いいですか。
今の日本の人々は、
この国に
久遠元初の自受用身・
末法下種の御本仏たる
日蓮大聖人様が
御出現あそばされた
ことを知らない。
これこそ
日本および
日本の人々にとって、
最も重大なこと
なのです。
この大宇宙には、
釈迦仏のごとき
熟脱の仏は
星の数ほど
出現しているが、
久遠元初の
自受用身は、
実にこれら
三世十方の諸仏の
本地・根源の
仏様であり、
「前代未聞の大闘諍」
起こる末法に
御出現になり、
日本および全世界を
お救い下さる
大慈大悲の御本仏で
あられる。
この御本仏は
流罪の地・
極寒の佐渡において、
次のごとく
仰せ出されている。
「日蓮によりて
日本国の有無は
あるべし。
譬へば宅に
柱なければたもたず、
人に魂なければ
死人なり。
日蓮は日本の人の
魂なり。
平左衛門既に
日本の柱を倒しぬ。
只今、世乱れて
それともなく
夢のごとくに
妄語出来して
此の御一門
同士討ちして、
後には他国より
責めらるべし」と。
なんと重大なる
仰せ出しか。
あるべし」とは
日蓮大聖人様を
信じ奉るか、
背くかによって、
日本国の有無も、
人類の存亡も
決する――と
いうことです。
これほど
重かつ大なる御存在は
この世にない。
これ、
日蓮大聖人様には、
諸天に申し付ける
絶大威力と、
流罪・死罪をも
耐え忍ばれた昿大なる
大慈大悲ましますゆえ
であります。
そして
日蓮大聖人様は
文底深秘の
三大秘法を以て、
全人類を仏に
成さしめて下さる。
ゆえに教行証御書には
「前代未聞の大法
此の国に流布して、
月氏・漢土・
一閻浮提の内の
一切衆生
仏に成るべき事こそ、
有難けれ有難けれ」
と仰せ下されている。
この御本仏が、
一閻浮提の中には
この日本を
選んで御出現
下されたのです。
日本の人々こそ、
早く目を開けて
この御本仏を見つめ、
頭を垂れ
手を合わせなければ
いけない。