日蓮大聖人は、国家に約しては次のごとく示されている。
「万民ばんみん百姓を哀あわれみて国主・国宰さいの徳政を行う。
然りと雖も唯肝胆かんたんを摧くのみにして、弥いよいよ飢疫に逼り……」
(立正安国論)
――たとえ為政者が人民の苦悩を見て徳政を行なったとしても、
もし仏法に背いていたら、国土に飢饉や疫病などの災難が相次ぎ、
かえって人民の困窮は増す――と。
国防についても、かく示されている。
「設たとい五天の兵つわものを集めて鉄囲山てっちせんを城とせりともかなふべからず。
必ず日本国の一切衆生、兵難に値うべし」(撰時抄)――
防衛手段の最善を尽くしたとしても、
仏法に背くならば、他国の侵略を防ぐことはできない――と。
さらに国家の命運に与える影響について仏法と政治を比べては、
次のごとく示される。
「王法おうぼう(政治)の曲るは小波・小風のごとし、
大国と大人たいにんをば失いがたし。
仏法の失とがあるは大風・大波の小船をやぶるがごとし、
国のやぶるる事疑いなし」(神国王御書)――
たとえ失政があったとしても、国家・国主に福徳があるときには、
国が亡ぶということはない。
だが正しい仏法に背くときには、
いかなる福徳の国主の国といえども必ず亡びる――と。
このように仏法は、個人の幸不幸、国家の興亡盛衰における、
根本の因果を明かす理法なのである。
他の宗派の執着を捨て、日蓮大聖人を信じ
南無妙法蓮華経と唱えましょう(^人^)
冨士大石寺顕正会
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