
アンジー姐さんを どどーんとフューチャーしてたり
(ま 確かに彼女は 存在感あるんだけど・・・)
あんな変なタレントと組まされたり 日本では妙な宣伝させられてましたが
この映画の主役はあくまでも ウェスリー役のジェームズ・マカヴォイですから!
というわけで 見に行ってきました マカヴォイくん目当てで・・・
正直 このテのハリウッド映画は 余り興味のない分野なので
彼が出てなかったら 見てないよな~的映画でありました
詳しく:
cinemacafe.net確かに 話はさほどヒネりもないし そんなのありえん的世界がベースで
ありえん世界を ある意味 大真面目に部分部分妙に力入れて(入れすぎて?)
作ってる映画なので 決してバランスのいい映画ではありません
が カザフスタン出身の監督 ティムール・ベクマンベトフの
ロシア的大風呂敷 そのありえん世界の描き方&映像世界
映画馬鹿的で 私は嫌いではなかったかも・・・(笑)
弾丸への異様なまでの執着心 エレベーターの中の壁を蹴って
勢いつけてビルを飛び出すシーンとか 会社を辞めるシーンの
歯まで混ざっての四文字言葉のシーンとか(笑えた!)
だから 電車の上で練習してたのね?とか・・・
ウェスリーが意を決して 乗り込むシーンのクラシカルな音楽との調和とか
アンジーの電車のトンネル抜けるシーンとか けっこう様式美系監督かも・・・
様式美嫌いじゃないので なかなか美しいじゃないの?と思ったり
あの回復風呂のある部屋(こんなのも普通ありえんけどね・笑)のキャンドルとか
だけど あんな曲がる弾丸という設定が根本の映画なので
父と言ってもずっと離れてたんでしょ? なのにそこまで洗脳される~?
1人を殺して1000人を救うって それ以前に一杯関係ない人
山のように巻き込んでるじゃないの~?!って(笑)
突然出てきたテレンス・スタンプだって 一体アンタ何者よ?!
なーんて ストーリーは単純でそんなもん・・・でしたが
あの冒頭のウェスリーのダメダメ具合 あの訓練シーンといい
クールすぎるアンジー 血がドバドバ 頭が・・・あの残酷さ具合
終盤のあの列車のシーンだって そこまでする?的激しさだったし
今時珍しい位のアナログ感と 妙な爆発力が同居してる
不思議なバランス感覚を持ってる映画でした
そのアナログ感とこのバランス感覚とアクションが
どこか香港映画を思わすような気もしたりして・・・

そして 思ってたより 悪くなかったアンジェリーナ・ジョリー
顔つきもゴスなフンイキ満開(あのアイメイク手順を見せてもらいたい~!)で
あの細ーい体で( もう少し肉がついた方がよいんじゃ?)存在感は凄くありました
あとで考えると 表情は3パターンくらいしかなくて
この映画では さほど演技力を必要とする役でもなくて
あくまでもその存在感があればOKという役だったのね きっと
だけど さりげない普通の服着てても 凄く絵になってたな~
そして 冒頭のダメダメ具合が これまたハマってたジェームズ・マカヴォイ
このストーリーの不自然さを 不自然と感じさせないマカヴォイくんの
体を張った熱演 演技派の彼がよくこんな役を引き受けたな~と
正直思いましたが 逆に彼のように演技の上手い パっと見普通の子
じゃないと これまた説得力がない・・・ような気もしました
スコットランドの俳優特有のいい意味でのあの朴訥感が
この映画がアメリカが舞台にも関わらず この映画の世界の
どこか漂う無国籍感とあいまって よい相性だったのではと思う

まぁ ボコボコに殴られ 訳のわからない訓練を受けて
無事アサシンとして独り立ちし 敵地へ乗り込む姿は
表情も姿もカッコよかった(笑) このために前半のダメダメ具合が
用意されてたのね・・・という感じ この映画の冒頭のシーン通り
普段も他の映画でも あんまり接点がなさそうな感じの
マカヴォイ&アンジーの異色のコンビ 相性は悪くなかったかも
しかし 個人的には やっぱりイギリス映画で
細やかな演技 細やかな駆け引きが見れる映画で
演技派マカヴォイくんを堪能したいなとも思いました
もちろん この大味な映画でも 彼の演技はとても細やかだし
こんな風に活躍するマカヴォイくん見るのも悪くはないけどね(笑)
今日の映画:72点