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2025-10-08

anond:20251008083510

以前なら

「215×712はいくつですか?」って書いてから生成するとさも当然のように「9942です!」とか適当ぶっこいてたけど

最新のAIのべりすとモデルなら正答する。クオリティ日本語小説生成としては頂点だと思う。

欠点として思考をする時に「倫理を順守します」とか言い出したら毎回書き換えなければならないのが面倒。

あと例によってあとがきで俗にいう「くぅ疲」を始めたりするから何度か生成しなおす必要がある。

Permalink |記事への反応(1) | 08:37

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2025-10-07

RA.1000のススメ

公開から2ヶ月近く経ってしまったけど、RA.1000の目玉企画ひとつであるDJ HarveyとAndrew Weatherallによる6時間半にわたるB2Bセッションの録音を聴き終え、とても素晴らしかったのでここに感想を記したい。

好きな人けがこっそり楽しむにはあまりに勿体なく、DJカルチャーに明るくない人にも伝わるように書いたら恐ろしく長くなってしまたことを最初に断っておきます

それではサンクラのリンクこちら。

https://on.soundcloud.com/qtDLB6biRpSlOPR3Mp


RAについて

Resident AdvisorはアンダーグラウンドDJ電子音楽クラブカルチャーにおいて世界最大級音楽メディアです。

彼らが2006年スタートした「RAPodcast」は毎週更新ミックスシリーズで、多種多様DJアーティストゲストに迎えてオリジナルコンテンツを積み上げてきました。

2025年8月1000回目を迎えるにあたって包括的特別編として「RA.1000」を公開。歴史的価値の高いライブ音源からコンセプチュアルな新作まで10組のアーティストによる幅広いラインナップが無料公開されました。

中でもDJ HarveyとAndrew Weatherall2012年に行ったB2Bライブ録音はRA.1000企画の目玉といえるスペシャル音源です。

またRA.1000の公開に合わせて過去1000本を超える膨大なアーカイブが公開されており、これがはっきり言って文化遺産レベルの達成です。積ん読ならぬ積ん聴き。秋の夜長にどうぞ。

https://1000.ra.co/archive


DJ HarveyとAndrew Weatherallについて

彼らの経歴等は長くなるため割愛。ウェザオール2020年に死去しており、今回が死後初のミックスリリースとなりました。

強調したいのは両者ともジャンルを横断してダンスミュージックの地平を拡大してきた先駆者であること、特にウェザオールは彼がいなかったらダンスミュージックのみならず現在音楽シーンはまた違った形になっていたと断言できる人物です。

そして両名ともコマーシャル的な成功より眼の前のお客を熱狂させることに情熱を注ぐタイプDJということ。

その2人が過去に行ったB2Bの録音が2025年に発表されたことに界隈はザワつきました。しかもハーヴィーがB2Bを行ったのは後にも先にもこの一回きりとのこと。

もし中田秀夫監督清水崇監督リング呪怨の直後に共同制作した未公開作品がいま発表されたらホラー映画ファン歓喜するでしょう?分かりづらい例えをしてしま申し訳ないがそんなイメージです。

宮崎駿高畑勲に例えようかとも思ったけどちょっとビッグネームすぎた。


B2Bについて

B2B(Back-to-Back)は複数人で曲のかけ合いを行うDJスタイルのことで、一対一で1曲ずつのプレイ基本的な形です。

DJ同士がその場のノリで自然発生的にやる場合もあれば、Harvey × AWのように「夢の共演」としてメインに企画されることもある。

勝敗を決定する趣旨はなく、一緒に一夜を作り上げる共闘関係ではあるが「どちらがより遠くへ行けるか」という意識は(DJに限った話ではないけど)当然存在し、そこには音楽による提起、アンサー、挑発協調意趣返しがあり、対話文脈が生まれます。どこに向かいどう着地するかはDJ技量次第。これは修正できないひと筆書きの物語です。

このセットについて、海外フォーラムでは「Are they playing sideby sideand alternating?」と議論があるようだけど、自分基本的には1曲ずつかなと思います。(理由は後述)

ただしプレイ2012年であることに加え、ウェザオールが存命でないため、誰がどの曲をプレイしたのか本当のところはHarveyにしか分かりません。

以下に感想を詳しく書きますファンによる不確実な憶測を多分に含みます


■気に入ったポイント時系列レビューするよ

・43:52〜

The J.B.'s – DoingIt ToDeath

おそらくHarvey。スタートからの探り合いののちにウェザオールが仕掛けた「スピリチュアルお経」に対するアンサー。

JBDJセットに組み込まれること自体は珍しくないが、このトラックは思わずクスッとなるエディットが仕込まれている。(オフィシャルクリアランスを取ってるとはとても思えない)

それにしても最初の仕掛けにしてはあまりにぶっ飛んでるAWと即座に変化球を返すハーヴィーの瞬発力よ。

飛び道具上等といったところか。

・1:34:51〜

Boys From Patagonia - Rimini '80

おそらくウェザオール。0:40頃のカマし合い以降はウェザオールの低重心で硬質なモードにHarveyが同調し、お手本のようなジリジリとしたビルドアップからのコレ。そこに至る(Harveyの協調による)緻密な助走ありきの到達といえる。アクセル踏み込むタイミングを見定めたら容赦ない加速。

上モノのピロピロ笛がシンセリードに切り替わって音階を昇る瞬間は自分もウォウ!と叫んでしまった。

・1:54:30〜

Lindstrøm - Rà-Àkõ-St (Todd Terje Extended Edit)

おそらくHarvey。ウェザオール主体の軸で一定ピークを迎えたことで新たな軸を模索する動き。

オリジナルよりBPMを落としているのだがそれが重めの音調となってここまでの流れに違和感のない繋がり。

2012年当時はNu Discoと呼ばれる北欧アーティストが中心となったトレンド成熟を迎えつつあった時期で、Harvey自身がその流行を作り出した一人といえる。

ついでに言うとハウステクノエレクトロのセットとしてはBPMが遅く、それもひと昔前の空気を感じるところ。

Harveyはそろそろかっ飛ばしたいはずだがウェザオールがそれを許さない。

・3:11:15〜

Bang The Party - Bang BangYou'reMine (Tom Moulton Edit)

