https://www.shenmacro.com/archives/39203716.html ”本邦の物価上昇が止まらない。コアCPIが日本銀行の物価目標である2%を上回るのは40カ月連続となる。コアコアCPIは4ヶ月連続の3%超えである...
7月会合の展望レポートを見ると日銀審議委員達も、2026年度のコアCPIが前年比2%を割り込むとの確信を維持しながらも、2025年度中のコアCPIの2%近辺への回帰をすっかり諦めてしま...
(需給ギャップ)は”政府が「脱デフレ」を判断する際の4つの判断指標(2006年のデフレ脱却四条件)の一角でもある。他にはCPI、GDPデフレーター、単位労働コストがあるが、それら3...
(日銀版需給ギャップと)”特に日銀短観の業況判断指数(DI)との乖離は異常である。日銀短観は1万社から回収率99%以上を誇る非常に高品質の指標である。もちろん所詮はセンチメン...
”非常に雑にまとめれば、宿泊・飲食サービス・建設では、人手不足がボトルネックになるので設備の稼働率は上がらないし、設備の方だけ拡充してもしょうがないのである。全室の掃...
”「働き方改革の流れに伴う構造的な労働時間減少」をデフレーショナリーな仕事不足と判断しているとの声 https://www.mizuho-rt.co.jp/publication/2024/pdf/insight-jp240418.pdf (2024 年 4 月 18 日 ...
”需給ギャップのマイナス推移は現実のGDPが潜在GDPより低く、設備や労働力を十分に引き出せていないことを意味する。しかし人手不足によって制約された設備稼働率の低迷が恒常化す...
”そもそも、潜在GDPにしろ、労働市場のトレンドにしろ、「経済指標に長期的なトレンドを引く」作業は困難というか、結局のところエイヤーであり、そんなものに頼って末期の天動説...
”日本政府には「脱デフレ宣言」をあえて出さないモチベーションがある。インフレを放置した方が、設備投資が済んだ実業家・経営者がインフレでバブルを謳歌できるので何となく景...
”逆に金融緩和の支持者もインフレの継続が自身の利益になるから支持しているのであって、「本当の物価」を追い求める旅に迷い込んでしまった日銀の思考には1ミリの共感も興味も...
”次に「基調的物価」である。日銀執行部の講演や記者会見を聞いていると、何やら「今2%に下から近付こうとしてまだ届かない」物価指標というのがあるらしい。更に日銀はそれを...
”「基調的物価(Underlying Inflation)」は日本では比較的新しい概念であり、2015年にはじめて定義が整理されている。その頃は欧米(Fed やRBAのMedian CPIやTrimmed mean CPI)と同様の発想で、CPI...
”日本CPI特有の現象として、帰属家賃の上がりづらさが挙げられる。帰属家賃は家賃と合わせてコアCPIの20%前後を占める。ただでさえ借地借家法のおかげで家賃そのものの値上げが緩慢...
”日銀は「今のインフレは財の輸入インフレが主であり、サービス物価はまだ2%に届いておらず弱い」と繰り返している。確かに財は毎年同じ率で上昇する理由があまりないので、サー...
”更に近年、CPIと関係ない色んな概念が加わってきて、今の「基調的物価上昇率」は様々な数字の混合体となっている。” (略) ”かようなる曖昧な概念を、現実の物価指標を代替する...
要約 ・需給ギャップのせいでまだ「脱デフレ」の話をしている ・資本投入ギャップの弱さは人手不足に由来し需要不足ではない ・労働投入ギャップも人手不足を過小評価の可能性 ・人...