参院選中盤に参政党が急伸しているので、各党は急遽外国人対策の施策を打ち出した。
そのうちの一つに秀逸なものがあった。
国民民主だか維新だか忘れてしまったが、「転売による空室、家賃急騰対策で5年以内の所有権移転をさせないように不動産業界に要請する」っていうの。
だがこれ全く意味が無いのだ。何故なら転売対策はとっくに実装済みなのだ。不動産取引で得た所得には所得税が掛かるが一般所得と分離課税となっていて、取得後5年以内の短期譲渡だと約40%が掛かる(所得税30%+住民税)。だから個人で短期転売というのは普通しない。この税率になったはかなり前、少なくても35年以上前からこの税率だ。
要するに実装済みのものを「直しました」と発表している訳でマイクロマネジメント無能上司によくやる手だ。
・させ子、ディーラー工場でエンジンブレーキ付けてやったぞ。ブレンボ製だ。2に入れてアクセル離すと自動でブレーキ掛かる
・中国の水源地買収から水を守るために井戸水の汲み上げ規制を施行しました!(経済成長期に汲み上げ規制を施行した自治体は多い)
・農地の買収、ソーラーサイトへの転換をさせない為に農業委員を設置し厳しい審査を行うようにしました!
・斜面のメガソーラーを規制する為にワイヤ式以上の法面工を義務付けました!(→アングルボルト工法。雑草が生えると見えない)
・外国人の土地ころがし対策の為に汚い空き家には住宅用地特例による減免を行わない事にしました!(とっくに。特定空き家法)
・裁判官、検察官は日本国籍が無いとなれないようになりました!(最初から)
・不起訴率を日本人と外国人で同じになるように運営しました!(最初から)
・家主が外国人にかわり高額な家賃を通告された場合、現行の家賃を法務局が預かり大家には金が入らないが家賃を払った事になり居住権を主張できるようにしました!
・外国人大家に退去を求められた場合、300万円を吹っ掛けて120万ゲットとかが出来るようになりました!
・外国人が農地の競売に入札する時には買受適格証明が必要になりました!
・外国人対策の為に有効な自賠責証書と走行ルートの提出が無いと仮ナンバーを発行できないようにしました!
・大統領閣下、我が国は年に77万トンの米を無関税で輸入することに決めました!
・大統領閣下、我が国はアメリカ産自動車の関税をゼロにしました!
日本は憲政施行後150年、敗戦での体制転換から80年、ボケーっとしてきたんじゃなくていろんな問題に対処してきたんですよ。いい大人なら仕事で社会制度とか慣行、判例に衝突したり参照したり助けられたりした事があるもんなんです。
ネットの扇動に触れて個人でもそれらを参照できない、参照の仕方が分からない、多数の同じような人間が集まって誰もその能力が無いので修正されないというのは驚くべきこと。これは学知じゃなくて世間知だ。
そしたらいちいち説明するんじゃなくて、「解決しました!」と言っておけばいいのではないか?無能上司への報告のように。地場産業相手の会社には二代目三代目ボンボン社長相手にはこの人!と言われる転がし上手な営業が居るだろう。「社長が仰る通りに直しましたら上手くまとまりました!さすがです!(直してない)」とか。