これはどっちだろう?前後の繋がりからHarveyな気がする。

依然としてエレクトロ圧が強いが、この時間帯になるとHarveyも適応して自身の得意なディスコハウスグルーヴを入れ込みつつ構築。ウェザオールもウィングを広げてジャンル横断感が加速。

ウェザオールもローをカットしたりハイハット差し込むようなイコライジングは行うが、Harveyのそれはもうちょっと能動的、ハウス的なツマミぐりぐり系なので分かりやすい。(とはいえB2Bなので相手の曲をイコライジングする局面も当然あり得る)

・4:09:20

Tooli - NoReason (John Farnham -Age ofReason)

ピアノ!四時間超にしてたぶん初めてのピアノソロ。これも多分Harvey。

なんてクールな曲だろうと思って調べたら原曲は80sのちょっとダサめな(申し訳ない)ポップロックhttps://youtu.be/adVR3MT8fGg?si=F2979n8bV_VK2vYN

これも権利チェックで弾かれる系のエディット盤だが、自分はこういうのが聴きたくて長年音楽を掘ってるまである

ウェザオールは眉をひそめたかもしれないが、無しを有りにする角度の付け方は大好き。

・5:11:46〜

Something For Kate - KillingMoon (T-Rek Desert DiscoDubMix)

ウェザオール印。

どこまでもクールに、ダークにいくよというウェザオールの芯のブレなさ。ダブとロック(チャグ)の一貫性

ただ終盤の90分はウェザオールの色が薄まった気もする。もしかすると途中で抜けてるかも?

以降はどっちがどっちか分からない。

・6:13:10

TheBrand New Heavies - IDon't KnowWhy (I Love You) (A Tom MoultonMix)

Harveyによる締めのスイーツ

絞ったLoを解き放つたびに加速するストリングスとホーンとボーカルオリジナル音源100だとしたら120にも130にも響かせてやろう。

モータウン味を感じると思ったら原曲スティービー・ワンダーで納得。



あとがき

6時間半をどうやってぶっ通しで聴くかだけど、自分は一人で遠方まで運転する予定を作りました。自宅だと長尺はキツいし、ある程度の音量で聴きながら体でリズムを刻んだり叫んだりしたかたから。

最低2時間くらいはまとめて聴けるようにするとより没入できると思います


作品としてリリースされたミックス自分現場体験してきたDJプレイを含めて、トップクラスに素晴らしい音楽体験でした。

今回Harvey × AWを取り上げたけど、自分Theo ParrishRA.1000についても同じ熱量で語りたいくらいだし、というかRA.1000について日本語で読める言及ネット上に見当たらず、この文化的喪失危機感を覚えたので増田に書き殴ってやろうと思った次第です。

ありがとうRA願わくば日本のエディトリアルが復活してくれたらとてもうれしい。(翻訳最高でした)

RA.1000をきっかけにダンスミュージックに興味を持つ人が増えてくれたらとってもうれしい!

Permalink |記事への反応(2) | 15:58

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2025-09-24

anond:20250924071605

作家への応援ってノイズじゃね?

オレなんてアマゾン評価コメントでさえ影響されちまって集中できんw

アイドルとかなら別だけど、紹介してくれた人とか作り手の顔が見え隠れすると、良い感想書いて喜ばせてあげたいみたいな無意識社会性が発動して、作品世界にのめり込めないんよなぁ

読後感もピュアに保ちたいので、小説あとがきも必ず飛ばす

Permalink |記事への反応(0) | 07:31

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2025-09-16

ニセモノの錬金術師

11月メチャクチャ極寒になるらしいので初投稿です。色々考えたけどやっぱクソマンガだと思うわ。

・話が支離滅裂、滅茶苦茶。その場その場で考えてるライブ感あるなと思ったらあとがきで結末や今後を考えていないらしき供述

奴隷女がどうみても薬屋。作品主人公に対してあまりにも都合が良すぎる女

・全体的に女性に対する「モノ」感が凄い。肉付きのオナホみたいな感じ。都合良すぎる奴隷女もそうだが、どうも女をわりかし本気で便利道具か何かだと思ってるフシある。前作のロボットとか鏡の世界での使い捨て感とか

解説説明が多すぎで進行を阻害してる。読書メーターでも指摘されてたが、異世界の全く役に立たない空想ウンチクを楽しめる人なら良いがそうで無ければ向かないと思う。

・絵はメチャクチャ上手い。絵の上手さで粗を誤魔化されてる感じ

ネームも見たけど、これで商業化出来たのは凄い

amazonノート匿名ダイアリーブクマカは絶賛な意見が多く、俺の意見に対する否定批判が多数見受けられた。

・読者メーターも絶賛が居るが、俺と同じ指摘や意見を持つ人が居た。

Permalink |記事への反応(1) | 07:14

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2025-09-15

はまじあき先生を遠回しに攻撃する吉田恵里香の加害性

『ぼざろ』『虎に翼』の脚本家吉田恵里香が語る、アニメ表現の“加害性”

https://kai-you.net/article/93374

アニメ表現からってなんでもありじゃない

今回のトークイベントで、吉田恵里香さんから特に強い抵抗感を示すものとして言及されたのは「キャラ性的に消費されること」だ。

ファンの皆さんにはキャラクターをどう捉えてもらっても構いませんし、個人で何を描いても、何を想像しても自由だと思います。ただ公式側が『さぁ搾取してください!』と言わんばかりにばら撒くのは抵抗があるんです」

ぼっち・ざ・ろっく!』が覇権を狙うために排除したノイズ

吉田恵里香さんの名前を一躍有名にしたアニメぼっち・ざ・ろっく!』も、同じく10代の女の子たちを描いた作品だが、こうした原作のある作品でも前述の姿勢は崩さない。

原作ではひとりちゃん(※主人公後藤ひとり)が水風呂に入るシーンで裸になっているんですが、アニメでは水着にしてもらいました。ぼざろがそういう描写が売りの作品ならいいと思いますが、そうではないと思いますし、覇権を狙う上ではそうした描写ノイズになると思ったんです」

現実的に考えても、ギターを弾きながら胸が不自然に揺れ続けるみたいなことはないわけですし、そういう描写があったら私は幼い息子にその作品を見せるのを躊躇する。自分の子どもに見せられるかどうか、というのは大事にしている基準です」



ぼっち・ざ・ろっく!原作者のはまじあき先生は、ぼざろの連載直前まで「たわわなおっぱいは好きですか?巨乳少女アンソロジーコミック」「巨乳タイツ~黒タイツ美少女といちゃエロちゃうアンソロジーコミック」「JCの魅力を楽しむ健全アンソロジーコミック」という本にエロコメ漫画を描いてた作家で、あとがきにも「もっとエロく描けるようになりたいです」とまで書いていた人で

実はどちらかといえばエロ寄りの作家である事を吉田恵里香氏はご存知無いのでしょうか?

から原作ぼざろのエロ寄り表現ははまじ先生が描きたくて描いてる部分でもあるんだよ

それを脚本家の分際で後からやってきて原作のそういう描写を「ノイズ」と切り捨てるのは、はまじあき先生に対する加害的行為なのではないだろうか?

要するに脚本家吉田恵里香の言ってる事は「原作にある性的搾取不快ノイズで正しくない要素は、この私が正しくしてあげました。感謝しなさい」って言ってるも同然なんだが。

いったい何様のつもりなんだろうか?

というかぼざろアニメは「脚本が良かったからヒットした」作品では無いだろ、勘違いするなよ。

1期最終回江ノ島観光の話で終わるのどう考えても構成が失敗してるとしか思えなかったし、文化祭ライブで終わっとくべきだっただろ。

2期目も吉田恵里香が続投するようだけど、制作サイドに原作を大切にして原作尊重する気があるのなら、吉田は今すぐ切ったほうがいいよ。

ところでぼざろのアニメは着せ恋のアニメとほぼ同じチームで作ってるんだが、吉田恵里香の言い分に合わせれば着せ恋はものすごく加害性の強いアニメになるわけだが

そういう「加害性の強い性質スタッフ」でぼざろのアニメ作る事内心どう思ってるんだろう

Permalink |記事への反応(27) | 09:07

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2025-09-09

漫画家ストーカー

あとがきに イヤ~ン オバサンに乱暴しないでェ~ン って書けばシーンってなるよ

Permalink |記事への反応(0) | 14:09

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2025-08-22

俺のワキガ手術(超音波吸引法)が無事失敗したので情報共有しておく

金額にして40万円を失い、不自由生活が1ヶ月続き、腕の違和感が3ヶ月残った。

1年後、ワキの臭いは半分以上残った。

他人からすれば歩く100トンの生ゴミが、歩く50トンの生ゴミになったようなものだ。
つまる所、「超音波吸引法」をやった前後他者が感じる「コイツまじくせ~~~~死ねよ~~~~」の程度は微塵の改善もされていないと断言出来るわけだが、誰がこれに反論出来るるのだろうか?(of course noone

皮膚が壊死しなかったので「大失敗」ではないのだろうが、金を失い、健康を損ね、時間無駄にし、リスクを背負い、ほとんど何も手に入らなかったのだからして、失敗以外の何物でもないだろう。

ネットで腕自慢の医者共が「ワキガ手術をするなら剪除法(直接ハサミでアポクリン汗腺を切る方法一択であり、それ以外は時間と金無駄」と語っていたのをただのポジショントークだと切り捨てた僕が間違っていた。

少なくとも某クリニックでやってる「根◯◯ぎベ◯◯ーシェー◯◯グ」は完全に金の無駄

ワキガ人生には3つの選択肢しかない

「両腕の自由を2週間奪われ、開いた皮膚の大きさに比例しただけの合併症や壊死のリスクを背負う手術を受ける」

もしくは

「デオナチュレで誤魔化せているという思い込みの中に引きこもり、人々から文字通り鼻をつままれながら暮らす」

ないしは

自殺

この3つしかない。

ほかは全てまやかしなんだ。

以下蛇足

ワキガ手術失敗再発防止啓蒙エッセイ無知なる罪人」

僕の名前は「脇 薫」(偽名)。

当時、僕は30歳のサラリーマンだった。

僕がワキガ自覚したのは大学生時代のある日、自分のワキからスパイシー香りがすることを突然発見したのであった。

ネットを駆使して10種以上のワキガデオドラント世界中から取り寄せ、最終的にはデオナチュレに落ち着いた。

本当はパースレックスが使いたかったけど、脇毛の剃り跡に転がり込んだ粒子が激痛と共に出血を引き起こすので諦めた。

僕はこれで十分な対策が出来ていると信じていた。

風呂場でも滅茶苦茶洗って毎週ワキ毛も剃って、その上からデオナチュレを濡ればほぼ臭わなかったんだ。

でもある時から職場で僕の周りの人が僕のことを避けるようになった。

横を通る人が臭いと言ってくる小声が聞こえたり、僕が部屋に入ると大声で「くっせーくっせー」と叫びだす輩(高校中退)まで出てきた。

流石にこれはまずいのではないか医者相談した。

そこでは「まあワキガなのは間違いないっすね。手術するほどかっつーと・・・まあもっと酷い人もいますしねえ・・・」と濁されてしまうのだった。

手術をすることを考えてネットで調べると様々な情報が出てくる。

ミラドライ多汗症しか聞かないだとか、剪除法をしたあとの後遺症で緊急入院したとか。

その中で僕が気になったのは「超音波吸引法」だ。

超音波を当ててから脂肪吸引機でアポクリン汗腺を除去するこの方法は「90%の治療度」をほこり、術後1年たっても全く臭いが消えたという報告が多数あるらしい。

から超音波を当てるだけのミラドライや、熱針を適当に指すだけのビューホットとは治療レベルが段違いだそうだ。

切る必要はあるがダウンタイムも大幅に改善され、術後の生活で苦労することもほぼないとか。

一方でブログで腕自慢院長ニキなお医者様達からは「また脂肪吸引機でワキガが治ると思ってる馬鹿医者患者がいた。金の無駄」「ちょっとは切る癖にビューホットっと本質的に差がないんだからリスクが増すだけ」「名前だけちょっと新しくして最新の治療みたいに言ってるけど30年前からあるし、結局は切る方法の方がいい」「保険適用にならないのも当然の欠陥手術」「結果として2回切ることになるから患者一方的に損して悪徳医師けがボロ儲け」などと散々に書かれていたのだ。

全く正反対の二つの意見が飛び交う中、僕は何を信じるべきだったのだろうか?

