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2025-11-09

蛍と嚥下

https://shonenjumpplus.com/episode/17107094911848346157

全部モノローグで言っちゃうんだなあ。泣きながら嚥下のシーンも結局ただの挿し絵になっている。

明らかに言いたいことの分量と内容に対して、読み切り漫画という器が窮屈で合ってない。小説で書けばいいのにと思うが「マンガ文芸すること」に重きを置いてるのだろう。

と、つい漫画批評をしてしまったが本題は別にある。

この物語はつれあいを喪って生ける屍状態の爺さんが、爺さんを慕う孫の涙に生きる気力を取り戻すという話である。蛍とか嚥下とかのモチーフは前述の通り筋書きに従属的で、あまり効いてない。

さてしかし生きる意志って自分で投げたり拾ったり自由にできるものなのだろうか。それができると思うことは自分人生存在を一個のフィクションとしてしか捉えてないということではないか

身体が生きていても、ふと魂が死んでしまうこともあるのではないか。それは身体に訪れる生物学的死と同じく意のままにはならない。「生存本能」は身体に備わったものであり意志というよりは機能である(と、整理してしまうのはとてつもなく乱暴だがここはとりあえず)。

往々にして身体生存本能死ぬより一歩先に人間精神死ぬ。その「一足先の死」を自分いかに受容するかが人生後半の一大事だ(死に損ないは他人介錯してやるべきという話ではない)。

爺さんは孫に「生きていて欲しい」という思いを示されて、ステレオタイプな「婆さんやもう少し待っといてくれ」をやるに至る。それは生きる意志が枯渇したところに孫の愛を注入されて持ち直したという話ではなくて、そもそもジジイの心はまだ干からびてなかった、そのことに気づいたという筋立てなわけだが、

本当に大事なのは、愛されてなお自ら最後の心を枯らし切る意志なのではないだろうか。それは自在にできることではないがやらなければならないことなのだ。

Permalink |記事への反応(0) | 10:42

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