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2025-09-20

助六弁当の地味なすごさ

助六弁当を知らん人はいないと思うが、ぐぐったらこ歌舞伎キャラ元ネタで、江戸時代発祥らしい。見た目もザ・江戸ってかんじの稲荷と巻きの二本立て。スーパーでもコンビニでも買える。

フード界はローストビーフ丼だなんだのと、映えるメニューで飽和してるのに、助六だけは何事もなかった顔で棚に居座ってる。その沈黙の圧がすごい・・・

しか江戸まれなのに、北海道でも沖縄でも普通に買える。地域性ゼロで「全国標準フォーマット」になっているのがこれまた地味に驚く。

白黒の巻きずし茶色稲荷、はっきりいって見栄えはゼロで、渋さしかないが、でもそれが毎日何トンも共通フォーマットで全国に配送されてるんだから、その支配力はあなどれない。

たぶんこの国では30分徒歩なり車つかえば確実に助六出会えると思う。そんな弁当かにある?

あと蕎麦とか寿司とかとタッグを組んだりするのもユーティリティプレイヤーとしてのポテンシャルを持っている。細巻き蕎麦単品だけだと物足りず、2つ買うとけっきょく高くつく。最初からセットになってる助六弁当トータルでお徳なのよ。

肉は入らず、動物性といえば巻きの卵ひと切れ。 結果、誰でもあっさりと食べられるがボリュームちゃんとある、というバランスに落ち着いてる。老人からOLガテン系までいろんな人が買ってる。

見た目はどう考えても地味なのに、総菜コーナーを通ると、なぜか手を伸ばしてしまう。「ターゲット不問」がまさに助六の魔力であろう。

その渋さと堅実さ、ヤンキース時代黒田のような「仕事人」を感じてしまう。

ここまでシンプル構造なのに全国を制覇した例ってある? 幕の内・・・? 強いけど、中身のバリエーション勝負してるんだよな。助六は2種類しかない。組み合わせというか、構造のもの助六という概念なんよ。

そして怖いのは、気づかないうちに俺は助六を週3で食べてる。正確には「助六に食べさせられてる」・・・。脳に刷り込まれてんだな。

においがなく、会議前の10分でさっと食べられるのもいい。おにぎりだと手でつかむ必要があるが、箸なので行儀もいい。なので、考える前に手が伸びる。「今日助六でいいや」食べた後も特に感動はない。でも確実に日常に組み込まれている。

助六はもう「文化」なのではないか

江戸発祥文化が、令和の冷蔵棚でまだ生きているのだ。

Permalink |記事への反応(2) | 12:08

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