決め手になったのは、「仕事の忙しさ」だった。

上司に恵まれなかった当時の僕は恐ろしいほどに忙しかった。

転職をしようにも「ワキガなんてどこも雇ってくれないよ・・・」という不安に心が縛られ動けないでいたのである

ようやく掴み取った夏の連休連休が欲しいなら有休を使えばいい?毎年10日以上捨ててるのに?いつどうやって?)、その長さの中で収まる手術の選択肢に剪除法(ハサミで切る方だよ)は入ってこなかった。

短い夏休みを終えて帰ってきたあとで腕を縛られた状態風呂もロクに入れずに出社する選択肢を選ぶ勇気がなかったのだ。

大声で人の悪口を言うようなイキリカス(中卒)さえ黙らせてくれないクソ職場のために人生の重大な選択肢を間違えてしまったのが悔しい。

夏休みに入る少し前に僕は某クリニックに向かった。

美容整形世界における日本トップクラス会社だ。

遠くのイキリ腕自慢医師より、駅チカの超大手という選択が正しかったのかどうかさえ分からない。

だってそもそも超音波吸引法自体カスなんだから

まあカスの手術を平然と売ってる時点でカスのクリニックなんだろうなと今は思うよ。

大手クリニックで「うちの整形外科は凄いですよ」とアピールするためなのか量産型な顔つきのネーチャン達に案内されながら、どこかぶっきらぼうな医師からアレコレ説明を受けた。

「ま、わざわざ切る必要とかないんすよね。ベイザーシェービングで全然治るんで。昔からある方法パターン確立してますし。つーかガッツリ切ると壊死のリスクとか大分増えますよ?んで、切ります?」と聞かれた。

いや、誘導尋問

このときの僕は「ゆーて保険適用だろうがなかろうが医者に入る金はそこまで差はねーわけだし、この説明我田引水ってこともねーやろ」と思っていた。

手術後にネットで調べまくったことで今は答を知っている。

保険抜きで計算しても単価が高く、装置脂肪吸引装置をそのまま使うだけなので(医者側の)コスパが高い」「手術時間が短いので(医者側の)タイパが高い」「合併症リスクが下がることは医者側にも旨味がある」「臭いが半分消えれば効果ありになるため無料再手術のリスクは小さい」「ダメ押しエクリン汗腺の手術をしてもらえる可能性もある(剪除法の場合両方ジョキジョキするので両方に効果があるが、超音波吸引法は片方のみなのでエクリン汗腺が残る)」と向こう側の旨味一杯なのである

そりゃ誘導するわ誘導

手術当日、僕は全身麻酔を打たれ全身麻酔を打たれたことによるリスクを背負った。

皮膚の壊死より下手したら危ねーリスク背負ってないか

術後の患部はごっそりとなにかが削がれた実感があった。

「僕の中にあったアポクリン汗腺でちゅよ~~~」と血の中に浮かんだ黄色い塊を見せてもらい僕は満足してしまったが、僕の脇に残置されたアポクリン汗腺の量は誰も知らないである

手術完了後、僕は腕に猛烈な違和感を覚える。

脇だけじゃなくて脇に近い二の腕の当たりもごっそりと何かが吸われたような感じなのだ

ふと見ると皮膚にアザがばぁ~~~~~っと広がっている。

無差別放射されたベイザーと、無差別吸引を繰り返す吸引器が、余計なところまで肉を削ぎ落としてくれたあとなのである

「剪除法はアポクリン汗腺ごと根本から皮膚をぶった切るから毛細血管ブチブチで危ないよ」と言っておいてコレかよ!!!

まあ、これで効果があるなら・・・とその時は考えたのだが、結果は「腕壊され損」である

はぁ~~~~~~~

もう超音波吸引法はコリゴリだよ~~~~~~~~~~~~

あとがきという名の泣き言

ワキガ手術なんてはてなーの億万長者からすればたかが40万円の買い物なんだろうけどさ、俺のような年収中央値人間からすれば結構痛い出費だったよ。

人生で積み上げた貯金の1割程度が完全に無駄ものに消えた。

クソみたいなソシャゲにハマって毎月3万溶かす生活を1年続けたのと同じだって思えばまあ諦められるのかな。

飲み会100回やるよりは時間無駄にしてないのかな?

辛い。

今でも俺は毎日職場で「(くっさ・・・)」「くっせ~~~~~マジくっせ~~~~~~」と言われてる。

助けてくれ。

早くこんな職場辞めて、ちゃんとした手術を受けようかな。

それともこのクソ共から何を言われてもガン無視する鋼の心を鍛えるか。

死を選ぶ気はまだないけど、そろそろ気が狂いそうな気配はする。

本当、なんでこんな職場で働いてるんだろう。

そもそも半月ぐらいサクっと休めるなら普通の手術でワキガも治せたのにな。

ほんまクソやわ。

人間性も、働かせ方も、そもそも労働基準法違反だろ有休買い取りぐらいしろ

Permalink |記事への反応(3) | 22:29

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2025-08-21

anond:20250326230426

福満しげゆき単行本あとがきの「誰も読まないような小さい文字で長い文章(福満自身も自認)」で朝に夫婦生活するって同じこと書いていて、それを読まれて妻が怒ってたの思い出した。福満家は漫画に全暴露して妻が怒るところまでセックス

Permalink |記事への反応(0) | 18:56

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作者が母校をモデルにしてるっぽい作品

荻原規子の『樹上のゆりかご』文庫版を買って読み返した。

あとがきによると、原作者高校生の頃(70年代80年代か?)の体験執筆当時(2001年頃)の時代設定で書いたらしい。なるほど確かにレトロ感が入れ子構造のようになっていてチグハグではあったが、作風リアル寄りではないのでフィクションとして楽しめた。

