風俗店には色々な客が来るという話だった。よくある「こんなうざい客がいる」というのではなく、むしろ面白い、興味深い客たちの話だった。
色々な客がいるなと思ったが、それを読んで「風俗って必ずしも性欲を満たすためだけにある訳じゃないらしい」と気が付いた。
女の子と二人きりでお話をする、しかもこちらは金を払っている立場であり相手はその分だけ接待してくれる。そういう状況で性行為以外に単に自分の好きな話を聞いてもらえるという事を楽しんでる人たちもいるらしいのだ。
確かに考えてみれば、女の子が自分の話を嫌がらず聞いてくれる、しかも密室で二人きりで酒も飲まずに、というのは風俗ぐらいしかないだろう。
正直、目からウロコだった。風俗なんてその払った金の中でどれだけ性欲を解消できるかだけに価値があるのだと思ってた。見識が狭かったな。