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< [今日知った言葉]じん... |辛いな >

2025-07-18

良薬はあるが薬剤師がいない

助けになる言葉なんてもう腐るほどある。

自己啓発ビジネス系、臨床心理仏教ストア哲学発達障害界隈、認知行動療法スピリチュアル地獄体験談から成功体験まで、あらゆるジャンルに「効くらしい」ことは出回ってる。全部それっぽいし、語彙もフォントも整ってる。

良いことも書いてあるものも中にはある。完成度だけで言えば、昔の坊さんより今のnote書いてる無名の人の方が上なんじゃないかと思うくらいだ。

でも、ぜんぶ効かない。あるいは効くかどうか分からない。口当たりがいいものは後から毒に変わるし、口に苦いものは途中で吐き出してしまう。

そもそも自分が何の病気かも分かってないのに「効く薬を探してます」ってのがおかしい。診断もなしに薬局をさまよって、他人処方箋を盗み見て、自分に流用して、そりゃ失敗するだろって話。

ネットで拾える「良薬」は本当に役に立つものなんだろう。それをどう使えばいいかからない。今の自分必要な成分かも分からない。摂取タイミングも、量も、相互作用も、何も分からない。

知識はある。でも知識運用方法がない。

必要なのは薬じゃなくて薬剤師だ。もっと言えば、自分専属薬剤師。でもそんなのどこにもいない。

カウンセラー?親身な友人?AI?全部惜しい。どいつもこいつもテンプレで、かすりはするけど刺さらない。どうせ本音までは読んでないし、誤魔化して話す自分の側にも問題がある。

から結局は運だ。運が良ければ偶然そのとき必要だった言葉出会える。誰かのつぶやきだったり、コメント欄ゴミみたいな一行だったり。

精製された薬じゃなくて、流れ弾みたいなやつが意外と効いたりする。

良薬は確かにある。でも薬剤師はいない。皆それぞれ勝手ドラッグストアパッケージを眺めて、試して、副作用で寝込んで、また探しに行く。

そうやって一生やってる。回復じゃなくて、探索で人生が終わる。

Permalink |記事への反応(0) | 16:14

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