この小説はそれをかなり意図的にやっているが、作者の具体的な母校がモデルになっている作品校風自体に対する愛憎が透けて見える瞬間が面白い

愛憎とかは置いておくとしても、例えば具体的な行事を描く際のその準備や段取り描写の具体性も面白い書き手気持ちが当時にタイムスリップしてるのを感じる。

白線流しなどは松本市ではなくもっと山奥の高校行事だけ剥ぎ取ってきて設定したらしいが雰囲気が出ていて良かった。

夜のピクニックストーリー特に好きではなかったけど行間から溢れてくる実体験者の郷愁が楽しかった気がする。

漫画だとかくかくしかじか金沢美大パートも大変面白かった。

行事でもなければ高校でもないが、ヤサシイワタシも法政大学文化系サークルという具体的な情報があったので「こう言う雰囲気だったのかな」と興味深く読めた。

一般的作品では体験抽象化するにあたって具体的な物事と共に捨象されるような微妙空気感感情が、自伝作品では揃えられることで、感覚として腑に落ちるのかもしれない。

消えてしまったが以前増田で見た彼氏彼女の事情が受けた理由を当時の受験事情津田雅美多摩であることなどを関連付けながら解説してくれたエントリ面白かった。

振り返ってみると自分出身高校は特徴的な文化行事はなかった。強いていうと一年の頭の勉強合宿最後海岸清掃をして、そのあと綱引きをする恒例行事が印象に残っている。

大学は最寄駅から遠く、緩いが上り坂なのが辛かった記憶

Permalink |記事への反応(7) | 15:18

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2025-08-05

文庫本まで何マイル

文庫まで待つ派だけど

デジタルで買う派になってる人もあるでしょう)

連載してる雑誌で買う

ハードカバーがでたら買う

なんなら文庫も買う

が至高ですけど

図書館文庫なら買える派の味方。

連載は雑誌で買ってて

ハードカバー出たら 予約して図書館で借りる

文庫までこれで待てるかもしれないし、

待てないかもしれない


あるいは

文庫あとがき

内容が変わったり加筆があったり

逆に減ったり

装丁挿絵担当が変わってしまったり

ハードカバーの帯が面白かったりすると

やはりハードカバーを買うしかない

なんなら作者様のサイン会などあれば

間違いなくハードカバーで買うでしょう


という感じです。

Permalink |記事への反応(0) | 09:42

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2025-07-25

近藤るるるめっちゃ好き

絵柄もあとがき文字も女っぽいのに実際は男性らしく本能が混乱する

Permalink |記事への反応(0) | 03:14

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絶食自●は可能なのか⁉

え~、結論から申し上げますと。快適な室内で飲まず食わずで144時間(途中インターバルでコップ一杯のお茶100mlを飲む)

過ごしても人間は死にません。たぶん経口摂取以外にも洗顔ハミガキ(唾液の分泌量が減るのでハミガキしないとヤバイ)、

口をゆすいだり湯船に浸かったりすることで水分が補給されたものと思われます。(あと涙の分泌量も減るので目洗いもしないとヤバイ


お腹はまったく空かない。(全然よゆー)

喉はフツーに渇く。(なかなかつらい)

体がしんどくて何もできないのでずっと寝て過ごした。


意外やったのは、てっきり入浴すると水分持ってかれると思い込んでたけど、

渇水状態だと全身の毛穴からスポンジのように水分を吸収してしまうっぽい。

さすがに三日目くらいで「これアカンやつや」と悟ったけど気持ちよくて止められんかった。

湯舟に浸かると「生き返る~」と思うし、めっちゃ気持ちいい。

風呂から上がって乾かした後、パンイチでベッドに寝転んで扇風機の風に当たると極楽

「ア~、整うってこういう感じかー」と思うし、風呂上りビールの三倍キモチイイ。

健康に自信があって危険を冒したい人はぜひお試しあれ!

(絶飲食52時間目くらいがおススメだよ❤)

96時間後にインターバルで飲んだお茶100mlは、

事前にどうやって飲むか色々シミュレーションしてみたけど

無難に均等な配分で三口で飲み干した。

味は普段よりちょっと美味しいかなという程度だったけど、

飲んだ後の実感が凄かった。大袈裟でも何でもなく

命の息吹というか「生きてるぞー!」と叫びたくなる気持ちになった。

そのあと数時間は気分が良かったし、一日くらいはずっと

喉が潤っている気がして一番気持ちが楽な時間帯だった。

その効果が切れた最後の一日は地獄だったけど…。


さて、なぜこんなバカなことをしたかというと。

最初は首を●ろうと思ったんだけど怖くて出来なくて。

飲まず食わずで耐えるだけなら怖くないし、死ねるかもしれないと思った。

6日経っても死ななかったけど。


から言えることは、この方法死ぬのは現実的ではないのでやめた方がいい。

みなさま、よき倫理を。

おわり。


あとがき

「そんな忍耐力があるなら他に活かせられるだろう」と思われるかもしれませんが、

ふつうの人が普通にできることが出来ないので色々厳しいです。

期せずして危険断食による精神修行にはなりました。もう少し頑張ってみます

Permalink |記事への反応(0) | 01:53

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2025-06-26

庵野あとがきツイートを見るに

1クールアニメ(+劇場版)を1本作るのに5年以上かかってるのしんどすぎる

基本的には複数案件を並行に動かしてできたものからお出しするのが今のアニメ制作現場なのだろうが…

Permalink |記事への反応(2) | 14:04

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2025-06-25

ハーメルンの人気小説が終わった

あべこべ貞操逆転世界で七光り役者生活」って作品最近ずっとランキング上位に載ってた感じの作品だったんだけど感想欄の突っ込みになんか逆ギレして終わった

■何があったのか
主人公アメリカ強盗に銃撃され素手で半殺しにしたら強盗に訴えられて強制送還」という話

確か「強制送還」とは明記されてはいなかったものの敗訴とアメリカにいられなくなって帰国する事になった事が書かれていて、この記述に関して滅茶苦茶すぎるということで炎上開始。「裁判所人種差別か?」「アメリカではこのケースで過剰防衛はありえない」みたいな感想が次々と書かれ始める

修正失敗

翌日更新分で「相手が凄腕の弁護士を雇った」「当事者証言以外の証拠がなかった」などと補足して修正を図ったものの「そもそも民事訴訟国外退去刑事訴訟じゃないとおかしいだろ」という突っ込みが入るなど話の筋が無理すぎることをカバーしきれなくなりはじめる

ブチギレ

以下の文章が最新話のあとがき追記される(現在は消去済)

ここから国内特撮編の予定でしたが、さすがにもうこのレベル整合性求められる状態だと完走厳しそう なので一旦この小説はここで休載します。

今のハーメルン感想欄が厳しすぎて、このままだとどんどん芽摘んでいくだけになりますよ。

感想を書く人にとっては一件だけでも、作者は同じ感 想が何百件も来て精神的にボコボコになります

これぐらいなら大丈夫だろうって小パンチでも、一人で数十発食らったら死にます

そんな状態で「気にするな」って言われても続きなんか書けませんよ。

どんなWeb小説もそうですけど、最初仕事でやってるわけじゃないんです。

妄想オタク趣味で書いて、それをみんなで読んでるんです。

小説の気に入らない部分を貶して何が手に入るんですか?

