電車でサンドイッチ食ってた高齢者の話を読んでいて、ふと福岡の天神から地元まで高速バスで帰る時に「バスで飲み食いするなんてマナー違反だ!」と騒いだ人がいたのを思い出した。
どうもその人は旅行客だったようで、その人的には高速バスでの飲食はマナー違反という認識だったようだ。
すごい剣幕で前の席に座っていた老夫婦をまくし立てて、食べようとしていた弁当を仕舞わせてしまった。
自分も含め(なんだこの人…)という感じになってしまったのをよく覚えている。
九州の人間にとっては、福岡から地元に着くまでの2〜3時間の間に食事を済ませておく事はよくあることだ。
常識と言ってもいい。
それほどお腹が空いていない時に軽く摘めるものを買う事も多い。
俺は三越のデパ地下にある焼き鳥屋で、ぼんじりとつくねのタレと塩を1つずつ買うのが定番だった。
流石にキムチなどの匂いの強いものを食べたり、缶ビールを何本も開ける様な人間は顰蹙を買うけどね。
とはいえ常識やマナーというものは、特定の地域や集団でのみ通じる共通の価値観に過ぎない。
例えば東京の人達的には他人をまくし立てる理由になる程度の、重大なマナー違反に映るのかもしれない。
九州でも路線バスは飲食禁止になっている場合がほとんどだからだ。
実際のところ九州以外の人達の感覚として、高速バス車内での飲食はどのような扱いなのだろう?
匂いなどに配慮すれば問題ないと考えるのか、多少憚られる程度の行為なのか、重大なマナー違反としてその場で糾弾されるべき行為なのか。