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2025-09-19

日本自動車産業はどこ向かうのか?

日経が「転職希望者が前年比16%増、自動車産業で目立つ」と書いていた(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB163T20W5A910C2000000/)。元データ求人倍率はパーソルキャリアdoda月次レポートに出ており、8月は2.42倍、求人数は前年比−0.8%、転職希望者は前年比+15.9%である数字としては「分母が膨らんで倍率が落ち気味だが、絶対水準はまだ高い」という状態過熱一服、熱源は消えていない。ここに「自動車から登録が目立つ」という観測が乗ってくる。

なぜ自動車から転職が目立つのか。

雑に言えば、キャリアの摩耗速度が上がったからだ。

車両価値ソフト寄りにずれるほど、既存プロセス評価軸は音を立てて古くなる。

制御、電動化、熱マネモデルベース開発、機能安全サイバーセキュリティ車載クラウドといったキーワード職務を書き換えられる人は市場で引かれる。

一方で、従来の職能テーブルに乗せたままの評価配置転換に直面すると、将来不安が先に立つ。登録行動は合理的反応だ。

もう少し分解する。



では、自動車産業行方はどうなるか。

縮むか伸びるか、ではない。

再配置と再定義である



結局のところ、「自動車から転職が目立つ」は、逃散ではなく分散だ。

製品価値が電動とソフトに寄るほど、職務エネルギー、素材、部品設備半導体、ロボティクス、産業ITコンサルのモビリティ領域へと滲む。

そこで通貨になるのは、熱マネやパワエレの実務、組込みクラウドの橋渡し、機能安全サイバーの規格読解、認証と量産の目配りといった「垣根をまたぐ力」である

今は転職サイト上の求人倍率に表れているが、実体産業構造変化に沿った人の再配置だ。

要するに、自動車産業は「縮小」ではなく「再配置」だ。

人もまた、同じ地図の上を動いているだけである

Permalink |記事への反応(1) | 11:00

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