作者のために厳しい感想を送っても小説は良くなりませんよ、話作りはそんなすぐに上達しません。

読者と作者は対等です、厳しい目で見られ続けたら絶対に続かないんです。

頭が冷えてやる気が戻ったらまた帰ってきます

■ぼくの感想

この人ハーメルン向いてないと思う

Permalink |記事への反応(1) | 16:39

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2025-06-23

anond:20250623204111

もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。

 ここへ来たのは初夏の頃で、鉄の格子の窓から病院の庭の小さい池に紅あかい睡蓮の花が咲いているのが見えましたが、それから三つき経ち、庭にコスモスが咲きはじめ、思いがけなく故郷の長兄が、ヒラメを連れて自分を引き取りにやって来て、父が先月末に胃潰瘍いかいようでなくなったこと、自分たちはもうお前の過去は問わぬ、生活心配もかけないつもり、何もしなくていい、その代り、いろいろ未練もあるだろうがすぐに東京から離れて、田舎で療養生活をはじめてくれ、お前が東京でしでかした事の後仕末は、だいたい渋田がやってくれた筈だから、それは気にしないでいい、とれいの生真面目な緊張したような口調で言うのでした。

 故郷山河が眼前に見えるような気がして来て、自分は幽かにうなずきました。

 まさに癈人。

 父が死んだ事を知ってから自分はいよいよ腑抜ふぬけたようになりました。父が、もういない、自分の胸中から一刻も離れなかったあの懐しくおそろしい存在が、もういない、自分の苦悩の壺がからっぽになったような気がしました。自分の苦悩の壺がやけに重かったのも、あの父のせいだったのではなかろうかとさえ思われました。まるで、張合いが抜けました。苦悩する能力をさえ失いました。

 長兄は自分に対する約束を正確に実行してくれました。自分の生れて育った町から汽車で四、五時間、南下したところに、東北には珍らしいほど暖かい海辺温泉地があって、その村はずれの、間数は五つもあるのですが、かなり古い家らしく壁は剥はげ落ち、柱は虫に食われ、ほとんど修理の仕様も無いほどの茅屋ぼうおくを買いとって自分に与え、六十に近いひどい赤毛の醜い女中をひとり附けてくれました。

 それから三年と少し経ち、自分はその間にそのテツという老女中に数度へんな犯され方をして、時たま夫婦喧嘩げんかみたいな事をはじめ、胸の病気のほうは一進一退、痩せたりふとったり、血痰けったんが出たり、きのう、テツにカルモチンを買っておいで、と言って、村の薬屋にお使いにやったら、いつもの箱と違う形の箱のカルモチンを買って来て、べつに自分も気にとめず、寝る前に十錠のんでも一向に眠くならないので、おかしいなと思っているうちに、おなかの具合がへんになり急いで便所へ行ったら猛烈な下痢で、しかも、それから引続き三度も便所にかよったのでした。不審に堪えず、薬の箱をよく見ると、それはヘノモチンという下剤でした。

 自分は仰向けに寝て、おなかに湯たんぽを載せながら、テツにこごとを言ってやろうと思いました。

「これは、お前、カルモチンじゃない。ヘノモチン、という」

 と言いかけて、うふふふと笑ってしまいました。「癈人」は、どうやらこれは、喜劇名詞のようです。眠ろうとして下剤を飲み、しかも、その下剤の名前は、ヘノモチン。

 いまは自分には、幸福も不幸もありません。

 ただ、一さいは過ぎて行きます

 自分がいままで阿鼻叫喚で生きて来た所謂人間」の世界於いて、たった一つ、真理らしく思われたのは、それだけでした。

 ただ、一さいは過ぎて行きます

 自分はことし、二十七になります白髪がめっきりふえたので、たいていの人から、四十以上に見られます

[#改頁]

あとがき

 この手記を書き綴った狂人を、私は、直接には知らない。けれども、この手記に出て来る京橋スタンド・バアのマダムともおぼしき人物を、私はちょっと知っているのである。小柄で、顔色のよくない、眼が細く吊つり上っていて、鼻の高い、美人というよりは、美青年といったほうがいいくらいの固い感じのひとであった。この手記には、どうやら、昭和五、六、七年、あの頃の東京風景がおもに写されているように思われるが、私が、その京橋スタンド・バアに、友人に連れられて二、三度、立ち寄り、ハイボールなど飲んだのは、れい日本の「軍部」がそろそろ露骨にあばれはじめた昭和十年前後の事であったから、この手記を書いた男には、おめにかかる事が出来なかったわけである

 然るに、ことしの二月、私は千葉県船橋市疎開している或る友人をたずねた。その友人は、私の大学時代の謂わば学友で、いまは某女子大講師をしているのであるが、実は私はこの友人に私の身内の者の縁談を依頼していたので、その用事もあり、かたがた何か新鮮な海産物でも仕入れて私の家の者たちに食わせてやろうと思い、リュックサックを背負って船橋市へ出かけて行ったのである

 船橋市は、泥海に臨んだかなり大きいまちであった。新住民たるその友人の家は、その土地の人に所番地を告げてたずねても、なかなかわからないのである寒い上に、リュックサックを背負った肩が痛くなり、私はレコードの提琴の音にひかれて、或る喫茶店のドアを押した。

 そこのマダムに見覚えがあり、たずねてみたら、まさに、十年前のあの京橋の小さいバアのマダムであった。マダムも、私をすぐに思い出してくれた様子で、互いに大袈裟おおげさに驚き、笑い、それからこんな時のおきまりの、れいの、空襲で焼け出されたお互いの経験を問われもせぬのに、いかにも自慢らしく語り合い、

