Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


はてラボはてな匿名ダイアリー
ようこそ ゲスト さんログインユーザー登録
< anond:20250923002802 |anond:20250923002656 >

2025-09-23

ちんちんと焼死体

唐突だが、私はこの年代にしてはまあまあ稼いでいる方だ。

自営業で、時間の融通も効き、女一人でそこそこ経済を回せている。

しかし致命的な欠点がある。

金の管理ができない!!

ある金は片端から使ってしまカス金銭感覚の持ち主なため、大手取引から報酬が支払われるまでの繋ぎとして、メルレ、つまりメールレディをやってみることにした。

どういうことかというと、金をもらいながら男性客と話をするのだ。

大抵が猥談だという事前情報もあるが、私は、女を「おばさん」か「そうでない」かに二分するなら確実に前者に収まる年齢だ。つまりある程度場数を踏んで来てるので猥談抵抗が無い。

ので、始めてみた。

まずプロフィール写真作りから

これは簡単だった。

AI自分写真を読み込ませ、それっぽく別人に仕立て上げて貰えば良い。

間違っても身バレしたくなかったので、そのままの顔を使う愚行は犯したくなかったし、何よりも私はだいぶ太っている。

そのままの写真を使えば第二次対戦中のイタリア軍よりもすごい勢いで男性は逃げていくし、必死に追いかけたところで仕方がない。

そうなると少数民族戦士よりも顔を塗りたくり、誰だかわからないように加工して敵前に躍り出る他なくなる。

次にプロフィールの文面作り。

お恥ずかしい話、先述の理由から私はあまり男性経験がない。

ので、「初めて付き合った彼氏結婚したものレスに悩まされる人妻」という仮面を被った。

例えば「通話したい」とか「ビデオ通話がしたい」とか言われても、これなら「隣に夫がいるから……」と残念そうに逃げることができる。咳をしても一人なのに。

まりどういうことか、私は「マリカさん37歳人妻」というマジで何も私のプロフィールに掠らない人格を演じることになったのである

モテない女の性欲はすさまじく、今まで読んだ来た数多のFANZA知識を総動員して、それっぽい文面を考え、男性客に一斉送信。あとは返信を待つだけ。

具体的な数字、三人かかった。

一人目は地方在住の六十代男性

ビデオ通話できないならメールいらないよ」とわざわざ(金を払ってまで)返してくれたので、「寂しい😿」とゴネる。これにもわざわざ(金を払ってまで)返してくれる。ちょろい。

マリカさん、ツラは良いからな。だって実在しないもん。

二人目は首都圏在住の四十代男性

からビデオ通話の申し出があり、「夫が隣にいるから」「今すっぴんだし見られたら幻滅されちゃう」と恥じらってみせ、金を引っ張る。

マリカちゃんくらい綺麗ならすっぴんでも歓迎だよ」と優しい彼は言う。ちょろい。

マリカさん、ツラは良いからな。だって実在しないもん。

三人目がこれまた稼げた。地方在住、(マリカさんに比べたら)年下の男性。

年上のお姉さまに甘えたいのだろうというのが透けて見えたので、私は無意味に肩のストレッチとかをして張り切りながら相手をしていた。

世の中には露出狂というもの存在する。

自分性器を見せたがる人間気持ちなんてこれっぽっちもわからないが、三人目はとにかく見せたがった。

聳り立つ塔(暗喩)や、力無く倒れ白い川に伏す塔(暗喩)の動画やら写真やらがいっぱい送られてきた。

動画写真写真するだけで儲けが良く、私は「もっと見せて…♡」と人妻らしくしっとり懇願する。結婚なんかしたことないし彼氏学生時代にできたが最後、それらしい言葉FANZAしか知らないのでFANZAっぽくお願いする。

ちなみにムラつきはない。私は哀れなモンスターななで、二次元の男にしか興奮できない。

この頃にはすでに私は眠かった。

昨日は本業で真夜中まで作業をしていたので、落ちる頭と格闘しながら、眠気を飛ばすために海外ドラマ──よりによってサスペンスものだ──運営によってモザイク気遣いがなされた写真を開きもせず、テレビに映る焼け焦げた死体を見ながら何とか「すごく…大きいです…」「奥まで捩じ込んで…♡」とか言ってた。なんか違うの混ざったな。

マリカさんの顔だけで抜ける!」

散々私に写真を送ってくれた後、三人目はそう言って旅立った。たぶん賢者タイムみたいなやつだろう。私は「ようやく終わったか」と一仕事終えた顔をしながら布団に入り……

いやこれ何も仕事してないな

急に正気に返った。

本日の儲けは3000円ほど。

メールしてるだけで稼げる額にしてはデカいが、一回タクシーに乗れば吹き飛ぶ額だ。まあタクシーなんか使うから金が無くなるんだけど。

こんな端金のために時間無駄するならだったら資格試験勉強して生涯年収上げた方が良くない?

抜いてもないくせに賢者タイムを迎えた私は今、ガリガリくんホワイトサワー味を食べながらこれを書いている。

男性客のプロフィールを見れば何を言って欲しいかは大抵わかる。

男性客の返信を見ればどういうふうに扱われたいかは大抵わかる。

しかしながら、あまりにも虚無だった。やりがいがなかった。

またつまらぬことに時間を使ってしまったので、これを食べ終わったら海外ドラマの焼死体を眺めながら眠りにつこうと思う。

報酬振り込まれたら退会しよっと。

Permalink |記事への反応(1) | 00:29

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

記事への反応 -

記事への反応(ブックマークコメント)

全てのコメントを見る

人気エントリ

注目エントリ

ログインユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Copyright (C) 2001-2025 hatena. All Rights Reserved.

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp