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2025-09-09

眠りの実り

畑は渇きに耐えていた。

陽は燃え、雨は乏しく、

実りは影のように細かった。

その実りは人々の前に出ることなく、

倉の奥に運ばれ、

重たい眠りの中に沈んだ。

母は子の口もとを見つめ、

「天が惜しむのは分かる。

だが人まで惜しむのはなぜか」と言った。

若者は拳を石に変え、

「実りは汗のものか、

それとも名のものか」と叫んだ。

老人は沈黙のうちにささやいた。

「実りは誰のものでもない。

人に与えられたのは、

分け合う意志だけだ」

夜はざわめきを抱き、

ざわめきは嵐を呼ぶ風となった。

そして夜明けが来た。

倉はまだ閉ざされていたが、

人々の心にかけられた扉は、

すでに破られていた。

Permalink |記事への反応(0) | 13:30

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