あなたは、しかし、かわらない」

「いいえ、もうお婆さん。からだが、がたぴしです。あなたこそ、お若いわ」

「とんでもない、子供がもう三人もあるんだよ。きょうはそいつらのために買い出し」

 などと、これもまた久し振りで逢った者同志のおきまり挨拶を交し、それから、二人に共通の知人のその後の消息をたずね合ったりして、そのうちに、ふとマダムは口調を改め、あなたは葉ちゃんを知っていたかしら、と言う。それは知らない、と答えると、マダムは、奥へ行って、三冊のノートブックと、三葉の写真を持って来て私に手渡し、

「何か、小説材料になるかも知れませんわ」

 と言った。

 私は、ひとから押しつけられた材料ものを書けないたちなので、すぐにその場でかえそうかと思ったが、(三葉の写真、その奇怪さに就いては、はしがきにも書いて置いた)その写真に心をひかれ、とにかくノートをあずかる事にして、帰りにはまたここへ立ち寄りますが、何町何番地の何さん、女子大先生をしているひとの家をご存じないか、と尋ねると、やはり新住民同志、知っていた。時たま、この喫茶店にもお見えになるという。すぐ近所であった。

 その夜、友人とわずかなお酒を汲くみ交し、泊めてもらう事にして、私は朝まで一睡もせずに、れいノートに読みふけった。

 その手記に書かれてあるのは、昔の話ではあったが、しかし、現代の人たちが読んでも、かなりの興味を持つに違いない。下手に私の筆を加えるよりは、これはこのまま、どこかの雑誌社にたのんで発表してもらったほうが、なお、有意義な事のように思われた。

 子供たちへの土産海産物は、干物ものだけ。私は、リュックサックを背負って友人の許もとを辞し、れい喫茶店に立ち寄り、

「きのうは、どうも。ところで、……」

 とすぐに切り出し、

「このノートは、しばらく貸していただけませんか」

「ええ、どうぞ」

「このひとは、まだ生きているのですか?」

「さあ、それが、さっぱりわからないんです。十年ほど前に、京橋のお店あてに、そのノート写真の小包が送られて来て、差し出し人は葉ちゃんにきまっているのですが、その小包には、葉ちゃんの住所も、名前さえも書いていなかったんです。空襲の時、ほかのものにまぎれて、これも不思議にたすかって、私はこないだはじめて、全部読んでみて、……」

「泣きましたか?」

「いいえ、泣くというより、……だめね、人間も、ああなっては、もう駄目ね」

それから十年、とすると、もう亡くなっているかも知れないね。これは、あなたへのお礼のつもりで送ってよこしたのでしょう。多少、誇張して書いているようなところもあるけど、しかし、あなたも、相当ひどい被害をこうむったようですね。もし、これが全部事実だったら、そうして僕がこのひとの友人だったら、やっぱり脳病院に連れて行きたくなったかも知れない」

「あのひとのお父さんが悪いのですよ」

 何気なさそうに、そう言った。

私たちの知っている葉ちゃんは、とても素直で、よく気がきいて、あれでお酒さえ飲まなければ、いいえ、飲んでも、……神様みたいないい子でした」

Permalink |記事への反応(0) | 20:41

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2025-06-17

ちょっと前にはてぶで第一話のサンプルが上がっていた、漫画の「現象X」一巻が出ていたので読んだが、これはなかなか続きが期待できる感じ。

近未来超常現象サスペンスというか、超能力バディものというか、ヒューマンドラマでもあるんだが、作者のあとがきで「Xファイルに多大な影響を受けた」と書いてあって納得した。

もともとアニメーターだったということで絵もうまいし、話の構成コマテンポもすごく好きだ。

今後も楽しみにしておく。

Permalink |記事への反応(0) | 16:13

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2025-06-14

業務連絡をしたい増田アップデートー出プッあの出す間板師をクランレムうょ気(回文

おはようございます

今日ちゃん業務連絡をしないと

私がNIKKEやステラブレイドスプラトゥーン3とかで、

遊びまくってちゃんやらないから自分を律するために律しなければいけない律する自らそういう立場になったの!

私自らが出なくちゃ!

つーか、

言っておいてまたできませんでしたってならないように、

自分自身この業務連絡をするのは業務上の連絡であって連絡をしたら業務遂行しなくてはいけないのよ。

キドキ。

私が長らく言い続けていて

途中頓挫しまくりまくりまくりすてぃーの電子書籍化を6月には!って勢いで飛び込み前転をする勢いで飲食店などいろいろなお店に飛び込み前転をキメていた勢いでこしらえるわ!って言っておいたのを私はずっと心に留めているの。

ここで言うことでちゃんとやんなくちゃ!って。

自分自身に残されたこ6月の季節を十分に発揮できるように。

うそう、

記事アーカイブ完了

全載せを考えているわ。

豪華な海鮮丼みたいでしょ?

全部の美味しい新鮮な海鮮が乗っているお刺身海鮮美味しいの全乗りって感じよ。

海老なんて元気よくって丼から飛び跳ねちゃいそうな1匹まるまるの勢いをキープ!

あとはちょっと書き足したりなんかして、

そういうこと細かいことを細かくすることを考えているのよね。

一応はドキドキするけれどちゃんと形にして出さないとなぁってところ。

発売予定を立てなくてはーって計画的に実行するのよ。

そんで、

具体的な日程はどうしようかしら?って。

今月中にはなんとか!

そんで、

なにが問題かって言うと、

まえがきとあとがきを何か書いてーってところ。

実はサンプル版自分確認する用でのプレビュー版はこしらえて出来ているので、

私が真面目にあと進めるだけなのよね。

ここでちゃんと真面目に私の書いた分のをまとめてーってのの電子書籍しまーす!って

割烹着こそはシャレオツのオシャレにはおしゃれめさるな級に着こなさなものの、

やっていることをお知らせしるすべをここで伝えておくわ。

うわー、

言っちゃったわね。

自分自身を追い込む感じよね。

いよいよ

やんなくちゃ!って感じ。

一所懸命こしらえるわね!

キドキね。

うふふ。


今日朝ご飯

みかん花咲く丘公園前駅の駅前商店街のいつもの喫茶店での

和食モーニングランダム焼き魚定食

今日は、

な!なんと!

