20年以上前の話
中南米の農場の支援をずっとやってて、その農業生産物を日本で販売したいという
最初の数年は儲かったそう
が、次第に儲からなくなる。主に「モノがなかなか入ってこない」のが理由
後でわかったのだが日本以外の販路拡大し日本向けに回す数が足りなくなっていた
しばらくして農場が天候災害で壊滅的被害を受け、いよいよモノが入らなくなる
おっさんに今後の見通しを聞いても、会社の販売の話が返ってこない
つまり固定給で働いてるけど労働時間の半分はうちと関係ない仕事をしていた
それどころか、件の産物の日本以外の販路拡大自体、おっさんが率先してやっていた
つまり給料を貰っといて売上と関係ない仕事に時間を使い、さらには売上を減らすほうに動く、利益相反をやってた
そのほうが現地が儲かるから(日本がバブル終了し次第に「買い負け」していく時代の流れもあった)
そのことを詰めて、この先どうすんだと聞いたら逆に「もっと出資してくれ」 「報酬もっと上げてくれ」と始まった
父(というか隣で聴いてた母が主に)絶句
が、ボランティア脳というのはこういう人たちなのだと判らされる
営業マンが得意先の気持ちのいい話ばかりして、自社に赤字垂れ流させるのに似てる
本人は「よいこと」をしてるつもりなのだ
継続してくための金回りのことは考えない
実際、ボランティアはそのぐらい厚かましくないと成り立たないと思う
普通の人がやらないことをやる、というだけで面の皮の厚さが要る
そこに金を使うとなれば、さらに厚かましく振る舞ってみせる態度が要る
そんなことを通常の感覚と両立してやれる凄い優秀な人もいるだろう
けど、半分以上は、そもそも通常の感覚がぶっ壊れててボランティア活動に必要な厚かましさがデフォルトな人たちか、
活動してるうちに通常の感覚が擦り切れてしまった人たち、なのだろう