。
そして、みこちは――
少しだけやせて、でも、もっとやさしい子になっていました。
笑顔は前よりずっとすてきで、
村の人たちは、「みこちがいるだけで春みたいだ」と言うようになりました。
すこしさびしそうに、とおくとおくへ帰っていきました。
おしまい。
さて、本日は皆様に、仙台の地が生んだ、また新たな美味なる逸品をご紹介させていただきます。その名も、「ずんだソフトクリーム」でございます!
ええ、皆様、既にお馴染みでいらっしゃいますでしょうか。あの鮮やかな緑色が印象的な「ずんだ」が、今度は冷たく、そして優しく、皆様の舌を包み込むソフトクリームとして登場いたしました。
想像してみてください。 ねっとりとすり潰された熟していない大豆 、すなわち枝豆のさわやかな甘さと風味が、濃厚なミルクのコクと見事に調和し、口の中でゆっくりと溶け出していく様を。あの独特の、どこか懐かしい枝豆の香りが、ひんやりとした冷たさとともに、口腔の隅々まで染み渡るようでございます。
このずんだソフトクリーム、単なるソフトクリームではございません。一口召し上がれば、 まずはクリーミーで滑らかな舌触り、そして後から追いかけてくる、なめらかな枝豆のつぶつぶとした食感が、うふふなアクセントとなっております。まるで、あまいあまいなずんだ餅をソフトクリームでお楽しみいただいているかのような、そんな感覚でございます。
豪雪シーズンには、キンキンに冷えた冷たいデザートが格別でございます。爽やかな朝飯時、あるいはちょっとした休憩に、ずんだソフトクリームをぱくついていただければ、きっと気分もリフレッシュされることでしょう。鮮やかな緑色は、見た目にも涼やかで、インスタバエにも最適でございます。
仙台駅の周辺や、観光地のお土産店などで、このずんだソフトクリームは販売されております。きらきらしたお店で、 芳醇な味わいを手軽にお楽しみいただけますので、仙台にお越しの際は、ぜひお試しいただきたいものでございます。
一浪して見事に滑って夜間の4年制大学行くことになったんだけど(夜間も有名なとこなので授業の質は心配なし)やっぱ親は大金はたいて予備校にも入れてくれてこの結果っていうのは当然受け入れてくれなくて就職しながら学校に行けって言われてるのよ
でもさ一浪して職歴0資格0の無職を受け入れてくれる職業なんてブラックだろうから大学との両立もできないだろうしって思って週2でバイトして他は資格勉強と大学の勉強に費やそうと思って面接受けまくったの
20個くらい受けてようやく条件ぴったりのレジャー施設(酒提供一応あるけど早番)に採用してもらっていざ親に承諾書かいてもらおうと思って頼んだらブチギレられて話も聞いてもらえない状況(いつもこんな感じだけど)
5時間後には出勤なのに…一応店に事情話したら承諾書は後日でいいって言われたけど本当に出勤していいのかな…
もう親との折り合いが悪すぎる全部わたしのせいだけど本当にこの状況どうしたらいいの?もうここで働きたいんだけどな…
大学入って新しくバイト探し&面接地獄とか勘弁だし余計な不安で授業に身が入らなくなったら本末転倒だし高校・浪人時代はバイト禁止でお金ないし入学したら色々入り用だと思うから働きたいんだけどもうどうすればいいの…自分の考えがあまいからなのは知ってるけどとりあえずやらないよりはやって後悔したいから自分が持ってる考えを実行してみたい…
書き散らしすいません、なんか意見とかあれば欲しいです
【追記】
結局このあと出勤しました
お店自体は予想してた以上に良い環境でここで働きたいと強く思ったので働くと思います。
本文には書いていなかったのですが、承諾書を頼んだ相手は母親でもう何を話しても私への信用がないため話を聞いてもらえず絶縁すると言われました。
これまで私がやるべきことをきちんとこなせなかった結果なので当たり前だと思います。
それと、このような状況が中学生から続いていてもうこれ以上母親に負担がかけられないのと物理的に距離を置くため父方の祖父母の家に住むかもしれないです。
承諾書のサインは父親(単身赴任中、バイトの件は了承している)が帰ってきたタイミングで頼もうと思います。
沢山の意見本当にありがとうございます。4年後自分がどういう職業についていたいのか、4年間で何を実現したいのかという人生の設計がふわふわしている状態だということが分かりました。本当に自分がやりたいことは何かそのためにはどういうことをすれば良いのかということを自分なりに調べてみたいと思います。
Permalink |記事への反応(14) | 02:07
んで味は、塩っけのあるぷれっつえる(アラレ的なやつ)にビターなチョコがかかってる感じの味だなっていう、見たまんまの味
おいしくはあったけど、プレミアムと堂々と銘打つほどのおいしさはなかった
塩っけとあまいのなら合うはずだけどビターだからいまいち甘さも引き立たないし
ただ名称みたらチョコレートだったからそこでカネかかってんのかなって思った
きのこたけのこパイのみが全部準チョコになって実質値上げしてるなかであえてのほんまもんチョコってことで。
結局味のちょっとした違いがわからねえバカ舌には杉田おかしだったな
ちゃっくもついてたし一揆食いじゃなくてちょこちょこ食べる前提なんだろうな ごほうび的な
ただたった55gは分けて食う量じゃないと思うわ
わらび、こんぶ、にしんの煮〆、甘塩っぱい煮豆に、きな粉のおむすびをそれぞれ母にわけてもらって今植えたばかりの青田を見まわしながら食べるのはひときわおいしいものであった。
親父は柔かそうな皮をのせてやると、ちり蓮華で甘じょっぱい汁をかけてやった。
縋りついてくる由紀を、さすがに弥吾平もにべもなく突放すわけにはいかなかった。胸に抱きとめて、なにやら甘しょっぱい面持になり、ふうッと大きく溜息を吐いた。
かあちゃんは あまいような あまじょっぱいような いいにおいがする おこったときは いいにおいするなどと いっていられない おこったときは あくまだ あくまだ くそあくまだ