鯵の開きの一夜干しの焼き物

わ!アジの開きなんてまあ珍しい。

なにかいいことあるかもしれないわね。

そんな感じで鋭意誠意作成中よ。

頑張ってこしらえるわ!

デトックスウォーターは、

レモン炭酸水ウォーラー

1ケース飲みきっちゃったので残り在庫1ケース!

これのみ初めてまた2ケースストック補充しておかなくちゃ!

あードキドキするわ。

言っちゃったわね。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

Permalink |記事への反応(2) | 10:07

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2025-06-07

なぜ女さんが翻訳をやると後書きで自分語りをやってしまうのか

翻訳本のあとがき翻訳者が書く場合、男さんなら作者の補足情報とか、出版後の展開とか、その本のテーマに沿った情報を書いてくれるんだよな

当然だよな、その本のテーマに関心があって読んでるんだから

ところが後書を女さんが書くと、なぜか自分語りが展開されてる確立95割なんだよな

私がこの本を訳すに至った経緯とか、私と作者の交流とか、私の人生とか、な

勘違いすんなよ、お前個人にはなんの興味もねーよ

なぜ女さんは他人の本の後書きで自分語りをやってしまうのか

Permalink |記事への反応(4) | 14:06

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2025-06-05

anond:20250604173751

冨野自身がそう言ってるからなぁ”ガンダムの生みの親でもある富野自身が「将来、このノベルスはTV版、映画版の『機動戦士ガンダム』の原作である評論されるようになるでしょう」と、あとがきを切り出している”

Permalink |記事への反応(1) | 10:09

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2025-05-19

なにか理由があって、ある一人の一生分の「情報」を保存したいというならば、まず第一に決意すべきことは、「40年間保存しなさい」

40年といえば人の一生の半分以上。あまりの長さに、えーーーーーっ! と思うだろう。

わたしもそう思う。

しかし、これは本当のことだ。ウソを書いても意味がない。

そして、ろくでもない誰かに、「続ける体力」が奪われている、これも本当のことだ。

しかし、あなたがどこのだれでも、「40年間保存」は、できる。これも本当のことだ。

わたしはこれから梶村秀樹(1935年―1989年)という人についての「私」の例をとって、ていねいに説明していく。ほかの例も説明していくと思う。

梶村秀樹という人自身が、「40年間」という時間を引き受けた経験のある人である

あなたは、いまはことの重大さが理解できないだろう。わたし自分が20年前にこのことが理解できたとはまったく思わない。だから、この記事は20年前のわたしに対する説明というでもある。

作業中)


押川剛という人が、「自分原作マンガあとがきが熱心に読まれている。ああいうのを、ほんとうは欲しているんだ」とツイッターで書いていた。そうだ、と思う。わたしも押川氏にはもちろんおよばないが、目指すところはたとえばああい文章だ。

Permalink |記事への反応(0) | 10:52

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2025-04-22

サチ録が急に終わることになった(ように見える)けど

更新頻度からみても作者のモチベがないのか体力がないのかネタ切れなのかで続かなさそうだなって感じはしてた

から残当(残念だが、当然)かなとは思う

これみたいにいちおーストーリー上のきまった目標というか基準があるけどそれが達成する前に終わるやつ

友達100人できるかなを思い出した

今は人気作家となってしまったとよ田みのるの打ち切られた過去

100人作る前に打ち切り決まったから無理やり終わらせた

最初に広げた風呂敷たたむ前に打ち切り決まったらきついよなあ

打ち切りうんぬんはマンガあとがきで本人がかいてる

Permalink |記事への反応(2) | 08:26

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2025-04-19

anond:20250418185449

逆に一回しか合ってないのにずっと覚えていることもあるよな。

この増田を読んで"ブギーポップ・イン・ザ・ミラー 「パンドラ」"のあとがきちょっと思い出した。

Permalink |記事への反応(0) | 07:47

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2025-04-15

AI売れすぎワロタ

絵師垢をクロールしてAI生成→生成画像をオクで売る

オクで売れた画像教師データとしてさらAI生成→画集として販売

 

これ全部自動画集説明文もあとがきも全部AI

これだけで月200万近い売上が続いてる。もう笑い止まらんねw

金には目もくれずせっせとイラスト上げまくる絵師様のおかげで、稼がせてもらってます

こんな空き缶拾いのスキームで5000万溜まるとか人生楽勝すぎwww最高の副業ですわwww

Permalink |記事への反応(0) | 14:14

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2025-04-14

絵/小説/作曲界隈のイメージ

簡易的ならアイビスペイント+スマホ、そこそこならクリスタ+iPadと、無料低価格環境を揃えられ、かつSNSでのバズが最も得やすいことから、華々しいイメージは一番ある。ただ、それ故に年齢が低く不安定なところがある。「自分より上手い人が〜」「いいねがつかない…」といったメンタル系の書き込みがよくされるのもそうだし、最近ではAIへの紛糾が分かりやすいだろう。

小説

メモ帳さえあればいいので、始めやすさはピカイチしかし、SNSでは目立ちにくい。ただラノベがあるからか、低年齢層も絵ほどじゃないがいる。

色々と、絵と音楽の間くらいって感じかも。

作曲

一応GarageBandでそれなりにできなくもないが、本格的にやるならPC+DTMソフト+各種プラグインが要るからか、経済的に自立している者が多い。また、メインストリームの一つであろうクラブミュージックが、性質大人になってからハマることが多いからか、年齢も大学生社会人が多め。

絵におけるさいとうなおきや、小説におけるこぴーらいたー風倉のようなインフルエンサーを見かけないのも、彼らが自力ハウツーを見つけられるくらい自立しているからかもしれない。

あとがき

なんか音楽界隈を無駄に褒めてるみたいになってしまったが、俺はどの界隈も好きです。あくま分析として音楽界隈には要らないのかもねと思っただけで、さいとうなおきやこぴーらいたー風倉のようなハウツー系の人は貴重だと思うし。

Permalink |記事への反応(1) | 02:31

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2025-03-24

anond:20250324165239

製本の都合上、本のページ数は4の倍数とか8の倍数とかになるので、

たとえば本編が201ページなら、余った7ページにあとがきを入れたり、広告を入れたりする。

末広告のために原価を上げてまでわざわざページ数を増やしたりしない。

Permalink |記事への反応(1) | 16:57

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