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< シュレディンガーのち... |■ >

2025-08-28

15年超の専業主婦願望がほぼ解消された話

41歳、婚歴なしの独身発達障害

障害と診断されたのは30すぎてだが、ずっと仕事ができないことに病んでいた。

当時はtwitterはなかったので発言小町mixi仕事ができない人のトピックを読み漁り、ぼんやり自分発達障害だろうという認識は持っていた。

やがてmixiがすたれ、twitter流行りだしてから発達障害の人、特に世代を中心にフォローしては時々やりとりをさせてもらっていた。

そうこうしていくうちに出会う、「理解ある彼くん」という概念

この言葉流行りだしたのは比較最近だと思うが、働けない女性結婚で救済されるという物語は昔からあった。

mixiADHDコミュでもやらかしちゃったことを書き捨てて忘れましょう☆ってトピがあり、そこに書き込まれるのはほとんど家事とか、子ども学校用事だとかがほとんど。

仕事やらかしたという内容はひとつもなかった。洒落にならないからだろう。

twitterでも発達障害だけど働かないことで困ってない人もいるという趣旨ポストバズると、引用ポストで「それ、私のことだ…働かないことで穏やかに暮らせてる」「旦那は何考えてるかわからないけど不満はないみたい」みたいなのをチラチラ見て、発達障害専業主婦になれれば幸せに生きられるという固定観念が定着していった。

とはいえそんな甘い考えでモサい喪女結婚できるわけはなく、それプラス働くのが限界になり仕事を辞めたことも拍車をかけ、この歳まで一人で生きてきた。

そんな筋金入りの専業主婦願望の亡霊である私が、少しずつ解脱してきたのだ。

  

直接的な原因は優しい職場に巡り会えたことが大きい。基本的に在宅のパートタイムで、月13万程度だが一人暮らしできている。それともうひとつは、専業主婦になれていた自分イメージできたこである

  

25歳の頃、少しだけ付き合いかけた人がいる。少し年上の同業の人。

仕事に悩んでいた私にとっては心強い存在だったし、飾らない人柄が素敵だと思っていた。

ふとした雑談で「あなたは恵まれてんだから自信持てよ」のような趣旨のことを言ってもらい、もしかしたら押したら付き合える?と思って押したらあっさりOKをもらった。

でも、そこから大きく態度が変わったのだ。悪い意味ではない。

ただ、名前呼び捨てになり、メールハートマークが乱舞しとにかく暑苦しかったのである

 

ドン引き相手に伝わったのか、しばらくして「増田は俺のことそんなに好きなんじゃないんだと思う。俺は結構女々しくて熱い恋愛を求めてしまうから(以降忘れた)」というメッセージが届き、私もうん、ごめん。とだけ返信しこの恋は終わった。

結婚どころかほぼ付き合ってもいない人を相手妄想するのも失礼だが、先に書いた専業主婦になれていた自分とは、この人と結婚した自分イメージである

 

===専業主婦になれていた自分想像===

 

彼のハートマークドン引きせず、同じぐらいのめり込み、何年か付き合ってそのまま結婚、私の社会性のなさをたしなまれながらも面倒を見てもらいながら暮らす。子どもはいなかった気がする。体の問題か、あるいは彼にこれ以上負担を背負う自信がなかったかはわからない。どういうわけか いなかった、というのが私のイメージだ。

 

精神的に支えてもらっても仕事ができないのは変わらず、30前後限界が来て退職、「まあいいよ」と言われそのまま専業主婦になる。

毎日なんのストレスもない幸せな日々で、スーパーで買い物し絵や小説を書いたりの毎日で「結婚しててよかったなぁ」「安心だなぁ」「愛だなぁ」と思う。

毎日ぐうたらしてますけどそんな私が彼は好きみたいです!」みたいなコメントネットで読んで、うちの夫も同じような感じなのかなと感謝する。

 

そんなある日。「パートしてくれん?」彼から言葉

「あ……ぐうたらしてる私が好きなわけじゃないんだ……」と思いつつ、ここで拒否ったら離婚されちゃうかもと近場でパートを探す。

比較的楽そうな近くのお店で接客業。楽そうでもやっぱり仕事はできない。

つらい、苦しい、辞めたいと思いながらも口には出さずに働く。

私がんばってるよな…こんなにつらいのに旦那さんの言う事聞いて……これで離婚回避かな……と思った矢先に離婚を切り出される。

  

会社から帰宅後「離婚したい」の一言

え?こんなにがんばって働いてるのに?すごく嫌なのに言う事聞いて仕事始めたのに?

と混乱するが、自分がどれだけ甘えてたかもわかってるのでそのまま離婚を受けてしまう。

拒否して婚費もらいつづけるという選択はなかった。

ネット離婚危機について調べてもそういう婚費もらうみたいな選択はみんな子持ちだったからだ。

子どものために離婚しない」「子どものために婚費はもらう」そういう体験談ばかりで、子無し専業の自分がここで食い下がるのは世間的にまずいような気がした。

子ども生んでればよかったのかな…

持ち家もなく、財産分与も300万程度。多分婚姻期間は8~9年程度だと思う。20代後半で結婚し、30代後半で離婚される。

そこから多分発達障害の診断を受けて復職する。

結婚前と同じ、スキルなしのエンジニア

将来に思い悩みネット発達障害情報を漁る日々。

「たった9年で捨てられるなら、最初から結婚せず働いてればよかったんじゃ?」と今の(現実の)世界線の私を思い浮かべるが、その姿があまり過酷そうで「結婚してたか精神的にも支えられてた。独身でこの社会不適合者ぶりで働いてたら精神病んでた。今の明るくて想像豊かな私のままでいられてるのは、彼が守ってくれたおかげ」と自分肯定する。

 

まり結婚して専業主婦になれたところで最後には捨てられて途方に暮れている自分が思い浮かんだのだ。想像上の自分現実の私を想像している。「結婚せず働き続けてたら幸せになれた?」と。想像の私と現実の私が交差し、その瞬間どっちもたいして変わらないと互いに納得した。

 

独身でいても精神病んで働けてない期間が長かったのでキャリア的には専業主婦バージョンと変わらない。キャリアスキルも持ち金も、おそらく大差なかった。

 

ちなみに彼が離婚したいと言った理由は、女ではないと思う。

彼がこれから起業とか何か新しいことに挑戦したいと思ったとき経済的おんぶに抱っこの私が重荷で冒険ができない。

それがしんどかったんだろう。

でもそれを口で説明すると、そんなの無謀!とか責任感がない!とか、自分のやる気やプライドを削られそうで言えなかった、そんな理由じゃないかな。

あと仕事を辞めて好きなことを好きなようにやって「小説家になる」だの「絵描きになる」だの言い訳がましく言ってる私にうんざりしたのもありそう。(全部妄想)

Permalink |記事への反応(0) | 22:01

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